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G3小倉記念の反省

G3小倉記念の結果
1 5-05アンブラスモア 須貝 1.58.5---36.0 476kg-2 4人気
2 4-04ニシノダイオー 河内 1.58.5ハナ35.3 550kg+8 8人気
3 2-02エイシンビンセンス 野元 1.58.63/435.6 476kg0 1人気
4 7-09ロングワールド 石橋 1.59.02.1/235.5 444kg+10 11人気
5 6-07サクラエキスパート 佐藤哲 1.59.13/435.7 480kg+4 7人気
単勝610円 枠連3200円
複勝200円 510円 150円 馬連7120円
予想と見解
G3小倉記念の感想
  • 最悪の結果である。私が考えていたこととまったく逆の形になってしまった。思ったよりも楽にアンブラスモアが逃げてしまった。エイシンビンセンスあたりがもっと早めに仕掛けなければいけないのに、同じように直線まで脚を貯めていたのでは交わせるわけがない。楽をさせるとしぶといのが分かっているのに、なんで競り掛けないのか不思議である。ともに自滅するのが恐いのも分かるが、そんな根性のない走りでは勝てるわけがない。それにしても、2着にニシノダイオーとは。弱い馬ではないが、スピード馬場でこれだけ頑張るとは夢にも思わなかった。今回は完敗である。言い訳も何もない。
  • 勝ったのはアンブラスモアであった。マイペースの完璧な逃げだった。私はこの馬の息を抜かない逃げでは2000mは持たないと思ったし、息を抜けば相手が早めに仕掛けるので潰されると思っていた。それでもこの馬が勝つためには息を抜いて逃げるしかなく、当然そういう戦法をとった。しかし、私の予想とは裏腹に他の馬たちが意外と攻めていかない。アンブラスモアはのほほんとマイペースで逃げている。なのに競り掛ける馬が1頭もいないのである。1000mを通過したあたりで、私はほとんどこの勝負は諦めた。アンブラスモアの距離の限界に賭けるしかないとも思ったが、4角の手応えを見て完全に終わったと思った。この馬の勝因は終わってみれば相手に恵まれたことになると思う。あの程度のペース(1000m58.8はけっこう速いけど)についてこれないなんて、ラッキーとしか言いようがない。それと平坦コースなので何とか2000mも克服できたようだ。まあ、なんだかんだ言っても、自分のレースをしっかりとやって結果を出したのだから、それは高く評価しないといけない。稍重発表でレコードタイムも立派である。とはいえ、今回の勝ちが次に必ず繋がるとは言い難い。ローカル重賞から中央重賞に戻れば、レベルが一気に上がるだけに、これからは厳しい戦いになる。この馬の本当の戦いはこれからということになるだろう。
  • 2着はニシノダイオーであった。正直びっくりした。スピード勝負では分が悪いと思っていたが、このタイムで走られては文句が言えない。恐れ入りました、というのが正直な気持ちである。今思えば、この馬が苦手とするのは決め手勝負のレースであり、切れ味勝負になると弱いということだったかもしれない。つまり、多少時計が速くなっても、淀みのない流れで、切れ味よりも息の長い末脚が有利になる展開だと強い馬だったかもしれないということである。そうでなければ今回の走りは納得がいかない。単に速いタイムには対応できないと判断したのは、あまりに軽率だったということになる。今回のこの馬には勉強させられた。
  • 3着はエイシンビンセンスだった。終わってみれば、別定戦では実力不足だったということになるのだろうが、もっと積極的なレースをしていれば結果が変わっていたのではないかと私は思う。前走の北九州記念よりも流れが緩かったのに、前走と同じような感じでアンブラスモアを追っては捕まえられるはずがない。ペースにあわせてもっと前で競馬をするべきだったのではないか。まあ、無理に勝ちにいって惨敗するよりは、3着でもしっかりと賞金を稼いだ方がいいから、こういう無難な乗り方は仕方ないのかもしれない。前走が強い勝ち方だったから今回もやってくれると思ったが、特に実力が抜けているわけではないことが今回のレースではっきりした。今後も別定戦では苦しいレースになるかもしれない。
  • 4着はロングワールドであった。私はけっこう面白い存在だと思っていたので、そんなにはびっくりしていない。とはいえ、大きく離されての4着ではあまり評価もできないか。それでも56kgでもこれだけの走りができたのは収穫である。今後もローカル戦ならばけっこう走ってくれそうだ。人気がないときは特に注意が必要だろう。
  • 5着はサクラエキスパートであった。去年までの実績を考えれば、ここで好走しても何の不思議もない馬だと思っていたが、5着とは中途半端だなあ。どうせ好走するならば2着まできてほしかったが、ここらへんが年齢的な限界なのかもしれない。もっと時計のかかる馬場ならばチャンスは出てくるのだろうが、今後はローカル重賞でも厳しい戦いになるかもしれない。
  • グランスクセーは8着であった。いくら前走レコード勝ちしたとはいえ、しょせん900万の話である。さすがに重賞では格が違いすぎたというところだろう。同型馬がいたのも運がなかった。まあ、これからの馬だろうから、この経験が今後に生きればいいのではないだろうか。
  • カネトシガバナーは9着であった。いい感じで先行していたので、これならばと思っていたら、ズルズルと後退していった。秋山騎手のコメントでは、ただ単に掛かっていただけらしい。もうがっかりである。こういう馬は復活の兆しを見せた次のレースで惨敗するから困るのである。次も分からないというより、どうでもいいという感じである。
  • サンライズフラッグは10着であった。レース後に足元を気にしていたらしい。故障であればこの惨敗も仕方ないところか。
  • まあ、こんなもんですかねぇ。
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    参考
    G3小倉記念の予想
    結論
    馬番連勝複式 2-3-7-10(BOX)

     ◎エイシンビンセンス
     ○サンライズフラッグ
     ▲カネトシガバナー
     △サクラエキスパート

    にへい君の見解
  • 夏の競馬開催も折り返しとなり、さらに盛り上がりを見せているところですが、新潟・小倉とスピード競馬が続いており、見ているだけならば楽しいけど、予想する方は本当に大変である。今週の小倉記念も特に傾向らしきものはないと思われ、単純に相手関係による予想となりそうだ。今回の出走馬は、北九州記念からそれほど大きく変わっていないようなので、距離延長と斤量の増減が鍵となりそうだ。G1常連馬が出てこないだけに、人気馬をどこまで信じるかもポイントになりそう。簡単なようで難しいのが夏競馬。今回の予想もどうなることやら。本当に困ったものである。
  • 私の本命◎はエイシンビンセンスにする。前走の北九州記念は強かった。アンブラスモアが飛ばして逃げるのを、好位で折り合い、きっちりと捕らえきり、1馬身差の完勝。しかもレコード。自分でレースを作って勝ったところに大きな意義がある。去年のローカル重賞では掲示板が精一杯という感じだったことを考えれば、まったく別の馬のように成長したといえる。悩まされていたトウ骨が治まったのが大きな要因のようで、体調が去年に比べるとかなり良くなっているようである。そういうこともあり、休み明けのここ2戦はほぼ完璧なレースをしている。ただ、前走はハンデ54kgであり、流れにもたまたま乗れただけというようにも考えられる。この馬が本当に強くなったかどうかは今回のレースにかかっている。とはいえ、前走の内容ならば、私は今回も十分に通用すると思っている。斤量56kgは準オープンで何度も背負わされているので斤量負けすることはないだろうし、相手関係を見ても、1800mであればアンブラスモアとの斤量差3kg差が同斤量になるだけに、厳しい戦いになりそうだったが、今回は2000mということで、アンブラスモアの距離適性を考えれば、この馬の方がたとえ同斤量でも有利だと思う。また、その他の馬との比較でも、カネトシガバナーあたりには4馬身差つけているのだから、同斤量でも十分に凌げる範疇だと思う。まあ、それより何より、好位に折り合えて、直線で突き抜けるという安定度の高いレースをできるというのが、最も安心できるというか、信用しやすい。かなりの確率で連対してくれるのではないかと私は思っている。ただ、重賞2連勝というのはそんなに簡単にできるものではない。前走強い勝ち方をしたからといって、それだけですべてを信じきるのは危険かもしれないという気持ちもないわけではない。そういうことで、今回はボックスで勝負したい。
  • 対抗○はサンライズフラッグである。前走の北九州記念は6着であった。鳴尾記念優勝、毎日王冠3着、天皇賞秋3着の実績を考えれば、あまりにだらしないレースだったといえる。結果的には、叩かれ上昇タイプだけにまだ本調子でなかったこと、トップハンデが厳しかったこと、前が止まらない馬場状態だったので、後ろからのレースでは限界があったこと、距離が少し短かったことなどが考えられる。となれば、叩かれてさらに調子を上げていること、斤量が減ること、距離が延長されることで、当然巻き返してくるだろうということは、簡単に予想できる。あまりに簡単すぎるのが、かえって恐い感じもするが、去年の実績を考えても、今回もまた不本意なレースをするわけにはいかないだろう。それなりに走ってもらわないとこっちが困る。とはいえ、今の小倉のスピード馬場だと、追い込み馬はどうしても厳しいレースになる。前が止まらないのはもちろんだが、小回りコースで大外を回ると内を回った場合とのロスがあまりに違いすぎる。直線の伸びにも大きく影響するものである。かといって、この馬が内を通って馬群を捌くなんてとてもできそうにない。実力は上位だとは思うのだが、レースの流れとしてはやっぱり厳しいものになると私は見ている。そういうことで、評価を一つ落としたわけである。
  • 単穴▲はカネトシガバナーにする。前走北九州記念5着でやっと復調気配である。大幅馬体重増でも分かるとおり、この暑い時に元気一杯という感じだった。+14kgはさすがに太りすぎという感じもしただけに、叩かれて少しは絞れただろう今回はもっと動けるのではないだろうか。もともと神戸新聞杯優勝、愛知杯優勝、京都金杯3着という実績を持っているだけに、本調子になれば勝てる実力は十分に持っているのである。今回は巻き返す絶好のチャンスだろう。とはいえ、前走5着というのは微妙なところであり、連対まで巻き返せるかどうかは何とも言えない。重賞実績も、4歳限定戦、父内国産限定戦ということで、天皇賞3着の実績を持つサンライズフラッグとは大きな違いであり、巻き返すにしても限界があるかもしれない。距離延長も重賞実績からするとプラスに思われるが、前回私は1800mくらいの方がいいのでは?とコメントして、それで好走しただけに、距離延長をプラスとはいいづらい。だからと言って、重賞を勝っているのだから2000mが大きなマイナスともとても言えない。アンブラスモアあたりは明らかに距離延長はマイナスだろうが、この馬の場合はそこまでの問題ではないはずである。この馬からすると、別定戦で斤量差もなくなり、相手も弱くなったと思えるこのメンバーならば、十分に戦えるというのが正直なところではないか。そういうことで私はけっこう期待している。
  • 4番手はサクラエキスパートにする。H9愛知杯優勝、H10函館記念2着など去年まではローカル重賞の常連だった。ところが、今年に入ってからは10着、13着、12着とまったく精彩がない。もうピークが過ぎたと判断したくなるほどだらしない結果である。そういう意味でも今回もあまり期待できないかもしれない。でも、得意の2000mで意外と薄いメンバー構成を考えると、復調さえしていれば何とかなりそうな感じもする。そんなに人気にならないだろうから狙ってみても面白いと私は思った。そんなに大きくは期待していないが、一発に賭けてみる。
  • 5番手はロングワールドにする。前走七夕賞で3着しているのが良い。2000mの重賞で好走した勢いは、ここでも十分に期待できると思われる。他に前走好走した勢いのある馬がいないだけに、この馬にとってはけっこうチャンスだと思う。ただ、前走の好走はハンデ50kgによるところも大きいというのも否めない。ダイヤモンドS2着の時もハンデ50kgだった。別定の56kgではちょっと厳しいというのが常識的な判断だろう。さすがにこの馬まで手を伸ばそうとは思えなかった。
  • 6番手はファンドリロバリーにする。H10朝日CC2着、H10日経新春杯3着など重賞でときどき好走する馬である。人気がない時に限って好走するタイプなだけに非常に判断しづらい馬である。相手関係がけっこう薄いだけに、この馬でも十分に戦えそうな感じもするだけに、ついつい狙いたくなってしまう。でも、2000mで2分を切ったことがないことからも、時計の速いスピード勝負は苦手だと思う。全体的な時計がかかり、上がりもかかるような展開で顔を出すという他力本願タイプだと私は思っているので、今の小倉馬場での好走は難しいと思う。
  • 7番手はグランスクセーにする。前走900万とはいえ小倉2000mでレコード勝ちをしているのは凄いことである。同じような走りができれば、勝つチャンスは十分だということになる。1800m〜2000mでは5戦4勝5連対とパーフェクトを誇る。前走は逃げて勝っているが、なんでかんで逃げなければいけないタイプではない。今回はアンブラスモアが逃げてくれるだけにかえってレースが運びやすいかもしれない。セントライト記念で4着という実績も忘れてはいけない。しかし、前走はしょせん900万の話である。着差もクビ差であることを考えると、900万ではレベルが違ったというほどの内容ではないと思われる。流れも当然厳しくなるし、前走のような楽なレースはとてもできそうにない。さすがに別定重賞ではいきなりは戦えないと私は思う。まだまだ底を見せていないという未知の魅力があるのも確かだが、私はそういうものはあまり信じないことにしている。
  • 8番手はアンブラスモアにする。前走北九州記念では凄い逃げをかまして2着した。勝ったエイシンビンセンスとは斤量3kg差が大きく、同斤量であれば勝ってたかもしれない。そう考えれば、今回の別定戦は大きなチャンスということになる。エイシンビンセンスと同斤量になることで、今回は負けられないというのが本音であろう。しかし、私は距離2000mは大きなマイナスだと思っている。この馬のような逃げ馬は、あまり息を抜かないところが強さの秘密だと思っている。1600mや1800mだと自分もあまり息を抜けないが、相手も息を抜けないから、どうしても後ろからの馬が追い込みきれないということになる。ところが、2000mで息を抜かずに走りきれる馬なんてサイレンススズカくらいである。サイレントハンターだって息を抜かないと走りきれない。となれば、この馬だって大きく息を抜かないと2000mはとても走りきれないはずである。それでは息を抜きながら走ればいいじゃないかと思うかもしれないが、そうだと後ろからの馬だって息を抜くことができることになり、ラストの決め手勝負になったときに後ろからの馬でも十分に届いてしまうことになる。後ろの馬の持ち味を殺すという息を抜けない逃げをかませないというのは、この馬にとっては大きな武器を失ったに等しい。私はそう思っているので、2000mの重賞ではとても戦えないと判断している。そういうことで、ここまで大きく評価を落としたのである。
  • 9番手はツルマルガイセンにする。中日新聞杯優勝、カブトヤマ記念優勝など重賞5連対の実績を持つ。しかし、このすべてのレースが1800mである。私はこの馬は1800mのスペシャリストと評価している。で、それが2000mとなると重賞では掲示板にも載れないでいるのだから不思議である。2000mで1勝しているが新馬戦のことであり参考にはあまりならない。それ以外はすべて着外なのだから距離が合わないという判断をしたくなる。まして、ここ数戦は得意の1800mでも掲示板にも載れないという不調に陥っている。苦手の2000mで巻き返せるとはとても思えない。しかも、斤量が唯一57kgなのである。実績は上位なのだが、今回はマイナス材料があまりに多すぎる。あまりにマイナスが多いので、極端に人気が落ちてかえって美味しい馬券になりそうな気もするが、やっぱり巻き返せないだろうというのが私の判断である。
  • 10番手はテイエムトッキューにする。この馬もよくは分かっていないが、2000mで2勝4連対ともっとも実績があり、距離はベストのようである。準オープンでヒダカブライアンにも勝っている実績もあり、準オープンでは実力上位の評価を受けている馬であるのは確かである。問題はオープンで通用するかどうかであるが、前走準オープンで惨敗していること、前々走でエイシンビンセンスに0.7秒差と大きく負けていることなどを考えると、実力で連対するのは難しいと言わざる得ない。前走惨敗しているあたりが、かえって何をしでかすか分からない一発タイプという感じもしないでもないが、やはり重賞で巻き返すのは無理だろうというのが常識的な見解だと思う。
  • 11番手はニシノダイオーにする。この馬の最近の好走パターンは、先行して粘りきるというものばかりである。それでもオープン3着、重賞4着という実績しかなく、決め手に欠ける馬である。まして、レースを引っ張りそうな先行馬が2頭もいるようなレースでは、後ろの馬も早めに仕掛けてくるだろうから、この馬が好走する流れにはなりづらい。年齢を考えても大きな上積みは見込めず、今回もかなり苦しいレースになると思われる。
  • 12番手はサンコメーテスにする。初めて聞く馬なので全然分かっていないが、2000mで連対経験なし、近走5走は準オープンで掲示板どころか2桁着順ばかりという実績で、どうやって別定重賞を戦おうというのか。今回のメンバーでは、夏に強い唯一の牝馬であるが、さすがに好走すら難しいだろう。
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