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G3中山牝馬Sの反省

G3中山牝馬Sの結果
1 7-09ナリタルナパーク 佐藤 1.48.4---35.2 426kg0 9人気
2 8-11メジロドーベル 吉田 1.48.7236.0 466kg-4 1人気
3 3-03ホッコービューティ 的場 1.48.83/435.7 466kg-4 10人気
4 7-08マルカコマチ 福永 1.48.91/235.3 420kg-14 3人気
5 6-07ケープリズバーン 熊沢 1.48.9ハナ35.5 480kg+5 8人気
単勝2280円 枠連540円
複勝440円 140円 680円 馬連2720円
予想と見解
G3中山牝馬Sの感想
  • 終わってみれば、G1連対を経験している2頭で決まるというあまりに単純な結果であった。結果的には確かにそうだが、だからと言ってナリタルナパークがあそこまで変わってくるかなあ。私が期待したナギサは安定度が売りなのに惨敗するし、これだから牝馬は分からないのである。まあ、何が来ても不思議のないレースであったのも確かなので、こういう結果も仕方ないところでしょう。
  • 勝ったのはナリタルナパークであった。マイルで5着に負けていたが、距離延長で持ち味の切れる末脚を貯めることができたようだ。秋華賞2着の実績はまぐれではないことを証明する走りだった。それにしても2馬身差は強い内容である。この走りならば次も期待できるだろう、と言いたいところだが、この馬はいつ走るか分からないので何とも言いづらい。今回のように人気がない時だけ走るタイプのような気がしてならない。こういう馬には本当に困ってしまう。
  • 2着はメジロドーベルであった。58.5kgで2着に粘るのだからこの馬の実力はやはり牝馬では抜けているということだろう。引っかかって先頭に立ってしまうなどめちゃくちゃな競馬をしていたことを考えても能力が違いすぎる。単なるG1馬ならともかく、G1-4勝もしているような馬は別格と判断してよいことを認識させられた。本当にいい勉強になった。
  • 3着はホッコービューティだった。もともとシーキングザパールと好勝負していた馬なのだから、これくらい走っても何の不思議もない馬である。しかし、ここ最近の戦績を見る限りではとても巻き返せるとは思わなかった。牝馬ってこれだから困るのである。
  • 4着はマルカコマチであった。大幅馬体重減が示すとおり輸送が厳しかったようだ。それでもかなり伸びてきてはいる。流れがゆるくなる分どうしても届かないのかもしれない。マイルとか流れが速いレースの方が合っている感じもする。
  • 5着はケープリズバーンであった。安定度の高い馬なので、このくらいの結果がこの馬らしい。やはり1800mは距離が短すぎたようだ。もっと長いところで頑張ってもらいたい。
  • ナギサは6着であった。ハナを切るつもりだったのがいけなかったというのだから、よっぽど体調が悪かったのだろう。追い切りはかなり良かったと感じたので、なんかすっきりしない結果である。これだから牝馬は分からないのである。こうなっても不思議はないと思いつつも、この馬から流すというのはあまりに無謀だったかもしれないとちょっと反省している。
  • サクラアカツキは7着であった。重賞初挑戦ということを考えれば仕方ない結果である。ハンデ戦だから仕方ないが、ちょっと人気になりすぎという感じもする。距離もマイルの方がいい感じもした。まあ、慣れればもう少しは走るようになるだろう。
  • ハナノメガミは8着であった。前走買っている勢いと軽量で私も期待していたが、まさか4人気だとはビックリである。しょせん900万を買ったばかりの馬である。これくらい負けて当然なのである。いくらなんでも人気になりすぎである。
  • オーバーザウォールは9着であった。牡馬相手に好勝負してきた馬なので、まさかここまで負けるとは思わなかった。2000m以上距離がないとダメなのかもしれない。
  • スギノキューティは10着であった。調子が上向きかなと思っていたので、この負け方にはがっかりである。どうしたんだろうか?本当に牝馬は分からないことが多すぎる。
  • まあ、こんなもんですかねぇ。
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    参考
    G3中山牝馬Sの予想
    結論
    馬番連勝複式 軸10--2-4-5-6-7-11

      ◎ナギサ
       ○メジロドーベル
       ▲オーバーザウォール
       △ハナノメガミ
       △スギノキューティ
       △サクラアカツキ
       △ケープリズバーン

    にへい君の見解
  • お馴染みの牝馬限定ハンデ戦である。牝馬のハンデ戦は軽量馬が善戦するので面白いレースになることが多い。とはいえ、ハンデが軽いのは実力がない証拠である。そんな馬が好走するのだから予想する方は困ってしまう。こういうレースはあまり難しく考えない方がいいのかもしれない。そうは言ってもなあ、あみだで買うわけにもいかないし、本当に難しい予想になる。とりあえず、せっかくのハンデ戦なので、私は軽量馬で攻めてみたい。
  • 私の本命◎はナギサである。何と言ってもエリザベス女王杯4着が光る。そんな馬が斤量53kgで出走できるなんて詐欺に近い。府中牝馬S4着、中山金杯4着、京都牝馬特別2着と重賞で安定した走りをしていることを考えても、今回も大きく崩れることは考えづらい。今回の出走メンバーからすると超スローペースが予想されるが、エリザベス女王杯でも超スローの決め手勝負で4着にしっかり残ったことを考えれば、このメンバーならばきっちり残せる可能性が高い。距離が少しでも延びるのはプラスだろうし、前走マイル戦にもかかわらず2着していることで勢いも十分に感じられる。中山1800mは先行馬有利のコースでもある。距離、斤量、コース、展開と全てにおいて、この馬の味方になっているように私は感じる。ここは、この馬から勝負するのがセオリーだと私は判断した。ただ、こういう安定度の高い馬は人気になるとマークが厳しくなるだけに、自分の競馬ができずに終わるケースも考えられる。それに、先行して粘るというタイプの馬は、どうしても切れる馬の奇襲に屈することが少なくない。特にハンデ戦だけに軽量馬の大駆けは非常に恐いところだ。しょせん準オープンの身でもあるわけだし、負けても文句が言えない部分もけっこうある。まあ、それでも他馬の不安に比べればこの馬の不安はそんなに大きくはない。私はこの馬の先行力に賭けてみたい。で、買い方だが、この馬を軸にするほどは信用していないというのが正直なところだが、とても4・5頭に絞れる状況ではない。どうせ分からないならば思いきって流した方がすっきりする。その方が配当もでかくなりそうだし、たまにはこういう賭けもいいのではないか。
  • 対抗○はメジロドーベルにする。この馬については特にコメントすることもないだろう。史上初の牝馬G1-4勝馬である。エアグルーヴが引退した現時点においては、ほぼ間違いなく現役最強牝馬だろう。常識的には、このメンバーで負けるわけがない。しかし、斤量58.5kgはあまりに厳しい数字である。いくらG1馬でもさすがに苦しいか、いやこの馬なら何とかするだろう、という本当に際どい数字である。さすがにハンデキャッパーは微妙なラインをよく分かっている。これでは買う方も判断しきれない。どんなに強い馬でもあまりに斤量が重いと同じ馬とは思えないくらい惨敗することもあるだけに、実績だけでは「絶対大丈夫」とは言い切れない。いくらドーベルでも相手との斤量差がありすぎると私は判断し、実力を認めながらも今回は評価を一つ下げさせてもらった。あと、時計のかかる馬場については何とも言えない。重たい斤量で道悪を走るのはかなり厳しい。道悪になるとトップハンデ馬が潰れるケースはかなり多い。しかし、この馬の場合は、道悪はかなり得意だし、決め手勝負になりづらくなるので、かえってプラスになるかもしれない。正直どっちとも言えない。
  • 単穴▲はオーバーザウォールにする。最初はあまり評価していなかったが、土曜の馬場状態が重だったのを見て気が変わった。私はこの馬はスローペースでラストが切れ味勝負となると厳しいと判断していたのだが、少しでも時計がかかる馬場になれば話は別である。この馬のラストの直線のしぶとさは半端ではない。2000mで実績があるように、スタミナ勝負はのぞむところである。上がりが34秒台でなければ、この馬が3着以内の残る可能性はかなり高い。上2頭はG1好走馬なので逆転となると強気にはなれないが、その他の格下馬やマイラーには負けられない。牡馬相手に好走してきた実力を見せつけることになるであろう。ただ、超スローが予想されるだけに、多少馬場が悪くても切れる馬が伸びてくる可能性もないとはいえない。やはり決め手のない不安は拭えないのも確かである。
  • 4番手はハナノメガミにする。900万を勝ったばかりの馬なので、いきなり重賞というのはさすがに厳しいというのが常識的な見解だとは思う。しかし、牝馬のハンデ戦はこういう勢いがある軽量馬が恐いのである。前走もスローペースでしっかりと折り合い、直線であっさりと抜け出すという完璧なレースをしている。上がりも34.3で走っており決め手も十分である。今回も同じような展開になると思われるだけに、かなりいい走りをすると私は思う。それに何と言っても斤量50kgというのは大きな魅力である。1800mという距離もベストだと思われるだけに、私はかなり面白い存在だと思っている。
  • 5番手はスギノキューティにする。ニュージーランドT4歳Sでマイネルラヴを敗ってエルコンドルパサーの2着、NHKマイルCでも3着とかなり強いレースで好走しており、実力は相当なものである。秋華賞が期待されたが、ローズSからまったくいいところなく終わってしまった。でも暮れの阪神牝馬特別で3着、前走も得意と思えないダートで5着と、やっと復活の兆しが見えてきた。1400mがベストだと思われるだけに距離が心配だが、中山1800mはフラワーCで勝っているのだから守備範囲と思いたい。それでも、なんだかんだ前走5着に負けたのは事実だし、早熟という感じもしないではない。そんなに大きくは信用できないのも確かである。
  • 6番手はサクラアカツキにする。現在3連勝中とこのメンバーでは最も勢いがある。4着1回以外は全て3着以内、芝に限れば3着1回以外は全て連対している実績を持つ。これだけでも、この馬の底知れない能力の高さが分かるだろう。芝1800mも2着2回と守備範囲である。斤量52kgも大きな魅力である。先行して抜け出す競馬を得意としているだけに安定度は高そうだ。しかし、しょせん重賞初挑戦の馬である。走らせてみないと分からない部分が多い。前走はダンツプリンセスに僅差勝ちだったが、その後のダンツプリンセスの低迷を見ると、この馬もそんなに強くはないかもしれない。
  • 7番手はケープリズバーンにする。この馬も本当はあまり評価していなかったのだが、時計のかかる馬場になりそうなので、買うことにした。2000m以上で実績があるように、スタミナだけならメンバーNo1だろう。さすがに1800mは距離が短い感じもするが、前走地方交流戦を勝っている勢いで何とかしてしまうかもしれない。上がりが速くなると厳しいのは否めないが、時計のかかる馬場をどこまで味方に出来るかが鍵だろう。斤量53kgは良くも悪くもないという感じである。私の馬券はここまである。
  • 8番手はマルカコマチにする。前走の京都牝馬特別の勝ち方は凄かった。直線だけで差し切ったあの末脚はかなり強烈である。今回も超スローが予想されるだけに早めに仕掛ければ、決め手の違いであっさり抜け出すことも可能だろう。ただ、時計のかかる馬場でどうかという不安がある。あれだけ切れる脚を持つ馬だから道悪がプラスになるとはとても思えない。常識的にはマイナスだと思う。こういう馬場になると先行馬が圧倒的に有利になるだけに、この馬にとってはかなり厳しくなったといえそうだ。今回は2kg増の斤量54kgも気になるし、1800mという距離もちょっと長い感じがする。前々走1400mで勝ち、前走もマイルで強い勝ち方をしているのを見ると、典型的なマイラーという印象を受ける。勢いはあるだけにけっこう恐いが、私は思いきって消すことにした。
  • 9番手はナリタルナパークにする。何と言っても秋華賞2着馬である。実力がないわけがない。しかし、その後の走りはほとんどいいところがない。相変わらず分からない馬である。こういう馬は人気がない時に限って爆発するので困ってしまうのだが、だからといってプラス材料が分からない馬を買うわけにはいけない。私は評価していない。
  • 10番手はホッコービューティにする。以前はシーキングザパールと好勝負していた馬なので、実力はあるはずなのだが、最近はほとんどいいところがない。実績的にはマイルより短い距離の方が合っていると思えるので、距離も長いと思う。斤量が51kg以下ならば気持ちが揺らぐが、53kgでは魅力を感じられない。
  • 11番手はダイワリプルスにする。カーネーションCで勝っている馬なので、1800mは問題ないだろうし、ハンデ51kgは大きな魅力である。まったくチャンスがないわけではない。しかし、古馬戦線で戦うようになってから1度も掲示板に載っていないこと、今回は連闘になること、しかも前走13着に惨敗していること、を考えると巻き返すのはかなり厳しいと判断したくなる。
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