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G1オークスの反省

G1オークスの結果
1 3-06エリモエクセル 的場 2.28.1---34.6 422kg+10 7人気
2 7-14エアデジャヴー 横山典 2.28.31.1/434.6 436kg+12 2人気
3 8-16ファレノプシス 武豊 2.28.41/234.8 430kg+6 1人気
4 6-12ラティール 藤田 2.28.61.1/235.6 476kg-6 5人気
5 6-11ナオミシャイン 岡部 2.28.71/235.4 436kg0 6人気
単勝1340円 枠連1880円
複勝300円 160円 130円 馬連2300円
予想と見解 好材料と不安材料
G1オークスの感想
  • またも私の予想はかすりもしなかった。私の絶不調はまだまだ続くようである。まあ、今回はデータがほとんどない中での予想だっただけに、先週ほどのショックはない。運がなかったと思うことにして忘れよう!
  • 勝ったのはエリモエクセルであった。距離適性をまざまざと見せつけた内容だった。距離に心配がないから先行できるのであり、2・3着馬との差となってあらわれている。あの切れ味はまぐれでも何でもない。本当に強い内容だったと思う。この内容なら秋華賞でも期待できるだろう。今後も目の離せない存在となった。それにしても、実績がオープン特別しかない馬がいきなりG1を勝つのだから困ってしまう。こういうことがあるのはG1ではオークスくらいである。本当に難しいレースである。
  • 2着はエアデジャヴーであった。私をあざ笑うかのようにファレノプシスを差しきってしまった。結果的には血統は関係なかったということになる。血統は苦手な分野なだけに勉強不足を露呈してしまった。それにしても凄い切れ味だったなあ。あれで届かないのだから運がなかったとしか言いようがない。また好走で終わってしまったが、そのうちチャンスはくるだろう。
  • 3着はファレノプシスだった。桜花賞の切れ味からすれば、ちょっと物足りない感じはした。武豊騎手がコメントしたとおり、やはり距離と考えるべきだろう。それでも3着しているのだから、やはり能力の高い馬である。2000mまでなら桜花賞のような強さを見せてくれるに違いない。もちろん秋華賞は巻き返してくるはずである。
  • 4着はラティールであった。スローということで早めに仕掛けて、4角では先頭に並びかけてしまった。前走追い込んでも届かなかったことを考えれば、この作戦しかないのは仕方ないことである。これで負けたのだから諦めもつく。4着でもがんばった方だろう。今までどおり追い込んでいたら掲示板もなかったと思う。
  • 5着はナオミシャインであった。多少時計がかかる馬場を期待して本命にしたが、重賞3着の実績しかない馬には荷が重すぎたようだ。じりじりとしか伸びない脚質では、スローの切れ味勝負では厳しすぎたようである。2400mは長すぎたという岡部騎手のコメントもあるが、上位馬も2400mが合っていたとは思えないので、あまり理由にはならないだろう。実力負けと認識するべきだと思う。
  • マックスキャンドゥは9着であった。これは完全に距離だろう。ここらへんがキンググローリアスの距離の壁なのだろう。秋華賞で巻き返してほしい。
  • ロンドンブリッジは10着であった。スローでレースをすすめられたのだから展開は関係ない。やっぱり距離だろうなあ。秋華賞はどうだろうか。
  • アドマイヤサンデーは11着であった。キャリア2戦ではこんなもんである。未知の魅力に期待する気持ちは分かるが、人気になりすぎである。
  • アインブライドは12着であった。最後方からの競馬ではどうしようもない。G1馬があそこまで開き直らないといけないというのは情けない。評価した私がバカであった。見せ場くらい作ってほしかった。
  • エガオヲミセテは15着であった。大幅馬体重増がこたえたようであるが、根本的に実力不足のような気もする。
  • まあこんなもんでしょう。
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    参考
    G1オークスの予想
    結論
    馬番連勝複式 8-11-16-17-18(BOX)
    1. ナオミシャイン
    2. マックスキャンドゥ
    3. ファレノプシス
    4. アインブライド
    5. ロンドンブリッジ
    にへい君の見解
  • いよいよ牝馬クラシックの最高峰オークスとなった。ステイヤー好きの私にとっては、たまらないレースの一つである。ただ、スピード競馬が中心の現代競馬では、私が望むようなスタミナ勝負になることはほとんどなくなっている。超スローペースでの決め手勝負の展開でスピードだけでも何とかなってしまうこともかなり多い。そういう意味では見てる方はつまらないレースと言えるかもしれない。とはいえ、距離の壁にぶちあたる桜花賞好走馬もかなり多い。桜花賞の実績を単純に信じることもできないものなのである。血統をどこまで信じるかが勝負の分かれ目となるのだろうが、血統は意外とあてにできない面が多いだけに血統に固執するのも問題である。つまりは、2400mで強い馬を探せばいいのだが、それを裏付けるデータが無いに等しいのだから、予想をする人の感性で判断していくしかないのである。予想する人間にとって、これほど難しいレースはない。逆に言えば、万馬券が出やすいレースとも言えるのであるが。
  • 今回のメンバーを見てみると、かなり小粒なメンバーになったと思える。桜花賞出走組では、オークス向きと言われたエイダイクイン、ロッチラヴウインク、ダンツシリウスなどが次々と脱落していき、血統的にどうかと思われた馬だけが残ってしまった。基本的には、この桜花賞好走馬とオークスに標準を絞ってた桜花賞不出走組との戦いということになりそうだ。スピードとスタミナの真っ向勝負ということになりそうであるが、こういう時はだいたい桜花賞好走馬のスピードがスタミナ馬を抑えるものである。しかし、ステイヤー大好きの私はどうしてもスタミナ馬を高く評価したいと思ってしまう。かといって桜花賞の実績も軽視できない。このさじ加減が難しいんだよな。
  • 私の本命◎はナオミシャインである。かなり驚く人もいるだろうが、個人的にはマイナス要素が最も少ない馬だと判断している。みなさんもご存じのとおり、この馬の最大の魅力は血統である。父トニービン×母父リアルシャダイということで2400mは大歓迎であることは大きな好材料である。距離適性を最も重視する私にとっては、最も安心できるデータである。ただ、スタミナだけで勝てるほどオークスは甘くない。前述したとおりスピードがなければ話にならない。それなりのスピードは絶対条件となるものである。それでは、そのスピードは大丈夫なのかであるが、私は前走の4歳牝馬特別の内容なら問題ないと判断している。単純であるが、2000mのレースで34.6で上がっていることでそれなりのスピードを認めることができる。これがハイペースでの上がり36秒台の勝負ならスタミナだけで好走したということになるが、上がり34秒台の決め手勝負でのものならば十分にスピードを認めていいと思う。しかもレコード決着のレースでの好走である。レコード勝負で好走した馬にスピードを認めるのは当然のことだと思う。でも実は私はこれだけでは本命まではもう一つ足りないと思っていた。良くて対抗までだなと判断していた。桜花賞好走組のスピードがこの馬を上回る可能性もそうとう高いと思っていたからである。ところが、なんと週末に雨が降るというではないか。当日は良馬場まで回復したにしても多少時計のかかる馬場になることも想定しなければいけなくなった。私の予想も変更を余儀なくされたわけである。私はスタミナとスピードの比率をさらにスタミナ重視にかたよらせることにした。そして、最終的な私の結論は、多少時計のかかる馬場であれば、ナオミのスタミナ&スピードで桜花賞組のスピードを抑えられる、である。時計がかかるようであれば、桜花賞組のスピードが殺される分、この馬が台頭する確率はそうとう高いと私は判断したわけである。もちろん岡部騎手ということも忘れてはいけない。こういうレースは騎手も重要なファクターである。とにかく、そういうことで私はこの馬を高く評価しているわけである。ただ、お気づきの方もいると思うが、桜花賞好走組はスタミナがないというのを前提にしているのはけっこう問題である。私の感性だけで勝手にスタミナがないと判断しているだけで、スタミナがないという裏付けは何もないのである。桜花賞好走馬にスタミナがあれば、スピードの絶対値からいってもこの馬はとても勝つことはできない。つまりは、この馬を信じきるのはかなり危険であるということも認識しなければいけないということである。負け続けているからこそ、勝負に出るのも一つの策ではあるが、不安があればボックスでいくという私らしさを忘れたくはない。今回もボックスで行かせていただく。
  • 対抗○はマックスキャンドゥである。私は直前までこの馬を本命に考えていた。前走2000mのTRを完勝、しかもレコード勝ちだったことで2000mでのスタミナとスピードを証明していること、それでいて1400mの4歳牝馬特別も完勝しているスピードも持っていること、さらにこのG2-2勝という実績とハイペースの桜花賞で先行して5着に粘っているというG1実績もあること、これらを考えると、2400mで実績のある馬が1頭もいないというメンバーでは、スピード・スタミナ・実績のバランスから言っても、最もマイナス要素が少なく、最も信用できるタイプということになるのである。ところが前述したとおり、スタミナがさらに要求されるかもしれない状況になってきたのである。キンググローリアス産駒であるだけに、このスタミナの要求はかなり厳しいものに私は感じている。キンググローリアス産駒はここ4年間で2000mでは4勝しているが、2100m以上では0勝なのである。素直に見れば2000mに壁を持っているということになるのである。スピード勝負ならばそれでも押し切れると考えていたのであるが、さらにスタミナが要求されると不安は否めないのである。距離適性を重視する私にとっては、どうしてもこの壁は無視できないのである。本当に強い馬ならば、こういう壁を簡単に破ってしまうものだが、桜花賞5着ということを考えても、そこまでの大器という感じもしないのである。私の感性ではこの馬を本命にすることはどうしてもできなかった。そういうことで評価を下げてしまったのである。もちろん距離以外にも不安はある。まずはローテーションである。桜花賞直行組が圧倒的に好走していることを考えても、G1の激走の後に1度レースを使うというのは、あまりいいことではない。桜花賞5着ということを考えれば、桜花賞連対馬を逆転できるかどうかも心配ではある。ただ、距離に不安のある桜花賞好走組の中で、唯一2000mを勝っていることは大きなビハインドである。他の桜花賞好走馬よりはずっと安心できる。桜花賞出走組ではこの馬を最上位に評価したい。
  • 単穴▲はファレノプシスにする。正直言うと、この馬はあまり高く評価をしたくなかった。桜花賞の走りはいかにもマイラーという感じがしたからである。桜花賞で好走し、血統的な裏付けもある馬が他にもいたら、間違いなくその馬を評価していただろう。ところが、幸か不幸か桜花賞好走馬でスタミナの裏付けがあるのはマックスキャンドゥだけであった。別路線組からもこの馬を圧倒できるほどの勢いを感じる馬はナオミシャインだけである。消去法でいくとどうしてもこの馬がここに残ってしまうのである。ここでこの馬はマイラーであるという100%に近い確信があれば消すことは簡単なのだが、データ的裏づけは母父がストームキャットであるというだけではあまりに頼りない。スタミナ不足と決めつけるのはやはり時期尚早である。桜花賞で折り合っていたので気性的には問題ないこと、鞍上が武豊なのでペース配分のミスも考えられないこと、この時期の4歳牝馬のレベルであればスピードだけでも押し切れること、G1に滅法強いブライアンズタイム産駒であること、これらを考えても、この馬が2400mで好走できる要素はけっこう多いのである。スタミナに自信のある馬が少ないこのメンバー構成であれば、スピード能力の高い馬を評価するのは仕方がないことだと思う。
  • 4番手△はアインブライドにする。これでも阪神3歳牝馬Sを制している馬である。500万なのかオープンなのか分からないようなトライアルを勝ち上がってきた馬よりはずっと信用できる。マイルで実績があるようにスピードは問題ないわけだし、血統的には距離も十分に克服できると思う。4歳になってからの凡走が気になるところではあるが、チューリップ賞3着があるので早熟馬と切り捨てるには時期尚早である。上がりのかかった阪神3歳牝馬Sで好走しているように、時計のかかる馬場も味方するように感じる。惨敗からの巻き返しがこの馬の魅力でもあるので人気がないからこそ狙ってみたい。ただ、桜花賞10着は常識的には負けすぎだし、4歳になってからは一度として勢いを感じたことはない。実力不足である可能性もけっこう高いと思う。それに、私にはよく分からないが、馬体が短距離馬って感じらしい。きさらぎ賞で負けていることを考えても距離延長もマイナスかもしれないという懸念も否めない。ちょっと狙いすぎかもしれない。
  • 5番手△はロンドンブリッジにする。桜花賞の走りを見たら、多くの人がこの馬はマイルまでの短距離馬だろうと思うに違いない。私も根本的にはマイラーという評価をしている。しかし、桜花賞で、後ろからレースをすすめた馬が好走している中で、ハイペースで逃げたこの馬が2着に残っているというのは、かなり凄いことである。桜花賞で一番強い競馬をしたのはこの馬だと私は思っている。だからといってオークスで逃げきれるかと言われるとそれは無理だと思う。2番手か3番手に控える競馬は必要だと思う。3歳時のファンタジーSではスローペースに折り合って3番手で競馬をすすめていたのだから、抑える競馬を期待するのはそんなに無理な話ではない。休み明けを2度叩かれて、けっこう落ち着いてきたのではないか、と私は見ている。この馬の能力の絶対値の高さからして、抑える競馬さえできれば、2400mでも十分に戦えるはずである。桜花賞の走りだけでこの馬の評価を下げるのはかなり危険だと思う。まあ確かに1600mでもハイペースで飛ばしてしまった馬が本当にスローペースに折り合えるのかと言われると、かなり不安が残るのも事実だし、何よりもアクシデントで回避するつもりだった馬が急きょ参戦してきたという臨戦過程は大きな問題である。距離が合わないことを前提にするのであれば、やはり体調の良さは絶対条件になるのが常識的である。そういう中で敢えてこの馬を評価しているのは、一言で言えば、私はこの馬にとてつもない大物感を感じている、からである。私の馬券はここまでである。
  • 6番手はエリモエクセルにする。前走忘れな草賞を勝っている実績から、上がり馬として大きな期待をかけたくなるものである。私も実は最初はこの馬を高く評価していた。前走は上がり34秒台の決め手で差しきっており、決め手重視の東京コースはプラスだと思われること、桜花賞好走組は距離に不安が残っていることを考えると、この馬が台頭してくるシーンは簡単に想像できたのである。ところが、前走-12kgでも分かるとおりカイ食いが良くないらしい。いつものことらしいが、輸送も考えると馬体回復はあまり期待できないのではないか、というのが私の気持ちである。上がり馬というのは体調だけは完璧というのが絶対条件となるだけに、重賞実績のない馬がカイ食いがよくないというのは個人的にはどうしても気に入らないのである。ロンドンブリッジの体調も疑問視されているが、どっちを選ぶかと言われれば、私はG1実績のある馬を選びたくなる。そういうことでこの馬は消すことにした。ただ、2000mを差しきり勝ちをしている馬をこんな理由で消すというのもどうかとは思う。
  • 7番手はエアデジャブーにする。人気になっているこの馬をここまで評価を落としていいものかとは思うが、私の感性からいけばどうしてもこの順番になる。まずノーザンテースト産駒であることで距離は大丈夫という見方がされているが、私はむしろその逆を考えている。ノーザンテーストという種牡馬は、私は繁殖牝馬の良さを大きくパワーアップしてくれるところに強さの秘密があると思っている。つまりは、短距離系牝馬の仔は短距離馬に、長距離系牝馬の仔は長距離馬になることが多いと思っているわけである。もちろんエアデジャブーは前者に該当すると私は思っている。桜花賞の追い込みからもマイラーという感じを受け取った。だが、距離が合わないから消したというのもちょっと違う。それならば、ファレノプシスとロンドンブリッジも消さなければいけなくなるからだ。デジャブーも距離が合わなくても能力でカバーしてしまうことも十分に考えられるのは分かっている。だが、距離適性を重視する私がこの3頭のマイラーのうち2頭を選ばなければいけないとすれば、桜花賞連対馬を選択するのは当然のことだと思う。距離実績がマイルまでしかない以上は、やむ得ない選択である。もちろん距離不安などまったくなく、みなさんの予想どおり距離延長をプラスにして圧勝してしまうこともあるとは思う。実績がない以上は、予想する側の感性の問題になってくるわけで、私は短距離馬だと感じたというだけの話なのである。
  • 8番手はヤマノセンプーにする。多少時計がかかる馬場になれば、逃げるこの馬の前残りが非常に恐いと思っていたが、マックスキャンドゥのところでキンググローリアス産駒だから距離が心配だと言っている以上は、この馬を評価すると矛盾になってしまう。距離が長すぎると判断したい。
  • 9番手はラティールにする。この馬も母父ニホンピロウイナーから、距離延長はプラスとは思えない。桜花賞、4歳牝特で負けている以上は、距離延長を味方にしなければとても逆転はできない。こなせるという程度では無理だと思う。私は高い評価はしていない。
  • 10番手はアドマイヤサンデーにする。実績があてにできないレースであることは確かであるが、ギャリア2戦で距離実績もマイルまででは、ちょっと期待するには条件が厳しすぎる。何度も言っているとおり、私はこういう馬が来てしまったら事故だと思うことにしている。
  • 11番手はエガオヲミセテにする。はっきり言って。スイートピーSは500万クラスとレベルが変わらなかったと思っている。つまりはレベルが低すぎたと思っているということである。そういうことで、オークスで好走できるほどの器はこの馬にはないと私は思っている。
  • こんなもんですかねぇ。
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    G1オークス出走馬
    馬名 買い&消し
    ファレノプシス
    (牝4・武豊55)
    買い 桜花賞優勝、エルフィンS優勝。桜花賞では中団で折り合い、ハイペースでばてる先行馬をきっちりと差しきるという完璧な勝ち方であった。内容的にはかなり強かったと言える。今回は距離が課題となりそうだが、折り合える気性なので直線までスタミナ温存できるだろう。父ブライアンズタイムなので距離は大丈夫と見ることもできる。とにかく距離さえ克服できれば、ここでも実力上位ということになりそうだ。
    消し やはり距離が心配となる。マイルまでしか経験がないのだから、走ってみないと分からないことになる。心配なのは母父がストームキャットだということである。中距離もこなせるが、基本的には短距離でこその種牡馬だと私は認識している。この馬の切れ味はいかにもマイラーというように感じる。人気がかぶる確率が高いだけに、この馬を信じるのはリスクが大きいかもしれない。
    ロンドンブリッジ
    (牝4・松永幹55)
    買い 桜花賞2着、ファンタジーS優勝。桜花賞ではハイペースで飛ばしながらも2着に粘っているように、能力が相当高いのは明白である。ファンタジーSではスローペースに折り合っていたのだから、抑える競馬ができないわけではないはずだ。がむしゃらに走っても桜花賞で2着してしまう馬である。抑える競馬ができればどんなに強いか見当もつかない。我々をあっと言わせることは十分に考えられる。
    消し 前走前々走と暴走に近い形で逃げているのは大きな不安である。今回は折り合える保証はどこにもない。それでいてオークスは超スローになりやすいものである。掛かってしまう危険性はかなり高いと思う。それに根本的に距離が持つのかどうかも分からない。今までずっと「マイルまでなら」というようなコメントが多かったように思うのだが。
    エアデジャブー
    (牝4・横山典55)
    買い 桜花賞3着、クイーンC2着。桜花賞での追い込みはかなり凄かった。G1で3着している実績はここでは上位ランクということになる。直線が長くなる東京コースは好材料である。クイーンCなどで実績があるのは信用できる。後ろから競馬をするだろうから、スローペースであれば距離はこなせるであろう。ここ3戦2着2着3着と安定しているのも信用しやすい。
    消し 最大の不安は血統であろう。母父WellDecoratedは完全な短距離馬らしい。2400mをこなすのはかなり難しいのではないか。父ノーザンテーストは母系の良さを引き出すタイプなだけに、どうしても短距離馬だと判断したくなる。また、善戦ばかりでオープンどころか500万も勝っていないという勝負弱さも気になるところである。
    マックスキャンドゥ
    (牝4・蛯名55)
    買い 4歳牝特(1400m)優勝、4歳牝特(2000m)優勝。桜花賞も5着しているようにその実力は上位ランクである。まず桜花賞TRではハイペースで逃げるロンドンブリッジを先行しながらきっちりと差しきるという強い内容で勝っており、そのスピードを証明している。そして、オークスTRではメンバーに恵まれたとはいえ、レースレコードで完勝しており、スタミナも証明してしまった。2000m以上を経験している馬の中では最上位の実績ということになる。そういう意味では最も信用しやすい馬といえる。
    消し まず桜花賞から1度使ったことでローテーションが多少厳しくなっている。桜花賞直行組のオークス実績が目立つだけに、牝馬にこのローテションは目に見えぬ疲れがたまるのかもしれない。次に父キンググローリアスという血統である。実績が2000mまでというようにどちらかと言えば短距離種牡馬に近いといえる。この400m延長は意外に厳しいかもしれない。
    ナオミシャイン
    (牝4・岡部55)
    買い 4歳牝特(2000m)3着。前走のオークスTRでは距離が延びて好レースができたようである。レコード決着での3着はかなり評価していいだろう。血統的にもさらに距離が延びるのは歓迎のはずである。スタミナ勝負はのぞむところだ。それでいて前走は上がり34秒台で走っており、スピードも証明している。鞍上が岡部であるのも魅力である。
    消し 前走G2で3着に負けており、G1でさらに着順をあげるのは並大抵なことではない。勝ったマックスキャンドゥには決定的な差をつけられていただけに巻き返すのはけっこう厳しい。他の有力馬上位馬が桜花賞からの直行であることを考えても、置かれている立場はかなり厳しい。最近のオークスはマイラーのスピードでも通用したりするので、スピードに屈することも十分にある得る。
    エガオヲミセテ
    (牝4・柴田善55)
    買い スイートピーS優勝。前走TRを勝っているのはいいことだ。勢いはかなり感じる。休み明けを2度叩かれたところなので、まだまだ上積みは見込める。この勢いで一気にG1制覇と行きたいところだろう。距離も1800mで結果を残しているので、マイルまでしか経験がない馬よりは信用できる。
    消し スイートピーSのメンバーはオープンクラスというより500万クラスにかなり近かったと思う。こんなメンバー構成で勝っても、G1で期待する材料にするにはちょっと厳しいように感じる。それに前々走は休み明けとはいえ2000mで凡走しているので、距離延長も半信半疑である。また、前走のレース中に外傷を負っているので体調に多少の影響は出るだろう。中2週のローテーションもちょっときつい。
    ダンツプリンセス
    (牝4・四位55)
    買い スイートピーS2着。前走TRで2着しているので、勢いは感じることができる。今まで条件戦でなかなか勝てなかったが、ソエに悩まされていたらしい。前走は体がしっかりしてきての好走ということなのだろう。今年の四位は牝馬で乗れているので、大一番でも一発かましそうである。
    消し エガオヲミセテのところでも述べたがスイートピーSのレベルはそんなに高かったとは思えない。そのレースで負けている馬がG1で2着を死守するのはかなり厳しいのではないだろうか。理由は何であれ、前々走500万の2000m戦で惨敗しているので距離延長も分からない。
    アインブライド
    (牝4・古川吉55)
    買い 阪神3歳牝馬S優勝。何と言っても3歳牝馬チャンピオンである。G1を勝っている実績を軽視すると痛い目にあう。チューリップ賞で3着していことからも早熟馬ではないだろう。前走惨敗からの巻き返しはこの馬の得意技であり、甘く見てはいけない。血統的には距離延長は問題ないと思える。
    消し 4歳になってからは惨敗が多すぎる。チューリップ賞も休み明けだったわけでもないのに3着に負けているし、どうしても強い馬というイメージがない。阪神3歳牝馬S2着のキュンティアも伸び悩んでいることを見ても、阪神3牝Sはレベルが高くなかったのかもしれない。体型的には短距離馬ということらしいので距離も半信半疑である。
    サラトガビューティ
    (牝4・橋本広55)
    買い 函館3歳S2着、デイリー杯3歳S2着、ラベンダー賞優勝。3歳時は阪神3歳牝馬Sでも4着しているようにレベルの高い走りをしていた。前走は控える競馬を試みて、上がり34秒台を出しているように、まあまあの成果をあげることができた。
    消し 4歳時なってからは掲示板にすら載っていない。単なる早熟馬だとしか判断したくなる。前走8着からの巻き返しはあまりに厳しい。
    エリモエクセル
    (牝4・的場55)
    買い 忘れな草賞優勝。2000mのオープン特別を勝っているのは大きな魅力である。勢いも感じるし、2000mのスタミナを証明しているのは大きい。上がり34秒台で差しきっているので決め手もかなりありそうだ。桜花賞組が距離に苦しむようだと、この馬にもチャンスはあるだろう。
    消し 前走馬体重が10kg以上減っていたように、どうもカイ食いがいまいちらしい。輸送があることを考えても、馬体回復は難しそうだ。これで前走以上の走りを期待するのは酷ではないか。それ以前に、重賞実績がないのでG1で通用するかどうかも半信半疑である。
    オータムリーフ
    (牝4・石橋55)
    買い 紅梅S優勝。前走4歳牝馬特別で4着にがんばっており、相変わらず堅実な走りを披露している。勝馬から0.5秒差ならば逆転可能な数字だろう。2000mを先行して粘っていることからもスタミナは特に心配ないと思える。
    消し オープン実績が1400mの紅梅Sだけではちょっと物足りない。重賞では好走だけで終わっているだけに、パンチ力に欠けるタイプと思われる。前走も4着に負けているし、上昇気配も感じられなかった。G1で巻き返すのはかなり難しいのではないだろうか。
    バプティスタ
    (牝4・後藤55)
    買い フローラS優勝。4歳牝特(1400m)でも3着にがんばっているなど、まあまあの実績である。桜花賞以外は3着を外していないので安定度も高い馬である。
    消し 桜花賞で9着に負けたことで底を見せてしまった感じは否めない。距離経験がマイルまでなので、2400mという距離をこなせるかどうかも分からない。母ビーバップはマイラーだっただけに距離には少し不安がある。それにオークスTR、スイートピーSとも理由は忘れたが、アクシデントかなんかで回避しているのもいい感じはしない。体調がベストの状態というのは難しいのではないだろうか。
    アドマイヤサンデー
    (牝4・南井55)
    買い 現在2連勝中で勢いがかなりある。その内容がかなり良かったらしく、オープン級の馬であることは間違いないようだ。サンデーサイレンス産駒なだけに、どんでもない大物である期待をついしてしまう。底を見せていないというのは魅力的に感じるものである。
    消し オープン実績はまったくないわけだからどうしても信用しづらい。キャリア2戦だけというのも、厳しい流れになるG1ではマイナス要素となる。それでいて距離実績もマイルだけでは距離延長も不安になる。こういう馬は穴人気になりがちだが、人気にこたえる確率は意外と低いものである。
    ヤマノセンプー
    (牝4・菊沢徳55)
    買い 忘れな草賞2着。クイーンSで3着もあるようにマイペースで逃げると意外と粘る。ノーマークだと意外と残ってしまうこともあるかも。
    消し 3着、7着、2着、6着と安定感があまりない。マイペースで走れるかどうかが全てのようだ。これだけメンバーが揃うと簡単には逃げられない。後ろからのスピード馬を抑えるために、早め早めの競馬をする馬もいるだろうから、早めに潰される可能性はけっこう高い。さすがに前走6着からの巻き返しは難しいか。
    ラティール
    (牝4・藤田55)
    買い 決め手はなかなか鋭い馬である。前走も後方から追い込んで5着に健闘している。決め手勝負の展開になれば、けっこうおもしろい存在である。500万クラスとはいえ、2000mを勝っている実績もスタミナという点で安心できる。
    消し 前走5着に負けていることからも展開に恵まれない限りチャンスはないということになる。ハイペースは考えにくいだけに、直線だけの競馬ではどうしても限界がある。重賞では前走5着が最高なので、G1の器ではないという判断もできる。それに母父がニホンピロウイナーなので、距離は2000mまでだと思いたくなる。
    オーロラマキシマム
    (牝4・横山賀55)
    買い 父メジロアルダン×母父タケシバオーの配合からはスタミナは十分にありそうだ。前走勝っているので勢いもありそうだ。
    消し さすがに未勝利を勝ち上がったばかりでは厳しすぎる。前走勝っているもマイル戦では距離実績もないことになる。
    マイネエルザ
    (牝4・佐藤55)
    買い 1勝馬だが、新潟3歳S4着、ファンタジーS4着があるように重賞好走経験があるのは頼もしい。休み明けを叩かれた上積みも見込めるだけに一発あってもおかしくはない。
    消し 重賞好走だけではG1好走の裏付けにはなり得ない。前走も500万で負けているようではとてもG1では通用しない。
    バリアシオンバレイ
    (牝4・福永55)
    買い エルフィンS4着があるのでオープン実績がまったくないわけではない。
    消し オープン特別好走だけではG1で通用する裏付けには厳しすぎる。前走500万で惨敗しているので勢いを感じることもできない。
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