G1天皇賞春の結果
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結論 |
馬番連勝複式で下記の馬券 ◎セイウンスカイ ○スペシャルウイーク |
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馬名 | 買い&消し | |
スペシャルウイーク (牡5・武豊58) |
買い | H10ダービー優勝、H11阪神大賞典優勝、H11AJC杯優勝、H10京都新聞杯優勝など。何と言っても去年のダービー馬である。重賞もすでに6勝している。未だに3着を外したことがないという安定度もすばらしい。実績はほぼ文句がない。前走阪神大賞典でメジロブライトを完封し、今回の主役であることを強く印象づけた。阪神大賞典の優勝馬が、本番でも好成績を残す場合が圧倒的に多いというのも心強い。5歳になって逞しくなった印象を受けるだけに、セイウンスカイに勝って同世代No1を立証し、メジロブライトに再度勝って世代交代を印象づけたいところだ。もちろん鞍上は長距離に滅法強い武豊である。 |
消し | ダービーを圧勝しているので、この馬はとんでもなく強いというイメージがあるが、菊花賞をセイウンスカイに完敗し、ジャパンCでもエルコンドルパサー、エアグルーヴに完敗しているので、みんなが思っているほど強い馬ではないかもしれない。特にジャパンCでは苦しがって内によれていたのが印象的だった。G1で絶対的というほどの強さではないような感じもする。菊花賞で完敗したセイウンスカイに、またそのセイウンスカイに有馬記念で先着したメジロブライトに本当の実力を見せつけられて終わるということも十分にあり得る。 | |
セイウンスカイ (牡5・横山典58) |
買い | H10菊花賞優勝、H10皐月賞優勝、H11日経賞優勝など。クラシック2冠という輝かしい実績を誇る。特に菊花賞ではレコードで逃げ切るというとんでもないことをしでかしている。やや速い平均ペースでレースを進めながら、上がりが35.1なのだから後ろの馬は手も足も出なかった。まさしく影をも踏ませる大逃走である。とにかく、長距離を速いペースで逃げ切ることほど強い内容はない。菊花賞と同じようなペースで逃げれば、ついてこれる馬はまずいない。さらに、日経賞を直線だけで5馬身離したことでも分かるとおり、タメ逃げでも十分に決め手はある馬である。直線に坂のない京都コースならば、どんな展開でも逃げ切り濃厚である。 |
消し | ダービーで4着、有馬記念で4着というのがあり、スペシャルウイーク、メジロブライトに完敗しているレースがある。速いペースで先行する展開になると、ちょっとペースを間違えただけで、どうしても踏ん張りが効かなくなる。菊花賞ではスペシャルウイークが人気をかぶってしまったので、ノーマークとなったが、今回はそうはいかない。少頭数ということもあり、目標にされることは目に見ている。まして、スローの展開だとSウィークもMブライトも早めに仕掛けてくるだろうから、決め手勝負に持ち込まれるとちょっと苦しいかもしれない。 | |
メジロブライト (牡6・河内58) |
買い | H10天皇賞春優勝、H10有馬記念2着、H11阪神大賞典2着など。何と言ってもディフェンディングチャンピオン。長距離には滅法強い真のステイヤーである。強い5歳馬相手でも3000m以上のレースだけは譲れない。前走はスペシャルウイークに負けたが、斤量が1kg重かったわけで、今回はこの1kg差がなくなるから、逆転も十分にあり得る。セイウンスカイにも有馬記念で完勝している。長距離での安定度はピカ1だし、鞍上河内は長距離には滅法強い。 |
消し | 阪神大賞典で負けたのは痛い。斤量差はあったにしろ負けは負けである。阪神大賞典での2強対決は過去にもあったが、シルクジャスティス、マヤノトップガンと負けた方は本番では連すら確保できなかった。有馬記念から休みがないし、日経新春杯で59.5kgを背負い、阪神大賞典は重馬場と、疲れが残りそうなレースばかり走っている。さすがに去年ほどの勢いは感じないというのが正直なところだ。 | |
ステイゴールド (牡6・熊沢58) |
買い | H10天皇賞春2着、H10宝塚記念2着、H10天皇賞秋2着。G1を3度連対した実績はかなり凄い。有馬記念でも3着にきているし、なぜかG1だと好走してしまう。G2G3では勝ちどころか、連対だって1度しかない。なのに、G1は好走するのである。こういう馬はあまり常識で考えない方がいいかもしれない。G1では好走する馬だと思っていた方が良さそうだ。ちなみに、去年の天皇賞春で2着しているのだから、距離コースは問題にならない。 |
消し | G1で3度連対している実績は凄いが、すべて2着である。しかも、勝馬には完敗という内容ばかりである。つまり、実力というよりは、うまく流れに乗ってしまったというか、運というか、潰れた馬を拾っていたら2着だったというか、とにかく、たまたま2着というイメージが強い。だいたい本当に強い馬であれば、G2G3で勝てないのはおかしい。前走も日経賞で3着に敗れているし、勢いとしてはあまり感じられない。 | |
シルクジャスティス (牡6・藤田58) |
買い | H9有馬記念優勝、H9ダービー2着など。この馬の持ち味は豪快な追い込みである。この豪脚で、4歳にして有馬記念を制した。もちろんダービーも追い込みである。4歳時はとにかく強かった。菊花賞、ジャパンカップは5着に敗れたが、多少不利もありながら僅差なのだから内容は良かったと言っていい。それが現在は大スランプに陥っているわけだが、実力があるのは間違いないのだから、あとは気持ちの問題のはずである。こういうタイプは忘れた頃に復活するだけに、今回はなんとなく匂う。 |
消し | 確かに4歳時の実績は素晴らしかったが、すでに1年以上勝ち星どころか2着すらない。G1では掲示板すらないのである。もともと徐々に調子を上げてくるタイプなだけに、急に変わるというのは考えづらい。今回好走するためには、前走の走りになにか兆しがあるはずだが、そういうものは見受けられなかった。4歳時に急に成長した馬は、古馬になってから意外と伸びないタイプが多く、この馬も4歳時に力を使い果たしてしまった感じがする。 | |
マチカネフクキタル (牡6・佐藤哲58) |
買い | H9菊花賞優勝、H9京都新聞杯優勝、H11大阪杯2着など。切れ味鋭い差しで神戸新聞杯、京都新聞杯、そして菊花賞と3連勝した。この時は、他の馬は手も足も出なかったと言えるくらい強かった。この時の菊花賞で3着のメジロブライトと5着のシルクジャスティスがその後G1をゲットしているのだから、この馬はそれ以上の実力があってしかるべきである。前走大阪杯2着などやっと復調の兆しが見えてきた。爪が弱い馬だけに、少しでも暖かくなるのはプラスのはずである。 |
消し | 菊花賞を勝ってからスランプに陥っている。前走大阪杯2着も相手が弱かったことを考えると、G1で巻き返すほどの勢いは感じられない。4歳春はいまいち君だったのに、秋になったら急に成長したというようなタイプは、ピークが短い場合がある。たとえばホワイトストーンもそうだった。菊花賞を勝っている実績はあるが、血統的には長距離タイプではないだろう。 | |
タマモイナズマ (牡6・小原58) |
買い | H11万葉S優勝、H11ダイヤモンドS優勝。3000m以上のレースを今年になって2勝している勢いは買える。先行してしぶといレースをするタイプで、マイペースでレースを運べればおもしろい存在だ。天皇賞で穴を開けるのは、3000mで実績があった馬が多いだけに、注意は必要だ。 |
消し | 前走の阪神大賞典で5着に負けたのは痛い。さすがに準G1レースとなると格が違うようだ。後ろから行く馬だと最後まで脚を貯めて一発かますということも考えられるが、この馬にそこまでの決め手があるとは思えない。セイウンスカイという強力な先行馬がいるだけに展開に恵まれることもなさそうだ。 | |
メジロランバード (牡5・吉田58) |
買い | H10青葉賞2着。この馬のベストレースは菊花賞だと思われる。セイウンスカイには大きく離されたものの、スペシャルウイークとは僅差の4着である。同じような位置から、まったく同じように伸びてきた。これはスペシャルウイークと同等の決め手を持っていることに他ならない。他ではやはり青葉賞だろう。この2つのレースの主な共通点は、どちらも軽い馬場だったことと、距離が長かったことだと思われる。つまり、この馬はスピード馬場での長距離レースを得意としていると思われる。京都3200mという舞台はこの馬にとっては願ってもない条件になるであろう。 |
消し | 重賞勝ちどころかオープン勝ちもない馬である。最近は準オープンを除けば、ほとんど4着と決め手の甘さを露呈している。条件が合わなかったにしても、G2くらいでは1度くらいは連対できないようでは、とてもG1で連対できるとは思えない。現3強に先着したこともなく、さすがに苦しい戦いになりそうだ。 | |
ローゼンカバリー (牡7・菊沢徳58) |
買い | H11中山記念2着、H10日経賞優勝、H10AJC杯優勝など。昨年のこのレースで3着した実績が光る。後方で脚を貯めて直線だけで3着まで来た。それまでは先行する馬だったが、どうしてもラストが甘くなる傾向があったので、開き直って脚質を変換したと思われ、それが成功した形となった。去年の実績からも距離コースは問題ないし、少なくても前走よりは条件は良くなっているはずである。 |
消し | なんだかんだで2年以上勝っていない。単純に考えれば年齢と比例して成績が落ちているようにも感じる。前走も今回のために無理矢理出走したという感じがして、順調にレースを迎えたという感じがしない。後方一気という作戦も、一発という可能性は秘めるようになったが、逆に安定度はなくなった。やはり3200mという長丁場を考えると、もっと自在性のある脚質でないと厳しいと思われ、他力本願では限界がある。 | |
ユーセイトップラン (牡7・幸58) |
買い | H10アルゼンチン共和国杯優勝、H10ダイヤモンドS優勝、H10万葉S優勝。この馬のベストレースはアルゼンチン共和国杯である。スローペースで先行馬有利の展開かと思われたところを、ほぼ最後方の位置から直線だけで差し切ってしまった。この時の上がりが33.8というのだから、はまった時の決め手はかなりのものである。3000mのレースを2勝している実績もあり、長距離レースはのぞむところである。 |
消し | G1ではジャパンカップの6着が最高で、掲示板すら載ったことがない。しかも有馬記念、宝塚記念では2桁着順である。G1では格下的イメージは拭えない。G2G3だと直線だけの競馬でも何とかなったが、さすがにG1となると先行する馬も決め手がしっかりしているだけに、そう上手くはいかない。もっと自在性がないと厳しい。さらに前走ダイヤモンドSで13着に負けているのは痛い。G3でこの結果では勢いを感じるこはできない。3ヶ月弱でG1を好走できるレベルまで復調しているとは思えない。 | |
アポテオーズ (牡6・四位58) |
買い | 万葉S3着の実績がある。前走の大阪ハンブルクCも4着にきており、長距離レースは得意としているようだ。なかなか決め手のある馬のようなので、開き直ったレースをすれば一発あるかもしれない。 |
消し | 重賞出走経験もなく、ましてオープン連対もないような馬がいきなりG1で好走できるとは思えない。前走も4着に負けているわけだし、勢いを感じることもできない。常識的に見て、背伸びしすぎである。 | |
メイショウヨシイエ (牡9・村本58) |
買い | H9金鯱賞2着、H10日経新春杯2着。重賞で連対した時はどちらも高配当を出している。この馬は前触れなく好走するから困ってしまう。いつ走るか分からないタイプだけに、もしかしたら一発があるかもしれない。 |
消し | 連対したのはしょせんG2の話である。G2で2着の実績しかないのに、すでに9歳となった現状で、G1連対を期待するのはあまりに厳しすぎる。はっきり言って常識をあまりに逸脱している。 |