G3北九州記念の感想
やられたぁ!まさかエイシンビンセンスとはなあ!荒れそうな気はしていたけど、この馬だけはないと思っていたからなあ。でも、あれだけ強い勝ち方されちゃうと言い訳も言えないです。今回は完敗を認めるかないですね。予想どおりのスピード決着で、前が止まらなかっただけに、後方からの馬はあまりに厳しかったようです。もっとそういう部分を予想で考えるべきだった。あまりに実績と斤量ばかりにこだわって、展開をいまいち考えなかったのが敗因ですね。まあ、どっちにしろエイシンビンセンスは買ってなかったでしょうけど。
勝ったのはエイシンビンセンスであった。中団よりやや前の位置から早めに動いてアンブラスモアを捕らえるという横綱相撲で勝ったのだから高く評価しなければいけない。本当に強い勝ち方であった。私は去年の重賞でいまいちだった印象が強かったので、ここでも掲示板が精一杯だろうと思っていたが、去年とは別の馬になっていた。野元騎手もコメントしているように、準オープンを勝ち上がったばかりで54kgは厳しい数字だと思ったが、ハンデキャッパーはこの馬の強さを前走の走りで見破っていたようである。結果的には54kgでも軽かった。とにかく、この馬が強いことはよく分かった。ただ、ひねくれ予想家の私としては、1度だけではなかなか信用できないものである。次の戦いがこの馬の本当の戦いになると思う。
2着はアンブラスモアであった。さすがに平坦小回りのスピード勝負には強い。前半1000mを58.3で飛ばされてはついてくる馬などいるはずもない。一人旅になれば、後半もそうそうはばてない。まして、平坦で軽い馬場ならばなおさらである。調子落ちが気になっていたが、まったく心配することはなかった。この馬の持ち味が十分に発揮されたレースだったと思う。負けたのはやはり斤量差でしょう。これは実力差というより、単なる賞金差だから、今回はエイシンビンセンスに賞金を回してやったと思うしかないでしょう。
3着はツルマルツヨシだった。斤量51kgとはいえ、いきなりの重賞挑戦で3着は立派である。しかも、この厳しい流れの中での結果なので高く評価できる。キャリアが浅いことを考えても、まだまだ伸びる馬だろう。今後が楽しみである。あとは、標準的な斤量を背負ってどうかだけだろう。
4着はトウカイパンチであった。私の期待に応えるべく追い込んできたが、2着にも遠く及ばない4着に終わってしまった。どうやら3角で外に振られる不利があったらしいが、それくらいのことは言い訳にしかならない。この馬の実力ではこれが精一杯ということでしょう。よく頑張ったとは思うが、ハンデ51kgを考えると、今後の重賞戦線ではどうかという感じがしないでもないが、まったく戦えないわけでもないのも確かだろう。
5着はカネトシガバナーであった。馬体重大幅アップが良かったのだろうか、復活の兆しを十分に見せてくれる走りだった。距離短縮も良かったのかもしれない。とはいえ、このメンバーで5着という成績では、まだまだこの馬としては物足りない。これからの走りが重要になりそうだ。
サンライズフラッグは6着であった。実績を考えれば、こんなメンバーで負けてはいけない馬であるが、叩かれ上昇タイプということもあり、まだ本調子ではなかったようである。しかも、追い込みタイプだけに、今回の流れはあまりに厳しかったということも言えるだろう。秋に向けて徐々に調子を上げてくることになるのだろうか。
キクノスカーレットは7着であった。バテた馬が下がってきたので、一緒に下がってしまったようだ。運がなかったのも確かだとは思うが、そこからまったく見せ場もなかったことを考えれば、調子落ちか実力負けということになると思う。今回の流れは、牝馬にはあまりに厳しかったと私は思うのだが、どうだろうか。
フロンタルアタックは9着であった。今回の流れを考えると、スタートを出遅れた時点で終わっていた。その後はよく頑張っているとは思うが、やはりこの結果では、底を見せてしまった感じは否めない。秋の4歳限定重賞でもどこまで頑張れるか疑問となった。今後の成長に期待したいところである。
まあ、こんなもんですかねぇ。
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