前ページに戻る
G3シンザン記念の反省

G3シンザン記念の結果
1 6-11ダンツシリウス 四位 1.36.8---36.9 432kg+4 5人気
2 3-05アグネスワールド 武豊 1.37.7538.4 492kg-3 1人気
3 5-08ミツルリュウホウ 橋本美 1.38.0237.4 422kg+6 8人気
4 3-04マイネルメッサー 佐藤哲 1.38.21.1/437.4 444kg+4 7人気
5 6-10トウカイパンチ 石橋 1.38.33/437.2 392kg-6 9人気
単勝1,640円 枠連730円
複勝280円 110円 560円 馬連860円
予想と見解 好材料と不安材料
G3シンザン記念の感想
  • 予想どおりの不良馬場のレース。結果的には道悪の巧拙がすべてだったと言っていいようなレースでした。連対馬は実力の違いを見せつけたが、それ以外はオープン実績がまったくない馬ばかりが上位を占めている。スピードよりもパワーが重要だったということだろう。結果的には助かったが、これだから道悪レースは分からないのである。しかもデータの少ない4歳戦ではなおさらである。逆に言えば、大穴を獲る絶好のチャンスとも言えるのだが。
  • まあとにかく、的中できて何よりである。単勝1.3倍の馬が5馬身差もつけられて負けたのだから、やはり軸にするには危険すぎた。回収は赤字でもよしとしなければいけない。+2000円も-500円もそんなには差はない。一度大穴を獲ればすぐに取り返せる数字である。まだまだ序盤戦である。あせらずにゆっくりと行きたい。
  • 勝ったのはダンツシリウスであった。「阪神3歳牝馬Sを見た限りではパワーもかなり持ってると思われるので、私は時計がかかる方がいいような気がする。他の馬がもたついている間にこの馬が突き抜けることもありそうでならない。」と何気なく書いたが、まさか本当に突き抜けてしまうとは、けっこうびっくりした。予想以上の道悪巧者である。もちろん道悪だけでアグネスワールドを5馬身も離せるわけはない。もともとの潜在能力の高さがあってできることである。今まで結果がついてこなかったが、その兆しは随所にあった。まず、ファンタジーSでは位置取りが後すぎて5着も上がり33.7の切れ味を見せ、さらに、阪神3歳牝馬Sではラスト差されて3着もハイペースの先行策ではがんばった方だ、というようにである。私が高く評価できなかったのは牝馬限定戦での話だったからであるが、今回の走りで本当の強さであることが証明された。これでクラシックの有力候補になったのは言うまでもない。タマモクロス産駒なのでオークスも問題ない。次は桜花賞TRになると思うが、良馬場で実力を証明して胸を張って桜花賞に臨んでもらいたい。
  • 2着はアグネスワールドであった。単勝1.3倍の馬が勝馬に5馬身も離されるのはやっぱり問題だろう。斤量57kgだったにしてもあまりにだらしない。今回はいきなり掛かってしまったのが最大の敗因だと思うが、今まではちゃんと折り合っていただけにちょっと不可解である。大川慶次郎先生が言っていたが、ローテーションがきつくなったのが原因かもしれない。それにしても5馬身差だからなあ。ちょっと底を見せてしまった感じも否めないと思う。今回のレースを見た限りではグラスワンダーとはまだまだ差があることを証明してしまったのではないか。結果的に見れば、朝日杯3歳Sで4着に負けてる馬を単勝1.3倍とうのは高く評価しすぎだったのかもしれない。まあ、道悪、斤量と厳しい条件もあったことなので、もう一戦くらいは様子を見たいと思うが。
  • 3着はミツルリュウホウだった。これは正直びっくりした。過去の成績を見る限りでは好材料が何も見当たらなかった。まさかこんな馬が3着にくるとは思わない。不良馬場はこれだから困るのである。常識的には時計がかかったのが良かったと見るべきだろう。でも8人気と意外と人気になっていた。何か他に好材料があったのだろうか。ちょっと情報不足で分からなかった。関西ではかなり期待されていた馬だったのかもしれない。どっちしろ、自滅したアグネスワールドすら交わせなかったのだから、あまり高い評価はできそうにない。次の走りを見てから実力を判断したい。
  • 4着はマイネルメッサーであった。私はかなり期待していたのだが、結果的には位置取りが後ろすぎたようである。それなりに伸びているが、前は遠すぎた。内枠だったから流れに乗れなかったということらしいが、それにしても勝馬には離されすぎである。朝日杯で3馬身差だったアグネスが掛かって自滅寸前だったのに、逆に着差が広がっているようでは話にならない。だいたい底を見せてしまったかな、という感じはする。とは言うものの今回も4着と相変わらず大崩れはしていない。相手次第では一発ありそうな気配もあるので、G3くらいならマークは必要だろう。
  • 5着はトウカイパンチであった。ダートで鋭い末脚を見せた馬なので、道悪であれば芝でも通用すると思ったが、そのとおりとなった。でも、道悪で伸びなかった良馬場ならもっと伸びたとコメントしている。私は道悪が良かったものだとばかり思っていただけに、どう解釈していいか悩んでしまう。個人的にはやっぱり芝の良馬場では通用しないと思うのだが。
  • キュンティアは8着であった。私は全然知らなかったが、カイ食いがかなり悪かったらしい。調教が悪いのはいつものことという陣営の言葉を素直に信じてしまった。牝馬は体調が悪いと信じられないくらい動かないものである。体調が悪かったのであればこの負け方もやむ得ない。でもG1連対の実績を考えると消すことはできなかったとは思う。
  • ナリタビッグワンは9着であった。6人気と意外と人気になっていてびっくりした。僅差とはいえ500万すら勝てなかった馬であることを考えれば、人気になりすぎだと思う。まだまだ実力不足だということだろう。
  • ドクトリンは10着であった。いくら2戦2勝でも重賞で好走できる裏付けにはなり得ないのである。2人気はどう考えても人気になりすぎである。この結果も特にびっくりするほどではない。私から見れば当然の結果である。
  • タケイチケントウは11着であった。やっぱり単なる早熟馬なのかな。体調はかなり良さそうだっただけに、ちょっと分からないなあ。原因は道悪かな、それとも距離かな。もう1戦ぐらい見ないとちょっと判断できない。あまりに負け方が悪すぎる。
  • マイネルナチュラルは12着であった。逃げることすらできないようでは話にならない。
  • マチカネサンシローは13着であった。京成杯3歳S2着を考えれば負けすぎである。朝日杯よりも着順を落としているのだから笑ってしまう。道悪が苦手ということか。
  • マルブツオーは14着であった。ここ2戦と何も変わらなかったようだ。さすがに底を見せてしまった感じがする。
  • まあ、こんなところでしょう。
  • 前ページに戻る

    参考
    G3シンザン記念の予想
    結論
    馬番連勝複式 2-4-5-9-11(BOX)
    1. アグネスワールド
    2. マイネルメッサー
    3. キュンティア
    4. タケイチケントウ
    5. ダンツシリウス
    にへい君の見解
  • 日程的に先週の京成杯を見送らせていただきましたが、今週の中山ではなんと重賞がないということで、仕方なくなじみの薄いシンザン記念を予想することになってしまいました。あまり真剣に予想したことのないレースなので自信はないですが、できるだけのことはやってみましょう。
  • 今回のメンバーを見てみると、朝日杯3歳S好走組と阪神3歳牝馬S好走組それに重賞初挑戦組という争いになりそう。実績的にはどうしても朝日杯3歳Sで好走した馬を中心にするしかないのだろうが、先週マイネルラブが不可解な負け方をしているだけに、固執するのも問題かもしれない。これといった上がり馬も見当たらないので、実績を重視した予想になるのはやむ得ないと思う。大化けする馬が出てきたら事故だと思って諦めるしかなさそうだ。
  • 私の本命◎は無難にアグネスワールドである。朝日杯3歳Sでは休み明けだったにもかかわらず4着と好走し、前走は持ったままの圧勝である。先行して抜け出すという安定した走りをするので信用できるタイプでもある。実績は間違いなくNo1だと言っていい。ただ、斤量57kgはかなり厳しい数字である。この時期の4歳馬にはかなり重く感じるだろう。実力を出せるかどうかは何とも言えない。本来ならあまり本命にしたくはなかったくらいである。でも、このメンバー構成では仕方がない。2kgのハンデを考えても、この馬を差し置いてまで本命に推せる馬は他にはいない。斤量57kgでもこの馬を中心に考えるのはやむ得ない。
  • 金曜日まではこの馬から流すしかないと思っていたが、大雨予想を聞いて気持ちがぐらついた。不良馬場では何が起きるか分からない。まして斤量57kgでは負担はさらに大きくなるはずである。ちょっと、この馬から流すのは恐くなってしまった。アグネスが飛べば、人気同士でもそれなりの配当が期待できるわけだから、実績のある馬の5頭ボックスが賢い買い方ではないだろうか。アグネスが来てしまえば赤字だが、回収0よりはずっとましである。まだまだ序盤戦、無理に勝負する必要もないだろう。
  • 対抗○はマイネルメッサーにする。アグネスワールドに対抗できる一番手は、朝日杯3歳S5着のこの馬しかいない。3馬身差つけられて負けたわけだが、今回は斤量が2kg差もある。逆転は十分に可能だと思える。ただ、上昇しているアグネスに対し、この馬は調子維持というところだろう。逆転まではどうかというのが正直なところである。いちょうSで10着に沈んだこともあるので、不可解な凡走もないとはいえない。どこまで信用していいか分からない。
  • 単穴▲はキュンティアにする。阪神3歳牝馬S2着の実績を持つ以上、このくらいの評価はしなければいけない。ただ、昨年の阪神3歳牝馬Sは例年になくレベルが低かったと思われ、これだけではあまり高い評価はできない。私がこの馬を高く評価したのは、2戦目でG1に連対したからである。2戦目でG1を連対してしまう馬である。3戦目となればどんな凄い走りを見せるか楽しみである。勝負根性が信条のこの馬なら、牡馬が相手でも何とかなると思えてならないのである。もちろん、牡馬との実力差を痛感して終わることも十分に考えられるわけだから、あまり大きな期待をかけるのも酷である。このくらいの評価が妥当だと思う。
  • 4番手△はタケイチケントウにする。小倉3歳Sを勝っているくらいだから、重賞級の馬であることは間違いない。休み明けだった京成杯3歳Sでも2着のマチカネサンシローとは僅差の4着だったわけだから上出来といえるし、朝日杯を見送ってまで今回に標準を絞ったわけだから、前走みたいなことはないだろう。でも、私にはどうしても強い馬には見えないのである。小倉3歳Sでもテイエムオーロラと僅差の勝負だったわけだし、京成杯3歳Sもグラスワンダーには離されすぎである。現に2着のマチカネは朝日杯惨敗だったし、3着のクリールサイクロンもホープフルSで3着止まりと、いまいちの成績である。この馬もその程度の馬だと思えるのである。斤量56kgも大きなマイナスである。ただ、メンバー構成にかなり恵まれたので、連対くらいならないとはいえない。決め手のないこの馬には不良馬場もプラスかもしれない。そういうことでこの評価にした。
  • 5番手△はダンツシリウスである。阪神3歳牝馬S3着の実績を評価したわけだが、先ほども述べたとおり阪神牝馬3歳Sのレベルに疑問を感じており、阪神3歳牝馬S3着の実績だけでは高い評価はできない。この馬を評価したのは、ファンタジーSで見せた33.7の末脚を持っているからである。予想される不良馬場で切れ味が生かせるのか、という疑問もあるが、阪神3歳牝馬Sを見た限りではパワーもかなり持ってると思われるので、私は時計がかかる方がいいような気がする。他の馬がもたついている間にこの馬が突き抜けることもありそうでならない。でも、まだ1勝しかしていないという現実もある。500万をすんなり勝てないのは実力のない証拠だと言われても文句はいえない。牡馬相手にまともに戦えるかはかなり疑問も残る。私の馬券はここまでである。
  • 6番手はマチカネサンシローにする。京成杯3歳S2着の実績があるのだから、ここで好走しても何の不思議もない。現に同斤量でタケイチケントウに勝っているのだから、1kg少ない今回は負けるわけにはいかないはずである。だけど、この馬は1400mでしか実績がない。いちょうS、朝日杯3歳Sの負け方からすると、マイルは少し長い感じもする。そういうことで、ここまで評価を下げた。だが、阪神牝馬3歳Sよりもレベルの高いレースを今まで戦ってきたことがかなり気になる。実績重視という今回の私の方針からすると、消してはいけない1頭ともいえる。最後までダンツシリウスと悩んだが、最終的には個人的に魅力を感じている馬を選択することにした。私にはどうしてもこの馬が強いとは思えないのである。
  • 7番手はドクトリンにする。2戦2勝の無敗馬であるが、こういう実績の乏しい馬を高く評価するのは私は好きではない。確かに未知の魅力はあるが、良いのか悪いのかも分からないということである。とんでもない圧勝をかましたというのであれば別だが、僅差の勝負では魅力はない。遊んで走っていたから上昇する余地があるというが、そんな若い気性で重賞を好走するのは難しいともいえる。私は重賞の壁に跳ね返される可能性が高いと思う。ただ、メンバーに恵まれたのも否めないので、好走してしまう余地も残ってる。連対もないとは言い切れない。
  • 8番手はトウカイパンチにする。ダートでの僅差勝ち上がりでは芝の重賞ではスピード不足に苦しむと見ていたが、不良馬場で状況が一変した。前走見せた末脚を生かせる可能性が出てきたのである。でも、可能性が出てきただけであり、好走できるという裏付けは何もない。常識的にはやはり実力不足と判断すべきだろう。
  • 9番手はマルブツオーにする。前走前々走と惨敗しているが、きんもくせい特別ではけっこう強い勝ち方をしていた。大化けする可能性はけっこうありそうだ。でも、オープンで一度も掲示板に載っていない実績では信用することはとてもできない。常識的には、オープンの壁にぶち当たってしまったと判断したくなる。
  • 10番手はナリタビッグワンにする。休み明けを挟んでいるだけに実力を計るのが難しいが、名前からして期待の大きな馬だと思われる。特に理由があるわけではないが、何となく強い馬のような気がする。でも、1勝しかしていない実績では、ちょっと強気にはなれない。
  • 11番手はラインウイナーにする。前走全日本3歳優駿で3着していることはそれなりに評価しなければならないが、あくまでもダートでの話である。芝では一度も好走していない実績ではとても評価することはできない。スピード不足でついていけないと思う。
  • 12番手はマイネルナチュラルにする。逃げ馬は先頭を常に走るだけに、流れ1つで残ってしまうことはよくあることだ。人気が無ければ無いほど不気味な存在になる。でも、500万で足踏みでしている実力では、さすがに厳しいだろう。早い段階で潰されて終わると思う。
  • とりあえずは、こんなもんでしょう。
  • このページのTOPに戻る
    G3シンザン記念出走馬
    馬名 買い&消し
    アグネスワールド
    (牡4・武豊57)
    買い 函館3歳S優勝、全日本3歳優駿優勝。重賞を勝っている実績はもちろんだが、朝日杯3歳Sで4着しているのを高く評価しなければいけない。かなりレベルの高いレースだったにもかかわらず、休み明けで4着しているのだから相当凄い。現にその後の全日本3歳優駿では、持ったままの圧勝である。このメンバーでは1枚も2枚もレベルが上だといえる。先行できるので安定度も期待でき、大崩れは考えにくい。休み明け3戦目なので疲れはないだろうし、鞍上武豊も信用できる。ヒシアケボノの半弟というのも心強い。
    消し 唯一の不安材料は斤量57kgである。前走から3kgも増えるのだから、馬には相当重く感じるに違いない。斤量が重くなると、まったく走らなくなる馬もいるわけだから、この馬も分からない。直線で意外と伸びずに惜敗することも十分に考えられる。たかが2kg差、されど2kg差なのである。
    キュンティア
    (牝4・高橋亮53)
    買い 阪神牝馬3歳S2着。G1で連対した実績を持つのはもちろんこの馬だけである。にもかかわらず斤量53kgで出走できるのは恵まれた。マイルで2戦2連対と距離には不安はない。前2走を見る限りでは、かなりの勝負根性を持っており、最後まで諦めない走りが魅力である。特に前走のラスト50mの切れは半端ではなかった。
    消し しょせん牝馬である。レベルが高かった朝日杯に比べると、阪神牝馬3歳Sはかなりレベルが低かったと思われる。実績上位も牡馬混合の重賞で通用するかどうかは、かなり疑問である。キャリアが2戦だけというのも不安材料の一つとなる。今まではたまたまうまくいっただけで、今まで見せたことのない弱点をさらけ出す可能性もある。
    タケイチケントウ
    (牡4・常石56)
    買い 小倉3歳S優勝。デビュー戦をレコード勝ちして、小倉3歳Sでは根性でハナ差勝ち、京成杯3歳S4着も、2か月以上間隔が開いていたことを考えれば、新潟3歳Sチャンプのクリールサイクロンと僅差ならば、上出来の方だろう。重賞を勝っているので実績上位といえるし、朝日杯を見送りここを目標に仕上げているようなので、前走以上の走りは期待していいようだ。
    消し デビュー戦でレコード勝ちしたので、小倉3歳Sも圧勝かと思ったが、意外や意外の僅差勝ちに終わった。京成杯も決め手不足で4着に沈み、徐々に株を落としている。単なる早熟馬だったのではないか、という不安は拭えない。距離が長くなるにつれて成績が落ちているので、短い距離の方が合っているのかもしれない。
    マイネルメッサー
    (牡4・佐藤哲55)
    買い すずらんS優勝。オープン特別を勝ち、東京スポーツ3歳Sを3着、そして朝日杯3歳Sで5着とレベルが高いレースで堅実な走りを披露している。前2走に比べれば、相手関係はかなり楽になっているので、最大のチャンスがやってきたといえそう。前走先着を許したアグネスワールドと斤量差が2kgもあるので、3馬身差なら逆転可能である。前走はなかなかの切れ味を出していたので、京都コースも合っていそうだ。
    消し 堅実なのは悪いことではないが、こういう馬はG3だろうとG1だろうと掲示板で終わることが多い。それに前2走の着順は悪くないのだが、着差はけっこう離されており、だいたい底を見せてしまった感じもする。
    マチカネサンシロー
    (牡4・松永幹55)
    買い 京成杯3歳S2着、アイビーS2着。重賞で2着している実績があるので、このメンバー構成なら実績上位の部類に入る。しかもグラスワンダーの2着である。この時タケイチケントウには先着しており、今回はさらに斤量が1kg違うのだからタケイチには負けられない。
    消し 前走G1だったとはいえ、12着は負けすぎである。だいたい底を見せてしまった感じもする。重賞2着も相手がグラスワンダーだったとはいえ、6馬身も離されるのはちょっと問題である。持ち時計も平凡で、これといった魅力が特にはない。
    ドクトリン
    (牡4・角田55)
    買い 2戦2勝とまだ底を見せておらず、未知の魅力たっぷりである。前走は遊びながら走っていたようで、着差以上の強い内容だったようである。本当の実力はまだまだ見せていないことになる。距離も1800mとマイルで勝っているので問題はないだろう。
    消し オープン未経験では大きなことは言えない。重賞の壁に跳ね返される馬の方が圧倒的に多いわけだから、この馬も同じことになる可能性が高い。前走は遊びながら走っていたということだが、こういう気性はそう簡単には治らない。こういう気性的問題は重賞ではマイナスに作用することが多いと思う。信じられない惨敗も十分に考えられる。
    マルブツオー
    (牡4・ペリエ55)
    買い マイルと1700mで勝っているので、距離はほぼベストだろう。福島でけっこう強い勝ち方をしており、なかなかの能力の持ち主だと思われる。前2走は凡走しているが、体重が重かっただけかもしれない。ムラのありそうなタイプで大賭けもありそう。
    消し オープンを2度走って、2度とも惨敗。普通に見れば、オープンの壁にぶち当たってしまったということになる。重賞で巻き返すのはかなり厳しいことになる。ムラのあるタイプだとしても、安定度がないということであり、マイナス要素の方がはるかに大きい。
    マイネルナチュラル
    (牡4・福永55)
    買い 芙蓉S2着の実績がある。タヤスアゲインと僅差の勝負をしたのだから高く評価していい。前走惨敗も距離が長かっただけかもしれない。それに、逃げ馬は好走するか惨敗するか極端なことも多く、成績があてにならないこともある。惨敗の後はマイペースで逃げられるだけにかえって狙い目かもしれない。
    消し オープン2着があるものの、500万で足踏みして底を見せつつあったが、前走オープン13着で決定的になったといえる。いくら逃げ馬でも、重賞で好走するつもりなら、500万クラスで足踏みするのは問題である。
    キーニシキ
    (牡4・内山55)
    買い 前々走500万で2着しているけど、重賞ではちょっと意味ないか。
    消し 500万でもほとんど掲示板に載っていない。どう考えても重賞では荷が重すぎる。
    トウカイパンチ
    (牡4・石橋55)
    買い 前走勝っているので勢いはありそうだ。芝でも1勝しているので、芝のマイル戦でも問題はないだろう。
    消し 前走500万を勝っているが、ダートでの話である。しかもクビ差という僅差での勝利であり、大物という感じはちょっとしない。実際に8月のオープンで凡走しているのだから、重賞では力不足と判断するのが妥当な気がする。
    ナリタビッグワン
    (牡4・藤田55)
    買い マイルで勝っているので距離は合っている。前走3着も休み明けだったし、距離も長かったのかもしれない。まだ底を見せていない感じもするので、本当の力はもっと凄いものを持っているかも。かなり大きな名前なので、山路さんの期待の大きさが窺える。
    消し まだ3戦で、長期休養も挟んでいるので、実力を判断するのはけっこう厳しいものがある。数字だけ見れば、3戦1勝と重賞で好走できる成績とは思えない。前走休み明け3着も、重賞を勝つつもりならば、500万くらいは軽くあしらってほしいところだ。まだオープンでは実力不足なのではないか。
    マイネルアポロン
    (牡4・秋山55)
    買い 京都のマイル戦で1勝しているのはいいことだ。
    消し 勝ち上がってから、500万を12着、9着、11着と頭打ち状態である。重賞での巻き返しはあまりに厳しい。
    ミツルリュウホウ
    (牡4・橋本美55)
    買い 特に魅力的なものはない。
    消し 勝ち上がるのに5戦も要しているし、勝ち上がった後も目立った活躍はない。どう考えても重賞では荷が重いだろう。
    ラインウイナー
    (牡4・千田55)
    買い 全日本3歳優駿で3着と好走している。その前の500万では、ダートマイル戦でレコード勝ちしている。スピードもかなりあると見ていいだろう。
    消し ダートでしか勝っていないのは問題である。500万の芝のレースで9着に負けており、芝は向いていないと判断したくなる。前走3着も6馬身以上離されているのでは、あまり評価はできない。
    ダンツシリウス
    (牡4・四位55)
    買い 阪神牝馬S3着が光る。キュンティアに最後の最後で差されたが、見せ場はたっぷりであった。ファンタジーS5着も上がり33.7というとんでもない末脚を披露している。京都はとにかく決め手重視なので、33秒台の末脚は大きな武器となる。
    消し いちおう1勝馬である。500万で2度足踏みしているように、どうも甘さが残る。決め手のある脚質なのだが、なぜか惜しいレースばかりなのである。後ろからいけば届かず、前に行くと粘れないという馬なのかもしれない。阪神3歳牝馬Sのレベルにも疑問があるので、牡馬混合重賞でどこまで戦えるか分からない。
    このページのTOPに戻る

    前ページに戻る