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G1マイルチャンピオンシップの反省

G1マイルチャンピオンシップの結果
1 6-09タイキシャトル 岡部 1.33.3---36.0 524kg- 1人気
2 7-10ビッグサンデー 高橋亮 1.34.1536.8 472kg+10 6人気
3 8-13ヒロデクロス 吉田 1.34.2クビ36.0 460kg0 9人気
4 8-12エイシンガイモン 藤田 1.34.2アタマ36.4 464kg+4 8人気
5 2-02シンコウスプレンダ 横山典 1.34.2クビ36.7 500kg+22 3人気
単勝130円 枠連540円
複勝110円 380円 440円 馬連1,290円
予想と見解 好材料と不安材料
G1マイルチャンピオンシップの感想
  • 凄い!凄すぎる!こんな馬は見たことがない!正真正銘の日本史上最強のマイラーである。他に述べることは特にない。タイキシャトルの強さに感動しただけである。
  • 勝ったのはタイキシャトルであった。海外帰りという大きなハンデを超えられるのかという点だけがポイントだった。馬体重の発表があった時に524kgと安田記念の時よりも10kg以上増えており、パドックでも覇気がまったく感じられなかった。さすがにタイキシャトルと言えども、海外帰りのハンデは超えられないのでは?と思われた。レースでも3番手にいるものの、前2頭は大きく離れていたので、ほとんどハナを切っている状態。私には少し掛かり気味に感じたので、これはまさかがあるかも、と私は思った。しかし、直線に入るとその実力の違いを見せつけた。ラスト200まで相手を引きつけ、岡部騎手がムチを入れると、次元が違うとばかりにあっという間に2着以下を突き放してしまった。たった200mで5馬身差である。もう言葉がありません。藤沢調教師は馬体重を見て心配したとコメントしているとおり、万全の状態でなかったのは確かのようである。それでいて結果がこれなのだから化け物としか言いようがない。次のスプリンターズSが最後となるようだが、有終の美を飾ってくれるだろう。ひねくれ者の私が本命◎にするかどうかは別問題だけど。
  • 2着はビッグサンデーであった。この馬のスタミナが最大限に発揮されたといえそう。こういう叩き合いではさすがに強い。私は決め手不足ということで評価しなかったが、今思えばキョウエイマーチがハイペースで逃げるのは分かっていたのだから、ビッグサンデーのような馬が有利になることに気づくべきだった。ハナからこの馬はG1の器ではないと決めつけたしまったのが私の敗因である。この馬の持ち味が十二分に発揮されたいいレースだったと思う。
  • 3着はヒロデクロスだった。この結果を見ると、さすがに評価してあげないといけないかもしれない。これだけ走る馬がなんでG3で連対すらできないのか理解できない。まあ、今回も最後方からの競馬であり、勝ちにいった競馬とはとても言えない。結果オーライ的な3着といえる。これだとまたG3で凡走するかもしれないなあ。でも実力がなければG1で3着はないだろうしなあ。どう理解すればいいのだろうか。
  • 4着はエイシンガイモンであった。ラストの直線で一気に突っ込んできた時は「行ける!」と私は思った。「差せ!差せ!」という私の絶叫も届かず、僅差4着に敗れ去った。もう少し早めに仕掛けていればと思うが、そうだと意外と伸びないのだろうし、結局はG1の器ではなかったということなのだろうな。年齢的にもうG1では出番はないだろうから、あとはG2G3でがんばってほしい。今まで私を楽しませてくれたことに感謝したい。関屋記念での末脚は忘れない。
  • 5着はシンコウスプレンダであった。G1でどんな実力を見せてくれるかと思っていたが、意外と見せ場をつくったと私は思う。脚元が弱くレースをあまり使えないようで、馬体重+22kgもそのためだろう。その割にはよく走っており、素質の片鱗を見せてくれた。順調に使えるようになればもっと強くなるであろう。来年の安田記念ではさらに成長したこの馬を見てみたい。
  • キョウエイマーチは6着であった。ラスト200までは何とかなるかと思ったが、さすがにばててしまった。それでもよく粘っている。やはりこの馬はマイルでこその馬なのだろう。終わってみればマウントアラタとの競り合いがラストの伸びに影響したのだろう。私はこの馬の逃げにマウントラタはついてこれないと踏んで、ハナ争いは気にしてなかったのだが、マウントアラタがあそこまで譲らないとはなあ、ばてると分かっていてあそこまで無理するかなあ。キョウエイマーチにとってはついてなかった。これがなければ2着に残っていたと思う。今回は仕方ないでしょう。次にこの馬が活躍できるとすれば、斤量の問題もあるので、来年の安田記念とマイルCSしかないと私は思う。G1を勝っていることを考えると、今年で繁殖入りかもしれないなあ。今まで私をよく楽しませてくれた。特に去年のマイルCSで私の本命◎の期待に応えてくれたのは絶対忘れない。
  • オースミタイクーンは7着であった。休み明けを考えればよく走っている。実績的にもこんなもんでしょう。
  • シーキングザパールは8着であった。タイキシャトルを負かすために積極的なレースをしたが、結果はこのとおり。負かしにいっての負けだから仕方ないでしょう。距離も長かったかもしれないが、今回のレースで判断するのはまだ早いと私は思う。
  • ロイヤルスズカは10着であった。スワンSのことを考えると信じられない惨敗である。どうしたのだろうか?ちょっと敗因が分からない。
  • まあこんなもんでしょう。
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    参考
    G1マイルチャンピオンシップの予想
    結論
    馬番連勝複式 1-9-11-12(BOX)

      ◎キョウエイマーチ
      ○タイキシャトル
      ▲ロイヤルスズカ
      △エイシンガイモン

    にへい君の見解
  • 名前のとおりマイル王決定戦である。過去の優勝馬を振り返っても、サッカーボーイ、オグリキャップ、ダイタクヘリオス、シンコウラブリー、ノースフライト、トロットサンダー、そしてタイキシャトルと歴史的マイラーがその実力を見せつけている。距離が短いので当然だが、スローペースになることはほとんどなく、息をつく暇なく最後まで走りきらなければいけない。つまりは、スタミナが必要不可欠の要素であり、スプリンターの出番はほとんどないと言っていい。もちろんマイルという距離を考えても絶対的なスピードは絶対条件であることは言うまでもない。
  • 今年のメンバーではタイキシャトルの抜けているというか、日本史上最強のマイラーだと言っても過言でない存在である。世界の最高峰のマイルレースの1つであるジャクルマロワ賞を1人気で勝っているのだから当然の話である。果たして、この馬が再びその強さを見せつけるのだろうか。それとも、先週のエアグルーヴのように、まさかがあるのだろうか。言えることは「競馬に絶対はない」ということである。
  • 私の本命◎はキョウエイマーチである。去年も◎本命に指名してその期待に応えてくれたことを今も忘れていない。そういう思いが強く、もう一度応援したいと言う気持ちは正直ある。しかし、ただ応援したいというだけでは◎本命にはできない。昨年2着の実力を高く評価してのこの評価である。去年のマイルCSで超ハイペースで逃げて2着に粘り込んだという内容は常識を逸脱している。たまたまタイキシャトルがいたから影が薄くなってしまったが、この馬の強さも半端ではなかった。ところが、この馬はその後まったく走らなくなった。連対すらできないで苦しんでいるのだから深刻である。しかし、私はそんなに気にはしてなかった。なぜならば、この馬はマイラーでありスプリンターではないと思っていたからである。この馬はハイペースで逃げることを得意としている。この馬の逃げが凄いのは、超ハイペースで逃げながらラストもまったくばてないことである。この馬についていけばスタミナ切れでラストは失速する。かといって後ろで控えていても直線だけでは捕まえられない。これほど嫌な馬はいないはずである。しかし、スプリント戦では話は別である。この馬がハイペースで逃げているのに相手も平気な顔でついてきてしまう。プレッシャーを与えられ続けて逆にこの馬が潰れてしまうわけである。ハイペースで逃げても相手がばてないのだから勝てるわけがない。逆に格好のペースメーカーになって惨敗してしまうわけである。そういうことでスプリント戦の負けは気にしなくてもいいと私は思っている。得意のマイル戦になれば一転して強いキョウエイマーチを見せてくれると信じたい。マイラーズCで3着に負けているのも気になるが、この時は最後の最後で交わされており、ぎりぎりまで粘っていた。最後踏ん張り切れなかったのは休み明けと斤量のせいだろう。今回は斤量55kgで叩かれ2戦目である。前走も1400mで6着なら上出来である。私は去年以上の走りを期待してもいいと思っている。とはいえ、今年1度も連対を果たしていないばかりか、ほとんど掲示板を外している実績は、さすがに気になるところだ。ピークが過ぎているという懸念も捨てきれない。それに相手があのタイキシャトルである。騎手も秋山騎手に乗替だし、ちょっと絶対的な信用は置けないというのが正直なところではある。軸にするほどの勇気は私にはない。ボックスで行かせていただく。
  • 対抗○はタイキシャトルにする。この馬に関しては今さらコメントすることもないだろう。呆れるくらいの強さに話すのもばかばかしい。だいたいこんな馬を本命◎にしない方がどうかしているというが常識的な見解である。最近の新聞に書いてあったのを引用するが、「名馬に絶好調はいらない。普通の状態であればいい。」まさしくその通りである。普通の状態であれば楽勝だと思う。ただ、本当に普通の状態なのか?という疑問はある。いちおう海外帰りなのだから目に見えない疲れがあってもおかしくない。京王杯SCでは休み明けのせいで多少掛かっていたように、休み明けで掛かることもあるかもしれない。京王杯は1400mだったからいいが、マイルではスタミナが重要な要素となるだけに命とりになるかもしれない。とは言うものの、この馬と他馬のレベル差は歴然でありこの程度のことでは負けられないというところだろう。62秒台の調教を見ても普通以下ということは考えられない。結局のところ、キョウエイマーチを応援したいということ、シャトルに勝てるとすれば超ハイペースで逃げるマーチしかいないということ、そして、あまりのシャトルの強さに逆にひねくれてみたいというだけの話なのである。
  • 単穴▲はロイヤルスズカにする。G1ではパンチ力不足という感じがする馬である。関屋記念でも私の◎本命評価を裏切っている。ただ、他に魅力的な馬がいないのである。スワンSを勝っているこの馬をこの評価にするのは仕方ないことである。スプリンターがスワンSを勝っているのであればマイルCSでは消しでいいのだが、この馬は安田記念・マイルCSで4着しているようにマイルもこなすというか、私はマイルの方が合っていると思っている。こういう馬がスワンSを勝ったのだから素直に評価しないといけないと思う。なんとなくまたも4着という気もするが・・・
  • 4番手はエイシンガイモンにする。私も懲りない人間である。いつまでこの馬を買い続けるのだろうか。未だに関屋記念での上がり33.7が忘れられないでいるのだから困ってしまう。そうは言っても自分の感性は自分が信じるしかない。前走スワンS4着なら上出来の結果であり、叩かれた上積みを考えれば前走以上は期待していいはずだ。シャトル以外は目立った存在がいないこのメンバーならば、十分に戦えると私はみている。あの豪脚をもう一度私に見せてほしい。
  • 5番手はシーキングザパールにする。一言で言えば、マイルは距離が長いと判断したというか、そう思うことにした。だいたいマイルCを圧勝した実績を持つ馬にマイルは距離が長いと言えるはずがない。それを考えれば、マイルでも十分にやれるはずである。しかし、シルクロードSの走りはスプリンターにしかできない走りだと思ったのも事実である。道悪で参考にならないかもしれないが、古馬マイルでは惨敗しているのを信じて、やっぱりマイルは長いと思うことにしたわけである。もちろん海外帰りの疲れも気になるところである。牝馬であるだけに精神的な疲れが残っている可能性もあると思う。そういうことで、消すことにした。まあ、リスクが高い割に配当がつきそうにないというのが本音である。
  • 6番手はシンコウスプレンダにする。つきあいの長い方はもうご存じだと思うが、私はこういう上がり馬を評価しないタイプの人間である。前走軽ハンデで圧勝しただけの実績でG1を語るのは時期尚早である。大物である可能性は否定しないが、実力の裏付けのない馬を私は評価できない。
  • 7番手はビッグサンデーにする。古馬になってからはマイル戦線で大活躍である。どんなレースでも2着・3着は確保する堅実な走りはそれなりに評価できる。しかし、G1となると話が違う。この馬の持ち味は先行して粘るしぶとさであるが、G1になると粘れないと私は思う。堅実なのは悪いことではないが、G1ではもっと決め手がないと戦えないと私は思う。
  • 8番手はオースミタイクーンにする。G2で好走するなどなかなかの実績を持っているが、G1ではいまいちである。年齢的に大きく変わることは考えづらいし、休み明けではなおさら期待できない。
  • 9番手はヒロデクロスにする。安田記念3着があるし、前走もスワンSで3着しているので、ここでも2着はあっても不思議はないのだが、重賞連対すら経験のないことからも私は強い馬だとは思っていない。決め手も大したことないと思っているし、安田記念も超不良馬場に助けられただけである。不良馬場にならない限り好走はないと私は思っている。
  • とりあえず、こんなもんですかねぇ。
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    G1マイルチャンピオンシップ出走馬
    馬名 買い&消し
    タイキシャトル
    (牡5・岡部57)
    買い H10ジャックルマロワ賞優勝、H10安田記念優勝、H9マイルCS優勝、H10スプリンターズS優勝など。海外を含めG1を4勝している実績は他を圧倒している。11戦10勝2着1回と連対率10割というパーフェクト実績でもある。とにかくあのジャックルマロワ賞を勝っているのだから日本の馬に負けるわけにはいかない。現に日本のG1では日本馬を子供扱いにしている。超不良馬場だった安田記念でも圧勝しており馬場条件も問わないのだから困ったものだ。休み明けも京王杯SCで斤量58kgにもかかわらずレコード勝ちしている実績からして気にしなくてよさそう。間違いなく日本史上最強のマイラーであろう。
    消し 競馬は何が起きるか分からない。先週のエアグルーヴがいい例である。具体的にはやはり休み明けというのが問題であろう。単なる休み明けなら問題ないだろうが、何と言っても海外輸送のあとの話である。目に見えない疲れが蓄積されているかもしれない。現にブリダーズを断念しているように、陣営の予想以上にストレスがあったのは事実のはずである。ジャックルマロワ賞で燃え尽きてしまったことも考えられるし、どこまで絶対的な信用がおけるかは分からない。
    シーキングザパール
    (牝5・河内55)
    買い H10モーリスドギース賞優勝、H9マイルC優勝、H10シルクロードS優勝など。日本調教馬として初めて海外G1を勝った歴史的な馬である。春のG1戦線では道悪続きで苦戦したが、良馬場ならば海外実績が示すとおり、とてつもなく強い馬である。奇病を克服しての初戦となったシルクロードSでも凄い脚を見せていることからも、底なしの実力を感じる。決め手の勝負の京都コースも合っている。
    消し まずマイルという距離がどうだろうか。シルクロードSの強い勝ち方や安田記念の惨敗を考えるとスプリンターという感じもする。モーリスドギース賞も1300mのレースである。もともとCBC賞に出走予定だったのを馬主サイドの意向でこのレースに出走してきたこともそれを裏付けている。さらにタイキシャトル同様に海外輸送の疲れが心配である。目に見えない疲れがあるかもしれない。牝馬であるだけにちょっとしたストレスで全く走らないこともあり得る。
    ロイヤルスズカ
    (牡6・南井57)
    買い H10スワンS優勝、H9ダービー卿CT優勝。前走スワンSを快勝したのは大きい。どんなレースでも掲示板までというのが多かったのに、ステップレースで勝てたことは価値がある。勢いは非常に感じられ、今回も大崩れはなさそうだ。人気馬が休み明けなだけに、順調度ではこの馬の方が上である。安田記念4着があるようにマイルも問題ない。この馬にとっては最大のチャンスが訪れたといっていい。
    消し 前走は展開に恵まれたというか、うまく流れてしまったという感じが何となくする。安田記念は道悪で好走できただけだろうし、新潟戦で連対すらできなかったように、格下相手にも簡単に負けている。どうしてもG1で好走できる器には感じられない。こういう馬がステップレースで好走した場合、本番では惨敗するケースもけっこうある。
    エイシンガイモン
    (牡6・藤田57)
    買い H8H9関屋記念優勝。昨年の関屋記念では上がり33.7の決め手で勝っており、末脚の爆発力はなかなかである。前走のスワンS4着も休み明けを考えれば上出来である。ベストのマイルに距離延長するのはプラスだし、叩かれた上積みも見込める。一発あってもおかしくないと思われる。
    消し G1では惨敗ばかりである。重賞勝ちもローカル戦のものだし、G1の器はないのかもしれない。今年は連対すらできないでいるように、年齢的な衰えも見え隠れする。
    オースミタイクーン
    (牡8・武幸57)
    買い H9マイラーズC優勝、H9セントウルS優勝、H10京王杯SC2着。京王杯SCではタイキシャトルの2着しているように、その実力はまだ衰えていない。有馬記念でも5着していることからも、1400mよりはマイルの方が合っているはずである。長期休養明けのマイラーズCでいきなり完勝した実績からも鉄砲はきくタイプである。
    消し さすがに8歳という年齢は気になるところだ。G2では好走しているのにG1だと惨敗することが多く、G1の壁を超えられないでいるようだ。年齢的に大きくは変わりそうにない。休み明けもG1ではあまりに厳しいものである。
    キョウエイマーチ
    (牝5・秋山55)
    買い H9桜花賞優勝、H9マイルCS2着、H9秋華賞2着。昨年のマイルCSは凄かった。超ハイペースで逃げて粘ってしまうのだから驚異的である。その後は負け続けているが、ほとんどがスプリント戦である。スプリント戦だとこの馬のハイペースも大したことはなく、他の馬も最後までばてることなく走りきってしまう。しかし、マイル戦なら話は別である。この馬についていった馬はばててしまい最後まで走りきることはできない。そのため、この馬は自分のペースで気持ちよく走りきってしまうのである。つまりは、この馬の超ハイペースの逃げは驚異的なスタミナがあってこその芸当であり、マイルでこそ最大限に発揮される能力なのである。
    消し 4歳時の活躍は文句のつけようがないが、古馬になってからの走りはあまりにだらしない。いくら距離が短いとはいえ負けすぎである。前走も6着に負けているし、巻き返しはかなり厳しいかもしれない。今年は連対すら果たしていないように、ピークが過ぎたという感じもする。
    サクラエキスパート
    (牡6・四位57)
    買い H9愛知杯優勝、H10函館記念2着。うーん、掲示板をほとんど外さない安定度はいいんだけどなあ。
    消し 父内国産限定の重賞を1勝しているだけに実績ではG1ではとても戦えない。ここ3戦も連続4着と連対すら果たしていない。どう考えても役不足である。
    シンコウスプレンダ
    (牡5・横山典57)
    買い H10京成杯AH優勝。4歳時にタイキシャトルと好勝負した馬がいよいよ本格復帰となった。タイキマーシャル、ビッグサンデーに3馬身差をつけるという強い勝ち方をして、その素質の高さをまざまざと見せつけた。まだ底を見せていないだけに未知の魅力がある。タイキシャトルを凌ぐ大物である可能性もないとは言えない。
    消し 京成杯AH勝ちも斤量54kgの話である。今回の斤量57kgでも前走と同じ走りができるかは分からない。それにビッグサンデー、タイキマーシャルはG1では底を見せており、これらの馬に勝っただけではG1を好走できる裏付けにはなり得ない。未知の魅力も分からないでもないが、逆に言えば大したことのない馬である可能性も高いということである。
    ビッグサンデー
    (牡5・高橋亮57)
    買い H10東京新聞杯優勝、H10マイラーズC優勝。古馬になってマイル戦線で大活躍である。秋になってからは惜敗が続いているが、斤量58kgがこたえていると思われる。斤量57kgで他馬も同条件であれば十分にチャンスはある。先行してしぶとく粘る競馬を得意としており、上がりがかかる展開になれば有利になる。
    消し 安田記念、毎日王冠で惨敗しているように、G1級の馬が揃うとどうも競馬にならない。G1の器はないということなのかもしれない。先行して粘るタイプの馬だけに、どうしてもラストが甘くなる。G3くらいなら粘りきれるがG1だとそうはいかない。しっかりとした決め手はどうしても必要となる。
    ヒロデクロス
    (牡7・吉田57)
    買い 安田記念3着という実績はそれなりに評価しなければいけない。前走のスワンSでも3着に頑張っており、勢いは感じる。得意のマイル戦になればさらに期待できる。
    消し 重賞連対が1度もないのは大きな問題である。G3でも連対できない馬がG1で連対できるとは思えない。安田記念3着も超不良馬場に助けられただけである。後方から追い込む競馬を得意としており一発がありそうだが、上がりのタイムを見ると勝馬よりも遅いことが多く、そんなに強烈な決め手ではないと思われる。
    ホッコービューティー
    (牝5・熊沢55)
    買い H10洛陽S優勝。もともとシーキングザパールと好勝負していた馬である。古馬になってからも堅実に走っており、そこそこの実力は見せている。実績から言って参るはベストだろう。京都コースも4戦3連対と相性は良さそうだ。
    消し 重賞を1度も勝ったことのない馬がいきなりG1で好走できるとは思えない。まして休み明けなのだからなおさらである。
    マウントアラタ
    (牡4・太宰55)
    買い 準オープンとはいえ、前走勝っているのはいいことだ。勢いは感じることができる。とにかく逃げることしかできない馬である。こういう一本やりな馬は一発があるので要注意だ。
    消し クリスタルCで2着した実績はあるものの、4歳限定のものである。古馬戦線では準オープンしか経験しておらず、いきなりのG1は背伸びしすぎである。4歳限定戦で圧倒的な強さを見せていれば別だろうけど、春の実績は大したものではない。
    ランニングゲイル
    (牡5・福永57)
    買い H9弥生賞優勝。皐月賞では1人気になったほどの逸材である。父ランニングフリーという地味な血統が競馬ファンのハートをつかみ、どうしても気になる1頭になってしまう。スタミナはかなりありそうなだけに、時計のかかる展開ならばおもしろい存在である。
    消し 古馬になってからはあまりに精彩がない。オープン特別で力の違いを見せつけるも、重賞では実力不足を露呈している。マイルのスピードについていけるかも疑問だし、ここでは格不足といえる。一発屋というよりは堅実派という感じがするので、大番狂わせも期待できない。
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