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マイルCSの反省

マイルCSの結果
1 5-10トウカイポイント 蛯名 1.32.8--- 466kg+6 11人気
2 3-06エイシンプレストン 福永 1.32.8クビ 478kg+2 3人気
3 1-01リキアイタイカン 武幸 1.32.8ハナ 486kg-4 15人気
単勝2,380円 枠連5,270円
複勝710円 380円 2,090円 馬連15,530円
ワイド4,650円 16,560円 11,040円
馬単36,370円 三連複379,390円
予想と見解 好材料と不安材料
マイルCSの感想
  • 時間の都合上簡単にさせていただきます。
  • まさかトウカイポイントとはなあ。中山記念をレコード勝ちした実績があるし、前走も不利を受けての5着だったからチャンスはあるとは思っていたけど、なんというかG1級という感じがしなかったからちょっと信じられない。過去にメイショウテゾロやアグネスデジタルとかが何の前触れもなく好走してしまうこともあるくらいだから、このレースではあまり理屈を言ってはいけないのかもしれない。私の敗因はアドマイヤコジーンとブレイクタイムを高く評価してしまったことに尽きる。それを前提に考えたから穴を狙うならゼンノエルシドしかいないとなったわけで、エルシドが惨敗したことは仕方ないと思っている。コジーンとブレイクに対してもっと不安を抱いていれば、当然に差し馬というか後ろから勝負する馬を狙ったはずであり、根本的なところで既に間違っていたということである。現代競馬はやはり勢いが重要なファクターで、少なくても前走か前々走において好走していないとダメということかもしれない。
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    参考
    G1マイルCSの予想
    結論
     ◎ゼンノエルシド
      ○アドマイヤコジーン
      ▲ブレイクタイム
      △メイショウラムセス
       △エイシンプレストン
       △モノポライザー
       △グラスワールド
       △テンザンセイザ
       △トウカイポイント
       △デュランダル
       △ダンツフレーム
       △他全部

     買い目(馬連) 計10,000円
      11-12(2,000円)
      軸11--14,16(各1,000円)
      軸11--3,6,9,15(各500円)
      軸11--7,10(各300円),18(200円)
      軸11--1,2,4,5,8,13,17(各100円)
      12-16(1,500円)
      12-14(1,000円)

    にへいの見解
  • いろいろと多忙のため簡単にさせていただきます。
  • 本命◎ゼンノエルシド
    今回は正直かなり悩んだ。常識的に考えればアドマイヤコジーンしかないと思ったが、1人気から勝負して負けると悔しいし、ひねくれて負けるのもどうかと思うし、中途半端な予想もつまらないしという感じで、なかなか決められなかった。最終的には悩むということは人気サイドに不安があるから踏ん切れないということであり、であれば思いきって穴狙いに徹するべきだろうと考えた。それでは、どういうタイプを狙うかであるが、今回のレースはたぶん比較的スローに流れると思われる。であれば、人気のアドマイヤコジーンとブレイクタイムの絶好の展開であり、この2頭を後ろから差し切るのはかなり難しいと思われる。もし、この2頭を力でねじ伏せるとすれば、昨年の覇者のゼンノエルシドしかいないと考えた。昨年もスローの展開で好位から抜け出す競馬で勝っており、今年も同じような競馬さえできれば連覇も夢ではないはずだ。もちろん、前走のスワンSで14着に負けるなど今年は掲示板にも載れないでいるのだから人気がないのも仕方ない。今回も掲示板どころかまた2桁着順で負けそうだという不安もかなり大きい。しかし、昨年強い勝ち方をしているように能力は間違いなくG1級である。追い切りタイムもかなり良かったし、体調的な心配はないと思われる。あとは、馬が最後まで集中して走ってくれるかどうかだけである。そこは鞍上ペリエが何とかしてくれると信じたい。安田記念のリベンジという意味も込めて私はこの馬から勝負することにした。
  • 対抗○アドマイヤコジーン
    休み明けのスプリンターズSで2着し調整が順調であるのは間違いなく、安田記念を勝っているのだから距離もベストといえる。坂のないコースがどうかと言われているが、先行押し切りを得意とするこの馬には坂のないコースの方がかえって良いのではないか、と私は思っている。言ってしまえばほとんど死角がないのではないか、というのが私の基本的な見解である。しかし、G1で先行押し切りというのはなかなかできないものである。人気があるとマークがきつくなるだけになおさらである。うまく説明はできないのであるが、なんか取りこぼしそうな感じがしてしまうのである。まあ、私がこんなことを言うときっちり強さを見せつけそうであるが、今さら人気サイドを買っても仕方ないだろうということで評価を敢えて1つ下げた。
  • 単穴▲ブレイクタイム
    安田記念2着という実績があるし、今年の京成杯でもかなり強い内容で勝っている。マイル戦であれば間違いなくトップクラスの馬である。展開はあまり速くならないだろうから、この馬が得意とする先行押し切りがはまりそうで、チャンスはかなり大きいと思う。ただ、天皇賞9着はちょっと負けすぎという感じがしてしまう。夏から使われているのでちょっと疲れが溜まっているのではないかという不安がある。
  • 4番手△メイショウラムセス
    前走の富士Sでスローの展開にもかかわらず、上がり33秒台の強烈な末脚で差し切った。スローの展開でもこの馬なら差し切るかもしれないということで期待した。
  • 5番手エイシンプレストン
    昨年の2着馬だし、香港マイルも圧勝している。マイルG1なら当然に上位ランクの馬であり、今秋も毎日王冠2着と結果を出しているのだから無視するわけにはいかない。
  • 6番手モノポライザー
    もともと素質の高さを買われていた馬なので、この大一番で大仕事をしてくれそうな雰囲気はある。鞍上が武豊というのも大きな魅力である。とはいえ、重賞を勝っていない実績からすると、まだまだ古馬G1の実力はつけていないのではないかと思っている。
  • 7番手グラスワールド
    前走の富士Sを休み明けで3着とまあまあの走りだった。1度叩かれたことで確実に調子は上向いている。もうひとつ決め手の甘いところはあるが、順調度なら一番ではないか。
  • 8番手テンザンセイザ
    前走の天皇賞秋7着は、ブレイクタイム9着、エイシンプレストン8着よりも上の成績である。重賞2勝はいずれも京都コースだし、ここで爆発しても不思議ない存在といえる。鞍上が安藤勝騎手というのも魅力である。
  • 9番手トウカイポイント
    中山記念をレコードで勝っている実績があるし、札幌記念でも2着した。前走の富士Sでは不利があって力を出し切っていないようだし、ここで好走しても不思議ない存在ではある。
  • 10番手デュランダル
    5戦4勝2着1回という実績からもかなりの大物の可能性がある。上がり33秒台で走れる決め手も魅力だし、いきなりの古馬G1でも何とかしてしまうかもしれない。
  • 11番手△ダンツフレーム
    毎日王冠、天皇賞秋の走りがあまり良くなかった。この秋はあまり調子が上がってきていないように感じる。今年の宝塚記念を勝ったG1馬なので敬意は表しようと思うが、あまり期待はしていない。
  • あとは、せっかく人気薄から勝負しているのだから悔いのないように全馬押さえることで万全を期したい。
  • まあ、こんなところです。
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    G1マイルCS

    アドマイヤコジーン
    (牡6・後藤57)
    買い H14安田記念優勝、H14スプリンターズS2着、H14高松宮記念2着など。 今年の安田記念を勝っているのは大きなアドバンテージである。今回は春のチャンピオンとしてこのレースに臨むわけで実績的には最上位にランクされるべき存在となる。昨年までスランプに陥っていたが、今年になって大復活を遂げ、5戦3勝2着2回という連対パーフェクトという結果を残している。スプリントG1でいずれも2着とそのスピード能力もかなり高く、朝日杯3歳Sと安田記念を勝ったようにマイルがベストと思われるだけに、前走のスプリンターズS2着以上の結果は当然に期待できる。安田記念で早めに抜け出してそのまま粘りきっているように、スタミナもかなりあるタイプで、安定度はピカ1である。大きく負けることは考えづらい。
    消し まあ今年の実績を考えれば、これといった死角はほとんど見あたらない。ただ、かといってファインモーションのようにずば抜けて強い存在というわけではないと思う。安田記念を勝ってはいるが、そんなにレベルが高くなかった感じもするし、今回も同じように強い競馬ができるかどうかは分からない。早めに抜け出すタイプなので、どうしても終いが甘くなる不安を抱いてしまい、今回は差されるのではないか、と思ってしまう。まして今回はマークされる立場だし、坂のない京都外回りコースである。東京マイルとは違って、切れ味勝負になると苦しいかもしれない。
    エイシンプレストン
    (牡5・福永57)
    買い H14クイーンエリザベス2世C優勝、H13香港マイル優勝、H14毎日王冠2着、H13マイルCS2着、H13毎日王冠優勝など。 香港の国際G1を2勝したという実績は当然に高く評価しなければいけない。いずれも完勝といえる内容だっただけに、この馬の能力の高さがずば抜けていることを物語っている。 前走の天皇賞は惨敗に終わったが、やはりこの馬には距離が長かったのだろう。得意のマイル戦なら前走のようなことはないはずだ。昨年のこのレースでは前残りの展開にもかかわらず後方から唯一追い込んできて2着しているように、マイルなら切れ味が違ってくる。流れに応じて対応できる自在性のある脚質を身につけてきており、昨年のような展開でも今年は昨年より上手な競馬をしそうだ。
    消し 香港で2勝していることはもちろん凄いことであるが、国内の古馬G1で勝っていないというのもまた事実である。香港2勝も日本競馬のレベルが高すぎるだけと考えれば、国内レースの裏付けにはできないという考え方もできる。現に安田記念では5着に終わっているし、前走だって距離が長かったにしろ負けずぎという感じがする。日本のG1ではもう一つ何か足りないという感じもするだけに、どこまで信用していいか分からない。昨年は毎日王冠からというローテーションだったが、今年は天皇賞から中2週というきついローテーションになるのも気になるところだ。
    ダンツフレーム
    (牡4・池添57)
    買い H14宝塚記念優勝、H14安田記念2着、H13皐月賞2着、H13ダービー2着など。 今年の宝塚記念で念願のG1を制覇した。その前の安田記念でもタイム差なしで2着しているし、昨年のクラシックで連続連対を果たしている実績もあり、G1級の実力は間違いない。アグネスタキオン、ジャングルポケット、マンハッタンカフェ、エアエミナムという最強世代の同期であるためにもう一つメジャーになりきれなかったが、これらの馬が不在であればチャンスは十分といえる。安田記念で2着しているのだからマイルが問題になるわけがないし、叩かれながら調子を上げるタイプで2度叩かれたてさらに上昇しているはずだ。
    消し 宝塚記念を勝ったが、G1にしてはレベルの高いメンバーではなかったように感じる。そういう意味ではG1を勝ったというだけでそんなに高く評価しない方がいいのではないか。現に前々走の毎日王冠では5着、前走の天皇賞では14着とG1馬にしては不甲斐ない結果に終わっている。 特に前走の14着は問題である。安定度には定評があった馬が惨敗するのだからまだまだ本調子ではないのかもしれない。中2週で巻き返せるとは考えづらいのではないか。切れる脚がもう一つなので決め手勝負になると苦しくなることも考えられ、何というかもう一つパンチ不足という感じも否めない。
    ゼンノエルシド
    (牡5・ペリエ57)
    買い H13マイルCS優勝、H13京成杯AH優勝。 昨年のこのレースを勝っているのだから格としては当然に上位ランクということになる。そのマイルCSではスピード能力をフルに発揮して完勝という内容で、強い馬が強い競馬をしたというものだった。京成杯でもハイペースを先行してそのまま突き放すというレベルの違う走りで日本レコードを叩き出しており、マイルCSがフロックということはあり得ない。今年に入ってから惨敗を繰り返しているが、能力を出し切っていないのは明らかである。気持ちの問題の可能性が高く、真面目に走りさえすれば次元の違う走りを再び見せてくれるはずだ。
    消し 前走のスワンSで14着に負けているのは大きな問題だろう。いくら休み明けとはいえ負けすぎといえる。どうも香港Cで惨敗を喫してからこの馬らしい走りが陰を潜めてしまった。 もともと気性が難しく走る気がなくなるとそれで終わりというタイプであったが、最近の負け方はあまりにひどい。精神的な問題だろうが、これだけ走らないとかなり深刻なのではないだろうか。ちょっとやそっとで立ち直るような感じはしないだけに、この大一番での復活を期待するのは難しいのではないか。能力が高くても、馬に走る気がなければどうしようもない。
    テレグノシス
    (牡3・勝浦56)
    買い H14NHKマイルC優勝、H14スプリングS2着。 3歳限定とはいえマイルG1を勝っていることは当然に高く評価しなければいけない。 3歳のマイルチャンピオンなのだから古馬相手でも下手な競馬はできない。前走の富士Sでは4着に敗れたが、休み明けを考えれば上出来な結果だろう。叩かれた上積みは当然に見込めるし、巻き返しは十二分にあり得る。スプリングSではタニノギムレットと僅差の勝負をしていることからも潜在能力はかなり高いと思われるし、3歳という若さからレースを使うたびに成長していることも期待できる。
    消し G1を勝っているとはいっても3歳限定戦だから古馬G1の裏付けには厳しい。圧倒的1人気で勝っているとか、内容が圧勝だったというのであれば話は変わってくるが、今年のレースはそんなにレベルが高かったわけではなかったと思う。実際、前走の富士Sで4着に負けており、古馬に力の違いを見せつけられたという考え方もできる。初めての関西遠征というのも不安材料となる。まだ3歳ということを考えると、古馬を相手できるほどの実力はつけていない可能性の方が高いのではないか。
    アローキャリー
    (牝3・熊沢54)
    買い H14桜花賞優勝、H13阪神JF2着など。 今年の桜花賞を勝っている実績は当然に高く評価しなければいけない。3歳牝馬限定とはいえG1を勝っているのだから格としては上位ランクということになる。阪神JFでも2着という実績なのだから、マイルはベスト距離と考えていいだろう。近走は結果がもう一つであるが、もともと先行して結果を出してきた馬である。ハナにこだわる馬がいないこのメンバー構成なら思いきって逃げた方がいい結果を出せるかもしれないし、そういう一発の魅力はある。
    消し 秋に復帰してから1度も掲示板に載っていない。古馬に力の違いを見せつけられているというのが妥当な評価なのではないか。そもそも桜花賞も人気薄で勝っているようにそんなにレベルが高かったとも思えない。牡馬混合の古馬G1ではまだまだ実力不足と考えるべきだろう。休み明けからすでに3戦消化しているので、そんなに上積みは見込めないだろうし、一変というのも考えづらい。
    グラスワールド
    (牡7・藤田57)
    買い H14ダービー卿CT優勝、H14京王杯SC2着。 今年の安田記念で4着しておりG1級の能力は証明している。アドマイヤコジーンと0.2秒差だったのだから内容も悪くなかった。前走の富士Sは3着に敗れたが、休み明けだったことを考えれば上出来の結果である。叩かれた上積みは当然に見込め、前走以上の走りは期待していい。使い詰めだった安田記念で4着なのだから、叩かれ2戦目という臨戦過程ならさらに上を目指せる。マイル戦で実績を残しているので距離もベストである。マイナス材料はけっこう少なく、あとは単純に実力が通用するかどうかだけだろう。
    消し 芝で走るようになってから内容の濃い走りは見せているが、京王杯SC2着、安田記念4着、富士S3着と負けていることに変わりはない。この馬なりによく頑張っているとは思うが、抜けて強いという存在ではないことは確かであろう。安田記念で4着だったように、こういうタイプは掲示板までということが多いもので、今回も頑張って4着という感じもする。前走3着だったことで勢いがもう一つという感じもするし、どちらかというと叩かれながら良くなるタイプで1度叩かれただけでは足りないかもしれない。年齢的にも成長は期待できないし、安田記念以上の結果を望むのはどうか。
    ブレイクタイム
    (牡5・松永57)
    買い H14京成杯AH優勝、H14アイビスSD2着、H13安田記念2着など。 前々走の京成杯AHでは先行して直線で4馬身も引き離すという強い内容で圧勝した。ハンデ57kgでこの結果なのだから能力の違いとしか言いようがない。スプリント戦で伸び悩んだが、マイル戦でこれだけの走りをするのだからベストはマイルということなのだろう。そもそも安田記念で2着している実績があり、G1級の能力も証明済みである。前走の天皇賞は9着に敗れたが、距離が長かったうえに積極的なレースを展開したのだからやむ得ない。マイル戦なら最後まで失速することなくゴールまで粘れるだろう。
    消し 天皇賞で9着に敗れたのをどう判断するかであるが、距離が長かったにしろ9着は負けすぎという考え方はできる。安田記念2着という実績はあるが、基本的にはG1級の器ではないのかもしれない。先行押し切りタイプだけに、京都外回りで押し切れるかという不安もあり、このレベルになると決め手の鋭い馬が多いだけに、そういう馬に最後の最後で差し切られるということもあるかもしれない。前走の天皇賞で「元気がなかった」というコメントもあり、夏に使われたことで体調が落ちているということも考えられる。
    ミデオンビット
    (牡5・幸57)
    買い H14富士S2着、H14京成杯AH2着、関屋記念2着など。 マイル重賞で3戦連続で連対を果たしている実績は高く評価しなければいけない。 距離は当然にベストといえるし、3戦とも流れが違っていたのに全てのペースに対応したのだからかなり凄い。特に前走の富士Sでは相手もけっこう揃っていたし、スローの決め手勝負でも結果を出したのだから高く評価できる。どんな展開でも好位で競馬できるのも魅力で、堅実な走りは期待できる。勝てないまでも馬券圏内ならチャンスは大きいのではないか。
    消し 3回連続で2着しているが、逆に言えば3回連続で負けたということである。G3で勝てないのだからG1での連対は難しいという考え方はできる。夏から使われているだけに 少なくても上積みは見込めないし、そろそろ疲れが出てきそうだ。先行する脚質も決め手の鋭い馬が多いだけに、粘りきるのは難しそうだ。まして、京都の外回りコースは切れ味勝負になりやすいだけに、この馬の脚質では通用しないかもしれない。
    メイショウラムセス
    (牡4・柴田善57)
    買い H14富士S優勝、H14ポートアイランドS2着など。 前走の富士Sの内容が良かった。スローの展開にもかかわらず中団から上がり33.8という切れ味で差し切ったのだから力が違ったという評価が妥当だろう。タイムも1.32.3とかなり優秀なものだし、G1でも十分に通用すると思われる。前走の内容からも距離がベストであることは間違いないし、勢いも非常に感じられる。脚質的に京都コースも合いそうで、充実著しい4歳馬というのも魅力である。チャンスはかなり大きいと考えていいだろう。
    消し 近走の走りは確かに評価できるが、G1という大舞台で力が通用するかどうかは走らせてみないと分からない。流れがまったく違うものだし、能力を出し切れずに終わってしまうということもある。G1に標準を合わせていた馬の走りは大きく変わってくるだろうし、この馬の場合は斤量が1kg増えるのもつらいところである。6月から使われ続けているので目に見えない疲れが溜まっているかもしれないという不安もある。
    モノポライザー
    (牡3・武豊56)
    買い H14ポートアイランドS優勝、H14若駒S優勝など。 休み明けのポートアイランドSで古馬初挑戦だったにもかかわらず勝利したことで古馬相手でも通用することを証明した。このとき2着だったメイショウラムセスが富士Sで完勝したのだからこの馬も古馬重賞級であることは間違いないだろう。前走スワンSでは5着に敗れたが、前が止まらない1400mでは距離が短すぎたといえる。上がり34.3で走っているのだから内容としては悲観する必要はない。距離延長は大きなプラスであり、マイル戦であれば、この馬の末脚が生きるはずだ。もともとエアグルーヴの半弟ということで潜在能力の高さは評価されていた馬でもある。鞍上が武豊というのも大きな魅力となる。
    消し 前走スワンSで5着に負けたのがちょっと痛い。いくら距離が短いにしてもG1で好走するつもりであれば馬券圏内は確保してほしいところである。2着のリキアイタイカンはこの馬よりも速い上がりで走っているのだから一概に展開が合わなかったとも言えないだろう。現実に重賞を勝っていないどころか連対すらないという実績なわけだし、皐月賞とダービーで惨敗を喫しており、G1級の能力はないという考え方もできる。まだ3歳馬だし古馬相手ではまだまだ力不足ということも考えられる。
    リキアイタイカン
    (牡4・武幸57)
    買い H14スワンS2着、H13CBC賞優勝。 前走のスワンSで2着しているのは大きい。G1の前哨戦で結果を出したのだから当然にG1でも通用するということになる。前残りの展開を後方から追い込んできたのだから内容としても強かった。これまでレベルの高いレースでは凡走するケースが目立ったため力不足と思われていたが、今回の走りでその能力を改めて証明したことになる。脚質的に京都コースが合うのかもしれないし、距離延長も後ろから勝負する馬なのでかえってプラスになるという考え方もできる。勢いは感じるし一発あっても不思議はないだろう。
    消し 実績が1200mに集中しているだけにマイルという距離が不安となる。前走は1400mで好走したが、ショウナンカンプが勝っているようにどちらかというとスピード勝負だったと考えるべきである。スタミナが要求されるマイル戦でも同じような走りができるかどうかは分からない。追い込み脚質なので展開に左右されるタイプで安定度も期待できないし、G1では決定的な負け方をしているので、器としてもどうだろうか。
    ミツワトップレディ
    (牝5・角田55)
    買い H14クイーンS優勝。 前々走休み明けにかかわらず重賞を勝った。牝馬限定戦だったが2着がダイヤモンドビコーだったし他にもG1級の馬に勝ったのだからこの馬の能力もかなりのものということになる。マイルは4戦3勝2着1回と抜群の成績を残しており、距離適性を考慮してエリザベス女王杯ではなく敢えてこちらに挑んできたこともうなづける。1800mでもそれなりに走っていたことを考えれば、マイル戦ならさらに強い競馬を見せてくれるだろう。自分から動けるタイプなのでどんな展開にも対応できるというのも心強い。牝馬だからといって甘く見ていると痛い目にあうかもしれない。
    消し クイーンSを勝っているが、しょせん牝馬限定戦ということを考えれば、牡馬混合のG1で通用するかどうか疑問である。そのクイーンSもインコースをうまく捌いてのものだったし、相手も本調子ではなかったことからすると、運が良かったという感じもする。現に続く府中牝馬Sでは決定的な差で負けているわけだし、ちょっとG1級という感じはしなかった。距離短縮も重賞などで結果を出しているわけではないのだから何とも言えない。展開も切れ味鋭い馬が多数いるし、京都の外回りということを考えると押し切るのはかなり厳しいのではないか。
    デュランダル
    (牡3・四位56)
    買い 現在3連勝中の上がり馬である。5戦4勝2着1回という成績で連対率パーフェクトで、負けたのは休み明けだけだからかなりの大物の可能性がある。前走の内容も後方から上がり33秒台の末脚で差し切るというかなり強い内容だったし、マイル戦も前々走勝っており距離が長いということはない。オープン実績がないのは3歳馬ということもあり仕方なく、それよりも上がり33秒台を当たり前のようにたたき出す、その末脚は大きな魅力で、いきなりの古馬G1でも何とかしてしまうのではないかと思えてくる。とにかく、未知の魅力はたっぷりの馬である。
    消し 勢いは認めるが、オープン実績がまっくないのはやはり大きな割引と考えるべきだろう。前走勝っているといっても1200m戦だったわけだから、マイル戦の裏付けにはならないし、前々走の1000万のレースをG1の裏付けにするのにも無理があるのではないか。上がり33秒台を叩きだしているといっても、G1クラスならそんな馬はいくらでもいるし、ペースだって全く違う。G1の大舞台で前走と同じような末脚を繰り出せるかは疑問である。分からないことが多いので何とも言えないのも確かではあるが、G1の大きな壁に跳ね返されて敗れ去るパターンの方が多いものである。
    テンザンセイザ
    (牡4・安藤勝57)
    買い H13京阪杯優勝、H13京都新聞杯優勝など。 京都記念で上がり33.7で3着、新潟大賞典でも最後方から上がり34.4で3着するなど、とにかく終いの切れ味が鋭い馬である。前走の天皇賞秋は7着だったが、今回有力視されているエイシンプレストン、ブレイクタイムには先着していることは注意した方がいい。重賞はいずれも京都コースだったのだから京都コースとの相性はかなり良い。京都大賞典は距離が長かったと考えれば、京都マイルなら巻き返しは十分に考えられる。鞍上が安藤勝というのも大きな魅力といえるし、4歳という若さも魅力である。
    消し 宝塚記念7着、京都大賞典4着、天皇賞秋7着とG1やG2ではこれといった結果を出せないでいる。単純に考えれば実力不足で底を見せてしまったということになる。つまりはG1という器の馬ではないということである。終いが切れるといってもG1ともなると最後方から差し切るというほどの破壊力はないようだし、早めの競馬をすると大阪杯で惨敗したように持ち味を発揮できない。マイルで実績があるわけでもないので距離も何とも言えない。
    ディヴァインライト
    (牡7・田中勝57)
    買い H12高松宮記念2着、H14東京新聞杯2着、H14マイラーズC2着など。 G1で連対したことがあるという実績は高く評価しなければならない。 G1級の能力は十分にあると考えるべきである。 その後は不調に陥ったが、今年の東京新聞杯で2着、マイラーズCでも2着と復調をアピールした。前走も休み明けにかかわらずスプリンターズSで4着というのは悪くない。叩かれた上積みは当然に見込めるし、今年はマイルで結果を残しているので距離延長もプラスと考えるべきだろう。地味な存在ではあるが、実績からは好走しても不思議ない存在ではある。
    消し G1で2着といっても2年前の話である。7歳となった現在もその当時ほどの能力を維持しているとは考えづらいのではないか。確かに今年も重賞でそれなりの結果は出しているが、勝つまでには至っていない。相手なりに走るが、勝ちきれないという評価が妥当だろう。マイルが守備範囲であることは間違いないだろうが、G1では1200mの方が成績がいいだけにやっぱりベストというわけではないと思う。実際、安田記念では9着に負けているわけだし、マイルG1では荷が重そうだ。
    トウカイポイント
    (騙6・蛯名57)
    買い H14中山記念優勝、H14札幌記念2着。 別定G2の中山記念をレコードで勝ったのだから能力が高いのは間違いない。その後結果を出していなかったが、再び別定G2の札幌記念で2着してその実力の高さを見せた。前走の富士S5着もスローの展開が合わなかったし、不利もあったようである。気性的にマイルくらいの方が合っていそうだし、それなりに勢いも感じられる。レコード勝ちしているくらいだからスピード勝負も望むところで、京都コースも合いそうだ。実力を出し切った時のパンチ力はかなりのもので一発の魅力はある。
    消し G2で好走している実績はあるが、中山記念と札幌記念というのはレベル的に微妙な感じもする。札幌記念で圧勝したテイエムオーシャンが天皇賞で惨敗したことからすると、この馬もG1では厳しいのではないか。現に前哨戦の富士Sでは5着に負けている。距離もマイル戦でこれといった実績を残しているわけではないし、マイルでは距離不足かもしれない。せん馬ということからも分かるとおり気性に難のあるタイプで安定度もあまり期待できない。
    エイシンスペンサー
    (牡4・安田57)
    買い H14オパールS優勝、H13カシオペアS優勝など。 現在2連勝中と勢いに乗っている。前走のオパールSは、スローの展開にきっちりと折り合って、上がり34.0で押し切ったのだからなかなかの内容である。現代競馬では実力差があまりなくなってきているため、いきなりのG1でも勢いで好走してしまうこともあるもので、全くチャンスがないわけではないだろう。過去に何度も大荒れとなったこのレースではなおさらだろう。
    消し 前走勝っているといってもオープン特別である。距離も2000mだったし、着差もハナ差と際どいものだった。これまで重賞では惨敗するケースが多いことからもG1級の能力があるとはちょっと思えない。まして、実績が1800〜2000mに集中していることからマイルに距離短縮するのもマイナスと考えるのが妥当だろう。大逃げとか追い込みというタイプでもないだけに、一発というのもちょっと考えづらい。
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