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にへい君のG1ジャパンカップの感想

G1ジャパンカップの結果
17-14シングスピール デットーリ 2.23.8---35.8 464kg-- 4人気
22-04ファビラスラフイン 松永幹 2.23.8ハナ36.0 450kg-8 7人気
31-01ストラテジックチョイス クィン 2.24.01.1/436.2 544kg-- 10人気
35-09エリシオ ペリエ 2.24.0同着36.3 490kg-- 1人気
54-08アワッド マッキャロン 2.24.1クビ35.8 436kg-- 8人気
単勝760円 枠連1,890円
複勝210円 360円 560円 150円 馬連5,100円
G1ジャパンカップの感想
  • 今年のジャパンカップは、2.23.8の勝ち時計でも分かるとおりレベルの高い勝負であったと感じる。外国馬がほとんど上位にきていることからも、外国馬のレベルの高さを痛感した。また、外国陣営のジャパンカップに対する意気込みが年々高まっていることが感じられて、非常にうれしく思った。有力な外国馬が来日すればするほど馬券的には難解なものになるが、今回のようないいレースを見せてくれるのであれば、どんどん有力馬に参戦してもらって、さらにジャパンカップを盛り上げてほしい。しかし、その裏面として日本の有力馬がジャパンカップに出てこないという深刻な問題がある。外国の有力馬が出てくるということは、日本の馬が勝つ確率が少なくなることを意味しており、競馬とは賞金レースである以上、馬を管理する側としては勝つ確率のあるレースを慎重に選びそのレースに勝つことに集中すること(例えば有馬記念に的を絞った場合、ジャパンカップは疲労が激しく有馬までに体調を回復できないのでジャパンカップに出走しないこと)は当然のことであるとは思う。そうはいっても、ファンというのは日本の実力馬と外国の実力馬の対決を一番楽しみにしているものである。本当になんとかならないものかと勝手ながら思ってしまう。
  • 今回のレースでもっとも驚かされたのは、もちろんファビラスラフインである。初の古馬戦、初の2400m、そして初の国際戦にもかかわらず、強い強い2着である。まだ底をみせていなかっただけに、終わってみればやっぱり強い馬だったということになるが、常識的には4歳牝馬がこれだけの走りを見せるとは、考えられても信用はとうていできないものである。つまりは、常識をはるかに超えた強さということがいえる。私はこんな馬を見たことがない。レース内容も平均ペースの楽ではない展開の中で先行して、直線でもまったくばてずにゴールしているように、力のあるレース内容であった。こんな競馬を見せられては、次回以降はこの馬を評価しないわけにはいかないだろう。有馬記念に出走するならば2500mという距離の壁と日本の本当の実力馬が相手になるが、今回の走りからは克服できると判断してもかまわないかもしれない。とにかく、私は今回のこの馬の走りを忘れることはないだろう。それくらい強烈であった。
  • 優勝馬はシングスピールであったが、今回の外国馬はどの馬が勝ってもおかしくはなく、結果的にこの馬が先着したというふうにしか受けとめていない。今回の出走馬が来年も出てくれば別だが、そうでないだろうから外国馬のレースが終わっての評価を語ってもそれほど意味がないと思えるので、省略する。シングスピールにだけ触れれば、連対率がとてもすばらしかったこと、輸送競馬になれていたことが勝因であると思われる。また、モハメド殿下の所有馬は日本で必ず好走しているように、日本のコースにあっている馬を必ず来日させていることにも注意しておきたい。まあ、それでも基本的には日本の馬場にあっているかどうかは、走らせてみなくては分からないということにはなるので、来年の参考になるかどうかは疑問である。
  • バブルガムフェローには、少しがっかりした。確かに4歳馬で初めての2400mでは、苦しいと判断するのが妥当ではあるが、これでも秋の天皇賞馬という日本NO1の肩書きをもっているのだから、もう少しがんばってほしかった。これでこの馬の評価が非常に難しくなった。あの負け方は、距離が長すぎたという問題ではないと思える。最初から引っかかって競馬になっていなかったことからも気性的な問題か体調の問題であると思われる。気性の問題だとすれば、この馬は2000mを超えるレースでは信用できないことになる。楽な菊花賞ではなく、苦しい天皇賞を選択したのもこの気性の問題で距離をこなせないという判断だったのかもしれない。また体調の問題となれば、天皇賞からのローテーションが問題になるわけで、サクラローレルなどの実力馬がこのレースを回避したという判断の方が正しいということになってしまう。そうであれば、今のプログラムで日本の馬が天皇賞とジャパンカップを連覇することはかなり厳しいということになる。今回のバブルガムの惨敗を見て、私はこのローテーションで連覇する馬がでてきてこそ、日本史上最強の馬といえるのではないかとなんとなく思った。
  • タイキフォーチュン6着、ヒシナタリー7着と日本の4歳外国産馬が健闘をみせた。この順位では日本のレースに戻ってどうなるかを判断するには微妙なところである。特に有馬記念に出走する場合、今回出てこなかった有力馬の相手になれるかどうかはなんともいえない。ただ、まだ4歳馬であることからすれば、来年以降は非常に期待できるといえるであろう。
  • 10着以下はすべて日本の内国産馬となってしまった。この結果は日本のファンとして、あまりにショックな結果である。これでは、日本の馬が外国で好走するなど夢のまた夢である。確かに外国産馬はクラシッックや天皇賞に出れないので、ジャパンカップに絞って調整できるのだが、内国産馬の場合はどうしても別のレースに標準を絞ってしまうことになり、ジャパンカップは体調不良での出走になってしまうのだろう。それでも日本の代表として出走するのであれば、もう少しなんとかしてほしいと思ってしまう。日本の競馬でのジャパンカップの地位の低さはあまりに問題のような気がするのは私だけであろうか。

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参考
G1ジャパンカップの予想
結論
今週は仕事の出張で木曜〜日曜まで家を離れるため枠順発表後の予想ができません。 下記の馬の馬連ボックス馬券を予想とします。
  1. バブルガムフェロー
  2. エリシオ
  3. ペンタイア
  4. シングスピール
  5. フラッグダウン
にへい君の見解
  • 世界のサラブレッドが集結するジャパンカップは、ただ見るだけの人にとってはこれほど楽しみなレースはないのだが、馬券を買う人にとってはこれほど難解なレースはない。ほとんど対戦していない馬が激突するのだから基本的に分かるわけがないのである。世界の競馬にも精通している人なら少しは分かるのだろうが、私みたいに日本競馬オンリーの人間にとっては、何を基準に判断するべきなのかすら分からない。私はこのレースに限っては、開き直って魅力的な馬を応援することに徹することにしている。でも、なるべく損はしたくないので、とりあえず馬連5点ボックスで買うことにする。私の予想を参考になさっている方がいれば、今回だけはほとんど参考にならないと思いますので注意して下さい。
  • まず日本の馬であるが、かなり弱いメンバーだといえる。4歳馬が中心では期待するのは酷である。今回は世界のG1ウイナーがこれだけ揃っているので、日本馬の1-2フィニッシュはほとんど考えられないと思う。日本からは1頭だけを応援することになる。私の本命はもちろんバブルガムフェローである。秋の天皇賞を勝った実績から、日本馬の中ではもっとも期待できる、というよりこの馬しか勝負になりそうにないという感じである。この馬に2400mの実績さえあれば文句なく軸にするのだが、初めての距離ではスタミナに半信半疑になってしまうのでボックスにした。まだ4歳であるが、日本の若大将としてなんとかがんばってほしい。
  • 対抗はエリシオである。凱旋門賞を逃げて5馬身ぶっちぎった豪脚をぜひ見てみたい。私は本当に強い馬というのは、人気を背負いながらスタートからゴールまで先頭にいる馬だと思っている。こういう勝ち方をぜひ見せてもらいたい。凱旋門賞馬はこのジャパンカップで成績が良くないが、これは凱旋門賞でぎりぎりに仕上げている反動のせいだと思われる。この馬も同じ不安があることも事実である。しかし、私は強い馬が強い勝ち方をするのを見てみたいのである。
  • 単穴はペンタイアである。この馬を評価したのは、このレースを狙っての参戦だからである。BCターフを回避してここにあわせてきたことで、勝ちにきていることがひしひしと伝わってくる。去年はラムタラのクビ差負け以外は全勝しており、今年もキングジョージを勝っている実績は、世界でも間違いなくトップクラスである。また、硬い日本の馬場にあっているというもっぱらの噂である。私は本当かどうかは実際に走らせてみないと信用できないと思っているので、この評価にとどめた。
  • 4番手にシングスピールをとりあげる。もっとも魅力的なのは、15戦13連対という驚異の連対率を誇っていることである。BCターフで2着しており、実力も世界トップクラスである。硬い馬場への対応がどうか分からないが、かなり強い馬であることは確かである。
  • 5番手にはアメリカのフラッグダウンをもってくる。2カ月休んでいることもあり、あまり評価されていないようだが、私はこの馬の持ちタイム2.24.0に期待した。このタイムは、一応メンバーの中ではNO2の時計である。この馬はけっこう日本の硬い馬場にあっているのではないか、という安易な考えでこの評価にした。休み明けも使い込んでいるよりは、このレースに絞って調整している方がかえって期待できるのではないかと勝手に思っている。私の応援馬券はここまでである。
  • 6番手セイントリーは、オーストラリアで実力NO1を誇っている強豪である。しかし、私はローテーションがあまりに気に入らない。連闘の後、中2週でジャパンカップに出走とは常識をあまりに逸脱している。こんな馬が勝ってしまったら、他の馬の立場はどうなるのだろうか。確かにこういうタフな馬がいてもおかしくはないし、それが世界なのかもしれない。この馬がめちゃくちゃ強いのは認めるが、私はこのような非常識を信用するタイプではない。
  • 7番手ストラテジックチョイスは、安定した実績をもっていて特に不安となることもなさそうであるが、この馬の走りを見てみたいという魅力が感じられない。応援馬券に徹する以上、この馬を応援する気にはなれない。
  • 8番手アワッドは、持ち時計NO1の2.23.8を今年たたき出している。しかし、去年のジャパンカップ5着では魅力がない。今年になって未勝利であることもいただけない。
  • その他の日本の馬にもがんばってはもらいたいが、あまりに格の落ちるメンバーなので、特にコメントすることはなさそうである。実力の未知数である4歳馬があっと言わせることもあるかもしれないが、常識的には出番はなさそうである。

G1ジャパンカップ出走馬
馬名 買い&捨て
エリシオ
(フランス)
買い 今年の凱旋門賞を5馬身差をつけて圧勝しており、欧州NO1の実力を誇っている。まだ4歳であるが、7戦6勝と安定しているのも魅力である。実績だけなら間違いなくメンバーNO1であろう。ローテーションも詰まっていないので問題ないだろう。
捨て 本番の凱旋門賞を勝った後、かなり楽をさせたらしい。ピークの状態にはほぼ遠い状態の出走だと思われる。日本の硬い芝にあうかどうかも疑問であるし、全幅の信頼をおけると言うわけではなさそうである。
セイントリー
(オーストラリア)
買い 欧州NO1がエリシオならば、オセアニアNO1はこの馬である。G1を連闘で2連勝するくらいの強さである。2000mが得意距離のようだが、3200mのG1を勝っている実績からも東京の2400mは問題ないと思える。連闘のあとの中2週も外国馬は底知れないから簡単には消せない。芝の問題もあるが、持ち時計は悪くはない。
捨て G1を連闘で使ったあとの中2週のローテーションでの長距離輸送では、馬がかわいそうである。これで勝たれたら、世界の広さを再確認させられる。
ペンタイア
(イギリス)
買い 硬い馬場にあっているともっぱらの噂である。去年は7戦6勝という凄い成績を残している。しかもその1敗はラムタラのクビ差負けである。今年も7月にG1キングジョージで勝っており、実力は落ちていない。BCターフ出走予定を回避してジャパンカップに備えたらしい。距離も2000m以上で好成績を残しているので問題ない。本当に硬い馬場にあっているのなら、かなり期待できる。
捨て 出遅れ癖があるらしい。少頭数でのレースでしか好走しないという話もある。前走凱旋門賞で10着に負けているが、このときも出遅れている。 持ちタイムもそれほど速くないので、本当に硬い馬場にあっているのかどうかは判断できない。
シングスピール
(イギリス)
買い BCターフを2着しており、このとき1番人気に推されていることからも実力は凄いのだろう。15戦13連対と信じられないくらい安定した成績を残している。もちろんG1勝ちもある。
捨て 持ちタイムがいまいちである。つまり、硬い馬場への対応は未知数ということになる。凱旋門賞でエリシオに5馬身差で負けたピルスツキにBCターフで負けているということは、エリシオには勝てないということになる。
ストラテジックチョイス
(イギリス)
買い 持ちタイム2.25.3からは、硬い馬場にも対応しそうである。伊G1を6月にとっているので実績もある。2400mという距離もベストだと思える。
捨て 特に目立つ不安材料はなさそうだが、戦績からはこじんまりとしている印象を受ける。つまり、他の馬のような華やかさがないのである。あくまでも戦績表からの判断なのでなんともいえないが、ちょっと格を感じないのである。
フラッグダウン
(アメリカ)
買い 2400mの持ちタイム2.24.0はメンバーNO2である。このタイムからは硬い馬場にはあいそうである。2000m以上で実績を残しているので距離適正もほぼベストである。
捨て 休み明けでの挑戦はどうであろうか。外国馬で唯一G1勝ちがないようでは、実績不足は否めない。
アワッド
(アメリカ)
買い 2400mを2.23.8、2000mを1.58.4という持ちタイムは、メンバーNO1である。タイムからは日本の硬い馬場にあいそうである。今年は未勝利だが、生涯ではG1を3勝しており、侮ってはいけない。
捨て 去年のジャパンカップ5着では今回も期待できそうにない。今年になって勝ち星がないので上積みもなさそうである。
バブルカムフェロー 買い 今年の天皇賞秋優勝。日本の大将格である。天皇賞優勝は、日本の1流馬を倒しての勝利だけに実力は相当あると判断していい。もちろん海外の強豪にも立ち向かえる器である。
捨て 距離経験がないのがもっとも不安である。2400mの距離適正があるくらいなら菊花賞に出走させているとも考えられる。まだ4歳では荷が重すぎると考えるのがふつうである。
ダンスパートナー 買い エリザベス女王杯を勝って、日本の牝馬NO1を証明している。H7オークスを勝っているので、距離、東京コースとも問題はない。
捨て 牡馬相手だと常に惨敗しているので、牡馬混合戦ではかなり苦しい。中1週のローテーションも常識的にはきつすぎる。
ファビラスラフィン 買い 秋華賞優勝でスタミナも証明した。スピードなら文句なく4歳馬ではトップクラスである。血統も長距離血統なので、2400mもなんとかなりそうである。とにかく、前走の秋華賞の勝ち方は凄かった。ハイペースの展開を先行して抜け出したレース内容は、他の4歳牝馬とは比べようがないくらい強かった。この時のタイムは1.58.1という驚異のタイムであった。
捨て しょせん4歳牝馬である。いきなりの古馬の混合戦では割り引いた評価が必要であろう。2400mという距離も初経験では信用できない。
カネツクロス 買い H7エプソムC、H7鳴尾記念、H8AJC杯で優勝。2400m前後で好走しているので距離が延びるのは好材料であろう。バブルガムには2連敗しているが、距離延長で巻き返しも可能である。日本の古馬の代表格といえる。
捨て G1を勝っていないうえに、この秋連対すらしていない実績では、役不足は否めない。G2では強いのだが、G1になると惨敗する。上がり3Fを34秒台で走ったことがなく、切れはなさそうである。決め手勝負ならさらに苦しくなる。
ユウセンショウ 買い H8ダイヤモンドS、H8目黒記念で優勝。左回り東京コースは大得意。距離延長も好材料である。
捨て 毎日王冠、天皇賞で実力のないことを露呈してしまっている。重賞2勝も恵量でのもの、距離ももっと長い方がよさそうである。
タイキフォーチュン 買い NHKマイルC優勝。この時のタイム1.32.6は4歳馬のたたき出すタイムとは思えない。本来は2000mを得意としていることからも距離は大丈夫だろう。
捨て 体調不良で富士Sを回避したのは問題である。2週間で体調が戻るとは思えない。毎日王冠の惨敗もあることだし、あまり信用はできない。
サクラケイザンオー 買い 菊花賞4着。ちょっと困ったなぁ、う〜んと、横山典ならなんとかしてくれるかもしれない。
捨て 重賞勝ちすらない実績ではどうしようもない。4歳馬であるだけに参加するだけだろう。
ゴーゴーゼット 買い H7日経新春杯、H7中京新聞杯、H7アルゼンチン共和国杯で優勝。前走は天皇賞5着と好走している。アルゼンチン共和国杯優勝の実績から距離、コースとも問題ない。実績からはバブルガム以外の4歳馬には負けたくないだろう。
捨て 天皇賞でのバブルガムとの差は決定的である。G1での連対経験もないようでは、格不足は否めない。
ヒシナタリー 買い H8小倉記念、H8クイーンSで優勝。古馬重賞を勝っているので、実績がないわけではない。4歳牝馬ではトップクラスの実力をもっている。
捨て 秋華賞で惨敗しているように、調子が下降気味のような感じがする。間隔はそれなりに開いたが、本調子に戻すには、ちょっと時間が足りないのではないか。まあどっちにしろ根本的な実力もこのメンバーでは上位ランクとはいえそうにない。

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