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G1安田記念の反省

G1安田記念の結果
1 1-02タイキシャトル 岡部 1.37.5---37.0 510kg0 1人気
2 6-11オリエンタルエクスプレス ホワイ 1.37.91.1/237.6 490kg- 8人気
3 4-08ヒロデクロス 吉田 1.38.2237.8 462kg+2 17人気
4 2-04ロイヤルスズカ 南井 1.38.2ハナ37.9 438kg-6 12人気
5 1-01アライドフォーシズ 横山典 1.38.31/238.1 464kg+4 3人気
単勝130円 枠連750円
複勝110円 610円 1260円 馬連1860円
予想と見解 好材料と不安材料
G1安田記念の感想
  • シャトル強い!強すぎる!あまりの強さに言葉がない。私が道悪を理由にボックスに切り替えたのをあざ笑うかのような凄い勝ち方だった。まあ、それでも的中できたのは喜ばしいことである。これだけの連敗は初めてだったので的中だけで満足である。負けはこれからゆっくりと回収したい。これだけ負けてるとさすがに厳しいけど。
  • 勝ったのはタイキシャトルであった。前述したとおり何も言うことはない。不良馬場も問題にしないのだからパーフェクトである。日本にはもう敵はいない。世界でその実力を証明してほしい。
  • 2着はオリエンタルエクスプレスであった。あまりの人気のなさにびっくりしている。香港G1を連勝、しかも1200mと2000mで勝っている馬がなぜ評価されていなかったのか、私には不思議で仕方なかった。どうやら左回りが初めてなこと、道悪が苦手なことで人気にならなかったらしい。私は左回りは大丈夫だと思っていたが、道悪が苦手なんて全く知らなかった。逆に道悪だからこそ買いだと思っていたのである。いやはやラッキーとしか思えない的中である。まあ、これだから外国馬は走らせてみないと分からないものであり、これと言った日本馬がいない時は必ず押さえておかなければいけないものなのである。そういう意味では今回の18.6倍というのはかなりおいしい配当だったと思う。この馬の今後だが、もともとどういう馬か分からないし、日本で走るかも分からないので、省略します。
  • 3着はヒロデクロスだった。びっくりと言えばびっくりなのだが、道悪競馬では意外とよくあることである。稍重の富士Sで唯一のオープン連対を果たしていることを考えると、やはり道悪が良かったのだろう。今後も道悪なら外せない存在だと言えそうだ。ただ、良馬場だと今までのような凡走を繰り返すような気はする。
  • 4着はロイヤルスズカであった。道悪のダービー卿CTを勝っている馬である。道悪がプラスとなったのは言うまでもないだろう。苦手の左回りでこれだけ走るのだからよっぽど道悪が得意なのだろう。右回りだったら2着あったのではないだろうか。まあ、たらればを言ったら切りがない。良馬場だったら4着もない可能性が高いのだから満足するべきだと思う。今後のことだが、今回の競馬で分かったことは道悪が上手いということだけであり、次につながるかどうかは何とも言えない。
  • 5着はアライドフォーシズであった。道悪が得意ということで一気に人気になった。もちろん私も対抗まで評価を上げてしまった。それを考えるとがっかりな走りである。ちょっと内枠を走りすぎではないだろうか。いくら道悪が得意でも内側の馬場はかなりこたえたのではないだろうか。もっと外を走っていれば結果が違ったと思うのは私だけであろうか。横山典騎手が「シャトルに勝つにはこれしかない」と言っていたので、惨敗覚悟の戦法だったということか。まあ、また日本で走るかどうかも分からないんで、これで終わります。
  • イシノサンデーは6着であった。みなさんの言うとおり、どうやらマイル戦は合っていたようである。道悪でなかったらもっと走っていたというのだから危ないところだった。ただ、道悪に苦しんだ馬があまりに多かっただけに、本当にマイルでも通用するかどうかはまだ分からない。今後の走りに注目したい。
  • スギノハヤカゼは9着であった。道悪のマイル戦でこれだけ走れば立派である。距離は意外と問題ないのかもしれない。本当に運がない馬である。
  • シーキングザパールは10着であった。この馬も道悪に泣いた。4角で積極的に前に進出したが、やはり直線は伸びなかった。道悪ではいらない馬だろう。
  • ブラックホークは11着であった。意外や意外、道悪がまったくダメだったらしい。ダービー卿は何だったのだろうか。ちょっと納得がいかない。これがG1の壁だと思うのは私だけなのだろうか。今後の走りに注目したい。
  • スピードワールドは12着であった。休み明けがこたえたのかもしれないが、やはりこの馬場で最後方の競馬は無茶すぎたようである。私もバカだった。
  • オースミタイクーンは14着であった。この馬も道悪がダメだったらしい。去年のダービー卿で凡走しているので、あまり得意ではないとは思ったが、ここまでひどいとは思わなかった。認識不足だった。
  • エイシンガイモンは16着であった。この馬も道悪がダメだったらしい。まあ、実績もないわけだからこんなもんかな。
  • ビッグサンデーは17着であった。道悪がダメだったと蛯名騎手がコメントしているが、エプソムCで2着しているわけだし、明らかに道悪がダメな馬がもっとがんばっているのだから、やはり連闘がこたえたのだと私は思う。連闘でG1を好走するなんてよっぽど強い馬でないと無理なのである。
  • まあこんなもんでしょう。
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    参考
    G1安田記念の予想
    結論
    馬番連勝複式 1-2-9-11-12(BOX)
    1. タイキシャトル
    2. アライドフォーシズ
    3. スピードワールド
    4. オリエンタルエクスプレス
    5. オースミタイクーン
    にへい君の見解
  • 春のマイル王決定戦である。秋のマイルCSもそうだが、枠順、展開など有利不利は特にはない。単純に実力勝負と考えるべきだろう。過去の勝馬も歴史に残るような名馬ばかりであるのが、それを物語っている。2着は荒れても1着は決して荒れないのである。このレースでひねくれる必要はまったくない。素直に実力のある馬を選択するべきである。
  • 今回のメンバーではタイキシャトルが群を抜いている。秋の短距離G1を2連勝し、前走も楽にレコードで勝っている。この馬の死角などほとんどない。この馬の評価をどうするかが勝負の分かれ目となるのだが、この馬を消すなんて常識では考えられない。素直に2着争いと考えるべきだと思う。しかし、これが難解である。外国馬もなかなか強そうだし、日本の馬でも決め手にもうひとつ欠ける馬ばかりである。意外に難しい予想になりそうだ。
  • 私の本命◎はもちろんタイキシャトルである。これは詳しく説明することはないだろう。昨秋のマイルCS、スプリンターズSでハイペースを楽に先行して直線で簡単に抜け出すというとんでもなく強い勝ち方をしている馬である。万全なら負けるはずがないと考えるのが当たり前である。その馬が前走も遊びながら走ってレコードで走ってしまうのだからあきれてしまう。実績、勢いとも文句ない。この馬が連を外すなんて、いや、負けるなんて考えられない。配当が低くても逆らってはいけない。私の記憶の中では間違いなく最強のマイラーである。いや、オグリキャップなら分からないかな。とにかく、そういうレベルの馬である。と、思っていたら、何と道悪必至の状況になってきた。これは計算外の展開である。道悪を経験していない以上、負けても文句が言えない状況になってきた。ダートでも強い勝ち方をしているので問題はないとは思うが、現実には証明されていないのだから大きな不安であることも確かである。圧倒的な人気を背負っていることを考えると、無理してまでこの馬から勝負するのは危険のような気がしてきた。根性なしの私はボックスで行くことにする。
  • 対抗○はアライドフォーシズにする。前走京王杯SCで4着と好走しており、東京コースは問題ないことは証明した。長期滞在となっているので、環境にも慣れてきただろう。今回は本当の実力を見せつけるかもしれない。ただ、前走も万全な状態で4着だったかもしれないし、この馬の本当の実力は未知数である。分からないというのが正直なところで、タイキシャトルにも勝ってしまうかもしれないし、掲示板にも載れないかもしれない。先日まではそういうことであまり高く評価してなかったが、道悪必至の状況となったからには、この馬をこれくらい評価しなければいけない。横山典騎手が馬場が渋った方がいいというのだからそれを信じたい。外国馬はこういう馬場に強そうなんだよなあ。
  • 単穴▲はスピードワールドにする。去年の安田記念で4歳ながら3着している実力は間違いなく大物である。体調さえ万全ならばタイキシャトルを差し切っても不思議はないだろう。どこからでも追い込んでくる驚異の末脚を持っているだけに、はまればとてつもない走りをする可能性もある。それに中山の重い馬場の方が強い勝ち方をしていたので、道悪はこの馬の味方となるのではないだろうか。そこらへんにも私は期待しているのである。ただ、昨秋マイルCSで惨敗しているように安定度がないことを露呈してしまった。今回は休み明けということもあり、本当に復調しているのかどうかは判断できない。押さえる必要はあるが、信用することはとてもできない。これ以上高い評価はちょっとできない。
  • 4番手はオリエンタルエクスプレスにする。香港での実績は文句はない。1200mと2000mのG1を連勝するなんて日本では考えられない。タイキシャトルよりも実力が上ということも十分にあり得る。ただ、日本の馬場の適性は分からないし、本当に強いのかも分からない。とりあえず、道悪競馬になったことで外国馬は外せない状況になってきたので、ここらへんの評価にしておいた。
  • 5番手はオースミタイクーンにする。G1になるといまいちな走りになるだけに、G1では用なし、という感じもしないわけではないが、ここ最近の走りがいいので評価した。特に前走京王杯SCでレコード勝負に対応できたのは大きい。距離延長は明らかにプラスなだけに、京王杯組ではシャトル以外には負けたくないところである。それに道悪はこの馬にはプラスにはたらくと私は見た。確かに道悪で負けたこともあるが、下手ではないと思う。それよりも上がりがかかる方がこの馬にはプラスではないだろうか。そういうことでこの馬を選択したわけである。ただ、先にも言ったとおり、ここ一番に弱い感じがするのである。武幸騎手もまだまだ若いし、不安が多いのも事実ではある。私の馬券はここまでである。
  • 6番手はシーキングザパールである。去年NZT4歳S、マイルCと強い勝ち方で2連勝しているように東京コースを得意としているのが最大の魅力である。この馬の切れ味は東京コースでこそ発揮するものである。実績も文句ない。G1マイルCを含め重賞6勝は能力の高さの証明である。前々走も休み明けながらきっちりと差し切っているように、その実力は古馬でも通用することを証明している。2度叩かれてさらに状態が良くなっているだろうから、実力は出し切れる状態にあるはずだ。しかし、今回の道悪はあまりに痛すぎる。前走も道悪で4着に負けているように道悪では買いづらい。東京コースならば気にすることもないかもしれないが、人気になっていることを考えると魅力に欠ける。先日までの対抗評価から思いきって消すことにした。この馬が来てしまっても悔いはない。
  • 7番手はエイシンガイモンにする。私はマイルCSでもこの馬を評価していたように、未だに素質はあるはずだ、と思っている。関屋記念で見せてくれた上がり33秒台の末脚がどうしても忘れられない。4着、5着が多いので堅実タイプに見られがちだが、どっちかというと一発タイプだと私は思っている。前走の直線だけで6着まで押し上げた勢いならば、十分に巻き返せると私は思っている。しかし、それも両刃場ならではの話である。道悪は苦手とはしていないが、叩き合い勝負では分が悪すぎる。過去の実績から言えば大きいことも言えないだけに、ちょっと買いきれない。
  • 8番手はブラックホークにする。3連勝で一気に重賞を勝ってしまったその勢いは、今回のメンバーでは間違いなくNo1であろう。前走も1400mにもかかわらず3着と頑張って、素質の高さを見せつけた。マイル戦ならばさらに期待できるということもできる。また道悪になったことでさらに有利となった。本当に連対してしまうかもしれない。しかし、私はG1ではさすがに苦戦すると思っている。休み明けからすでに5戦も消化ししている。疲れが出ない方がおかしいはずだ。G2G3ならともかく、G1では体調万全でなければ相手にならないと思う。斤量2kg増も厳しい。ここでは掲示板が精一杯ではないか。人気になっているのも気に入らないし、今回は見送りたい1頭である。
  • 9番手はビッグサンデーにする。今年に入ってからの実績は認めるが、いくらなんでも連闘は厳しいだろう。G1実績がある馬ならともかく、G2までの馬が連対するなんて考えたくない。ただ、道悪はこの馬には有利である。先行して粘りきることも十分に考えられる状況となった。
  • 10番手はトヨーレインボーにする。昨秋のマイルCSで3着とその素質を見せつけたわけであるが、今年に入ってからはゲート難もあり、順調に運ばれていない。勢いはまったく感じないだけに、今回は無理な感じがする。
  • 11番手はロイヤルスズカにする。昨秋のマイルCSで4着となかなかの好走を見せている馬であり、道悪も問題ない馬である。しかし、前走の京王杯14着、去年の安田記念10着とどうも左回りがいまいちのようである。そうでなくても14着からの巻き返しはあまりに厳しい。今回はつらいと思う。
  • 12番手はイシノサンデーにする。意外とマイルなら走るのではないか、と思われているが、推測の域は出ない。1800mの中山記念でもいまいちの走りをしているのだから、私はマイルでもダメだと思っている。恐い存在ではあるが、私は評価していない。
  • こんなもんですかねぇ。
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    G1安田記念出走馬
    馬名 買い&消し
    アライドフォーシズ
    (牡6・横山典58)
    買い G2-3勝している強者である。イギリスの馬であるが、アメリカのG2-2勝しているのが凄い。前走京王杯SC4着していることもあり、環境の変化はあまり気にしなくていいだろう。約2カ月レース間隔が開いていたので、1度叩かれて今度は大きく変わる可能性も高い。日本の軽い芝にも対応できることは前走の走りで証明されているし、1700mで実績があることからも距離延長はプラスと見ていい。
    消し 日本で走ったのは前走の京王杯SCだけなのだから分かるわけがない。4着に負けたのをどう解釈するかであるが、実力だと見ることもできるだけに判断が難しい。けっきょくは日本競馬への適性は前走だけでは分からないということである。惨敗しても文句が言えないだけに、大きく信じるにはリスクが大きすぎる。
    オリエンタル
    エクスプレス
    (牡4・ホワイト58)
    買い 香港G1を2連勝しての参戦だけに、かなりの実力馬である可能性は高い。この2連勝というのも2000mと1200mだというのだから恐れ入る。まったく違う距離のG1を続けて勝つなんて日本では考えられない。ちょうど中間のマイル戦なので距離が合わないということはないだろう。
    消し 日本で走ったことがないのだから判断のしようがない。環境の違いで惨敗する馬も多いだけに、実績だけで判断してはいけない。惨敗しても文句が言えないだけに、大きく信じるにはリスクが大きすぎる。
    タイキシャトル
    (牡5・岡部58)
    買い マイルCS優勝、スプリンターズS優勝。京王杯SC優勝などなど。秋の短距離G1を連勝した実績はずば抜けている。しかも完勝という内容である。こんな強い馬は見たことがない。前走も休み明けでどうかと思ったが、軽く走ってレコードなのだから言葉にならない。日本の馬の中では間違いなく能力はNo1である。
    消し 競馬は何が起きるか分からない。前の馬が落馬して巻き込まれるかもしれないし、この馬自身が故障するかもしれない。実力があっても勝てないということはいくらでもある。それにしても死角がなさすぎる。不安材料が落馬だなんて笑ってしまう。
    オースミタイクーン
    (牡8・武幸58)
    買い H10京王杯SC2着、H9マイラーズC優勝、H9セントウルS優勝。前哨戦で2着したのは何とも心強い。勢いはかなり感じられる。1400mでも実績はあるが、有馬記念5着もあるように、スタミナのある馬なので、マイルの方がいいはずだ。今春は連続2着と調子がいいだけに、G1でも頑張れるだろう。
    消し この馬は好走した後は凡走する傾向があるような感じを受ける。つまりは安定度があまりないということである。特にマイルG1では惨敗が多く、底を見せてしまっている感じも否めない。楽なレースだと好走するのだが、G1のような厳しい流れになるとダメなタイプかもしれない。G1だとどうも信用を置きづらい。
    ブラックホーク
    (牡5・後藤58)
    買い ダービー卿CT優勝。前走も京王杯SCで3着と頑張っており、1線級でも戦えることを証明した。長期休養から2月に復帰し、初戦は負けたものの、900万、1600万、重賞と3連勝して、底知れない素質を見せつけている。オープン初挑戦でいきなり重賞を勝つというのは並の馬にはとうていできないことなので、とんでもない大物である可能性も否定できない。勢いだけならメンバーNo1と言ってよさそうだ。距離延長もプラスである。
    消し まず斤量が2kg増というのは痛い。他の京王杯好走馬が斤量据え置きであることを考えれば、厳しい2kg増である。2月から使われているだけにそろそろ疲れも見え隠れする頃である。G2とG1は大きく違うものであり、G1実績がないというのはどうしても信用しづらくなる。こういう上がり馬がG1で惨敗するのはよくあることである。
    シーキングザパール
    (牝5・武豊56)
    買い H9マイルC優勝、H10シルクロードS優勝、他G2-2勝、G3-2勝。重賞を6勝している実績は半端ではない。去年のマイルC戦線では圧倒的な実力を見せつけ、文句のない内容で勝っている。古馬になってからも、休み明けをいきなり重賞勝ちで決め、その潜在能力の高さを見せつけた。高松宮記念は道悪に苦しんだもので気にしなくてもいいだろう。マイルC完勝でも分かるとおり東京コースは大得意である。
    消し この馬は強いときはとんでもなく強いのだが、負けるときは敗因が分からないというくらい不可解な負け方をする。いくら道悪とはいえ前走4着は負けすぎな感じもするし、どうしても安定度に欠ける感じがする。古馬マイル戦も初めてとなるだけに、相手関係も分からない。ローズS、阪神3歳牝馬Sで負けていることを考えると、どちらかというとスプリンターなのかもしれない。
    スピードワールド
    (牡5・柴田善58)
    買い H9安田記念3着、H9京成杯優勝。4歳でありながら安田記念3着という実績はかなり凄い。これ以前から怪物とは言われており、脚部不安がなければ間違いなくマイルCを勝っていただろうと言われた逸材である。それを証明したのが安田記念だったわけである。毎日王冠3着などもあり、その能力は間違いなくG1級である。実績としては休み明けでもしっかりと走っている。
    消し やはり休み明けというのは大きな不安である。G2以下ならともかく休み明けでG1を好走するのはかなり難しいことである。この常識をくつがえしているのは、だいたいG1馬である。G2も勝っていないこの馬にその資格があるのかは何とも言えない。昨秋マイルCSで12着、クリスマスSも4着に敗れるなど信じられない負け方をしているだけに、今回もどこまで復調しているかは分からない。単なる早熟馬ということも考えなくてはならない。
    スギノハヤカゼ
    (牡6・田島裕58)
    買い H8スワンS優勝、H9CBC賞優勝、H9スプリンターズS2着、H8アーリントンC優勝など。多くの重賞で好走を繰り返している。4歳時は甘いところが目立ったが、5歳の秋にCBC賞を圧勝してからは決め手のあるところもアピールしている。最大のチャンスと思われた高松宮記念では雨という不運に見舞われ惨敗を喫しており、今回は何としてでもという気迫がひしひしと感じる。気合い一発で爆走しそうで恐い。
    消し マイルは距離が長いだろう、というのがこの馬の常識的な見解である。それはそうだろう、古馬戦線のマイル戦では3着すらないのだから、そう思うのが当然である。とくにG1戦となると少なくても1800mを走れるスタミナが必要だと言われているだから、なおさら厳しい。
    トーヨーレインボー
    (牡5・松永昌58)
    買い H10中京記念優勝、H9シリウスS優勝。勝っている重賞は地味だが、昨秋のマイルCSで3着しているように、その実力は間違いなくG1級である。京都のマイルをレコードで勝ったこともある。東京マイルでも圧勝した実績を持ち、今回好走しても何の不思議もない馬である。2000mの重賞を勝ったことでスタミナも証明されており、得意距離に戻って巻き返しを狙っているはずだ。
    消し 昨秋の走りは文句ないのだが、今年に入ってからは問題ありすぎだ。まずマイラーズCでゲート難を見せたために、マイル戦線を離脱し、中距離戦線に方向転換した経緯があるだけに、スタートに信頼を置けなくなった。また、前走はスタートが良かったにもかかわらず大きく負けており、調子が下降している印象を強く感じた。勢いを感じることはとておもできない。
    エイシンガイモン
    (牡6・河内58)
    買い H8H9関屋記念優勝、H7朝日杯3歳S2着。H9関屋記念では上がり33.7という驚異の決め手で勝っている。末脚はしっかりしているだけに上がりの勝負になればチャンスはあるはずだ。休み明けのマイラーズCで5着、道悪のダービー卿では3着、1400mの京王杯でも6着と巻き返し可能なポジションにはいるだけに、侮れない存在である。
    消し なんだかんだ言っても勝っている重賞は新潟の関屋記念だけである。中央重賞では決め手の甘さを何度も見せているだけに、底を見せてしまっていると言われても仕方ないところだ。G1での印象がまったくないだけに、貫禄というか存在感みたいなものがなさすぎる。
    ビコーペガサス
    (牡8・上村58)
    買い H6H7スプリンターズS2着、H8高松宮杯2着、H6京成杯優勝。G1で3度連対を果たしているのだから、その実力は間違いなくG1級である。京成杯ではあのヒシアマゾンに完勝したこともあるくらいだ。休み明けを2度叩かれて復調してきていることは確かだろう。
    消し 実績は認めるが遠く昔の話である。ここ1年は掲示板にも載っていないように年齢による衰えは否定できないところだ。それにマイルでは詰めの甘いところを何度も見せているように、距離が長すぎると判断するのが正しいと思われる。
    ヒロデクロス
    (牡7・吉田58)
    買い 1600mで3勝7連対なので距離はベストだろう。後方からの一気の追い込みを信条としている馬で先行総崩れの展開になればチャンスはあるかもしれない。
    消し 重賞どころかオープンも勝ったことがないというのは痛恨である。明らかに格不足である。重賞となるとどうしても脚色が同じになってしまっている。常識的には厳しい戦いになる。
    ロイヤルスズカ
    (牡6・南井58)
    買い H9ダービー卿CT優勝。昨秋はスワンS3着、マイルCS4着とレベルの高いレースで好走しており、G1級の実力を見せている。前走惨敗も休み明けなので1度叩かれて大きく変わるだろう。距離はベストだと思われるだけに、巻き返しは十分に考えられる。
    消し 前走14着惨敗は痛すぎる。いくら休み明けでも負けすぎである。1度叩かれた上積みが見込めても、果たして連対まで届くかどうか。去年の安田記念でも10着に負けていることからも、どうやら左回りが苦手のようである。好走はするのだが、パンチ力に欠けるイメージも強いだけに、G1の器ではないような気もする。
    エイシンバーリン
    (牝7・福永56)
    買い H9高松宮杯2着、H9シルクロードS優勝、H9京都牝馬特別優勝など。言わずと知れた韋駄天娘、1200mの日本レコードホルダーである。最近はスプリンター路線で活躍しているが、京都牝馬特別を勝つなどマイルでも実績はある。スピードだけは文句ないだけに、一気に押し切りたいところだ。
    消し マイルで実績があると言ってもG3での話である。G2以上となると1400mでも好走できないでいる。距離が長いと判断するのが常識的だろう。もまれる競馬に弱く、マイペースで逃げられないと惨敗するケースが目立ち、安定度はあまり高くはない。
    イシノサンデー
    (牡6・塩村58)
    買い H8皐月賞優勝、H9京都金杯優勝、H10京都記念2着。いちおうG1を勝っている実績は評価しなければいけない。じり脚タイプの馬だけに、最初から最後まで緩みのないペースとなるマイル戦の方が合っているかもしれない。京都記念2着もあるように、まだまだ老け込む歳ではない。大復活もないとは言えない。
    消し 短距離重賞で実績がない以上は好走する裏付けはないことになる。中距離でダメだからマイルに挑戦するというのでは魅力は感じない。中山記念で完敗しているように1800mでもダメだったのだからマイルでもダメではないか。
    ビッグサンデー
    (牡5・蛯名58)
    買い H10東京新聞杯優勝、H10マイラーズC優勝、H10エプソムC2着など。今年に入ってからマイルで3連勝と本格化した。先行して決して抜かせないその粘り強い走りは安定度抜群である。京王杯SCでは5着に負けたが、もともと1800m〜1600mがベストの馬である。5着でも上出来である。前走エプソムCも2着とまだまだ調子落ちしていないことを証明している。
    消し やはり連闘が最大のポイントだろう。常識的には大きなマイナス材料である。私にはかなり激しいレースだったように感じたので、ベストの状態でレースにのぞむのは無理な気もする。先行して粘り込むという戦法なだけに鋭い決め手に屈する可能性は高くなる。G1だとどうしてもそれなりの決め手は必要となる。この馬の決め手ではどうしても不安である。
    チアズサイレンス
    (牡6・橋本広58)
    買い 谷川岳S優勝。1200mでしか好走していなかった馬が1600mで勝ったのは大きい。道悪での好走だっただけに今回もチャンスはありそうだ。
    消し 重賞実績が4歳時のスプリングS2着だけではあまりに格不足である。古馬になってからはオープン特別でしか好走できないように、底を見せてしまっている。
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