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G1菊花賞の反省

G1菊花賞の結果
1 2-04マチカネフクキタル 南井 3.07.7---33.9 512kg+2 3人気
2 4-07ダイワオーシュウ 柴田善 3.07.9134.4 456kg+10 7人気
3 7-14メジロブライト 松永幹 3.07.9ハナ34.1 464kg+8 2人気
4 7-15トキオエクセレント 吉田 3.07.9クビ34.0 446kg-12 8人気
5 8-16シルクジャスティス 藤田 3.08.1134.1 462kg+4 1人気
単勝500円 枠連3,150円
複勝220円 430円 150円 馬連3,970円
予想と見解 好材料と不安材料
G1菊花賞の感想
  • これが現代の長距離戦ということなのでしょうか。今年も上がり33.9という決め手勝負になってしまいました。これでは3000mのスタミナよりも2400mのスピードの方が重要だと言えます。こういうレースになってしまうことを残念に思うのは私だけでしょうか。超スローペースに掛からない気性が必要不可欠であり、これはこれで厳しいレースであることは分かりますが、私は体力の限界に挑戦するようなスタミナ勝負をしてこそ3000m以上のレースの醍醐味であると思う。今回の場合なら、サニーブライアンがいたらスタミナ勝負になっていたはずである。ある意味では、サニブーの存在の大きさを再認識させられるレースだったとも言えるでしょう。春の天皇賞での復活に期待してしまいます。勝つかどうかは別として、きっとこれぞ長距離戦というレースにしてくれると思います。
  • これで2連敗、秋華賞も負けに等しいからほとんど3連敗です。今年のG1は去年よりも手応えがあったつもりなのに、全て的外れ!この流れはかなりやばいです。去年は菊花賞から流れにのってプラス収支となったが、今回はその逆になりそうな予感。これで貯金はあと1レース分だけ。次を当てないと崖っぷちに立たされることになる。何とかして当てたいと思うが、あまり当てにいくと裏目に出るから、こらえてマイペースを守りたい。次がダメでもその次がある、と思うことにしよう。
  • 勝ったのはマチカネフクキタルであった。まさか、この馬が先行するとは思わなかった。南井騎手も実はかなり慌てたらしく予定外だったらしいが、結果的には前に行ったのが好結果につながったと思う。他の有力追い込み馬がまくり気味に直線に入ってきたのに対し、最後の最後まで脚をためることができたのがよかった。超スローペースだったから、好位からでもいつものような末脚を使うことができたわけである。こんな風に言うと、展開に恵まれただけだと思われてしまうが、そういうわけでは決してない。上がり33.9がメンバー最速だったことを考えれば完勝に近い内容である。TR2勝に続き本番も制するなんてなかなかできることではない。この馬の能力は底知れないものである。有無を言わせぬ勝ち方はサクラローレルに近いものを感じてしまう。本質的にはスピード中距離馬だと思われるだけに、春の天皇賞でどういうレースをするか楽しみである。春天の3200mは菊とは比べられないくらいにスタミナが重要となるだけに、ここで内容のあるレースをするようだと本物と言える。日本のエースへと成長することは間違いない。もちろん春天で負けたとしても、中距離のエースになることは間違いないだろう。
  • 2着はダイワオーシュウであった。レベルが低いと思われたセントライト記念で負けた馬が、まさかG1で連対するとは思わなかった。レース直後に思ったことは、さすがにリアルシャダイ産駒は3000m戦に強いなあ、である。ただ、改めてレースの記録を見てみると、スタミナ勝負ではなかったと思われるので、3000mにはまったというわけではないとは思う。3000mがプラスになったのは確かだとは思うが、ライスシャワーやステージチャンプのように3000mでしか走らないタイプではないと思う。中距離でも対応できるスピードがあってこその結果だと思う。単なるスタミナ馬だと判断するのはかなり危険である。そして、この馬の勝負根性に恐れ入った。セントライトでもエアガッツに競り勝つ根性を見せたが、今回もメジロブライトをねじ伏せてしまった。この馬の勝負根性は並大抵のものではない。この馬に競り勝つのは容易なことではないだろう。今回のフクのように一瞬で交わさなければ苦しそうである。スタミナ勝負になっていたら、この馬が勝っていたかもしれない。
  • 3着はメジロブライトだった。さすがに3000m戦を意識したのか、いつもよりは前の位置取りだった。しかも仕掛けがかなり早く、直線に入るところでは既に先頭に並ぼうかという勢いであった。しかし、ラストで伸びきれずに差し返されて終わってしまった。結果的には仕掛けが早かったと言えそうだが、超スローだっただけに仕掛けが遅いとまったく届かない可能性が高かったと思う。安全第一を考えるなら早く仕掛けざる得なかったと思う。この馬の場合は仕掛けどころよりも、後ろからしか競馬できないことの方が問題なのである。これからも展開に左右されることになりそうである。超スローでこの馬がG1で勝つのはかなりきついと思う。ただ、平均以上のペースになればこの馬の末脚が爆発する可能性は高い。まったくG1で戦えないわけではない。
  • 4着はトキオエクセレントであった。この馬もセントライト組である。この馬の場合はセントライトでは明らかに調整不足での出走だったので、まったく度外視でも構わなかったわけだから、この好走も不思議はない。青葉賞で勝っている実績の方を評価するべきだったと言える。上がりの速いレースは得意としているものの、決め手という点ではもう一つ甘い馬であるが、それがもろに出てしまった感じである。こういうレースをしているようだとG1を勝てる器の馬ではないのかもしれない。それでも僅差であるわけだから、まったくチャンスがないわけではないとは思う。
  • 5着はシルクジャスティスであった。1人気を裏切る結果になってしまったが、3角でのアクシデントはかなり痛かった。勝負どころであれだけ手綱を抑えてしまったら加速するのに時間がかかってしまうのは当然である。車でもそうだが、一度1速まで落としたギアを5速まで上げるのには時間がかかるものである。あれがなければ、勝てたかはともかく連対はあったのではないか。そうであれば、私の予想は当たっていたことになる。まあ、これが競馬というものである。たらればを言っていたら切りがない。結局は後ろからレースをすすめる馬にはこういうアクシデントがつきものだということであり、先行馬ほどの安定度は期待できないということである。
  • テイエムトップダンは7着であった。超スローで逃げられたとはいえ7着に粘っているのだから、この馬はどっちかというとスタミナ馬なんだろうな。どうせならもっと速いペースで走ればおもしろかったのに。まあ、これがこの馬の限界でしょう。
  • ステイゴイールドは8着であった。熊沢騎手が特に悪いところはなかったと言っているのだから実力負けでしょう。ただ、上がり馬でありまだ成長が見込めるだけにここで見限るのは問題だとは思う。これからの馬だろう。
  • パルスビートは9着であった。私の本命がこんなに負けるとはがっかりである。安定度が高い馬だったから掲示板は外さないと思っていただけにショックは大きい。私がこの馬に期待したのはダイワオーシュウのような走りだったのだが、まったくいいところがなかった。上がりが34.7だったことからすると、距離が長すぎたということか。いくらなんでもかかりすぎである。中距離馬だと判断していいのではないか。
  • エリモダンディーは10着であった。京都新聞杯とあまり変わっていなかったようである。この2戦の走りを見る限りでは、特に切れる末脚というイメージはない。そんなに強い馬ではないのだろう。
  • シルクライトニングは12着であった。武騎手が言うには、掛かって仕方なかったということである。現時点では長距離血統ではあるが、気性的に中距離の方が合っているともコメントしていた。このコメントはこの馬にとってはかなり厳しい。今回の走りでも分かるように切れる脚がある馬ではない。そういう馬が中距離で戦っていくのはけっこうきつい。これでは道悪でしか好走できないということになる。この馬はG1の器はないということなのだろう。
  • まあ、こんなもんでしょう。
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    参考
    G1菊花賞の予想
    結論
    馬番連勝複式 4-6-16-17(BOX)
    1. パルスビート
    2. シルクライトニング
    3. シルクジャスティス
    4. マチカネフクキタル
    にへい君の見解
  • 今年最後のクラシックレースである。ほとんどの馬が初挑戦となる3000mという未知の距離での戦いになる。スピードの皐月賞、運のダービー、実力の菊とよく言われるが、なかなか的を得ていると思う。3000mという距離はスピードだけではこなせるわけがないし、これだけ距離が長いと有力馬がちょっとやそっとの不利を受けても何とか立て直せるものであり、力の劣る馬が騙し勝つのは困難なのである。過去の優勝馬を見てもその後大成している馬ばかりである。ダービー馬のその後に比べると出世率は相当高い。最近でもマヤノトップガンがこのレースを制して、スーパーホースに成長している。その他にもビワハヤヒデ、ライスシャワー、メジロマックイーン、スーパークリークとここでG1を初制覇してから、その後G1を2勝している馬ばかりである。これからの競馬界を背負える馬がこのレースを制するということである。
  • 今回のメンバーを見てみると、今までの菊花賞とは雰囲気が全く違う。好位から差すという横綱相撲を得意とする馬が勝つことが多いレースなのに、有力馬のほとんどが最後方からレースをすすめる馬なのである。こんなことは今までなかったはずである。去年の菊花賞ではダンスインザダークがとんでもない末脚で差しきったが、あんなことはしばらく見れないだろうと思っていたのに、もしかしたら2年連続で鬼脚を見ることになるかもしれない。しかし、逆に考えれば2年連続はないということも言える。とにかく展開をどう考えるかで予想も大きく変わりそうだ。
  • 私の本命はなんとパルスビートである。3000m戦で最も重要なのは折り合いである。その折り合いに何の心配もないこの馬が私は一番信用できる。前走京都新聞杯でフクキタルと0.1秒差の2着なら、3000mでは差されない可能性の方が高いと私は見た。ブライトに競り勝ったのも私が評価する要因となっている。重賞で2着ばかりだが、3000mなら多少の決め手不足も何とかなる。好位から抜け出せば、後方からの追い込み馬を封じることができる。どうしても3000mでの追い込みは信用できない。ただ、この馬がG1を勝てるほどの器があるのか、と言われるとかなり疑問である。掲示板に載って終わることも十分に考えられる。ちょっと軸にはできそうにない。
  • 対抗もなんとシルクライトニングである。この馬を推すのもパルスビート同様に中団からレースをすすめられるからである。皐月賞2着という実績もあるので格も問題ない。若葉Sで大化けしているが、距離延長が最大の要因だと思われる。距離が延びれば延びるほどいいタイプではないかと私は見ている。菊花賞はこの馬にとっては最高の舞台ではないか。前走も休み明けで6着なら上出来だろう。一度叩かれた上積みと距離延長で一気に逆転も可能である。鞍上が武豊になったのも好材料である。3000m以上では騎手の腕で勝負が決まるといっても過言ではない。ただ、まだまだ未知数の多い馬である。実績は時計のかかる中山だけなので、軽い馬場でどこまで走るかは分からない。前走のような結果になることも十分に考えられる。
  • 単穴はシルクジャスティスにする。ダービー2着、京都大賞典優勝の実績は他を大きく圧倒している。実績だけなら文句なしである。常識的に考えれば、この馬が本命でないとおかしい。それにもかかわらずこんな評価にしたのは、先ほどから言っているように追い込みが本当に届くのか疑問だからである。ある程度中団につけることができる馬であれば迷うことはないのだが、最後方からのレースだとどうしても展開に左右されそうで恐いのである。この条件で本当に直線だけで差し切られると脱帽するしかない。素直に強さを認めざる得ない。
  • 4番手はマチカネフクキタルにする。神戸新聞杯、京都新聞杯を連覇した鬼脚は今さら言葉にすることもないだろう。この馬がこのレースを勝っても何の不思議もないし、一番自然なことであると言える。全2走と同じ脚が使えるのであれば、この馬の連対は堅いとは思う。しかし、果たして3000mで同じような鬼脚を出せるのだろうか。私はかなり疑問である。あの切れ味は、どっちかというと中距離タイプの切れ味のような気がするのである。血統的にも長いのは疑問なので私は評価を下げてしまった。あれだけ強い勝ち方をしている馬をこんな評価にしていいのだろうか。とりあえず私は鬼脚を使えないかもしれないという不安を拭うことはできなかった。私の馬券はここまでである。
  • 5番手はメジロブライトにする。前走京都新聞杯で3着に負けたことで少し底を見せてしまった感じがする。休み明けだったことを考えてももっと走る馬だと思っていた。私はこの馬を信じていただけに、あの負けはショックであった。スタートが苦手で、どうしても最後方からの競馬になってしまう。中距離なら十分届くだろうが、3000mではなかなか届かないものである。しかも、この馬は不器用で大外しか走れない。スムーズに走れるメリットはあるものの、距離をロスすることの方が大きいはずである。一度叩かれたことで、皐月賞、ダービーと1人気となった実力を見せつけるかもしれないので、かなり恐い存在ではあるが、私はある程度見切ってしまっている。
  • 6番手はダイワオーシュウにする。レベルの低いセントライト記念で2着に負けているようでは、あまり評価はできない。ただ、遊び遊び走っていた感じもしたので、まだ底を見せていないと言える。もしかしたら、とてつもなく強い馬である可能性もまだ残されてはいる。
  • 7番手はエリモダンディーにする。ダービー4着という実績と切れる末脚を考えれば、勝つチャンスは十分にあるとは思う。だけど私は京都新聞杯の走りが気に入らない。ブライトとフクキタルに末脚勝負で負けているようでは、本番でも逆転は苦しい。同型馬が多いだけに展開が向いても、他の追い込み馬に勝てないような気がする。
  • 8番手はシャコーテスコにする。セントライト記念で勝っているのはそれはそれでいいのだが、タイムが遅いことでも分かるとおり、あまりレベルが高かったとは言えない。900万戦でフクキタルに完敗していることからしても、逆転は難しいと思う。
  • 9番手はトキオエクセレントにする。青葉賞を勝っている実績があるのだから、簡単に消すのは危険だとは思う。でも、いくら調整不足の休み明けだったとはいえ、セントライト記念で4着に負けているのは問題である。ダービー8着からしてG1の器の馬ではないと私は判断した。
  • 10番手はステイゴールドにする。はっきり言って、この馬のことはよく知らない。まあ京都新聞杯4着なら巻き返しもないとは言えない。でも、決定的な差をつけられていたから逆転は無理だろう。
  • 11番手はヒダカブライアンにする。最近の凡走からは実力不足と判断できるのだが、まだまだこの馬の能力が引き出ていないということも十分に考えられる。忘れてはいけない馬ではある。
  • 12番手はテイエムトップダンにする。これでも毎日杯を勝った馬である。でもその後の凡走はあまりに問題である。中2週で大きく変わるとは思えない。
  • 13番手はショウナンアクティにする。セントライト記念で11着に負けているようでは常識的にはG1では厳しすぎる。しかし、2200mを12秒台で走れる能力はあるのだから、まったくないとは言えない。
  • まあこんなもんでしょう。
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    G1菊花賞出走馬
    馬名 買い&消し
    マチカネフクキタル
    (牡4・南井57)
    買い 神戸新聞杯、京都新聞杯を連勝して今回の最有力候補の1頭となった。2戦とも驚異の末脚でほぼ圧勝に近い形で勝っている。今回も末脚勝負でいくのだろうから、決め手重視の京都馬場で走れるのは好材料である。去年の菊花賞も上がり33秒台でダンスインザダークが勝っているし、今年の天皇賞春もマヤノトップガンが上がり34.2で勝っているのだから、現代の3000m戦は決め手重視ということが言える。ここ2戦と同じ末脚を使うことができれば、この馬のクラシック制覇は現実のものになるだろう。
    消し まず距離の不安は拭いきれない。血統的には3000mは長いような気はする。さらにここ2戦のような驚異の末脚を3000mでも使えるのか何とも言えない。数年前のナイスネイチャのように伸びきれずに終わることも十分に考えられる。距離を克服できるかどうかが最大のポイントになるだろう。次に距離を克服したとしても、シルクジャスティスという古馬を蹴散らしたとんでもない馬が残っていることを忘れてはいけない。同じような追い込み馬だが、ダービー、京都大賞典の実績を考えれば、現時点ではジャスの方が格上と言わざる得ない。2着に負けることもあり得る。
    パルスピード
    (牡4・四位57)
    買い 京都新聞杯2着で、古馬重賞で好走してきた実力を十分に証明することができた。京都新聞杯もラスト100くらいでブライトに並ばれたが、そこから抜かさない勝負根性を見せて、最後まで抑え込んでしまった。3000mという長距離ではこの勝負根性は必ず生きるはずである。そして、この馬の最大の魅力は必ず折り合う気性である。長距離では折り合いが最大のポイントであり、どの馬も一番気にすることである。しかしこの馬にはそんな心配がないのである。あとは騎手が位置取りと仕掛けどころさえ間違わなければ、好走は約束されたようなものである。
    消し 重賞を4戦したが未だ勝ち星はない。常に2・3着なのである。大きく負けないのはいいことだが、G1では勝ち切る底力が必ず求められる。こういう馬はG1でも良くて2着であり、だいたい掲示板に載って終わるものである。使われ続けているだけに上積みも見込めないだろうから、京都新聞杯で休み明けを叩かれた馬たちに逆転されることも十分に考えられる。
    メジロブライト
    (牡4・松永幹57)
    買い 京都新聞杯3着。共同通信杯優勝、ダービー3着、皐月賞4着など実績はなかなかである。何せ皐月賞ダービーとも1人気だったのだから、潜在能力が高いことは容易に推測できるだろう。春は馬場状態や体調面で惜敗したが、最後の一冠はどうしても獲りたいだろう。前走の京都新聞杯も僅差3着ならまずまずのスタートと言える。上がりはメンバーNo1だったのだから内容も悪くない。叩かれた上積みを見込めるだけに本番に向けての調整はほぼ完璧と言える。ステイヤーにこだわるメジロの馬だけに距離は問題ないだろう。
    消し この馬の最大の難点は不器用なところである。常に大外からしか勝負できない脚質は明らかにマイナスである。前走も馬群を捌けるフクキタルと捌けないブライトの差がそのまま着順になっている。中距離ならともかく、3000mという距離で大外から直線勝負というのは無謀としかいいようがない。後ろから勝負するなら馬群を捌ける器用さがないと苦しい。去年のダンスインザダークもインから抜けてきている。あと、なんでか分からないけど、3000mという距離はこの馬には長いような気がする。
    トウジントルネード
    (牡4・福永57)
    買い 神戸新聞杯3着で権利を勝ち取った。ある意味ではこういう勝負強さは大切である。休み明けでいきなり重賞3着するのだから弱くはないのだろう。叩かれた上積みとゆっくりとしたローテーションは好材料である。
    消し 前走3着も上2頭とは0.9秒も離されている。いくらなんでも離されすぎである。こんな実績でG1好走なんて夢のまた夢である。キャリア4戦というのも頂けない。長丁場での折り合いはそれなりのキャリアが必ず必要である。
    シルクジャスティス
    (牡4・藤田57)
    買い 京都大賞典優勝、ダービー2着などこのメンバーでは実績NO1である。とにかく末脚がとんでもない馬で、ダービーではブライトすら差し切ってしまった。今からフクキタルとの末脚勝負が楽しみである。血統的には距離の心配はなさそうだ。叩かれれば叩かれるほど調子を上げるタイプなので調子落ちは考えられない。しかも前走の勝利は大きな意味がある。まず古馬を蹴散らしたことである。牝馬とはいえG1馬であるダンスパートナーを差しきったのだから凄すぎる。次にローテーションである。京都新聞杯の中2周よりも中3周の方がゆっくりと調整できる。これは明らかに有利である。最後に距離である。京都新聞杯の2200mに対し2400mを走れたことは大きい。少しでも距離の差はない方が馬は走りやすいはずである。
    消し 3000mという長丁場で、果たして今までと同じ末脚を使えるかどうか疑問である。フクキタルのところでも述べたが、ナイスネイチャのように伸びきれないということもあり得る。それに最高方からレースを進めることになれば、どうしても展開に左右されるものである。前残りの展開になると届かないかもしれなしいし、馬群が壁になるとどうしてももたついてしまう。どうしても確実性は低くなるのである。
    シャコーテスコ
    (牡4・蛯沢57)
    買い セントライト記念優勝。一言で言えば渋い馬である。野平調教師に蛯沢騎手というのも渋い。切れる脚はないもののしぶとく伸びる末脚は、3000mという長距離でこそ生きるものである。最後方からレースをすすめる馬達がもたつけば、いつの間にか出し抜いてしまうかもしれない。雰囲気的には一昨年のトウカイパレスとかそれ以前のステージチャンプに近い。2着ならチャンスは十分である。
    消し セントライト記念のレベルは高かったとは言えない。このときエアガッツが3着しているが、京都新聞杯では惨敗しているのである。この馬自身も900万クラスでマチカネフクキタルに完敗している。内容もレベルの違いを見せつけられたという感じであった。渋いというのはそれはそれでいいのだが、もっと決め手がしっかりしていないとG1では通用しない。
    ダイワオーシュウ
    (牡4・柴田善57)
    買い セントライト記念2着。重賞初挑戦にしてはよくがんばった。長距離には滅法強いリアルシャダイ産駒なので、距離が延びるのは歓迎だろう。セントライトの感じだとまだまだ底を見せていなかったように感じた。まだ成長途上という感じなのである。さらに上積みを見込んでいいだろう。もちろん大化けも期待できる。
    消し 3連勝でのぞんだ重賞挑戦だったが、キャリア不足のためか2着に負けてしまった。相手がいまいちだっただけに、ここで負けたのはちょっと痛い。結果的にはまだまだ実力不足だと言われても仕方ない。前々走900万で僅差でやっと勝っていたことからしても、あまり強くないのかもしれない。
    シルクライトニング
    (牡4・武豊57)
    買い 皐月賞でクビ差2着していることを忘れてはいけない。その後はダービー直前出走取消という不運もあり低迷しているが、G1連対の実績を舐めてはいけない。若葉Sを勝つまでかなり苦しんでいたが、距離が2000mになった途端に走り出していることからして、距離が延びれば延びるほどいい馬なのではないか。3000mは大歓迎だと思う。京都新聞杯も休み明けなら上出来の方だろう。今回は叩かれた上積みでさらに良くなるのは間違いない。そして、安富負傷でなんと名手武豊騎乗となった。安富にがんばってほしかった気持ちはあるが、客観的に見れば「棚からぼた餅」と言える。3000mは騎手の腕の要素はかなり大きいのだ。
    消し 若葉Sと皐月賞は時計のかかる馬場がこの馬に合っていただけかもしれない。決め手重視の軽い馬場ではこの馬の良さが生かされないのかもしれない。前走の京都新聞杯もちょっと決め手不足という感じがした。末脚勝負となればちょっと苦しいかもしれない。
    エリモダンディー
    (牡4・河北57)
    買い ダービー4着はけっこう凄い実績である。このときジャスティスと同じ上がり34.2で走っている。とにかく切れる末脚が魅力の馬である。前走も京都新聞杯5着ならまだ圏内である。展開がはまればおもしろい存在である。血統的には距離はこなせるはず。
    消し この馬は展開が向かなければ好走できない馬である。しかも同型馬が多すぎて、展開が向いても末脚勝負に負けることも考えられる。前走の走りを見る限りでは、フクキタルとブライトの末脚には勝てそうにない。重賞勝ちもないし、G1では格不足と言わざる得ない。
    ステイゴールド
    (牡4・熊沢57)
    買い 京都新聞杯4着で重賞でも走れることを証明した。2400m以上で実績があるだけに距離延長は好材料である。逆転も夢ではないか。好位から差すという無難な戦法なので安定度も高い。3000mではこういう馬が好走するものである。サンデーサイレンス産駒でもある。
    消し 京都新聞杯での上位3頭との差は決定的なものといえる。いくら800m距離が延びても、決め手重視の京都馬場では3頭全てを逆転するのは無理だろう。逆に叩かれた上積みのある馬に逆転される可能性の方が高そうだ。決め手がないわけではないのだが、G1ではちょっと格不足のような気がする。
    テイエムトップダン
    (牡4・和田57)
    買い 毎日杯で勝っておりこれでも重賞ウイナーなのである。実力をちゃんと出せればそれなりに走れるはずである。前走京都新聞杯8着も果敢に逃げての結果であり悲観する必要はない。菊のために何か狙いがあっての逃げかもしれないので、本番での大化けに注意したい。
    消し 勝った毎日杯もタイム的にレベルが高かったとは思えない。いままでの凡走を見る限りでは実力不足としか言いようがない。G1で好走できる馬ではないと思える。決め手のあるタイプにも見えないので、強襲というのも考えにくい。
    ヒダカブライアン
    (牡4・河内57)
    買い 3歳でデビューした時はダービーの最有力候補とまで言われた馬である。骨折により長期休養を余儀なくされ皐月賞の直前に復帰して、いきなり2着と大器の片鱗を見せた。前走は直前まで出否を迷っていたくらいだから、単なる調教と割り切っていたはずである。もともとの能力が高いかもしれないのだから、調整さえうまく行けば大ドンデン返しもかずかもしれない。
    消し いくらなんでも中2周では大きく変わるのは期待できない。なんだかんだ言ってもレベルが低かったと思われる毎日杯2着の実績しかない。いくら3歳時に騒がれても、現時点での参考にはならない。客観的に見れば、実力不足と判断せざる得ない。
    サードサンスリル
    (牡4・石橋57)
    買い 前走嵐山Sで3,000mをすでに経験しているのは好材料である。しかも3着となかなか好走している。2600m以上で2連勝したように明らかにスタミナ馬だろう。それでいて直線だけで差しきるという豪快さもなかなかよい。
    消し 前走嵐山Sで3着に負けているのはちょっと痛い。しょせん準OPクラスなのだからG1では苦しいということになる。500万の2000mで勝てなかったくらいのスピード能力では、いくら3000mとはいえG1ではつらすぎる。好走はあっても連対はないというタイプだろう。
    ショウナンアクティ
    (牡4・幸57)
    買い 前走900万だったとはいえ、2400m戦で勝っているのは好材料である。勝ち方も力で押し切っており評価できる。距離も問題ないだろう。2200mを12秒台で走った実績もあるので軽い馬場も合っている。気性的にムラがあるが、まじめに走れば差はないはずだ。
    消し 10着1着11着1着と安定度がまったくない。安定度のない馬というのは基本的に気性に問題がある場合が多い。気性に問題がある馬がおとなしく3000mも走ってくれるだろうか。それよりも重賞実績がないのだから高い評価はできない。常識的には実力不足という判断が正しいだろう。
    トキオエクセレント
    (牡4・吉田57)
    買い 青葉賞を勝っている。このレースで好走している馬が菊花賞でも好走するケースはけっこう目立つ。これは、スタミナ馬がスピード不足でなかなか勝てなかったところ、初の2400m重賞ということで本領発揮した結果と言え、こういう馬は菊花賞でこそ本当の力が発揮できることになる。この馬の場合はOP1800mも勝っているし、青葉賞も34.5という決め手で勝っているので、スピードも兼ね備えている。前走セントライト記念4着も休み明けで調整不十分だった割には好走している。本番は完璧に仕上げてくるだろうから、巻き返しもあり得る。
    消し 相手が弱いとしっかりと勝つのだが、相手が強いと惨敗が目立つ。前走のセントライト記念もメンバー構成を考えると負けすぎである。いくら調整不足でももっと走らなければ魅力は感じられない。青葉賞勝ちもメンバーに恵まれたのは否めない。強いのを相手にして好走したことがないのだから実力不足と言われても文句は言えない。
    ニケスピリット
    (牡4・中竹57)
    買い 障害とはいえ、3000mを経験しているのは好材料である。距離は問題ないだろう。平場でも2勝しているし、オープンクラスで何度か掲示板に載っている実績もある。障害だけでしか走らない馬ではない。
    消し 常識的にはスピードがないから障害に行ったと見るべきである。平場のレース実績からもスピードはまったく感じられない。いくら3000mと言ってもこのレベルではスピード不足である。どう考えても苦しすぎる。
    ルールファスト
    (牡4・橋本美57)
    買い 前走勝っているのは好材料である。勢いはありそうだ。
    消し 2000m以上で実績がない馬がいきなりG1で好走できるはずがない。なぜ出走してくるのかまったく分からない。こんな実績で何とかなるほどG1は甘くない。
    ノーザンウェー
    (牡4・古川吉57)
    買い 前走嵐山Sで4着しているのだから距離は大丈夫だろう。
    消し 前走準OPで4着では魅力ない。特に見所なく終わったようだし、常識的には実力不足と判断していいだろう。なんで出走するのだろうか。
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