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G1ジャパンカップの反省

G1ジャパンカップの結果
1 7-13スペシャルウイーク 武豊 2.25.5---35.9 468kg-2 2人気
2 4-07インディジェナス ホワイト 2.25.71.1/236.2 456kg- 12人気
3 7-12ハイライズ デットーリ 2.25.7ハナ36.2 446kg- 7人気
単勝240円 枠連1510円
複勝160円 1580円 600円 馬連23190円
予想と見解 好材料と不安材料
G1ジャパンカップの感想
  • スペシャルウイークは強かった!これに尽きます。道中は後方に位置取り3角から仕掛け直線半ばでは先頭に立ち後続を引き離すという完璧な勝利です。日本の競馬のレベルの高さを証明するには十分な内容だったと思います。本当に凄かった!
  • 勝ったのはスペシャルウイークであった。体調さえ良ければと思っていたが、結果論的に言えば天皇賞の時よりも体調はアップしていたようで、それが好結果につながったのだと思う。でも京都大賞典の惨敗の謎だけが残る。あれは何だったのだろうか?そして有馬記念では宿敵グラスワンダーとの対戦がある。最後に何としてでも敗っておきたい相手だが果たしてどうなるであろうか。
  • 2着はインディジェナスであった。香港年度代表馬であることを考えれば、何の不思議もない好走である。私は外国馬は何が来てもおかしくないと思っていたからこの馬が2着でも特にびっくりはしなかった。でも配当にはびっくりした。これで2万馬券とはあまりに人気がなさすぎである。いくらなんでも外国馬を舐めすぎである。私も買おうと思えば買えたような気もするが、外国馬は3頭までと決めていたから、やっぱこの枠には入れられないよな。
  • 3着はハイライズだった。やっぱりゴドルフィンである。高額賞金のレースでは抜け目がない。それにしても、あそこまで詰めたら差してほしかった。あのハナ差は私にとってはあまりに大きいハナ差だった。
  • 4着はモンジューであった。初めての長距離輸送が堪えたようである。凱旋門賞の後ということもあったのだろう。仕方ない負けだとは思う。それでも4着にくるのだから強い馬である。世界の脚を十分に見せてもらえたと私は思っている。
  • 5着はラスカルスズカであった。キャリアが浅く、重賞勝ちもないことを考えれば、これが精一杯だろう。よく走っている方だと思う。来年は本当に楽しみな馬である。
  • ステイゴールドは6着であった。相手が強すぎた。この馬は東京コースでは2400mよりも2000mのレースの方が合っているような気もする。でも、正攻法のレースでこれだけの競馬ができるのだから去年より強くなっているのは確かである。有馬記念ではまた台風の目になりそうだ。
  • ボルジアは8着であった。もともとよく分からない馬だから仕方ない負けである。ペリエだから走るというわけではなかった。
  • タイガーヒルは10着であった。最も硬い馬場の適性があると言われていたが、結果はこのとおり。馬場適性だけで走るわけでないし、本当に適性があったかどうかもあやしい。こういう理由で人気になる馬は負けるものである。
  • まあ、こんなもんですかねぇ。
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    参考
    G1ジャパンCの予想
    結論
      ◎ステイゴールド
      ○ボルジア
      ▲モンジュー
      △ハイライズ
      △スペシャルウイーク

     買い目(馬番連勝複式)5頭ボックス
      10-15(\600)
      10-14(\600)
      10-12(\600)
      10-13(\600)
      14-15(\600)
      12-15(\600)
      13-15(\600)
      12-14(\600)
      13-14(\600)
      12-13(\600)

    にへい君の見解
  • ジャパンカップはもう分からないとしか言いようがない。去年のように日本馬だけで決まってくれるならば日本の馬のことだけを考えればいいが、そんなことを毎回期待できるほど外国馬も甘くはない。世界の一流馬が集まるのだから当然のことである。少なくても1頭は外国馬が連対すると見ておいた方が無難である。とはいえ、毎回外国馬の最有力候補が負け、ノーマークの馬が連対するから困ってしまう。日本で初めて走る馬ばかりなのだから、そうなっても不思議はないが、予想する方は何を信じていいか分からなくなる。外国馬についてはあまり深く考えない方がいいのではないかというのがジャパンカップでの私のスタンスである。まあ、これで期待に応えてくれた外国馬もいないのでどうかとも思うが、結局のところ今さら外国馬のことを理解しようとしてもしょせん無理な話なのである。
  • ということで、私は今までは基本的に信用できる日本馬、あるいは勝ってほしい日本馬を本命◎にすることが多かったのだが、今年の日本馬で魅力的な馬がまったくいない。常識的にはスペシャルウイークなのだろうが、前走の天皇賞秋の勝ちがどうも気に入らない。具体的なことは後述するが、なんとなく嫌な感じがするのである。それでも信じるのが日本競馬ファンというものなのかもしれないが、嫌な感じがする馬を応援する気にはなれない。それじゃあ次はどの馬になるかと考えても、どうも国際G1にふさわしい日本馬が見当たらない。かといって分からない外国馬を本命◎にするのも何となく嫌だし、本当に困った。結局、下記のような順番にしたが、順番はあまり関係ないと思っていいです。とりあえず5頭を選んで、私の気分で順番をつけただけです。これだけ買えば当たるだろうと言いたいところだけど、正直なところこれでも当たる気がしないです。
  • 私の本命◎はステイゴールドである。今回は最初から5頭ボックスで勝負しようと考えていて、真っ先に消せないと思ったのがこの馬だった。この馬を本命にした理由はただそれだけと言ってもいい。私だってこの馬がこの世界の舞台のジャパンカップの優勝馬としてふさわしいかどうかは正直なところ疑問である。でも外国馬とスペシャルウィークは本命◎にしたくなかったので、この馬にしか残らなかったのである。まあ、押し出される形の1人気みたいなものである。まあ、そういうことであまり深く考えないでもらいたい。で、この馬を日本馬の代表として選択した理由は前走の天皇賞の内容が非常に素晴らしかったからである。去年までのG1連対はなんとなく2着してしまったという感じで、まぐれというか運が良かったという感じが強かった。しかし、前走の2着はまったく内容が違った。自分でレースを作り先行馬が伸び悩むところをただ1頭だけ力強く抜けてきた。あんなことは相当な実力がないとできないことである。結局最後はスペシャルウイークの奇襲を食らってしまったが、正攻法のレースであれだけの競馬ができたのは大きな収穫であった。私は明らかに去年よりも強くなっていると判断した。あのレース内容ならばジャパンカップでも通用するはずである。レース展開も少しは緩くなるだろうから、前走のような奇襲を食らうこともないと思うので、先行して押し切るという競馬を期待したい。ただ、この馬は厳しい流れになればなるほど強いというイメージが強い。ハイペースでの粘りが信条という感じもするのである。今回はペースが遅くなると思われるだけに、直線だけの決め手勝負だと苦戦する可能性も高い。特徴が掴みづらい馬だけに、ここらへんの判断が難しいところだが、とりあえず私は天皇賞の強いレース内容を信じることにした。
  • 対抗○はボルジアにする。先ほどから言っているように外国馬は本当に分からないです。選んだ理由としては、フォア賞でエルコンドルパサーの僅差2着という実績があること、持ちタイムが2.25.9というなかなかの記録を持っていること、ジャパンカップでなぜか強い牝馬であること、そして騎手が今東京で絶好調のペリエ騎手だということである。最近は国際G1であまり成績が良くないので、勢いはあまり感じないが、ジャパンカップは何が起きるか分からない。どうせ分からないなら騎手を信じる方がいいかもしれないと素直に思っただけである。もちろん、馬だって潜在能力は相当高いと私は思っている。
  • 単穴▲はモンジューにする。言わずと知れた現在の世界No1ホースである。まさかこの馬がジャパンカップに参戦してくるとは夢にも思わなかった。エルコンドルパサーを凱旋門賞で敗った怪物が日本でレースをするのだから凄いことである。本当であれば迷わずこの馬に◎本命を打つところである。しかし、やはりこの怪物にしても日本の馬場の適性は分からない。サドラーズウェルズ産駒ということを考えても軽い馬場は合わない可能性がある。凱旋門賞を勝った馬はそこで力尽きてその後は好走できないという話もあり、現に今までジャパンカップに来た凱旋門賞馬は連対すら果たしたことがないのである。このような不安点があると人気も考えるとなかなか◎本命は打てないものである。だからといって世界No1ホースをエルコンドルパサーを敗った馬を消すことなんてできるはずがない。世界のレベルの高さを見せつけてもらいたい気持ちもないとは言えない。
  • 4番手はハイライズにする。これでも昨年の英ダービー馬である。潜在能力はかなり高いはずであり、近走の成績が悪くても大化けする可能性は否定できない。そして私がひっかかるのはあのゴドルフィンの馬ということである。今までも日本に持ち馬を運んできてきっちりと結果を残して帰ることが多かった。これは馬の個性を正確に掴み、その馬に合ったレースを選択して使っているかららしい。となれば、今回この馬を日本に連れてきた理由はそれなりにあるのではないかと私なりに考えてみた。そういうことで人気があるタイガーヒルよりはこちらの方が面白いのではないかと思ったわけである。そして騎手があのデットーリというのも魅力の一つである。ただ、重い馬場が一般的なイギリスの馬ということを考えると、日本で復活というのは厳しいかもしれない。それに1年以上勝ち星のない馬が勝てるほどジャパンカップは甘くないということも言える。
  • 5番手はスペシャルウイークにする。正直消そうかとも思った。大川先生もよく言うが、実績のある大物に△なんて印は失礼であり、評価しないのであれば敬意をはらって「無印」にすべきだ。と。私もそのとおりだと思うが、神様でない私にはそんなことはできそうにない。前走の天皇賞では前走7着というのがあったので簡単に無印にできたが、今回は天皇賞レコード勝ちの後である。しかも、調子が悪かった天皇賞を底力だけで勝ってしまったという内容である。常識的に考えれば、叩かれた上積みでさらに良くなっているということになり、距離が延びることを考えても今回の好走は必至の状況である。この馬を本命◎にしている人にとっては、なんで私がこんなに評価を下げるのか理解に苦しむと思う。それでは何で私が評価していないかというと、天皇賞の内容に不満があるからである。あのレースは勝つには勝ったが、強かったという感じがしなかった。今年のこの馬の強さは天皇賞春や宝塚記念のような自分でレースを作っていたことである。それが今年初めて自分でレースを作らなかったのである。スタートの感じからもペースを見て下げたというよりは最初から直線勝負と決めつけていたという乗り方だったと思う。もしもう少し遅いペースだったらたぶん届いていないと思う。そういう意味では勝ちに行ったレースではなかったように私には感じた。今回はさすがにあんな競馬はできない。日本の代表として強い競馬をしなければいけない。いわゆる勝ちに行く競馬である。春のような絶好調の体調であればそれで勝てるかもしれないが、前走程度の調子では京都大賞典のような惨敗もあり得ると私は見ている。かといって後方待機であれば今回はそんなにペースが速くならないだろうから、先に抜け出した馬を捕らえきれないということも十分にあり得る。けっきょくのところ、この馬が好走できるかどうかは体調が万全かどうかに係っていると私は思っている。で、私は体調が万全でないと思っているから評価を下げたわけだが、外国馬に勝てるとすればこの馬しかいないような感じも否めないし、前走のような底力を見せられるとやっぱ消しづらいものである。人気を考えて消すことも考えたが、最終的には他に期待できる日本馬はいないという判断からこの馬も押さえることにした。
  • 6番手はタイガーヒルにする。国際G1を2勝している実力のあるドイツ馬である。日本の硬い馬場に最も合うと言われており、安定した実績もあってか意外に人気になっている。私も非常に気になっている1頭であるが、これだけ人気になると買いづらい。本当に日本の馬場に合うかどうかは走らせてみないと分からないのだから人気で買う馬ではないような気がする。勝たれてしまったら素直に諦めることにした。
  • 7番手はラスカルスズカにする。菊花賞の内容が素晴らしかっただけに、ここでもチャンスは十分だと思われる。上がり33秒台の決め手をここでも繰り出せるようならば面白い存在である。でも私はキャリア5戦、菊花賞もなんだかんだで3着、東京も初めて、古馬重賞も初めて、鞍上もテン乗りとなれば、やはり厳しい戦いなると判断した。ここで連対できるようであればかなりの大物である。
  • 8番手はインディジェナスにする。香港G1を勝っているなかなかの馬である。どんなレースをするかはよく分からないが、前走1000mを走っているあたりが、いかにも叩き台という感じがして不気味である。でもまあ、このくらいの実績の馬には日本の馬は負けないだろう。たぶん。
  • 9番手はフルーツオブラヴにする。国際G1で好走した実績はあるが、勝ったことはない。この程度の実績の馬に日本の馬には負けてほしくない。この馬のことを分かっていないので何とも言えないが、大したことはないのではないだろうか。
  • 10番手はスエヒロコマンダーにする。日本の馬で大穴を開けるとすればこの馬しかいない。それなりの決め手を持っている馬なので、直線の長い東京コースで爆発する可能性も否定できない。とはいえ、宝塚記念7着の実績からもG1ではちょっと格不足が否めない。叩かれ上昇型で1度叩かれただけではまだ本調子には戻らないと思われる。さすがにここでは苦しい戦いになると思う。
  • 11番手はスティンガーにする。毎日王冠、天皇賞と4着にがんばりその実力をアピールした。しかし、しょせん4着に負けているので、ジャパンカップで巻き返すのはかなり厳しいと私は思う。2400mという距離も長いと思う。
  • 12番手はウメノファイバーにする。東京コースを大得意としており、オークスを勝っていることからもチャンスがあると思われているが、私は4歳牝馬限定のレースを僅差で勝っている程度の実力では、古馬G1では戦えないと思う。2400mの距離も長いと思う。
  • 13番手はアンブラスモアにする。逃げてどこまでだが、実績からも2400mは無理だろう。
  • 12番手はオースミブライトにする。宝塚記念、菊花賞と惨敗していることからも、ここで巻き返すことはないと私は思っている。
  • こんなところですかね。
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    G1ジャパンカップ出走馬
    馬名 買い&消し
    モンジュー
    (牡4・キネーン55)
    買い エルコンドルパサーを敗って凱旋門賞を制したとんでもなく強い馬である。仏ダービー、愛ダービーも圧勝しており文句なしの世界No1の馬である。8戦7勝2着1回というパーフェクトな実績も凄い。好位から差すという正攻法の競馬をするので安定度も高い。
    消し 持ち時計はない。つまり日本のスピード競馬に対応できるかどうかは分からないということである。唯一の敗戦は硬い馬場だったらしく、日本の馬場では苦戦する可能性も十分である。あとは、凱旋門賞のあとは楽をさせたようなので、体調が戻っているかどうかも心配である。
    タイガーヒル
    (牡5・ヘリヤー57)
    買い サンクルー大賞でエルコンドルパサーの2着した馬である。G1を3勝している実績を持ち、ジャパンカップで好走したカイタノにも勝っている馬である。先行して粘りきるのを得意としているようで、前残りの展開ならばチャンスは大きくなる。マイルで33秒台の時計を持っているので、軽い馬場もこなせそうだ。
    消し 日本の馬場に合うかどうかは走らせてみないと分からない。環境にとまどうことも十分に考えられる。国内では10勝しているが、国外だと1勝もしていないので、海外競馬はあまり得意ではないのかもしれない。
    ハイライズ
    (牡5・デット57)
    買い 昨年の英ダービー馬である。続きキングジョージも2着に入りその実力を見せている。能力が高いことは確かなので、一発をかます可能性も十分である。実績からも軽視するのは危険な馬である。
    消し 日本の馬場に合うかどうかは走らせてみないと分からない。環境にとまどうことも十分に考えられる。今年に入ってから1勝もしていないように勢いが感じられない。海外競馬では連対経験がないのも気になるところだ。
    ボルジア
    (牝6・ペリエ55)
    買い 一昨年の独ダービーを制している。最近ではフォワ賞でエルコンドルパサーのクビ差2着というのが記憶に新しい。2400mの持ちタイム2.24.1は実はメンバーNo1である。鞍上のペリエも今東京で絶好調である。
    消し 4歳時は確かに凄い馬だったが、5歳以降はG1以外のレースで2着3回あるだけで勝ち星がない。勢いという点ではあまり評価できない。前走ブリダーズCを使っておりローテもかなり厳しい。日本の馬場の適性も分からない。
    アルボラーダ
    (牝5・ダフィ55)
    買い 2000mの実績が4戦3勝2着1回と完璧である。それ以上の距離は走ったことがないが、短い距離ではあまり成績が良くないことを考えると、東京の2400mくらいで実力を発揮するタイプではないだろうか。ローテもいいし、国外成績もけっこう良い。
    消し やはり距離経験がないのは痛い。時計勝負となればなおさらスタミナは必要不可欠である。それに先行して粘るタイプで決め手がある方ではないらしい。日本の馬場との相性も分からない。
    インディジェナス
    (騙7・ホワイ57)
    買い 通算15勝をあげているタフな馬である。香港G1を3勝しており、国際G2戦でもそれなりの成績を残している。持ちタイムも2.26.6ならまあまあと言え、日本の馬場との適性はけっこうありそうだ。前走は負けているが、1000mのレースを使っており、いかにも調整という感じである。叩かれて大化けは十分に考えられる。
    消し 香港の馬だから仕方ないが、国際G1で勝ちがないだけに他の外国馬に比べてどうしても格がおちるように感じてしまう。キングジョージで10馬身差という屈辱的な負け方をしているし、国際レースでは実力がもう一つかもしれない。日本の馬場との相性も分からない。
    フルーツオブラブ
    (牡5・ファロン57)
    買い 前走カナダの国際G1で2着と好走している。休み明けの輸送競馬だったこをを考えれば立派な成績である。叩かれた上積みは見込めそうだし、輸送競馬も問題なさそう。キングジョージも3着と頑張っており国外でもまあまあの成績を残している。追い込み馬なので一発あっても不思議はない。
    消し 国際G1での勝ちがないだけに、どうしても格不足と見てしまう。そして正直なところこれといった魅力が見いだせない馬である。私がこの馬のことを知らないせいもあるが、成績表を見ていてもピンとくるものがない。
    スペシャルウイーク
    (牡5・武豊57)
    買い 天皇賞春秋制覇、去年のダービー馬と今の日本の内国産最強馬であることは間違いない。前々走の京都大賞典で7着に負けたのを除けば3着を外さない安定した走りも魅力である。前走の天皇賞も調子がいまいちだったにもかかわらずのレコード勝ちで、その実力の違いを見せつけている。調子は少しは上がっているはずで、今回も強い競馬を見せてくれるはずだ。
    消し 前走の反動が最もこわい。ほぼ完調の状態での圧勝ならいいのだが、流れでなんとなく勝ってしまったという感じがしないでもないだけに、疲れが残っていることも十分に考えられる。また、前走は後方からのレースでうまくはまったが、今回は流れが速くならないと思われ、ある程度前に行かなければ勝ち負けにならないかもしれない。そういう展開だと京都大賞典のような惨敗も十分に考えられる。
    ステイゴールド
    (牡6・熊沢57)
    買い 前走天皇賞2着、去年もG1を3度2着しているように実力があるのは間違いない。前走はある程度前に行っての2着だっただけに、今までのレースの中で最も強い内容だったと思う。スペシャルウイークの奇襲に屈したという形だが、正攻法の競馬であれだけ走れるのは実力の証明である。
    消し なんだかんだで重賞勝ちがないのがこの馬の不思議なところである。連続して好走したことがないように安定度はあまりない。去年のジャパンカップも10着に惨敗しており、世界との力の違いを見せつけられている。速い流れの厳しいレースでそのタフな走りが生きるというタイプで、緩い流れでの決め手勝負となるとどうしても見劣りしてしまう。
    ラスカルスズカ
    (牡4・柴田善55)
    買い 前走菊花賞3着は立派である。キャリア5戦ということを考えると信じられない好走である。今までは先行して粘るという競馬が多かったが、直線だけの競馬で上がり33.9の決め手を見せたのは大きな収穫である。偉大な兄サイレンススズカの弟として、その素質の高さを見せつけた格好である。距離短縮はプラスだろうし、東京の直線勝負も問題ない。どんな競馬もできる自在性も大きな魅力である。安定度の高い馬なので惨敗は考えづらい。
    消し 4歳限定のG1で連対できなかった馬が国際G1で連対できるはずがない。ということは言える。キャリアもまだ5戦だということを考えると、ここまでメンバーが強くなるとどこまで頑張れるかということになる。東京コースも初めてだし、騎手もテン乗りである。未知の魅力を感じるのも確かだが、客観的にみて不安な材料が多いと言わざる得ない。
    ウメノファイバー
    (牝4・蛯名53)
    買い オークス優勝。東京コース3戦3勝と東京コースでしか走らないと言っても過言でないくらいの東京大好き娘である。オークスを勝っているのだから距離コースも問題ない。鞍上が蛯名であるのも心強い。直線だけの競馬で勝負するタイプでその決め手はかなりのものである。ここ数年ジャパンCでは牝馬が好走しているだけに注意は必要だ。
    消し しょせん4歳牝馬のG1を勝っているだけである。これが古馬初挑戦であり、常識的には苦しいレースとなりそうだ。ファビラスラフインが4歳牝馬で2着したケースもあるが、この馬は秋華賞を休み明けでレコード勝ちするなど4歳牝馬では実力が違うことを見せつけた実績がある。それに比べるとオークスをハナ差でやっと勝ったという実績ではあまりに寂しい。2400mという距離も少し長い感じがするし、ここまでメンバーが強くなると直線だけの競馬ではとても戦えない。
    スティンガー
    (牝4・横山典53)
    買い 毎日王冠4着、天皇賞秋4着と古馬に混じってのレースであまりに素晴らしい結果を残した。秋華賞とエリザベス女王杯を走っていれば両方とも完勝していたかもしれない。東京コースとの相性も良いのだろう。天皇賞ではある程度先行して4着に粘っているのだからその内容も立派である。今回は少しペースが遅くなるだろうから今度はもっと粘れるかもしれない。
    消し 4歳牝馬ということを考えれば立派な走りであるが、4着に負けているのは事実であり、牝馬限定戦とかレースのレベルが下がるのであればいいが、レベルが変わらない、もしかしたらさらに高くなっていることを考えると、さらに着順を上げるのはかなり難しいと言わざる得ない。オークス4着という実績からも2400mという距離も少し長い感じがする。
    アンブラスモア
    (牡6・須貝57)
    買い 小倉記念をレコード勝ち、毎日王冠3着が主な実績である。今年の夏の上がり馬で本当に強くなった。とにかく逃げて逃げて逃げまくるタイプで、前走も同型馬が多数いたのを、ハナは譲らないとばかりに果敢に飛び出してレースを作った。多少ペースが速かったために6着に沈んだが、レコード決着の流れを作ったことを考えればよく粘っているほうである。今回は同型馬がいないだけに、自分のペースで走れるのが大きい。後ろで有力馬が牽制している間にこの馬が残ってしまうことも考えられる。
    消し 毎日王冠、天皇賞秋と強いレースを走って、実力がもう一つ足りないことを実感しているはずである。基本的にはハイペースで逃げてこそ味があるタイプで、距離2400mの逃げはあまりに厳しいものがある。緩いペースで脚を貯めることになるだろうが、直線の長い東京での決め手勝負ではとても太刀打ちできない。
    スエヒロコマンダー
    (牡5・藤田57)
    買い 鳴尾記念を完勝して1流の仲間入りを果たした馬である。小倉大賞典レコード勝ちもあり、今年の春の上がり馬一番手という存在となろう。前走カシオペアSで7着に負けているが休み明けでの上がりだけの競馬はあまりに厳しいものであった。叩かれた上積みは見込めるはずだし、距離延長もプラスだろう。直線勝負も望むところで、密かに狙っているのは間違いない。
    消し 宝塚記念で7着に負けているように、G1ではまだ実力不足という感じは否めない。鳴尾記念も相手に恵まれたという印象があまりに強い。それ以外の重賞好走もローカルでのものである。それに叩かれながら調子を上げてくるタイプで、1度叩かれたくらいではそんなに大きくは変わらないかもしれない。東京コースも初めてである。
    オースミブライト
    (牡4・武幸55)
    買い 皐月賞2着の実績がある。最近では神戸新聞杯でラスカルスズカを下している。菊花賞では距離が長かったこともあり惨敗したが、距離短縮はプラスであり、ダービー4着という実績からも侮れない存在である。皐月賞の時のように先に抜け出す競馬ができれば面白い。
    消し ダービー4着も上位3頭とは大きく離され実力の違いを見せつけられた。4歳限定重賞でこんな実績なのに世界を相手に競馬をするのはあまりに厳しい。京都新聞杯、菊花賞の走りからも2400mは距離が長いと思われる。それにダービーではもたれっぱなしだったらしく左回りもあまり良くないらしい。
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