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G1マイルチャンピオンシップの反省

G1マイルチャンピオンシップの結果
1 3-05タイキシャトル 横山典 1.33.3---36.1 510kg+4 2人気
2 6-11キョウエイマーチ 松永幹 1.33.72.1/237.2 492kg+2 5人気
3 8-18トーヨーレインボー 松永昌 1.34.01.3/436.7 470kg-4 3人気
4 8-17ロイヤルスズカ 南井 1.34.0アタマ36.5 484kg+6 9人気
5 1-01プレストシンボリ ロバーツ 1.34.23/436.6 434kg+6 12人気
単勝380円 枠連930円
複勝160円 400円 200円 馬連2,760円
予想と見解 好材料と不安材料
G1マイルチャンピオンシップの感想
  • 何と言ってもキョウエイマーチでしょう。私の本命という期待に応えてくれて本当にうれしかった。けっこう自信はありましたが、人気がないとどうしても不安になるもの。でもその分うれしさも倍増となりました。人気のない馬を本命にしての的中は快感ですね。だからと言って、これからも穴馬を本命にするつもりはありません。あくまでも一番強いと思う馬を本命にしていくという姿勢は変えません。今回は、私が一番強いと思った馬をみんなが評価しなかっただけなのです。次からはまた人気馬を本命にすることになるでしょう。
  • レースもなかなかハイレベルだったと思います。超ハイペースで息が抜けない展開だったので、スピードとスタミナを兼ね備えた馬でないと耐えられなかったはずである。上位にきた馬の強さは本物のと言っていいでしょう。ハイレベルなメンバーだとレースもハイレベルになるものですね。本当にいいレースだったと思います。クラシックや牝馬限定もいいですが、やはり古馬G1は違います。
  • 勝ったのはタイキシャトルであった。もう脱帽です。強すぎます。何なんですかこの馬は。あの超ハイペースで先行していたにもかかわらず、上がりはメンバーNO1です。もう何も言うことはありません。当分はマイルでこの馬を敗る馬はいないと思います。来年の海外進出が楽しみです。たぶんタイキブリザードより2枚くらい実力は上でしょう。
  • 2着はキョウエイマーチであった。先ほども言ったが、私の期待に応えてくれて本当にうれしい。秋華賞でも期待に応えてくれたし、私の好きな馬の1頭になったことは言うまでもない。ハイペースで先行しても絶対ばてないと思って、本命にしたのだが、まさか逃げるとは思わなかった。もちろんうれしい誤算である。800m通過44秒台と聞いたときには、なぜか勝てると思ったくらいである。この馬のよさはスピードであるが、2000mを走れるスタミナも武器だからである。4角でもよしよしと思っていたが、直線で1頭だけ桁違いの馬がいた。やっぱりシャトルかと思いつつも、後ろからは脚色のいい馬はこない。ラスト200mでは残ったなと確信できた。余裕の2着と言っていいだろう。私の予想を大きく上回る激走だった。松永幹騎手がこの馬のことをよく理解していたからこそできた走りであろう。馬の能力をよっぽど信じていないと、あんな大逃げは打てないものである。これでこの馬の能力の高さがはっきりと証明できた。本当に凄い馬である。
  • 3着はトーヨーレインボーだった。終わってみれば、G1の流れは厳しかったということだろう。超ハイペースのスタミナ勝負では分が悪すぎる。ただ、本当に強い馬はこういう時でもきっちりと走るものである。現時点ではまだ実力不足といえる。しかしながら、上位2頭が強すぎたことも確かである。相手が悪すぎたという見方もできる。初重賞挑戦がG1戦であることを考えれば、とんでもない好走である。来年のこの馬も驚異の存在となる。
  • 4着はロイヤルスズカであった。スワンS3着の実力をしっかりと見せた。なぜか人気が上がらないが強い馬である。いつもより前で勝負したわけだが、上位3頭が先行馬だったので先行策がよかったのかもしれない。あるいは逆にハイペースだったのだから、もう少し後ろから行っていればもっとがんばれたかもしれない。正直言ってどっちだが分からない。まあどっちにしろ、それなりに強いことは間違いなさそうだ。
  • 5着はプレストシンボリであった。気性的にはマイル向きだが、能力的には2000m向きの馬だと私は思っている。超ハイペースのスタミナ勝負になったことで、この馬の能力がフルに発揮できたと思う。ただ、それで5着ではG1の器ではないということなのだろうな。
  • マイネルマックスは6着であった。この馬も切れる脚はなさそうだし、血統的にはスタミナがありそうなタイプだから、超ハイペースがよかったのだろう。ただ、マイルではこれが限界だろう。これからは2000mあたりで勝負してほしいと個人的には思う。
  • スギノハヤカゼは7着であった。まあ、マイルではこんなもんでしょう、超ハイペースだった割には頑張っている。これならG3くらいであればマイル戦でも戦えそうだ。
  • エイシンガイモンは8着であった。あまりの人気のなさについ買ってしまったが、終わってみれば大したことはなかったようである。ペースも向かなかったかな。
  • ジェニュインは9着であった。前3走の走りを見る限りでは、今のこの馬にはこれが限界だと思われる。これで引退という判断は正しいでしょう。種牡馬としてがんばってほしい。
  • オースミタイクーンは10着であった。途中でつまずいたのが痛かった。けど、あれがなくても好走できたかどうか。
  • スピードワールドは12着であった。いくら何でもここまで負けるとは思わなかった。ずっと押っつけどおしだったということからすると走る気がまったくなかったということなのか。もしかしたら故障では。
  • サイレンススズカは15着であった。この馬の気性の悪さはマイルでも関係なかったようである。
  • シンコウキングは16着であった。岡部騎手は馬場が合わなかったとコメントしている。高松宮杯の時のような馬場状態でないと走らないのだろう。
  • まあ、こんなもんでしょう。
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    参考
    G1マイルチャンピオンシップの予想
    結論
    馬番連勝複式 3-5-11-15-18(BOX)
    1. キョウエイマーチ
    2. トーヨーレインボー
    3. スピードワールド
    4. タイキシャトル
    5. エイシンガイモン
    にへい君の見解
  • レース名のとおり最強マイラー決定戦である。安田記念との大きな違いは4歳馬が多数参戦することである。ちょっと昔までは4歳馬は無理してでも菊花賞に出走していたため、ほとんど出走することがなかった。ところが最近は外国産馬が大量に輸入されたこともあり、4歳馬が出走することが多くなった。しかもスワンSなどで古馬に勝ってしまうので、有力馬としての参戦である。4歳馬をどう評価するかが第1のポイントになる。次に距離適正がポイントになる。今までの勝馬を見ていくと、マイルなら絶対負けない!という正真正銘のマイラーが圧倒的に多い。たとえ前走惨敗していても、マイルに絶対の自信を持っている馬は要注意である。逆に言えば、前走1400mや1800で好走していても、マイルで好走できるとは限らないということである。現に最近スワンSからそのまま勝ったのはシンコウラブリィだけである。魔物にとりつかれていると思えるほど距離適正は重要なのである。
  • 今回のメンバーを見てみると、かなり凄いメンバーが揃ったといえる。ほとんどが重賞を勝つか連対しているのだから当然だろう。かなりのハイレベルな戦いが期待できる。ところが、ハイレベルな割にこれと言った主役がいないのもめずらしい。ハイレベルと言いながらも、超G1級の馬がいないことで、さらに難解なレースになってしまっている。つまりは、上に抜けた馬もいないが、下に抜けた馬もいないということである。10人気以下の馬が勝ってしまっても私はびっくりしないでしょう。今回の予想には力が入る。
  • せっかくのメンバーなんで少し出走馬を整理します。
    • G1勝馬(6頭)
      • ジェニュイン(皐月賞、マイルCS)
      • シンコウキング(高松宮杯)
      • キョウエイマーチ(桜花賞)
      • マイネルマックス(朝日杯3歳S)
      • タイキフォーチュン(NHKマイルC)
      • ヒシアケボノ(スプリンターS)
    • G1連対馬(2頭)
      • エイシンガイモン(朝日杯3歳S)
      • ブレーブテンダー(NHKマイルC)
    • G2勝馬(4頭)
      • オースミタイクーン(マイラーズC)
      • タイキシャトル(スワンS)
      • スギノハヤカゼ(スワンS)
      • カネツクロス(鳴尾記念、AJCC杯)
    • マイルG3勝馬(2頭)
      • スピードワールド(京成杯)
      • ロイヤルスズカ(ダービー卿CT)
    • マイル32秒台(1頭)
      • トーヨーレインボー(1.32.7)
  • ここまでで15頭もいる。残り3頭もサイレンススズカ、プレストシンボリ、バトルラインである。何が来てもおかしくないのがよく分かるでしょう。何を信じるかで買い方が大きく変わるし、大きな配当も期待できるでしょう。このレースを当てるのはほとんど運に近いかもしれません。

  • 私の本命はなんとキョウエイマーチである。おいおいそれはちょっと無茶だろう、と思うのは分かります。私も初めは本命にするつもりはまったくなかったくらいですから。でもいろいろと考えていくうちに、この馬はかなり強く、このメンバーなら戦えるという結論になってしまいました。この馬を本命にした経緯はけっこう長くなりますが、がまんして読んでください。
  • まず今年のメンバーは強い強いと言われているが、私はそんなに強いとは思っていない。特にスワンS組は意外と大したことないと見ている。タイキシャトルの圧勝を評価するのは分かるが、ちょっと待ってもらいたい。2〜5着馬はそれなりに底を見せてしまっている馬ばかりである。強い馬を蹴散らしたというよりは、古馬がだらしなすぎたと見るべきではないか。そうであれば、タイキシャトルを頭から信じるのはかなり危険である。それよりは、マイルG1で実績のある馬を信じた方がいい。
  • そうであれば、まず思いつくのがジェニュインである。しかし、最近の凡走は問題がありすぎる。ちょっと本命にするほどの魅力はない。次はスピードワールドであるが、後ろからしか競馬ができないようでは信用しづらい。前も止まらないだけに、追い込みしかできない馬を本命にはしたくない。そこで浮上してきたのがキョウエイマーチというわけである。
  • 桜花賞を圧勝していることでマイルG1実績も問題ない。先行できる脚質も文句ない。前走秋華賞2着と調子もよく勢いもある。これだけの材料が揃っている馬は他にはいない。あとは4歳牝馬が古馬を相手に牡馬を相手に対等に戦えるかどうかだけである。私はもちろん戦えると踏んだ。その最大の根拠はメジロドーベルである。秋華賞2着もドーベルが強すぎただけと見るべきである。たまたま同世代に強すぎる馬がいただけであり、力がなかったわけではない。しかも、秋華賞がマイル戦だったら果たして同じ結果になっただろうか。桜花賞の4馬身差から考えても、マイルならキョウエイマーチが勝っていたと思える。ドーベルだって阪神3歳牝馬Sでレコード勝ちしているほどで決してマイルがダメなわけではない。それでもマーチのスピードの方が上だと思えてならない。ドーベルに勝てるほどの馬なら、このメンバー構成なら古馬や牡馬相手でも十分に戦えると判断したわけである。もちろんそれだけではない。4歳牝馬特別で見せたスピードは今でも忘れられない。当時は1400mがベスト距離だと思ったくらいである。その馬が2000mのG1で連対するほどに成長したのである。4歳春の単なるスピード馬ではなくなったのである。折り合いとスタミナを手に入れたこの馬が、マイルという距離で爆発するのは容易に想像できる。最後に昨年ジャパンカップで2着したファビラスラフインを思い出してほしい。4歳牝馬だという理由だけで消すのはあまりに短絡的である。強い馬は強いのである。
  • これだけ偉そうなことを言ったはいいが、実は自信はあまりない。しょせん4歳牝馬しかも前走負けている、という事実はあまりに厳しいものである。私はこの馬が走ってくれると信じているが、それと裏腹に客観的に推せるデータはあまりないといえる。やっぱり軸にはちょっとできない。根性なしなのは自分でも分かっている。けど、全幅の信頼を置けない以上はボックスで勝負させていただく。
  • 対抗はトーヨーレインボーである。G1実績にこだわって本命を選んだのに、なぜか対抗は重賞初挑戦の馬である。かなり落差があるのだが、やっぱり1.32.7というタイムは評価しなければいけない。しかも、重め残りでのタイムだというのだから恐れ入る。前走のアイルランドTも余裕残しの体で楽勝しており、まだまだ底を見せていない。明らかにこのレースを狙っての余裕の調整である。ピークに仕上げたらどんな走りをするのだろうか。想像しただけで鳥肌がたってしまう。ただ、重賞初挑戦というのも事実である。G1の厳しい流れについていけるかは分からない。惨敗も十分に考えられるだけにこれ以上の評価はできない。
  • 単穴はスピードワールドにする。やはり安田記念3着は評価しなければいけない。4歳春の時点でこれだけの走りをするなんて常識では考えられない。とんでもない実力の持ち主であることは間違いない。休み明けの毎日王冠も3着なら上々のスタートといえ、しっかりと成長していることを証明した。叩かれた上積みが見込め、得意のマイル戦ならチャンスは十分である。少なくても安田記念以上の走りはしてくれるだろう。つまり上位争いは必至だということである。ただ、後ろからしか競馬ができないのは痛い。京都馬場では前もそんなには止まらないから、届かないケースも十分に考えられる。先行馬より評価が下がるのは仕方ない。
  • 4番手はタイキシャトルにする。結局この馬をここまで評価を下げてしまった。前述したとおり、私はスワンSを評価していない。繰り返しになるが、古馬がだらしなかっただけだと思っている。実際にG1好走馬は出走していなかったわけだから実力が計れない。スワンS出走組に負けることはないとは思うが、私が推している3頭に勝てるかどうかは分からない。もちろん、まだまだ底を見せていないのだから、この壁も簡単に破ってしまうことも十分にあり得る。マイル実績に乏しいから4番目になっただけである。
  • 5番手はエイシンガイモンにする。関屋記念2連覇した馬であるが、今年の勝ち方には5歳馬の充実度が感じられた。朱鷺Sで3着に負けていることからも、この馬はマイルでこその馬なのだと思う。前走のセントウルS5着も気にすることはない。得意のマイル戦で巻き返しは十分可能である。関屋記念では上がり33.7いう驚異の決め手を見せていたので、今の京都にも合っている。信じられないくらい人気がないので、思いきってここまで買うことにした。私の馬券はここまでである。
  • 6番手はジェニュインにする。去年のチャンピオンで今年の安田記念2着馬である。これだけのG1実績はもちろんメンバーNO1である。こんな低い評価にしてはいけない馬であることは分かっている。でも、ここ3戦の走りはあまりにひどすぎる。掲示板は外さないものの決定的な負け方をしているのが気に入らない。私はピークがすぎたか、調子が上がっていないと見ている。そういうことで評価を低くした。
  • 7番手はロイヤルスズカにする。マイルで好走する馬が、前走休み明けでスワンSを3着したのだから、本番での巻き返しは容易に推測できる。だけど、私にはどうしても格を感じることができない。G1の器ではないような気がするのである。安田記念のように惨敗しそうな気がする。
  • 8番手はタイキフォーチュンにする。休み明けであり、ジャパンカップにも登録していることからして、本気で走る気があるのか疑問を持つ。しかし、はまった時のこの馬の末脚は半端ではない。ここでも戦える潜在能力は十分のはずであり、最も恐い存在である。
  • 9番手はオースミタイクーンにする。今年になってから重賞を2勝しているのはいいのだが、どうも強さを感じることができない。幸四郎もまだまだ未熟なのでG1を獲るのは厳しいのではないか。
  • 10番手はシンコウキングにする。この馬はパワー型の馬であり、時計のかかる展開でないと台頭しないと私は思っている。今の京都では出番はない。
  • 11番手はサイレンススズカにする。とんでもないスピードを持っていることは何となく分かるのだが、重賞未勝利ということでG1級かどうかはまだ分からない。天皇賞で気性の若さを出していたが、マイルでも折り合いは重要なので、同じような負け方をしそうだ。
  • 12番手はスギノハヤカゼにする。この馬は1400mでしか走らない。私はそう思っている。それだけ。
  • 13番手はマイネルマックスにする。朝日杯の勝ち方からは強いという印象を持たなかった。粘り強いのはいいことだが、このレースでは切れ味の方が重要である。
  • 14番手はプレストシンボリにする。名手ロバーツが何とも不気味である。けど京王杯AHですら勝てないようでは無理だろう。
  • まあこんなもんでしょう。
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    G1マイルチャンピオンシップ出走馬
    馬名 買い&消し
    タイキシャトル
    (牡4・横山典55)
    買い スワンS、ユニコーンSと重賞2連勝中である。特に古馬をぶっちぎったスワンSは凄すぎる。かなりの強者揃いのレースだっただけに4歳馬が完勝するなんて信じられない。先行して抜け出すという安定した走りもいい。ダートのユニコーンSを勝っているのだからスタミナ、パワーも問題ない。芝のマイル戦はベストの条件かもしれない。
    消し 前走勝っているものの有力古馬は斤量がきつかった。今回は有力古馬が2〜1kg減るのに対し、この馬は据え置きである。古馬たちの巻き返しはかなり恐い。重賞2連勝の反動も考えられる。馬の調子はそんなに長く続くものではない。2カ月の間に重賞を3勝するなんて普通では考えられない。それにスワンS出走馬が単に弱かっただけかもしれない。別路線の馬に簡単に負けるかもしれない。
    スギノハヤカゼ
    (牡5・田島裕57)
    買い スワンS2着、セントウルS2着。1400mのレコードホルダーである。スピードなら1流である。アーリントンCを勝っていることからして、距離も守備範囲だと考えられる。去年のスワンS以来、ちぐはぐな競馬が続いていたが、連続2着とやっと調子を上げてきた。
    消し この馬は1400mのスペシャリストというイメージが強すぎる。古馬と戦うようになってからは1400mでしか連対していないのだから当然である。昨年のスワンSでは強烈な末脚で追い込み勝ちをしたが、それ以外のレースでは先行策をとり決め手不足で惜敗する光景をよく見る。さすがにこのメンバーでは決め手不足となりそうだ。
    オースミタイクーン
    (牡7・武幸57)
    買い マイラーズC優勝、セントウルS優勝。今年になってから重賞2勝しているように、やっと本格化した。特に距離不足と思われたセントウルSを好タイムで勝ったのは評価できる。今が一番調子がいいのだろう。1400mよりはマイルの方が明らかに合っているので、一気にG1制覇も夢ではない。
    消し 安定度がなさすぎる。G2を勝ったと思えばG3で4着するなど、いつ走るかまったく分からない。人気がいまいちな時に走るので、どうしても強いというイメージを持てない。幸四郎がG1を獲るのもまだ時期尚早だろう。
    スピードワールド
    (牡4・武豊55)
    買い 安田記念3着という実績はかなり凄い。4歳の春に古馬相手にここまで走れる馬はそうはいない。たとえ早熟馬だとしても春よりも実力が落ちていることはない。毎日王冠の走りからもきちんと成長がうかがえる。ベストのマイルに戻れば、今までのうっぷんを一気に晴らすことは十分に考えられる。
    消し 出遅れクセが問題である。これだけレベルが高くなると致命傷になる。先行馬もそうそうはばてないと思われるだけに、直線だけの競馬では届かない可能性もかなり高いといえる。さらに単なる早熟馬という見方をする人もいる。
    キョウエイマーチ
    (牝4・松永幹53)
    買い 桜花賞馬であることを忘れてはいけない。私は当時マイルのスタミナがないのではないか、と言ったくらいのスピード馬である。そんな馬が2000mを克服したのだから、マイルはベストの距離と言っていいだろう。春は、ハイペースで先行しても決してばてずにかえって引き離していた。先に抜け出してしまえば、この馬をつかまえられる馬はいないかも。
    消し しょせん4歳牝馬である。しかも今まで4歳牝馬限定戦しか走っていないのだから、今回のレースの参考にするにはちょっと厳しい。なんだかんだ言っても、4歳牝馬というのはレベルが低いものである。
    ジェニュイン
    (牡6・田中勝57)
    買い 去年のチャンピオンである。安田記念でも休み明けで2着しているように最近はマイルに絶対の自信を持っている。昨年は天皇賞14着惨敗から巻き返したものであるが、今年は天皇賞3着と順調であり、昨年よりはいい体調で出走できる。そして、この馬の凄いところはG1にやたら強いことである。G2G3を勝っていないのにG1で5連対している勝負強さは半端ではない。
    消し 去年のマイルCSはレベルが高かったとは思えない。メンバーに恵まれての勝利だといえる。この馬が勝つときはいつもそうである。それに今秋の走りには精彩がない。札幌記念、毎日王冠、天皇賞秋と掲示板は確保しているものの見せ場すら作れないでいる。ピークが過ぎてしまったのかもしれない。そうであれば、ここでは好走できるはずがない。
    シンコウキング
    (牡7・岡部57)
    買い H9高松宮杯で念願のG1制覇。富士Sを勝っていること、マイルで5連対していることからして、単なるスプリンターではない。どちらかというとマイルの方が合っているのではないか。1200mを勝ってしまうスピードをつけた今なら、マイルでは圧勝もあり得る。前走9着も休み明けのスピード勝負では仕方ない。叩かれた上積みで体調は上昇するはずである。
    消し 高松宮杯を勝っているもののタイムは優秀ではない。パワー勝負になったのがよかっただけだろう。今の軽い京都馬場ではパワーよりも切れが重要である。高松宮杯以外の重賞では、決め手不足で惜敗続きだっただけに、切れるタイプとは思えない。前走9着も休み明けよりも脚質の方に問題があったのではないか。
    タイキフォーチュン
    (牡5・柴田善57)
    買い NHKマイルCを勝った時の1.32.7というタイムは半端ではない。4歳時に叩き出したものであり、この馬の底力は相当のものである。京王杯SC4着も上がり33.5と信じられない切れ味を見せている。2000mの毎日杯を勝っていることからして、スタミナも問題ない。マイルはこの馬にとってベストの距離のはずである。
    消し 休み明けは大きなマイナスである。しかもジャパンカップに推薦されていることで、このレースが本番ではないはずである。本番前の軽い叩き台ということだと思う。それにNHKマイルC以来、勝ち星がないように安定度がなさすぎる。NHKマイルCは超ハイペースに助けられただけで真の実力ではなかったのかもしれない。
    ヒシアケボノ
    (牡6・角田57)
    買い H7スプリンターズS優勝。4歳でG1を獲ったのだから弱いわけがない。安田記念で3着した実績もあるので、マイルも守備範囲である。前走惨敗も570kgと馬体が重すぎたのが原因だろう。好走は560kg以下の時だけなので550kg台ならおもしろい。叩かれて叩かれてよくなるタイプなので、前走よりは上積みをみていいだろう。
    消し 古馬になってからは勝ち星どころか連対すら果たしていない。5歳秋以降は好走すら滅多にない。4歳秋を頂点に徐々に成績が落ちてきており、この馬のピークは終わったと考えられる。いくらなんでも11着からの巻き返しはきつい。
    マイネルマックス
    (牡4・佐藤哲55)
    買い H8朝日杯3歳Sで勝っている実績を忘れてはいけない。マイルのG1を勝っていることに変わりはないわけで軽視してはいけない。4歳春は調整不足で惨敗に終わったが、今秋は前走スワンS8着ならまあまあのスタートを切ったといえる。1400mよりは少しでも距離が延びる方がいいだろうし、一度叩かれた上積みも考えれば、急上昇も十分に考えられる。
    消し 昨年の朝日杯3歳Sはレベルが低かったと思う。実際、後にクラシックで好走した馬が1頭もいなかったではないか。そのメンバー構成で僅差勝ちではちょっと評価できない。4歳になってから一度も好走していないように底を見せてしまっている。古馬相手に好走するつもりなら、たとえ体調不良でももっと上位で走ってもらいたい。
    エイシンガイモン
    (牡5・蛯名正57)
    買い H8H9関屋記念優勝、H8マイルC3着、H7朝日杯3歳S2着とマイルでは抜群の成績を残している。特に今年の関屋記念では上がり33.7と驚異のタイムを叩き出している。京都の高速馬場は大歓迎だろう。前走5着も脚を余しており、それでいて僅差だったわけだからそれなりに評価していい。充実の5歳になった今なら、惨敗した去年のようなことはないだろう。
    消し 4歳秋以降の好走は新潟だけである。新潟でしか走らない馬かもしれない。昨年はスワンS以降は惨敗続きだったように、夏に調子を上げるタイプかもしれない。そうであれば、今年もこれから落ちていくだけである。それよりも何よりもローカルでしか好走できない実力しかないのかもしれない。
    トーヨーレインボー
    (牡4・松永昌55)
    買い 前々走京都のマイルでレコード勝ちしているのはかなり凄い。しかも4馬身差の圧勝なのだから素直に評価していい。前走もアイルランドTを楽勝してしまった。しかも余裕残しの馬体だったということらしい。この馬の能力は相当なものだと容易に推測できる。楽勝ばかりなので疲れもないだろう。ここ2年アイルランドT勝ち馬がマイルCSで好走しているのもいい。
    消し 何だかんだ言っても重賞初挑戦である。前走前々走とも相手に恵まれすぎているのは否めない。好タイムも楽な流れの結果である。G1の厳しい流れに果たしてついてこれるかは分からない。レコード勝ちの馬が重賞やG1で惨敗するケースは少なくない。未知の部分がまだまだ多いので信用はしづらい。
    バトルライン
    (牡5・藤田57)
    買い ダートではNo1を争う馬である。これだけの実績の馬であれば芝で走ってもおかしくない。ホクトベガも芝で好走したし、カリブソングだって好走していた。この馬だって走ってもおかしくない。1800m以上ではいまいちだが、マイル以下にはやたら強い。
    消し しょせんダートでしか実績のない馬である。初芝でいきなり走れるほど競馬は甘くない。しかもG1である。いくらなんでも甘すぎる。芝で走るなら初めから使っているはずで、芝では通用しないと判断したからダートで使ってきたはずである。たぶんダートでは斤量の関係でレースがないから、試しに挑戦してきただけだろう。
    ブレーブテンダー
    (牡4・熊沢55)
    買い マイルC2着、アーリントンC優勝。マイル実績はなかなかである。ラジオたんぱ3歳Sで2着している実績もあるので、スタミナも問題ない。前走惨敗も一度叩かれたことで大きく化けるかもしれない。しぶとく伸びる末脚を持っているので、スタミナ勝負になれば台頭するだろう。
    消し 基本的に切れる脚がない。アーリントンCもじわじわと差していた。上がりがかかる展開にならないと苦しい。今の京都馬場ではそんな展開になるはずがない。たとえハイペースになっても切れる脚は必要不可欠である。前走の13着は負けすぎであり、巻き返しは厳しい。
    サイレンススズカ
    (牡4・河内55)
    買い 今までは中距離にこだわっていたが、この馬のスピードはマイル向きかもしれない。天皇賞ではハイペースで逃げたにもかかわらず、6着に粘っている。折り合いを気にしなくていい分、マイルなら最後まで行ってしまうかもしれない。
    消し 重賞勝ちがないことで分かるように甘いところがある。中距離ではスピードで押し切れたが、マイルでは他の馬もスピードがあるのでスピードが武器にはならない。息が抜けない展開にも慣れていない。ハイペースの展開でもしっかりした決め手がないとここでは苦しい。
    ロイヤルスズカ
    (牡5・南井57)
    買い ダービー卿CT優勝、マイラーズC2着とマイル重賞で実績がある。距離はベストといえる。前走休み明けのスワンSを3着と絶好のスタートを切っている。叩かれた上積みと距離延長を考えれば、今回は大きな期待ができる。5歳秋ということで春以上の成長も期待できる。
    消し 重賞勝ちも道悪でのものである。良馬場だと甘いところを見せており、惜敗が多い。前走3着もそういうことなのかもしれない。後方からの競馬しかできないのもどうだろうか。今の京都馬場では先行馬も止まらないだけに届くかどうか。
    カネツクロス
    (牡7・的場57)
    買い G2を2勝していることは、とりあえず評価しなければいけない。1800mで好走している実績もあるので、マイルもまったくダメなわけではないだろう。
    消し 最近はまったく好走していない。1800m以上でしか実績がないのだから、マイルがあっているとも到底思えない。たぶん別のレースを狙っているのだろう。その叩き台として、斤量が楽なここを選んだのだろう。
    プレストシンボリ
    (騙6・ロバーツ57)
    買い やっと本格化してきた。追い込むようになってからは信じられないくらい切れている。決め手不足で苦しんでいたころとは大違いである。前走スワンSも4着なら上出来である。マイル以上で実績のある馬なので、距離延長で巻き返しは可能である。鞍上ロバーツも魅力十分。
    消し 大きく変わったのは認めるが、G2G3で好走したにすぎない。G2G3で勝てないのだからG1では掲示板すら厳しい。まだまだ決め手不足だといえる。前では粘れない。後ろからは届かない。決め手不足の馬とはそういうものである。そして、それが実力なのである。
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