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にへい君のG1有馬記念の感想

G1有馬記念の結果
14-06サクラローレル 横山典 2.33.8---36.5 502kg+6 1人気
27-11マーベラスサンデー 2.34.22.1/237.1 484kg-2 3人気
33-04マイネルブリッジ 坂本 2.34.31/237.0 500kg0 14人気
45-08ロイヤルタッチ 岡部 2.35.0437.5 488kg0 6人気
54-05ヒシアマゾン 河内 2.35.0クビ37.0 500kg+8 5人気
単勝220円 枠連660円
複勝130円 220円 1,930円 馬連900円
G1有馬記念の感想
  • 今回のレースは、サクラローレルの強さだけが目立ったレースであった。今回の圧勝で、間違いなく現役最強馬と呼んでいいだろう。今後よっぽどのことがない限り、この馬が負けるシーンは見ることがないのではないか。凱旋門賞に挑戦するという話もあるようだが、ぜひとも行ってほしいと思う。とにかく今回のこの馬については多く語る必要はないだろう。強いの一言だけで十分である。
  • 今回のレースのポイントをスタミナとローテーションということで予想したが、結果的に見れば、最大のポイントは時計のかかる荒れた馬場であったようだ。1着から3着までの馬は、荒れた馬場を気にしないタイプばかりであり、4着以下を4馬身差つけていることからもはっきりと分かる。軽い馬場でしか実績のない馬には、あまりに厳しい戦いだったようだ。
  • 2着にはマーベラスサンデーが入った。私はこの馬を3番人気にもかかわらず無印評価にしてしまった。距離経験がなかったことと、天皇賞秋で力負けしてたことで、魅力をまったく感じることができなかったのである。私は基本的に武がうまかったと思う。常にサクラローレルの前に位置して、いつもと違う先行策をとってきたのがよかったのではないか。まあ、それにしっかりと応えたこの馬の実力も認めなくてはならない。とにかく、この馬の評価を間違っていたことは事実のようだ。天皇賞秋では過大評価してしまい、今回は過小評価してしまっているように、私はこの馬のことをまったく分かっていない。今回のレースを終えた時点でこの馬を判断するに、一言で言えば「堅実なタイプ」ではないか。どんな距離でもこなせて安定感はあるのだが、決め手に欠けるので相手に恵まれないと勝てないタイプということではないか。天皇賞ではスローペースでの決め手勝負に負け、今回は決め手のある馬が荒れた馬場でまったくダメだったので堅実なこの馬がしっかりと残ったということではないか。そうであれば、この馬は今後のG1でも必ず注意しなくてはいけないだろう。
  • 3着にはなんとマイネルブリッジが突っ込んできた。たしかにこの馬はパワー型で荒れた馬場が得意ということだが、それだけで3着というのは説明できない。圧倒的しんがり人気であったことからも分かるように、この馬が好走する要因はほとんどなかったはずだし、今振り返っても何も思いつかない。競馬というのは、時々こういう訳の分からないことが起きるから本当に困る。だからおもしろいとも言え、これが競馬の魅力の一つなのだろう。この馬の今後は、私には見当もつかない。これをきっかけに1流馬の仲間入りするかもしれないし、またG3でしか勝てないローカル馬に戻るかもしれない。とりあえず次走に注目したい。
  • 4着ロイヤルタッチは、荒れた馬場にしてはがんばったという声があるようだが、私はやはり3着から4馬身差つけられたことで、底力に欠けることを証明してしまったと思っている。この安定した走りは悪いことではないのだが、今後も2着3着が増えそうな感じである。
  • 5着ヒシアマゾンは、いつものことといえばいつものことだが、スタートの出遅れが痛かった。この荒れた馬場を考えれば追い込みはかなり苦しい状況であり、スタートは重要なポイントであった。そういう中でいつもどおり出遅れてしまったわけで、まあ仕方がないというところか。河内騎手ならもしかしたらうまくスタートするのではないかと思ったが、あまり関係なかったようだ。それでも5着にきているのだから、実力のある馬である。ただ、スタートが下手であるというのは、やはり競走馬としては重大な欠陥であると言わざるを得ない。
  • マヤノトップガンは7着に沈んだ。馬体重増が原因だと言われているようだが、そんなことはないと思う。私はオールカマーの時と同じように、荒れた馬場がからっきしダメだと言うことであると思う。そう考えれば、今までの凡走も納得がいく。次からは、荒れた馬場のレースでは、この馬を買うことはないかもしれない。あまりに7着は負けすぎである。
  • 私が推したホクトベガは9着に終わった。マイネルブリッジのような競馬を期待したが、終始サクラローレルの後ろにいたのでは話にならない。ラストの上がりもいまいちで、距離も長かったようだ。
  • 8着のカネツクロスも、私はスタミナ勝負で期待していたが、根本的にG1の実力がないようである。今後成長がみられない限り、この馬をG1で買うことはないだろう。
  • 10着のファビラスラフインだが、ずっと掛かっていたようである。もともと気性が問題だったので、今回のように気の悪いところを出すと簡単に負けるのだろう。まあ今回はローテーションが短かったということで馬が入れ込んだのだと思う。負けるときは潔く負けている分、まだまだ楽しみ部分が残っているともいえ、来年はさらなる活躍を期待したい。この馬については、ジャパンカップの2着で十分である。
  • その他の馬はまあ実力どおりと言えるであろう。
  • なお来年につながるかもしれないジンクスをあげる。
    • 牝馬は勝てない。
    • 天皇賞秋の連対馬は、有馬記念で連対しない。
    • ジャパンカップの連対馬は、有馬記念で連対しない。
    この3つは今年も言われたことであるが、破られなかったので覚えておいた方がいいかもしれない。
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    参考
    G1有馬記念の予想
    結論
    馬連流し 軸6--2-3-5-9-10
    • サクラローレル
      1. マヤノトップガン
      2. ヒシアマゾン
      3. ホクトベガ
      4. ファビラスラフイン
      5. カネツクロス
    にへい君の見解
  • このレースは、日本の年度代表馬を決めるレースとして、日本の競馬ファンがもっとも注目を集めるレースである。本来なら一番強い馬が勝たなくてはならないのだが、必ずしもそうとは限らないのがこのレースの特徴であると思える。その原因の1つは距離にあると思う。中山の2500mという距離は意外とスタミナを要するコースなのではないか、と私は思っている。特に東京の2400mと比べた場合、100mの差を実質上300mぐらいの差と見た方がいいのではないか。秋のG1戦でスタミナ重視のレースは菊花賞だけである。実際に菊花賞で好走した馬がこの有馬記念で好走しているような気がする。古馬でも秋の成績はともかく天皇賞春で好走した馬が好走しているような気がする。そういうことで、私はこのレースはスタミナ重視のレースだと判断している。次にローテーションにも注目したい。まず4歳馬は菊花賞、牝馬はエリザベス、古馬は天皇賞、ジャパンカップで究極の仕上げを一度してしまうもので、そこから立て直すのは並大抵のことではないはずである。つまり、実力馬が万全の態勢でこのレースにのぞむことは、かなり厳しいことなのである。ひと昔前なら体調不良でも実力だけで勝ってしまっていたが、層の厚くなった近代競馬ではそうはいかないのであろう。このレースの場合、体調が回復しているのかどうかもポイントになるのである。私はこの2点に注意して考察すれば、荒れる有馬記念の立役者が見えてくるのではないかと思っている。
  • 今回のメンバーを見てみると、まず強そうなのが2頭いる。サクラローレルとマヤノトップガンである。過去の実績からいっても文句のない2頭である。それを追うのは、ジャパンカップ2着の実績をもつファビラスラフインとヒシアマゾンの2頭の牝馬だろう。世界を相手に好走している実力は、上位2頭を逆転しても何の不思議もない。その後となると、もう甲乙つけがたい状態である。さすがに有馬記念だけあって、実力伯仲のメンバー構成である。私は前段で述べたスタミナとローテーションに注意しながら予想していきたいと思う。
  • 私は本命を、サクラローレルにした。荒れる有馬記念にふさわしくない馬であるが、過去の実績を見る限りこの馬しか考えられない。まず天皇賞春を圧勝していることでスタミナは文句がない。にもかかわらずスピード重視の天皇賞秋でも実質上実力NO1の内容の走りを見せている。オールカマーで道悪も克服しており、死角といえるものがほとんどない状態である。まさしく現役最強馬といえる馬ではないか。ローテーションも天皇賞からの直行で2カ月あいたので、体調はほぼ完璧に戻っているだろう。私はこの馬が2着を外すことはないと判断する。つまり、今回はこの馬を軸にして勝負する。やっぱり今年最後ということで、もっとも勝ってほしい馬を信じたい。
  • 対抗はやっぱりマヤノトップガンである。去年有馬記念を制していることで、距離、コースは問題になるわけがない。もちろん実力はトップクラスである。ローテーションもサクラローレルと同じということで充分回復しているだろう。サクラローレル同様、ほとんど死角のない馬と言っていい。ただ私が唯一気になるのは、オールカマーの凡走である。サクラローレル以外はほとんど準オープン馬という中での4着は問題である。詳しいことは、「好材料と不安材料」コーナーに書いておいたのでそちらを読んでください。とにかく凡走する可能性のある以上は、軸としては信用できない。確率的にはサクラローレルとの1点勝負でも大丈夫だと思ってはいるが、荒れる有馬記念を信じて、もう少し手を広げることにする。
  • 私は単穴にヒシアマゾンを指名する。やはり去年のジャパンカップ2着の実績は軽視できない。4歳の有馬記念で連対している実績もあるので、距離、コースはもちろん問題ない。気になる体調面だが、エリザベスを一度使って上り調子らしいので心配することはないだろう。あとは去年ほどの実力を維持しているかどうかだけである。実戦で証明されていない以上信用しにくいので、この評価にした。
  • 4番手には思い切ってホクトベガをもってくる。私がこの馬を選んだ最大の理由は、今の荒れた時計のかかる中山の馬場をもっとも歓迎している馬だと思ったからである。ダートの2400mを何度か走っているので、スタミナは大丈夫だろう。中1週のローテーションも相手が弱すぎたことを考えれば、単なる調教と変わらないのではないか。しかも今回はエリザベスの反省から、先行策でいくらしい。この馬は先行すればちょとやそっとじゃばてなそうである。今年に入ってから芝の実績がないのでかなり危険であるが、この馬のパワーに賭けてみる価値はありそうである。
  • 5番手はファビラスラフインである。今年のジャパンカップ2着の実績は、まちがいなく古馬のトップクラスの能力をもっているといえる。本来ならこんな低い評価ではいけない馬である。私がこの低い評価にしたのは、まずローテーションがちょっと短いのではないか、ということである。普通の重賞レースならともかく、世界を相手でのレース、しかもかなりの激戦であったことを考えれば、中3週では回復しないのではないか、ということである。次に距離である。はじめに述べたとおり、東京の2400mと中山の2500mはまったく違うとすれば、この馬はまだスタミナを証明していないことになるのである。そういうことで私はこの評価にした。
  • 6番手にカネツクロスをもってくる。今秋のレースはスピード重視のレースばかりで、この馬の持ち味が出ていなかったと思う。中山の2500mでこそ、この馬の真価が発揮できるのではないか。前走ぼろぼろに負けているので、あまり期待するのも酷な話だが、大穴を狙うならこの馬しかいない。私の馬券はここまでである。
  • 7難手にロイヤルタッチである。好走例の多い菊花賞からの挑戦ということでこの評価にした。もちろんスタミナは問題ない。ただ、菊花賞の内容は、スタミナのない馬同士の対戦の中で岡部騎手の手腕だけで2着まできたという感じであったので、馬そのものに力強さが感じられない。今回は距離が短くなることと、相手が強化されることで、いくら岡部騎手が完璧な乗り方をしても、けっこう苦戦するのではないか。
  • 8番手にやっとマーベラスサンデーである。私は天皇賞の走りから、サクラローレルとマヤノトップガンとはまだまだ実力差があると判断している。得意の2000mで差があるのだから、距離の長い2500mではまったく相手にされないのではないかということである。それよりもスタミナのありそうな馬の方が魅力があるということである。ただ、2500mで凡走した実績があるわけではなく、もしかしたらスタミナがあるタイプかもしれないので、私のようにここまで低い評価にするのも問題かもしれない。
  • 9番手マルカダイシスは、鳴尾記念を勝ったことで実力のあることを証明した。距離は問題ないだろうが、中1週のローテーションがいただけない。絶好調の状態でのぞむのは苦しいであろう。1流馬との対戦は、はじめてなので信用はできない。
  • 10番手エルェーウインは、アルゼンチン共和国杯で奇跡の復活を遂げたが、今までの戦績が戦績なだけに期待はできないだろう。
  • 11番手タイキフォーチュンは、ジャパンカップで好走したが、2500mは未経験だし、これだけ相手が強いとちょっと苦しいだろう。
  • 12番手ダンスパートナーは、牡馬混合のG1でいいところがないので、今回も期待しない。
  • 13番手ジェニュインは、2000mまででしか勝っていないので、距離不適正だと判断する。
  • 14番手マイネルブリッジは、連闘だし実績もないので問題外である。

  • G1有馬記念出走馬
    馬名 買い&捨て
    マヤノトップガン 買い ファン投票第1位。昨年の年度代表馬。H7菊花賞、H7有馬記念、h8宝塚記念優勝。H8天皇賞・秋2着。スタミナ重視のG1を3勝している実績はメンバーNO1といっていいだろう。どちらかというと豊富なスタミナでG1をとってきたイメージがあったが、今年の天皇賞・秋の走りでスピードも1級品であることを証明している。今回の2500mはスタミナとスピードを兼ね備えたこの馬にとっては最高の舞台といえる。得意の長距離戦なら負けられないというのが本音であろう。この馬の最大の持ち味は自在性である。逃げることもできれば、2番手追走も可能であり、ペースによっては中段まで下げることもできるのである。つまり、どんなペースでも自分の競馬に持ち込めるのである。鞍上も田原騎手が去年から乗り続けており、この馬のことはほとんど100%熟知していると思われる。
    捨て この馬は、今年に入って信じられない凡走を2度している。天皇賞・春とオールカマーである。天皇賞・春では田原騎手の騎乗ミスということで同じ鉄はふまないだろうが、問題はオールカマーである。休み明けとはいえ、サクラローレルに負けるだけならともかく、ファッションショー、マキバサイレントにも先着を許したのは大問題である。休み明けは理由にならないだろう。敗因は2つ考えられる。1つは荒れた馬場である。道悪が大の苦手ということになれば、今の中山の荒れた馬場ではかなり苦労しそうであり、オールカマーのようなこともあるかもしれない。2つめは気性である。天皇賞・秋直前の田原騎手の「覇気がない」というコメントが話題になったが、それが本当だとしたらこの馬は走る気がないときは徹底して走らないタイプであるということになる。そうであれば、直前の田原騎手のコメントは最重要ポイントになる。どちらの敗因が正解かは何とも言えないが、とにかく凡走する可能性は充分にあるということである。サクラローレルより1kg重い斤量を背負うことも忘れてはならない。
    ヒシアマゾン 買い ファン投票第2位。H6エリザベス女王杯優勝。H6有馬記念、H7ジャパンカップ2着。H8エリザベス女王杯2着降着(7着)。今年の実績はまったくないにもかかわらず、ファン投票第2位はおそれいる。去年までのこの馬の凄さを物語っている。4歳で有馬記念2着、去年ジャパンカップ2着の実績は、まちがいなく日本のトップレベルである。もちろん距離、コースとも問題になるわけがない。今年のエリザベス杯で8割の出来にもかかわらず2着(7着降着)にきており、まだまだヒシアマゾン健在をアピールしている。今回はほとんど100%の体調での出走ではないか。鞍上が河内に乗り替わるが、これもやっぱりプラスとみるべきなのだろうか。
    捨て 今年ほとんど実績がないということでピークは過ぎてしまったのではないか、という不安がある。前走8割の出来とはいえレベルの低そうなメンバーで2着に負けていては話にならないという考え方もできる。追い込みを得意とする馬だけに、去年の有馬記念のようなスローペースでの競馬になると苦しくなる。現にその時は5着までしか伸びてこなかった。
    サクラローレル 買い ファン投票第3位。H8天皇賞・春、H8中山記念、H8オールカマー優勝。天皇賞を春優勝、秋3着という実績を考えれば、スタミナ・スピードともに1級品である。今回のの2500mという距離が悪いはずがない。中山記念で復帰以来、安定した走りを見せている。唯一の負けである前走3着も横山典騎手の騎乗ミスであり、実質上の実力NO1だったと言ってもいいような内容であった。マヤノトップガンに3戦2勝と勝ち越している。どんな距離だろうと必ず伸びてくる末脚は、常識的なスタミナ馬とはまったく違うタイプである。今回のメンバーではもっとも死角のない馬であろう。マヤノトップガンより斤量が1kg軽いのを見逃してはいけない。
    捨て ほとんど不安材料はないのだが、差し馬である以上、天皇賞・秋のように他の馬に邪魔されることは充分ありえる。後ろからの競馬になった場合、中山の荒れた馬場も考慮すると、どこまで伸びてこれるか疑問である。
    ダンスパートナー 買い H8エリザベス女王杯、H7オークス優勝。エリザベス女王杯を勝っていることで、牝馬NO1ということになる。牡馬相手でもほとんど掲示板を外すことはなく、安定した走りを見せている。
    捨て 牝馬が相手だと強い競馬をするのだが、牡馬が相手だとG2クラスでもなかなか勝てない。G1クラスになると好走するのがやっとという状態である。牡馬混合G1では実力不足といえるのではないか。今年2勝しているがいずれも2200mで、今回の2500mは少し長いような気がする。
    ジェニュイン 買い H8マイルCS、H7皐月賞優勝。H7ダービー、H7天皇賞秋2着。G1戦でしっかりと連対している実績は評価しなければならない。1600〜2000ならまちがいなくトップクラスである。ダービー2着もあるので、2500mはまったくだめというわけではないだろう。5歳になったことで、スタミナも多少はつけているのではないか。
    捨て 実績を見る限りではスタミナのあるタイプではない。現に去年の有馬記念は10着に敗れている。サクラローレルに1800mで負けているのに、2500mでどうやって勝てるというのであろうか。結局マイラーがこのレースで勝つのは苦しいということである。
    マーベラスサンデー 買い H8エプソムC、H8札幌記念、H8朝日CC、H8京都大賞典優勝。破竹の重賞4連勝で一躍メジャーの仲間入りを果たした。G1初挑戦だった天皇賞も差のない4着で実力が本物であることを証明している。京都大賞典で2400mも経験しているので、距離もなんとかなるのではないか。鞍上はもちろんG1ハンター武豊である。
    捨て 前走の天皇賞秋の走りを見る限り、サクラローレルとマヤノトップガンとの実力の差を感じる。得意の2000mでこの結果なら、距離が延びる今回はさらに苦しそうである。根本的な距離の問題にしても、超スローペースの京都大賞典の実績だけではあてにできない。
    ロイヤルタッチ 買い 皐月賞、菊花賞2着。前走菊花賞でスタミナは証明している。過去の傾向を見る限りでは、菊花賞から向かった馬がいい成績を残している。中山の2500mを走るには、京都の3000mくらいのスタミナが要求されるということなのだろう。そうであれば、天皇賞秋、ジャパンカップでしか好走していない馬よりは距離的には期待できる。菊花賞に続き岡部騎手が乗るのも魅力である。
    捨て 菊花賞組で好走しているのは優勝馬がほとんどである。4歳馬であるにもかかわらず、2月のきさらぎ賞で勝って以来10カ月ぐらい勝っておらず、底力に欠けると言わざる得ない。4歳のG2G3で勝てない馬が、古馬G1で連対するのは苦しそうである。
    ファビラスラフイン 買い 秋華賞優勝。ジャパンカップ2着。今年のジャパンカップで2着にきている実績は凄すぎる。かなり強いメンバーだったことを考えれば、国内ではNO1と言っても過言ではない。先行して押し切るという横綱相撲で好走しており、安定感も充分である。
    捨て 東京の2400mに比べ中山の2500mはかなりスタミナを要するはずである。まだ未経験の距離であることはやはり不安材料になる。もともと気性に難のある馬だけに、スローぺースになったとき、うまく折り合えるかどうかも疑問である。そして何よりも、ジャパンカップの疲労が本当にとれているかどうかが一番不安である。最近ジャパンカップで連対した馬は、有馬記念で沈んでしまう傾向があるような気がする。例えばトウカイテイオー、レガシーワールド、ヒシアマゾンである。
    カネツクロス 買い H8AJC杯、H7鳴尾記念優勝。どちらかというとスタミナタイプであり、中山の2500mはぴったりなのではないか。2500mの実績は2戦2連対である。一応2戦ともG2戦での話である。今秋のレースはスピード重視のレースばかりでこの馬には合っていなかったと思える。スタミナのある馬だけに、今の荒れた中山なら先行前残りということも充分考えられる。ジャパンカップの凡走で人気はがた落ちだろうから、穴狙いとしてはかなりおもしろい存在である。
    捨て G1で掲示板にすらのったことがない実績からは実力不足といえる。前走2400mで14着はあまりにいただけない。天皇賞も11着に沈んでおり、上がり目を期待するのは酷なのではないか。スタミナだけで勝てるほどG1は甘くないと思う。
    ホクトベガ 買い H5エリザベス女王杯、H6札幌記念優勝。現在ダートなら8連勝中である。まさしく「砂の女王」である。ダートを走るパワーからスタミナは問題なさそうである。今年のエリザベスでメンバーNO1の末脚で4着に突っ込んでおり、芝も問題ないことを証明している。エリザベスの反省から今回は先行策をとるらしい。そうであればこの馬はちょっとやそっとじゃばてないだろうから、しっかりと残るかもしれない。
    捨て しょせんダート馬である。牝馬限定のエリザベス4着の実績では、牡馬混合の今回はなおさら苦しいといえる。ダート戦を含めても2500m以上のレース経験がないので、距離不安はもっておくべきだろう。
    タイキフォーチュン 買い H8NHKマイルC、H8毎日杯優勝。NHKマイルCで4歳にしては驚異の1.32.6で走っている。しかし、毎日杯優勝とジャパンカップ7着でも分かるように、決してマイラーということではない。ジャパンカップ7着も日本馬としては2番目の成績だったことを考えれば、それなりの評価をしてもいいのではないか。今回の2500mという距離もなんとかなりそうな感じではある。
    捨て この馬はよく分からない凡走をかますことが多すぎる。たまにしか好走しないという方が正解かもしれない。この原因が何なのかよく分からないが、信用はあまりできないとうことに変わりはない。ファビラスのところでも言ったが、東京の2400mと中山の2500mはまったく違うもので、やはり距離不安を抱いてしまう。とりあえずファビラスにジャパンカップで完敗しているだけに、少なくてもファビラスに勝つのは苦しいだろう。
    マルカダイシス 買い H8鳴尾記念優勝。前走2500mのG2をかなり強い勝ち方をした。勢いはかなりありそうである。菊花賞組をまったく相手にしなかったことで、4歳の中ではトップクラスの実力であることを証明した。もちろん距離はまったく問題ない。強いメンバーとの対戦はこれがはじめてだが、上がり目の期待できない古馬よりは底をみせていない分魅力がある。
    捨て 中1週のローテーションは詰まりすぎである。その前も中2週だったので余計に問題である。まだ4歳だし、本当に強い相手とは対戦していないだけに、あまり信用はできない。前々走2着に敗れていることで、器の大きさはそれほど感じられない。
    エルウェーウイン 買い H8アルゼンチン共和国杯、H4朝日杯3歳S優勝。前走アルゼンチン共和国杯で奇跡の復活を遂げている。ほとんど2000mで使われていたが、実はスタミナ馬だったのかもしれない。3歳時に朝日杯を制しているくらいだから、もともと実力はあったわけで、一度勝つことで調子づくこともあるかもしれない。前走2500mで勝っているのだから、今回も距離は問題なさそうである。
    捨て 前走の好走もメンバーが弱かったうえに、ハンデ53kgだったことを考えれば、あまり評価できない。今までの戦績を考えれば、安定感があるとは到底いえない。はまれば強いというのであれば、はまらない確率の方が断然高いであろう。
    マイネルブリッジ 買い H7NHK杯、H7福島記念優勝。H8福島記念2着。ちょっとプラス材料がない。
    捨て 今秋すでに4戦を消化しており、それでさらに連闘では苦しすぎる。しかも福島記念2着という成績しかないようでは期待する方が無理である。2500mという距離も長すぎる感じだし、なぜ出走してくるのだろうか。ラフィアンの宣伝のためか。

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