G1有馬記念の結果
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結論 |
馬番連勝複式 3-4-12-13-15(BOX)
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馬名 | 買い&消し | |
エアグルーヴ (牝5・ペリエ55) |
買い | 天皇賞秋でバブルガムフェローを力でねじ伏せ、超1流であることを証明した。続くジャパンカップは2着に敗れたものの、バブルガムを天皇賞同様に力でねじ伏せており、今秋の長距離G1の主役であることを印象づけた。もちろん人気投票も堂々の1位である。とにかくレース内容が強い。好位からしっかりと伸びる末脚は、まったく危なげがない。並ばれてからの勝負根性も凄い。天皇賞ではバブルガムを競り落とし、ジャパンカップでもゴール直前に差し返しているのだから恐れ入る。疲れが心配ではあるが、ここまで常識をクリアしてきた馬である。ここも簡単にクリアしても何の不思議もない。伝説をまた一つ作ってしまうのだろうか。 |
消し | 最大のポイントは体調が維持できているかどうかである。天皇賞、ジャパンカップと消耗の激しいレースをしてきただけに、疲れが残っていそうだというより、残っている方が自然である。過去の傾向から見ても、天皇賞かジャパンカップで連対した馬は、有馬記念では恐ろしいほど凡走している。これらは激走の反動が出たものだと考えていい。ここ10年でジャパンカップから連続連対したのは、あのタマモクロスだけである。ジャパンカップ激走の疲れは半端じゃないことがよく分かる。4歳時はかなり疲れやすい体質の馬であっただけに、成長したといってもかなり心配である。それに加え、鞍上乗替も痛い。騎乗経験のあるペリエが乗るのは幸いだったが、武豊が乗らないのはやはりマイナスである。さらに距離経験は2400mまでで、実は2500mは初めてであり、中山も初めてなのである。今秋NO1ホースにしては、不安材料がちょっと多い感じがする。 | |
マーベラスサンデー (牡6・武豊56) |
買い | 昨秋から今春にかけて長距離G1を引っ張った3強の最後の1頭である。ローレルとトップガン以外には負けられないということで、念願のG1制覇を宝塚記念で果たした。バブルガムフェローをきっちりと差すという強い競馬であり、実力の違いを見せつけた。もちろん、ここもローレルとトップガンがいない以上は負けるわけにはいかない。宝塚記念を勝ち、天皇賞春でも強い競馬で3着していることからして2500mはベストに近い距離といえる。崩れない安定度が魅力の馬であるが、だからといって決め手がないわけではない。何度も言うが、今までは相手が悪かっただけなのである。武豊が今秋No1ホースのエアグルーヴをけって、この馬を選んだことでも、この馬の強さが窺える。 |
消し | 5カ月以上の休み明け、しかも骨折明けというのは、あまりに大きい不安材料である。過去に休み明けでこのレースを制したのは、あのトウカイテイオーくらいである。3強で常に3番手であったこの馬が、この壁を打ち破ることはできるのだろうか。レース勘というのは意外と重要なものであり、レースを想い出すうちにレースが終わっているということも十分に考えられる。休み明けよりは一度叩いた方がいいに決まっているのに、叩けなかったということは、基本的にはぎりぎり間にあったということになる。 | |
タイキブリザード (牡7・ロバーツ56) |
買い | H9安田記念優勝、H8安田記念2着、H7宝塚記念2着、H7有馬記念2着。今年の安田記念で念願のG1制覇を果たした。今年はマイル戦線で活躍したが、一昨年の有馬記念2着の実績からも距離コースとも問題になるはずがない。この馬の魅力は何と言っても海外の経験である。現役日本馬では唯一ブリダーズカップに出走している馬である。しかも2年連続である。それだけで十分にこの馬の能力の高さが分かる。海外で戦った馬に比べれば、日本の馬など子供みたいなものである。日本では4着を外したことはなく、安定度が高いのも魅力の一つである。 |
消し | アメリカから帰ってきて、まだ1カ月ちょっとである。激しいレースを2戦した後だけに、その疲れが心配である。日本での連戦でも疲れがたまるのに、長距離輸送の後ではなおさらである。一昨年の有馬記念で2着しているものの、最近の好走は短距離ばかりである。宝塚記念で4着に負けていることからしても、長距離ではもう一つ信用しづらくなっている。宝塚記念では掛かり気味で先行してしまい、ラストが甘くなってしまったようである。今のこの馬に2500mをこなせるかは、かなり疑問だと言わざる得ない。 | |
メジロドーベル (牝4・吉田豊53) |
買い | オークス優勝、秋華賞優勝、阪神3歳牝馬S優勝。すでにG1を3勝している実績からも、文句なく4歳牝馬No1である。しかも、勝ったG1はすべて圧勝である。桜花賞では2着に敗れたものの、マイルCS2着のキョウエイマーチが相手ではやむ得ない。オールカマーで古馬G2をすでに勝っているのも頼もしい。まだまだ底を見せていないだけに、どこまで強いか見当もつかない。4歳牝馬としては、史上最強の強さだと言っても過言ではないと思う。ローテンションが少し開いたが、詰まるよりはずっといい。少なくても連戦続きの有力馬よりは、万全の状態での出走になるはずだ。メジロの馬だから距離延長は問題ないだろう。 |
消し | しょせん4歳牝馬である。オールカマーで古馬を一蹴しているが、相手が弱すぎた。1流古馬相手では、実力の違いを見せつけられるかもしれない。距離も初めてなので、大丈夫だとは言い切れない。オールカマーで逃げてしまったように、掛かりやすい気性である。超スローペースの展開になった時に我慢できない可能性がある。それで2500mを走りきるのは厳しい。 | |
シルクジャスティス (牡4・藤田55) |
買い | ダービー2着、京都大賞典優勝。京都大賞典を勝ち、ジャパンカップでも僅差の5着とがんばっており、古馬とも十分に戦えることを証明している。常に34秒台で追い込んでくる末脚は、かなりの迫力である。ここ2戦は多少の不利があり、実力を出し切れずに終わっている。ダービーでメジロブライトすら差し切っている実力からして、本来の力さえ出し切れれば勝つチャンスもある。今回は直線の短い中山コースなので、早めに仕掛けてくると考えられる。そうであれば、不利を受ける可能性はかなり低くなる。スタミナもかなりありそうなので、早く仕掛けてもそんなにはばてないと思う。G1勝ちこそないが、メジロライアンだってダービー2着の実績だけで連対を果たしている。この馬にも資格は十分である。 |
消し | 不利があったとはいえ、連続5着はあまり評価できない。不利が嫌ならば、好位から競馬をすすめるべきである。それができないということは、それだけの実力しかないということになるのである。それに、まともに走れたならば勝っていたという保証はどこにもない。つまりはG1で勝てるほどの器かどうか何とも言えないのである。長くいい脚を使うタイプなので直線が短いのはやはりマイナスだろう。今までと作戦を変えないのであれば、ちょっと届きそうにない。それに連戦の疲れも心配である。ジャパンカップでは疲れが見え隠れするシーンがけっこうあったようである。 | |
ダンスパートナー (牝6・河内54) |
買い | H7オークス優勝、H8エリザベス女王杯優勝。前走エリザベス女王杯で2着に敗れたが、直線でちょっともたついたのが敗因といえる。あれがなければ、勝っていたかもしれない。必ず伸びてくる安定した末脚が魅力の馬であり、惨敗は考えにくい。今年は勝ち星はないものの、去年よりも内容は強くなっており、充実の6歳という印象が強い。ローテーションは有力馬の中ではベストだろう。体調の良さで疲れている有力馬を一蹴したいところだ。 |
消し | 混合G1では連対すら果たしたことがない。連対はすべて牝馬限定戦なのである。牝馬相手だと強い競馬をするのだが、牡馬相手だとどうしても決め手がなくなる。これがこの馬の限界ということなのかもしれない。6歳になって充実してきた感じはするが、前走あれだけのことで2着に負けてしまうようでは、牡馬を逆転するまでには強くなっていないと思える。有力馬の自滅を待つだけではあまりに厳しいといえる。 | |
マイネルマックス (牡4・佐藤哲55) |
買い | H8朝日杯3歳S優勝。当時は重賞3連勝でG1を制覇しており、素質の高さを見せてつけた。体調不良なのに無理無理ダービーを走った春の実績は度外視していい。今秋も初戦は惨敗したもののマイルCSでは6着とそれなりにがんばった。血統的には2000m以上でこその馬だと思われ、距離延長でさらに着順を上げる可能性もある。これでもG1馬であり、まったく戦えないわけではないだろう。 |
消し | なんだかんだ言っても、4歳になってからは掲示板にすら載ったことがないのである。有馬記念で好走するつもりなら1度くらいは好走してもらいたいところだ。距離にしても実績がないわけだから半信半疑だし、たとえ能力的に合っていても初距離で馬がとまどう可能性が高そうだ。朝日杯3歳S優勝も私が見た中では最もレベルが低いレースだったように感じる。どうも根本的に実力があまりないように感じる。 | |
ローゼンカバリー (牡6・横山典57) |
買い | H8日経賞優勝、H8アメリカJCC優勝、H7セントライト記念優勝。中山でG2を3勝している実績は驚異の存在である。中山コースが得意というより、時計のかかる馬場を得意としているというべきだろう。去年ほどはひどくないようだが、他の馬場に比べると時計がかかる馬場であり、この馬にとっては最高の舞台と思える。これで雨が降ればさらに期待が膨らむ。スタミナのある馬なので2500mという距離もいい。前走前々走はスピード重視だったので手も足も出なかったが、中山の2500mはスタミナも必要不可欠である。叩かれ3戦目ということもあり、条件はすべて揃ったといえる。 |
消し | G2を3勝している実績はあるが、G1ではいいところなく終わっている。ちょっとG1の器ではないように感じられる。それに目黒記念で格下馬を相手に5着に負けるなど、どうも安定度もない。中山得意も極端に時計のかかる馬場に助けられただけだと判断すべきである。今年の馬場は去年ほどじゃないから、再びスピード不足を露呈して終わりそうだ。 | |
オースミタイクーン (牡7・武幸56) |
買い | H9マイラーズC優勝、H9セントウルS優勝。今年になってから重賞を2勝して、良血を開花させた。いつ走るか分からない大駆けタイプの馬なので注意は必要だ。過去にマイラーのダイユウサクが勝ってしまったこともあるので、展開次第では分からない。 |
消し | 2000m以上での実績はない。経験がないのであれば少しは期待するが、2度走って2度とも惨敗なのだから適性がないと見ていいだろう。重賞2勝も相手が弱かった時のものであり、G1レベルの馬には見えないので、ちょっと好走も厳しそうだ。 | |
テイエムオオアラシ (牡5・土肥57) |
買い | カブトヤマ記念優勝、福島記念優勝。現在4連勝中しかも重賞2連勝中と勢いはかなり感じる。去年福島記念2着のマイネルブリッジが3着したり、数年前にレッツゴーターキンが福島帰りで天皇賞を勝ってしまったり、福島帰りの馬は意外と侮れないのである。前走前々走ともきっちりと差し切るという強い競馬をしていた。勝負根性がすばらしく叩き合いには強そうだ。血統的に距離延長も問題ないだろう。 |
消し | 常識的に、福島で僅差のレースをしているくらいでは高い評価はできない。やはりG1とローカルG3ではレベルが違いすぎると見るのが一般的である。実力の違いを見せつけられて終わって当たり前なのである。距離も2200mまでしか経験していないので半信半疑である。 | |
アロハドリーム (牡5・加藤57) |
買い | H9中京記念優勝、H9函館記念優勝。今年になって重賞を2勝して本格化した。G2の札幌記念でエアグルーヴ、エリモシックの後のG1馬を相手に3着した実績もあり、単なるローカル重賞ウイナーでないことがよく分かる。ちなみにこの時ジェニュインに勝っている。 |
消し | 6勝すべてが2000m戦である。どう考えても2000mでこその馬である。2500mは明らかに長いと思われる。それに前走福島記念で14着に惨敗しているのは問題である。いくら馬場が悪くても、相手が相手なだけに掲示板は外してほしくなかった。かなり気性に問題がある馬だと思われ、ちょっとしたことで走るのをやめてしまいそうだ。まあ、ローカル重賞しか勝っていない実績では、根本的な実力の方にも期待できそうにないが。 | |
カネツクロス (牡7・的場56) |
買い | H7鳴尾記念優勝、H8アメリカJCC優勝。これでもG2を2勝している実力の持ち主である。先行して押し切るという馬であり、スタミナがあるタイプだと思われる。2500mで奇跡の復活を目指す。 |
消し | 去年の毎日王冠で4着して以来、掲示板にすら載っていない。もう終わってしまった感じが強い。前走愛知杯で殿負けを喫しており、中1週で大化けするとは思えない。 | |
マイネルブリッジ (牡6・藤原56) |
買い | H9七夕賞優勝、H7福島記念優勝、H7NHK杯優勝。何と言っても、去年の3着馬である。もう少しでマーベラスサンデーを交わすところであった。距離コースとは問題にならないだろう。去年も大した実績もないのに大化けをかましているので、今回も近走を参考にしてはいけない。何をしでかすか分からない馬である。 |
消し | 前走も福島記念で3着に負けているようにG1で好走できるタイプとは思えない。去年の3着は極端に時計のかかる馬場だったのが幸いした。今年の馬場は去年ほどではないので、スピード不足となりそうだ。スローペースの決め手不足になるとかなりきつい。距離適正も基本的には2000mがベストだと思われ、多少長い。 | |
マウンテンストーン (牡5・蛯名正57) |
買い | H8青葉賞優勝。菊花賞6着があるようにスタミナがかなりあるタイプである。この時は上がりだけの勝負となり、スタミナ重視のこの馬にはきつかった。それで6着なら上出来である。その後も、距離不足や超スローペースでの決め手勝負に屈してきた。つまりは、この馬の良さが出ていなかったのである。中山の2500mという舞台は、この馬にとっては好条件である。前走1800mよりは格段に距離適性はある。さすがにG1だから極端にスローになることもないだろう。まくり気味でスタミナ勝負に持っていけば、チャンスはある。休み明けを一度叩かれて調子が急上昇しているのもいい。とにかくスタミナはかなりある馬なのである。 |
消し | 4歳重賞しか勝っていない実績では明らかに格不足である。スタミナがあるのはいいことだが、G1ではスピードは必要不可欠である。どんなに距離が長くなろうと、ラストの決め手がなければ連対は難しい。それがG1レベルというものである。日経賞でローゼンカバリーに負けているのも気になる。カバリーに勝てない馬が、さらに強い馬に勝つのは考えにくい。 | |
サンデーブランチ (牡6・熊沢56) |
買い | H8宝塚記念2着。この時ダンスパートナーを敗っており、G1でも戦えることを証明した。長期休み明けを4着とまずまずのスタートを切り、叩かれた上積みでさらに上昇しているはずである。宝塚記念のデキにさえ戻れば、勝ち負けとなるであろう。G1で好走した経験もない馬よりはずっと信用できる。 |
消し | 宝塚記念2着もマヤノトップガン以外は大したメンバーではなかった。ダンスパートナーもに僅差で勝ったくらいでは、あまり高い評価はできない。2500mも初めてなので距離適正にも半信半疑となる。休み明けぶっつけよりはましだが、1年以上休んだ馬が一度叩かれたくらいでG1レベルまで体調が上がるとは思えない。 | |
インターユニーク (牡7・小野56) |
買い | 前走ディセンバーSで4馬身差で圧勝しているのは好材料である。勢いはかなり感じる。大阪杯2着の実績もあるわけだから、まったく重賞実績がないわけではない。去年もディセンバーS3着のマイネルブリッジが3着しているわけだから、この馬にだってチャンスはあるだろう。今の中山馬場で好走しているというコース適性も大きな魅力である。 |
消し | 前走圧勝もオープン特別であり、G1の裏付けとするにはちょっと格が足りない。実際のメンバーも大したことはなかった。相手が弱いと好走するが、相手が強いと惨敗するといった傾向が強いようである。それにカブトヤマ記念で10着に負けたように安定度も低いように感じる。もう底を見せてしまった感じがするので、大化けはちょっと期待できそうにない。 |