G1菊花賞の結果
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結論 |
馬番連勝複式 4-6-16-17(BOX)
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馬名 | 買い&消し | |
マチカネフクキタル (牡4・南井57) |
買い | 神戸新聞杯、京都新聞杯を連勝して今回の最有力候補の1頭となった。2戦とも驚異の末脚でほぼ圧勝に近い形で勝っている。今回も末脚勝負でいくのだろうから、決め手重視の京都馬場で走れるのは好材料である。去年の菊花賞も上がり33秒台でダンスインザダークが勝っているし、今年の天皇賞春もマヤノトップガンが上がり34.2で勝っているのだから、現代の3000m戦は決め手重視ということが言える。ここ2戦と同じ末脚を使うことができれば、この馬のクラシック制覇は現実のものになるだろう。 |
消し | まず距離の不安は拭いきれない。血統的には3000mは長いような気はする。さらにここ2戦のような驚異の末脚を3000mでも使えるのか何とも言えない。数年前のナイスネイチャのように伸びきれずに終わることも十分に考えられる。距離を克服できるかどうかが最大のポイントになるだろう。次に距離を克服したとしても、シルクジャスティスという古馬を蹴散らしたとんでもない馬が残っていることを忘れてはいけない。同じような追い込み馬だが、ダービー、京都大賞典の実績を考えれば、現時点ではジャスの方が格上と言わざる得ない。2着に負けることもあり得る。 | |
パルスピード (牡4・四位57) |
買い | 京都新聞杯2着で、古馬重賞で好走してきた実力を十分に証明することができた。京都新聞杯もラスト100くらいでブライトに並ばれたが、そこから抜かさない勝負根性を見せて、最後まで抑え込んでしまった。3000mという長距離ではこの勝負根性は必ず生きるはずである。そして、この馬の最大の魅力は必ず折り合う気性である。長距離では折り合いが最大のポイントであり、どの馬も一番気にすることである。しかしこの馬にはそんな心配がないのである。あとは騎手が位置取りと仕掛けどころさえ間違わなければ、好走は約束されたようなものである。 |
消し | 重賞を4戦したが未だ勝ち星はない。常に2・3着なのである。大きく負けないのはいいことだが、G1では勝ち切る底力が必ず求められる。こういう馬はG1でも良くて2着であり、だいたい掲示板に載って終わるものである。使われ続けているだけに上積みも見込めないだろうから、京都新聞杯で休み明けを叩かれた馬たちに逆転されることも十分に考えられる。 | |
メジロブライト (牡4・松永幹57) |
買い | 京都新聞杯3着。共同通信杯優勝、ダービー3着、皐月賞4着など実績はなかなかである。何せ皐月賞ダービーとも1人気だったのだから、潜在能力が高いことは容易に推測できるだろう。春は馬場状態や体調面で惜敗したが、最後の一冠はどうしても獲りたいだろう。前走の京都新聞杯も僅差3着ならまずまずのスタートと言える。上がりはメンバーNo1だったのだから内容も悪くない。叩かれた上積みを見込めるだけに本番に向けての調整はほぼ完璧と言える。ステイヤーにこだわるメジロの馬だけに距離は問題ないだろう。 |
消し | この馬の最大の難点は不器用なところである。常に大外からしか勝負できない脚質は明らかにマイナスである。前走も馬群を捌けるフクキタルと捌けないブライトの差がそのまま着順になっている。中距離ならともかく、3000mという距離で大外から直線勝負というのは無謀としかいいようがない。後ろから勝負するなら馬群を捌ける器用さがないと苦しい。去年のダンスインザダークもインから抜けてきている。あと、なんでか分からないけど、3000mという距離はこの馬には長いような気がする。 | |
トウジントルネード (牡4・福永57) |
買い | 神戸新聞杯3着で権利を勝ち取った。ある意味ではこういう勝負強さは大切である。休み明けでいきなり重賞3着するのだから弱くはないのだろう。叩かれた上積みとゆっくりとしたローテーションは好材料である。 |
消し | 前走3着も上2頭とは0.9秒も離されている。いくらなんでも離されすぎである。こんな実績でG1好走なんて夢のまた夢である。キャリア4戦というのも頂けない。長丁場での折り合いはそれなりのキャリアが必ず必要である。 | |
シルクジャスティス (牡4・藤田57) |
買い | 京都大賞典優勝、ダービー2着などこのメンバーでは実績NO1である。とにかく末脚がとんでもない馬で、ダービーではブライトすら差し切ってしまった。今からフクキタルとの末脚勝負が楽しみである。血統的には距離の心配はなさそうだ。叩かれれば叩かれるほど調子を上げるタイプなので調子落ちは考えられない。しかも前走の勝利は大きな意味がある。まず古馬を蹴散らしたことである。牝馬とはいえG1馬であるダンスパートナーを差しきったのだから凄すぎる。次にローテーションである。京都新聞杯の中2周よりも中3周の方がゆっくりと調整できる。これは明らかに有利である。最後に距離である。京都新聞杯の2200mに対し2400mを走れたことは大きい。少しでも距離の差はない方が馬は走りやすいはずである。 |
消し | 3000mという長丁場で、果たして今までと同じ末脚を使えるかどうか疑問である。フクキタルのところでも述べたが、ナイスネイチャのように伸びきれないということもあり得る。それに最高方からレースを進めることになれば、どうしても展開に左右されるものである。前残りの展開になると届かないかもしれなしいし、馬群が壁になるとどうしてももたついてしまう。どうしても確実性は低くなるのである。 | |
シャコーテスコ (牡4・蛯沢57) |
買い | セントライト記念優勝。一言で言えば渋い馬である。野平調教師に蛯沢騎手というのも渋い。切れる脚はないもののしぶとく伸びる末脚は、3000mという長距離でこそ生きるものである。最後方からレースをすすめる馬達がもたつけば、いつの間にか出し抜いてしまうかもしれない。雰囲気的には一昨年のトウカイパレスとかそれ以前のステージチャンプに近い。2着ならチャンスは十分である。 |
消し | セントライト記念のレベルは高かったとは言えない。このときエアガッツが3着しているが、京都新聞杯では惨敗しているのである。この馬自身も900万クラスでマチカネフクキタルに完敗している。内容もレベルの違いを見せつけられたという感じであった。渋いというのはそれはそれでいいのだが、もっと決め手がしっかりしていないとG1では通用しない。 | |
ダイワオーシュウ (牡4・柴田善57) |
買い | セントライト記念2着。重賞初挑戦にしてはよくがんばった。長距離には滅法強いリアルシャダイ産駒なので、距離が延びるのは歓迎だろう。セントライトの感じだとまだまだ底を見せていなかったように感じた。まだ成長途上という感じなのである。さらに上積みを見込んでいいだろう。もちろん大化けも期待できる。 |
消し | 3連勝でのぞんだ重賞挑戦だったが、キャリア不足のためか2着に負けてしまった。相手がいまいちだっただけに、ここで負けたのはちょっと痛い。結果的にはまだまだ実力不足だと言われても仕方ない。前々走900万で僅差でやっと勝っていたことからしても、あまり強くないのかもしれない。 | |
シルクライトニング (牡4・武豊57) |
買い | 皐月賞でクビ差2着していることを忘れてはいけない。その後はダービー直前出走取消という不運もあり低迷しているが、G1連対の実績を舐めてはいけない。若葉Sを勝つまでかなり苦しんでいたが、距離が2000mになった途端に走り出していることからして、距離が延びれば延びるほどいい馬なのではないか。3000mは大歓迎だと思う。京都新聞杯も休み明けなら上出来の方だろう。今回は叩かれた上積みでさらに良くなるのは間違いない。そして、安富負傷でなんと名手武豊騎乗となった。安富にがんばってほしかった気持ちはあるが、客観的に見れば「棚からぼた餅」と言える。3000mは騎手の腕の要素はかなり大きいのだ。 |
消し | 若葉Sと皐月賞は時計のかかる馬場がこの馬に合っていただけかもしれない。決め手重視の軽い馬場ではこの馬の良さが生かされないのかもしれない。前走の京都新聞杯もちょっと決め手不足という感じがした。末脚勝負となればちょっと苦しいかもしれない。 | |
エリモダンディー (牡4・河北57) |
買い | ダービー4着はけっこう凄い実績である。このときジャスティスと同じ上がり34.2で走っている。とにかく切れる末脚が魅力の馬である。前走も京都新聞杯5着ならまだ圏内である。展開がはまればおもしろい存在である。血統的には距離はこなせるはず。 |
消し | この馬は展開が向かなければ好走できない馬である。しかも同型馬が多すぎて、展開が向いても末脚勝負に負けることも考えられる。前走の走りを見る限りでは、フクキタルとブライトの末脚には勝てそうにない。重賞勝ちもないし、G1では格不足と言わざる得ない。 | |
ステイゴールド (牡4・熊沢57) |
買い | 京都新聞杯4着で重賞でも走れることを証明した。2400m以上で実績があるだけに距離延長は好材料である。逆転も夢ではないか。好位から差すという無難な戦法なので安定度も高い。3000mではこういう馬が好走するものである。サンデーサイレンス産駒でもある。 |
消し | 京都新聞杯での上位3頭との差は決定的なものといえる。いくら800m距離が延びても、決め手重視の京都馬場では3頭全てを逆転するのは無理だろう。逆に叩かれた上積みのある馬に逆転される可能性の方が高そうだ。決め手がないわけではないのだが、G1ではちょっと格不足のような気がする。 | |
テイエムトップダン (牡4・和田57) |
買い | 毎日杯で勝っておりこれでも重賞ウイナーなのである。実力をちゃんと出せればそれなりに走れるはずである。前走京都新聞杯8着も果敢に逃げての結果であり悲観する必要はない。菊のために何か狙いがあっての逃げかもしれないので、本番での大化けに注意したい。 |
消し | 勝った毎日杯もタイム的にレベルが高かったとは思えない。いままでの凡走を見る限りでは実力不足としか言いようがない。G1で好走できる馬ではないと思える。決め手のあるタイプにも見えないので、強襲というのも考えにくい。 | |
ヒダカブライアン (牡4・河内57) |
買い | 3歳でデビューした時はダービーの最有力候補とまで言われた馬である。骨折により長期休養を余儀なくされ皐月賞の直前に復帰して、いきなり2着と大器の片鱗を見せた。前走は直前まで出否を迷っていたくらいだから、単なる調教と割り切っていたはずである。もともとの能力が高いかもしれないのだから、調整さえうまく行けば大ドンデン返しもかずかもしれない。 |
消し | いくらなんでも中2周では大きく変わるのは期待できない。なんだかんだ言ってもレベルが低かったと思われる毎日杯2着の実績しかない。いくら3歳時に騒がれても、現時点での参考にはならない。客観的に見れば、実力不足と判断せざる得ない。 | |
サードサンスリル (牡4・石橋57) |
買い | 前走嵐山Sで3,000mをすでに経験しているのは好材料である。しかも3着となかなか好走している。2600m以上で2連勝したように明らかにスタミナ馬だろう。それでいて直線だけで差しきるという豪快さもなかなかよい。 |
消し | 前走嵐山Sで3着に負けているのはちょっと痛い。しょせん準OPクラスなのだからG1では苦しいということになる。500万の2000mで勝てなかったくらいのスピード能力では、いくら3000mとはいえG1ではつらすぎる。好走はあっても連対はないというタイプだろう。 | |
ショウナンアクティ (牡4・幸57) |
買い | 前走900万だったとはいえ、2400m戦で勝っているのは好材料である。勝ち方も力で押し切っており評価できる。距離も問題ないだろう。2200mを12秒台で走った実績もあるので軽い馬場も合っている。気性的にムラがあるが、まじめに走れば差はないはずだ。 |
消し | 10着1着11着1着と安定度がまったくない。安定度のない馬というのは基本的に気性に問題がある場合が多い。気性に問題がある馬がおとなしく3000mも走ってくれるだろうか。それよりも重賞実績がないのだから高い評価はできない。常識的には実力不足という判断が正しいだろう。 | |
トキオエクセレント (牡4・吉田57) |
買い | 青葉賞を勝っている。このレースで好走している馬が菊花賞でも好走するケースはけっこう目立つ。これは、スタミナ馬がスピード不足でなかなか勝てなかったところ、初の2400m重賞ということで本領発揮した結果と言え、こういう馬は菊花賞でこそ本当の力が発揮できることになる。この馬の場合はOP1800mも勝っているし、青葉賞も34.5という決め手で勝っているので、スピードも兼ね備えている。前走セントライト記念4着も休み明けで調整不十分だった割には好走している。本番は完璧に仕上げてくるだろうから、巻き返しもあり得る。 |
消し | 相手が弱いとしっかりと勝つのだが、相手が強いと惨敗が目立つ。前走のセントライト記念もメンバー構成を考えると負けすぎである。いくら調整不足でももっと走らなければ魅力は感じられない。青葉賞勝ちもメンバーに恵まれたのは否めない。強いのを相手にして好走したことがないのだから実力不足と言われても文句は言えない。 | |
ニケスピリット (牡4・中竹57) |
買い | 障害とはいえ、3000mを経験しているのは好材料である。距離は問題ないだろう。平場でも2勝しているし、オープンクラスで何度か掲示板に載っている実績もある。障害だけでしか走らない馬ではない。 |
消し | 常識的にはスピードがないから障害に行ったと見るべきである。平場のレース実績からもスピードはまったく感じられない。いくら3000mと言ってもこのレベルではスピード不足である。どう考えても苦しすぎる。 | |
ルールファスト (牡4・橋本美57) |
買い | 前走勝っているのは好材料である。勢いはありそうだ。 |
消し | 2000m以上で実績がない馬がいきなりG1で好走できるはずがない。なぜ出走してくるのかまったく分からない。こんな実績で何とかなるほどG1は甘くない。 | |
ノーザンウェー (牡4・古川吉57) |
買い | 前走嵐山Sで4着しているのだから距離は大丈夫だろう。 |
消し | 前走準OPで4着では魅力ない。特に見所なく終わったようだし、常識的には実力不足と判断していいだろう。なんで出走するのだろうか。 |