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G2アメリカJCCの反省

G2アメリカJCCの結果
1 3-03メジロブライト 河内 2.15.3---34.5 470kg+10 1人気
2 7-08マイネルブリッジ 岡部 2.15.72.1/235.4 518kg-2 5人気
3 5-05ローゼンカバリー 横山典 2.16.2336.5 496kg+6 2人気
4 8-11マウンテンストーン 蛯名正 2.16.2ハナ36.5 470kg0 4人気
5 4-04キラージョー 柴田善 2.16.31/235.8 526kg+8 3人気
単勝180円 枠連770円
複勝110円 210円 120円 馬連1,100円
予想と見解 好材料と不安材料
G2アメリカJCCの感想
  • 終わってみれば、G1で3着を経験している2頭で決まってしまった。やっぱりG1実績が強さの証明ということでしょう。特にダービー1人気のメジロブライトは、ここでは負けられるはずがない。順当勝である。馬券の方も、軸には絶対の自信があったから、後はひもだけとは思っていたが、馬連11倍のマイネルブリッジならよしとしなければいけないかな。これだけのメンバーだったから、もっと人気薄が突っ込んでくると思っていたが、世の中そんなに甘くないか。ローゼンカバリーとの組合せだと赤字だったわけだから、やっぱり素直に喜ぶことにしよう。これで今年は3戦3的中である。全て1人気絡みで回収がいまいちだとはいえ、なかなかの調子の良さである。この調子で今年最初のG1であるフェブラリーSにのぞみたい。
  • 勝ったのはメジロブライトであった。去年のクラシック実績を見れば、このメンバーでは格が1枚上である。この圧勝も当然の結果である。3角過ぎてもまだ最後方だった時はちょっと焦ったが、4角ではもう先頭を射程圏に入れ、直線では楽々と抜き去ってしまった。ここで期待どおりの走りをしてくれたことで、天皇賞春への期待が大きくふくらんだ。ステイヤーズS実績からも距離は問題ないので、後は相手関係と軽い京都馬場ということになる。シルクジャスティスと僅差の勝負をしていることからすれば、相手が強すぎるということはない。やはり問題になるのは京都馬場だろう。京都新聞杯、菊花賞と切れ味勝負に負けているだけに、切れ味重視の京都馬場でどこまで戦えるかがポイントになる。まあ、時間はまだあるのだから、次の天皇賞前哨戦で圧勝して不安を拭ってもらいたいところだ。
  • 2着はマイネルブリッジであった。終わってみれば、さすがに有馬記念で3着しただけのことはある、と言ったところか。今までは斤量差がありすぎて、なかなか勝ちきれなかったが、斤量差がなければさすがに強い。格の違いを見せつけるような走りだった。さすがにメジロブライトには決定的な差をつけられたが、まあG1級の馬であることを考えれば相手が悪かったということにだろう。この馬はこの馬なりに力を出しきっている。この馬の今後であるが、G1では完全に底を見せてしまっているので、やはりG2かG3での勝負になるだろう。G3では斤量をかなり背負わされるだけに好走は難しく、かえってG2の方が好走する可能性は高そうだ。でも今回のようにG1級の馬が出走してくると厳しくなるので、G2でも好走できるかどうかは分からない。今後は相手に恵まれない限り、好走するのは難しいということになりそうだ。
  • 3着はローゼンカバリーだった。決め手勝負の展開になってしまったのが全てだろう。決め手がないタイプの馬だけに、今回のようなスローペースになると、どうしても決め手不足に苦しんでしまう。有馬記念のようなスタミナ勝負になると強いのだが、今回のようなレースではこれが精一杯であろう。斤量58kgもこたえていたのかもしれない。結局のところ、G2で3勝していたのも、相手に恵まれていただけなのである。スタミナ重視の展開ならば結果が違っていたとは思うが、逆に言えば展開に左右されるだけの実力しかないということである。ただ、今回も安定度の高い走りは披露している。相手が弱ければ、まだまだ重賞を勝てる馬である。
  • 4着はマウンテンストーンであった。私が大好きな馬なのであるが、意外と人気になっていてびっくりした。高く評価した私が言うのもおかしいが、このメンバーでこんなに人気になるような馬ではない。私は好きだから買ってしまうが、実績を冷静に見ればかなり買いにくい馬である。レースでは今回逃げたわけだが、私はやっと逃げてくれたか、と正直思った。が、それも3角まで。タメ逃げだと決め手不足で負けるので、私は3角から思いっきり引き離しをかけてほしかった。この馬の良さを引き出すのであれば、タメ逃げではダメなのである。最低でも上がり36秒はかかるような展開にもちこまなくてはいけないのだ。案の定、直線では決め手不足で4着である。せっかく逃げたのであれば、この馬の良さをもっと引き出すように乗ってほしかった。まあ、これがこの馬の限界かもしれないのかもしれないが。でも、どうせ負けるのであれば、もっと思いきって勝負してもいいのではないだろうか。うーん、好きな馬だけにちょっと辛口になってしまった。まあ、本当に人気がない時にがんばってもらおう。
  • 5着はキラージョーであった。まあ重賞初挑戦であることを考えれば、よく走っている方でしょう。だいたい人気になりすぎなのである。どうも最近、こういう上がり馬が人気なってしまうのが目立つなあ。どうしたのだろうか。まあ、そのおかげでおいしい配当をゲットできるのだけど。この馬の今後だが、上位陣にはけっこう離されてしまったので、G2ではまだ力不足だと思う。とりあえず、G3を勝てるようにがんばった方がよさそうだ。
  • イシノサンデーは6着であった。長期休み明けを考えれば、仕方ない結果である。次走でどんな走りができるかが勝負となる。
  • ミナモトマリノスは7着であった。田中勝騎手が「レースは思ったとおり行った。」とコメントしているということは、実力不足ということなのかな。まぐれで京都大賞典2着はないとは思うんだけどなあ。坂がダメだということかも。
  • ファンネルマークは8着であった。前走京都金杯がハンデ53kgで4着であれば、別定G2ならばこんなもんでしょう。この馬なりにがんばっていると思う。
  • トキオエクセレントは9着であった。ずいぶんとイレ込んでいたようであるが、それがそのまま結果に出てしまったようである。まあ、それほど強い馬ではないと思うので、どっちにしろダメだったと思うが。
  • カシマドリームは10着であった。前走5着で復調気配だったのに、また10着と逆行してしまった。まだまだ本調子ではないのは分かるが、そろそろ見せ場くらい作ってもらいたいところだ。これで終わってしまうような馬ではないだろう。
  • スガノオージは11着であった。逃げることすらできないようではどうしようもない。予定どおりの着順となってしまった。
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    参考
    G2アメリカJCCの予想
    結論
    馬番連勝複式 軸3--1-5-8-9-10-11
    • メジロブライト
      1. ローゼンカバリー
      2. マウンテンストーン
      3. ミナモトマリノス
      4. カシマドリーム
      5. マイネルブリッジ
      6. イシノサンデー
    にへい君の見解
  • 早くも中山最終週となってしまった。実質3週間で8日開催だから仕方ないか。最後を飾るのは、新春G2のアメリカJCCである。G1を勝っているような馬は斤量を背負わなければいけないため、出走してくることはまずない。基本的にはG1入着級の馬とG3やOP特別を勝ち上がった馬との戦いになるだろう。過去の傾向を見る限りでは、さすがにG1入着馬の成績の方がいいようである。やはり、レベルが高いレースを経験している馬は違うということか。ただ、中山金杯好走馬が勢いでここも好走するケースも目立っている。実績と勢いが重要だということだろう。中山金杯のハンデ戦とは違い、今回は別定戦なので、根本的な実力がなければ好走は難しいと言えそうだ。
  • 今回のメンバーを見てみると、なかなかおもしろいメンバーが揃ったと思う。去年のメンバー構成に比べれば、ずっとレベルが高くなっている。特に注目すべき馬は、メジロブライトとローゼンカバリーだろう。ブライトは前走のステイヤーズSで大差勝ち、カバリーは有馬記念で4着と、どちらも実績と勢いを兼ね揃えている。この2頭が中心になるのはやむ得ない雰囲気である。ただ微妙な斤量差がどう出るか。他にも重賞を勝っている馬がごっそりいるだけに、逆転されても何の不思議もない。けっこう難しい予想になりそうだ。
  • 私の本命◎はメジロブライトである。皐月賞4着、ダービー3着、菊花賞3着というクラシック実績は、他を圧倒している。しかも1・2人気での話である。有馬記念を制したシルクジャスティスとの比較でも、ダービー僅差、菊花賞では勝っているのだから、その強さが分かるだろう。このメンバーでは格が違うと私は思う。前走ステイヤーズS大差勝ちもスタミナというより、スピードの絶対値が違いすぎた印象が強い。クラシック実績からも距離の短縮は何の問題もない。ダービー、菊花賞では究極の切れ味がなく負けてしまったが、パワー重視の中山コースならこの馬の末脚が最大限に生かされる。何と言ってもアンバーシャダイ-メジロライアンという道悪大得意のラインの馬である。パワー勝負はのぞむところだろう。皐月賞では最後方からのレースで届かなかったが、中団からでもレースを進められる今なら、皐月賞のようなことはない。4角で好位にいれば突き抜けてしまうだろう。クラシックでも勝ちきれなかったように、中距離でのスピード勝負では甘さが残るのも確かであるが、ダービー3着馬がこんなところで凡走するはずがない。私は堅軸と判断する。
  • 対抗○はローゼンカバリーで仕方ないだろう。とにかく中山を得意としている馬であり、G2-3勝は全て中山である。典型的なパワー型の馬で、時計がかかる馬場でこそ持ち味を発揮する。道悪になればなおさらプラスとなる。G1では底を見せつつあったが、前走有馬記念で4着したことで、やはり中山でこその馬なんだなあと感心させられた。しかも出遅れての4着である。まともだったらもっと際どい勝負をしていたはずである。これだけの馬が中山のG2で凡走することは考えにくい。好走は必至だろう。ただ、G2-3勝もどちっかというとレベルの低かったレースばかりだと思える。去年と違ってかなりレベルの高い重賞で好走している馬が相手となるだけに、実力負けということも十分に考えられる。斤量58kgもきつそうだし、とにかく去年のような楽な競馬にはならないはずである。
  • 単穴▲はマウンテンストーンにする。またまたこの馬をこんなに高い評価にしてしまった。前走の有馬記念でだいたい底を見せてしまったとは思っているのだが、好きな馬はどうしてもひいき目で見てしまう。でも、有馬記念7着なら上出来だと思うし、G2なら十分に戦えると思う。上2頭は1kgのハンデがあるわけだし、うまく斤量差を生かせば、安定度の高いこの馬が辛勝しても不思議はない。私はできれば早め早めの競馬をしてほしい。弥生賞のランニングゲイルのような走りをすれば、粘りきれると私は思う。そのくらいスタミナは半端じゃない馬だと私は思っている。そろそろ私に夢を見させてくれてもいいのでは。
  • 4番手△はミナモトマリノスである。前走は人気になりながら見せ場すら作れなかった。何が原因か分からないが、京都大賞典を2着した馬なのだから、実力負けということはないだろう。たぶん精神的なものだろうから、走る気さえ出せば、かなり強い競馬をするはずである。時計のかかる馬場も苦にしないタイプなので、中山コースも問題ない。とにかく気持ちの問題なのである。ただ、いつ走るか分からないということは、今回も走らないという可能性はけっこう高い。信用度はかなり低く、前走のように惨敗しても何の不思議もない。
  • 5番手△はカシマドリームにする。4歳時は京都新聞杯2着などかなりの強さを見せた馬である。昨年はいいところなく終わってしまったが、前走中山金杯5着してやっと復調気配である。調子さえ良ければ、G2くらいなら簡単に勝てる能力の持ち主であるだけに、今回はかなり期待していいだろう。ただ、どうも非力なタイプの馬で時計のかかる馬場はダメのようである。軽い馬場のスピード勝負でこそ力を発揮する馬なのかもしれない。今回も入着が精一杯ということもありそうだ。
  • 6番手△はマイネルブリッジにする。一昨年の有馬記念で3着に好走したように、パワー重視の馬場を得意としている。前走の中山記念でもトップハンデで3着と好走して、まだまだ力があることを見せた。別定戦なら巻き返しも可能である。鞍上岡部も大きな魅力である。ただ、昨年の有馬記念は11着に沈んでいるように、年齢的な衰えも隠せない。前走3着もけっこう離されている。相手もかなり強くなっているだけに、果たしてどこまで戦えるであろうか。
  • 7番手△はイシノサンデーにする。本当に出走してくるとは思わなかった。昨日まではたとえ出走してきたとしても、長期休み明けでは厳しいだろうと思っていた。でも、何だかんだ言ってもG1ウイナーである。G1連対すら経験していないこのメンバーが相手なら、休み明けでも好走は可能だと思い直した。厳しい状況であることに変わりはないが、実績のない人気馬よりは人気のない実績馬だろう。私の馬券はここまでである。
  • 8番手はキラージョーにする。前走で準OPを勝ち上がり勢いは非常に感じるが、やっぱり重賞初挑戦というのはあまり信用できない。G3ならとのかく別定G2ではなおさら厳しい。それに今回のメンバーはG1でも好走している馬が多く、かなりレベルが高い。いきなりG2で好走していしまうということはないと私は判断する。ただ、底を見せていないのも事実である。もしかしたらG1を好走できる逸材かもしれないのだから、本当なら押さえておいた方がいいのだろうな。
  • 9番手はトキオエクセレントにする。菊花賞4着の実績を考えるとちょっと評価を下げすぎた感じもするが、私にはどうしても強い馬には見えない。好走する時はスローペースでの上がりだけの競馬というパターンである。スタミナ重視の展開になると凡走する傾向があるように思える。前走もメジロブライトに大きく離されており、勢いもあまり感じない。でも菊花賞4着だからなあ。いちおうシルクジャスティスに勝っているんだよな。
  • 10番手はファンネルマークにする。前走京都金杯では見せ場たっぷりの4着だった。掛かりながらもよく最後まで粘った。折り合っていれば、もっとがんばれただろう。ただ、ハンデ53kgだったわけだし、気性に問題があるのに距離延長はマイナスだろうし、しかも初距離では余計に心配である。私はあまり評価していない。
  • 11番手はスガノオージにする。道悪が大得意の馬で、馬場が荒れれば侮れない存在になる。でも、前走14着からの巻き返しは厳しそう。年齢的にもあまり上積みは見込めない。
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    G2アメリカJCC出走馬
    馬名 買い&消し
    ローゼンカバリー
    (牡6・横山典58)
    買い H8アメリカJCC優勝、H8日経賞優勝、H8セントライト記念優勝。G2を3勝、有馬記念で出遅れながら4着と抜群の実績を誇る。しかもすべて中山コースでのものである。道悪を大得意としており、パワー重視の中山でこそ真価を発揮する馬なのである。天皇賞秋、ジャパンカップは休み明けのためか凡走したが、前走の有馬記念からエンジンがかかってきたようである。体調はかなり良いと思っていいだろう。
    消し まず斤量58kgがどうだろうか。天皇賞春5着の時は斤量負けしたというコメントがあったはずである。さらに、ジャパンカップ、有馬記念と大きく出遅れている。癖になってしまったようである。いくらG2でも出遅れれば苦戦は必至である。また、昨年よりはずっとメンバーが強くなっている。特に粋のいい5歳馬が出走してくるので、時代の波に飲まれてしまうこともあり得る。
    メジロブライト
    (牡5・河内57)
    買い H8ステイヤーズS優勝、H8共同通信杯優勝。勝鞍は地味だが、皐月賞4着、ダービー3着、菊花賞3着というクラシック実績は他馬の実績を大きく上回るものであるといえる。前走のステイヤーズSでは大差勝ちというとんでもない勝ち方をしている。中山のスタミナ勝負は問題ないし、ダービー、菊花賞の34秒台の末脚からスピードも上位である。
    消し 目立ったマイナスはないのだが、スプリングSで2着に京都新聞杯で3着に敗れているように、けっこう取りこぼしも多い。中距離重賞で意外と勝ちきれないでいるのである。3600mと2200mとでは距離が違いすぎるだけにあまり参考にはなりそうにない。中距離では、やっぱり勝ちきれないで終わる可能性もありそうだ。
    マイネルブリッジ
    (牡7・岡部58)
    買い H9七夕賞優勝、H7福島記念優勝、H7NHK杯優勝、H8有馬記念3着。何と言っても、一昨年の有馬記念で3着して、昨秋の天皇賞秋で7着している実績がすばらしい。前走もトップハンデながら3着は立派である。今回も同じ58kgであるが、別定戦で相手もかなり背負うので、斤量負けしないこの馬には間違いなくプラスである。とにかく、パワー重視の馬場を得意としており今の中山コースに合っている。2000m〜2500mで実績があるので距離も問題にならない。鞍上が岡部に替わることで勝負気配を感じる。
    消し 前走3着も今回の相手に比べれば、数段レベルが低かったと思える。それでいて大きく離されての3着ではちょっと高い評価はできない。一昨年の有馬記念では3着だったが、昨年の有馬記念では11着に負けている。そろそろ年齢的な衰えも見え隠れしている。有馬記念からきついローテーションを組んでいるので、体調維持も疑問である。
    マウンテンストーン
    (牡6・蛯名正57)
    買い H8青葉賞優勝、H9中山金杯2着、H9日経賞2着。この馬の良さはスタミナが豊富なことである。体調が悪いと大きく崩れるが、体調さえ良ければ安定度の高い走りが期待できる。2着続きの時もあったが、スローペースの決め手勝負に苦しんだものである。ただ、上がり34秒台を何度か出しているようにスピードもないわけではない。ただ、この馬のスタミナを生かすには、やはりペースは速い方がいいだろう。切れよりもスタミナ重視のレースとなれば、チャンスは大きくなるはずだ。もちろんパワー重視の中山コースにも合っている。
    消し 決め手勝負になるとどうしても分が悪い。切れがないのはあまりに痛い。スローペースだと苦戦は必至だろう。すべての条件が揃ったと思われた有馬記念で7着に負けているように、G1では厳しいことを痛感させられた。今後G1でも好走が期待される素質馬が集まった今回のレースでどこまで戦えるか疑問である。昨年好走を続けた時のメンバーよりははるかに強い相手である。
    ミナモトマリノス
    (牡6・田中勝57)
    買い H8京都大賞典2着、H8若葉S優勝。4歳時に古馬G2で連対している実績は高く評価しなければいけない。マーベラスサンデーと僅差の勝負をして、ダンスパートナーに勝っているのだから当然である。皐月賞4着という実績からも格不足ということもない。不良馬場の若葉Sでロイヤルタッチを完封しているので、時計のかかる馬場も大歓迎である。前走前々走と惨敗しているが、気持ちの問題だろう。走る気さえ出せば能力は上位のはずである。
    消し どうも分からない馬である。前走も「さすがにここでは負けられないだろう」というレースだったのにあっさりと惨敗してしまった。人気がないと好走するが、人気になると凡走する典型的な馬で本当に困った馬である。G2で連対した実績はあるのだが、フロックなのか実力なのかも判断しづらい。不安定な実績を考えれば、軸にするのは危険すぎる。
    カシマドリーム
    (牡6・的場57)
    買い H8京都新聞杯2着、H8青葉賞2着、H8ラジオたんぱ賞2着。重賞で3度連対している。特にレベルの高い京都新聞杯で2着したのは高く評価しなければいけない。とにかく切れ味が鋭い馬であり、決め手勝負ならチャンスは大きくなる。前走5着してやっと立ち直ってきたようである。京都新聞杯の実績からも距離はほぼベストだと思われる。
    消し 古馬になってからは精彩を欠いている。この馬らしさがまったく見られない。時計の速いスピード勝負では好結果を残しているのに対し、道悪など時計がかかるようだと凡走するようなので、もしかしたら、非力なタイプであるために軽い馬場でないと好走できないのかもしれない。そうであれば、今のパワーの必要な中山では力を発揮できないことになる。前走5着もまだまだ復調途中という感じもする。
    キラージョー
    (牡5・柴田善56)
    買い 前走準OPを勝ってオープン入りした上がり馬である。初勝利まで手間取ったが、500万900万と休み明けを挟んで連勝、準OPも2戦で勝ち上がり、かなりの勢いを持っている。前走の冬至Sのタイム2.34.8は、何と有馬記念と同タイムである。まだ底を見せていないということは、とんでもなく強い馬である可能性もある。
    消し しょせん重賞初挑戦である。しかもオープン特別すら経験がないのである。このメンバーでは明らかに格不足である。前々走は準OPで惨敗を喫しているように、安定度にも疑問を抱く。有馬記念と同タイムもサクラシンオーと僅差の勝負をしているようでは、とても重賞では通用しないように思える。G1で掲示板に載るような馬を相手にするのはまだまだ厳しいような気がする。
    トキオエクセレント
    (牡5・大塚56)
    買い H9青葉賞優勝。菊花賞4着という実績もあり、G2でも十分に戦えると思われる。1800mのベンジャミンSを勝っていることからも距離が短いということはないだろう。3連続4着とそれなりに安定はしているので、大崩れは考えにくい。有力馬が揃って自滅するようだと台頭してくる。前走はメジロブライトに大差だったが、菊花賞では僅差だったのだから、やはり道悪がすべてだったということかもしれない。良馬場なら巻き返しは十分である。
    消し 重賞では青葉賞を勝っただけで、それ以外は連対すらない。常に堅実に走るのは悪いことではないが、もう一つパンチ力に欠ける印象が強い。好走する時は、軽い馬場での上がりだけの競馬というのが多いので、パワー重視の馬場はあまり得意ではないように思える。前走の大差負けもそういう結果だろう。たとえ良馬場でも今の中山ではパワー不足で伸び切れないのではないか。またまた4着ということもありそうだ。
    スガノオージ
    (牡8・安田富57)
    買い H7毎日王冠優勝、H8カブトヤマ記念優勝。重賞を2勝しているし、そのうちの1つはG1級ととうえる毎日王冠である。このメンバーでも格不足ということはないだろう。とにかく道悪を得意としており、パワー重視の中山馬場は大歓迎である。休み明けを一度叩かれて大化けする可能性もある。
    消し 毎日王冠を勝ったのは平成7年のことである。H9年度はいいところがまったくなかったように、年齢による衰えも隠せない。もう昔のような走りはできないかもしれない。重賞2勝が両方とも1800m戦だっただけに、距離も少し長いような気がする。休み明けを一度叩かれたが、前走13着からでは上積みがあっても連対までは届かないのではないか。
    イシノサンデー
    (牡5・四位58)
    買い H8皐月賞優勝、H9京都金杯優勝。何と言ってもG1ウイナーである。G1連対の経験すらないこのメンバー構成なら実績最上位といえる。皐月賞を勝った同じ中山コースで復活を狙う。2000mで好走が多いので2200mは守備範囲だろう。体調さえ戻っていれば、いきなりのVも十分に可能である。
    消し 皐月賞優勝の実績もその後は意外と凡走を繰り返し、京都金杯は勝ったものの、また凡走を繰り返している。まず、決め手がいまいちでスローペースの決め手勝負だとついていけないようである。それなのに道悪はまったくダメのようである。つまりは、良馬場で上がりがかかる展開でないとダメのようである。レースの流れに注文がつくということは信用しづらいということである。さらに今回は長期休養明けである。いきなり初戦から好走するのは考えにくい。
    ファンネルマーク
    (牡5・藤原56)
    買い 前々走準OPを勝ち上がり、前走京都金杯でも4着とがんばった。京都金杯では途中から掛かってしまい向正面ではいきなり先頭にたってしまうというお粗末な走りだったにもかかわらず、よく粘っていた。折り合いがついていれば、もしかしたかもしれない。勢いはかなり感じるので、うまく流れに乗れればおもしろい存在である。
    消し 京都金杯4着も、ハンデ53kgに恵まれての結果である。今回斤量が3kgも増えるのに相手がさらに強くなるのだから、常識的には前走より着順を上げるのはあまりに厳しいということになる。前走掛かっていたという気性的な不安もあるし、2200mは初めてだというのも不安である。
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