前ページに戻る
G1天皇賞・秋の反省

G1天皇賞・秋の結果
1 5-09スペシャルウイーク 武豊 1.58.0---34.5 470kg-16 4人気
2 3-06ステイゴールド 熊沢 1.58.1クビ35.2 420kg-2 12人気
3 1-01エアジハード 蛯名 1.58.23/435.6 498kg+4 5人気
4 6-11スティンガー 岡部 1.58.31/235.2 450kg0 8人気
5 4-07セイウンスカイ 横山典 1.58.3クビ35.0 480kg-2 1人気
単勝680円 枠連5620円
複勝340円 670円 340円 馬連15770円
予想と見解 好材料と不安材料
G1天皇賞・秋の感想
  • 今回はスペシャルウイークの復活が全てでしょう。中間マスコミの報道で不調が伝えられていたが、さすがに強い馬は強いものである。完璧なレース運びでレコード勝ちと文句のつけようがない。前走の7着は何だったのか謎だけが残ってしまった。それにしても、この時代に天皇賞春秋連覇とは正直びっくりしている。タマモクロスが活躍していた時代とは違い、日本競馬も層が厚くなってきて、距離適性がはっきりしてきているだけに、3200mと2000mのG1で勝つなんて信じられない。日本の競馬のレベルが落ちてきたのか、それともスペシャルウイークが凄すぎるのか、まあ、エルコンドルパサーが凱旋門賞を2着していることを考えても、日本の競馬のレベルは上がってきているはずで、そう考えればスペシャルウイークが凄いのだと思いたい。というわけで、距離適性の観点から私は絶好調だとしてもスペシャルウイークはないと思っていたので、今回は何も言うことはありません。完敗です。
  • 勝ったのはスペシャルウイークであった。今年になってから強い競馬をしていた馬が、前走京都大賞典で7着に負けたわけだが、結果的にはあれが良かったのかもしれない。もし、あのレースを完勝していたら、今回のレースであんな後方から競馬ができたであろうか。もともとこの馬は後方から競馬をする馬だった。ダービーはこれで圧勝したが、逆に皐月賞と菊花賞では仕掛けの遅さで星を落としてしまった。それが今年に入ってからある程度前で競馬をするようになって取りこぼしがなくなった。しかし、これは実力が抜けたいたから出来た芸当であり、本来は後方からの競馬でこそ持ち味を発揮できる馬であったはずである。もし、京都大賞典を勝っていれば、その実力を過信し、距離が短いと思われる東京2000mでも中団くらいから競馬をすすめて、直線で伸びきれずに負けていたかもしれない。それを、前走7着を反省し、この馬の持ち味は何かを再確認できたことが大きかったと思う。今回のレースは4歳時のスペシャルウイークが蘇った感じであった。人気を落とした気楽さもあったが、武豊がよくぞ決断したと思う。そして、自分のレースに徹すれば、多少調子が悪くても底力でカバーできることを証明してしまった。この馬は私が思っていた以上に強いようである。次はジャパンカップになるであろうが、グラスワンダーの回避が決まった以上は、日本の代表はこの馬になる。世界を相手に何とかがんばってもらいたいものだ。
  • 2着はステイゴールドであった。この馬は本当によく分からない。またしても2着である。去年も3回2着したが、いずれも前触れなく好走している。厳しい流れでこそ好走する馬なのだろうと去年もコメントしたような気がするが、今年の春の走りを見る限りでは少し衰えてきたかなあと思っていただけに、まさかここで再び好走するとは夢にも思わなかった。しかも、今回は今まで最も素晴らしい走りだった。本当にいつ走るか分からないタイプである。今後もどう見ればいいかまったく分からない。
  • 3着はエアジハードだった。休み明けで初めての距離なのに、これだけ走ってしまうのはかなり凄い。さすがにグラスワンダーに勝っただけのことはある。ペースがもう少し遅ければ勝っていただろう。恐れ入ったとしか言いようがない。次は当然マイルCSということになるだろうが、問題は右回りだけだろう。これさえ問題なければ、マイルG1の2冠も夢ではないだろう。
  • 4着はスティンガーであった。4歳牝馬ということを考えれば凄い走りである。あまりの快走に私はまだ信じられない。秋華賞とエリザベス女王杯に出ていれば楽に2冠を取れたのではないだろうか。それくらい強い走りだった。一躍牝馬最強の座をゲットしたと言っても過言ではない。とにかく強かった。
  • 5着はセイウンスカイであった。枠入りがすべてだったかもしれないが、展開も厳しかったと思う。4角で先頭に立つというのがこの馬の勝ちパターンなのに、4角でスペシャルウイークとほぼ同じ位置ではどうしようもない。だからといって、あのハイペースの中を4角先頭ではゴールまで持つわけはない。そういう意味では超ハイペースの展開は、この馬にはつらすぎたといえる。ちょっと考えれば分かったことなのに、何も考えずにこの馬を本命にした自分が情けない。まだまだ勉強不足である。
  • アンブラスモアは6着であった。とにかく逃げるという心構えが良かったのだろう。超ハイペースとなってしまったが、自分のレースに徹することができたおかげで何とか6着に粘ることができた。それにしてもこの馬は強くなった。夏のローカル重賞ですら私はあまり評価していなかったが、このハイペースで6着に粘ったのは実力の証明である。今後も重賞戦線で強い走りをしてくれるだろう。
  • キングヘイローは7着であった。私はかなり期待していたが、意外な凡走にがっかりである。多少掛かっていたとのことだが、ここまで負ければ言い訳にもならないだろう。この馬がG1取れるとすれば、このレースだと思っていただけに残念で仕方ない。今回の結果を見る限りではG1の器ではないということなのかもしれない。実力のある馬だけに見限るのは早いかもしれないが、少し魅力がなくなったのは事実である。
  • ツルマルツヨシは8着であった。京都大賞典を完勝していただけに、勢いでG1制覇も期待されたが、終わってみれば見せ場なく終わってしまった。藤田騎手は「中2週で疲れが残っていたかもしれない。」とコメントしているので、とりあえずはそう思うことにする。G1初挑戦だったわけだし、仕方ないと思って上げないと可哀想だろう。
  • メジロブライトは11着であった。この馬はやはりステイヤーなのだろう。2000mの競馬は合っていないのだと思う。そうでなくては、安定度の高いこの馬がこんなに負けるはずがない。
  • シルクガーディアンは12着であった。完全に実力負けである。それでもよく走っている方だと思う。
  • メイショウオウドウは14着であった。後方からの競馬でまったく伸びずに後方のままで終わるという最悪の競馬になってしまった。あまりの惨敗に敗因がよく分からない。
  • クリスザブレイブは16着であった。さすがにここまで流れが厳しいと競馬にならなかったようである。もう少し気性面を鍛えないとG1では通用しないようだ。あるいはサイレンススズカのように超ハイペースで逃げられるようになるしかないだろう。
  • まあ、こんなもんですかねぇ。
  • 前ページに戻る

    参考
    G1天皇賞秋の予想
    結論
     ◎セイウンスカイ
     ○キングヘイロー
     ▲メイショウオウドウ
     △クリスザブレイブ
     △ツルマルツヨシ
     △シルクガーディアン

     買い目
      7-16 \1,000
      7-13 \500
      7-15 \500
      7-17 \500
      13-15 \500
      13-16 \500
      13-17 \500
      15-16 \500
      15-17 \500
      16-17 \500
      7-12 \100
      12-13 \100
      12-15 \100
      12-16 \100
      12-17 \100


    にへい君の見解
  • 秋の天皇賞の特徴は、距離2000mということで、ステイヤーとマイラーがぶつかる唯一のG1レースだということである。過去においては、タマモクロスやスーパークリークに勝つなど、どちらかと言えばステイヤーのレースであったが、ここ最近はヤマニンゼファー、サクラチトセオーなどマイラーの活躍が目立っている。とはいえ、もっとも結果を残しているのは、やはりベスト距離が1800m〜2000mという馬であり、今までG1には縁がなかった馬が勝っているケースが目立つ。そういう意味では距離適性が最も重要なファクターだといえる。マイルG1を勝っていようと、長距離G1を勝っていようと関係ない。とにかく2000mをきっちり走れるかが問題なのである。
  • 今回のメンバーを見ると、まあまあ粒が揃ったという感じはする。ただ、G1実績馬がTRで負けているだけに、混戦ムードとなっている。距離適性を重視するのは当然のことだが、勢い、実績と考えていくと、何を選択していいか分からなくなる。今回も難しい予想になりそうだ。で、私の愛馬がこの天皇賞に出走することになりましたので、上京することにしました。そういうことで、長々と書いている暇がありません。すみませんが、簡潔な見解で失礼します。
  • 私の本命◎はセイウンスカイである。やはりこのメンバーだと最も信用度の高い馬はこの馬である。G1を2勝している実績は文句ないし、2000mは4戦3勝4連対という完璧な成績である。菊花賞を勝っているのでステイヤーのイメージが強いかもしれないが、菊花賞のあの逃げはスピードのある馬だからこそできる芸当である。この馬はステイヤーというよりは私は中距離の方が合っている馬だと思っている。上がり34秒前半の勝負となると切れ味のないこの馬にはきついかもしれないが、東京の2000mならば速いペースになる可能性が高いだけに、上がり34秒台というのは考えづらい。展開もこの馬に味方すると思う。ただ、札幌記念から少し間隔が開いたのが気になるし、東京コースもダービーで負けたコースなので多少不安ではある。切れ味がないだけに、直線勝負で2頭くらいに交わされそうな感じもする。有馬記念と天皇賞春で裏切られているだけに、もう一つ信用できないところがある。
  • 対抗○はキングヘイローにする。皐月賞2着からも実力はある馬である。ただ、気性的にどうしても力を出し切れないことが多い。そのため、速い流れのレースだと折り合って持ち味を発揮する。そういう意味では今回はG1の最大のチャンスである。休み明けはとにかく苦手で2走目はきっちり走ってくるだけに、前走5着は気にする必要はない。気性的なあてにはできないが、私はかなりやれると思う。
  • 単穴▲はメイショウオウドウにする。素直に毎日王冠2着を評価した。グラスワンダーと好勝負したのは評価しないといけない。重賞未勝利なので、勝負弱い感じもするが、毎日王冠2着の勢いはやはり魅力である。
  • 4番手はクリスザブレイブにする。現在4連勝中と勢いはメンバーNo1である。古馬重賞は初めてなだけに、その実力関係が問題であるが、レース内容が非常に強いので、相当の能力の持ち主の可能性が高い。G1では全く通用しないということも考えられるが、私はこの馬のスピードは半端ではないと判断した。
  • 5番手はツルマルツヨシにする。重賞2連勝中と勢いがある。前走は別定G2を完勝しているだけにその価値は高い。とんでもない大物である可能性は十分にある。勢いであっさりということもあるだろう。ただ、気になるのは中2週のローテである。前走はけっこう全力で走っていたと思うので、本番まで余力が残っているかどうか。輸送もちょっと心配ではある。
  • 6番手はシルクガーディアンにする。私の愛馬なのでこれくらいの評価にした。今までずっと◎本命にしていたことを考えれば、よくここまで評価を下げたものである。ただそれだけの話で、客観的なデータを語るとあまりに悲しいので、ここではあまり触れないことにする。とにかく、がんばってほしいだけである。ちなみに、予想とは関係なく、ガーディアン流しの馬券は買うことになるでしょう。予想は予想。一口馬主は一口馬主ということで了解してください。
  • 7番手はスペシャルウイークにする。実績はNo1の馬である。そんな馬をなぜここまで評価を下げたかと言えば、やはり前走7着に負けたからである。今まで3着を外したことのない馬があれだけ負けたのだから何か理由があるはずだ。今週の追いきりも悪かったようだし、まだ復調していないと見るのが自然だと思う。ただ、これだけの実績馬が極端に人気がないようだと、配当的にはかなり美味しいことになる。ここらへんが取捨の分かれ目であるが、私は復活はないと思っている。
  • 8番手はエアジハードにする。一言で言って「休み明けで初距離は厳しい」と思う。安田記念でグラスワンダーに勝った実力が本物であれば、あっさりということもあるだろうが、ここまでレベルが高くなると世の中そんなに甘くないと思う。
  • 9番手はメジロブライトにする。私はステイヤーと判断している。実力、安定度、勢いが認めるが、距離2000mは短すぎると思う。上がりのかかる展開だとスタミナのあるこの馬が台頭するかもしれないが、私はスピードのある馬の方が有利だと思う。
  • 10番手はダイワテキサスにする。去年の勢いを全く感じない。前走3着もだらしなかったし、まだ復調途上だと思う。去年よりも実力が落ちているように私には感じる。
  • 11番手はスティンガーにする。前走の毎日王冠は4歳牝馬であることを考えれば立派である。とはいえ、4着は4着である。さらにメンバーが強化される中でさらに着順を上げるのは難しいように感じる。まだ底を見せていない感じもするだけに、一概には言えないが、常識的には苦しい戦いになると思う。
  • こんなところですかね。
  • このページのTOPに戻る
    G1天皇賞秋出走馬
    馬名 買い&消し
    メイショウオウドウ
    (牡5・飯田58)
    買い 毎日王冠2着、朝日杯CC2着、H10ラジオたんぱ賞2着。前走グラスワンダーを相手にハナ差の勝負をしたのは凄いとしかいいようがない。宝塚記念でスペシャルウイークを完封した走りを見ても、グラスワンダーの強さは常識を超えている。その馬にハナ差なのだから、この馬の実力も相当なものだといえる。約1年の休み明けから3戦を消化し、今が最も調子のいい時なのだろう。前走の上がりも34.4と後ろからの競馬の方が合っているようだ。勢いもあるし、距離コースも問題ない。3着を外したのは1回だけという安定度もいい。
    消し 重賞2着がこれで3回目。どうも詰めが甘いというか、勝負弱い印象は否めない。前走快走も、グラスワンダー自体の調子がいまいちだったということも考えられるだけに、グラスワンダーとハナ差だったというだけで高く評価するのは危険かもしれない。1800mで3戦3連対というのに対し、2000mでは4戦0勝2連対と成績がいまいちなのも気になる。距離延長はややマイナスということも考えられる。飯田騎手にも多少の不安は否めない。
    アンブラスモア
    (牡6・須貝58)
    買い 小倉記念優勝、北九州記念2着、毎日王冠3着。夏の重賞戦線では大活躍だった。小倉記念ではレコード勝ちまで収めている。毎日王冠も最後まで粘っての3着は立派である。勢いは非常に感じることができる。前走で東京コースが問題ないことは分かったし、平均ペースでも逃げられるようになったのも大きい。うまく自分のペースに持ち込めばチャンスも出てくるだろう。
    消し とにかく逃げて味のある馬である。逃げられなければ終わりという可能性は高い。サイレントハンター、クリスザブレイブとハイペースで逃げるのを得意としている馬がいるだけに、展開はかなり厳しくなりそうだ。クリスザブレイブはハイペースがマイペースなので、なんとしてでも逃げるのであれば超ハイペースということになる。それでは最後まで持つわけがない。まして2番手以下に抑えれば、それこそこの馬の良さを引き出すことはできない。展開的にはかなり厳しい状況である。それに、1800mで4勝していることを考えると、2000mは1F長いと思われる。守備範囲ではあるのだが、これだけレベルが高いとベストの距離でないと厳しい。
    ツルマルツヨシ
    (牡5・藤田58)
    買い 朝日CC優勝、京都大賞典優勝。格上挑戦で北九州記念3着、続く朝日CCを完勝、さらにG1馬が集まった京都大賞典でも完勝してしまった。勢いは間違いなくNo1だろう。ここ2戦の内容が本当に強いだけに、G1でもかなりやれそうである。脚元が弱かったのがしっかりしてきたのが大きいらしい。天皇賞秋は、勢いで勝ってしまうケースが多いだけにチャンスは大である。
    消し まずG1初挑戦である。前走前々走と全力を尽くしているだけに余力が残っているかどうかが心配である。輸送の心配もある。もともと脚が弱かったことを考えると中2週のローテもどうだろうか。前走の走りを見る感じだと距離は長い方がいいようにも感じた。今回はG1実績馬が本気を出してくるだけに本当の戦いになる。
    メジロブライト
    (牡6・河内58)
    買い H10天皇賞春優勝、H11天皇賞春2着、京都大賞典2着、H10有馬記念2着など。去年の天皇賞を勝っているし、有馬記念もグラスワンダーの2着しているように、G1実績は文句ない。22戦で16連対という成績からも安定度はピカ1の馬である。スタミナには絶対の自信を持っており、上がりのかかる展開ならばチャンスはさらに大きくなる。息の長い末脚が武器である。
    消し この馬はステイヤーというイメージが強い。2400m以上でこそ強いという感じである。現に去年の宝塚記念と天皇賞秋では惨敗している。ちょっと距離が短いのではないか。それに今年になってから2着が多く、勝負弱くなったというか、どうも去年ほどの迫力を感じない。
    セイウンスカイ
    (牡5・横山典58)
    買い 札幌記念優勝、H10菊花賞優勝、H10皐月賞優勝など。去年の2冠馬である。G1実績は申し分ない。菊花賞を勝っているがステイヤーという感じはしない。菊花賞もスピードで押し切ったという印象が強い。とにかくスピードのある馬なので、ある程度ペースが速くなるこのくらいの距離の方が合っているように感じる。札幌記念で抑える競馬もこなせたことも大きい。
    消し 切れる脚質ではないので、どうしてもここ一番で差されてしまうのではないかという不安がつきまとう。これまでに4着を外したことがない実績からも大崩れはしないのだが、G1でも絶対というほどの信用度はいまいちである。札幌記念からのローテもちょっと間隔が開いた感じがする。東京コースもダービーでしか走っておらず、直線の長いコースでどうかという感じもする。先行馬が揃っているだけに、展開的にもどうだろうか。
    スペシャルウイーク
    (牡5・武豊58)
    買い 天皇賞春優勝、宝塚記念2着、H10日本ダービー優勝。今年に入って天皇賞春までは無敵の強さだった。宝塚記念もグラスワンダーの2着ならば仕方ない。内国産馬では実績No1の馬である。前走惨敗したが、あくまで今後の3戦を考えての調整である。本番になれば本気を出してくるはずで、この馬が本気になれば内国産限定では負けたくないところだろう。
    消し この馬もステイヤーというイメージが強い。中距離もこなすが、2400m以上でこそ良い馬だと思われる。2000mはちょっと短いかもしれない。それより何より前走7着は問題である。今までどんなときでも3着以下に負けなかった馬が、いきなり7着である。何かがおかしいと思うのが自然である。グラスワンダーに負けた精神的ショックが大きいという可能性もあり、そうであれば復活には時間がかかるはずだ。
    キングヘイロー
    (牡5・柴田善55)
    買い 東京新聞杯優勝、中山記念優勝、H10皐月賞2着など。去年のクラシックの3強を担っていた。皐月賞2着はしたものの、その後はいまいちだったが、今年に入ってから中距離で強い内容で勝ったのを見ても、この馬のベストは1600m〜2000mだと思われる。そうであれば、今回が最大のG1制覇のチャンスである。前走5着も休み明けは全く走らないタイプで、次はきっちり変わってくるだけに、今回は大きなチャンスである。相性の良い柴田善騎手に手綱が戻るのも好材料である。
    消し 安田記念、宝塚記念で惨敗しているように、どうもG1になると実力を発揮できない。大一番で勝てない運命なのかもしれない。あるいは根本的にG1の実力がないということかも。この馬の場合、気難しい気性が災いして実力が出せないことが多いだけに、G1だと力が出せないのかもしれない。
    エアジハード
    (牡6・蛯名58)
    買い 安田記念優勝、H10富士S優勝、京王杯SC2着。安田記念でグラスワンダーを差し切るという大金星をあげた。3着以下はけっこう離していただけに価値ある勝利である。グラスワンダーに勝ったのだからその実力は相当なものである。典型的なサウスポーであり、東京コースは6戦4勝5連対である。まだ子供だった4歳時にスプリングS4着という実績もあるので、大人になった今ならば2000mくらいは何とかこなすのではないか。
    消し まず休み明けが心配である。いくらグラスワンダーに勝った馬でも、ぶっつけでG1というのはどうだろうか。距離の経験もないことを考えると、あまりに厳しいレースになると思われる。1400m以下だとオール連対を果たしていることを考えても、ベストは1400m〜1600mだと考えるのが普通ではないか。
    ダイワテキサス
    (牡7・四位58)
    買い 中山記念2着、H10関屋記念優勝、H10オールカマー優勝。去年のこの馬は凄かった。破竹の5連勝を飾り、そのうち重賞2勝、レコード2回というとんでもない強さだった。天皇賞秋に出走していれば間違いなくサイレンススズカに次ぐ2人気だったはずである。道中は中団で待機して、直線で危なげなく差すという内容からもそのずば抜けた強さがよく分かる。ここ2戦はいまいちであるが、もともと叩かれ良化型である。2度叩かれて調子は上向いているはずで、去年の調子に戻っていればチャンスは十分にある。
    消し 去年のオールカマーの走りが強かっただけに、今年のオールカマーの走りにはがっかりした。札幌記念に比べればメンバーが弱かったのに、この結果というのは問題である。1度叩かれただけではあまり状態が変わらなかったということになる。であれば、2度叩かれたからといって大きく変わることは考えづらい。去年ほどの走りを期待するのは無理かもしれない。7歳という年齢のせいかもしれない。
    スティンガー
    (牝4・岡部54)
    買い H10阪神3歳牝馬S優勝、4歳牝馬特別優勝。東京2000mの重賞を勝っているのは好材料である。オークス4着の実績からも、このくらいの距離が合っているのかもしれない。前走いきなり古馬のG2に挑戦したが、大健闘の4着となかなかの走りをした。これだけの走りをすれば、4歳牝馬という理由で消すのは危険である。牝馬は叩かれると大きく変わるだけに、巻き返しも十分に考えられる。
    消し 前走4歳牝馬ながら4着に頑張ったのは立派である。しかし、4着は4着である。4歳牝馬が4着でも配当を出してくれるのであれば話は別だが、2着しなければ配当にならないのだから、4着では仕方ない。叩かれた上積みを考慮しても、前走よりも相手が強くなるのだから、さらに着順を上げるのは難しい。距離も1800mの方が合っているように感じる。無敗であるならともかく、やはり4歳牝馬がこのレースで連対するというのはちょっと荷が重い。
    クリスザブレイブ
    (牡6・的場58)
    買い 福島民報杯優勝。現在4連勝中と勢いは凄い。もともと朝日杯3歳Sで1人気になったほどの素質馬であったが、1年の休みを経て今年の6月に復帰してから破竹の勢いで、うちレコード2回と内容もかなり強い。とにかくスピードで押し切るというタイプで、ハイペースで先行できるだけに、レベルの高いレースにも順応できそうだ。必ず逃げないとダメというタイプでもないだけに超ハイペースになるようなら2番手からでもレースができる。
    消し 古馬重賞初挑戦というのが気になるところである。ましてG1となると今までのレベルとは大きく変わる。今までは通用したが、ここでどこまで通用するかは未知数としかいいようがない。ハイペースで逃げられる馬が他にもいるだけに展開もどうだろうか。今までみたいにマイペースというわけにはいかなくなるかもしれない。鞍上も強引に先行できる吉田騎手との相性が良かったように感じるし、意外と気難しい馬のようなのでテン乗りでどうだろうか。
    サイレントハンター
    (牡7・吉田58)
    買い 大阪杯優勝、中山金杯優勝。去年の天皇賞秋4着馬である。去年の実績からも実力は十分に足りている。今年の春は絶好調と言ってよく、中距離重賞でことごとく勝ち負けのレースをした。そして、ついに別定G2の大阪杯を制してしまった。今まではハイペースの逃げが得意戦法だったが、抑える競馬もできるようになって、いろんなレースができるようになった。2000mで8勝をあげているように、明らかにベストの距離である。
    消し 大阪杯までは強かったが、その後は嘘のように低迷している。前々走の札幌記念は抑えた競馬で惨敗し、前走は大きく逃げて4着に敗れた。いろんなレースを試しているが、復調の兆しが見えてこない。今となっては、今年の春の勢いはまったくなく、年齢的な衰えが見え隠れする。今年の前半に使いすぎたせいだと思われ、年齢的なことも考えると、去年の着順を上回ることはちょっと無理かも知れない。
    ステイゴールド
    (牡6・熊沢58)
    買い H10天皇賞春秋2着、H10宝塚記念2着など。去年のG1で2着を3回した実績は評価しなければならない。今年も7回走って3着4回と安定度は健在である。とにかく大きなレースで強さを発揮するタイプで、流れが厳しくなればなるほど、そのタフな走りが生きてくる。去年2着の実績からも実力は問題ない。前走6着に敗れるも、去年だって完敗4着からの巻き返しであった。
    消し 今年は去年ほどの勢いがない。G2G3で連対できないのは去年と同じだが、肝心のG1で5着3着ではこの馬らしさがまったくないと言っていい。その他のレースを見ても、道中追いっぱなしというのが多く、歳をとってかなりズブくなっているようである。これでは去年のような走りを期待するのはかなり厳しいかもしれない。
    ホッカイルソー
    (牡8・江田照58)
    買い オールカマー優勝、新潟記念2着など。3年ぶりの復活から半年、前々走の新潟記念で重賞連対を果たし、続くオールカマーでは久々の重賞制覇と、全盛期の勢い以上の走りをみせている。使われながら体ができあがったということなのだろうが、追い込むようになってから走りが良くなった。前走のオールカマーは内容も完璧で、レコードのおまけつきという完全復活にふさわしいものだった。クラシックでは3着4着に敗れているだけに、ここでその雪辱を晴らしたいところだ。
    消し この馬は基本的にステイヤーだと思われる。スピード重視の東京2000mは少し距離が短いように感じる。3年ぶりの復活は確かに凄かったが、ここ2戦の相手はそんなに強くもなかった。今回のメンバーとは雲泥の差がある。全盛期でもG1ではちょっとという馬だっただけに、G1では一枚足りないという感じは否めない。まして8歳という年齢を考えると、去年のオフサイドトラップのようにうまくいくかどうか。
    ローゼンカバリー
    (牡7・菊沢徳58)
    買い 目黒記念優勝、H9日経賞優勝など。中山巧者といわれていたこの馬が東京の目黒記念を制したのは大きい。トップハンデでの勝利だけにその内容も評価できる。去年から追い込む戦法をとるようになって、成績が不安定になったが、その反面大きなレースでも見せ場を作るようにもなっており、一発を秘めるタイプである。先週の秋華賞のような展開になれば、浮上してくるタイプかもしれない。
    消し 今年は久々に重賞を制覇したものの、トータル的な成績を見てみると、徐々に成績が落ちているように感じる。やはり年齢的なものと考えずにはいられない。距離も2500mくらいの方がいい馬で、2000mはちょっと短いように思われる。追い込む作戦も、これだけレベルが高くなるとなかなか前も止まってくれないだけに、厳しい展開になりそうだ。
    ユーセイトップラン
    (牡7・松永幹58)
    買い H10アルゼンチン共和国杯優勝。このときは超スローペースだったにもかかわらず、ほとんど最後方の位置から上がり33.8という末脚でまとめて差し切ってしまった。はまった時の切れ味はかなり凄いだけに、一発の可能性があるタイプである。直線の長い東京コースも脚質的に合うだろう。今年の春は調子が悪かっただけに、リフレッシュによる大化けを期待したいところだ。
    消し 今年に入ってからあまりに成績が悪すぎる。ここ4戦はすべて2桁着順なのだからどうしようもない。今回も休み明けで常識的にはマイナスである。距離も2500m以上で実績のある馬なので、2000mは短いと思われる。まして、G1では掲示板にも載ったことがないのだから、ここではあまりに厳しい戦いになる。
    シルクガーディアン
    (牡4・田中勝58)
    買い ラジオたんぱ賞優勝。私の愛馬なので何を書いていいか分からないが、前走7着は休み明けと距離が敗因である。200mでも距離短縮はプラスだと思われるし、気性的に落ち着いたペースは得意でないので、流れが速くなる東京2000mは意外と向くと思う。休み明けも得意なタイプではないので、叩かれて大きく変わるはずである。切れ味はないが、息の長い末脚を持っているので、東京コースは合うかもしれない。
    消し いくら休み明けとはいえ、4歳限定のG2で7着に負けた馬が、古馬のG1で好走しようなんてあまりに考えが甘すぎる。距離もマイルくらいがベストと思われるだけに、2000mでもちょっと長い感じがする。切れる脚はなく、時計がかかる馬場を得意としているので、東京の軽い馬場も厳しいかもしれない。皐月賞でも7着だった馬である。古馬のG1でそれ以上の着順というのはさすがに厳しいか。
    サクラナミキオー
    (牡5・田中剛58)
    買い 前走準オープンを勝って、オープン入りを果たした。勢いはそれなりに感じられる。5勝中4勝を東京コースであげており、東京巧者である。距離も1800m〜2000mで好走しているので、ほぼベストだろう。
    消し 重賞は過去に3回走って1度も掲示板にも載っていない。前走は何とか逃げ切ったが、今回はレベルが半端でないうえに、マイペースの逃げはとてもできそうにない。いきなりのG1で好走できるとはとても思えない。
    このページのTOPに戻る

    前ページに戻る