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G1マイルカップの反省

G1マイルカップの結果
1 3-05シンボリインディ 横山典 1.33.8---35.1 448kg-12 6人気
2 4-07ザカリヤ 的場 1.33.93/435.9 450kg+4 2人気
3 3-06レッドチリペッパー 藤田 1.34.32.1/235.9 470kg+6 3人気
4 6-11マイチカネキンノホシ 岡部 1.34.5136.3 512kg0 4人気
5 7-13マイネルタンゴ 吉田 1.34.536.6 452kg+2 5人気
単勝820円 枠連640円
複勝290円 190円 190円 馬連1560円
予想と見解 好材料と不安材料
G1マイルカップの感想
  • 終わってみれば、前走1着だった2頭で決まってしまった。やはり、この時期の4歳馬は勢いが重要だということだろう。しかも、外国産馬のワンツースリーフォーで、今年も○外強しを印象づける結果となった。良馬場発表だったので、私の馬券はまたも外れてしまったが、自分としては納得のいく結果だったと思っている。
  • 勝ったのはシンボリインディであった。持ち時計がないのが心配されたが、1.33.8というまあまあの時計を出し、完勝といっていい内容だった。ハイペースを後方からレースをすすめ、インコースの狭いところを一気に伸びてきた。このレースセンスがこの馬の最大の武器である。ふつう、初重賞で、初めての厳しい流れとなると、馬がとまどうものである。それを、重賞を何度も経験しているように、走ってしまうのだから、大物としか言いようがない。今年の4歳馬はレベルが低いと言われているが、この馬に限ってはそんなことはないだろう。エルコンドル、グラスワンダー、タイキシャトルと比べるとさすがにまだ見劣りするが、秋の古馬戦線でそのレベルまで登り詰めることも十分にありそうだ。とにかく強いレースだった。
  • 2着はザカリヤであった。シンボリインディには負けたもののすばらしい内容だった。前走の走りよりもずっと良かったと思う。距離延長が良かったのかもしれないし、道悪もこなすが切れを生かせる良馬場が良かったのかもしれない。結局、NZT4歳Sの内容に騙された形となってしまった。やはり、NZT4歳Sの勝馬は強いということなのだろう。シンボリインディは別路線だったから仕方ないにして、それ以外の馬には完勝しているのだから、中2週では態勢は変わらないということなのかもしれない。
  • 3着はレッドチリペッパーだった。正直私はここまでやるとは思ってなかった。牝馬特有の切れる末脚でどこまでとは思っていたが、まさかここまでやるとは思ってなかった。あまりに人気になっていたので、しめしめと思っていたが、分かっていなかったのは私の方だった。馬券は外れたものの、上2頭は評価していたので、仕方ないと思えるが、この馬が連対していたら、かなりのショックを受けていただろう。とにかく、この馬もかなりの実力があることははっきりと分かった。距離適性がよく分からないが、秋華賞で主役になることも十分に考えられるだろう。
  • 4着はマチカネキンノホシであった。岡部騎手のコメントでは「まだまだ子供」ということらしい。やはり1勝しかできていないというのには、それなりの理由があるということなんだろうな。素質だけでG1を好走しようという方が無茶なのかもしれない。一発は、確かに恐いタイプだが、こういう馬はあまり高くは評価していけないのだろう。
  • 5着はマイネルタンゴであった。正直言えば不満がある。確かに皐月賞では先行して粘りきった。しかし、マイル戦で粘りきれるわけがないではないか。ハイペースだったことを考えても4角で3番手というのはあまりに前すぎる。菜の花Sでは4角9番手からさし切っているのだから、そういうレースをしてほしかった。まあ、初騎乗の吉田騎手だったことを考えれば仕方ないことかもしれない。やはり柴田善騎手が乗ってくれない時点で、この馬はあそこまで高く評価していけなかったかもしれない。とりあえず、この馬なりには頑張っているとは思う。
  • インターサクセスは6着であった。ハイペースを逃げて6着に粘っているのだから立派である。今後は、目が離せない存在になりそうだ。
  • トウカイダンディーは7着であった。あまりに大きな出遅れに、スタートした時点でレースは終わっていた。だけど、あそこから7着まで来たのは立派である。さすがに能力があるというのは見せてくれた。馬群に入ると掛かってしまうタイプだけに、うまくスタートを切っていても、流れに乗れたかどうか分からないので、まともならば、とも言いづらいが、とにかく能力が高いというのは確かのようである。
  • タイキトレジャーは8着であった。あの不利はあまりに痛かった。あれがなければ、かなり上位に顔を出していたかもしれない。この馬もかなり能力が高いようだ。今後は注目していかなくてはいけない存在だろう。
  • エイシンキャメロンは10着であった。武豊騎手は「もしかしたら左回りがダメなのかもしれない。」とコメントしている。なるほど、確かにそういう言い訳はできるし、本当にそうなのかもしれない。だけど、何となくそれだけでもないような気がする。次の走りでこの馬の将来が決まるかもしれない。
  • まあ、こんなもんですかねぇ。
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    参考
    G1マイルカップの予想
    結論
    良馬場ならば、
     馬番連勝複式 軸13--3-5-7-11-12 縦目5-11
      ◎マイネルタンゴ
      ○シンボリインディ
      ▲マチカネキンノホシ
       △トウカイダンディー
       △ザカリヤ
       △ロサード
    稍重より悪化ならば、
     馬番連勝複式 BOX 2-5-7-13
      ◎ザカリヤ
      ○シンボリインディ
      ▲マイネルタンゴ
      △タイキトレジャー

    にへい君の見解
  • 4歳のマイル王決定戦である。クラシックは距離が長くてとても戦えない馬のために、3年前に新設されたレースであるが、過去3年を見る限りでは、ベスト外国産馬決定戦となってしまっている。内国産の有力馬は、ダービーに向かうだけに仕方ないと言えば仕方ないのだが、ちょっと寂しい思いをしていたのも事実である。しかし、今年はちょっとだけ雰囲気が違っている。外国産馬に過去3年ほどの勢いがないのである。当然と言えば当然だが、やはり景気が影響して、今までのような超良血馬を購入できなくなっているようなのだ。今年に限っては、外国産馬絶対という構図はないようだ。ただ、あくまで外国産馬のレベルが低くなったというだけであり、内国産のレベルが急激に上がったわけではないということを心に留めておかなくてはならない。まあ、それはそれとして、今年はかなり混戦模様である。一昨年のシーキングザパールや昨年のエルコンドルパサーのような絶対的な馬がいないだけに、かなり難しい予想になりそうだ。
  • 私の本命◎はマイネルタンゴである。皐月賞4着と菜の花Sを快勝した実績を高く評価した。まず皐月賞についてであるが、先行して最後まで粘りきり、勝馬とは0.2秒差に踏ん張った。もともとマイラーという評価だったために、2000mという距離が懸念されて人気はまったくなかったが、結果的には、この馬の能力の高さを見せつける格好となった。2000mのG1でこれだけ走った馬である。得意のマイルに戻れば、その能力をフルに発揮できるはずだ。現にそれを裏付けるかのように、菜の花Sではザカリヤ以下を一蹴している。直線では1頭だけ脚色が違う感じであった。3歳時は堅実ないまいち君だったが、ここにきての充実度はこのメンバーではNo1だろう。毎年レベルの高いニュージーランドT4歳Sが意外と低レベルに終わったこともあり、今年のこのメンバーならば内国産のこの馬でも十分に通用するだろう。ただ、前走・前々走と上がりが36秒かかっているのが気になるところではある。スピード勝負になった時に対応できるかどうかという不安は正直ある。でもまあ、3走前は東京コースで上がり34.8を出しているのだから、なんとか対応してくれるのではないか、という気持ちもある。結局のところ、東京のマイル戦はスタミナ重視という考え方が一般的ということもあり、絶対的に強いと思われる馬がいない今回のメンバー構成では、2000mも走れるマイラーを選択するのが最善の策という判断をしたわけである。
  • 対抗○はシンボリインディにする。先週の京都4歳特別でビッグバイキングがかなり強い勝ち方をした。このビッグバイキングをマーガレットSで敗ったのがこの馬である。しかも、休み明けでの話である。これで4戦3勝、しかも3連勝中、負けたのもデビュー戦2着だけという戦績で、まだまだ底を見せていない。マーガレットSも好位で折り合い、直線で粘るビッグバイキングを力でねじ伏せる形で差しており、完勝と言っていい内容だった。レースセンスが素晴らしく、常に安定度の高いレースをしているので、大崩れは考えづらい。ただ、ベストタイムが1.36.1というのはあまりに物足りない。前走のタイムも1.36.6だった。厳しい流れになった時についていけるか、スピード勝負になった時に対応できるか、という不安があるのも正直なところである。まあ、それでも前走は上がり34.6で走っているわけだし、何とかスピード勝負にも対応できるだろうと思っている。やはりビッグバイキングをねじ伏せた実力は評価しなければならない。
  • 単穴はマチカネキンノホシにする。前走のにゅジーランドTで8着に負けたのがあまりに痛い。それまでは、私はこのマイルカップで◎本命にするつもりだったのに、ちょっとがっかりした。でもまあ、前走は道悪が原因だったとすれば、当然見直すことになる。しかも、今回は叩き2戦目で、距離延長も大幅プラスである。デビュー戦では、超スローだったとはいえ、上がり33秒台をたたき出している切れ味を持っているし、ラジオたんぱ杯ではアドマイヤベガと競り合いを演じている。朝日杯もちぐはぐな競馬ながら4着にきており、随所で非凡な能力を見せている。3歳時は、レースセンスが乏しく、能力だけで走っているという印象が強かったが、4歳になって大人になれば、とんでもない馬になると評価されていた馬である。直線の長い東京コース、スタミナが必要不可欠なマイル戦となれば、この馬の絶好の条件といえるだけに、流れにしっかりと乗れれば、直線でこの馬の末脚が爆発するのは容易に想像できる。ただ、やっぱり前走8着はかなり気になる。まだまだ不器用な感じは否めないし、マイルでもまだ短すぎるのかもしれない。この馬が大成するのはもっと後の話なのかもしれない。
  • 4番手はトウカイダンディーにする。皐月賞14着と大敗したこの馬であるが、敗因は激しい気性と分かりきっている。抑えるつもりだったのに、スタートしてすぐに後藤騎手が抑えるのを諦めたのだから、相当強い気性なのだろう。切れる脚が持ち味の馬が先行してはどうしようもない。惨敗はやむ得ないところだろう。しかし、マイル戦ならば話は別である。皐月賞の5Fラップが1.00.1に対して、マイル戦ならばまず58秒台後半では流れるはず。無理に抑えなくても今度は好位で流れに乗れるはずである。新馬戦、ホープフルSではかなりの切れ味を見せた馬である。中団より後方からレースをすすめることができれば、直線で一気に伸びてくるということも十分にあり得るはずである。まあ、マイル戦だからといって暴走しないとは言い切れないだけに、信用度はあまり高くはないが、ここを勝ってもおかしくないだけの能力は十分に持っていると私は思っている。
  • 5番手はザカリヤにする。やはり前走のニュージーランドTを勝っているのは、大きなアドバンテージである。道悪が味方をしたこと、最後まで一杯一杯でやっと勝ったことを考えると、本番ではどうかという内容であったのは確かであるが、過去の傾向から考えても、このレースを勝った馬を主役と考えないわけにはいかない。このレースのレベルが低かったにしろ、その他のレースもそんなにレベルが高かったわけではない。この馬が強くないにしても、それでは他にどんな強い馬がいるのだろうか?菜の花Sでは3着に敗れているものの、東京マイルのうぐいす賞では、マイネルタンゴに圧勝している馬である。もともと高い素質を評価されており、将来が期待されていた馬である。2連勝があっても何の不思議もない馬である。正直なところ、私もイメージとしてはそんなに強い馬とは感じていない。しかし、他のメンバーもそれほどでもないのも確かでああれば、やはり抑えなければいけない馬だろう。ちなみに、道悪になれば、前走の結果から見ても最有力候補になるのは間違いない。2連勝の可能性は一気に高くなると私は思っている。
  • 6番手はロサードにする。東京コースとの相性が良い。京王杯3歳Sで2着、前走のニュージランドTもほぼ最後方から直線だけで4着に詰めてきた。これが良馬場だったらもっと切れたのではないだろうか。揉まれ弱い馬で馬群の中に入るとダメな馬らしいが、新潟3歳Sの時のように外からレースができれば強い競馬をする。前走のように開き直った競馬をすれば、一発あってもおかしくないのではないだろうか。ただ、マイル以上の距離でまったく実績がないのはやはり問題である。特に朝日杯では、外枠発走だったのにいいところなく終わっている。中山コースが合っていないという考え方もできるが、やはり距離が長いと思いたくなる。でも、何となく前走の走りが気になって仕方ない。人気もないようだし、とりあえず押さえておこうと私は思ってしまった。
  • 7番手はエイシンキャメロンにする。朝日杯2着、デイリー杯優勝、アーリントンC優勝など、重賞で4連対を誇る馬である。前走7着も道悪が敗因であれば度外視していいことになる。斤量をかなり背負わされたきさらぎ賞とアーリントンCでも結果を出していることを考えても、同斤量ならば負けられないところである。鞍上も武豊なので、巻き返しはかなり恐い。しかし、私はどうしても強い馬と感じることができない。朝日杯の時は強かったが、4歳になってからの成長力がいまいちのような気がするのである。前走の負けも本当に道悪だけが原因なのだろうか?それに先行してこその馬であるが、東京のマイル戦を先行して粘るというのは、能力が抜けていないととてもできないことである。TRで7着に負けた馬がそこまでの実力を持っているとは考えづらい。今までの実績を考えれば、本当に恐い馬なのだが、ここは自分の感性を信じて切ることにした。
  • 8番手はレッドチリペッパーにする。この馬もかなり強い馬だと思われる。ここ2戦は2着に甘んじているが、内容はかなり良かった。まずクイーンCであるが、上がりだけの競馬となってしまい、先に抜け出したウメノファイバー捕らえきれずに敗れたわけだが、上がりだけの競馬ということで、位置取りの違いと見ることができる。前走のフラワーCは道悪がすべてである。それでも僅差2着なのだから評価できる内容である。クロッカスSでは力の違いを見せつける走りをしていることを考えても、この馬の潜在能力の高さは窺える。この馬の切れ味を持ってすれば、直線であっと言う間に差しきることも可能であろう。でも、私としては牝馬が牡馬と対等に戦うつもりならば、牝馬限定戦ではどんな条件であれ負けてほしくない。何らかの条件で負けるということは、弱みがあるという証拠であり、ずば抜けて強いわけではないことになる。牡馬混合のG1で連対できるほどの器はないと私は判断した。
  • 9番手はバイオマスターにする。朝日杯3着、アーリントンCも実質1着という実績からも、相当能力の高い馬であることは間違いない。このメンバーならばあっさり勝っても不思議はないだろう。しかし、アーリントンCがそうだったが、4歳になってから掛かるようになったようで、あまりに前に行きすぎる。毎日杯では同じようなレースをして、惨敗している。今回の舞台が東京マイルであることを考えると、前に行きたがる気性は明らかにマイナスである。先行してしまえば、回りのプレッシャーも相当厳しくなるだけに、最後まで粘りきるのはかなり難しい。前走馬体重が大きく減っていたのも気になるところだ。潜在能力が高いことは認めるが、気性難を克服しているかどうか分からない以上は、大きくは期待できない。
  • 10番手はジュエリーソードにする。前走ニュージーランドTで2着にがんばり、出走権を手に入れた。勢いは感じるだけに、本番でさらに着順をあげることも可能性としては十分にあり得る。しかし、道悪でうまく滑り込んだという印象が強く、強さというのは感じることができなかった。先行してしまう気性からもマイルでは直線伸びないのではないかと私は見ている。まあとにかく、私には魅力を感じることができない馬である。
  • 11番手はサヤカにする。フラワーCを勝つなど、安定した実績を誇る。牡馬混合G1も、このメンバーならばチャンスがまったくないわけではないだろう。しかし、前走オープン特別で負けていること、ずっと使い詰めできており、上積みはあまり見込めないことを考えると、さすがに厳しいと言わざる得ないだろう。
  • 12番手はタイキトレジャーにする。前走ニュージーランドT3着でなんとか権利をゲットした。しかし、オープン勝ちも重賞連対もないという実績ではさすがに厳しいだろうというのが正直なところだ。距離延長はプラスのような気もするが、それにしても、もうちょっと実績がほしいところだ。しかし、道悪ならば話は別である。前走3着にきているように道悪は気にならないし、他の馬が嫌がる分この馬が一気に台頭してくるはずだ。道悪ならば面白い存在になると私は思う。
  • まあ、こんなもんですかねぇ。
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    G1マイルカップ出走馬
    馬名 買い&消し
    ザカリヤ
    (牡4・的場57)
    買い NZT4歳S優勝。TRを勝っているのは大きい。過去2年はTR勝馬がそのまま本番でも勝っており、現時点では最も優勝に近い存在と言える。マイル戦をすでに2勝しており、距離延長もまったく問題ない。東京コースも2戦2勝と相性がいい。もともとかなりの逸材と評判だった馬なので、前走はまぐれだったということは考えづらい。勢いはメンバーNO1だろうし、取り立てて強い馬もいないのでチャンスは大きい。
    消し まず菜の花Sで負けているのが痛い。2着ならまだしも3着というのはちょっとだらしなかった。飛び抜けて強い馬ではないことは確かだと思う。前走も道悪がプラスに働いたというイメージが強く、力が違ったという印象はあまり受けなかった。持ち時計もそんなに速いわけでもない。いくらTRを勝ったと言っても、エルコンドルパサーとシーキングザパールがTRを勝った時の内容とは、あまりに違いすぎる。
    ジュエリーソード
    (牡4・渡辺57)
    買い NZT4歳S2着。TRで2着したのは評価しなければいけないだろう。ハイペースを先行して最後までザカリヤに粘ったのだから大したものである。以前はカーっとなるところがあったが、折り合いがつくようになったことで、いい結果につながったようだ。同じような競馬ができるのならば、マイル戦にも十分に対応できそうだ。
    消し 2勝がいずれもダートなだけに判断が難しい。前走も重馬場で時計がかかったのが良かったのかもしれない。現に良馬場の菜の花Sは7着に敗れている。スピード勝負にはまだ不安が残る。さらに、マイルの経験も菜の花Sだけなので、距離の不安も拭えない。先行する競馬しか経験がないようなので、東京のマイル戦となると展開も厳しくなりそうだ。
    タイキトレジャー
    (牡4・加藤57)
    買い NZT4歳S3着。クリスタルCでも3着しており、なかなかの実績である。まだ4着以下はなく、安定度の高いところを見せている。デビュー戦はダートのマイル戦で、しかっりと勝っているので、スタミナは大丈夫でしょう。藤沢厩舎の馬だけに素質が高いことは間違いないだろう。
    消し 重賞で連続3着というのは、意外と魅力に欠けるものである。安定度が高いのは分かるが、決め手がないのを露呈している感じを強く受ける。G3G2で3着なのに、さらにメンバーが強化されるG1で着順を上げるというのは考えづらい。1月から月1のペースで使われているだけに、大きな変わり身は期待できないだろう。マイルはダートで経験しているものの、芝では経験していないだけに、やはり不安は残る。
    エイシンキャメロン
    (牡4・武豊57)
    買い デイリー杯3歳S優勝、朝日杯3歳S2着、きさらぎ賞2着、アーリントンC優勝。とにかく重賞を2勝4連対という実績は他を圧倒している。特に朝日杯3歳Sでは、アドマイヤコジーンとクビ差の勝負をしていた。年が明けてからは斤量の問題で、いまいち力を発揮できなかったようにも感じるが、それでも重賞連対を果たしているのだから立派である。前走は道悪が敗因だと納得がいくし、得意のマイル戦ならば当然巻き返しを狙っているだろう。
    消し 前走7着に負けたのはやはり痛い。道悪だったとはいえ、今までの実績を考えるとちょっと負けすぎという感じがする。3歳時はさすがに強い走りを見せていたが、4歳になってからは、どうも印象の悪いレースが続いている。アーリントンC勝ちもバイオマスター降着によるもので、徐々に勢いがなくなっているように感じる。年明けで重賞を3度使っているというのは使い過ぎという感じもするし、まして斤量が重かったのだから目に見えない疲労もありそうだ。
    レッドチリペッパー
    (牡4・藤田55)
    買い クロッカスS優勝、クイーンC2着、フラワーC2着。今年の外国産牝馬では最も評判の高い馬である。クロッカスSで見せた上がり34.3の切れ味は、他を圧倒するだけだったし、クイーンC2着も東京巧者のウメノファイバー以外には完勝しており、負けてなお強しの内容だった。フラワーCは道悪なので度外視していい。それでも2着しているところに強さを感じる。クイーンCの実績からして東京マイルは問題ない。12月から使われ続けていたので、多少間隔が開いたのはプラスかもしれない。切れ味が鋭いだけに、牡馬相手でも一発は十分に考えられる。
    消し クイーンCで負けているのが痛い。ウメノファイバーがその後、桜花賞で好走していれば話は別だが、掲示板にも載れなかったのだから、この馬もその程度の実力ということになる。前走も道悪とはいえ、牝馬限定戦なのだからせめて勝ってもらいたかった。常識的に考えれば、牝馬限定戦の重賞すら勝てない馬が、牡馬混合のG1で好走するというは難しいことになる。牝馬特有のスパッと切れる末脚が、牡馬相手にどこまで通用するかが鍵となるだろう。
    サヤカ
    (牡4・柴田善55)
    買い フラワーC優勝。重賞を勝ったことで一躍有力馬の仲間入りを果たした。ここ3走は1800mで結果を出しているのでスタミナは文句はない。東京マイルはスタミナが必要不可欠なので、大きな武器となる。1400mのクロッカスSで2着している実績もあるので、スピードも問題ない。前走も牡馬相手に2着と健闘しており、ここでも十分に戦えることをアピールした。
    消し やはり前走負けたのが痛い。勝った馬にうまく乗られたのも確かだが、G1で連対する程の馬ならば、オープン特別くらいは展開を問わずに勝ってもらいたいところだ。それができないのだから、その程度の馬だと言われても仕方ない。9月にデビューしてから、今までまったく休んでおらず、さらなる上積みはほとんどのぞめないし、目に見えない疲労があってもおかしくない。実績がフラワーCだけではさすがに物足りない感じは否めない。
    ロサード
    (牡4・江田照57)
    買い 新潟3歳S優勝、京王杯3歳S2着。重賞を勝っている実績があるし、G2で2着という実績もある。前走4着も、直線だけの競馬だっただけに価値ある4着である。本番を見据えて末脚を試してみたという感じもしないではない。東京コースは相性が良さそうだ。3歳時に比べると人気が極端に落ちているだけに、配当的にはけっこう面白いかもしれない。
    消し マイル以上で実績がないのはあまりに痛い。実績を見る限りではマイルを走れるスタミナはないと思いたくなる。前走も4着に負けているわけで、4歳になってからは連対もない。勢いという点からもいまいち魅力がない。どうしても単なる早熟馬だと思いたくなる。
    シンボリインディ
    (牡4・加藤57)
    買い マーガレットS優勝。これでマイル3連勝である。しかも連対率は100%を誇る。前走僅差勝ちも、相手は京都4歳特別を完勝したビッグバイキングだっただけに、この馬の強さを改めて思い知った。しかも休み明けでこの走りである。一度叩かれて上積みを考えると、どんな走りをするか想像もつかない。
    消し この馬の痛いところは、持ち時計がないことである。マイルのベストが1.36.1というのはあまりに物足りない数字である。勝ち方も僅差が多く、力の違いを見せつけるというよりも、相手なりに走るタイプという印象を受ける。もっとレベルの高いスピード勝負となると、こういう馬は掲示板までということになりかねない。重賞未経験なので、初めての厳しい流れについていけないということも考えられる。
    マイネルタンゴ
    (牡4・吉田57)
    買い 菜の花S優勝。このレースを完勝しているのも凄いが、やはり皐月賞で4着したのがかなり凄い。ダービー出走権がありながら、このレースを選択することでも分かるとおり、この馬は基本的にはマイラーである。菜の花Sの強い勝ち方からしてもそういう判断が正しいと思う。そのマイラーが、皐月賞でも僅差4着しているのだから、今回のメンバーならば十分に実績上位と言えるだろう。菜の花Sでは後ろから一気に差し切り、皐月賞では先行して粘っている。自在性のある脚質からも安定度はかなり高そうだ。
    消し ここのところ激戦が続いているだけに疲れが心配である。皐月賞であれだけの競馬をしているだけになおさらである。また、最近は結果を残しているが、3歳時はそれほどでもなかった。うぐいす賞ではザカリヤに完敗していることもあるし、不安定な要素も多い。イメージが地味なだけに、こういう馬はG1では常に4着5着という感じもする。
    バイオマスター
    (牡4・田中勝57)
    買い アーリントンC2着。このレースは勝ったも同然である。エイシンキャメロンを邪魔して降着になったが、ゴール寸前だったことを考えても、まっすぐ走っていても十分に残ったはずである。朝日杯3歳Sでも3着にがんばっている実績があり、能力が高いことは歴善である。前走の敗因は明らかに距離だろうから、マイルに戻ればG1でもかなりやれるはずである。
    消し 前走の毎日杯で抑えきれずに逃げることになり自滅してしまったように、4歳になってからどうも気性の悪さをレースで出している。アーリントンCでもそうだった。今回もこの調子だと東京のマイルではとても持たない。それに、前走大幅に馬体重を落としているように、体調面も疑問である。立て直す時間はあったものの、絶好調という状態になるのは厳しいのではないか。
    グラスグラード
    (牡4・蛯名57)
    買い ジュニアC優勝。このときは、もうダメだろうというところから伸びてきた。根性は意外とあるタイプである。マイルのオープン特別を勝っているのも評価できる。共同通信杯では圧倒的1人気に推された馬である。素質はある馬である。
    消し 今振り返れば、ジュニアCは相手が弱かっただけという感じがする。重賞では掲示板にも載れないように、底を見せつつある。東京コースでも実績がない。前走10着に負けており、勢いも感じることもできない。
    トウカイダンディー
    (牡4・後藤57)
    買い ホープフルS優勝。この馬はデビュー戦が凄かった。1.35.5というタイムは新馬戦では破格の時計である。ホープフルSを勝っているように、2000mでも走れる馬だが、気性的にマイルの方がずっとよいだろう。前走大敗も気性の問題であり、能力の問題ではない。流れが速いマイル戦ならば、折り合いもつくだろう。末脚勝負に徹することができれば一発は十分にあり得る。
    消し 前走も暴走したように、とにかく気性的に当てにできない。なんでかんで逃げるという馬が見当たらないだけに、たとえマイル戦でも暴走する危険性がある。また、重賞でも5着が最高なのだから能力的にも大したことはないのかもしれない。前走皐月賞だたとはいえ、やはり14着大敗は問題である。勢いは感じることはできないし、巻き返しは難しいかもしれない。
    マチカネキンノホシ
    (牡4・岡部57)
    買い ラジオたんぱ杯2着。実績はこれだけだが、やたら大物感が漂う馬である。素質の片鱗としては、デビュー戦で上がり33秒台というとんでもない決め手を見せている。朝日杯3歳Sではちぐはぐな競馬だったのに4着にしっかりと来ている。ラジオたんぱ杯もアドマイヤベガを相手に差のないレースをしている。などである。ラジオたんぱ杯の実績からスタミナは十分だし、朝日杯でも結果を出しているので、東京マイルは願ってもない条件だろう。前走は、休み明けと道悪という敗因があるので、度外視することもできる。距離延長は明らかにプラスだし、叩かれた上積みは当然に見込める。直線でごぼう抜きするシーンを簡単に想像できる馬である。
    消し なんだかんだでまだ1勝しかしてない馬である。確かに部分的に素質の片鱗を見せるが、勝てないのはやはり実力がないからだとも言える。私が見た感じだと、不器用なために、勝負どころでもたついてしまう印象を受ける。たとえ東京コースでも、多頭数のレースではそれなりの器用さは必要なものである。さらに前走8着というのは負けすぎという感じは否めない。強いというイメージばかりが先行しているだけで、実は本当に弱い馬なのかもしれない。しょせん1勝馬は1勝馬であり、素直に消すのが利口なのかもしれない。
    インターサクセス
    (牡4・池田57)
    買い NZT4歳S5着、菜の花S4着、福島3歳S2着と重賞オープンでけっこう好走している。菜の花Sではザカリヤとクビ差の勝負だから、まったく戦えないわけではないだろう。
    消し 2勝はいずれもダートでのもの。オープン好走も印象がそれほど強くなく、ただ単に堅実に走っているだけという感じがする。さすがにG1となるともう少し裏付けとなる実績がほしいところだ。
    ダイイチブライト
    (牡4・郷原57)
    買い マーガレットS5着という実績がある。見たことがないので何とも言えないが、前々走重馬場で勝っているので、時計のかかる馬場になればチャンスはあるかもしれない。
    消し 実績がマーガレットS5着だけでは何とも言いづらい。少なくても高いレベルのレースで好走した経験はないのだから、強いという証拠は何もないことになる。実はかなり強いということもあるかもしれないが、こういうケースのほとんどはやっぱり走らないで終わるものである。
    ノーザンカピタン
    (牡4・大塚57)
    買い 新潟3歳S2着、函館3歳S3着、デイリー杯3歳S4着、ジュニアC4着ととにかく堅実に走る。未だに4着を外していないというのはけっこう素晴らしい実績である。休み明けもリフレッシュ効果が出れば、意外や意外にもということもないとは言えない。
    消し 3歳の重賞戦線で連対が精一杯では魅力に欠ける。さらにオープン特別のジュニアCで4着がやっと、しかも、この時勝ったグラスグラードがその後それほど走っていない。やはり、ここでは実力不足と思いたくなる。休み明けもマイナスと見るべきだろう。
    フサイチミキオー
    (牡4・田面木57)
    買い 菜の花S2着がある。この時ザカリヤに勝っているのだから能力はある馬である。スピードよりはスタミナ型の馬であり、上がりのかかる展開ならばチャンスは出てくるだろう。
    消し 2勝はいづれもダートである。しかも圧勝である。普通に考えればダートでこその馬である。菜の花Sの後の500万をあっさりと勝っていれば、また違ったのだが、ここで4着に負けたことで、芝ではいまいちであることを印象づけてしまった。さすがにG1のスピード勝負では苦戦だろう。
    ミッキーダンス
    (牡4・柴田未57)
    買い 中京3歳S4着がある。前走500万を勝ち上がっており勢いは感じる。
    消し 前走500万しかも平場のレースを完勝しただけでは、G1でも好走できるという裏付けにはなり得ない。1月に500万を足踏みしていたことを考えても、そんなに強い馬ではないだろう。ここではさすがに厳しいと判断するのが常識的なところだろう。
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