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G1スプリンターズSの反省

G1スプリンターズSの結果
1 5-10マイネルラヴ 吉田 1.08.6---35.3 498kg0 7人気
2 2-03シーキングザパール 武豊 1.08.6アタマ34.8 458kg-14 2人気
3 7-13タイキシャトル 岡部 1.08.6クビ35.5 530kg+6 1人気
4 4-08ワシントンカラー 柴田善 1.09.02.1/235.6 508kg+4 3人気
5 7-12セレクトグリーン 後藤 1.09.31.3/436.1 514kg+2 14人気
単勝3760円 枠連2930円
複勝350円 220円 110円 馬連15920円
予想と見解 好材料と不安材料
G1スプリンターズSの感想
  • まさか!タイキシャトルが負けるとは!夢には思っていたが、現実になるとは思っていなかった。敗因については後述するが、これだから競馬は分からないのである。「競馬に絶対はない!」を痛感した一戦となった。とにかく、タイキシャトルが無事で良かった。
  • 勝ったのはマイネルラヴであった。セントウルSで強い勝ち方をしていたので、一発はあるとは思っていたが、まさかこんな正攻法で勝ってしまうとは恐れ入った。私は1200mは短いと思っていたが、この馬は生粋のスプリンターなのだろう。そうでなければ、今までのマイル戦での惨敗が説明できない。私の認識が甘かった。しかも、前走は目に砂が入ったとかの惨敗だったらしいではないか。私はぎりぎりまでそのことを知らなかった。まあ、どっちにしろG2以上の実績があったわけではないので買わなかったと思うけど。とにかく、この馬は強い。来年の高松宮記念とスプリンターズSの連勝も夢ではないだろう。今後に期待したい。
  • 2着はシーキングザパールであった。この馬もさすがに1200mでは強い。最後方からの競馬で直線だけで2着にくるのだからとんでもない末脚である。この馬のことを熟知している武豊ならではの戦法だろう。タイキシャトルはしっかり捕まえたのだか、これで勝てなかったのは不運だったと思うしかない。逆に考えれば、相手がマイネルラヴだと分かっていれば、ここまで極端なレースはしなかったかもしれない。つまり、もっと正攻法のレースをしていれば完勝していたかもしれないということである。今となっては単なる結果論でなので言っても仕方ないか。常識的にみればタイキシャトルを負かすには奇襲しかない。それを実行するのは当然のことであり、そして結果が2着なのだから仕方ないことだと思う。
  • 3着はタイキシャトルだった。まさかまさかの3着である。信じがたい結果だが、敗因がないわけではないと私は思う。
     第1に、馬体重増である。マイルCSで馬体重増で藤沢先生本人が焦ったとコメントしていたくらいなのに、今回もさらに馬体が増えているのはどうしても解せない。私は馬体重を見た瞬間になんとなく悪い予感がした。この馬体重増が最後の伸びに影響したと私は思う。ただ、これから種牡馬になることを考えると、今回シャトルの目標は「勝つ」ことではなく「完走する」ことである。そう考えれば、藤沢先生が無理したくなかった気持ちも理解できる。つまりは大物すぎたことが、逆にクビを締めてしまったと言えるかもしれない。
     第2に、休み明けでG1を勝った反動が出たということも考えられる。今回の負けを見て、オグリキャップが宝塚記念で2着に負けたのを思い出した。この時も、休み明けを不安視されながら、オグリキャップは安田記念を圧勝した。マイルCSのタイキシャトルのようにである。こういうのを見せられたら、誰だって次はさらに圧勝だと思うはずである。しかし、オグリキャップは決定的な差で負けた。着順こそ2着だが惨敗と言っていい内容だった。今回のタイキシャトルも同じことではないかということである。G1を勝つだけでも相当の労力を使うのに、休み明けとならばさらに疲労があっても不思議はない。まあ、休み明けでG1を勝つ馬なんてそうはいなかいから今後の参考になるとも思えないが、頭の片隅に覚えておいた方がよささそうだ。
     第3に、やはり1200mが短すぎたのだろう。さきほどの馬体重増があったにしろマイル戦ならば勝っていたはずである。スタミナの必要がない1200mだったからこそ、マイネルラヴはあそこまで頑張れたはずである。これはエリザベス女王杯で上がりだけの競馬となったためにエアグルーヴが負けたのと同じと言える。つまり、スピード勝負となると実力も当然だが、体調の善し悪しがレースを左右するということである。大幅馬体重増の中で1200mのスピード勝負はさすがのシャトルにも厳しすぎたと言えそうだ。だからと言って悲観することはないと思う。1200mで負けたことで、逆に2000m以上での適応が期待でき、種牡馬としてはさらに期待が高まったのではないだろうか。馬主の多くはダービーが最大の目標である。シャトル産駒がダービーを目指せるとなればさらに人気は上がるだろう。そういう意味では負けて良かったのかもしれない。
     とにかく、これからは種牡馬として頑張ってほしい。最後の最後で負けてしまったが、重賞8連勝、G1-5連勝、国際G1勝ちという実績は、日本史上最高の成績であることは間違いない。
  • 4着はワシントンカラーであった。体調の良さを各新聞で報道されていて、私も内心ではかなり恐れていたが、終わってみるとやはりダート馬なのだろう。私の思っていたとおり、良馬場のスピード勝負ではこれが精一杯なのだと思う。
  • 5着はセレクトグリーンであった。一言で言えば、ワシントンカラーと同じようなタイプなのだろう。芝ダート兼用だけど芝のスピード勝負では掲示板が精一杯ということでしょう。でもまだ4歳なので来年は楽しみな存在だ。
  • フェイマスケイは6着であった。急成長してきた馬なのでけっこう期待したが、現時点ではこれが精一杯かな。それでもCBC賞組では最先着しているのだから評価してあげよう。
  • マサラッキは8着であった。前走のCBC賞が強い勝ち方だったので完全に一皮むけたと思った私がバカだった。あまりのだらしなさにがっかりである。それでもCBC賞組で先着したのはフェイマスケイの6着なのだから、これが実力ということなのだろう。CBC賞にこだわった私の目が節穴だったということか。
  • ケイワンバイキングは9着であった。前走を考えればこんなもんでしょう。やはり短距離戦は勢いが重要なのである。
  • エイシンバーリンは10着であった。ここまで負けるとは思わなかった。ここまで惨敗するということは中山が合っていないということなのだろう。まあ、どっちにしろこれで引退である。今まで盛り上げてくれたことに感謝したい。
  • シンコウフォレストは11着であった。4角ではこの馬らしい強引なレース運びが見られて嬉しかったが、そこまでだった。やはり前走の大敗から中2週では変われるものではない。
  • トキオパーフェクトは14着であった。やはり休み明けでG1というのはあまりに厳しい。しかも古馬初挑戦なのだから当然である。4歳なので今後に期待したい。
  • まあこんなもんでしょう。
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    参考
    G1スプリンターズSの予想
    結論
    馬番連勝複式 軸13--3-4

      ◎タイキシャトル
       ○マサラッキ(4,000円)
       ▲シーキングザパール(2,000円)

    にへい君の見解
  • まさしく「電撃の6ハロン!」である。とにかく速い馬を決める一戦である。スタミナはほとんど関係ない。ハイペースでも先行馬は崩れない。でも本当に強い馬はそれでも差し切ってしまう。つまり強い馬が強いレースをするということである。
  • 今年は「タイキシャトルの引退レース」という位置づけになってしまっている。G1-5連勝中の馬なのだから仕方ないことである。基本的には2着探しということになるであろう。競馬は何が起きるか分からないが、やっぱり有終の美を飾ってほしいというのが正直なところだ。
  • 私の本命◎はタイキシャトルである。この馬の強さは、特にコメントすることもないでしょう。距離が短いかもという懸念も多少あるけど、去年の走りから問題ないと思う。繰り返しになるが、有終の美を飾ってほしいので、ここはひねくれず素直にこの馬から流す。
  • 対抗○はマサラッキにする。CBC賞の勝ちを素直に評価した。粘る先行馬を一気に交わした末脚はけっこう凄かった。ここ2年CBC賞を勝った馬がこのレースでも結果を残しているように、短距離戦は勢いが重要である。この勢いならば、少なくてもCBC賞組に負けることはないだろう。かなりの確率でこの馬が2着すると私は思っている。そういうことで、この馬に4,000円賭けることにした。ただ、CBC賞のタイムがちょっと遅かったのが気になる。相手に恵まれただけということも十分に考えられる。CBC賞組以外の馬にあっさり負けることもあるかもしれない。
  • 単穴▲はシーキングザパールにする。CBC賞組以外となると、やはりこの馬が1番手だろう。国際G1を勝っている実績からいっても、この馬しかいない。高松宮記念で道悪で負けたので良馬場が条件となるが、良馬場であればシルクロードSで見せた爆発的な末脚が炸裂するに違いない。マイルで負けたが、距離短縮で国際G1馬の実力をみせてもらいたい。ただ、マイルCS8着は負けすぎという感じもする。まだ復調していないかもしれない。勢いという点からするとちょっと不安である。
  • シャトルから流すとそんなには買えないし、今回は思いきってこの2頭で勝負したい。でも、けっこう自信があっての2点勝負である。
  • 4番手はトキオパーフェクトにする。CBC賞以外で恐い存在といったらこの馬である。現4歳では最強のスプリンターだろう。現古馬はだいたい実力関係がはっきりしているだけに、まだ底を見せていないこの馬が最も恐いことになる。とはいえ、長期休み明けでいきなり古馬G1というのは条件が厳しすぎる。私にはちょっと買えない。
  • 5番手はフェイマスケイにする。福島民友Cを勝ち、CBC賞でも3着にがんばり、勢いをかなり感じる。私は人的にこの勢いがけっこう恐いと思っている。でも、前走3着よりも着順を上げるのはやっぱり厳しいだろうと判断した。
  • 6番手はワシントンカラーにする。根岸Sを勝ち、勢いは感じることができる。あとは芝の適性がどうなのかだけである。確かに去年3着しているし、高松宮記念でも2着にきている。芝での適性は問題ないと判断してもいいのだが、個人的には芝のスピード勝負には合わないタイプだと思っている。そういうことで消すことにした。
  • 7番手はシンコウフォレストにする。今年の春の勢いを感じることはできない。勢いが重要なスピード勝負では巻き返しは厳しいと私は思う。
  • 8番手はエイシンバーリンにする。過去の実績からもこの馬の逃げは驚異である。前走も2着を確保しているし、今回もチャンスはあるとは思う。しかし、私には去年ほどの迫力を感じない。やはり年齢的な衰えがあるような気がする。中山コースも合っていない感じもするので、私は消すことにした。
  • 9番手はケイワンバイキングにする。エイシンバーリンを函館SSで完勝して、その実力を見せつけたが、この秋の走りはあまりにだらしない。能力的には十分通用するとは思うが、今の勢いではG1で連対するのは厳しいと私は判断した。
  • 10番手はマイネルラヴにする。セントウルSでかなりの末脚を見せてくれたので、ここでも一発あっても不思議はないと思う。しかし、スワンSで惨敗しているように安定度はないし、G2以上の実績がないようではとても買えない。
  • 11番手はスタープログラマーにする。前走けっこう強い勝ち方をして、いよいよ眠れる獅子が目覚めたか、という感じがしないでもないが、やはり重賞実績がない馬を評価することはできない。ダビスタの薗部氏の馬ということで応援したい気もするが、常識的には厳しいだろう。
  • とりあえず、こんなもんですかねぇ。
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    G1スプリンターズS出走馬
    馬名 買い&消し
    タイキシャトル
    (牡5・岡部57)
    買い 今さら語ることもないでしょう。G1-5連勝中、重賞8連勝中という化け物としか言いようがない実績。ハイペースを先行できるスピード、それでも決してばてずに最後は後続を引き離してしまう強靭な末脚。日本史上最強のマイラー&スプリンターである。
    消し 競馬は何が起きるか分からない。大きな不利を受けるかもしれないし、なぜか馬が機嫌を損ねるかもしれない。最悪の場合、故障ということもないとは言えない。しかし、後世を残す意味でも故障だけは考えたくないし、この馬が負ける雰囲気はまったくない。この馬の死角を探せという方が無茶である。
    シーキングザパール
    (牝5・武豊55)
    買い H10モーリスドギース賞優勝、H9マイルC優勝、H10シルクロードS優勝。海外G1を制覇した実績はやはり高く評価しなければいけない。まぐれで海外G1を勝つなんてことは考えづらく、その実力が相当高いことは明白である。さらにシルクロードSの勝ち方はいかにもスプリンターという切れ味だった。モーリスドギース賞も1300mだったわけだし、やはりこの馬はスプリンターという評価が妥当だろう。鞍上も武豊が復帰する。マイルCS8着からの巻き返しは十分に可能である。
    消し 前走8着は負けすぎという感じもする。マイルCを勝っているのだから全くダメというわけではないだろう。海外の疲れが残っているのかもしれない。牝馬はメンタルな面がダメだと全く走らないものなので、完全復調でなければ前走と同じ結果ということは十分にあり得る。ちなみに道悪はまったくダメなタイプである。
    マサラッキ
    (牡6・藤田57)
    買い H10CBC賞優勝。前哨戦のCBC賞で圧勝したのは大きい。ここで好走した馬が本番でも好走している傾向があるだけに大きな勝ちである。後方から一気に差してきた末脚はかなり凄かった。今までのこの馬にはなかった面である。藤田騎手が引き出したものかもしれない。中山コースならばこの末脚がさらに威力を増すだろう。
    消し どちらかというと堅実派という印象が強い。好走はするのだが勝つまでは至らないというタイプである。G1だと掲示板にも載れないことが多いように、器の大きさもいまいちである。前走もタイムが速かったわけではないので、相手が走らなすぎただけかもしれない。中山コースの坂も疑問である。
    エイシンバーリン
    (牝7・熊沢55)
    買い H10CBC賞2着、H9高松宮杯2着、H10スワンS2着、H9シルクロードS優勝。何と言っても日本レコードホルダー!マイペースで逃げた時のスピードは天下一品である。前々走、前走と2着を確保しており衰えはほとんど見られない。競り掛けてくる馬がいなければ、この馬を捕まえるのはかなり難しい。
    消し G2で2着を確保しており健在をアピールしているが、昔よりも大人しくなった印象を受ける。去年はもっと気迫あふれる逃げだったような気がする。今のこの馬は堅実なだけという感じがする。やはり年齢的なものではないだろうか。前走もマサラッキに決定的な差で負けているので巻き返しは厳しそうだ。今まで実績のあるのは中京と京都に偏っており、坂のあるコースも疑問である。
    フェイマスケイ
    (牡5・嶋田57)
    買い 今回のレースの最大の上がり馬だろう。福島民友Cを完勝し、試金石となったCBC賞でも3着と好走して、1流スプリンターの仲間入りを果たした。昇り調子で来ているだけに、この勢いはかなり驚異である。
    消し 重賞連対経験がない以上はG1では格下の存在となる。前走も結局は3着に負けているわけだし、さらにレベルが高いレースでさらに着順を上げるのはかなり厳しいと言える。G1の壁に跳ね返される可能性は高そうだ。
    ボルジョイ
    (騙7・ロバーツ57)
    買い どんな馬か知らないが、わざわざ日本まで来るのだから自信があるのだろう。前々走G1で2着しており勢いはありそうだ。前走はダート戦だったので度外視でいいだろう。日本の馬との対戦がないのだから力関係は分からない。世界の実力を見せつけるということも十分にあり得る。
    消し 9勝すべてが1000m戦である。1200mでも距離が長いかもしれない。深い芝だから仕方ないのだろうが、持ち時計も大したことはない。日本のスピード競馬に対応できるかは分からない。そして何より環境が変わったのが大きなマイナスである。たとえ実力があっても力を出し切れずに終わることもあるだろう。
    ワシントンカラー
    (牡5・柴田善57)
    買い H10H9根岸S優勝、H10高松宮記念2着。昨年のこのレースでも3着しているように、芝ダートを問題にしない。とにかく1200m戦ならば走るという面白い馬である。前走ダートとはいえ、重め残りで重賞勝ちしているように能力は高い。さらに上積みも見込めるだろうし、はじめからここを狙っていたのは一目瞭然である。充実の5歳を迎え、去年の3着より上の着順をゲットしたい。道悪は大得意である。
    消し ダート芝の両刀使いは凄いことだが、こういう馬は芝では好走だけで終わってしまうことが多い。道悪で時計がかかるようならば話は別だが、良馬場のスピード勝負となるとさすがに苦しい感じはする。前走もけっこう際どい勝負だったように、まだ本調子に戻っていない感じも受ける。
    マイネルラヴ
    (牡4・吉田55)
    買い H10セントウルS優勝。3歳時に活躍し、その後人気を裏切り続け早熟馬かと思われたが、セントウルSで鮮やかに差し切って勝ち、復活をアピールした。あの切れ味を見る限りだとマイラーというよりはスプリンターという感じはする。切れ味は期待できるだけに、前が崩れる展開ならばチャンスはあるだろう。
    消し 前走スワンSの負けがいただけない。セントウルSで復活した後だけにしっかり走ってほしかった。これでまたG2以上では格不足というイメージが強くなった。1200mという距離も実績がないだけに未知数といえる。
    ケイワンバイキング
    (騙6・横山典57)
    買い H10函館SS優勝。エイシンバーリンを力でねじ伏せたというもので、かなり強いという印象を受けた。初G1の高松宮記念でも5着と頑張り、次を期待させる内容だった。ここ2戦は休み明けで重かったことを考えれば十分に巻き返せる。中山コースも5戦4連対と抜群の相性である。
    消し 前走6着、前々走5着は決定的な負けと言っていい。特に福島民友Cは相手を考えれば、休み明けだろうと重め残りだろうと連対は外してほしくない。前走もこの馬らしさが見られなかった。勢いはほとんどないと言っていいだろう。実績がG3までということを考えればこれが実力なのかもしれない。
    シンコウフォレスト
    (牡6・四位57)
    買い H10高松宮記念優勝、H9阪急杯2着。何と言っても今年の春のチャンピオンである。弱いはずがない。ダートを含め8勝すべてが1200mという典型的なスプリンターである。今年の春は無謀と思えるほどの先行策が功を奏し、念願のG1制覇までこぎつけた。無理に先行してもラストでばてないというのがこの馬の持ち味である。前走前々走は斤量59kgが堪えたのかもしれないので、斤量が2kg減るのは大きな魅力である。
    消し 前走8着は負けすぎである。いくら斤量59kgでもG1実績を考えれば掲示板は外してほしくない。しかも、春のような勢いがまったくない。あの無謀に競り掛けてきた先行力はどうしたのだろうか。それに高松宮記念、阪急杯を勝った時はどちらも道悪だった。良馬場のスピード勝負では決め手に欠けるということも。
    スタープログラマー
    (牡5・菊沢徳57)
    買い H10サンライズS優勝。前走準オープンとはいえ完勝しており、勢いはかなり感じる。サンライズSではシンコウフォレスト、マサラッキを敗っており、もともと能力の高い馬なのである。前走中山1200mで好走したのも好材料である。前走の勝ち方はかなり強かったので、素質開花で一気にG1制覇といきたいところだ。ダビスタの薗部氏の馬として人気もある。
    消し 重賞未勝利の馬がいきなりG1を勝つなんてなかなかできるものではない。こういう馬は重賞の壁に跳ね返されて終わるというパターンが圧倒的に多い。好走も道悪が多く、スピード勝負ではかなり厳しい戦いになりそうだ。
    セレクトグリーン
    (牡4・後藤55)
    買い H10根岸S2着。1200m前後で6戦3勝5連対という実績なので明らかにスプリンターという印象を受ける。阪神ダート1200mでレコードで走った実績も持つ。芝では2戦とも惨敗しているがマイル戦での話である。馬場ではなく距離が合わなかっただけと考えれば、芝だからといって見切りをつけるのは時期尚早である。意外にもダートよりも凄い走りをするかもしれない。
    消し さすがに芝で未勝利というのは問題だろう。走らせてみないと分からないのは確かだが、分からないというのは走らない可能性もあるということである。それにマイル戦だったとはいえ現に走らなかったのだから、やはりダート馬であると判断するのが妥当だろう。どっちにしろG3をやっと連対した実績では、G1ではとても戦えないというのが常識的な見解であろう。
    トキオパーフェクト
    (牡4・田中勝55)
    買い H10クリスタルC優勝、H10中日スポーツ杯優勝。デビューから4連勝で重賞を勝った実績を持つ。しかもそれまでの着差は合計して15馬身差である。とんでもない大物である可能性は高い。マイルCではさすがに惨敗したが、距離が原因であるというのが常識的な見解である。その後の中日スポーツ杯ではまた圧勝し、その実力を見せつけた。1200mならば現4歳屈指の存在と言っていいだろう。
    消し まず休み明けでいきなりG1というのは問題である。しかも古馬初対決である。ただでさえ古馬との力関係が分からないのに、力が出せるかどうかも分からない休み明けでは、馬券を買う方はどうしても不安になる。今までの実績が凄くてもさすがに厳しいというのが常識的な見方であろう。
    ドージマムテキ
    (牡9・橋本広57)
    買い H7京王杯AH優勝、H9毎日王冠2着、H8香港国際ボウル2着。ジェニュインやフラワーパークと好勝負していた実績はかなり凄い。
    消し すでに9歳馬。最近の走りもいいとことろがなく、とてもG1で巻き返せる状態とは思えない。いくら何でも復活はないだろう。
    エイシンガイモン
    (牡6・中舘57)
    買い H8H9関屋記念優勝。昨年の関屋記念で上がり33秒台の末脚で勝っているように切れ味のある末脚が武器である。前走マイルCSもよく追い込んで4着に頑張っている。勢いは昨年以上のものを感じる。昨年のこのレースで5着だったということは、さらに上も十分に狙えるでろう。
    消し 実績的にはマイラーという印象を受ける。1200mは少し短い感じがする。G2でも連対できないでいるように器の大きさを感じることができない。G1では惨敗ばかりだし、重賞勝ちもローカル戦のものである。
    エクボ
    (牝5・勝浦55)
    買い 1200mで7連対と距離はベストである。7秒台の時計を持っているのでまったく戦えないわけではないだろう。
    消し 前走休み明けとはいえ、準オープンで9着は問題だろう。重賞初挑戦がいきなりG1というのも厳しすぎる。逃げる展開も厳しいし、常識的には掲示板も難しいだろう。
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