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G1フェブラリーSの反省

G1フェブラリーSの結果
1 5-09メイセイオペラ 菅原勲 1.36.3---35.6 492kg+1 2人気
2 6-12エムアイブラン 武豊 1.36.6235.5 476kg+4 7人気
3 5-10タイキシャーロック 横山典 1.36.6クビ35.6 516kg-9 4人気
4 7-13オースミジェット 四位 1.36.71/235.9 516kg-2 3人気
5 4-07キョウエイマーチ 秋山 1.36.8クビ36.5 498kg-8 5人気
単勝470円 枠連500円
複勝220円 310円 230円 馬連3720円
予想と見解 好材料と不安材料
G1フェブラリーSの感想
  • メイセイオペラは強かった!中央G1を地方馬が勝つのは史上初らしい!心からおめでとう!と言いたい。これでダートに関しては地方も中央もないことが証明された。交流戦の本当の意義がこのレースに出たと私は思う。これからも地方馬の活躍に期待したい。
    馬券の方は、キョウエイマーチが逃げ切れなかったし、絶対ないと思っていたエムアイブランが来てはどうしようもない。これでは悔いも残らない。メイセイオペラが中央G1制覇に免じて、今回はよしとしよう。レース自体はいいレースだったと思う。
  • 勝ったのはメイセイオペラであった。先ほども言ったが、とにかく強かった!好位から抜け出すという危なげないレース運びで完勝と言っていい内容だった。こんなレースをされては何も言うことはない。環境が大きく変わっていたにもかかわらず、臆することなく自分のレースをした精神力はかなり凄い。こういうことは本物にしかできない芸当である。ダートの中央G1はこのレースだけなので、中央G1でまた見れるとすれば来年ということになるが、是非とも来年も出てきてもらいたい。個人的にはけっこうこの馬に感動している。
  • 2着はエムアイブランであった。まさかこの馬が2着までくるとは思わなかった。実績的には不思議はないのだが、いつも大きいレースでは決め手不足を露呈していたので、今回も同じように負けると思っていた。今考えても何が良かったかよく分からない。テレビで大川先生が「気合い乗りが凄い!集中している!」とコメントしていたことからすると、よっぽど調子が良かったということになるのか。あとは武豊かな。とにかく、よく頑張ったとは思う。
  • 3着はタイキシャーロックだった。今年は去年よりもペースが速かったので、早めに先頭に立つことがなく自分の競馬はできたと思う。それで3着ということは、ちょっと距離が短いのかもしれないなあ。決め手がない割にはよく頑張っている。
  • 4着はオースミジェットであった。前走完勝したエムアイブランが2着なので、多少悔いが残るかもしれない。外々を回されたのが痛かったとコメントしているが、本当に強い馬はそんな言い訳はしないものだ。大きいところを勝つにはもう一回り成長がほしい感じがする。それでも4着しているのだから、半年前に比べると大きく成長していることは確かである。来年に期待したい。
  • 5着はキョウエイマーチであった。ラスト100までは粘れると思ったが、ラスト50mで一気に交わされてしまった。最後の最後まで絶叫できたので、十分に楽しめることはできた。そういう意味ではよく頑張ったと思う。しかーし、私はけっこう不満である。なんで平均ペースなんだ!この馬の持ち味をフルに発揮させるには、玉砕覚悟の超ハイペースじゃないとダメのはずだ。平均ペースでは掲示板は外さないが、連対はないというパターンに陥りやすい。この馬にそんな中途半端なレースは似合わない。勝つか惨敗かそういう方がこの馬らしい。そうであれば、思いきって飛ばして欲しかった。一昨年のマイルCSのようなレースならばきっと勝っていたと私は今でも思っている。まあ、秋山騎手にこういうのを望むのは無理だったかな。やっぱりハイペースで逃げるのは恐いよな。ついつい無難に乗ってしまうのも理解はできる。そう考えると信じた私がバカだったということか。まあ、好きな馬を信じたのだから悔いはない。楽しませてくれただけでも感謝しよう。
  • ワシントンカラーは6着であった。直線に入ってから絶好の手応えと思われたが、キョウエイマーチすら抜けずじまい。明らかに距離でしょう。やはりマイル以上で勝ち星がないというのは消しということか。いい勉強になった。
  • マチカネワラウカドは7着であった。ハイペースを予想しての対抗評価だったが、平均ペースのマイル戦ではこれが精一杯でしょう。
  • バトルラインは8着であった。やっぱり勢いがないとこんなもんか。ピークが過ぎたと考えていいかもしれないな。
  • ビッグサンデーは9着であった。この結果を見る限りではダートが合わなかったということだと思う。
  • シャドウクリークは12着であった。障害帰りで期待されたが、去年のほどのデキにはなかったようだ。なんだかんだ言っても障害帰りはこんなもんでしょう。
  • まあ、こんなもんですかねぇ。
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    参考
    G1フェブラリーSの予想
    結論
    馬番連勝複式 軸7--6-8-9-11-15 縦目6-11

      ◎キョウエイマーチ
      ○マチカネワラウカド
      ▲ワシントンカラー
      △メイセイオペラ
      △ビッグサンデー
      △シャドウクリーク

    にへい君の見解
  • 今年最初のG1は、ダート唯一のG1であるフェブラリーSである。地方交流戦が盛んな今、このレースがダート日本一決定戦かどうかは微妙だが、ダートのマイル王決定戦であることは間違いない。スピードとスタミナを兼ね備えた馬が勝つことになるだろう。このレースの面白いのは、TR戦が1200mのガーネットSと1800mの平安Sなので、本番のマイル戦のための前哨戦としては参考になるのかならないのかよく分からないことである。ガーネットS組はスタミナが不安となるし、平安S組はスピードが不安となる。果たしてどちらが有利なのかさっぱり分からない。さらに地方交流戦から参戦する馬もいるし、芝のG1で好走してきた馬が、賞金の高さに目をつけて挑戦してくる。このように、ちょっと考えただけでも何を信じていいか分からない状況に陥りやすい。去年も万馬券が出たように、何が起きるか分からないレースなのである。
  • 私の本命◎はキョウエイマーチである。個人的な好きな馬であるというのが最大の理由だが、好きだからこそこの馬のことはよく分かっているつもりである。その前に、去年のことを思い出してもらいたい。グルメフロンティアが圧勝したことをである。この馬は、前走は中山金杯を完勝、その前も芝の重賞を2着、そして天皇賞秋5着の実績を持っていた。つまり、芝の重賞ではかなりのレベルの馬であった。ここで私が感じたのは、芝でG1を好走しているような馬は、ダート戦に入ってもレベルが違うということが十分に考えられるということである。日本はどうしても芝が中心となっている。それで芝ダート適性よりもとにかく芝を走らせるという傾向があるような気がするのである。それで本当ならばダート適性があるにもかかわらず芝を走っていた馬も多いはずだ。あるいは、芝適性の方がある馬だが、レベルが違いすぎてダートでも何とかなってしまう馬もいるはずだ。とにかく、芝のG1を好走する馬は芝ダートという概念を超えて「強い」という馬が多いと私は思うのである。そういうことで、芝のG1馬が出走してくれば厳重注意は必要なのである。
     そういう考えの基に私は桜花賞馬、マイルCS2着馬のキョウエイマーチを推したわけである。もちろん、それだけではここまで信じられるものではない。今までのレースぶりからして、私はその潜在能力がずば抜けて高いと信じているし、ダートに合っている感じもすることが最大の理由である。まず、能力の高さだが、この馬の得意距離は間違いなくマイル戦である。この馬の最大の武器はハイペースで逃げても意外とばてないところである。これが1200mだと相手もばてないから潰されてしまうが、マイル戦ならばこの馬についていった馬が逆に潰されてしまうのである。これは驚異的なスピードとスタミナを兼ね備えているからこそできる芸当である。この馬はスピードが優れていると言われているが、私はスタミナの方を高く評価している。この馬がマイペースで逃げた時は無敵とも言える強さを発揮すると私は信じている。そして、このメンバーならば無理してまでキョウエイマーチに競る馬はいないと思えるので、自分のレースはしてくれると思っている。そして、マイルCSで2着したほどの馬である。自分のレースができれば、レベルの違いを見せつけるということは十分にあり得るというわけである。次にダート適性があるかどうかであるが、これは正直分からないとしか言いようがない。しかし、新馬戦、500万戦と大差勝ちしていることを考えれば、それなりの期待はしていいのではないか。それに、ハイペースで逃げて強靭なスタミナで粘り切る馬なので、芝だと切れる馬にやられる可能性もあるが、ダートだとそんなに切れる馬はいないだろうから、よりこの馬の持ち味を発揮できるのではないだろうかと私は思っている。そういうことで、かえってダートの方がいいような気がしている。
     このように考えれば、この馬を信じる価値はあると思うし、私は信じている。最近は凡走ばかりでピークが過ぎているかもしれないし、輸送が大嫌いという話もあるし、ダートではやっぱりダメだったということも十分に考えられるだけに、さすがに絶対とは言い切れないが、私は好きだということもあり、この馬を信じたい。もちろん軸にしたい。縦目は押さえさせていただくが、この馬からの流しで勝負する。ちなみに、一番不安なのは、実は秋山騎手である。この馬が力を発揮できる微妙なペースを秋山騎手が作れるかどうかが最大の鍵になるからである。ここで完璧な騎乗をすれば、私は彼のファンになることになるであろう。
  • 対抗○はマチカネワラウカドにする。この馬の末脚に期待してのこの評価である。霜月Sでのあの切れ味はダート戦としては驚異のものであった。G2のウインターSでも他を寄せ付けない強い勝ち方だった。この2戦を見る限りではかなり強い馬であるはずだ。両方とも左回りだったことからも東京コースは大歓迎だろうし、キョウエイマーチがハイペースで引っ張れば、この馬の末脚がさらに生きるはずである。伸び悩む先行集団を一気に交わす姿が目に浮かぶようだ。前走惨敗しているのが気になるところではあるが、斤量58kg、右回り、ペースが合わなかった、ということを考えれば納得がいく。私はかなり期待している。でも、ダートは勢いのある馬が結果を残すのも確かであり、前走9着は負けすぎというのは否定できない。惨敗もあり得るだろうなあ。
  • 単穴▲はワシントンカラーにする。前走ガーネットSを勝ち、勢いのあるところを見せている。余裕残しの根岸Sも勝っており、ダート短距離ならば屈指の存在である。マイルという距離が微妙だが、もともとユニコーンSで2着、去年のこのレースでも4着とマイルでもそれなりの成績を残している。去年までは先行して押し切るレースが多かったが、最近は中団で控え差す競馬が定着してきた。かなり大人の走りができるようになったということであり、これならばマイル戦でもかなり行けるはずだ。スプリンターズS3着4着、高松宮記念2着と芝G1でも実績があり、能力の高さは歴善である。この馬が負けるとすれば距離しか考えられない。実績からは明らかにスプリンターだけに、何だかんだ言っても距離が長かったということもあり、このくらいの評価が妥当だろうと私は判断した。
  • 4番手はメイセイオペラにする。地方馬なのでよく分からない馬だが、南部杯でタイキシャーロック以下を完封し、東京大賞典でもアブクマポーロの2着などかなり強い馬のようだ。マイルは5戦5勝とベストの距離で、左回りも得意のようだ。東京マイルは願ってもない舞台になりそうだ。1.35.1という持ちタイムも半端じゃないし、中央であっと言わせても不思議のない馬である。本来ならばもっと評価を高くしてもいいのだろうが、よく分からない馬をそんなに高くは評価できない。小回りコースで結果を残していても、直線の長い東京でも結果を残せるか分からない。中央の実力馬がこれだけ揃うと流れも厳しくなるだろうし、私はこれ以上は評価を上げることはできそうにない。
  • 5番手はビッグサンデーにする。この馬もマイルCSで2着した馬である。キョウエイマーチのところでG1好走馬は要注意と言った以上は、この馬もマークしなければ矛盾になる。キョウエイマーチと違ってダート実績がまったくないので判断は難しいが、先行して押し切るというレーススタイルからすれば十分にこなせそうな感じはする。1800mも走れる馬なのでスタミナも問題ない。力の違いを見せつけても不思議はないはずだ。惨敗したらやっぱりダートが合わなかったというだけの話であり、それはそれで仕方ないだろう。
  • 6番手はシャドウクリークにする。最後の1頭を選ぶのにはかなり悩んだが、結局この馬にした。最近は障害を走っており、今のダート実績馬との比較は難しいが、去年のこのレースを3着していることからも能力的には通用するはずだ。特に去年は最後方から追い込んでいるように凄い末脚を持っている。何度も言っているがキョウエイマーチがハイペースで逃げれば、2番手は後方から追い込んでくる馬が有利になるはずだ。そういうことで安定度の高い馬よりも、この馬の方が恐いと私は感じているのである。もともとムラのある馬なので惨敗も十分に考えられるが、思いきってこの馬を選んでみた。
  • 7番手はマコトライデンにする。芝ダートを問わないタイプだが、昨年はダートを2戦して2勝とパーフェクトの戦績である。これは意外とダートではめちゃくちゃ強い馬なのかもしれない。底を見せていないという点では大きな魅力のある馬である。でも私は距離が合わないと思っている。芝も含めて1400mに実績が集中している。マイルは少し距離が長いと判断した。もちろんダートで本当に強いかどうかも分からない。
  • 8番手はオースミジェットにする。前走平安Sを危なげなく勝ったことからも、今最も勢いに乗っている馬である。ちょっと前まではラストの決め手に甘かったが、最近はきっちりと決めるようになってきており、明らかに成長が窺える。今の勢いならばここを勝ってしまっても何の不思議もないのだが、私にはまだ器の大きさがいまいち感じられない。安定度は高いから掲示板は確保しそうだが、これだけメンバーが揃うと、昔のような決め手の甘さを見せそうな気がするのである。意外と人気になっていることもあり、ここは敢えて見送ることにした。
  • 9番手はメイショウモトナリにする。去年の2着馬であることを忘れてはいけない。短距離戦に滅法強く、ここでもチャンスは十分である。去年も人気がないところで来ているし、前走の結果はあまり関係ない馬である。しかし、いくら何でも11着は負けすぎではないか。理由は何であれ、2桁着順からの巻き返しはかなり厳しいと思う。去年のようにはうまくは行かないと私は思っている。
  • 10番手はタイキシャーロックにする。去年の1人気馬である。去年は残念ながら5着に負けたが、決め手のないこの馬にはちょっと展開が合わなかった。キョウエイマーチがハイペースで飛ばし、上がりがかかる競馬になれば、この馬の本領発揮ということになる。だけど、私はこの馬がそんなに強い馬だといまいち感じられない。去年のこのレースでも正直がっかりしたし、南部杯でもメイショウオペラに完敗しているではないか。去年よりはチャンスはありそうだとは思うが、この馬の決め手では連対までは届かないと私は見ている。
  • 11番手はバトルラインにする。昔はダート界を背負って立つであろうと言われたほどの素質馬である。一昨年3着していることからも能力は高いはずである。しかし、最近の走りはあまりにだらしない。復活を期待するにはちょっと厳しい内容だと私は思う。チャンスはあるとは思っているが、私には魅力を感じることはできない。
  • 12番手はエムアイブランにする。この馬の今までの実績を考えれば、ここまで評価を下げていいものかと思うが、去年完敗しているように、そんなに飛び抜けて強い馬ではないと私は思っている。ここまでメンバー揃うといつもの決め手不足で簡単に負けてしまうだろう。言ってしまえば、掲示板はあっても連対はないというタイプである。
  • 13番手はストーンステッパーにする。一昨年の私の本命馬である。あの時は負けたものの強い内容だった。あの馬がここまで不調に陥るとは夢にも思わなかった。復活を期待したい気持ちもあるが、前走の内容からも復活の兆しは見受けられない。いくらなんでも今回も難しいと私は思う。
  • とりあえず、こんなもんですかねぇ。
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    G1フェブラリーS出走馬
    馬名 買い&消し
    メイセイオペラ
    (牡6・菅原勲57)
    買い H10南部杯優勝、H10マーキュリーC優勝、H10東京大賞典2着。南部杯ではタイキシャローックに0.6秒差つけて圧勝。このとき1.35.1という驚異的なタイムで走っている。マイルは5戦5勝と距離はベストだろう。前走東京大賞典でアブクマポーロの2着と調子もかなり良さそうだ。交流戦で中央勢と互角の勝負をしていたのだから、中央の壁は考えなくてもいいだろう。
    消し やはり中央G1では格不足というイメージは拭えない。交流戦のレベルが高いのは分かっているが、地方馬の中に中央馬がいるのと、中央馬の中に地方馬がいるのでは話が全く変わってくると思う。東京コースも経験がないのだから何とも言えない。東京コースは決め手勝負となりやすいだけに、小回りコースで先行押し切りというレースをしていた馬には、ちょっと厳しいかもしれない。
    エムアイブラン
    (牡8・武豊57)
    買い H10武蔵野S優勝、H10平安S優勝、H10ウインターS2着、H10平安S2着など。ほとんど3着は外さない安定度は魅力である。前走も2着を確保して渋いところを見せている。ウインターSで2着してスタミナを証明して、プロキオンS2着でスピードも証明している。弱い馬が重賞でこれだけ好走できるはずがない。展開次第では十分に勝つチャンスはありそうだ。鞍上武豊も恐い。
    消し 最近は好走はしているが勝ってはいない。どうしても決め手の甘さが出てしまうようだ。去年のフェブラリーSでも掲示板に載れなかったように、G1の器はないのかもしれない。前走2着も完敗と言える内容で、巻き返しも大きくは期待できない。これだけメンバーが揃うと厳しい戦いになることは確かである。
    タイキシャーロック
    (牡8・横山典57)
    買い H10浦和記念優勝、H10エルムS優勝、H10南部杯2着、H9南部杯優勝。前走の浦和記念では5馬身差の圧勝である。勢いは非常に感じることができる。秋に復帰してからは3戦3連対と絶好調と言っていいだろう。先行して押し切るレースを得意としておりスタミナはかなりのものである。ハイペースになれば持ち前のスタミナが生きるはずだ。
    消し 去年のこのレースの負け方がいただけない。決め手勝負で簡単に置いて行かれてしまった。東京コースでしかもこれだけメンバーが揃うとさすがにそれなりの決め手がないと勝てるものではない。今年の南部杯で2着に負けたことからも、マイルは少し距離が短いのかもしれない。先行するタイプなので、あんまり速いペースだと後ろの馬に差されるし、あんまり遅いと決め手の甘さを露呈することになる。
    キョウエイマーチ
    (牝6・秋山55)
    買い H9桜花賞優勝、H9マイルCS2着、H9秋華賞2着。この馬のベストレースは何と言っても一昨年のマイルCSである。超ハイペースの逃げにタイキシャトル以外はついてこれなかった。あんな走り方でマイルを好走できるというのは半端でない強さである。芝だと切れる馬にやられる可能性があるが、ダートだと芝よりも粘りやすいはずだ。新馬戦で大差勝ち、500万でも10馬身差で勝っていることからもダートがダメというより、かえってプラスなのでは?と思いたくなる。
    消し ダートは経験があると言っても条件戦の話である。オープン以上の実績がない以上は、未知数としかいいようがなく、惨敗されても文句が言えないということになる。今年に入ってからは連対すらしていないように絶不調とも言えるくらいの戦績である。勢いはあまりない。輸送競馬も苦手というのが通説であるし、直線が長いのも展開的にはマイナスになるだろう。
    ワシントンカラー
    (牡6・柴田善57)
    買い H11ガーネットS優勝、H10H9根岸S優勝、H10高松宮記念2着など。前走圧勝してこのレースを迎える。体調は絶好調と言っていいだろう。去年ガーネットS5着からレースに臨み4着に負けたのでは雲泥の差となる。マイルで勝ちはないが、去年も4着だし、4歳時のユニコーンSでは、タイキシャトルに負けたものの、オースミジェットには完勝しての2着というのもあり、まったくダメというわけではない。最近は中団で控えるという大人の競馬ができるようになり、距離の融通性もついてきたと考えられる。
    消し 7勝のうち1200mで6勝1400mで1勝と実績的にはスプリンターである。やはりマイルという距離が最大の不安となる。芝・ダートを問わないタイプは意外と大きなところを勝てないもので、去年と同じく4着ということも十分に考えられる。これだけスタミナ馬が揃うとスピードだけではなかなか戦えない。
    バトルライン
    (牡7・藤田57)
    買い H9プロキオンS優勝、H9エルムS優勝、H10全日本サC優勝、H10帝王賞2着など。もともとはダートを背負って立つだろうと言われたほどの馬である。一昨年のこのレースで厳しいローテの中で3着してその素質の高さを見せつけたのが懐かしい。とにかく潜在能力は相当高いはずである。実績を見ると1400m〜1700mあたりで好走するケースが目立ち、マイルはベストに近い距離だろう。
    消し 4歳〜5歳時の強さから考えると最近の走りには迫力をいまいち感じられない。前走も見せ場なく5着に終わっているわけだし、復活の兆しを見ることができない。ダート戦では勢いがある馬が好走するケースが多いだけに、今の勢いでは苦戦は必至である。去年は1勝しかできなかったことからも年齢的な衰えがあるのかもしれない。
    ビッグサンデー
    (牡6・蛯名57)
    買い H10マイルCS2着、H10マイラーズC優勝、H10東京新聞杯優勝、H10エプソムC2着など。マイルCSで連対した実績はここでは最上格ともいえるものである。しかもたった2ヶ月前の話である。ダート適性さえ問題なければ圧勝も十分にあり得る。先行して粘る脚質もダートに合っている。距離ももちろんベストである。去年、天皇賞5着、中山金杯優勝のグルメフロンティアが圧勝したのを忘れてはいけない。
    消し さすがにダート未経験というのは大きな問題である。走ってみないと分からないわけで惨敗も十分に考えられる。これと言った強い馬がいないならともかく、これだけダートの強者が揃うと手を出しづらい。グルメフロンティアはダートのオープンを勝っている実績があったのだから同じように考えてはいけない。
    ストーンステッパー
    (牡7・橋本広57)
    買い H9フェブラリーS2着、H9ガーネットS優勝、H10全日本サC2着など。一昨年このレースで2着している実績がある。この時は1人気だったことでも分かるとおり、ダートの短距離では無敵とも言えるほどの勢いがあった。先行して押し切るという横綱相撲を得意としておりあの頃の走りを考えてもこの馬の潜在能力は相当高いのは間違いない。東京コースも得意である。復活があっても何の不思議もない馬である。
    消し この馬が強かったのはもう2年前の話である。前走のガーネットSでは15着に負けているように、あの頃の強さをまったく感じることができない。最近は交流戦でしか掲示板を確保していないことからも、復活する気配はほとんどない。言ってしまえば早熟タイプということになるのかもしれない。
    ドージマムテキ
    (牡10・サンダ57)
    買い H7京王杯AH優勝、H9毎日王冠2着、H8香港国際ボウル2着。ジェニュインやフラワーパークと好勝負していた実績はかなり凄い。
    消し すでに9歳馬。最近の走りもいいとことろがなく、とてもG1で巻き返せる状態とは思えない。いくら何でも復活はないだろう。
    ミスタートウジン
    (牡14・中舘57)
    買い オープン特別を5勝している実績を持つ。とにかく昔は強かった。あの頃の実力がまだ残っているのであれば、チャンスはまったくないわけではない。
    消し 14歳という年齢が常識ハズレである。5年以上も勝ち星がないように、どう考えても好走できるとは思えない。1桁着順なら上出来だろう。
    メイショウモトナリ
    (牡6・安田康57)
    買い H10フェブラリーS2着、H10名古屋大賞典優勝など。何と言っても去年の2着馬。先行してしぶとく粘った内容は高く評価できるものである。実績はマイル以下が多いので、距離はベストだろう。去年も特に勢いがあったわけでもないのに巻き返している。今年もあっと言わせるかもしれない。
    消し いくら何でも前走11着というのは負けすぎである。去年は4着だったのだから雲泥の差である。去年はフェブラリー以外は中央重賞で掲示板にすら載れないでいる。去年に比べると、今年は有力馬がローテなど調整がうまくいっているように思えるので、つけいる隙がなさそう。フェブラリーS連対馬はその後調子を落としてしまうものなのか。
    オースミジェット
    (牡6・四位57)
    買い H10平安S優勝、シリウスS2着、トパーズS優勝。前走の勝ち方は横綱相撲とも言える完璧な勝ち方である。好位差しというスタンダードなレースをする馬で安定度はピカ一である。ここ最近のレースの内容はすばらしく、最も勢いのある1頭である。スタミナのある馬だし、東京マイルも神無月SとユニコーンSで実証済みである。
    消し 前走が初重賞勝ちである。前走の内容は良かったが、このレースにつながるとは限らない。距離が違うし、相手も違う。エムアイブランに勝ったくらいでは気休めにしかならない。半年前は準オープンでも決め手不足に苦しんだ馬である。G1ではまた決め手の甘さを見せてしまう可能性はある。斤量も前走は56kgで今回は1kg増となる。
    テセウスフリーゼ
    (牡8・的場57)
    買い H8アンタレスS優勝など。東京コースで7連対と相性が非常にいい。去年も4連対を果たしているし、ここ4戦も掲示板は外しておらず、安定度は高い馬である。有力馬が自滅するようであれば、台頭してきても不思議はない馬である。
    消し 安定度が高いのはいいが、大きいところを勝っていないように、強さをいまいち感じることはできない。前走南部杯もメイセイオペラ、タイキシャーロックに完敗しているので、巻き返しは非常に厳しい。
    マコトライデン
    (牡6・福永57)
    買い H10シリウスS優勝、H10KBC優勝。前走重賞を勝っており、勢いは感じられる。去年はダート2戦2勝であり、ダートではかなり強い馬なのかもしれない。1400mで4勝しているように、スピードはかなりのものである。マイルでも1勝しており、まったくこなせないわけではないだろう。スピード重視の展開なればチャンスは出てくる。
    消し 前走勝っていると言ってもハンデ戦の話だし、展開に恵まれた感じもしなでもない。ダート出走数が少ないので、実力を計ることがいまいちできない。1400mで4勝していることからもマイルは少し距離が長そうだ。これだけ強い馬が揃うとスピードで押し切るのは難しい。
    マチカネワラウカド
    (牡6・高橋亮57)
    買い H10ウインターS優勝、H10霜月S優勝。G2を勝っている実績が光る。霜月Sも6馬身差圧勝である。完全に本格化したと言っていい。左回りを得意としており東京コースはプラスとなる。強烈な末脚を武器にしており、ハイペースになればさらに決め手が生きる。前走惨敗も斤量58kgと右回りが敗因であれば、今回は巻き返し十分ということになる。
    消し 前走9着に負けたのはあまりに痛い。いくら何でも掲示板には載ってほしかった。勢いが完全に止まってしまった印象を受ける。それに好走したのは2000m以上でのものである。前走1800mで惨敗しているということは距離が短かったのかもしれない。そうだとするとマイルでは戦えないことになる。
    シャドウクリーク
    (騙7・岡部57)
    買い H9バーデンバーデンC優勝、H9オーロC優勝など。何と言っても去年の3着馬。あの追い込みはけっこう凄かった。最近は障害を走っており、体力強化が図られたということも考えられる。障害帰りの馬が爆発することはよくあることなので、侮れない存在となる。
    消し ムラが多い馬で安定度がまったくない。軸には向かないタイプである。最近は障害を走っているので、いきなりスピード勝負に対応できるかは疑問である。メジロパーマーもテンジンショウグンも好走したのは長距離戦である。それに障害帰りが必ず走るという保証はまったくない。
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