前ページに戻る
G1天皇賞・春の反省

G1天皇賞・春の結果
1 4-05メジロブライト 河内 3.23.6---34.3 460kg-6 2人気
2 6-09ステイゴールド 熊沢 3.23.9234.3 418kg+18 10人気
3 6-10ローゼンカバリー 横山典 3.24.01/234.2 486kg-6 5人気
4 3-04シルクジャスティス 藤田 3.24.11/234.6 462kg+2 1人気
5 3-03ダイワオーシュウ 柴田善 3.24.1クビ34.8 448kg-4 3人気
単勝230円 枠連1520円
複勝130円 550円 360円 馬連4770円
予想と見解 好材料と不安材料
G1天皇賞・春の感想
  • やっぱり2強で決まらなかったあ!さすがに今回だけは無いだろうなあと思っていただけに、ジンクスというだけでは割り切れない何かがありそうで恐い。これだから競馬は分からない。結果的には私の予想の考え方は正しかったということになった。崩れるとすればジャスティスであり、流すのであればブライトだろうというところまでは当たっていたということである。が、ひもを外しては何の意味もない。前走10着のダイワオーシュウと距離実績のないマイネルブリッジで勝負したのは、今思えばけっこう間抜けだった。前走それなりにの走りをしており距離実績のある馬を選択すべきだということを痛感した。今回の馬券をゲットできなかったのは私にとっては痛恨である。これなら1点勝負で撃沈した方が良かったかもしれない。まあ、これが私の今まで歩んできた競馬人生そのものであり、かえって私らしくて良いのかもしれないが。
  • 勝ったのはメジロブライトであった。この馬の最大の勝因は私は河内だと思う。こういう超スローの展開だと実力勝負という感じではなくなってきてしまうものである。仕掛けどころ、コース取りなど、ちょっとしたことで着順が替わってしまうものである。そういう流れにもかかわらず、ブライトの実力を十分に引き出していることを私は評価したい。阪神大賞典ではジャスが動いてもじっと直線勝負に徹したが、今回は自分から勝負に出ている。この状況判断が凄い。レースの流れに応じた騎乗をしているということである。もちろんブライトの実力も認めなければいけない。どんなに完璧な乗り方をしても、馬に実力がなければ話にならない。実力のある馬を騎手が完璧に乗りこなす!これが長距離レースなのである。馬の力で勝たせてもらったとか、騎手がうますぎただけでは、長距離G1は勝てないものである。
  • 2着はステイゴールドであった。この馬の好走の最大の要因はやはり熊沢騎手ではないだろうか。この馬で3000m戦を2度連対していたことで、この馬の長距離戦における長所と短所をしっかりと把握していたことが、今回の好走につながったと思う。それに京都コースを熟知していることを忘れてはいけないし、人気がないと思いきった騎乗をすることも要因の一つだと思う。まあ、この馬にそれなりの実力がなければ好走できるはずがないのだから、そういう評価もしなくてはいけないだろうが、これで勝てないのがこの馬の実力だと私は思う。つまりは、騎手の力だけでは勝つことはできないということである。あとは+10kgが示すように体調がよっぽど良かったのだろう。
  • 3着はローゼンカバリーだった。この馬はいったい何なのだろうか。さっぱり分からない。去年は重い馬場を得意として決めて勝負を大の苦手としていたのに、今年は得意の重い馬場で3着続きと惜敗して、今回は苦手のはずの決め手勝負で僅差3着なんて信じられない。前残りの競馬では残れないということを前走の日経賞で思い知らされていただけに、勝ちにこだわるのであれば、確かに今回のような乗り方しかないのだが、それにしてもメンバー中No1の上がりはびっくりである。まあ、この馬にはこれが限界だろう。この馬がG1で連対することは今後もないと思う。
  • 4着はシルクジャスティスであった。これはどうしたことか?いくら内々を通っていたと言っても上がり34.6は遅すぎる。私には敗因がさっぱり分からない。本当に折り合いがついていたのだろうか?藤田騎手には思いどおりのレース運びでも、ジャスティスの方にはけっこうストレスがあったのかもしれない。そうであれば、やはり騎手の問題ということになる。でもなあ上がり34.6はそれにしても遅すぎる。故障でなければいいのだが。
  • 5着はダイワオーシュウであった。前走日経賞10着を考えれば、ここらへんがいいところだろう。G1で好走するつもりならば、G2でも掲示板には載っていないと巻き返しは無理である。こういう馬を選んでしまった自分がけっこう情けない。いくらG1実績があっても前走G2惨敗の後では厳しすぎた。
  • シグナスヒーローは6着であった。こういう展開になってしまうとスタミナだけではどうしようもない。脚質も一瞬の切れを生かすタイプなので、ラスト3Fだけの勝負も厳しすぎた。6着なら上出来な方だろう。
  • マウンテンストーンは7着であった。この馬はこういう馬なのである。上がり35秒台というのが笑ってしまう。それでも7着に頑張っているのだから誉めて上げたい。これからもG1でこの馬を買うことはほとんどないと思うが、心の中では応援していきたい。
  • ユーセイトップランは8着であった。終始後方の競馬では届くはずがない。スタミナ重視の馬だろうから、上がりだけの競馬に対応できるだけのスピードはないようである。長距離戦らしい多少上がりのかかる展開で強いタイプなのだろう。それにしても8着は負けすぎのような気もする。疲れがあったのかもしれない。
  • テンジンショウグンは11着であった。単勝万馬券を出した馬の次走はこういうものである。日経賞の内容はなかなかだっただけに、これが本当の実力と言い切るのもどうかとは思うが、まあこれが本当の実力でしょう。しょせん9歳馬だということである。
  • マイネルブリッジは12着であった。岡部騎手に期待したが、馬がついてこれなかったようである。距離適性がないのではどうしようもない。3000m実績がない馬を選択した私もけっこう間抜けである。いい勉強になった。
  • まあこんなもんでしょう。
  • 前ページに戻る

    参考
    G1天皇賞・春の予想
    結論
    馬番連勝複式 軸5--3-4-13
    • メジロブライト
      1. シルクジャスティス(4,000円)
      2. ダイワオーシュウ(1,000円)
      3. マイネルブリッジ(1,000円)
    にへい君の見解
  • 古馬G1第一弾はもちろん天皇賞である。距離3200mの日本では伝統の一戦となる。世界のスピード競馬に逆らうように、日本では最も格上ともいえるレースである。私も古いタイプの人間なのか、この春の天皇賞が古馬では最も格式が高いレースであり、自分が馬主であればダービーの次に獲りたいタイトルである。それにスタミナ勝負というのが私は大好きなのである。そういう意味ではとても楽しみな一戦なのだが、3200mという距離をこなすにもかかわらず半端でないスピードを持つ馬などそういるものではない。そういうことで、有力馬とそうでない馬の実力差が開きすぎる傾向にある。馬券的には期待できないレースといえると思う。それでも、強い馬が強い競馬をするのだから、それで十分に満足しなければいけない。春の天皇賞とはそういうレースだと思う。
  • 今回のメンバーを見てみると、シルクジャスティスとメジロブライドの2強対決が濃厚な気配である。去年のダービー2着馬と3着馬であり、前走の阪神大賞典でマッチレースを展開しているのだから、当然である。常識的には、この2頭で決まらなければおかしいレースなのであるが、過去にこういうマッチレースで1角が崩れることもけっこうあった。トウカイテイオーとマヤノトップガンがその例である。今回もどこまで2強を信じていいものか分からないというのが正直なところである。今回のレースは、1点で勝負するか、どちらかを軸にするか、この2頭を入れたBOXで行くか、しかないだろう。この2頭を切るという馬券はちょっと冒険しすぎだと思う。現実的に起きるかもしれないが、それを理論づけることは私にはできそうにない。この2頭を中心に考えるのは仕方ないとしか思えない。
  • 私の本命◎はメジロブライトである。シルクジャスティスと悩みに悩んだが、けっきょくこの馬にした。この馬を選択した理由は、ジャスティスよりも安定度が高そうだと思ったからである。河内騎手が乗るようになってからのレースでは、相手が弱かったこともあるが、どっしりとしたレース運びをして、まったく危なげのない勝ち方をしているのがいい感じである。前走の阪神大賞典でも早く仕掛けるジャスに対し、慌てず騒がず計ったように差しきっている。皐月賞で4着を外した以外は3着を外していいないという安定度もいい。つまりは、ジャスに勝てるかどうかはともかく、この馬が凡走することはほとんど考えられないと踏んだわけである。京都コースは菊花賞3着など相性がいまいちな感じもするが、今の充実度をもってすればとくに心配する必要もないだろう。前走も上がり33秒台で締めていることからも、ジリ脚というイメージも払拭してよさそうだ。このメンバーであれば、この馬が連対を外すことは考えにくい。1点勝負ではなく、流すのであれば私はこの馬から流したい。
  • 対抗○はシルクジャスティスにする。有馬記念優勝、ダービー2着とレベルの高いG1で2度連対している実績は、メジロブライトとは比較にならないものである。実績的にはこの馬が勝たなければいけないとも言える。正直言って、メジロブライトと2頭だけのレースであれば、この馬が勝つと私は思っている。つまりは、実力的にはブライトよりも上だろうとは思っているわけである。それでは何で対抗なのか、と言われると、一言で言えば安定度がいまいちのように感じるのである。菊花賞5着ジャパンカップ5着というのがどうも気に入らない。能力はあるのだが、それを100%発揮させるのにかなり苦労するタイプの馬のように感じるのである。前走も休み明けとはいえ、早く仕掛けなければいけない展開になっているのもどうも気になる。ちょっとしたことで3着以下に負ける確率はブライトよりも高いように感じるのである。そういうことで実力を認めながらも敢えて評価を落としたわけである。
  • 私の見解をまとめると、順当であればジャスティス1着でブライトが2着である。ここでブライトは崩れないと読んでいるわけだから、ジャスに何かあればブライトは必ず1着となる。その後にジャスが2着となるかそれ以外の馬が2着になるかということになるわけだ。ただ、ジャスだってちちょっとのことなら2着は確保できるだろう。1点にするか否か、かなり悩んだが、根性なしの私は弱気に2点だけ別の馬を買うことにした。でも、たぶん2頭で決まるだろうなあ。本当に根性がない!
  • 単穴▲はダイワオーシュウにする。これは単純に菊花賞2着の実績を評価した。菊花賞でブライト、ジャスティスに先着しているのだから、この2頭に迫れるとしたらこの馬しかいない。京都コースの軽い馬場も合いそうなので、前走とは全く違う走りをする可能性もあるとは思う。叩かれた上積みも見込んでいいだろう。ただ、前走10着というのはいくら何でも負けすぎである。2桁着順から巻き返すのは常識的には厳しすぎる。急仕上げだったのも否めないだけに上積みもどこまで見込んでいいか疑問である。ちょっと厳しいかなあ。
  • 4番手△はマイネルブリッジにする。これは一言、岡部だからである。長距離戦はとにかく騎手の手腕が大きく左右する。岡部騎手の長距離連対率は半端ではない。この馬だって有馬記念3着の実績があるくらいだから能力は高い馬である。巧みな手綱さばきで連を拾うこともありそうで恐い。でも、この馬は基本的にはパワータイプの馬である。京都の軽い馬場は合いそうにない。いくら岡部騎手でもさすがに厳しいか。
  • 5番手はユーセイトップランにする。万葉S、ダイヤモンドSと3000m戦を連勝し、阪神大賞典でも3着と好走したことで、3000m戦での能力の高さを十分に証明た。適性という面では文句はないのだが、前走2強に決定的な差をつけられているのが痛恨である。逆立ちしても勝てないように私には感じられた。そういう意味ではどんなにがんばっても3着が精一杯だと私は思う。
  • 6番手はテンジンショウグンにする。日経賞であっと言わせた馬であるが、その内容もなかなかだった。上がり34.8なのだから大したものである。スタミナは文句がないだけに、上がりも切れるのだから、今回もチャンスはあるとは思う。ただ、前走一度だけではフロックというのも否めないし、2強と同じ脚質というのがつらい。2強に勝つには実力で勝つしかないことになる。さすがにそれはムリだろう。
  • 7番手はシグナスヒーローにする。基本的にはテンジンショウグンと同じである。上がり34.7で走っているのだから大したものである。ただ、テンジンと同じく、2強と同じ脚質というのは厳しすぎる。
  • 8番手はステイゴールドにする。万葉S2着、ダイヤモンドS2着と3000m戦では堅実な走りを見せている。前走より距離が延びるのは大歓迎だろう。ただ、ユーセイトップランに2連敗している程度の実力ではさすがにG1では厳しすぎる。掲示板はあっても連対はないタイプだろう。
  • 9番手はローゼンカバリーにする。昨年はAJC杯、日経賞と勝っているが、今年はどちらも3着だった。明らかに力が落ちているとみるべきではないだろうか。去年5着だったのだから、今年はそれを上回るのは厳しいと判断する。
  • 10番手はマウンテンストーンにする。私の好きな馬であり、3000m戦でこそ真価を発揮する馬であると思っているのだが、何せ決め手がなさすぎる。京都のスピード馬場ではとても戦えない。ハイペースの逃げでもかまさない限りは、この馬が連対することはないだろう。けど、がんばってほしい。
  • こんなもんですかねぇ。
  • このページのTOPに戻る
    G1天皇賞春出走馬
    馬名 買い&消し
    シルクジャスティス
    (牡5・藤田58)
    買い H9有馬記念優勝、H9ダービー2着、H10阪神大賞典2着。有馬記念を勝っている実績はここでは群を抜いている。4歳ながらマーベラスサンデー、エアグルーヴを敗ってのものであるだけにその価値はかなり高い。叩かれ上昇型だけに休み明けがどうかと思われたが、前走阪神大賞典でメジロブライトとハナ差の勝負をしていることで調子は上々であることをアピールした。一叩きされた今回は、前走以上の走りは当然のように期待していい。京都大賞典の実績からも京都コースは問題ないし、ダービーではブライトに末脚勝負で勝っている。ここは負けられない一戦といえそうだ。
    消し 菊花賞、ジャパンカップとアクシデントだとはいえ5着に敗れているのがどうも気になる。何というか安定度があまり高いように感じないのである。なんか大ボケをかましそうで恐いのである。それに長距離戦はかけひきが勝負となる。藤田騎手がベテラン騎手を相手に焦るのが恐い。阪神大賞典のように早く仕掛けてしまうのではないだろうか。どうも信用しきれない。 それにブライトのところでも言ったが、多頭数となると馬群を捌くのはかなり大変となる。先行策をとらない以上は、ちょっとしたアクシデントが致命的になる。後方から競馬をすすめる馬は常にこういうリスクを背負っているものである。
    メジロブライト
    (牡5・河内58)
    買い H9ステイヤーズS優勝、H10AJC杯優勝、H10阪神大賞典優勝。クラシックを4着3着3着と惜敗したが、メジロの馬らしい成長を遂げ、古馬になってからは圧倒的な強さを見せている。昔のように最後方からの直線だけの競馬ではなく、それなりのレース運びができるようになったのが大きい。もともと末脚は半端でないだけに、中団からの直線勝負であれば相手になるのはジャスティスだけだろう。このような脚質でありながら皐月賞4着以外は3着を外していないという安定度も魅力の一つとなる。そして長距離得意の河内騎手鞍上というのが最も安心できる。このオッサン3000m戦には滅法強い。
    消し 意外にもこの馬はG1で連対すら果たしていないのである。G2で連勝を重ねていても本当の勝負は今回である。そういう意味ではあくまでも挑戦者の立場だといえる。G1連対馬に実力の違いを見せつけられることもないとは言えない。ジャスとの比較で言っても、前走の阪神大賞典で勝ったものの、相手は休み明けで斤量58kgだったことを考えると、今回も勝つのはけっこう厳しいといえそうだ。それに京都コースとの相性がいまいちである。京都新聞杯、菊花賞で3着に負けているように、どうも究極の切れ味に欠けているように感じる。中山、阪神でのパワー重視の馬場の方が合っているのではないか。それに、どの馬にも言えることだが、多頭数となると馬群を捌くのはかなり大変となる。先行策をとらない以上は、ちょっとしたアクシデントが致命的になる。後方から競馬をすすめる馬は常にこういうリスクを背負っているものである。
    ダイワオーシュウ
    (牡5・柴田善58)
    買い 菊花賞2着、セントライト記念2着。なんと言っても菊花賞2着が光る。京都の3000mで結果を残しているのは何より信用できる実績である。しかも、今回騒がれている2強に先着してのものである。ある意味では2強よりも強い可能性を秘めている馬ということになる。私はこの馬は軽い馬場でこそ力を発揮するタイプだと思う。つまりは中山コースは合っていないと思えるのである。セントライト記念で2着しているが、シャコーテスコに負けていることを考えると、日経賞の10着とそんなに変わらない気がする。得意の京都長距離戦ならば菊花賞の再現も十分に可能だということである。
    消し 前走10着はいくらなんでも負けすぎである。天皇賞のためにムリムリ走らせた感じがする。そうであれば、順調度に欠けていたことになる。こういうところでムリをすると、叩かれた上積みは意外とのぞめないものである。逆に反動が出ることの方が恐い。少しは良くなったとしても、絶好調まで調子を上げるのはムリではないか。いくら実績があっても体調がいまいちではとても好走できない。G1で10着から巻き返すのはあまりに厳しい。
    ユーセイトップラン
    (牡6・松永幹58)
    買い 万葉S優勝、ダイヤモンドS優勝、阪神大賞典3着。ここ3戦3000m戦で好結果を残している。阪神大賞典でも2強に敗れたものの、他馬には2馬身差以上をつけており、改めてその実力を証明した。最近の充実度は目を見張るものがあり、今回も好走は必至だと思われる。2強の1角が崩れれば当然2着という図式は簡単に想像できる。
    消し 前走3着に負けたのは痛恨である。2強との力の違いを完全に見せつけられてしまった。実力で2強を負かすのはムリであると判断せざる得ない。相手が崩れるのを待つだけではちょっと買いづらいものがある。それに、今回初対決となるメンバーとの実力関係もはっきりしていない。3番手の評価が妥当かどうかも大きな疑問となる。去年の暮れから休まず使われているので疲れも見え隠れしそうだ。
    ローゼンカバリー
    (牡6・横山典58)
    買い H8セントライト記念優勝、H9AJC杯優勝、H9日経賞優勝。G2を3勝している実績を持つ。去年の天皇賞春5着、有馬記念4着とG1でもそれなりの実績を残してる。大きなレースに慣れている点は好感が持てる。ここ3戦もG2で3着2着3着と安定した結果を残しており、大崩れはないと思われる。スタミナはそれなりにあるだろうから、早めに抜け出す競馬ができればチャンスはあるとは思う。
    消し この馬の最大の欠点は決め手がないことである。前走もテンジショウグン、シグナスヒーローに簡単に差されているように、決め手勝負となるとどうしても甘くなる。それでも去年まではG2を何とか勝ってきたが、今年は2着3着に終わっている。実力的にも少し落ちてきているようにも感じる。去年G1ではまったく相手にしてもらえなかった馬である。去年ほどの実績がない今年のレースで巻き返せるとは考えにくい。
    マイネルブリッジ
    (牡7・岡部58)
    買い H8有馬記念3着、H9七夕賞優勝、H10AJC杯2着。その他にも重賞で数多く好走している。とにかくタフな馬である。連戦を繰り返すが疲れを見せたことがほとんどない。斤量負けしない強さも持っている。安定度も高く、信用しやすいタイプの馬である。有馬記念3着の実績からも距離は問題ないだろう。そして最大の魅力はやはり岡部騎手であろう。長距離戦はとにかく鞍上が重要である。安定度の高いこの馬を岡部騎手がどう操るであろうか。
    消し この馬はパワー重視の馬であり時計のかかる馬場でこそ真価を発揮する馬である。切れ味はあまりないタイプで、決め手重視の京都コースはあまり合っていないと思われる。G2でもなかなか勝ちきれないように、G1の器ではない感じもする。前走マイル戦を使っているのも好感が持てない。いくら叩き台と言っても2000m以上は走ってもらいたい。それにいくら岡部騎手でも走るのはあくまでも馬である。この程度の実績ではあまり期待するのも酷ではないだろうか。
    マウンテンストーン
    (牡6・田中勝58)
    買い H8青葉賞優勝。私の大好きな馬である。この馬の良いところは渋いところである。最近の走りでも分かるとおり、AJC杯4着、京都記念5着、日経賞5着と大崩れをしないのが特徴である。スタミナは半端ではないと私は思っているので、距離延長は大歓迎のはずである。この馬が、このレースで連対を果たすとすれば、ハイペースで大逃げを打つしかないだろう。スタミナだけなら半端ではないはずなので、うまく行けば2強を抑えることも可能ではないか。ただ、こんなリスクの高い戦法をとるはずもないだろうが。
    消し とにかく決め手がないのがこの馬の最大の欠点である。G2で4着5着を繰り返しているようでは、正攻法でG1を勝つなんてとてもできない。有馬記念で7着だったことを考えると掲示板に載れれば上出来といえそうだ。距離はいいんだが、京都の高速馬場はどうしようもない。直線勝負で置いていかれるのが目に浮かぶ。
    テンジンショウグン
    (牡9・江田照58)
    買い 何と言っても前走の日経賞勝ちが強烈である。しんがり人気が完勝してしまったのだから笑うしかない。中山コースで上がり34.8で走っているのだから決してまぐれではない。障害練習で力強さが増し、平地での走力が格段にアップしたということなのだろう。そういうことからすれば、今回だってチャンスがないわけではない。中山で上がり34秒台を出した馬である。京都ならそれなりの決め手を期待できるはずだ。単純にまぐれと切り捨てるのは短絡的だと思う。
    消し 前走の勝ちは立派だが、実績がこれしかないのでは判断に困る。まぐれなのか実力なのか判断しづらい。こういう万馬券を出した馬は、次は走らないケースが多いように思われる。つまりはたまたま流れに乗ってしまった可能性が高いということである。今回の有力馬が先行馬だと展開次第ではと思うのだが、2強と同じ脚質ではあまりに厳しい。2強の展開でなければこの馬もダメだし、2強の展開ならこの馬が末脚勝負で勝てるとはとても思えない。
    シグナスヒーロー
    (牡7・加藤58)
    買い H10日経賞2着、H9AJC杯2着、H8ステイヤーズS2着。重賞を3度連対している実績はなかなかである。長期休み明け3戦目となった前走で2着と好走し、復活を大きくアピールした。イナリワン産駒で晩成型の馬である。さらに上積みを見込んでもいいだろう。前走日経賞では中山コースで上がり34.7を叩き出しているように、その実力は本物である。距離延長は歓迎のタイプだと思われるだけに、3200m戦では楽しみがいっぱいである。
    消し G1初挑戦となる。確かに前走2着と好走して、ローゼンカバリー相手なら十分に戦えることは証明したが、今回の2強が相手となるとまだまだ力が足りない感じは否めない。中山コースで実績を残しているように、一瞬の切れ味を生かすタイプだと思われるだけに、京都コースの適性には疑問を感じる。重賞で勝っていないというのもけっこう気になる材料である。詰めが甘いタイプだと言わざる得ない。この程度の実績でG1というのはちょっと厳しいかも。
    イシノサンデー
    (牡6・四位58)
    買い H8皐月賞優勝、H9京都金杯優勝、H10京都記念2着。クラシックを1勝している実績はかなり凄い。能力が高いことは言うまでもない。初重賞勝ちが皐月賞だったように、ここ一番で実力を発揮するタイプである。前走の結果はあまり参考にならないかも。あまり決め手があるタイプではないので、距離が長い方が合っているかもしれない。
    消し 皐月賞後は低迷が続いている。京都金杯を勝っているが、G1馬がこれだけではあまりに寂しい。強いメンバーでのレースでは格下馬に負けることも多く、レース内容もあまり良くない。皐月賞はまぐれだったと言われても仕方ないくらいである。京都コースの決め手勝負もこの馬に合いそうにないし、3200mという距離も何とも言えない。
    ステイゴールド
    (牡5・熊沢58)
    買い 万葉S2着、ダイヤモンドS2着、京都新聞杯4着と安定した実力を証明している。特に3000m以上で好走している実績が光る。安定度が高いだけに2強のどちらかが崩れれば2着を拾うということも十分に考えられる。充実の5歳馬だけにまだ成長を見込むことも可能だろう。
    消し 安定度は高いがその反面決め手がない。準オープンを含め4連続2着というのがそれを物語っている。前走日経賞で4着に負けているのも決め手の問題だろう。距離は確かに3200mだが、京都コースでは上がり34秒前半の決め手勝負となるのは必至である。この馬の決め手で連対するのはかなり厳しいのではないだろうか。
    メイショウヨシイエ
    (牡8・村本58)
    買い H8金鯱賞2着、H9日経新春杯2着とG2で2度連対している実績を持つ。しかも2回とも万馬券の立役者となっている。この馬に前走の結果など関係ない。何の前触れもなくいきなり好走する馬なのである。この馬の好走する要因が何なのか、私にはまったく分からない。とにかくそういう馬なのである。
    消し G2で2度連対しているが、G1に直結するとは思えないどちらかと言えばレベルが高くないレースだったと思える。これ以外は実績らしい実績がないことを考えると、G1でも好走できるほどの実力を持っているとは思えない。決め手勝負も向かない感じがする。さすがにG1で大穴を開けることはできないのではないか。
    ファンドリリヴリア
    (牡9・南井58)
    買い 前走準オープンとはいえ勝っているのはいい。調子は良いということであり、勢いもありそうだ。六甲S2着や日経新春杯3着などオープンでもけっこう好走した実績を持っている。マイペースで逃げれるだろうから、後ろの馬が牽制しているうちに、ということもあるかも。
    消し すでに9歳馬。準オープンでは力の違いを見せたものの、G1となると荷が重いのは否めない。決め手重視の京都コースで3200mを逃げ切るのはあまりに難しい。ここはペースを作るだけで終わる可能性が高いと言わざる得ない。
    マイネルワイズワン
    (牡6・佐藤58)
    買い UHB杯でクロカミに競り勝ったことがある。休み明けを一度叩かれて調子は上向いているはずである。
    消し 重賞実績がまったくないのだからG1では明らかに格不足である。前走オープン特別で9着に負けているようでは勢いも感じない。距離経験も2400mまでではとても信用できない。
    このページのTOPに戻る

    前ページに戻る