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天皇賞・秋の反省

天皇賞・秋の結果
1 4-08シンボリクリスエス 岡部 1.58.5--- 530kg+8 3人気
2 1-01ナリタトップロード 四位 1.58.63/4 496kg-2 2人気
3 8-17サンライズペガサス 柴田善 1.58.6クビ 482kg0 4人気
単勝650円 枠連1,000円
複勝200円 190円 200円 馬連1,720円
ワイド700円 1,040円 910円
馬単4,020円 三連複5,640円
予想と見解 好材料と不安材料
天皇賞・秋の感想
  • 時間の都合上簡単にさせていただきます。
  • 直線半ばでサンライズペガサスが先頭に立った瞬間に「勝った!」と思った。しかも、外からはトップロードが伸びてくる。「これは本線で獲ったな!」と思っていたら、インから伸びてくる馬に目を疑った。最後の切れはサンライズの方が上のはず、という思いも虚しくゴールが近づくにつれて離されるばかり、なんとか2着に粘ってくれと願ったが、勢いは明らかにトップロードの方が上。天国から地獄とはまさにこのこと。あまりのことにしばらく呆然としてました。
  • 勝ったのはシンボリクリスエスだった。今回のポイントはスタートの位置取りだったと思う。きっちりと中団の位置を確保し、あとは直線まで脚を貯めるだけ貯めた。直線に入ってからのゴーサインに鋭い反応を見せ、他を一気に突き放した。レース運びとしては完璧で、完勝と言っていい内容だったと思う。派手さはないが、本当に強い馬というのはこういうレースをするものだと私は思う。次はマークされる立場になるというのが気になるところであるが、JCは間違いなく主役ということになるだろう。
  • 2着はナリタトップロードだった。早め早めの競馬をする馬が直線で差す競馬になったのではちょっと勝つのは難しい。陣営が懸念していた内枠がやっぱり堪えたようだ。それでも、きっちり2着は確保したあたりは、この馬の能力が高いということだろう。距離延長のJCでもう一度クリスエスとの勝負を見てみたい。
  • 3着はサンライズペガサスだった。結果論として言えることであるが、仕掛けが早すぎたと私は思う。道中の位置取りがいつもよりは前だったのは良かったと思うのだが、直線で早めに先頭に立ちすぎた感じがする。これは柴田善騎手がこの馬で勝っていないためだったのではないかと私は思う。1度この馬で勝っていれば、この馬の脚質というか切れ味を体得できたはずで、もう少し我慢できたような気がする。柴田善騎手もゴーサインを出したら思った以上に切れ味が凄くて「しまった」と思ったのではないか。こういう大舞台で戦う場合には、やっぱり馬と騎手との信頼関係というか、人馬の関係も重要なのかなという気がした。逆に言えば、今回の失敗を次に生かすことは十分に考えられるわけで、2200mのJCなら巻き返しがあっても不思議はない。
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    参考
    G1天皇賞・秋の予想
    結論
     ◎サンライズペガサス
      ○ナリタトップロード
      ▲テイエムオーシャン
      △エイシンプレストン
       △シンボリクリスエス
       △ツルマルボーイ
       △エアシャカール
       △ダンツフレーム
       △テンザンセイザ
        △ブレイクタイム
        △ロサード
        △イブキガバメント
        △ゴーステディ
        △トラストファイヤー

     買い目(馬連) 計10,000円
      1-17(3,000円)
      10-17(2,000円)
      6-17(1,500円)
      軸17--5,7,8,14,16(各500円)
      軸17--3,9,11,12,18(各200円)

    にへいの見解
  • いろいろと多忙のため簡単にさせていただきます。
  • 本命◎サンライズペガサス
    毎日王冠でこの馬に自信の本命◎を打って惨敗を喫したわけであるが、あれだけ高い評価をしておいて1度負けたから軽視するというのでは筋が通らない。毎日王冠で裏切られているだけに、あの時ほどの自信はさすがにないが、それでも再度この馬から勝負して私の判断が間違いなかったことを証明してもらいたいという気持ちが強い。前走4着も上がり33.6で負けたのでは仕方ない面もあったはずである。実績のある2000mに距離が延びるのは大きなプラスだし、ゴーステディが飛ばす流れもこの馬には大きな味方となるはずだ。最近の天皇賞秋はG1実績馬が結果を出していることが多いだけに、G1連対経験がないというのが大きな不安と言えるが、G1経験がいずれも3000m以上のレースだったので参考にならない。結局は能力が高ければいい話であり、その潜在能力の高さを見せつけてほしい。
  • 対抗○ナリタトップロード
    テイエムオペラオーと何度も接戦を演じたが、古馬になってからは1度も勝つことができなかった。しかし、この馬が引退した今年のレースでは常に強い勝ち方をしており、その能力の高さを見せつけている。天皇賞春はジャングルポケット、マンハッタンカフェに敗れたが、この2頭が別格だっただけで4着馬には決定的な差をつけていただけに、この2頭が不在の今回のレースは大きなチャンスということになる。前走の京都大賞典の内容も完璧だったし、久々のG1制覇に向けてぬかりはない。個人的にはサンライズペガサスの方が上だと思っているが、この馬なら逆転も可能だとは思っている。距離が短いという不安もあるようだが、個人的にはこのくらいの距離の方が合っているような気がしている。決め手が甘くなりそうでまた3着というのが恐いが、個人的にはかなり期待している。
  • 3番手▲テイエムオーシャン
    個人的には牝馬ということでちょっとつらいのではないか、という気持ちが強い。 しかし、有馬記念で僅差の勝負をしていることからすれば牝馬だという理由だけで軽視するのは明らかに間違いであろう。札幌記念の内容からもさらにパワーアップしているのは明らかだし、距離も2000mがベストに近いと思われる。ゴーステディが逃げることで得意の平均ペースも約束されたようなものだし、先行タイプなので展開に左右されることもない。有馬記念で先着を許した馬が1頭もいないことも考えると、やっぱりこの馬が好走する可能性はかなり高いのかな、と思わざる得ない。ただ、前述したとおり牝馬というのが私はかなり気になっている。これが私の精一杯の評価である。
  • 4番手△エイシンプレストン
    香港G1を2つ勝っているのだから能力は当然に高いとは思っている。2000mでも結果を出したし、今回もチャンスは大きいとは思う。でも、日本のG1は勝っていないのが気になるし、距離2000mもベストよりはちょっと長いように私には感じる。けっこう自在性があるし、前走も2着と結果を出しているだけに、堅実に走りそうではあるが、もう一つ信用しきれない。
  • 5番手△シンボリクリスエス
    神戸新聞杯でかなり強い勝ち方をしたので春より大きく成長していると私も思う。でも、古馬初挑戦でいきなりG1というのはかなり厳しいのではないか。過去の天皇賞で連対した3歳馬はジェニュインとバブルガムフェローであるが、いずれも古馬との対戦があったし、G1をすでに勝っている実績があった。この2頭に比べると実績不足だと私は思う。でも、押さえは必要でしょう。
  • 6番手△ツルマルボーイ
    宝塚記念2着でG1でも通用する能力は見せているし、距離短縮はプラスだと思うので押さえる。
  • 7番手△エアシャカール
    武豊は外せない。
  • 8番手△ダンツフレーム
    G1で4度連対している馬だし、叩かれながら調子を上げるタイプである。押さえは必要である。
  • 9番手△テンザンセイザ
    切れ味の鋭い馬で展開次第では一発あっても不思議ないと思う。サンライズペガサスと一緒に大外から伸びてくることもあるかもしれないと思ってしまった。
  • あとは大穴狙いということで気になる馬をてきとうに押さえた。
  • まあ、こんなところです。
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    G1天皇賞・秋

    エイシンプレストン
    (牡5・福永58)
    買い H14クイーンエリザベス2世C優勝、H13香港マイル優勝、H14毎日王冠2着、H13マイルCS2着、H13毎日王冠優勝など。 香港の国際G1を2勝したという実績は当然に高く評価しなければいけない。いずれも完勝といえる内容だっただけに、この馬の能力の高さがずば抜けていることを物語っている。 前走の毎日王冠は2着に敗れたが、休み明けで斤量59kgだったことを考えれば上出来の結果といえる。叩かれた上積みは当然に見込めるし、斤量も1kg減るのだから今回は当然に勝ち負けということになる。距離2000mも香港G1を勝っているのだから問題になるわけがないし、中山コースも朝日杯3歳S優勝と前走の走りから問題にはならない。流れに応じて対応できる自在性のある脚質を身につけてきているし、展開も問わないといえる。
    消し 香港で2勝していることはもちろん凄いことであるが、国内の古馬G1で勝っていないというのもまた事実である。香港2勝も日本競馬のレベルが高すぎるだけと考えれば、国内レースの裏付けにはできないという考え方もできる。現に中山記念、安田記念と5着に終わっているし、前走だって休み明けとはいえ負けていることに変わりはない。日本のG1ではもう一つ何か足りないという感じもするだけに、どこまで信用していいか分からない。2000mという距離も守備範囲であることは確かだろうが、ベストはやっぱりマイルだと思われるだけに、中距離適性の高い馬にやられるということもありそうだ。
    ダンツフレーム
    (牡4・藤田58)
    買い H14宝塚記念優勝、H14安田記念2着、H13皐月賞2着、H13ダービー2着など。 今年の宝塚記念で念願のG1を制覇した。その前の安田記念でもタイム差なしで2着しているし、昨年のクラシックで連続連対を果たしている実績もあり、G1級の実力は間違いない。アグネスタキオン、ジャングルポケット、マンハッタンカフェ、エアエミナムという最強世代の同期であるためにもう一つメジャーになりきれなかったが、これらの馬が不在であれば能力は1枚も2枚も上といえる。宝塚記念を勝っているのだから距離2000mが問題になるわけがないし、叩かれながら調子を上げるタイプで一叩きの上積みはかなり大きいと考えるべきだろう。中距離G1では連対を外したことがない安定度も魅力である。
    消し 宝塚記念を勝ったが、G1にしてはレベルの高いメンバーではなかったように感じる。そういう意味ではG1を勝ったというだけでそんなに高く評価しない方がいいのではないか。現に前走の毎日王冠では5着というG1馬にしては不甲斐ない結果に終わっている。休み明けでマイナス体重だったのも問題で一叩きの効果もあまりないかもしれない。安定度はあるが、切れる脚がもう一つなので決め手勝負になると苦しくなることも考えられる。何というかもう一つパンチ不足という感じも否めない。
    テイエムオーシャン
    (牝4・本田56)
    買い H14札幌記念優勝、H13秋華賞優勝、H13桜花賞優勝、阪神(2)歳牝馬S優勝など。 前走の札幌記念が圧巻だった。8ヶ月の休み明けで体重38kg増という状況で横綱相撲を演じたのだから半端でない強さであり、昨年の3歳牝馬No1の実力を見せつけた格好となった。馬体重もほとんどが成長分と考えるべきだろうし、スムーズに流れに乗れていたように気性的な成長も窺え、牡馬の1級品相手でも十分に戦える手応えを掴んだといえる。エアグルーヴが札幌記念を勝って天皇賞を制しているのだから、この馬を牝馬だからということで軽視していはいけない。テイエムオペラオー、メイショウドトウ、アグネスデジタル、ジャングルポケット、マンハッタンカフェという大将格がいないこのメンバー構成ならチャンスはかなり大きいといえる。
    消し やはり牝馬というのが大きな不安である。エアグルーヴが勝っているのだから可能性がゼロとは言えないが、かといって牡馬のG1級に勝ったことがないのだから走らせてみないと分からないということになる。有馬記念で掲示板に載れなかったことで底を見せたという考え方もできるし、札幌記念完勝も2着がトウカイポイントではレベルに疑問を感じる。先行して押し切るというレーススタイルも目標にされやすいことでかえってマイナスという感じもするし、距離2000mも気性を考えるとこの馬にはちょっと長いような気もする。
    シンボリクリスエス
    (牡3・岡部56)
    買い H14神戸新聞杯優勝、H14ダービー2着。 前走の神戸新聞杯が圧巻だった。ノーリーズンに2馬身差で3着馬には4馬身差という内容だっただけに現役3歳馬ではNo1であることは間違いないだろう。ダービー2着が示すとおり長距離でこそ真価を発揮するタイプと思われたが、2000mで強い勝ち方をしたことでこの馬の成長の大きさがよく分かる。3歳馬には敵はいないということでの古馬挑戦であるが、過去にジェニュインとバブルガムフェローが連対を果たしており、3歳馬でも能力さえあれば通用することは証明済みであるし、藤沢和調教師も勝てるという判断があっての参戦だろう。来季は海外も視野に入れている馬でもあるし、古馬相手でも結果を出さなければいけない立場である。
    消し やはり3歳馬で古馬に太刀打ちできるのかという不安は拭えない。古馬との対戦経験があり結果を出していれば、それが裏付けとなるのだろうが、初対決では分からないとしか言いようがない。ちなみにジェニュインもバブルガムフェローも天皇賞前に古馬と対戦していたし、古馬初挑戦の時は勝つことはできなかった。つまり、それくらい古馬初挑戦で勝つというのは難しいことなのである。また、この馬は春シーズンは長い距離で結果を出してきた経緯があり、3歳限定2000mで結果を出したからといって、古馬2000mでも通用するとは言えないだろう。着差の割にはタイムはそれほどでもなかったし、古馬のスピードについていけないということもあると思う。
    ナリタトップロード
    (牡6・四位58)
    買い H14H13阪神大賞典優勝、H14京都記念優勝、H11菊花賞優勝など。 幾度となくテイエムオペラオーと接戦を演じた馬である。 菊花賞を勝っておりG1実績もしっかりとある。 今年は宿敵テイエムオペラオーがいないし、今年の天皇賞春で完敗したジャングルポケットもマンハッタンカフェもいないのだから最大のチャンスが訪れたといえる。 前走の京都大賞典もその強さを見せつけており、ここに向けて順調に仕上がった。 年齢的な衰えもまったく見られないし、これまでのキャリアからも大崩れは考えられない。
    消し この馬は本番に弱いというか、G1での底力に欠けるところが見受けられる。これまでも何度か「今回はチャンス」というレースがあったが、なぜか連対すらできないで終わっている。こういうタイプは前哨戦で強い走りをするだけに、どうしても人気を集めてしまうし、それで本番では連対しないのだから、馬券を買う方としては難しい判断を強いられる。距離2000mもこれまでの実績が長距離に偏っているだけに少し短いという感じがしてしまう。道悪は全くダメなタイプで雨が降ったらそれでほぼ終わりである。
    ツルマルボーイ
    (牡4・河内58)
    買い H14宝塚記念2着、H14京都大賞典2着、H14金鯱賞優勝など。 宝塚記念で連対を果たしたことは大きい。G1でも通用する能力はきっちり証明したことになる。内容も勝ったダンツフレームにクビ差という内容で高く評価していい。まだ体が細いと言われながらこれだけ走るのだから根本的な能力が高いということだろうし、まだ4歳ということでレースを使うたびに成長していることが期待できる。前走はナリタトップロードに敗れたものの、休み明けということを考えれば合格点はあげられる。叩かれた上積みと距離短縮を考えれば、巻き返しがあっても不思議はない。
    消し 前走の京都大賞典でナリタトップロードに2馬身以上離されたのはちょっと痛い。休み明けだったとはいえ完敗に近い内容だっただけに力の違いを見せつけられたという評価もできる。宝塚記念も有力馬がダンツフレームだけというメンバー構成でレベルとしてはあまり高くなかったという考え方もでき、各ジャンルのG1馬が集結する今回のレースの裏付けにできるかどうか疑問である。これといったマイナス点が少ないのは確かであるが、宝塚記念、京都大賞典と敗れていることに変わりはないわけで、めちゃくちゃ強いという存在でない。連対するにしろ幾らか他力本願的な要素が加わらないと苦しいのではないか。
    サンライズペガサス
    (牡4・柴田善58)
    買い H14大阪杯優勝、H13神戸新聞杯2着など。 別定G2の大阪杯で力の違いを見せつける内容で勝っていることは高く評価しなければいけない。G1級の能力は十二分に感じることができた。そもそも昨年の神戸新聞杯でクロフネとダンツフレームに勝っていたのだからその時からその能力の片鱗は見せていたと言える。多少ふらふらしたところがあるが、それで勝っているあたりが器の違いということだろう。春の天皇賞では5着に敗れたが、距離が長すぎたし、それでも後方から上がり33.7で0.3秒差という内容なら十分に評価できる。前走4着も上がり33.6で届かないのだから展開が合わなかったということであり、実力負けではない。実績のある2000mに距離が延長するのはプラスだし、一叩きされた上積みも大きいだろう。巻き返しは十分にある。
    消し G1実績がもう一つというのが痛い。天皇賞秋ではG1連対馬が好走するケースが圧倒的に多いだけに大きなマイナスポイントと言わざる得ない。実際、なんだかんだで前走の毎日王冠で4着に敗れており、これがこの馬の能力の限界という考え方だってできる。前走は展開が合わなかったにしても、展開に左右されるというのはマイナスであるし、前走のように出負けすると流れに乗れない可能性がある。まだまだ危なっかしいという印象も強いだけに惨敗もありそうだし、中2週で再び長距離輸送というのもどうか。
    エアシャカール
    (牡5・武豊58)
    買い H12皐月賞優勝、H12菊花賞優勝、H12ダービー2着、H14金鯱賞2着、H14大阪杯2着など。 一昨年の2冠馬である。ダービーもハナ差だったのだからほとんど3冠馬という評価でいいことになる。春シーズンはもう一つの成績だったが、気性の難しい馬で能力を出し切っていない可能性もあるわけで、春の結果だけで判断しない方がいい。気性的に休み明けは問題ないタイプだし、中山2000mは皐月賞を制した思い出のコースである。そして何より鞍上が武豊というのが大きい。気性の難しいこの馬を巧みに操ってくれるだろうし、この人は時々とんでもない作戦をとることがあるのが恐かったりする。
    消し まずは休み明けというのが大きな割引である。ここ10年で休み明けで連対している馬は1頭もいないことからもかなり苦しいと考えるのが常識的である。それに、菊花賞を勝ってから実は1度も勝っていないというのは問題ではないか。単純に考えれば、この世代のレベルが低かったから勝てただけであり、能力としてはそんなに高くないという考え方もできる。今年の宝塚記念で2馬身離されていることから勝負づけは終わっているとも言えるし、その宝塚記念よりメンバーは強くなっているのだから巻き返しはかなり厳しいことになる。切れる脚がないから一発というのも考えづらいし、気性に問題を抱える馬で、気持ちが切れればまったく走らないということも考えられる。
    ブレイクタイム
    (牡5・松永58)
    買い H14京成杯AH優勝、H14アイビスSD2着、H13安田記念2着など。 前走の京成杯AHでは先行して直線で4馬身も引き離すという強い内容で圧勝した。ハンデ57kgでこの結果なのだから能力の違いとしか言いようがない。スプリント戦で伸び悩んだが、マイル戦でこれだけの走りをするのだから実は中距離馬としての資質が高かったと言えるのではないか。そもそも安田記念で2着している実績があり、G1級の能力も証明済みである。2000mは初めてであるが、スプリント戦よりは適性が高いということも十分に考えられるし、2000mでさらに強い競馬を見せることも考えられる。
    消し やはり2000mが初めてというのは大きな不安といえる。前走好走といってもマイル戦だっただけに2000mの裏付けにはできない。スタミナ不足で惨敗するということは十分に考えられる。適性があったとしても経験していないことで流れに乗れないということもあるだろうし、とにかく初めてというのも苦しいものである。まして、いきなりG1という大舞台で、中長距離の1流どころが集まっているのだから、ちょっとやそっとじゃ勝たせてもらえないだろう。
    ロサード
    (牡6・後藤58)
    買い H14オールカマー優勝、H13毎日王冠2着、H13小倉記念優勝、H11京阪杯優勝など。 毎日王冠、京都大賞典でG1馬と差のない競馬をしていることからもG1級の能力があることは間違いない。今年もオールカマーで力の違いを見せており、まだまだ実力は落ちていない。実績から距離短縮は大きなプラスといえるし、ゆっくりしたローテーションも好感が持てる。終いのしっかりした馬なので前が速くなればチャンスは広がる。昨年、一昨年と雨に泣かされたところもあるので良馬場なら好勝負できるはずだ。
    消し 2歳時から活躍していた馬で今年で6歳になった。G2G3では長く活躍しているのは立派だが、G1では見せ場すら作ったことがない。年齢を考えると大きく成長したということは考えづらく、G1では実力不足という評価が妥当ではないか。前走オールカマーを勝っているといってもG1級の馬が出走していたと思えないし、今回の裏付けにはちょっと厳しいものがある。前走2200mで勝っているが、1800mで6連対ということからベストよりは少し距離が長い感じがする。もともと追い込み脚質で展開に左右されるところもある。
    アグネスフライト
    (牡5・勝浦58)
    買い H12ダービー優勝、H12京都新聞杯優勝、H13京都記念2着など。 何と言っても一昨年のダービー馬である。G1級の能力は間違いない。武器はもちろんダービーの時に見せた強烈な末脚であり、追えば追うほど伸びてくる。長期の休み明けというのは確かにマイナスであろうが、トウカイテイオーが有馬記念を休み明けで勝ってしまったこともあるわけで、能力が高い馬であれば器の大きさで何とかなってしまうこともある。ダービー馬が人気を集めないというのも配当的には大きな魅力といえるし、けっこう面白い存在ではないか。
    消し 常識的に考えれば1年半の休み明けというのはあまりに大きなハンデといえる。トウカイテオーの例があるのも確かであるが、確率的にいえば極めて異例といえるし、トウカイテオーはG1を3勝というずば抜けた実力を見せつけていただけに、ダービーしか勝っていないことの馬を一緒に考えるのは無理がありすぎる。休養理由が屈腱炎だっただけに、叩かれながら調子を上げていくのが一般的で、そういう意味でも苦しいといえる。古馬重賞で勝っていないことからすると根本的な能力にも疑問があるという考え方もできるし、ダービーを勝っている以外に好材料がないに等しい。
    アラタマインディ
    (牡5・飯田58)
    買い H14小倉記念優勝。 前々走2000mの重賞を勝っているのは好材料である。 ハイペースを先行して押し切ったのだから内容もかなり良かった。 前走の京都大賞典は8着に敗れたが、2000mで5連対という実績から距離短縮で巻き返すということも可能だろう。夏の上がり馬という勢いも魅力である。実績不足は否めないが、まったく通用しないということもないだろう。
    消し 実績がハンデG3だけというのはあまりに物足りない。しかもハンデ52kgという恵量での結果だけにG1の裏付けにはあまりに厳しいと言わざる得ない。しかも、前走の京都新聞杯で8着に惨敗しており、レベルの違いを見せつけられている。もちろん前走の敗因が距離だけとは考えづらく、距離が短縮されたからといって巻き返せるとは思えない。夏場使われていることで上積みも見込めないし、G1初挑戦というのもつらいものがある。
    アグネススペシャル
    (牡5・蛯名58)
    買い H14新潟記念2着、H14オールカマー2着。 重賞で連続連対したことで完全本格化を強くアピールした。 もともとフジキセキの全弟という良血で大きな期待を寄せられていた馬で、まだまだ底を見せていない可能性もあるだけに、この大一番で爆発するということもないとは言えない。2000mで6連対だから距離はベストである。勢いも非常に感じるし、安定度が高い馬なので相手が強くても堅実に馬券圏内の走りはすることも期待できる。
    消し 重賞で連続連対したのは悪いことではないが、裏を返せば連続で負けたということである。新潟記念はハンデ54kgだったし、オールカマーも相手がG1級という感じではなかっただけに、勝っているならまだしも負けたということは底を見せたと考えていいのではないか。 鋭い決め手を持っているタイプでもないので一発というタイプでもないと思うし、勝ちきれないあたりもう一つパンチ不足という感じもする。重賞で好走できるようになったのは立派であるが、G1となると役不足なのではないか。夏場使われていたこともマイナスで上積みも期待できない。
    イブキガバメント
    (牡5・横山典58)
    買い H14朝日CC2着、H14小倉記念2着、H13朝日CC優勝など。 昨年のこのレースで4着という実績があることを忘れてはいけない。G1で力が足りないということはないし、昨年の1〜3着馬がいないのだから大きなチャンスという考え方もできる。前走の朝日CCでタップダンスシチーに敗れたが、タップダンスシチーは続く京都大賞典で3着しているように能力の高い馬であり、敗れたことはあまり気にしなくていいし、前々走の小倉記念は休み明けでハンデが重かったことを考えれば、2着でも高く評価できる。2000mで7連対と距離もベストと思われる。地味ではあるが、チャンスはけっこう大きいのではないか。
    消し 前走、前々走と重賞で2着という実績は悪くはないが、今回のレースがG1だということを考えると、少なくてもどちらかのレースで勝ってもらいたい感じはする。昨年のレースで4着といっても道悪でのものだけにあまり参考にならないといえるし、堅実に走るタイプで今回も掲示板までということになりそうな感じもする。一発タイプという馬でもないし、展開によってはチャンスが広がるタイプでもなさそうだ。昨年は前哨戦で勝っていたのに今年は負けていることからすると年齢的な衰えもあるのかもしれない。
    テンザンセイザ
    (牡4・田中勝58)
    買い H13京阪杯優勝、H13京都新聞杯優勝など。 京都記念で上がり33.7で3着、新潟大賞典でも最後方から上がり34.4で3着するなど、とにかく終いの切れ味が鋭い馬である。宝塚記念7着、京都大賞典4着と敗れているが、距離が長かったと考えれば度外視していいかもしれない。得意の中距離戦なら終いの切れ味が変わってくるかもしれない。 重賞を2勝している実績も悪くはないし、4歳という若さも魅力といえる。まだまだ底を見せたとも言えないだけに、一発ということも十分に考えられる。
    消し 宝塚記念7着、京都大賞典4着ということで底を見せてしまったと考えるのが一般的ではないか。つまりはG1という器の馬ではないということである。終いが切れるといってもG1ともなると最後方から差し切るというほどの破壊力はないようだし、早めの競馬をすると大阪杯で惨敗したように持ち味を発揮できない。よっぽど展開に恵まれないと苦しいと思われる。重賞2勝がいずれも京都コースということからすると、坂のあるコースも苦手かもしれない。
    トラストファイヤー
    (牡4・江田照58)
    買い H13ラジオたんぱ賞優勝、H14中山記念2着。 中山記念で2着していることは高く評価しないといけない。レコード決着のタイム差なしでの2着だし、このときエイシンプレストンにも先着した。中団から差すという正攻法のレースで結果を出しているのも能力が高いという証明である。まだ4歳という若さからさらなる成長も見込める。前走の毎日王冠では6着に敗れたが、休み明けだったし上がり33.8で走ってこの結果では仕方ない。叩かれた上積みは当然に見込めるし、流れが速くなればチャンスはあるだろう。鞍上が一発屋の江田照騎手に替わるのも魅力といえる。
    消し 中山記念で2着といってもしょせんは負けていることに変わりはない。エイシンプレストンに先着したといっても向こうは60kgを背負っていたし、勝ったトウカイポイントもその後大活躍したわけでもない。レコード決着だったといっても、メンバーを考えるとそれほどレベルの高いレースではなかったのではないか。今回はさらにレベルの高いG1レースだし、今までとは明らかにレベルが違う。前走の毎日王冠6着もちょっと負けすぎという感じがするし、ちょっと能力が足りないと考えるのが一般的ではないか。
    ゴーステディ
    (牡5・吉田58)
    買い 中山金杯3着、白富士S2着とオープンでも好走した実績がある。前々走も準オープンとはいえ4馬身差でタイムも57秒台という内容は高く評価しなければいけない。 そして何より単騎逃げが期待できる展開面でのアドバンテージが大きい。 マイペースで逃げた時のしぶとさはかなりのもので、有力馬が後方で牽制し合うようだと粘ってしまうということもあるだろう。 2000mで実績のある馬なので距離短縮も大きなプラスである。
    消し しょせん重賞で3着までという程度の馬である。 中山記念12着、札幌記念7着とG2戦では掲示板にも載れなかったことからするとG3レベルの馬と考えるのが一般的ではないか。単騎逃げの展開もこれだけメンバーが揃うと、ちょっと速いペースで逃げても楽について来てしまいそうで、早めに潰される可能性が高いのではないか。切れる脚がないから貯め逃げはできないタイプだし、格好のペースメーカーになりそうだ。極端に言えばG1に挑戦すること自体無謀といえる。
    トーホウシデン
    (牡5・ペリエ58)
    買い 菊花賞2着。 G1で連対した実績があるのだからまったく通用しないということはないだろう。 休み明けもリフレッシュ効果の方が大きければ、鉄砲でも好走してもいいはずだ。 長期休養もあったりしてレース数もそんなに多くないので、まだまだ底を見せたと言えない馬だけに、今まで見せたことのない走りを披露するということもあるかもしれない。それにペリエがかなり恐い。
    消し 菊花賞で連対しているものの、重賞を勝ったことがないというのは大きな割引である。古馬G2で馬券圏内に入れないことからすると古馬G1では力不足と考えるのが一般的だと思う。菊花賞がそうであるように長距離戦に強いタイプだと思われ、2000mでは距離が短すぎると思われる。まして、今回は休み明けである。実績馬でも苦しいというのに、実績のない馬がこれでは話にならない。
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