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G1オークスの反省

G1オークスの結果
1 7-13レディパステル デザーモ 2.26.3--- 448kg+4 5人気
2 1-1ローズバド 横山典 2.26.3クビ 412kg+2 4人気
3 6-12テイエムオーシャン 本田 2.26.72.1/2 528kg-4 1人気
単勝1,760円 枠連3,450円
複勝300円 210円 130円 馬連4,860円
ワイド1,470円 780円 510円
予想と見解 好材料と不安材料
G1オークスの感想
  • 時間の都合上簡単にさせていただいております。
  • うーん、何からコメントしていいか分からないが、やはりまずはテイエムオーシャンの敗因からか。とりあえず3着に来ているのだから距離は関係ないと思う。今回の敗因は「切れる脚」がなかったことでしょう。今回のような直線だけの競馬になると、どうしても一瞬にして飛び出せる「切れ味」のある馬が圧倒的に有利となるだけに、結果的に切れる脚質の2頭にやられてしまったということでしょう。ただ、本当の問題はそれではないでしょう。切れる脚がないのであれば、そういう展開にしてはいけないのが騎手の仕事である。トゥザヴィクトリーに騎乗した時の武豊がかなり早い段階でスパートをかけてゴール直前まで粘るような競馬をするのを見れば、オーシャンもそういう乗り方じゃないとダメだったはずである。アメリカの名手デザーモと追い込みの横山典がオーシャンに先着していることを考えれば、今回は明らかに馬の勝負というより騎手の勝負だったことがよく分かる。昨年の安田記念で田中勝スティンガーを信じて失敗した時と同じような悔しさを少し感じている。オークスは騎手の勝負になることは分かっていたのだから、いくら桜花賞で強い競馬をしたとはいえ、本田騎手に全幅の信頼を置いたのはミスだったかもしれない。でもまあ、だからといってボックスだったらパステルもバドも買ってなかったけどね。
  • あと付け加えれば、今回に限って言えば、桜花賞組よりもフローラS組の方が強かったということでしょう。オーシャンとしては桜花賞組には負けていないのだから、実力は出し切ったという考え方もできるわけで、そういう意味では単純に上位2頭が少なくても2400m戦では強かったということかもしれない。NHKマイルCでも述べたが、この時期の3歳馬はこういう未知数が多いだけに、どうしてもこういう結果になってしまうものである。
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    参考
    G1オークスの予想
    結論   ◎テイエムオーシャン
       ○ムーンライトタンゴ
       ▲ダイワルージュ
       △オイワケヒカリ
       △サマーキャンドル
       △アデレートシチー
       △ローズバド
       △サクセスストレイン
       △レディパステル
     買い目(馬番連勝複式)
      軸12--7-8-9-11(各1,000円)
      軸12--1-6-13-18(各500円)
    にへいの見解
  • いろいろと忙しいので予想は簡単にさせていただきます。
  • 私の本命◎はテイエムオーシャンである。阪神(2)歳牝馬S、チューリップ賞、桜花賞といずれも圧勝とこの世代の牝馬では次元の違う強さを見せつけている。まずはこの実力の違いを認識する必要がある。問題はみんなが心配しているように2400mがどうかだけである。行きたがる気性を考えると、極端に遅い流れになりやすいだけに、折り合いを欠くのではないかと心配するのは、まあ当然だとは思う。私も2400mに距離が延びるのがプラスだとは思っていないし、どちらかと言えばやはりマイラーではないかと思っている。しかし、ここまでのレース内容が凄すぎただけに、この程度の不安は非常に些細なことに感じてしまう。多少距離が合わないにしても逆転されることはないのではないかというのが私の結論である。ダンシングブレーヴ×リヴリアという血統を考えれば、能力的にスタミナがないとは思えないし、気性的な不安は乗り方でどうにでもなる。私は強い馬を素直に評価したい。
  • 対抗○はムーンライトタンゴにする。桜花賞2着は非常に価値ある走りだった。G1でも通用することを証明したわけだし、鋭い切れ味で追い込んできたことを考えると、東京の長い直線は大きな味方となるはずだ。脚質的に距離が延びるのも問題なさそうだし、キャリアも浅く伸び盛りという勢いも好感が持てる。桜花賞ははまっただけという考え方もできるだけに絶対的な信用はまだ置けないが、この馬の上昇度に期待する。
  • 単穴▲はダイワルージュにする。新潟(2)歳S、アネモネSと快勝しており、テイエムオーシャンのいないレースでは強い競馬を見せている。G1も阪神(2)歳牝馬S2着、桜花賞3着なのだから能力が高いことは歴然である。安定した走りを見せているだけに、これといったマイナスはないが、桜花賞で3着に負けたように、私には決め手がもう一つに感じているので、ちょっと対抗にはしづらかった。ただ、実績はやっぱり凄いだけにこれ以上評価を落とすこともできなかった。
  • 4番手はオイワケヒカリにする。前走の内容が良かっただけに本番でも十分に通用するのではないかと私は見ている。折り合いに心配のないタイプだし大崩れはまず考えられない。
  • 5番手はサマーキャンドルにする。NHKマイルCで3着したというのはやはり大きい。ハイペースのマイル戦で先行していることを考えると、距離延長は疑問ではあるが、牡馬相手にあれだけの競馬をした馬であれば牝馬限定戦ならば軽視はできない。
  • 6番手はアデレートシチーにする。まだキャリア3戦と底を見せていないのが魅力の馬である。距離は合いそうだし、前走のタイムも優秀で、いきなりのG1挑戦でも何とかなるかもしれない。押さえは必要と判断した。
  • 7番手はローズバドにする。追い込みタイプだけにどうしても展開に左右されるというマイナスはあるが、逆に一発も期待できるだけにやはり押さえは必要だろう。
  • 8番手はサクセスストレインにする。東京コースで重賞を勝っているし、桜花賞7着ならG1実績もまあまあといえるので、ぎりぎり逆転の余地もあるかなあと思った。
  • 9番手はレディパステルにする。前走の走りで底を見せてしまった感じもするが、やはりデザーモが気になった。
  • 10番手はハッピーパスにする。桜花賞4着という実績を考えると、できれば外したくなかったが、さすがにこれ以上は手を広げられない。決め手がいまいちなので頑張っても3着ではないかと判断した。
  • まあ、こんなところでしょうか。
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    G1オークス出走馬
    馬名 買い&消し
    テイエムオーシャン
    (牝3・本田55)
    買い 桜花賞優勝、阪神(2)歳牝馬S優勝、チューリップ賞優勝。桜花賞を3馬身差で勝っていることからもこの世代では抜けた強さであることは明白である。距離が不安視されているが、ダンシングブレーヴ×リヴリアの組み合わせなのだからそんなに心配することはないのではないか。確かにベストではないかもしれないが、しょせん3歳限定の牝馬戦だし、桜花賞での貯金が3馬身もあるのだから、十分守りきれるという考え方もできる。あるいは、経験がないのだから実はもっと強い競馬をする可能性だって否定はできない。ジャングルポケットとタガノテイオーにしか負けていない馬である。距離うんぬんよりもレベルが違うという考え方が妥当かもしれない。
    消し 掛かりやすくどうしても先行してしまう気性だから、2400mで折り合えるかという心配がかなりある。昨年が超スローペースだったように、極端に遅い流れになる可能性も高いだけに、なおさら心配となる。それに、たとえ折り合ったとしても2400mという距離そのものが合っていない可能性だってある。さらに、スローの直線勝負になるようだと上がり34秒前半の切れ味が要求され、この馬がそれだけの切れる脚を使えるかどうかも分からない。
    ムーンライトタンゴ
    (牝3・四位55)
    買い 桜花賞2着。桜花賞という大舞台で、意外に遅いペースとなり苦しい展開だったにもかかわらず、直線だけで2着に追い込んできた末脚は高く評価しなければならない。後ろから競馬をする馬なので距離延長はプラスだろうし、切れる脚を持っているので直線の長い東京コースもプラスだろう。キャリアも浅いので成長の余地もあるし、この条件であれば逆転は十分にあり得る。
    消し 桜花賞で2着にきたが、それ以外にオープン実績はない。前走2着はフロックという可能性もあるだけに、前走の結果だけではもう一つ信用できないものである。桜花賞は気楽なレースだったろうから後ろから競馬ができたが、今回は勝負にいって潰れる可能性だってあるだろう。もちろん、距離だって未経験なのだから2400mは長すぎるということだって考えられる。桜花賞も3着4着とは差がなかっただけに、ちょっとしたことで逆転される可能性も高い。
    ダイワルージュ
    (牝3・北村55)
    買い 新潟(2)歳S優勝、阪神(2)歳牝馬S2着、アネモネS優勝。桜花賞でも3着しており、この世代のトップクラスの馬であることは間違いない。アネモネSでは力の違いを見せつけているように、相手はテイエムオーシャンだけと言える。桜花賞では後ろからの競馬で3着に敗れたが、ゲートで手間取ったのも影響したと思われる。桜花賞の走りはこの馬の本来の実力ではないとも考えられるだけに、距離が延びてオーシャンが自滅するようであればこの馬には大きなチャンスとなる。
    消し 阪神(2)歳牝馬Sと桜花賞でテイエムオーシャンには完敗しているだけに勝負付けは終わったという考え方もできる。堅実に走るので大きな不安要素というのはないが、これが逆に一発タイプの馬に脚をすくわれそうで恐い。直線の長い東京コースであればなおさらである。距離延長も未経験なのだからプラスかどうか分からないし、前走でゲートで手間取っていることを考えると、スタンド前のスタートも気になるところだ。
    ハッピーパス
    (牝3・岡部55)
    買い クイーンC2着、フィリーズレビュー2着。桜花賞では2着と僅差の4着と頑張っており、3歳牝馬限定であればトップクラスであることを証明している。これまで先行する競馬をしていたが、後ろからの競馬で結果を出したのは大きく、距離延長も問題ないかもしれない。シンコウラブリーの半妹という血統からもまだまだ底知れない実力を隠している可能性もある。
    消し これまでに重賞で何度も好走しているが、勝っていないのというのがこの馬の最大の不安である。どんなレースでも好走するのは悪いことではないが、こういう馬はG1では掲示板には載っても連対はしないものである。先行力が凄いわけでも斬れる脚があるわけでもないだけに、やっぱり好走だけで終わってしまうのではないか。もちろん、距離に対応できなくて惨敗ということも考えられる。
    オイワケヒカリ
    (牝3・小林淳55)
    買い フローラS優勝、フラワーC2着。前走のフローラSは先行して抜け出すという横綱相撲に近い勝ちっぷりだった。フラワーCも出遅れて後ろからの競馬になったのが堪えて勝てなかったが内容としては最も強い競馬だったといえる。勢いは非常に感じるし、1800m、2000mの重賞で好走しているのだから長い距離への適性は問題ない。東京コースも前走の走りならプラスと考えていいだろう。桜花賞組を一蹴することも十分にあり得る。
    消し やはり桜花賞組との対戦がないのが大きな不安といえる。これまで戦ってきた相手には力の違いを見せつけていても、それだけでは桜花賞上位組より強いという裏付けにはなり得ない。走らせてみないと分からないとしか言いようがないが、無敗できているわけではないから、とてつもない大物ということはないだろう。
    レディパステル
    (牝3・デザーモ55)
    買い フローラS2着。前走TRで連対した実績は大きい。コースと距離の適性は問題ない。特に1800m〜2000mで使われているだけにスタミナはあると考えていいだろう。6戦して2勝2着3回3着1回と安定した成績を残しているし、キャリアからはまだまだ底を見せたとは言えない。鞍上デザーモも魅力であり、東京2400mならチャンスは十分ある。
    消し 前走フローラS2着をどう考えるかであるが、完敗という感じもしただけに、逆転は難しいかもしれない。まして、今度は桜花賞組も相手にしないといけないわけでメンバーは一気に強化されるだけに、常識的には厳しい戦いになると思われる。2着3回という成績からもどちらかというと勝負弱いタイプとも思われ、こういう馬は決め手がいまいちであり、G1ともなると連対まで届かないものである。
    ローズバド
    (牝3・横山典55)
    買い フィリーズレビュー優勝。このときは直線だけの競馬で鋭い切れ味を見せて快勝した。前走のフローラSも先行有利という展開だったにもかかわらず、直線だけで3着に追い込んできており、その末脚の凄さを見せつけた。展開にもよるだろうが、こういう脚質であれば距離が延びるのはプラスといえるし、決め手は十分なだけに一発の魅力はたっぷりである。
    消し 前走3着に負けているのは事実である。鋭い切れ味を見せたといっても勝てなければ意味がない。有無を言わせぬ強さという馬ではないことは確かであり、スローの展開になったらジ・エンドということになるだろう。ましてオークスはただでさえスローになりやすいのだからかなり苦しい。さらに今回は桜花賞の上位陣と戦わなければならないのだから、相手関係も一気に強くなる。
    シェリルウーマン
    (牝3・田中勝55)
    買い スイートピーS優勝。TRを完勝して本番に臨む。勢いはかなり感じられる。キャリアはまだ5戦であるが、牡馬混合のジュニアCで2着、クロッカスSで3着と牡馬相手でもきっちりと結果を残しており、牝馬限定であればさらに期待できる。4着以下がないという安定度も魅力である。
    消し 前走TRを勝ち、その他のオープン特別でも結果を出してはいるが、重賞は未経験というのが大きな不安となる。常識的に考えれば、やはり強い馬は重賞に出てくるものであり、そこで力を示していないのだから強いとはいいづらくなる。まして、アネモネSでダイワルージュ、リワードアンセルに完敗していることを考えると、力はやや劣るのかなあと思いたくなる。
    リキセレナード
    (牝3・福永55)
    買い スイートピーS2着、小倉(2)歳S優勝。前走TRで2着しているので勢いは感じられる。エルフィンSで追い込んで3着してからは追い込む競馬に徹しており、前走もスローになった分届かなかった。本番ではたとえスローに流れたとしても、ペースの緩急が激しくなるなど、厳しい流れになる可能性もあるため、直線だけの競馬に徹すればチャンスは出てくるかもしれない。
    消し エルフィンSで強烈な追い込みを見せたが、それでも3着に負けているというのが、この馬の実力の限界を物語っているといえるのではないか。桜花賞では10着に惨敗しているし、前走もそんなに凄いメンバーが揃ったと思えない中での2着である。ちょっと底を見せてしまったという感じがしてしまう。前走も多少行きたがったようだし、気性的にも距離をこなせるかも疑問である。
    サクセスストレイン
    (牝3・木幡55)
    買い クイーンC優勝、フェアリーS2着。まずは東京の重賞を勝っているのを評価しなければならない。実績のある東京で走れるというのは大きなプラスといえる。このとき2着のハッピーパスが桜花賞で4着しているし、この馬自身も出遅れながら7着まできているのだから同評価は必要だろう。追ってバテないのがこの馬の持ち味であり、そういう意味では距離が長くなるのは、相手が嫌がる分だけプラスといえるのではないか。
    消し クイーンC、フェアリーSとも人気がない時に限って好走していることを考えると、ノーマークというか気楽に走れる時に、出し抜いているという印象を受ける。好走の後はそれなりに人気になるが掲示板にも載れないことからも、安定度はいまいちと言わざる得ないし、実力が本物でないということかもしれない。どちらかというとしぶといタイプなので、G1となると決め手の鋭い馬にやられる可能性も高くなる。
    アスクコマンダー
    (牝3・武幸55)
    買い 忘れな草賞優勝。前走オープンを勝っているのは高く評価できる。しかも忘れな草賞は桜花賞と同週に行われることもあり、オークスTR的要素が非常に強く、エリモエクセル、チョウカイキャロルなどオークスに直結するケースが目立っている。レース内容も好位から抜け出すというけっこう強い勝ち方だっただけに期待も大きくなる。2000mのオープンを勝っているのだから距離は心配しなくていいだろう。
    消し 忘れな草賞を勝っていることはそれだけで大きいことではあるが、相手関係に疑問を感じる。掲示板に載ったメンバーを見てもそれまで重賞で活躍した馬もいないし、2着だったノブレスオブリッジはフローラSで惨敗に終わっている。レベルの低いところで勝っただけという感じがしないでもない。重賞未経験なのだから桜花賞組との比較はあくまで未知数としか言いようがないわけだし、通用してしまうかもしれないけど、相手にしてもらえないという可能性だって十分にある。
    オイスターチケット
    (牝3・秋山55)
    買い すずらん賞優勝。ファンタジーSで3着したときもそうだったが、以前はスピードを生かして先行しそのまま押し切るというのが好走パターンだった。ところが、前走の桜花賞では中団より後ろからの競馬で6着と脚質転換を見事に成功させた。テイエムオーシャンと0.6秒差だったがムーンライトタンゴとは0.1秒差なのだから2着ならば逆転は可能かもしれない。抑える競馬ならば距離も持つかもしれないし、意外に面白い存在かも。
    消し 前走も結局は掲示板に載れなかったことは事実である。後ろからの馬に交わされ、前の馬も捕まえられなかったのだから、力の違いということになるのではないか。やはり前走が実力の限界という感じがしてしまう。今まで短距離で好走していた馬だけに、いくら抑える競馬を身につけたとはいえ2400mは心配である。極端に斬れる脚を持っているわけでもないだけに、はまったとしても連対まではどうか。
    ネームヴァリュー
    (牝3・松永幹55)
    買い コスモス賞優勝。1800mのオープン特別を勝っているのは好感が持てる。1600mでは結果がいまいちということを考えると、距離延長は大きなプラスといえるかもしれない。去年オークスに3頭を送り込んだ山内厩舎の馬だし、素質は以前から評価されていた馬だけに、ここ一番で本当の実力を見せつけるということも考えられる。
    消し 好走したのは2歳の夏だけである。その後はG1では惨敗し、オープン特別でも4着5着が精一杯という成績なのだから、底を見せてしまっているといえそうだ。マイルは距離が短かったにしろ、本当に強い馬であれば桜花賞であんなに負けるわけがない。これといった見せ場も作れなかったことを考えると、やはり実力不足と判断したくなる。
    ポイントフラッグ
    (牝3・須貝55)
    買い エルフィンS2着、チューリップ賞2着、紅梅S2着。オープン重賞で3度連対を果たしており、オープン級の実力を持っていることを証明している。メジロマックイーン産駒ということを考えれば距離延長はプラスと考えられるし、前走フローラSも5着ならばぎりぎりセーフというところか。
    消し 桜花賞13着、フローラS5着という結果を素直にみれば、だいたい底を見せてしまったという感じがする。連対3度もすべて2着と勝ちきれないことからも、決め手が甘いというか勝負弱い印象を受ける。押せ押せのローテーションで前走5着に負けているのだから、今回上積みを期待するのも難しい。距離も経験がないのだからプラスかどうかは分からない。
    アデレードシチー
    (牝3・藤田55)
    買い 3戦2勝2着1回という成績で、まだまだ底を見せていないのが魅力である。デビュー戦は5馬身差圧勝だったし、前走も46秒台というなかなかの時計を出している。大物である可能性は十分に感じられる内容といえるだけに、G1の舞台でいきなりその実力を見せつけるということもあるかもしれない。母がオークス3着だったヤンゲストシチーで父がラムタラという血統からもいかにもオークスで爆走しそうである。
    消し やはりオープン未経験というのが大きな不安である。これまで強い勝ち方をしてきたといっても、オープンでも好走できる裏付けにはしづらいものである。まして今回はG1でこの世代のトップクラスが集結するのだから、常識的には苦しい戦いになると考えたくなる。体がけっこう小さいようなので輸送もちょっと心配である。
    サマーキャンドル
    (牝3・柴田善55)
    買い NHKマイルCで3着した実績はかなり凄い。牡馬混合戦だったのだから桜花賞よりレベルの高いレースだったかもしれないわけで、そういう意味では牝馬限定戦であれば実績最上位という考え方もできる。中1週とローテはかなり厳しいが、能力の違いで何とかしてしまうことも十分に考えられる。
    消し まずは距離である。ハイペースの流れだったにもかかわらず2番手ということは、かなりスピードが勝ったタイプと思われるだけに、2400mのペースに対応できるか非常に疑問である。速い流れで飛ばせばスタミナが持たないし、ゆっくり走れるほど落ち着いた気性とも思えない。次にNHKマイルCから中1週のローテが厳しい。かなり激しいレースだっただけに、中1週で体調が回復するとは考えづらい。体調が万全でない可能性も非常に高い。
    ブライアンハニー
    (牝3・河内55)
    買い 忘れな草賞で3着しているので、いちおうオープン実績は持っている。まだ4戦しかしておらず2勝3着2回とまだ底を見せたとはいえないだけに、未知の実力を見せる可能性も否定はできない。ナリタブライアン産駒というのも妙に気になる。
    消し 前走忘れな草賞で3着に負けている。しかも2馬身離されるという決定的な負け方であった。相手を考えても、それほどレベルが高かったとも思えないし、この程度の実績でG1挑戦というのはかなり苦しい感じがしてしまう。逃げるわけでも、追い込むわけでもないだろうから、一発というのも期待しづらい。
    モットヒカリヲ
    (牝3・後藤55)
    買い 前走500万とはいえ勝っているのは好感が持てる。勢いはかなり感じられる。前々走6着から巻き返していることを考えると、調子は上昇傾向なのだろう。2000m以上で使われることが多く、すでに2400mを経験しているのも大きい。スタミナはけっこうありそうなので、速い流れになるようだとチャンスは出てくるかもしれない。
    消し すでに11戦しているが、オープン経験がまったくないというのは大きな問題といえる。やっと500万を勝ったという感じなだけに、オープンではまだまだ通用しないということになりそうだ。ましてG1ともなるとかなり厳しい戦いになりそうだ。前走500万勝ちも福島コースだし、レベルが高いレースだったとはちょっと思えない。
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