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フェブラリーSの反省

フェブラリーSの結果
1 5-09アグネスデジタル 四位 1.35.1--- 452kg-1 1人気
2 6-12トーシンブリザード 石崎 1.35.31 486kg0 4人気
3 1-02ノボトゥルー ペリエ 1.35.41/2 460kg0 2人気
単勝350円 枠連1,300円
複勝150円 210円 160円 馬連1,350円
ワイド630円 410円 700円
予想と見解 好材料と不安材料
フェブラリーSの感想
  • 時間の都合上簡単にさせていただいております。
  • 今回の敗戦は私にはショックが大きい。 ノボトゥルーが負けるとすればアグネスデジタルとトーホウエンペラーだけだと思っていただけに、読みとしてはそんなに悪くはなかったはずである。その他で可能性があるとすれば、明け4歳のトーシンブリザードくらいだとは思っていたが、古馬実績が前走の3着だけなので可能性としては低いだろうと思ったのが間違いだった。絶対能力はNo1だとは思っていたアグネスデジタルを◎本命にしないからこういうことになるのであるが、それにしても地方のことなどほんとんど知らない私としては、こういう馬を評価しきれないもので、何とも言えない脱力感が残ってしまった。
  • 勝ったのはアグネスデジタルだった。 絶対能力はNo1だと思っていたのでこの結果は当然といえば当然かもしれないが、あまりの強さに脱帽するしかない、というのが正直な感想である。このメンバーでこれだけ強い内容で勝たれては、何も言うことはない。体調面を私は心配したが、今考えれば海外で勝った馬が日本で体調を崩すわけがないということなのだろう。強い馬は強い、ということを見せつけられてしまった。
  • 2着はトーシンブリザードだった。 人気からも分かるとおり、この馬はかなり強いということを多くの人が知っていたようである。地方馬のことをよく分かっていない私だから、「そんなに強いのか?」と思ってしまったのだが、今回のレースを見せられては、この馬もかなり強いと認めざる得ない。私は、まさかノボトゥルーには勝てないだろうと思ってしまったが、大きな間違いだった。
  • 3着はノボトゥルーだった。 この馬を本命◎にした判断であるが、間違いはなかったという思いと、だから絶対能力の高い馬を本命◎にすべきなんだという思いが、交錯している。この馬としては私の期待どおり走ってくれたので文句はない。前半もう少し後ろから競馬をしていれば、という気持ちもあるが、内枠だったしトゥザヴィクトリーをマークするという意味でもあの展開は仕方なかったであろう。トーシンブリザードが私の予想よりもはるかに強かったというのが全てである。
  • トゥザヴィクトリーは4着だった。 G1のマイルだとどうしても息が抜けないので最後まで走りきれない。この馬なりによく走っているが、上位の馬が強すぎた。
  • トーホウエンペラーは5着だった。 やっぱり左回りだともう一つのようである。それでも5着しているあたりは、この馬もかなり強いと言わざる得ない。今後はまた地方交流G1中心となるであろうが、当然に上位争いをするであろう。
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    参考
    G1フェブラリーSの予想
    結論   ◎ノボトゥルー
       ○アグネスデジタル
       ▲トーホウエンペラー
        △ウイングアロー
        △トゥザヴィクトリー
        △トーシンブリザード
        △ゴールドティアラ
        △サウスヴィグラス
        △プリエミネンス
     買い目(馬番連勝複式) 計10,000円
      2-9(4,000円)
      軸2---8-7-3(各1,000円)
      軸2---12-5-11-15(各500円)
      8-9(1,000円)
    にへいの見解
  • いろいろと忙しいので予想は簡単にさせていただきます。
  • 本命◎ノボトゥルー
    アグネスデジタルとどちらにするかけっこう悩んだが最終的にこの馬にした。 昨年このレースを勝っていることもそうであるが、とにかく東京コースでは安定した成績を残しているのを高く評価した。前走の根岸Sは斤量59kgながら2着は確保したし、JCダートもクロフネに勝ちにいってなお4着に粘っており内容としては悪くなかった。東京コースであればかなり高いパフォーマンスが期待できるだけに、この馬が少なくても2着を確保するのではないかという意味でこの馬に◎を打った。それに鞍上がペリエというのも心強い。なんだかんだで根岸Sで負けているだけに、昨年ほどの勢いが感じられないし、昨年のこのレース以来1度も勝っていないというのが気にはなるが、まあ1戦1戦が勝負だった昨年と違ってこの大一番に合わせて調整してきたと理解したい。
  • 対抗○アグネスデジタル
    南部杯、天皇賞秋、香港Cと地方、中央、海外とまったく異なる環境でのG1ー3連勝は能力の違いとしかいいようがない。ダートの南部杯も着差以上に強い内容だったことから、ここでも力の違いを見せつけるのではないか、という気持ちも強かった。ただ、香港Cがかなり激しいレースだったことから、どこまで復調しているかが疑問だし、この後にドバイWCを控えているだけに、ここで全力投球というわけにはいかないはずである。南部杯の着差を考えるとダートではそれほど抜けて強いというほどではない感じもするし、前述したように体調面も考えると、ここで本命◎というのはちょっとリスクが大きいかもしれないと判断してしまった。と言っても絶対能力ではこの馬がNo1であろうという気持ちももっており、そういう意味ではこの上位2頭を厚めに勝負したいと考えた。
  • 単穴▲トーホウエンペラー
    縦目を買うことを前提にした場合、ノボトゥルーに地力で勝ちきる可能性を持っている馬はどの馬かと考えた場合、南部杯でノボトゥルーに先着したこの馬ではないかと考えてみた。軽い馬場は得意そうだし、距離もマイルくらいの方が合っていそうだ。左回りに不安を抱えているというのが確かに大きな不安ではあるが、南部杯ではしっかり走ったのだから実力を発揮する可能性も否定はできない。中央のトップレベルが集まったこのレースでどこまで地方馬が通用するかという不安もあるが、私は基本的に南部杯の3頭が強いのではないかという基本方針で予想をしてみた。
  • 4番手△ウイングアロー
    年齢的にさすがに衰えてきたという感じもするが、それでもJCダートで2着しているように、まだまだトップレベルの実力は維持している。東京マイルはベストの条件だし、3年連続連対も夢ではないだろう。ただ、東京大賞典で10着というのは負けすぎという感じもする。昨年と同じ走りを期待するのは難しいかもしれない。
  • 5番手△トゥザヴィクトリー
    昨年のレースで3着しているのだから今回も好走する可能性は十分ということになる。 昨年は初ダートだったので、武豊も半信半疑の部分もあっただろうけど、今回はこの馬のベストの走りを引き出すはずだ。とはいえ、気性的にムラがあるだけに、展開や流れに対応できず自滅することもあるというリスクもあるだけに、あんまり大きくは信用はできない。 内枠に入ったことで揉まれる危険性が高くなったし、逃げたとしても楽な展開は期待できないだろう。武豊が何とかしてしまうかもしれないが、昨年よりは厳しいレースになると私は思った。
  • 6番手△トーシンブリザード
    東京大賞典で3着に負けているし、G1実績も3歳限定戦ばかりなので、そんなに高い評価はできないと思っているが、まだまだ底を見せていないというのも事実である。 休み明けを叩かれた上積みは大きいだろうし、距離短縮もプラスだろう。若さも魅力だし、押さえは必要だろう。
  • 7番手△ゴールドティアラ
    一昨年のこのレースで2着した実績を持っているのだから、このレースで好走しても不思議ないことになる。最近はダート戦だと斤量を背負うために、なかなか結果を出せないでいるが、別定戦なら走りが変わる可能性もある。鞍上が江田照というのも心強い。一発あっても不思議はないはずだ。
  • 8番手△サウスヴィグラス
    武蔵野Sで惨敗に終わっていることを考えても距離は明らかに長いと思われるが、前哨戦の根岸Sを勝ったアドバンテージも無視はできない。体調がかなり良いということで挑戦を決意したということなので、武蔵野Sのときとは状況が違うのかもしれない。この馬が好走してしまっても文句が言えない状況なのだから押さえは必要だろう。
  • 9番手△プリエミネンス
    JCダートで2年連続で掲示板に載っている馬なので、能力は通用しても不思議はないとは思っている。距離もマイルの方が合っていると思うし、東京コースも得意としている。条件はベストなだけに一発ありそうな気がして押さえることにした。とはいえ、牝馬ということもありG1では掲示板までの馬という感じもするだけにあまり期待はしていない。
  • 10番手イーグルカフェ
    武蔵野Sで2着しているというのが困りものである。ダートでもそれなりに走ることを証明してしまっただけに非常に判断が難しい。クロフネ以外には負けなかったのだからここで好走しても不思議ないということになるが、最近はどうも勝負弱い印象が強いだけに、ダートの1流が集結したことのレースで好走することはないだろう、と私は判断した。でも、こういう時に限って走りそうなんだよなあ。
  • 11番手ゲイリーイグリット
    この馬は1400での好走が目立ち、どちらかというとスプリンターというイメージが強いだけにマイルはさすがに距離が長いという感じが否めない。G1実績があるわけでもないし、ここでは力不足という感じもするが、直線一気の末脚を武器にしているという怖さもある。
  • 12番手リージェントブラフ
    東京大賞典2着、川崎記念優勝とG1での好走が続いているだけに、ここでも期待は十分ということになるが、武蔵野S、JCダートの結果を考えると、東京コースはあまり合っていない感じがしてしまう。マイルという距離も少し短い感じがするし、中央G1ということも考えると、連対までは届かないのではないかと私は思った。
  • 13番手ノボジャック
    スプリント戦ではかなり強い競馬をする馬なので、能力は十分だとは思うが、やはり距離が長いという不安があまりに大きい。鞍上が蛯名騎手ということもあり、うまくごまかしてくれるような気もするが、根岸S8着からの巻き返しは難しいと私は判断した。
  • 14番手ワシントンカラー
    近走は連続3着と復調してきているが、それでも惜しいというよりは完敗という内容なので、さらにメンバーが強化されているG1で巻き返すというのは難しいだろう。距離もこの馬にはちょっと長い。
  • 15番手イシヤクマッハ
    堅実に走るイメージが強く、4歳にしては頑張っているとは思うが、G1ではまだまだ実力不足と言わざる得ないだろう。
  • 16番手スノーエンデバー
    2年ぶりとなった前走で大敗を喫しているし、2年前の実績もこれといったものもない。いくらなんでもさすがにこの馬だけはないだろう。
  • まあ、こんなところでしょうかね。
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    G1フェブラリーS
    (やや手抜きバージョン)
    トーシンブリザード
    (牡4・石崎隆57)
    買い 南関東3冠馬となった実績はかなり凄い。 9戦8勝3着1回という実績もかなり凄い。 唯一の3着も休み明けで初めての古馬戦しかもG1東京大賞典であれば仕方ないというより、3着したことでこの馬のレベルの高さが証明されたといえるのではないか。 叩かれた効果は大きいだろうし、血統的に距離短縮もプラスだと思われる。 明け4歳という若さもあり、さらなる成長も見込める。 これだけの実績を持っていれば、中央でも十分に通用するだろう。
    消し 東京大賞典で初黒星を喫した。 さすがに古馬は強かったということであろうか。 中央勢のトップクラスがすべて出走していたわけでないだけに、 さらにレベルが高くなる今回のメンバーでさらに上の着順というのはかなり厳しいのではないか。東京コースが初めてというのも不安となる。
    トーホウエンペラー
    (牡6・菅原勲57)
    買い H13東京大賞典優勝、H13浦和記念2着、H13南部杯2着など。 前走の東京大賞典で念願のG1制覇を果たした。 勢いはあるし中央相手に勝ったのだから実力は通用するはずだ。 南部杯でもアグネスデジタルには敗れたものの、前年覇者のノボトゥルーには勝っていることからも、この馬のレベルの高さが分かる。 距離も9戦6勝2着3回なのだからベストだろう。
    消し 地方所属だけに中央場所でどこまで戦えるかという不安はどうしても拭えない。 南部杯でアグネスデジタルに完敗しているし、ノボトゥルーも東京だと走りが変わる。 この2頭に勝つだけでも大変なのに、他のメンバーもそれなりの実力を持っているのだから、 自分の競馬をしたとしても好走で終わるということもあるだろう。 コースが始めてとなるのも大きな不安となるし、左回りが苦手という情報もある。
    アグネスデジタル
    (牡5・四位57)
    買い H13香港C優勝、H13南部杯優勝、H13天皇賞秋優勝。 現在G1で3連勝、しかも海外、ダートとどんな条件をも克服してのものだけに、 この馬の根本的なレベルが違いすぎるということかもしれない。 相手関係も南部杯で地方No1のトーホウエンペラーと昨年のフェブラリーSの覇者ノボトゥルーに完勝しているのだから、能力さえ出し切ることができればここも楽勝してしまうのではないか。末脚がしっかりしている馬なので直線が長く広い東京コースもこの馬の味方となるであろう。
    消し 最大の不安は12月に海外を走った疲れが残っているかどうか、あるいは海外遠征や検疫による調整がうまくいっているかどうかである。 香港Cは勝ったもののかなり厳しいレースを強いられただけに、 この短期間でうまく調整できるものかどうか。 それとダートでのG1実績は南部杯だけで、マイルCSでの切れ味を考えるとどちらかというと芝の方が強い競馬をすると思われ、ダートでどこまで信用していいか分からない。 南部杯の着差を考えると、芝ほどの強さはないようにも感じる。
    ノボジャック
    (牡5・蛯名57)
    買い H13JBCスプリント優勝など。 このときはブロードアピールを相手に完勝しており、スプリント戦では絶対的な強さを見せた。 その他の交流戦でも地方に対してその強さを見せつけている。 距離がどうかであるが、マイルでも勝っている実績はあるのだから、対応はできるはずだ。 前走負けているが斤量59kgだったことを考えれば、巻き返しがあっても不思議はないだろう。 本番は今回なのだから、かえって不気味な存在になっている。
    消し やはり距離が大きな不安となる。 1200mでは絶対的な強さを見せたが、1400mとなると前々走のマロニエS2着、根岸S8着と着順を落としているのだから、この馬のベストは1200mと考えるのが妥当だと思う。 マイルという距離はあまりに厳しいといえそうだ。 JBCスプリント勝ちも小回りコースだったというのにも恵まれたと思われ、 直線の長い東京コースではさらに苦しくなるのではないか。
    トゥザヴィクトリー
    (牝6・武豊55)
    買い H13ドバイWC2着、H13エリザベス女王杯優勝など。 昨年のフェブラリーSで3着、世界の強豪が集まったドバイWCで2着しているように、この馬はダートでも世界レベルの実力を持っている。 フェブラリーS、ドバイWC、有馬記念では逃げ、エリザベス女王杯では追い込みと脚質にも幅がある。というより気分よく走れるかどうかがこの馬が好走できるかどうかの大きなポイントであり、武豊が騎乗すると走りが変わるのは、そのためであろう。 昨年3着も初ダートだったことを考えれば仕方ないといえるし、昨年上位のノボトゥルーとウイングアローに昨年ほどの勢いが感じられないとなれば、今年はこの馬が上位にくる可能性は高いのではないか。
    消し この馬は気性的に気分よく走れないとダメなタイプである。昨年のように気分よく走れば結果に繋がるのだが、今回は強力な先行馬がけっこういるだけに、逃げる展開だとかなり苦しくなるだろうし、抑える競馬でも揉まれるようだと力が出せないで終わるということも考えられる。しかも昨年気分よく走って3着に負けていることも考えると今回さらに着順を上げるのは難しいのではないか。だからといってエリザベス女王杯のように追い込むにしても、ダートで同じような切れ味を出せるかどうか分からないだけに、武豊も今回ばかりは作戦をどうするかかなり悩むのではないか。ドバイで2着という実績も、昨年のJCダートで日本馬が上位を独占したように、日本のレベルが高いということであり、この馬が日本のダートで上位にくるという根拠にはしづらい。
    リージェントブラフ
    (牡6・吉田57)
    買い H14川崎記念優勝、H13東京大賞典2着など。 前走の川崎記念を勝ち、前々走の東京大賞典も2着と続けてG1で好走しているのは大きな好材料である。ダート馬は勢いで連勝することが多いだけに、この勢いは軽視できないだろう。後方からレースを進めるタイプなのでハイペースになるとさらにチャンスが広がる。スタミナには自信を持っている馬で、厳しい流れになればなるほど強さを発揮しそうだ。
    消し ここ2走は結果を出しているが、いずれも地方交流戦である。中央では武蔵野S、JCダートと完敗しているだけに、中央G1では実力不足という感じがする。あるいは東京コースが合っていないということかもしれない。 中京でも負けていることを考えると左回りが苦手なのかもしれない。 まあ、いずれにしろ東京コースでもうひとつ結果を出していないのは大きな不安と言わざる得ない。ここ2戦は2000m以上のレースだったので、マイルに距離が短縮するのもマイナスかもしれない。
    ウイングアロー
    (牡7・岡部57)
    買い H12フェブラリーS優勝、H12JCダート優勝、H13フェブラリーS2着、H13JCダート2着。 東京コースのG1で4連対と絶対の自信を持っている。 南部杯で5着に負けた後にJCダートで2着に巻き返しているように、とにかく東京コースだと走りが変わるのがこの馬の特徴であり、前走惨敗も東京コースならば巻き返せるはずである。距離もマイルがベストだろうし、昨年は休み明けだったのが今年は東京大賞典を叩いていることからも昨年より順調ともいえる。どんな展開でも後ろから追い込むことしかできない不器用なところはあるが、今回はペースが速くなりそうだし、それほど人気を背負わないだろうから、この馬としては思い切ったレースができるはずだ。
    消し JCダートで2着したものの、南部杯5着、東京大賞典10着と昨シーズンほどの勢いはとても感じられない。JCダート2着も有力馬がクロフネに勝ちにいって潰れたのを拾っただけという印象が強いだけに、昨年と同じ実力を維持しているとは考えづらい。実際、明け7歳という年齢なのだからピークは過ぎたと考える方が自然だろう。いくら得意の東京コースといっても、根本的な能力が落ちているのでは意味がない。
    ノボトゥルー
    (牡6・ペリエ57)
    買い H13フェブラリーS優勝、H13根岸S優勝、H14根岸S2着など。 昨年の勝ち馬であり、この条件で問題などあるわけがない。 東京コースを得意としており、この馬も東京だと走りが変わるタイプである。 前走根岸Sも2着は確保し、東京での強さを証明した。 JCダート4着はクロフネに勝ちにいってのものだから仕方ない。2着とは僅差だったのだから十分に能力は証明されたといえるし、少し距離が長かったらしいので、マイル戦であればその実力を見せつけることになるのではないか。 前走好走しているので勢いは感じるし、鞍上ペリエというのも大きな魅力である。
    消し 昨年の覇者であるが、昨年は根岸Sとこのレースと勢いで勝ってしまったという印象があまりに強い。こういう急成長を遂げた馬は意外にピークが短いことが多く、今シーズン成績がもう一つに終わっている要因となっているかもしれない。前走の根岸Sもなんだかんだで2着に負けているわけで、昨年ほどのデキにはないということかもしれない。確かに大崩れはしていないという安定度は認めるが、強力なメンバーが揃う今回のレースでさらに着順を上げるというのはけっこう難しいのではないだろうか。
    ゲイリーイグリット
    (牝7・松永幹55)
    買い H13兵庫GT優勝など。 前々走地方交流戦重賞を勝っており、調子の良さは感じる。 前走のガーネットSも直線だけの競馬で5着にきており内容は悪くなかった。 霜月Sで2着しているので東京コースも問題ない、というより直線が長くて追い込みがきくだけに大きなプラスといえるのではないか。しかも根岸Sを勝ったサウスヴィグラスと1馬身差の勝負をしたのだからここでも十分に通用するといえる。
    消し まずは1200〜1400mでしか実績がないのでマイルという距離が大きな不安となる。 このレベルのマイル戦だとスタミナも必要不可欠となるだけに距離経験がないのは大きなマイナスと言わざる得ない。まして得意のスプリント戦でも地方交流の重賞では勝っているものの、中央の重賞では5着くらいの実績しかないわけだから、格付け的にも苦しい状況ということになる。牝馬なので牡馬を相手にするのもは苦しいし、7歳という年齢から大きな上積みも期待できないだろう。
    サウスヴィグラス
    (牡6・横山典57)
    買い H14根岸S優勝、H14ガーネットS2着など。 前哨戦の根岸Sを快勝しているのは大きい。昨年のノボトゥルーもこのレースを勝った勢いで本番も勝っているだけに、この勢いは無視できない。距離延長も東京1400mをこなしたのだから十分に対応できるはずだ。なんでかんで逃げるという馬もいないので、自分のペースでレースを進める可能性が高く、気分良く最後まで粘ってしまう可能性もあるだろう。
    消し やはり距離が最大の不安となるであろう。 ベストは1200mで前走は何とか持ったという感じだったと思われるだけに、 あと1Fの距離延長はこの馬にはさすがに長いという感じがしてしまう。 ハイペースで先行するタイプというのもいかにもスプリンターという感じである。 逃げる展開になれば相手から目標にされてしまうし、マイル戦だとそう逃げ切れるものではない。かといって抑える競馬で折り合えるタイプでもなさそう。
    プリエミネンス
    (牝5・柴田善55)
    買い H13スパーキングレディC優勝、H13北陸S優勝など。 昨年のJCダートで4着、今年のJCダートでも5着とレベルの高いレースで好走しているのだから能力はそれなりに高いと思っていい。東京コースを得意としているし、マイルくらいの距離が合っていると思われるだけに、ここで走っても不思議はないということになる。前走の川崎記念は5着に敗れたが、得意の条件であればもう少しやれるはすだ。
    消し 勝っているのは地方の重賞とオープン特別で、中央の重賞は勝っていないし、G1で連対しているわけでもない。確かにJCダートでは好走しているが、あくまで好走であり、馬券圏内に来ているわけではない。昨年のフェブラリーSでは11着に惨敗しているように、G1では力不足という感じが否めない。逃げるとか追い込むとか極端な競馬をするタイプでもないし、一発も期待しづらい。頑張っても掲示板までという感じがどうしてもしてしまう。
    イシヤクマッハ
    (牡4・本田57)
    買い H13グランシャリオC優勝、H13エニフS優勝など。 ほとんど掲示板を外さないという安定度はある。 まだ4歳ということもあり使われながら徐々に力をつけているのは感じるだけに、 さらに成長を遂げているようであれば、まったく通用しないというわけではないだろう。 距離もこのくらいが丁度よいのではないか。
    消し 地方交流G1を2度走って5着4着に終わっている。3歳限定戦だったことを考えると、そんなに評価できる結果とはいえない。古馬G1で好走するのであれば最低でも連対するくらいの実績は必要だろう。近走も6着10着と敗れており実力不足を露呈している。いくら若さがあるといっても、この程度の実績から巻き返すのはあまりに厳しすぎると言わざる得ない。
    イーグルカフェ
    (牡5・田中勝57)
    買い H12NHKマイルC優勝、H13武蔵野S2着など。 ダートは武蔵野Sで2着という実績があり、こなせるのは間違いない。しかも相手がクロフネだったのだから大きく差を広げられたのは仕方なく、クロフネがいない以上はその他のダート馬とはそんなに差はないはずである。 しかも今回は武蔵野Sと同じ東京マイル戦であり、ベストに近い条件といえる。 G1を勝っている馬なのだから大一番での底力もありそうだ。 後ろからの馬なのでハイペースとなればさらにチャンスが広がる。
    消し ダートは武蔵野Sで結果を出しているが、しょせんオープン特別だったことを考えると、やはりダートでの信頼度は芝よりは低いということになるだろう。昨年惨敗に終わっていることからもダートのG1ではちょっと荷が重いという感じがしてしまう。 それに出遅れ癖があるのが困りものである。前走はうまく出たが、今回また出遅れるかもしれないという不安は拭えない。それで芝でも追い込みきれず敗れることが多いが、ダートとなるとさらに追い込みは苦しくなるだけに、出遅れは致命傷となる。
    ゴールドティアラ
    (牝6・江田照57)
    買い H12フェブラリーS2着、H13南部杯優勝、H13プロキオンS優勝など。 一昨年のこのレースで連対していることを忘れてはいけない。 その当時はその他の重賞でも抜けた強さを見せつけており、絶対能力はかなり高い馬である。 鋭い末脚が武器であり、後方から必ず追い込んでくる脚を持っている。ベストは1400mだろうが、一昨年の実績からも東京マイルが合わないということはない。 今シーズンも南部杯でノボトゥルーとは好勝負しているし、まだまだ元気なところは見せている。鞍上が絶好調の江田照男に替わるだけに、人気がなければないほど不気味に感じてしまう。
    消し 一昨年の実績と最近の実績とではあまりにもギャップが大きい。 1年以上勝ちに見放されているし、前走の根岸Sもベストの条件だったにもかかわらず6着に敗れている。さすがに年齢的な衰えということかもしれない。 ピークの時ならともかく、このような状況で距離が1F延びるのもこの馬にはプラスとはいえないだろう。牝馬はピークが短い馬も多いだけに、再びG1で復活というのも期待するのはちょっと厳しいかもしれない。
    ワシントンカラー
    (牡8・後藤57)
    買い H13東京盃2着、H9H10根岸S優勝、H11ガーネットS優勝など。 数年前はダートのスプリンターで絶対的な強さを誇っていた馬である。しばらくスランプが続いたが、近走は重賞で3連続3着とだいぶ復調してきている。特に前哨戦となった根岸Sで3着にがんばったのは大きく、今回のレースへのはずみになっている。徐々に調子が上がってきている感じもするだけに、今回さらに良い走りが期待できるかもしれない。
    消し この馬はピークの時でも短距離でしか実績がなかったのだから、マイルではさすがに距離が長いと言わざる得ないだろう。近走好走も3着に終わっているあたりが、もう一つ強さを感じられないし、年齢的な衰えは隠せないというところではないか。逃げるとか追い込むというタイプでもないし、ここで一発というのも考えづらいのではないだろうか。
    スノーエンデバー
    (牡8・村田57)
    買い 実は地方交流重賞で5勝している馬である。 レコード勝ちも2回記録しているし、能力はけっこうある馬なのである。 前走は2年以上の休み明けだったことを考えれば惨敗するのも仕方ない。 1度叩かれたことで大化けする可能性もあるし、能力を出し切れる状態であれば、ここで通用しても不思議はない。
    消し まさかこの馬が本当に出走してくるとは思わなかった。 前走2年以上の休み明けで12秒差という大敗を喫していただけに、常識的にG1で巻き返せるとは到底思えない。まともに競馬ができるようになるまでもう少し時間がかかりそうだ。まして、中央重賞を勝っているわけでも、地方交流G1を勝っているわけでもない。根本的な能力的にもG1では力不足という感じがする。
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