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G2アメリカジョッキーズクラブカップの反省

G2アメリカジョッキーズクラブカップの結果
18-08ローゼンカバリー 横山典 2.14.9---37.1 488kg+10 3人気
22-02シグナスヒーロー 蛯名正 2.14.9アタマ36.7 498kg+2 5人気
37-07キングオブダイヤ 柴田善 2.15.13/437.1 480kg0 1人気
44-04オフサイドトラップ 安田富 2.15.1ハナ37.1 468kg-2 4人気
55-05スプリングバーベナ 吉田 2.15.23/437.1 476kg0 6人気
単勝410円 枠連2,010円
複勝130円 230円 110円 馬連2,030円
予想と見解 好材料と不安材料
G2アメリカジョッキーズクラブカップの感想
  • やってしまった、という感じである。最後のところで悩んで消したシグナスヒーローが突っ込んでくるとは悪夢である。これから荒れ模様の4歳戦が多くなるだけに、穫っておかなければいけないレースであったことを考えると、これはあまりに痛すぎる選択ミスである。まあその前に上位3頭で8割以上で決まると判断したのが間違いだったのだから根本的なミスをしていることの方がもっと問題なのであるが。終わってみて言えることだが、ディセンバーSはレベルの低いレースだったということなのだろう。そしてそういう懸念はあってもよかったはずなのである。つまりキングオブダイヤはシグナスヒーローよりも格下であることをもっと認識しなければいけなかったということである。明らかに予想ミスといえる。しかし、シグナスヒーローがこのメンバーでは格上であり2着は当然であるということになると、G3の中山金杯で4着だった馬が連対するのだから、今回のレースの方が中山金杯よりもレベルが低かったということになってしまう。これはG2が必ずしもG3よりもレベルが高いとは限らないということを意味している。そうであれば、今回はいい勉強をさせてもらったというしかない。そして予想するうえでは、相手関係が最も重要なのだということを再認識させられた。これが私の今回のレースの反省である。ただ、予想するうえでどうしようもない見解も考えられる。それは、シグナスヒーロー大化け説である。G2レースらしい質の高いレースだったのだが、シグナスがはまってしまったということである。そうであれば、予想する方としてはあきらめるしかない。計算できるはずがないからである。でもやっぱり私はレベルの低いレースであったと見る方が妥当であると思っている。
  • 勝ったのはローゼンカバリーであった。私の本命としてよくがんばってくれた。思ったとおり得意の距離、得意のコース、得意の時計のかかる馬場と好材料ばかりだったのがよかったのだろう。最後シグナスヒーローにかなり詰められたが、自力でカネツクロスを潰しにかかった分伸びきれなかったのだろう。自分で勝ちにいって勝ったことの方を評価すべきである。馬体重がかなり増えていたのでまだまだ余裕があることも忘れてはいけない。ただ、先ほども言ったとおりレベルの低いレースであったと私は見ている。ここを勝ったからと言って、G1につながるかどうかは別問題だと思う。もっと強い相手で勝ってからでないと大きなことは言えないのではないか。天皇賞春に向かうらしいが、私は今まで言ってきたとおり、この馬は2000mがベストだと思っている。天皇賞春は今のところ苦しいと判断している。また、軽い馬場での実績がないのも気になる。とにかく今回はこの馬に有利な材料ばかりでの勝利であったということなのではないか。
  • 2着はシグナスヒーローだった。父イナリワンのような切れ味のある末脚はすごかった。この馬の評価は非常に難しい。中山金杯4着から中1週で連対してしまったことをどのように解釈すればいいのか微妙である。距離が200m延びたということだけではここまで変わることは考えにくい。やはり、前述したとおり相手が弱かったというのが最も納得がいく。とはいえ、斤量が3kg増えたにもかかわらず好走したことは評価しなければならない。これで天皇賞春に向けて自信がついたであろう。ただ、この馬は距離が長ければ長いほどいいというのはどうであろうか。あの切れ味は極端に距離が長くない方が生きるような感じもする。私にはこの馬の得意距離が判断できない。もう少し見てから判断したいと思う。
  • 3着はキングオブダイヤであった。まあ重賞初挑戦であることを考えれば、こんなものであろう。ディセンバーS同様にオフサイドトラップと差のない競馬しかできなかったことで、この馬の実力不足を露呈してしまった感じがする。このメンバーでこの着順では、ちょっとG1では苦しいような気がする。もう少し成長したとしてもG2までではないか。また、この馬にとってはちょっと距離が長かったような気もする。この馬は1800mくらいがいいのではないかと私は思う。あとは軽い馬場でどうかというところだろう。
  • 4着オフサイドトラップもこんなものだろう。この馬は決め手のないタイプなのでこんな競馬になってしまうのである。分かっていたのにこの馬を選んでしまったのは、明らかに私のミスである。キングオブダイヤといい勝負したことで評価してしまったが、その逆の方が真であった。つまり。オフサイドトラップと差のない競馬しかできないキングオブダイヤはたいしたことがなかったということである。終わってみて初めて言えるのかもしれないが、ちょっと私も人気にだまされた感じである。もう少し広い視野で予想しないといけないということであろう。
  • 5着スプリングバーベナは、ほとんど中山金杯と同じような感じである。追い込みしかできないようでは、この着順が精一杯だろう。
  • カネツクロスが6着に沈んだ。なんとなくこの馬の潰し方を他のジョッキーが知っているような感じである。このメンバーでこの着順は決定的である。もう終わってしまったと言われても仕方がなさそうである。人気ががた落ちして、マイペースで逃げられれば復活しそうだが、果たしてどうであろうか。今回の負けはこの馬にとってあまりに厳しすぎる現実を突きつけられた感じであろう。
  • その他の馬はまあ実力どおりといえ、特に述べることもないであろう。
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    参考
    G2アメリカジョッキーズクラブカップの予想
    結論
    枠連 3-4-7-8(BOX)
    1. ローゼンカバリー
    2. カネツクロス
    3. キングオブダイヤ
    4. オフサイドトラップ
    にへい君の見解
  • このレースは別定G2ということで、G1で好走している馬が勝つことが多いレースである。過去のレースを見る限りでは、格を重視すべきレースだと思われる。もちろん上がり馬にもチャンスはある。ただ、運で勝つのは望めそうにないだけに、実力で打ち負かすしかない。それなりの器を感じさせる馬でないと苦しそうである。とにかく今回は実力勝負ということで、単純に強い馬を探すのが得策だと考える。
  • 今回のメンバーを見ると明らかに格上であるという馬がいないように感じる。いつもなら有馬記念で5着以内の馬が出てくるのだが、今回はそういう馬がいないのである。これは上がり馬にも十分チャンスはありそうである。上位人気になりそうな馬の直接対決がないだけに、実力を判断するのはかなり難しいが、実績と勢いから選択したい。
  • 私は本命をローゼンカバリーにした。私はこの馬を中山金杯の年末予想でも本命にしたのだが、その時の理由とそんなに変わらない。まずセントライト記念を勝っていることで、いろいろな問題をクリアしている。それはG2という格、荒れた馬場、中山の2200mという距離というような問題である。前2走とも負けているが、菊花賞惨敗から私はこの馬は2000m前後が得意距離だと判断しているので、距離もベストということで変わり身を期待している。横山典騎手に乗り替わるのが吉と出るか凶と出るか微妙だが、私はプラスだと判断する。ただ、いくらメンバーに恵まれたと言っても中山金杯ほどではない。相手が強いのを承知のうえで今回に回ってきたということはかなり自信があるとも取れるが、やはり楽な競馬はできないと見るべきだろう。セントライトはあまりの超不良馬場で参考にできないという考え方もあるので実力にも不安がよぎる。そういうことでこの馬を軸にすることはできそうにない。今回はボックス馬券で勝負する。
  • 対抗はやはりカネツクロスである。G1を惨敗しているとはいえ、G2で2勝している実績はこのメンバーではNO1である。しかもディフェンディング・チャンピオンであればなおさら軽視できない。この馬は気性に問題を抱えてるだけに、G1のように強い馬に競りかけられると簡単に崩れるタイプだと思われる。今回のメンバーでこの馬にプレッシャーをかけられる馬はいないような感じがする。そうであれば、得意の先行押し切りは十分考えられる。有馬記念では8着とまあまあがんばっただけに調子落ちもなさそうである。とにかく自分の競馬さえできれば、このメンバーなら勝って当然なのである。しかし、先ほども言ったとおり、気性に問題がある以上あまり信用度は高くない。年齢的な上積みも見込めないだけに、今回は2番手の評価にした。
  • 単穴にキングオブダイヤである。この馬はもしかしたら1番人気になるかもしれない。確かに現在3連勝中と勢いがもっともある馬であり、これからをかなり期待されている馬である。人というのはどうしてもそういう未知の魅力に弱いものである。私も前走の走りを見る限り、かなり強い馬だと思えた。準オープンを勝ったばかりの馬ならともかく、一度オープンを勝っているだけに信用度も高そうである。気性も素直そうで展開も関係なさそうなら、多くの人が支持するのは当然だと思える。しかし、今までのメンバーに比べれば今回はかなり強くなっているはずである。別定G2レースを重賞初挑戦の馬があっさりと勝てるものであろうか。私はそんなにG2は甘くないと判断する。まあ例年に比べれば、実績馬もそれほど強くなさそうなので、このくらいの評価が妥当だと思う。もしこの馬が勝つようであれば、今年のG1でも期待していいだろう。
  • この上位3頭とその他の馬とは実力差がかなりあるような感じがする。少頭数の争いだけにシンプルなレースになりそうなので、不利を受けることもほとんどないだろう。私はこの3頭をボックスで買えば8割大丈夫だと思っている。しかし、先週も同じようにまず大丈夫と言って負けている。ここは無難にもう1頭選んで4頭ボックスでいくことにする。しかし、このあとは大混戦である。どの馬を選んでいいか悩んでしまう。
  • 4番手はオフサイドトラップにした。前走ディセンバーSでキングオブダイヤといい勝負した実績を買った。安定度はありそうなので、上位の馬が崩れればこの馬が出てくるという判断である。故障がちの馬がやっとまともに競馬ができるようになってきたという上積みにも期待したい。だが、私はこれまで重賞で結果を残していない実績からあまり信用はしていない。ましてG2ではなおさら厳しそうである。2200mもちょっと長いと思う。とりあえず他の馬よりは期待できるのでは、という判断である。馬券はもちろんここまでである。
  • 5番手はシグナスヒーローである。オフサイドトラップとどちらを選ぶか最後まで悩んだ。重賞を連対している実績からこの馬を上に評価するのが妥当な気もするが、中1週のローテーションと斤量が3kgも増えるのを嫌ってこの馬の評価を下にした。前走中山金杯で4着とがんばったので調子はよさそうだし、距離が延びるのはプラスなので、この馬にもチャンスはありそうなのだが、さすがにこれ以上手は広げられない。
  • 6番手はスプリングバーベナである。この馬は追い込みしかできないのだが、今回少頭数ということでかなり有利になりそうである。なぜならば、最後方といっても先頭からそれほど離れない位置で追走できるからである。そうであれば最後の直線ですべての馬を一気に抜き去ることも考えられる。とはいえ、あまりに格が違いすぎる感じがする。中1週のローテーション、斤量アップ、騎手乗替と不安材料も多いだけにこれ以上の評価はできそうにない。
  • 7番手はテンジンショウグンである。私は大穴を開けるならこの馬だと思っている。去年G2で好走した実績は侮れない。叩き2戦目で変わり身も期待できる。とはいえ重賞で連対した経験はないので、やはり苦しいと見るのが妥当だろう。
  • 8番手はカシノエタニティである。さすがに前走14着では上がり目は期待できそうにない。スタミナのあるタイプで京都よりは中山の方がいいのだろうが、連対までは苦しすぎる。
  • 9番手はマリーゴッドである。さすがに格が違いすぎるだろう。2000m以上の距離経験はないし、たとえ得意の不良馬場でもつらすぎる。前走2着とがんばっており調子はいいのだろうが、ここでは出番はないだろう。
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    G2アメリカジョッキーズクラブカップ出走馬
    馬名 買い&捨て
    カネツクロス
    (牡7歳・58kg)
    買い H7エプソムC、H7鳴尾記念、H8AJC杯優勝。G2を2勝している実績はこのメンバーでは明らかに格上である。前年のこのレースを制しているくらいだから、距離も守備範囲だろう。スピードがあるタイプではないだろうから、時計のかかる馬場は好材料だろう。前3走は惨敗しているが、すべてG1での話である。このメンバーなら力を発揮できる。
    捨て 前3走はすべてG1戦だったとはいえ負けすぎである。体調に問題があるのかもしれない。G1戦では気性の問題で走れなっかとしても、今回は落ちつく保証は何もないのだから、不安は拭えない。
    ローゼンカバリー
    (牡5歳・56kg)
    買い H8セントライト記念優勝。G2を勝っているので格上といえる。超不良馬場を勝っていることで、時計のかかる馬場は問題ない。距離もセントライトと同じ距離なので、ほぼベストの距離だろう。ここを最低でも連対するくらいでないと、G1なんて夢のまた夢である。
    捨て 実績があの超不良馬場のセントライトしかないだけに悩むところである。あの超不良馬場は、あまりにひどすぎて参考にならないということもいえる。古馬のG2で一度4着に負けているだけに、果たしてどこまで巻き返せるだろうか。
    キングオブダイヤ
    (牡6歳・57kg)
    買い 前走ディセンバーS(OP)優勝。ここ2戦の走りは、他をまったく相手にしていない強さが感じられた。このメンバーでも見劣りはしないはずである。9戦6勝で着外はデビュー戦だけである。1800m〜2200mで8戦7連対しているので、距離は大丈夫だろう。好位から差すという競馬もできるので、展開は関係ない。前走荒れた中山で勝っているので、今の馬場も問題にならない。デビューが遅く、長期休養があったことを考えれば、まだまだ上積みは見込める。
    捨て しょせん重賞初挑戦である。しかもG2である。今までに比べればメンバーがかなり強くなっているだけに楽な競馬にはならないだろう。2200mという距離も考えようによっては微妙である。1800m3戦3勝、2000m4戦3勝、2200m2着1回という成績から、この馬は1800mがベストで2000mならなんとかで2200mはちょっと長いというふうにも考えられる。
    オフサイドトラップ
    (牡7歳・57kg)
    買い H7バレンタインS(OP)優勝。1800m〜2000mで好走しているので距離は守備範囲だろう。前走ディセンバーSで2着しているので、中山の荒れた馬場も問題ない。調子も落ちていることはないだろう、かえって上がっているのではないか。
    捨て 重賞で連対した実績がないようでは信用できない。だいたい底を見せてしまっている感じがする。年齢的にも大きな上積みは望めそうにない。
    シグナスヒーロー
    (牡6歳・57kg)
    買い H8ステイヤーズS2着。前走中山金杯4着とまあまあの走りをしている。スタミナが非常にあるタイプで、距離延長はもちろんプラスである。今の中山の馬場にはあっていそうである。
    捨て 前走中山金杯に比べるとメンバーが強いだけに厳しい戦いになりそうである。今回の斤量は別定戦で57kgと前回より3kgも増えるのは明らかにマイナスである。距離もまだまだ短いといえる。
    カシノエタニティ
    (牡9歳・57kg)
    買い H8小倉日経オープン2着、H8ステイヤーズS3着。1800mでも好走しているので判断が難しいがスタミナのあるタイプだろう。時計のかかる馬場は大歓迎であろう。8歳になってからオープン入りしているので年齢は問題ないと思う。
    捨て オープン勝ちも重賞での連対もないのでG2では実力不足といえる。好走したのもステイヤーズSだけなので2200mは短すぎると思う。実力が落ちていないということが言えても、実力がアップしているということは年齢的にないだろう。
    スプリングバーベナ
    (牝6歳・55kg)
    買い H7ターコイズS優勝。前走金杯を5着とまあまあの走りをした。今の中山の馬場も問題なさそうである。追い込みを得意としているのでハイペースなら持ち味が生きる。少頭数になったことで、追い込みやすくなったといえる。
    捨て 追い込みしかできない脚質ではどうしても展開に注文がつくので信用度は低い。距離も1800mから2000mで好走しているので2200mは若干長い感じがする。金杯が5着なのにさらにメンバーが強くなるのでは苦しすぎる。
    テンジンショウグン
    (牡8歳・57kg)
    買い H8メトロポリタンS(OP)2着、H8日経賞(G2)3着、H8目黒記念(G2)4着。去年G2で好成績を残しているので要注意である。先行するとなかなかしぶとい。時計のかかる馬場はプラスである。休養開け2戦目ということで変わり身が期待できる。
    捨て 重賞で好走したと言っても連対したわけではない。年齢的に去年より強くなったとは思えない。距離も2500mで好走していることで今回の2200mはちょっと短いと思える。現に去年のAJC杯では9着と惨敗している。
    マリーゴッド
    (牡7歳・57kg)
    買い H5函館3歳S(G3)、H7韓国馬事会杯(OP)優勝。前走ニューイヤーS2着。この馬は道悪だと信じられないくらいに走る。今回も道悪になればおもしろいかもしれない。
    捨て 1600mまででしか連対していない実績では距離不安は拭えない。連闘ももちろんマイナスである。道悪でしか好走できないようでは信用できない。重賞実績もないのでG2はあまりに苦しすぎる。
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