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G1宝塚記念の反省

G1宝塚記念の結果
1 8-13サイレンススズカ 南井 2.11.9---36.3 446kg+4 1人気
2 4-04ステイゴールド 熊沢 2.12.03/435.3 426kg+8 9人気
3 4-05エアグルーヴ 武豊 2.12.1クビ35.1 476kg+6 2人気
4 1-01ゴーイングスズカ 芹沢 2.12.41.3/435.6 460kg+4 10人気
5 3-03メジロドーベル 吉田 2.12.4クビ35.9 474kg-2 6人気
単勝280円 枠連880円
複勝170円 500円 180円 馬連4590円
予想と見解 好材料と不安材料
G1宝塚記念の感想
  • 道悪競馬になるかと思って、思いきって予想を変えたのが裏目に出てしまいました。夏場なので十分に回復するかもしれないとは思っていたけど、それに賭けるというのも危険だと思ったので、道悪でも良馬場でも対応できるブライトで勝負したが、まさかあんなことになるとは。どっちにしろステイゴールドはノーマークだったし、いい勉強だったということで諦めます。もちろん悔いはないです。
  • 勝ったのはサイレンススズカであった。完勝と言っていい内容でした。ここまで強い競馬を見せられると脱帽するしかありません。本当に凄い馬です。良馬場まで回復したことで自分の競馬ができたのが大きかったのでしょう。やはり自分で競馬が作れるというのは大きな武器である。多くのの不安材料を克服しての勝利なだけに、この馬の未来は明るいと私は思う。天皇賞秋では相手がいないだろうし、私はジャパンカップでも十分に戦えると思う。今後も中距離戦線なら負けることはないだろう。毎日王冠を楽勝すれば、天皇賞秋は鉄板だと思っていい。私は日本レコードを期待したい。
  • 2着はステイゴールドであった。天皇賞春2着の実績を考えれば、今回の2着も納得はできる。しかし、3000m以上でしか好走してなかったことG2でも連対できないでいたことを考えると、やっぱり手の出しづらい馬である。まさか2200mのG1でここまで走るとは思っていなかった。今回の走りを見た結論としては「この馬は強い!G1でも通用する馬である!」となる。それではG2でなぜ勝てないのか?「それは輸送競馬だったから」ということではないか。馬体が小さいこの馬にとっては、体重が減りやすい輸送競馬は合っていないのだと思う。現に今回も天皇賞春も馬体重が増えていたはずである。もし、この結論が正しいのであれば、秋のG1ではこの馬はいらないことになる。すべて関東のレースとなるからである。まあ、とにかく中距離G1で連対したことで、この馬の強さは認めなければいけない。
  • 3着はエアグルーヴだった。さすがに年度代表馬である。調子が悪いなりにきちんとまとめてくる。どうやらホウエイコスモスが失速していったあおりで仕掛けが遅れたらしい。クビ差だっただけにまともなら2着はあっただろう。今回は運がなかったとしかいいようがない。今回の負けは仕方ないにしろ、まだまだ衰えていないことはアピールできた。この馬は東京コースが最も合っていると思われるだけに、天皇賞秋ではこの借りをまとめて返したいところだろう。ただ、昨年ほどの力があれば、もっと強い競馬ができたはずである。ピークは過ぎているかもしれないという懸念は拭いきれない。
  • 4着はゴーイングスズカであった。斤量の恵まれた目黒記念を勝ち上がったばかりで、まだまだG1には遠い存在だと思っていたが、ここまで頑張るとはびっくりである。この馬の強さも認めないといけない。ただ、上がり34秒台の切れ味勝負となるとまだまだ未知数である。ハイペースでこその馬かもしれない。
  • 5着はメジロドーベルであった。1角まで掛かってしまい、それで先行策になってしまったらしい。それにしてはよく頑張っている。折り合いがついていればもっと上に行けただろう。距離も2000m前後が合っているのだろう。まあ、この気性だから距離がもたないのだろうし、いってしまえばこれが実力なのだろう。今後はエリザベス女王杯に的を絞った方がいいのではないだろうか。
  • シルクジャスティスは6着であった。この馬らしさがまったくなかった。体調が不十分だったとしか思えない。もともと叩かれ良化型のタイプなだけに、休みが長かったのが影響したのではないだろうか。こんな馬ではないはずだ。秋には巻き返してくれるに違いない。
  • ローゼンカバリーは7着であった。さすがに天皇賞のようにはうまくは行かなかった。阪神コースで追い込むのはちょっと厳しかったようだ。まあ、この馬の実力はこんなもんでしょう。
  • サンライズフラッグは8着であった。G1初挑戦を考えるとこんなもんでしょう。やはり前走は道悪が良かっただけなのだろう。掛かっていたということなので、G1の雰囲気にのまれてしまったということかもしれない。どっちにしろ実力が足りなかったということになると思う。
  • ミッドナイトベットは10着であった。これだけのメンバーが相手だとこんなもんでしょう。まだまだ成長の余地はあるとは思うが、G1の器はないような気がする。
  • メジロブライトは11着であった。ゲート内で暴れたのが全てでしょう。G1常連の馬がこんなことになるなんて信じられない。ゲートの出が悪いことは知っていたが、まさか中で暴れるなんて予想できるわけがない。事故と思うしかない。ただ、こんなことがきっかけでまったく走らなくなることもある。秋が心配になったのは否定できない。
  • まあこんなもんでしょう。
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    参考
    G1宝塚記念の予想
    結論
    馬番連勝複式 軸2--3-5-6-7-8 縦目6-7
    1. ◎メジロブライト
      1. △エアグルーヴ
      2. △メジロドーベル
      3. △ローゼンカバリー
    2. ○シルクジャスティス
    3. ▲サンライズフラッグ
    にへい君の見解
  • 春のグランプリレースである宝塚記念。春の活躍馬が集結すべきレースなのであるが、今まではなぜか盛り上がりに欠けるレースとなってしまっていた。秋に大きなレースを控えていることを考えれば、確かにこの暑い時期に勝負を賭けるのを避けたいと思うのは当然の話である。特に秋の最大の目標となるであろう天皇賞まで4カ月もないことを考えれば、あまり無理をさせたくないというのが本音である。そういうことでどうしてもこのレースは盛り上がらないのである。
  • ところが今年は違う。粋のいいG1馬が4頭いるし、勢いのある上がり馬も2頭いる。去年までとは大違いの盛り上がりである。菊花賞馬マチカネフクキタルが出走回避したのが残念であるが、それでもレベルの高いレースは十分に期待できる。本当に楽しみな一戦となった。しかし、土曜日の大雨で馬場はそうとう悪い状態のようである。それでも先日言ったようにサイレンススズカがキーマンであることは変わらないとは思うが、私の予想は大きく変更を余儀なくされた。見解が180度くらい変わっているので注意していただきたい。
  • 私の本命◎はメジロブライトにする。先日までは対抗評価だったが、道悪競馬ならばこの馬が中心にするしかない。何と言っても道悪巧者のアンバーシャダイ、メジロライアン系統の馬である。ステイヤーズSでも道悪で大差勝ちしているように、明らかに恵みの雨である。展開もハイペースだと先行馬が潰れやすくなったし、すべてがこの馬の味方をしたようである。一転してここは負けられないレースとなったと言えそうだ。あとは先日述べたとおりです。5歳になって一皮むけた印象が強い。去年のクラシックのようなひ弱さが感じられなくなった。クラシックの時は不器用なレース運びが目立ったが、河内騎手が乗るようになってからスムーズなレース運びができるようになった。末脚は必ず伸びてくるだけに、今回も安定度では最も信用できるタイプだと言える。他の有力馬に多くの不安があるのとは対照的にこの馬にはほとんどマイナス要因がないのも魅力である。ジャスティス、グルーヴあたりが万全でないのであれば、この馬は絶対に連は外さないと思える。ただ、何というか絶対的な強さみたいなのがもう一つ感じられないのである。ジャスティスに2連勝中であるが、ジャスティスを力でねじ伏せたというよりも、ジャスティスが自滅していただけのようにも感じるのである。ジャスティス、グルーヴあたりが本来の力を出し切れた時に、ブライトが抑えることができるかどうかは分からない。まあそれでも、道悪を味方につけた以上はこの馬の連対確率はそうとう高いと私は判断した。前日までの予想から一転して、ブライトからの流しで勝負したい。
  • 対抗○はシルクジャスティスにする。有馬記念を4歳で勝っている馬である。しかも去年の宝塚記念馬であるマーベラスサンデーを力でねじ伏せているのである。その実力は本物である。天皇賞では信じられない敗北を喫したが、スローペースに折り合いがつかなかっただけだろう。(たぶん) 今回はハイペースが予想されるだけに末脚が届かないということはあっても、末脚が伸びないということはないだろう。ムラがあるタイプなだけに安定度もいまいち期待できないが、はまった時の爆発力は半端ではないだけにこれ以上は評価を落とせない。道悪もこなせるタイプのはずである。メジロブライト同様に展開も向くのではないだろうか。シルク会員としても、シルクの看板馬として頑張ってもらいたいという思いもある。ただ、シルク情報によれば、天皇賞後に疲れが出たらしく、けっこう長い間休んでいたはずである。急仕上げというほど調整は遅れてはいないとは思うけど、今までに比べれば順調度がいまいちであることは認識しなければいけないかもしれない。まあ、有馬記念でも多少疲れがあったにもかかわらずあの走りである。この馬の場合は特に気にする必要もないかもしれない。
  • 単穴▲はサンライズフラッグにする。道悪競馬ならばこの馬を忘れてはいけない。鳴尾記念でエアグルーヴに3馬身差もつけているのである。道悪であれば本命◎にしても何の不思議もない馬だと思う。実績を考慮して上2頭よりも評価を下げただけであり、逆転も十分に可能な馬だと思う。ただ、G1初挑戦というのは大きな不安材料である。前走はたまたまはまっただけであり、色気が出ている今回のレースで前走と同じような競馬ができるかは分からない。こういう上がり馬がG1の壁に跳ね返されることはよくあることである。
  • 4番手△はエアグルーヴにする。けっきょく去年の年度代表馬をここまで下げてしまった。やはり前走の走りに覇気が感じられなかったのが決め手となった。牝馬はピークが短いことが多いだけに、この馬もピークが過ぎたかもしれないと疑ってみたわけである。先週、筋肉痛かなんかで調教が予定どおりできなかったのも気に入らないし、どうも衰えが見え隠れするのである。それに前走道悪で決定的な差をつけられているのだから巻き返しはかなり難しいように感じる。そういうことで私は思いきって評価を下げてみた。ただ、ピークが過ぎたと判断するにはちょっと飛躍しすぎかもしれない。去年の実績No1の馬だけに実力の違いを見せつけることも十分に考えられるわけである。とりあえず私は勢いを感じなかったので評価を下げたわけである。
  • 5番手△はメジロドーベルである。さすがに古馬の壁に苦戦している感は否めない。G1ならともかくG2でも連対できないのでいるのだからやむ得ない話である。でも、これでも去年の4歳牝馬チャンピオンホースである。これで終わるとは思えない。大阪杯では2着していることからも2000m前後がベストなのかもしれない。そんなに人気になりそうにないことからしても今回は狙い目な感じがする。それに道悪になったこともプラスになると思う。何と言ってもメジロライアン産駒である。ライアン産駒のワンツーも十分にあり得る。
  • 6番手△はローゼンカバリーにする。道悪になったらこの馬を忘れてはいけない。正真正銘の道悪巧者である。前走天皇賞春で追い込んで3着となかなかの走りを見せているだけに、道悪ならばG1を勝つのも夢ではない。でもやっぱりG1の壁はこの馬にはかなり厚そうな感じもする。またまた3着という展開になりそう。
  • ここでブライトから流すともう1点買えることになるのだが、正直言って魅力的な馬がいない。それならば縦目を押さえた方が得策のような気がしている。そういうことで今回は縦目を押さえる作戦で行かせていただきます。
  • 7番手はサイレンススズカにする。先日の本命から一転して「消し」という判断をした。理由はもちろん道悪である。時計のかかる道悪でハイペースで逃げて残れるわけがない。スローなら残れるかもしれないけど、スローの逃げなんてこの馬にできるわけがない。潰れる可能性がそうとう高いと私は判断した。この馬にとっては不運としか言いようがない。せっかく驚異のレコード逃げを楽しみにしていたので、個人的には非常にがっかりしている。まあ、道悪競馬と決まったわけではないし、道悪もこなせるかもしれない。だけど、配当的なことも考えるとやっぱり買う魅力はない。私は思いきって消すという判断をした。これでこの馬が圧勝しても悔いはないです。あまりの凄さに脱帽するだけです。なお、先日の高い評価のコメントも残しておきます。参考にしてください。この馬のハイペースの逃げは常識外れである。ハイペースで逃げながらのレコード勝ちは、ある意味では真の強さの証明である。それを2戦続けているのだから本物である。こういう馬の強みは、自分でレースを作れるということであり、展開次第とか流れに乗れればというような他力本願的な要素がほとんどないことである。いつもどおりハイペースで逃げれば、他に邪魔する馬はいないのだから、結果は自然とついてくるというわけだ。ただ、不安材料もけっこうある。まず騎手である。今までの好走は武豊の絶妙な騎乗のおかげかもしれないだけに乗替は大きな不安である。南井騎手なら大丈夫だとは思うが、繊細な馬だけにマイナスにはなるとは思う。次に阪神の坂である。前2走のレコードは中京の平坦コースのものだけに、阪神コースでも同じ走りができるかどうか分からない。さらに200mの距離延長もある。スピードで押し切るというイメージが強いだけに距離延長もマイナスに思える。そう考えると不安要素もかなりあるように思える。でも私はハイペースの逃げでレコード勝ちするのが最も強い勝ち方だと思っている。そういう持論を持っている以上、この馬を評価しないというのは自己矛盾ということにもなりかねない。試金石の一戦であることは承知のうえでこの馬で勝負したい。
  • 8番手はミッドナイトベットにする。京都金杯、京都記念と重賞を連勝した実力馬である。前走大差負けも休み明けで2着を確保しているのだからそれなり評価しなければいけない。叩かれた上積みを考えれば前走のようなことはないはずである。それにしても大差をひっくり返せるかとなると大きな疑問ではある。サイレンススズカ以外にも強い馬が数頭いるだけにさすがに相手が悪い感じは否めない。
  • 9番手はステイゴールドにする。天皇賞春で2着した実力はここでも十分に通用するはずである。でも3000mでしか実績がないことを考えると2200mでは出番はないかな。
  • 10番手はゴーイングスズカにする。前走目黒記念で勝っている勢いは買えるし、道悪になったのも恵まれた。だけど斤量が53kgから58kgに一気に増えるのは大きなマイナスである。いくら道悪でもさすがに今回は無理だと思う。
  • こんなもんですかねぇ。
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    G1宝塚記念出走馬
    馬名 買い&消し
    エアグルーヴ
    (牝6・武豊56)
    買い H9天皇賞秋優勝、H9ジャパンカップ2着、H8オークス優勝、H10大阪杯優勝。昨年の年度代表馬である。その実力は間違いなく超G1級である。バブルガムフェローをねじ伏せた天皇賞秋、欧州年度代表馬ピルサドスキーにアタマ差まで詰め寄ったジャパンカップと内容がけた違いである。前走完敗も道悪での話で、切れ味を武器とするこの馬にとっては良馬場でこそという感じもするし、それでいて2着は確保しているのだからやっぱり凄いことである。
    消し まず前走負けたのは事実である。道悪のせいかもしれないが、3馬身差というのは負けすぎではなかろうか。勢いという点で少し割り引く必要はあるかもしれない。さらに、先週筋肉痛かなんかで調教が1日遅れたらしい。小さいことかもしれないが万全な調整ということではなくなったと思う。また、サイレンススズカの驚異の逃げがやっかいである。自ら潰しにかかれば後ろからの馬に利用されそうだし、ほっとけば逃げ切られてしまう。豊くんどうする?
    メジロブライト
    (牡5・河内58)
    買い H10天皇賞春優勝、H10阪神大賞典優勝、H10AJC杯優勝などなど。現在重賞4連勝中と5歳になって本格化した。最後方からしか競馬できなかったのが、ある程度自ら動けるようになったのが大きい。もともと安定度の高い馬ではあったが、さらに安定度の高い馬となった。ステイヤーと思われがちだが、上がり34秒台は当たり前の末脚を持っているのだから、スピードだってひけはとらない。エアグルーヴとサイレンススズカが共倒れの展開となれば、一気に台頭してくる。
    消し どうしてもステイヤーというイメージが強い。レベルの高い決め手は持っているのだが、中距離G1を制するのに必要な究極の決め手ではないような感じがする。切れ味勝負となると甘さを見せるかもしれない。さらに今回はずば抜けた先行馬がいるだけに、後ろから競馬をすすめることしかできないのはけっこう痛い。どうしても他力本願という感じになってしまう。
    シルクジャスティス
    (牡5・藤田58)
    買い H9有馬記念優勝、H9ダービー2着。有馬記念では4歳ながらマーベラスサンデー、エアグルーヴを敗っており、その実力は間違いなくG1級である。鋭い決め手を武器にしており、切れ味だけなら今回のメンバーではNo1ではなかろうか。気難しい馬だけに、気性的には長距離よりも中距離の方が合っているかもしれない。菊花賞、ジャパンカップと負けた後に有馬記念で巻き返しているように、いつ走るか分からないタイプでもある。
    消し 前走天皇賞春でまさかの4着に敗れているのがかなり気になる。たとえ負けるにしても末脚だけは必ず伸びてきた馬が、後ろからの馬に交わされたのだから、そのショックは計り知れないだろう。シルク情報によれば、天皇賞後に疲れが出たらしく、けっこう休ませていたので、うまく調整できているか多少不安がある。それに今までの実績からも安定度があるとは言い難く、ムラがあるイメージが強い。
    メジロドーベル
    (牝5・吉田56)
    買い H9オークス優勝、H9秋華賞優勝、H8阪神3歳牝馬S優勝など。同世代牝馬G1-4つのうち3勝2着1回というとんでもない実績を持っていることを忘れてはいけない。現5歳牝馬では間違いなくNo1の馬である。今年の大阪杯でもエアグルーヴには負けたものの、その他の牡馬は蹴散らしている。有馬記念、日経新春杯、目黒記念と惨敗しているが、距離が長すぎたと考えれば、納得がいく。2200mなら巻き返しは十分に可能である。
    消し 古馬になってからのレースはいまいち続きである。牡馬相手では力不足を露呈してしまっていると言われても仕方ない。大阪杯2着もエアグルーヴに完敗しており巻き返しは難しいと思われる。そのエアグルーヴが絶対的な存在でない今回のレースでは、格不足は否めない。
    サイレンススズカ
    (牡5・南井58)
    買い H10金鯱賞優勝、H10中山記念優勝、H10小倉大賞典優勝。現在重賞3連勝中。しかも2戦連続レコード勝ち。影をも踏ませぬ超ハイペースの逃げについてこれる馬などいるはずがない。前走なんてG2にもかかわらず、2着に大差という常識外れの強さである。この馬についていけば潰れるのは目に見えているし、ほっとけばどんどん行ってしまう。相手から見ればこれほど嫌な馬はいない。メンバー的に競りかけてくる馬はいないだろうから、前走と同じような驚異の逃げが爆発する可能性はそうとう高い。
    消し 前走のメンバーに比べれば、今回のメンバーはレベルが違いすぎる。前走大差勝ちでも今回もそううまく行くかは分からない。エアグルーヴあたりが早めに仕掛けてくれば、簡単に陥落することも十分にあり得る。気性的に問題を抱えている馬であるだけに絶対的な信頼は置きにくい。今後G1でやっていけるかどうかを占う試金石の一戦となる。基本的なこととしては、鞍上が武豊から乗替るのが痛い。何も考えない逃げに見えて、微妙な手綱さばきがこの馬の生命線だと思える。もちろん200mの距離延長と阪神の坂も不安材料となる。
    サンライズフラッグ
    (牡5・安田康58)
    買い H10鳴尾記念優勝。前走エアグルーヴを相手に3馬身差つけて完勝しており、その実力を証明した。道悪だっとはいえ3馬身差はなかなかつけられるものではない。後ろから差してきていることからも、良馬場の方がさらに決め手が生きるとも考えられる。そうであれば、とんでもない大物だということになる。
    消し 前走は道悪だったからあれだけ強い競馬ができたということも十分に考えられる。良馬場の重賞のデータが全くないのだから、未知数としかいいようがない。それにエアグルーヴに勝ったと言っても、この馬が強かったというよりは、グルーヴのピークが過ぎてしまったという方が強いと思う。充実の5歳を迎えているメジロブライト、シルクジャスティス、サイレンススズカあたりにも勝てるかと言われるとかなり疑問を感じてしまう。G1初挑戦である以上はあまり大きな期待はかけづらい。
    ステイゴールド
    (牡5・熊沢58)
    買い H10天皇賞春2着。G1で連対した実績は高く評価しなければいけない。天皇賞では上がり34.3という決め手を見せており、単なるステイヤーではない。どんな時でも大崩れしないのが魅力であり、今回も相手なりに走って2着を確保することもありそうだ。
    消し 実績が3000m戦にかたよっている。実績を見ればステイヤーだと判断したくなる。中距離戦では早い流れでも上がり34秒台が要求されるだけに、この馬の決め手ではパンチ力に欠ける感じはする。天皇賞2着の実績だけではちょっと物足りない。
    ミッドナイトベット
    (牡5・松永幹58)
    買い H10京都金杯優勝、H10京都記念優勝。前々走まで重賞2勝を含む5連勝と一気に1流の仲間入りを果たした。前走は大きく離された2着だったが、休み明けを考えれば連対しただけでも評価しなければいけないだろう。叩かれた上積みを見込めるので前走のような大差負けということはないだろう。人気馬が共倒れするような展開になればチャンスは出てくるだろう。
    消し やはり前走の大差負けは痛い。まだまだ超1流相手では力不足なのかもしれない。叩かれた上積みがあるにしろ、大差をひっくり返すのは難しそうだ。それに相手はサイレンススズカだけではなく、サイレンスよりも強いかもしれないG1馬が3頭もいるのだから、相手が悪いとしかいいようがない。
    ローゼンカバリー
    (牡6・横山典58)
    買い H9日経賞優勝、H10AJC杯優勝など。前走天皇賞春で3着してまだまだ元気なところをアピールした。安定度抜群の馬であり、道悪になればさらに強さを発揮する。後ろから差す競馬が身についてきており、先行馬が総崩れとなるような展開だと、この馬でも分からない。
    消し この馬はとにかく決め手がない。いつも3着というイメージが強すぎる。最近はそれでも決め手不足が解消されてきたようにも見えるが、結果がやっぱり3着なのだから、決め手不足というか勝負弱い馬である。強い馬を力でねじ伏せたというシーンはないので、自分から勝ちに行くのは無理だと思う。
    ゴーイングスズカ
    (牡6・芹沢58)
    買い H10目黒記念優勝。前走G2を勝っていることで勢いは非常に感じる。道悪はかなり上手そうなので、馬場が荒れればチャンスは出てくるだろう。
    消し 前走G2勝ちもハンデが53kgというのは恵まれた。今回の58kgというのはあまりに厳しい数字である。それでいてメンバーが前走とは比べものにならないくらい強くなっている。さすがにここでは格不足は否めない。G1の壁に跳ね返されそうだ。
    ホウエイコスモス
    (牡8・古川吉58)
    買い H10京都金杯3着。これは困った。ちょっと見当たらない。
    消し 重賞で連対すらできていない最近の実績では無理と言うより、無謀である。いくらなんでもここでは掲示板も難しいだろう。
    ユーセイトップラン
    (牡6・幸58)
    買い H10万葉S優勝、H10ダイヤモンドS優勝。3000m戦を切れのある末脚で勝っているように、スタミナ重視のステイヤーではないと思う。中距離でも十分に戦える能力はあると思う。
    消し 3000m戦で実績があることを単純に見れば、やっぱりステイヤーということになる。それにG2以上になると苦戦しているように、レベルの差を思い知らされている。G1の器を感じることはちょっとできない。
    テイエムオオアラシ
    (牡6・福永58)
    買い H9カブトヤマ記念優勝、H9福島記念優勝。有馬記念で6着した実績もあるので能力が足らないわけではないだろう。得意の福島コースを蹴ってまで、急きょ参戦してきたということはよっぽど調子がいいのだろう。
    消し 前走鳴尾記念で惨敗しているのは痛恨である、同じようなメンバー同じような馬場で巻き返すのはかなり厳しい。G3でないと好走できないイメージも強いし、G1では格が違いすぎる感じがしてしまう。
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