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G1スプリンターズSの反省

G1スプリンターズSの結果
1 8-16タイキシャトル 岡部 1.07.8---34.9 510kg0 1人気
2 2-03スギノハヤカゼ 田島裕 1.08.11.3/434.5 478kg-2 7人気
3 6-12ワシントンカラー 柴田善 1.08.31.1/235.1 506kg+6 4人気
4 1-01フラワーパーク 田原 1.08.3335.6 476kg-12 3人気
5 6-11エイシンガイモン 蛯名正 1.08.91/235.3 448kg+2 13人気
単勝190円 枠連790円
複勝120円 290円 220円 馬連1,130円
予想と見解 好材料と不安材料
G1スプリンターズSの感想
  • タイキシャトルの凄さだけが目立ったレースだった。もうそれに尽きる。他の馬が必死に追っているのに、あざ笑うかのような楽勝である。意外と時計のかかる馬場だったことで、タイムもいまいちだったし、好勝負というレースにならなかったのは残念ですけど、日本短距離の絶対的なエースができたことは素直に喜んでいいでしょう。ただ、内国産馬が好きな私にとっては、内国産馬に超えてもらいたい大きな壁ということになる。来年は何とか1度くらいは倒してもらいたい。もちろん、その1番手はキョウエイマーチであると信じている。
  • 馬券の方は完敗でした。自信の本命キョウエイマーチが馬群に沈んだ時点で終わっていました。押さえの外国馬も、逃げるかもしれないと思っていたメンズイクスクルーシブは先行集団にも入れないし、格上のキステナは出遅れてジ・エンドである。あまりにがっかりである。結果的に見れば、分からない馬は買わない方がいいということなのだろうが、去年の毎日王冠のアヌスミラビリスのようなこともあるので、中間をとって1頭だけを買うというのが正解なのだろうな。来年からはそうすることにしよう。今回はいい勉強をさせてもらったということで、よしとしよう。
  • 勝ったのはタイキシャトルであった。特にコメントすることもないだろう。ここまで完璧なレースを1600mだけでなく1200mでもされては脱帽するしかない。ここまでの怪物は見たことがない。これからも日本では負けそうな気がしない。何とか世界に出ていってもらいたいものである。
  • 2着はスギノハヤカゼであった。CBC賞の圧勝を考えれば順当だと言える。キョウエイマーチが潰れ、外国馬も話にならなければ、この馬が2着にくるのは仕方ない。ただ、キョウエイマーチを力でねじ伏せての2着なら見直すが、そうではなかった以上、今後も期待できるとは言いづらい。「スピード決着なら勝っていた。」とコメントしているが、私は半信半疑である。とはいえ、3着以下はぶっちぎっていることは高く評価しなければいけない。来年も有力馬が自滅するようであれば、チャンスは出てくるはずである。
  • 3着はワシントンカラーだった。私から見れば、予想以上の好走である。最近はダートでしか走っていなかったが、芝でも十分に対応できることを証明した。ただ、中山コースがよかったのか、1200mがよかったのか、大きく成長した証明なのかは、よく分からない。もう少し芝のレースを走ってもらわないと、ちょっと判断できない。
  • 4着はフラワーパークであった。田原騎手が「満足だ。」と言っていることが全てであろう。今のこの馬には、これが限界なのである。去年は先行集団にすぐにつけたのに、今年は後方からの競馬である。明らかに全盛時のスピードはなくなったと言える。まあ、これで引退だから何を言っても仕方ない。いい仔を産んでもらいたいものである。
  • 5着はエイシンガイモンであった。私がなぜか評価している馬なのだが、初距離でG1を5着なら上出来といえるだろう。個人的にはけっこう喜んでいる。ベストはマイルだと思われるだけに、距離が短い1200mで5着なら、来年のマイル線戦はかなり期待していいと思う。注意しておいた方がいいだろう。
  • シンコウフォレストは7着であった。前走の着順を考えれば仕方ないのかな、という感じである。短距離戦線は勢いが最重要であるだけに、TR惨敗からの巻き返しはあまりにきつすぎる。これでも走っている方だろう。
  • ヒシアケボノは9着であった。馬体重が550kgと絞れていたので、パドックでは「もしや」と思っていたが、結果的にはあまり関係なかったようだ。やっぱり前走惨敗からの巻き返しは並大抵のことではないのだ。
  • エイシンバーリンは10着であった。競られると弱い馬だけに、この結果は仕方ない。キョウエイマーチに勝っただけで、よしとしなければならない。
  • キョウエイマーチは11着であった。私は実力を出し切れると思っていただけに、非常にショックな惨敗である。まず、前半32秒台の超ハイペースで潰れてしまったようであるが、これは距離を経験していなかったために、ペースをコントロールできなかった結果だと思う。1度でも古馬の1400m以下を経験していれば、もっとマイペースで走れたのではないか。つまりは経験不足が悪い方に出てしまったと言えそう。さらに、最大の目標であった秋華賞から比べれば、体調は間違いなく落ちていたはずである。3カ月も好調を維持するのは難しいことなのである。とにかく、これで1度経験したわけだから、松永幹騎手ももうこんな乗り方はしないだろうし、来年からは短距離1本で狙ってくるだろうから、今後の短距離G1では今年よりも期待できるはずである。TR次第だが、今後もこの馬を狙ってみたいと現時点では思っている。
  • 外国馬は3頭とも惨敗に終わったわけだが、今後も好走することはないとは言い切れない。毎年同じ馬が出走するわけではない以上、必ず勝ってしまう馬も出てくるはずである。けっきょくは、その年ごとにチェックするしかないということだ。外国馬が出走する時は、慎重な考察が今後も必要になるだろう。
  • まあ、こんなところですか。
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    参考
    G1スプリンターズSの予想
    結論
    馬番連勝複式 2-5-15-16(BOX)
    1. キョウエイマーチ
    2. タイキシャトル
    3. キステナ
    4. メンズイクスクルーシブ

    にへい君の見解
  • 電撃の6ハロン!初めに誰が言ったか知らないが、これほどこのレースをうまく表現している言葉はない。まさしく、電撃のように走る抜けるだけである。特に最近は先行馬がそのまま押し切る形で勝っており、かけひきはほとんどなくなっている。とにかく、スタートからゴールまで全力で走るだけというのに近い。そういうことで、本当に速い馬がそのまま勝ってしまう可能性が高いと言える。スタミナはほとんど必要なく、マイル実績などほとんど関係ない。スピードだけあればそれでいいのである。1200mのスペシャリストが勝つことが多いのはそのためである。とにかくスピード重視である。
  • 今回のメンバーを見てみると、ここ数年とは傾向が違うようだ。1200mのスペシャリストは多いのだが、絶対的なスプリンターは不在なのである。サクラバクシンオー、ヒシアケボノ、フラワーパークが勝った時は「1200mでは負けられない」という雰囲気がひしひしと伝わってきたものであるが、今回のメンバーにはそこまでの馬はいない。マイルCSを超ハイペースで押し切った馬を信じるか、安定度のないスペシャリストを信じるか、それとも外国馬の底力に期待するか、意外と難しい予想になりそうだ。
  • 私の本命◎は再びキョウエイマーチである。マイルCSでも本命にして2着とがんばってくれたわけだが、超ハイペースで逃げ残るという私の期待をはるかに超える走りをしてくれた。1200mのラップが1.08.6というのだから恐れ入る。1200mでゴールできるのであれば、さらに速いペースで飛ばせるわけで、距離短縮は大きなプラスだと私は判断する。4歳牝馬特別で7馬身差で圧勝したのがその裏付けとなる。必ずしも逃げなければいけないわけでもなく、2番手3番手でもレースを進めることができるのも頼もしい。マイル戦ではセンスの差でシャトルに敗れたが、1200mならスピードで押し切れると私は見たわけである。ただ、マイルCSでシャトルに決定的にやられているだけに距離短縮でも逆転できるかは半信半疑である。秋以降は2000mとマイルしか経験していないだけに、1200mのスピードにはとまどうことも考えられる。もちろんスペシャリストの巻き返しもかなり恐い。だけど、私はシャトルと外国馬以外に負けることはないと思っている。
  • 対抗○はタイキシャトルにする。マイルCSでの圧勝はかなり凄い。超ハイペースを先行して引き離すなんて信じられない。少なくてもマイルであれば現役最強と言っていいだろう。今回のポイントは距離が400m短縮されることだが、スワンSでの危なげない勝ち方からしても問題はないと思われる。安定度はかなり高いので、好走は間違いない。ただ連対というと半信半疑となる。スペシャリストが好走する傾向が強いだけに、マイルCSよりは厳しいレースになるはずである。芝1200mの経験がないのもやはり不安である。スピードだけで押し切られてしまうことも十分に考えられる。これで、ここを勝ってしまうようだと本当の怪物である。さっさと海外に行った方がいい。
  • この上位2頭はかなり強いと私は思っている。マイルと1200mはまったく違うものであることはもちろん承知している。でも今年のスペシャリストはいまいち信用できない。というよりも基本的にこの2頭が強すぎるのである。特にキョウエイマーチはマイルよりも適性があると私は見ている。この2頭が日本馬に負けることはないのではないか。この2頭が負けるとすれば、底知れない力を秘める外国馬しかいない。そういうことで、私はこの2頭に外国馬2頭のボックスで勝負することにする。日本馬2頭で決まると赤字になってしまうが、意外と外国馬に人気がないようなので、的中重視で行かせていただく。
  • 単穴▲はキステナにする。やはり海外G1を勝っている馬は軽視できない。どんな馬かよく分からないのだが、毎日王冠でアヌスミラビリスが力の違いを見せつけて勝っていることを考えると、実績のある外国馬を消すのはあまりに危険である。押さえる必要はあるはずだ。ただ、直線のレースしか経験していないのが最大の不安であり、思いきって消すのも手ではある。でも私にはそんな勇気はない。
  • 4番手△はメンズイクスクルーシブである。この馬のこともよくは分からない。でもダート戦とはいえブリダーズカップで1人気に推された実力はやっぱり恐い。逃げ馬ということで、ポール・トゥ・フィニッシュも十分に考えられる。前述したとおり外国馬の底力はバカにできないので、この馬も消しづらい。ただ、ダートでしか実績がないということで、惨敗もあり得そうだ。私の馬券はここまでである。
  • 5番手はスギノハヤカゼにする。CBC賞で圧勝したのは大きい。1200mのG1はTRの好走がそのまま本番につながることが多いので、この勢いで念願のG1制覇も夢ではないだろう。ただ、私はこの馬の決め手不足に何度も泣いている。前走圧勝もメンバーに恵まれただけかもしれない。G1になるとラストが甘くなるので、どうしても信用できない。
  • 6番手はワシントンカラーにする。ダートで好走を続けているが、春はクリスタルCで強い勝ち方をしており、芝も問題なさそう。最近の好走はダートに替わったことよりも、馬自身が成長した方が大きいようだ。そうであれば、芝でさらに良くなるということもありそうだ。が、私はダメだと思っている。やはりNZT4歳S、マイルCはいくら何でも負けすぎである。芝よりはダートの方が合っていると素直に考えるのが自然だと思う。
  • 7番手はシンコウフォレストにする。高松宮杯3着を考えれば、十分にチャンスはあるとは思うのだが、私にはもう一つ魅力を感じることはできない。どんなにがんばっても、また3着までのような気がする。現に重馬場のG3を1つ勝っているだけで、実績の裏付けにも乏しいと言わざる得ない。
  • 8番手はエイシンバーリンにする。日本レコードホルダーであり、高松宮杯2着馬をこんなに低く評価していいものかとも思うが、私はあまり評価していない。この馬が好走する時はいつもマイペースで逃げている。ところが早めに仕掛けられると意外と簡単に陥落するように感じる。高松宮杯と前走CBC賞では厳しい展開ながら2着に踏ん張っているが、マイル重賞を勝っているスタミナがあるから何とか2着しているだけである。しかし、今回の先行馬はあまりに強力すぎる。早めに競りかけられるのは目に見えているし、相手が相手なだけにどんなに踏ん張っても2着を確保するのは難しそうだ。1200mは勢いも重要なので、前走3馬身離されているのは不満である。春のような勢いは私には感じない。
  • 9番手はエイシンガイモンにする。何でか分からないが、この馬は強いはずだと私は思っている。どうも関屋記念での上がり33.7の切れ味が忘れられないようである。早く悪夢から覚めなければと思っているのだが、どうも気になってしまう。
  • 10番手はフラワーパークにする。去年のチャンピオンをこんなに低い評価にしていいのかは疑問である。しかも前走4着と復活の兆しを見せている。でも、私はピークは過ぎたと判断している。去年のように先行できないということは、スピードが落ちているということである。底力は認めるが、去年のような勢いを感じることはできない。
  • 11番手はレシーバーにする。外国馬だからめちゃくちゃ強いかもしれない。けど、重賞も勝っていない馬に日本馬が負けてほしくはない。他の馬に負けてもこの馬だけには負けてもらいたくはない。
  • とりあえずは、こんなもんでしょう。
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    G1スプリンターズS出走馬
    馬名 買い&消し
    キステナ
    (牝5・ジャルネ55)
    買い 重賞を3勝しており、G1も勝っている。そして昨年の全欧4歳チャンピオンスプリンターに輝いている。今年は9月から始動してまだ勝ち星はないものの、3着4着2着と堅実に走っている。1000mのベストタイムは56.8であり、日本の軽い馬場ならとなんでもないタイムを出すかもしれない。少なくても実績からは一昨年3着のソーファクチュアルよりも速くて強いといえるようだ。末脚勝負の馬であり、ハイペースの展開でさらにチャンスが大きくなる。ジャパンカップと違って自費で出走してくるわけだから、マジで勝ちにきているはずである。
    消し 長距離輸送はそれだけで大きなマイナスである。日本馬場との相性も分からない。日本の軽い馬場には合わなければ惨敗も十分にあり得る。それに直線だけのレースしか経験がないらしい。初めてのコーナーリングはかなりとまどうのではないか。今年はまだ1勝もしていないので、全欧4歳チャンピオンスプリンターに輝いた去年ほどの勢いはないのではないか。
    メンズイクス
    クルーシブ
    (騙5・マトス57)
    買い 今年のブリダーズカップ・スプリントで1人気に推されたほどの逸材である。G3勝ちしかないものの、日本のG1なら実績十分といえる。ダートでしか走ったことがないが、ダ1200mで8秒台を5回もたたき出しているスピードは半端ではない。日本の芝なら6秒台も夢ではないのではないか。逃げ馬らしいが、あまりのスピードに日本馬はついていけないかも。ジャパンカップと違って自費で出走してくるわけだから、マジで勝ちにきているはずである。
    消し 長距離輸送はそれだけで大きなマイナスである。芝で走ったことがないのも大きな問題だろう。ただでさえ環境が違うのに、いきなり芝では馬がとまどいそうだ。重賞実績もG3を1勝しているだけでは、それほど恐さを感じない。逃げることしかできそうにないので、日本の強力な先行馬が早めに潰しにかかれば、あっさりと陥落しそう。
    レシーバー
    (牡5・マルチネス57)
    買い 重賞勝ちはないが、19戦して3着以内が15回という超堅実な馬である。ブリダーズカップ・スプリントで3着した馬と前走3/4馬身差のレースをしており、G1レベルの実力は持っているといえそう。芝も1度だけだがマイルで5着と無難に走っていることから、まったくダメというわけではないだろう。1200mなら十分に対応できそうだ。
    消し 長距離輸送はそれだけで大きなマイナスである。条件戦の芝レースで5着に負けているようでは、芝適性はあまりないように感じる。なかなか勝ちきれないでいることから、決め手はあまりない方だと考えられる。いくら日本のレベルが低いと言っても、重賞も勝っていない馬に負けるわけにはいかない。
    タイキシャトル
    (牡4・岡部55)
    買い ユニコーンS、スワンS、マイルCSと現在重賞3連勝中である。しかも、すべてのレースで先行して抜け出すという危なげのない横綱相撲をしているのが凄い。特に前走のマイルCSでは、超ハイペースにもかかわらず、まったくばてることなく他馬を引き離してしまった。レース内容に関してはまったく非のうちどころがない。現役最強マイラーであることは明白である。ダートでも勝っているので道悪も問題ない。京都の1400mでも完勝しているので、1200mも問題はないだろう。
    消し 最大の問題は初めての芝1200mであろう。この馬の魅力は、切れる末脚というよりも、ばてることのない堅実な末脚だと考えられる。つまり、1200mではスピードで押し切られてしまって、徐々に詰めるも届かないということもありそうだ。中2週、中2周と楽ではないローテーションで激しいレースをしていただけに、疲れも多少残っていそうだ。それより何より外国馬の底力に屈するのが最も恐い。
    キョウエイマーチ
    (牝4・松永幹53)
    買い 桜花賞優勝、秋華賞2着、マイルCS2着とG1で好走を続けている。特に前走のマイルCSでは、初の古馬挑戦、しかも混合戦も初めてという状況で2着したのはかなり凄い。しかも1200mを1.08.6で通過するというとんでもないハイペースで引っ張っての結果である。今回1200mでゴールということは6秒台も夢ではない。マイルではラストが甘くなったが、1200mではそんなことはない。4歳牝馬特別の7馬身差圧勝からも距離短縮はプラスだろう。タイキシャトルを振り切ることも十分に考えられる。必ずしも逃げなくても競馬ができるのも頼もしい。
    消し 前走タイキシャトルに決定的な差をつけられているだけに、たとえ距離短縮があっても巻き返せるか疑問である。それに距離短縮を喜んでいるのはこの馬だけではない。マイルではスタミナ不足で敗れた馬が虎視眈々と狙っている。そういう意味では必ずしも距離短縮がプラスとなるとは言えない。スペシャリストが勝つ傾向があるこのレースでは、マルチな才能では通用しないかもしれない。
    スギノハヤカゼ
    (牡5・田島裕57)
    買い 前走CBC賞を勝って勢いにのっている。去年のこのレースでもCBC賞組がそのままワンツーを決めているし、高松宮杯も2年連続でシルクロードSで好走した馬が連対している。1200mという距離では勢いが最も大切なのである。そういう意味では、この馬がG1を獲る最大のチャンスだろう。前走の3馬身差を逆転されることはないだろう。あとはマイルCSの連対馬と外国馬だけであるが、距離短縮と地の利を考えればチャンスは十分にある。一瞬の切れを生かすタイプなので直線が短いのもいいのではないか。
    消し CBC賞で圧勝もメンバーが弱かったことは否めない。去年からずっとG1では決め手不足で苦しんでおり、こういう馬はいつまでたってもG1では好走だけで終わるものである。古馬になってからはスワンSとCBC賞でしか勝っていないので、坂のないコースだとラストが甘くならないということなのかもしれない。そうであれば、中山の坂は大きなマイナスとなる。まあ、それより何よりマイルCS連対馬はレベルが違いすぎるかもしれない。
    エイシンバーリン
    (牝6・吉田55)
    買い H9シルクロードS優勝、H9高松宮杯2着。何と言っても日本レコードホルダーである。マイペースで逃げると最後までハイピッチで走り続けてしまう。マイルでも実績があるが、今年1200mを走るようになってからスプリンターとしての資質を開花させた。前走CBC賞で2着と調子もなかなか良さそうである。高松宮杯では2番手追走から2着しているように、1200mだと特に逃げなくても潰れないようである。
    消し シルクロードSの日本レコードはあまりにマイペースすぎた。からまれると簡単に潰れるだけに安定度は高いとは言えない。前走2着も3馬身差は離されすぎである。どうも今春の勢いを感じることはできない。シルクロードS、高松宮杯とも坂のないコースだっただけに、中山の坂もきつそう。
    フラワーパーク
    (牝6・田原55)
    買い H8高松宮杯優勝、H8スプリンターズS優勝。何と言っても昨年のスプリントG1を2つとも勝った実力馬である。底力は間違いなく1級品である。前走4着と復活の兆しを見せており、本来の実力さえ出せれば、2年連続制覇も夢ではない。田原のG1ラストランの可能性が高いだけに有終の美を飾りたいところである。
    消し 今年になってからは一つも勝っていない。去年の勢いが本当に嘘のようである。ダイイチルビーがそうであったように、牝馬はピークが短いことも多いだけに、この馬もそういうパターンなのかもしれない。前走4着も今回連対するにはちょっと勢いが足りない。
    エイシンガイモン
    (牡5・蛯名正57)
    買い 新潟記念連覇をしており重賞実績は十分である。朝日杯3歳Sではバブルガムフェローと僅差の勝負をしているし、マイルCでは3着と好走している。G1実績もなかなかだといえる。最近は好走していないが、前走は内枠でもまれて力を出し切れず、前々走は馬群を捌けずに足を余している。本来の実力さえ発揮できればチャンスはあるはずである。
    消し 古馬になってからは、G1での好走がない。どうも中央重賞ではパンチが足りない。初めての1200mも疑問である。実績からは典型的なマイラーだと思われる。1200mではペースについていけず終わるような気がする。
    ワシントンカラー
    (牡4・柴田善55)
    買い クリスタルC優勝、根岸S優勝。春は不安定だったが、秋に復帰してからは安定した走りをしている。勢いはかなり感じられる。負けたのはタイキシャトルだけだが、マイルでの話である。1400m以下でしか勝っていないことからしても、距離が短縮されるのは好材料であり、逆転もあり得る。秋はダートだけだが、クリスタルCで強い勝ち方をしていることからして芝でも何の問題もないはずである。しかも中山の芝1200mは2戦2勝である。
    消し 今年の秋の強さはあくまでもダートの話である。芝を走っていないのだから、大きくは信用できない。芝に戻れば、NZT4歳SやマイルCのように惨敗することも考えられるし、そう考える方が自然である。クリスタルCも重馬場で時計のかかる馬場が幸いしただけである。それにG3を2勝以上している馬は他にもたくさんいる。
    シンコウフォレスト
    (牡5・四位57)
    買い 阪急杯優勝、福島民友C優勝。重賞を含む6勝すべてが1200m戦である。距離は間違いなくベストである。高松宮杯3着の実績からしてG1でも十分に戦えることは明白である。前走1人気で惨敗も、スタート仕切り直しで集中力を失ったということらしいので、本当であれば度外視していいことになる。
    消し どんな理由があるにしろ、トライアルで10着はあまりに問題である。前々走も14着に負けているように安定度はあまりない。なんだかんだ言ってもG3で1勝しているだけであり、G1を勝とうとするにはあまりに寂しい実績である。その重賞勝ちも重馬場での話である。高松宮杯3着も、今思えばあまりレベルが高いとは言えないレースだったような気がする。
    サクラスピードオー
    (牡5・的場57)
    買い H8京成杯優勝、H8共同通信杯優勝。これでも重賞を2勝している。常に素質の高さは取り上げられているので、大化けもないとは言えない。
    消し 古馬になってからは、オープン特別のニューイヤーSを勝っただけである。他は連対すらしておらず、完全に伸び悩んでいる。どう見ても格不足である。前走前々走とも惨敗しているので、ここからの巻き返しはかなり厳しい。1200mという距離も短すぎる感じがする。
    ヒシアケボノ
    (牡6・中舘57)
    買い これでも一昨年のチャンピオンである。昨年も出遅れながら4着と好走しており、このレースとの相性は抜群で、距離コースはベストのはずである。とにかく馬体重が絞れれば走ると言われ続けており、550kg前半で走れれば、まだまだ分からない。調教では走るのだから、実力は落ちていないはずである。
    消し 大スランプに陥ったまま1年以上が過ぎている。去年はそれでも時々見せ場を作ったりしていたが、今年はまったくいいところがない。もうスランプというより、ピークが過ぎたと考えるのが自然である。2年間も勝つどころか連対すらしていない馬が、いきなりG1で好走できるとは到底思えない。
    コクトジュリアン
    (牡6・小林久57)
    買い H7クリスタルC優勝。いちおう重賞を勝っている。前走CBC賞で3着したのは評価しなければならない。勢いはかなりあり、上昇ムードを感じる。実績のある距離とコースで大番狂わせを演じたいところだ。
    消し 古馬になってからの勝ちがオープン特別だけというのは、あまりに寂しい実績である。しかも函館での話である。前走3着は認めるものの、上位2頭とは決定的な差をつけられており、巻き返しは厳しそう。さらにメンバーが強くなるのだからなおさらである。
    ホクトフィーバス
    (牡7・安田富57)
    買い 中山1200mのオープン特別を2勝しているので、距離コースはベストだろう。とにかく逃げることしかできないが、うまく逃げることができれば、そのままなだれ込むこともないとは言えない。
    消し 前走逃げられなかったのはちょっと問題である。逃げることしかできない馬が逃げられなかったのだから力の衰えを感じずにはいられない。重賞で連対すらないのだから、格不足も否めない。前走14着からの巻き返しは厳しすぎる。
    ビコーアルファー
    (牡8・ロバーツ57)
    買い 8歳馬とはいえ、前走1400mの富士Sを勝ったのだから、勢いはかなりありそうだ。
    消し 重賞を勝ったことのない実績では明らかに格不足である。あまり決め手のあるタイプではないので、前走のような道悪にならないと好走できない馬である。1400mを得意としているのだが、短いよりは長い方に対応できるタイプであり、1200mはこの馬には忙しすぎる。
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