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G1エリザベス女王杯の反省

G1エリザベス女王杯の結果
1 3-06メジロドーベル 吉田 2.13.5---34.8 476kg-4 2人気
2 8-16フサイチエアデール 福永 2.13.63/434.7 438kg0 7人気
3 1-02エガオヲミセテ 蛯名 1.13.71/235.2 458kg0 5人気
4 6-12プロモーション 藤田 2.13.7アタマ34.7 458kg+4 12人気
5 2-04ヴィクトリーバンク 飯田 2.13.7アタマ34.7 460kg+4 14人気
単勝390円 枠連780円
複勝170円 570円 430円 馬連5270円
予想と見解 好材料と不安材料
G1エリザベス女王杯の感想
  • メジロドーベルが抜け出してきたときには「もらった!」と思ったが、肝心の2着争いで私が買っている馬がいないではないか。内からヴィクトリーバンクが伸びてきた時には「頼む!」と願ったが。ラストのラストで伸びが止まり、万事休す。やっぱり連敗を脱出することができなかった。評価してなかった4歳馬にやられたのだから言い訳もできない。私の連敗は止まりそうにない。困った。はああ。
  • 勝ったのはメジロドーベルであった。さすがに強いというか安定している。去年と同じようなレース運びで危なげなく勝ってしまった。これでG1-5勝目である。本当に強い馬である。今年で引退のようだが、本当によくがんばったと思う。阪神3歳牝馬Sの時からお世話になった馬だけに、個人的にも思い入れがある。日本の血脈が多いので、繁殖でもいい仔を産んでもらいたいものだ。
  • 2着はフサイチエアデールであった。オークス、秋華賞の結果からもまさか古馬G1で巻き返してくるとは思わなかった。今でも何が好走の原因か分からない。これだけ走るのだから実力は認めなくてはならないが、それではオークスと秋華賞ではなんで走らなかったのかという疑問が残る。今後もよく分からない走りをしそうで、なんか嫌なタイプになりそうだ。
  • 3着はエガオヲミセテだった。さすがに蛯名騎手というところだろう。この馬が好走するならば、これしかないという騎乗で、見事に3着である。ラスト交わされたのはさすがに距離が長かったということだろう。よく頑張っている方だと思う。
  • 4着はプロモーションであった。これも藤田騎手が上手かった。この馬は本当にうまく乗らないと切れ味を発揮できない。それを引き出したのだから好騎乗である。2200mという距離を考えればよく走っている。
  • 5着はヴィクトリーバンクであった。私は高く評価していただけに、もうちょっとがんばってほしかったが、もう一伸びができない当たりがこの馬の限界なのかもしれない。まあ、それでも頑張っている方だろう。
  • ファレノプシスは6着であった。直線の勝負どころで前をカットされる不利。あの時点でレースが終わってしまった。その後盛り返していただけに悔やまれる。それにしても、先週の菊花賞といい武豊に運がない。これで今秋のG1で3度1人気に乗り、すべて掲示板に載れないでいる。勝ったのが天皇賞のスペシャルウイークだけというのだから皮肉なものである。来週も1人気になりそうだが、果たしてどんな結果になるであろうか。
  • ヒシピナクルは7着であった。いい感じでレースを運んでいたと思うが、直線では意外と伸びなかった。切れ味がいまいちのようで、上がりの勝負はあまり得意でないようだ。ヒシアマゾンのイメージが強いだけに、そんなタイプとは気づかなかった。
  • ナリタルナパークは11着であった。勝つか惨敗かの馬なので、この馬らしいといえばこの馬らしい。いつ爆発するか分からないタイプなので今後も注意は必要だろう。
  • エリモエクセルは13着であった。この馬も勝つか惨敗かという馬なので、らしいと言えばらしいかもしれない。それでも正直がっかりである。大一番には強いタイプだと思っていたので、今でも信じられない気持ちはある。またこの馬が分からなくなった。
  • まあ、こんなもんですかねぇ。
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    参考
    G1エリザベス女王杯の予想
    結論
     ◎メジロドーベル
      ○エルモエクセル
      ▲ファレノプシス
      △ナリタルナパーク
      △ヒシピナクル
      △ヴィクトリーバンク

     買い目(馬番連勝複式)
      6-17(\2,000)
      6-11(\1,000)
      6-8(\1,000)
      6-13(\1,000)
      4-6(\1,000)
      

    にへい君の見解
  • 牝馬のNo1決定戦である。古馬も参戦するようになった過去3回はいずれも強い馬が強い競馬を見せており、女王決定戦にふさわしい結果となっている。特徴的なのはいずれも5歳馬が勝っているということ。一昨年のエリモシックと昨年のメジロドーベルは、圧倒的1人気を勢いで負かしてしまったという感じであった。今年も同じような勢力図となりそうだ。実績馬メジロドーベルに対して、去年のクラシック馬である5歳馬エリモエクセルとファレノプシスが女王の座の奪取をもくろんでいるという感じであろう。今年も5歳馬が勢いで勝つのか、ドーベルが女王の座を死守するのか、それともそれ以外の馬が奪取するのか。なかなかおもしろい一戦となりそうだ。
  • 私の本命◎はメジロドーベルである。基本的に3強対決になると見た。それでその3頭を比較していって、私はこの馬が実績・安定度ともに優れていると判断し、この馬が連対を外すことはないだろうと決断した。まず、実績面であるが、牝馬限定のG1を4勝している歴史的名馬であり、その実力を問題にすることはないだろう。問題は6歳馬のこの馬が5歳馬の勢いを止められるのか、という年齢的衰えだと思う。しかし、前走の毎日王冠6着というのはグラスワンダーと0.6秒差の1.46.4という優秀な内容である。昨年よりも多少実力が落ちていたとしても、トップレベルの力を維持していると私に感じた。6着に負けたからといって評価を落とすのはおかしいと私は思う。しかも、休み明けで調子がいまいちだったというではないか。叩かれた効果は大きいはずで、牝馬限定のここならば当然巻き返し必至である。エリモエクセルとの比較でいえば、その安定度が大きな違いとなる。後ろからしか競馬ができないエクセルに対してドーベルはどこからでも競馬ができる。どちらも牝馬限定戦にはめっぽう強いが、展開に左右されないドーベルの方が安定度は上だと私は思う。ファレノプシスとの比較では、その実績が大きな違いである。どちらも牝馬2冠を達成しているが、古馬になってからの実績はドーベルが断然上である。ファレノプシスには前走セイウンスカイと僅差2着という大きな裏付けがあるのも確かだが、これしかないというのが私には大きな不安である。持ちタイムもそれほどでもないし、オークスも3着に負けている。2200mのレースを考えると、やはりドーベルの方が信用できると私は思ったわけである。まあ、そういうことでこの馬を高く評価したわけだが、確かに去年ほどの勢いは感じられないというのは否めない。そういう意味では世代交代もないとは言えない。しかし、去年の相手だったエアグルーヴに比べれば、今年のメンバーは大したことはない。多少実力が落ちていても、まだ負けることはないと私は判断した。
  • あとは時間がないので簡単に。
  • 対抗○はエリモエクセルにする。牝馬に限れば、この馬の決め手はNo1だと思う。あとは、うまく流れに乗れるか、展開が向くかというだけであろう。うまくレースにはまればとんでもない強い勝ち方をするかもしれない。しかし、そうでなければ惨敗もあり得るという馬であり、そういう意味ではとても軸にはできないタイプである。本当にメジロドーベルよりも強いかどうか分からないし、今回は半信半疑というのが私の本音である。
  • 単穴▲はファレノプシスにする。正直なところ、私はこの馬が強いと思ったことはない。桜花賞のときも秋華賞のときも、そんなに強いとは思わなかった。札幌記念2着にはかなりびっくりしたので、さすがに考えを改めないといけないと思ったが、それでも、エルモエクセル、メジロドーベルほどの魅力はどうしても感じない。距離適性もマイラーのような気がする。
  • 4番手はナリタルナパークにする。秋華賞2着、中山牝馬Sではかなり鋭い決め手を披露した。この決め手が炸裂すれば、このメンバーでもかなりやれるはずである。ただ、この決め手がいつ炸裂するかまったく分からない。前走も6着に負けているし、展開に大きく左右されるタイプなので、これ以上は評価しづらい。
  • 5番手はヒシピナクルにする。秋華賞で一番強かったのはこの馬だったと私は思っている。トゥザヴィトリーが前にいたためにあまりに強引な競馬をしてしまったが、それで3着というのは実力の証拠である。今度はチャレンジャーの立場なのでそんなに無理な競馬をすることはないだろう。流れに乗る競馬ができれば4歳馬でも十分にやれるはずだ。なお、秋華賞組ではこの馬以外は私は評価していない。
  • 6番手はヴィクトリーバンクにする。私にはけっこう強烈な決め手を持っている馬というイメージがある。長距離は得意だし、決め手勝負も望むところだろう。私はけっこうチャンスがあると思っており、あまりに人気がないので押さえることにした。
  • 7番手はランフォザドリームにする。去年の2着馬であるが、今年の戦績があまりにひどい。勢いがまったく感じられない。ステイゴールドのようにG1で復活ということも十分にあり得るが、最終的には和田騎手なので消すことにした。
  • 8番手はマイネエルザにする。前走大きな不利を受けながら鋭い決め手で勝っており、勢いを非常に感じる。でも、準オープンからいきなりのG1挑戦はさすがに格不足は否めない。
  • 9番手はエガオヲミセテにする。実力は私も認めるところだが、2200mの距離がどうしても心配である。人気のあるこの馬を買うならば距離適性のある馬を買いたいというのが本音である。ただ、蛯名騎手というのがひっかかているのだが、すっぱりと消すことにした。
  • 10番手はプロモーションにする。BSNオープンで強い競馬を見せているだけに、ここでもチャンスは十分にあると私は思っているが、なかなかこの馬の良さを出すのは難しいし、距離もちょっと長いと思った。
  • 11番手はテンザンキラリにする。決め手勝負となれば、この馬のスピードもおもしろいとも思ったが、1200m〜1600mで使われていたことを考えると、2200mではやっぱり評価しづらいものである。
  • こんなところですかね。
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    G1エリザベス女王杯出走馬
    馬名 買い&消し
    エリモエクセル
    (牝5・的場56)
    買い H10オークス優勝、府中牝馬S優勝、マーメイドS優勝など。G1を勝っているのだから格は問題ない。重賞を4勝しているが、いずれも強烈な末脚でまとめて差し切るという強い勝ち方をしている。前走も超スローの展開にも関わらず、上がり33.9という決め手で完勝してしまった。とにかく決め手のある馬なので、不利さえなければ必ずラストは伸びてくる。去年のこのレースでも大きな不利を受けながら5着にきているので、コースも問題はないだろう。惨敗も多い馬であるが、牝馬限定戦は確実に勝っているので、気にしなくていいだろう。
    消し 結果論かもしれないが、この馬は2着がないことでも分かるとおり、勝つか惨敗かという極端なレースをしてきた。いつも不利を受けてしまうようだが、不利を受けるということはそれだけ不器用だということも言える。常に後ろから競馬をする馬なので、どうしてもそういうことは避けられないのかもしれない。まあとにかく今までの戦績を見る限りでは安定しているとは言い難い。東京・中京で成績が良いので左回りの方が得意ということも言えるかもしれない。
    エガオエオミセテ
    (牝5・蛯名56)
    買い 府中牝馬S2着、マイラーズC優勝、H10阪神牝馬特別優勝など。前走は先行して唯一エルモエクセルに食い下がり、同等の力があることをアピールした。牡馬混合のG2であるマイラーズCを勝っている実績もあり、牝馬限定であれば実績上位ということになる。先行してばてないというのがこの馬の持ち味であり、スローの展開であれば前残りということも十分に考えられる。
    消し 1600m〜1800mに良績が集中している。2000mも走れなくはないが、3着が最高であるように、もう一つの結果に終わっている。マイラーズC優勝の実績を考えても、ベストはマイルだと思われ、2200mは少し距離が長いと判断したくなる。どちらかというと掛かりやすい気性なので、スローの展開だとうまく折り合えるかどうか疑問になる。前走も1800mだから好走できたと考えられる。それに阪神コースで強いというイメージが強く、京都では新馬戦を勝っただけである。コース適性もどうであろうか。
    ファレノプシス
    (牝5・武豊56)
    買い H10桜花賞優勝、H10秋華賞優勝、札幌記念2着など。昨年の2冠馬なのだからその強さは明白である。前走もセイウンスカイを相手に半馬身差のレースをしており、改めてその強さを証明した。桜花賞では後方からの競馬で差し切り、秋華賞では先行策から抜け出しているように、流れに合わせた競馬ができる馬であり、そういう意味では安定度は期待してよさそうだ。鞍上が武豊なのも大きな魅力であり、この馬の良さをうまく引き出してくれるはずである。
    消し オークスで3着に負けており、この時の敗因は単純に考えれば距離ということになる。であれば、2200mという距離はけっこう微妙なところである。京王杯SCで5着していることを考えると、ベストはマイルのような気もするが、果たしてどうだろうか。34秒台の上がり勝負になると必ず負けており、意外と決め手勝負は苦手なのかもしれない。オークスでエリモエクセルに完敗しているのもちょっと気になる。そんなに大物という感じがしないのは私の気のせいか。
    メジロドーベル
    (牝6・吉田56)
    買い H10エリザベス女王杯、H9秋華賞優勝、H9オークスなど。G1を4勝している実績はここでは群を抜いている。牝馬限定戦には特に強く、負けたのは桜花賞のキョウエイマーチとハンデ差が大きく開いた中山牝馬Sくらいである。昨年度のこのレースではあのエアグルーヴを敗っているのだから、その強さが半端でないことは言うまでもない。気性に難しい面を持っている馬であるが、ハナを切っても力を出せる馬なので、展開は気にしなくていい。昨年も超スローの展開を上がり33.5という決め手で勝っている。前走6着も牡馬のトップレベルが集まっていたことを考えれば上出来の方だろう。府中牝馬Sの勝ちタイムよりも1秒以上優秀なのも忘れてはいけない。
    消し 3歳から走り続けたこの馬もすでに6歳。長年に渡ってトップレベルを維持するのは大変なことで、自然に考えれば去年がピークだったと考えられる。去年に比べれば覇気がないという情報もあるようだし、そろそろ年齢的な衰えがあっても不思議はない。去年は内に包まれたからスローでも何とか折り合えたが、外枠だと前に馬を置けないので、どんどん前に行ってしまう危険性もある。さすがにG1ともなれば、ハナを切る展開になれば楽な競馬はさせてもらえないだろう。
    ブゼンキャンドル
    (牝4・安田康54)
    買い 秋華賞優勝。前走は直線一気の追い込みで見事にG1をゲットした。2000mを走るようになってから成績が安定しているように、距離が延びたのが功を奏したのだろう。であれば、さらに距離が延びるのはさらにプラスではないだろうか。追い込み馬なので、外回りになるのもプラスだろう。とにかく勢いはあるし、まぐれでG1は取れるものではないので、甘く見てると再び驚かされることになるかもしれない。
    消し 前走は展開に恵まれたと考えるのが常識的な見解だと思われる。有力馬が自滅に近い形で崩れたのに助けられた。今回は前走のようなハイペースになることは考えづらいだけに、前が崩れるのはとても期待できない。となれば、自分で動くしかないが、それではこの馬の良さが生かせないかもしれない。激しいレースの後だけに疲れも心配だし、相手も前走よりは強くなっている。
    クロックワーク
    (牝4・横山典54)
    買い 秋華賞2着。オークス9着以外はすべて3着以内という安定した成績を誇る。ラジオたんぱ賞3着と牡馬相手でも好走してるし、牝馬限定G3で3着なのにG1秋華賞では2着にきているように、どんな相手でも好走するタイプである。前走は最後方から直線だけで追い込んできており、前崩れの展開であれば今回もチャンスはあるだろう。
    消し 前走は展開に恵まれた印象が強い。今回の相手は古馬なのでそう簡単には崩れてくれない。しかもスローの展開が予想されるだけに、後ろからではとても届きそうにない。もともと決め手に欠けるタイプで、正攻法の競馬では直線で置いていかれることになる。重賞勝ちがあるわけでもないだけに、ここではちょっと格不足である。
    ヒシピナクル
    (牝4・河内54)
    買い ローズS優勝。このときは先行して直線でしっかりと伸びるという横綱相撲に近い形で勝っている。前走は3着に敗れたが、ハイペースで流れているにもかかわらず4角で先頭に並びかけようとする積極的なレースをして玉砕する形になってしまった。それで3着に残っているのだから、この馬の潜在能力は相当なものだと考えられる。ヒシアマゾンの全妹であり、距離が延びてきて強くなってきた。先行できるスピードもあるし、特に展開は問わないタイプである。
    消し なんだかんだで前走4歳牝馬限定のレースで3着に負けている馬である。さらにメンバーが強くなるのだから、さらに着順をあげるというのは難しいかもしれない。かなり激しいレースとなった秋華賞から中2週のローテということで、疲れが残っているということも考えられる。
    フサイチエアデール
    (牝4・福永54)
    買い シンザン記念優勝、4歳牝馬特別優勝など。これまでに重賞5連対という安定した実績を誇る。デビュー戦以外は掲示板を外していないのだから立派なものである。前からでも後ろからでも競馬ができるタイプで展開は問わない。うまく流れに乗れれば、けっこうおもしろい存在である。
    消し オークス5着、秋華賞5着と2000m以上のG1では、この馬にしては大きく負けている。一つに距離が合っていない可能性がある。あるいは、G1で好走できるほどの器でないということかもしれない。桜花賞で2着しているものの、武豊が持ってきたという感じがするだけに、根本的な実力の問題かもしれない。秋華賞よりも明らかに相手が強くなるだけに、ここで巻き返すのは至難の技である。
    ランフォザドリーム
    (牝6・和田56)
    買い H10エリザベス女王杯2着、H10朝日CC優勝など。昨年度の2着馬なのだから距離コースは問題ないし、相当の実力の持ち主であることは明白である。エアグルーヴに勝ったことを考えても、牡馬相手の朝日CCを勝っていることを考えても、牝馬ではトップクラスということになる。前走は9着に負けているものの、この馬は2000m以上のレースで好走するケースが目立っており、叩かれた上積みと距離延長で巻き返してくる可能性も十分である。
    消し 去年のエリザベス女王杯までは文句のない成績だったが、それ以後は掲示板にほとんど載れないという大スランプに陥った。前走なんて先行することもできなかったくらいである。そういう意味では勢いはあまり感じることができず、ピークが過ぎてしまったとも考えられる。
    ナリタルナパーク
    (牝5・佐藤哲56)
    買い 中山牝馬S優勝、H10秋華賞2着。G1連対実績があるし、中山牝馬Sではメジロドーベルを相手に2馬身差で圧勝している。とにかくはまれば強い走りをする馬である。新潟記念5着も牡馬相手だったことを考えれば立派な成績だし、このときはホッカイルソーに直線で邪魔されており本当なら3着はあったという内容だった。前走もスローに泣かされただけであり、直線ではしっかりと伸びている。いつ一発をかますか分からないタイプなので、注意は必要だ。
    消し この馬は分からないというのが正直なところである。秋華賞も何の前触れもなくいきなり好走しているし、中山牝馬Sだって調子落ちかなと思っていたところの爆発である。流れに乗れるかどうかがこの馬の好走の鍵を握ることになるのだろうが、そんなのはスタートしてみないと分からない。こういうムラのあるタイプの判断は難しいものである。
    プロモーション
    (牝6・藤田56)
    買い BSN杯オープン優勝など。このときは鋭い決め手で差し切った。スローの展開だったのに、スルスルと抜けてきたのだから立派なものである。古馬になってからは低迷していたが、ようやく実力を出せるようになってきたようである。前々走の新潟記念も4着に頑張っているし、前走の府中牝馬Sだって5着ならまあまあだろう。巻き返し可能な位置である。
    消し この馬は乗り方が難しいと思う。BSNオープンでは蛯名騎手がうまく切れ味を引き出したが、他のレースでは切れるタイプというよりもジリ脚タイプというレースをしており、なかなか勝ち負けまでいってない。前走もそんな感じで5着に負けている。よっぽどうまく乗らないとこの馬の良さを出せないのではないか。藤田騎手では無理ということではなく、蛯名騎手にしか乗りこなせないような気がするのである。まあ、それ以前にG1という器でないかもしれないけど。
    ヴィクトリーバンク
    (牝6・飯田56)
    買い 前走道心杯を勝っているのは大きな魅力である。勢いは十分に感じることはできる。この馬は前走のようなスローの展開のラスト決め手勝負というレースに強いタイプで、スローが予想される今回のレースにはけっこう合っているタイプではないか。スタミナは抜群だし、マーメイドS2着という重賞連対実績もある。
    消し どちらかと言えばムラのあるタイプであり惨敗も多い。かといって好走する時に必ず連対しているわけでもなく、けっこう3着4着が多い。そういう意味では好走しても3着までという感じもする。前走も斤量51kgに助けられた面もあるので、これを勝っているからといってG1の裏付けにはちょっとつらいものがある。重賞でも去年のマーメイドSで2着しているだけだし、輝かしい実績は特にないだけに、さすがにG1では格不足かもしれない。
    ゴッドインチーフ
    (牝4・四位54)
    買い エルフィンS優勝、チューリップ賞2着など。阪神3歳牝馬Sでは大きな不利を受けながら3着と実力No1だと評され、エルフィンSを8馬身差で勝ったときは桜花賞1番手といわれた。その桜花賞でも4着は確保しているように、能力が高いのは認めなければならない。オークス、秋華賞は惨敗に終わったが、それまでの成績を考えれば実力負けとは考えづらく、叩かれ2戦目となる上積みを考えれば、大きく化けることも十分に考えられる。
    消し オークス、秋華賞の惨敗を見てしまうと距離が合っていないということが言えるかもしれない。今まで4着に負けたことのない馬がいきなり2桁着順なのだから、最も納得のいく答えである。あるいは、ただ単にG1で好走できるほどの器ではないということなのかもしれない。そういえば、意外にもこの馬は重賞を勝っていないのである。とにかく、オークス、秋華賞よりもレベルの高いこのレースで巻き返すというのはちょっと考えづらい。
    ハギノスプレンダー
    (牝4・熊沢54)
    買い アネモネS優勝。このときはトゥザヴィクトリーを楽に交わして完勝した。桜花賞でも上位陣がほとんど後方からの競馬だったことを考えれば、先行しての5着は価値のあるものである。骨折明けのここ2走は惨敗に終わっているが、故障明けはいきなりは走らないものである。叩かれ3戦目くらいで本領を発揮してくるのではないだろうか。
    消し 正直なところこれまでの実績では特に魅力的なところがない。アネモネSは道悪に助けられたしトゥザヴィクトリーも本調子でなかった。ローズS、秋華賞は特に見せ場もなく終わっている。さすがに古馬G1ともなるとこの程度の実績では見劣りしてしまう。距離も長いような気がする。
    テンザンキラリ
    (牝5・松永昌56)
    買い 前走準オープンを勝っている。マイルを32秒台なのだから大したものである。しかも直線だけで差し切るという決め手を披露している。スピードは相当なものである。スローの決め手勝負の展開になれば、この馬のスピードがフルに発揮できるかもしれない。
    消し しょせん準オープン馬である。前走準オープンを勝っているが、G1で戦うためにせめてオープン特別勝ちくらいはほしいものだ。それにこの馬の場合は距離経験が乏しすぎる。今まで1200m〜1600mを中心に使われているだけに、中距離の適性には疑問を持たざる得ない。スローの流れに乗れるかどうかも心配である。
    マイネエルザ
    (牝5・幸56)
    買い 前走準オープンを完勝している。不利があったのに2馬身差なのだからかなり強い内容だった。気性が激しくてなかなかレースに集中できなかった馬がようやく走る気になってきたようである。勢いは非常に感じられるし、気性難を克服したうえでの実力はまだ未知である。もともと能力の高い馬であれば、いきなりのG1でもなんとかしてしまうかもしれない。
    消し しょせん準オープン馬である。前走準オープンを勝っているが、G1で戦うためにせめてオープン特別勝ちくらいはほしいものだ。気性難を抱えている馬であれば、今回も落ち着いて走れる保証はないし、G1の異様な雰囲気に呑まれて入れ込むことは十分に考えられる。中1週のローテもちょっと厳しい。
    メジロビクトリア
    (牝4・松永幹54)
    買い 2000mで4連対とメジロの馬らしく距離が長くなって良くなってきた。ここ2戦は重賞で惨敗しているが、いずれもハイペースで逃げる馬がいたために自分のリズムで走れなかっただけであり、今回は逃げ馬がいないので、この馬が自分のペースでレースをすすめることはでき、気持ちよく走れればいつの間にか残ってしまうということも考えられる。
    消し ここ2戦の重賞で惨敗しているのはさすがに問題である。さすがにここまでレベルが上がってくると、せめて重賞連対かオープン特別勝ちくらいの実績は必要である。メジロドーベルのラビットとしての参戦という噂もあるし、ここで勝ち負けは考えづらい。
    フレンドリーエース
    (牝4・安藤勝54)
    買い スイートピーS優勝。このときは正攻法のレースで強い内容の勝ち方だった。牡馬相手のラジオたんぱ賞でも5着にがんばっているし、古馬相手の道新杯でも4着にがんばっている。それなりの決め手は持っている馬なので、思いきったレースをすればけっこうやれるのではにか。安藤勝マジックもちょっと恐い。
    消し 前走秋華賞9着、前々走クイーンS5着などを見ていると、重賞では実力不足という感じがする。先行力があるわけでもないし、決め手もこのレベルに入ると平凡なものである。これといった武器がないのである。これまでの実績を考えると苦戦は必至である。
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