前ページに戻る
G3函館スプリントSの反省

G3函館スプリントSの結果
1 5-06ケイワンバイキング 横山典 1.09.0---35.1 444kg+8 1人気
2 5-07エイシンバーリン 南井 1.09.3235.7 450kg-2 2人気
3 2-02サンライズアトラス 安田康 1.09.5134.7 480kg+2 6人気
4 3-03ジョープロテクター 小池 1.09.71.1/235.3 480kg0 12人気
5 4-04ナムラキントウン 橋本美 1.09.81/235.7 534kg-2 8人気
単勝240円 枠連450円
複勝120円 130円 280円 馬連470円
予想と見解 好材料と不安材料
G3函館スプリントSの感想
  • 終わってみれば、G1実績のある2頭で決まってしまった。こういう結果だとレース前から言われていたとおりということだから、あまり私が述べることもなさそうである。いつもこのように実績どおりに決まってくれると常に1点勝負でいけるのだけど、G1実績がある馬がこういうところでたまにこけるから困るのである。今回の的中も赤字という結果はやむ得ないものだとしか言いようがない。回収がゼロじゃなかっただけでよしとしなければいけない。
  • 勝ったのはケイワンバイキングであった。さすがに高松宮記念5着の馬である。高松宮記念の時は先行馬、差し馬と強い馬がいただけにレース作りがかなり難しかったが、今回は相手がエイシンバーリンしかいなかったので、バーリンだけをマークすればいいわけで、楽なレース展開に持ち込めたのが大きいと思う。それにしても2馬身差とは恐れ入った。かなりの実力がなければこれだけの勝ち方はできない。これで重賞制覇という結果を残したわけだから次は堂々とG1戦線にのぞめるはずである。この時期まで使ってしまったのが、秋に影響しなければいいとは思うが、能力を証明できたことは大きな成果である。
  • 2着はエイシンバーリンであった。今までの実績を考えれば、最低でもこのくらいは走らなければいけない馬である。本来ならば負けることも許されないと言いたいところだが、高松宮記念5着の馬に負けたのだから、これは仕方ないとしてあげないとかわいそうだ。調子に疑問の声があっただけにけっこう心配だったが、やはり実力が違いすぎたようである。今回使ったことで、秋のスプリント戦線にどう影響してくるかは分からないが、きっと楽しませてくれるには違いない。
  • 3着はサンライズアトラスだった。前走同様に開き直った追い込み作戦。一気に脚を伸ばして見せ場は作ったが、さすがに相手が悪かった。スプリントのG1戦線では前が決して止まらないだけに、他力本願のレース運びでは連対は難しい。そのG1実績馬2頭がそのまま連対されては手も足も出ないというわけだ。G1実績馬がいない重賞であれば勝つチャンスもありそうだが、追い込み作戦だけではレベルの高いスプリント戦で連対しようというのは今後も難しいと思われる。
  • 4着はジョープロテクターであった。後方からよく伸びてはいたが、前3頭とは決定的な差である。今後の重賞につながるレースだったとは言いづらい。オープン特別で力をつけてもらってまた挑戦することになるであろう。
  • 5着はナムラキントウンであった。一言で言えばやはり距離でしょう。もう少し長い方がこの馬にはいいのだと思う。それでも5着にきているあたりがこの馬の能力の高さを証明している。1800mくらいならばG3でもチャンスは出てくると思う。
  • シルクジャスティスは6着であった。この馬らしさがまったくなかった。体調が不十分だったとしか思えない。もともと叩かれ良化型のタイプなだけに、休みが長かったのが影響したのではないだろうか。こんな馬ではないはずだ。秋には巻き返してくれるに違いない。
  • シャドウクリークは6着であった。基本的には休み明けが影響したようである。それでもブリンカー効果もあって、よく走っているということらしい。岡部騎手が「次が楽しみ」と言うのだから、本当に楽しみにしてよさそうだ。
  • ダービーラブリネスは7着であった。結果的には格が違いすぎたようである。逃げることができれば違ったのだろうが、相手がエイシンバーリンでは行けるわけがない。それでも前々走は2桁着順だったのだから7着なら上出来だろう。自己条件ならば楽勝できるのではないか。
  • ダンディコマンドは8着であった。いくら実績馬でも、重賞を骨折休み明けで勝つのは至難の業である。常識的には仕方ないの結果だとは思う。こういう馬をきっちりと消せると馬券作戦も楽になるだが、やっぱり気になるんだよなあ。
  • ヤシマジャパンは9着であった。スタートが合わなかったようだが、それにしても9着は負けすぎである。やっぱり重賞では足りない馬なのかもしれない。
  • スーパーナカヤマは13着であった。エイシンバーリンが残っているのだから、ペースは理由にならない。やはり芝ではいまいちということなのではないか。ダートの短距離でがんばった方がいいような気がする。
  • まあこんなもんでしょう。
  • 前ページに戻る

    参考
    G3函館スプリントSの予想
    結論
    所用のため土曜日更新できませんので下記の馬番連勝複式を最終結論とします。
    • エイシンバーリン からの流し
      1. ケイワンバイキング
      2. シャドウクリーク
      3. スーパーナカヤマ
      4. ダンディコマンド
      5. ダービーラブリネス
      6. ヤシマジャパン
    にへい君の見解
  • 夏のスプリント戦となるこのレースであるが、ポイントはやはり平坦小回りコースだと思う。去年なんかは前2頭で決まっているように先行馬が有利であると思われる。しかしながら、あまりに先行争いが激しくなると後ろの馬が一気に突っ込んでくることもよくあることである。この見極めが重要となる。果たしてどんなレースになるであろうか。
  • 私の本命◎はエイシンバーリンにする。日本レコードホルダーであることはもちろん、高松宮記念で2年連続で好走しているG1実績はここでは抜けた存在である。逃げなければいけない馬であることは確かであるが、H9高松宮杯では2番手からでも2着しているように、1200mであれば逃げにこだわらなくても大丈夫である。とにかく先行する馬なので、平坦小回りコースももちろん有利である。これだけ材料が揃えば◎本命にしないわけないはいかない。ただ、意外と簡単に惨敗することもあり安定度はいまいち期待できないのも事実である。気まぐれ牝馬なので、死角がない時ほど大ボケをかましそうで恐い。とは言うものの、ひねくれて失敗するのは私は嫌いである。ここは素直にこの馬が力の違いを見せつけると信じたい。もちろん軸で勝負する。
  • 対抗○はケイワンバイキングにする。この馬も高松宮記念5着を評価した。ダービー卿CTもハイペースで逃げて2着にがんばっているように能力が高いことは明らかである。マイルだと掛かる気性も1200mならばスムーズにレースが運べそうだ。ただ、1200mの実績があまりないのが不安である。気性的には短距離向きでも能力的にはマイルの方が合っているような気もしないではない。スペシャリストという感じはしないだけに、スペシャリストに敗れることもありそうだ。
  • 単穴▲はシャドウクリークにする。昨年バーデンバーデンCでレコード勝ちしているように芝は何の問題もない。去年のこのレースでは気性の問題もあり惨敗したが、追い込むレースに徹するようになってからは安定したレースができるようになった。鞍上が岡部であるのも信頼できる。先行有利なだけに追い込みが届くかは疑問だが、一発あるとすればこの馬だと私は思っている。
  • 4番手△はスーパーナカヤマにする。ガーネットSでレコード勝ちするなどダートで実績のある馬だが、芝にも対応できる馬である。先行できるというのも魅力である。前走3着に敗れたが、距離が短すぎたためだと思う。もともと2000mでも結果を残したことがある馬である。距離が延びるのはプラスである。少なくても青函S出走組の中では最先着してくれると思う。あとは重賞好走馬とどこまで戦えるかである。
  • 5番手△はダンディコマンドである。距離が長いと思われた皐月賞でも5着してしまう馬である。能力の高さは、このメンバーではNo1だという評価もうなずける。休み明けも問題ない馬だけにいきなり勝負になりそうだ。とはいえ、休み明けの馬を信用することはなかなかできないものである。1200mという距離も少し短いような気もする。何となく今回は来ないような気がしているので、できれば消したかったが、実績が実績なだけにやっぱり消しきれなかった。
  • 6番手△はダービーラブリネスにする。前走青函Sで逃げ切ったのは評価できる。牝馬は勢いに乗ると止まらないだけに今回も外しずらい。このメンバーで自分の競馬ができるかはかなり疑問であるが、私は押さえることにした。
  • 7番手△はヤシマジャパンにする。1200mのスペシャリストという感じがする馬である。オープン特別で決め手の甘さを見せているだけに、重賞でどうかとは思うが、調子がかなり良さそうなので押さえておく。私の馬券はここまでである。
  • 8番手はナムラキントウンにする。1200mでも実績があるだけに十分に戦えるとは思っているが、こういうオールマイティーな馬よりスペシャリストを買いたいと思ったので今回は外した。
  • 9番手はサンライズアトラにする。バーデンバーデンCで見事に差し切った勢いは買える材料なのであるが、僅差の勝利ということで重賞ではまだ足りない馬だと判断した。今回は強力な先行馬がけっこういるので、この馬の追い込みでは届かないような気がするのである。
  • とりあえず、こんなもんですかねぇ。
  • このページのTOPに戻る
    G3函館スプリントS出走馬
    馬名 買い&消し
    エイシンバーリン
    (牝7・南井55)
    買い H9高松宮杯2着、H9シルクロードS優勝、H9CBC賞2着などなど。言わずと知れた1200mの日本レコードホルダーである。マイペースで逃げると捕まえるのは容易ではない。7歳になったが、今年の高松宮記念でも3着に粘っており、まだまだ衰えはない。数々の重賞実績から言って、このメンバーでは負けられないと言える。逃げるこの馬にとって平坦小回りコースはあまりにおいしすぎる。
    消し まず斤量が55kgである。他の馬が上乗せなしなので、多少のマイナスであることは確かである。次に競られると意外と簡単に陥落することがある。昨年のスプリンターズS、今年のシルクロードSとも、キョウエイマーチと先行争いをして凡走に終わっている。そして、この馬は牝馬なので、いつどこで気まぐれをおこすか分からないというのが不安である。
    ケイワンバイキング
    (騙6・横山典56)
    買い ダービー卿CT2着。春先に準オープンを2連勝し、重賞で連対、G1高松宮記念で5着入着と一気に1流馬の仲間入りを果たした。特に高松宮記念では多少不利があったということなので、もっと高い評価をしてもいいかもしれない。G1の高松宮記念を除けば、7連続連対を果たしているので安定度はかなり期待していい。G3ならば連を外すことはないかもしれない。
    消し 1200mでは1度も連対を果たしていない。ちょっと距離が短いかもしれないという懸念はある。1200mの重賞というのはどうしてもスペシャリストが強いというイメージがあるだけに、マイルも無難にこなせるこの馬では、パンチ不足のような気もする。
    サンライズアトラス
    (牡5・安田康56)
    買い バーデンバーデンC優勝。前走オープン特別を勝っており勢いは非常にある。やはり1200mが合っているということなのだろう。チアズサイレンスを差し切っているのだから、G3でも十分に通用するはずである。前崩れの展開ならばチャンスはありそうだ。
    消し 前走は前崩れの展開となったのが功を奏した。今回の先行馬はちょっとやそっとじゃ崩れそうにないので、崩れるのを待っているのでは話にならない。自分から勝ちに行くレースを作れないのであれば、まだ重賞では力不足ということになりそうだ。
    ジェットアラウンド
    (牡5・田中勝56)
    買い H10栗東S優勝。芝ダート問わず1200mで5勝をあげている。1200mがベスト距離であることは間違いない。前走青函Sも4着とがんばっているので調子も悪くないようだ。
    消し 栗東Sを勝っていることからして、基本的にはダート馬だと判断すべきである。阪急杯、シルクロードSとG3でも惨敗していることからすると、芝の重賞ではちょっときついものがありそう。
    シャドウクリーク
    (騙6・岡部56)
    買い H9バーデンバーデンC優勝、オーロC優勝。最近はダートでの実績が目立つが、バーデンバーデンCをレコード勝ちをしているように、芝のスピード競馬も何の問題もない。後方から差す競馬が板についてきているので、一発あってもおかしくない。
    消し 去年のこのレースで8着に惨敗した。その後のスワンSでも惨敗しているように芝の重賞では底を見せてしまっている。オープン特別くらいなら芝でも大丈夫だと思うが、重賞となるとやっぱりダートの方がいいようだ。今回もG1好走馬がいるだけにちょっと相手が強いかもしれない。
    ジョープロテクター
    (牡5・小池56)
    買い 前走青函Sでは5着とまあまあの結果を残している。阪急杯4着と重賞で入着経験もある。最近の走りを見る限りでは芝の1200mがベストのようである。
    消し オープン特別の青函S5着からの巻き返しはかなり厳しい。メンバーが大きく強化されるだけになおさらである。阪急杯4着も斤量49kgの話だし、別定戦では苦しいと判断したくなる。
    スーパーナカヤマ
    (牡5・的場56)
    買い H9クリスタルC2着、H10ガーネットS優勝。クリスタルCをはじめ芝でも実績のある馬である。前走の青函Sでは3着に敗れたが、マイルも走れるこの馬にとっては短すぎたと思う。1F延びることで前走よりは走れるはずだ。ダートで1.09.1という破格のタイムで走っている馬である。芝のスピード勝負にも対応できるはずだ。
    消し 前走3着はメンバーを考えるとがっかりの結果である。メンバーが一気に強化される重賞で巻き返せるかは疑問である。卯月Sでも1人気を裏切っていることを考えると、やはりダートの方が合っていると見るべきなのだろうか。
    ダンディコマンド
    (牡6・武豊56)
    買い H9北九州記念優勝。北九州記念では逃げてレコードをマークしているようにそのスピードはずば抜けている。皐月賞5着からもその実力がG3レベルではないことは明白である。1200mは3戦3勝とパーフェクトである。先行力があるので平坦小回りコースも有利である。
    消し 長期休み明けは常識的にはマイナスである。確かに鉄砲実績はあるが、条件戦では参考にならない。重賞でもいきなり走れるかは分からない。また皐月賞でも5着に頑張り、北九州記念でもレコード勝ちするくらいである。1200mはちょっと短いような気もする。
    ダービーラブリネス
    (牝6・松永幹54)
    買い H10青函S優勝。前走函館コースで勝っているのはいいことだ。勢いはかなりありそう。もちろん実績から言って距離も問題ない。
    消し 前走は逃げることができたのが大きい。今回はエイシンバーリンという強力な逃げ馬がいるだけに、厳しい展開になりそうだ。抑えると持ち味が生きないし、無理すれば潰れるのは目に見えている。前々走まではしばらく2桁着順だったように安定度はあまり期待できない。
    テレマティーク
    (牡7・未定56)
    買い 前走勝っているのはいいことだ。勢いは感じる。1200mで3勝しているので距離もベストだろう。
    消し 900万を勝ち上がったばかりでは重賞好走は難しいと言わざる得ない。今回はメンバーが強すぎる。
    ナムラキントウン
    (牡5・橋本美56)
    買い H10淀短距離S2着、H10中京記念2着、H10巴賞2着。中距離を逃げて好走するのが目立っているが、淀短距離Sでは追い込んで2着を決めている。距離展開は特に気にしなくて良さそうだ。前走も厳しい流れながら5着は確保しているわけだし、調子はかなり良さそうだ。
    消し やはり大幅距離短縮は不安な点である。今回は重賞であるだけに淀短距離Sのようにはいかない。ローテも中1週と厳しい。
    ヒットパーク
    (牡5・武士沢56)
    買い 1200mで実績があるので距離はベストだろう。休み明けを1度叩かれたので前走よりは体調アップしているだろう。
    消し ダートで3勝していることを考えると芝のレースには不安を隠せない。ましてオープン実績がない馬だから重賞となるとさすがに厳しそうだ。
    ヤシマジャパン
    (牡5・菊沢徳56)
    買い H9新潟日報賞優勝。1200mで3勝していることからも距離はベストである。前走前々走と惨敗しているが、相手が強すぎた。オープン特別だと堅実に走っているのでG3なら十分圏内だろう。先行力がある馬なので展開も向きそうだ。
    消し オープン特別で3着が多いようにどうも決め手に欠けるタイプである。重賞ではちょっと実力不足の馬かもしれない。好走してもまたも3着ということになりそう。少し間隔が開いたのも多少気になる。
    このページのTOPに戻る

    前ページに戻る