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G1皐月賞の反省

G1皐月賞の結果
1 6-12テイエムオペラオー 和田 2.00.7---35.2 464kg+2 5人気
2 6-11オースミブライト 蛯名 2.00.7クビ35.4 436kg+4 6人気
3 4-08ナリタトップロード 渡辺 2.00.7ハナ35.2 480kg+2 2人気
4 8-16マイネルタンゴ 柴田善 2.00.9136.1 450kg-2 14人気
5 3-05マイネルシアター 江田照 2.01.2236.3 448kg-8 11人気
単勝1110円 枠連7160円
複勝310円 360円 150円 馬連6730円
予想と見解 好材料と不安材料
G1皐月賞の感想
  • 今回の予想は「ガーディアンに全部!」というものだったので、この結果は仕方ないかなあ、という感じです。見せ場はあったので、十分に楽しむことはできました。本当にガーディアンで勝てると思っていましたけど、どちらかと言えば感情的な予想だったので、こういう結果になってしまっては、特に言うこともありません。とりあえずテイエムペラオーは強かった。
  • 勝ったのはテイエムオペラオーであった。最後の最後で凄い伸びを見せた。毎日杯を直線だけで4馬身差つけた実力は本物だったようだ。大外を回ったからよく伸びたとも言えるが、その分コースロスもあるわけだから素直に実力だと認めた方が良さそうだ。ただ、僅差だったことを考えても、もう一度やっても同じ結果になるとは思えない。うまくはまったという感じも否めないということである。これだけ走るなのならば、ダービーでももちろんチャンスはあるだろう。直線が長くなるのも好材料だろうし、なにせ今度はローテが楽になる。自分の競馬さえできれば結果もついてくるはずだ。しかし、直線が長くなる方がいいという馬は他にもたくさんいる。今回僅差のレースだったことで、オペラオー絶対ということはないと思われ、面白いダービーになりそうだ。
  • 2着はオースミブライトであった。蛯名騎手が上手かった。みんなが外を回る中で、うまく内に潜り込んだ。最内というわけではなく、まだ馬場が良いぎりぎりのところだったと思う。トップロードとハナ差だったことを考えても、4角でのあの切れ込みがなければ2着はなかったはずである。それにしても、前走の最悪の体調からよく巻き返したものだ。体調が悪いとふつうはTRを自重するものだと思うのだが、この馬の場合、逆にTRを使うことで体調を回復させてしまった感じである。休み明けよりは、使った方がいいといういい例だった。私も勉強させられた。
  • 3着はナリタトップロードだった。向正面ですでに追っており、行きっぷりがいまいちだったようである。馬場の悪いところを通らされたのがこたえたかもしれないと渡辺騎手はコメントしているが、どちらかというと体調が落ちていたのではないかと私は思う。重賞2連勝の後なのだから、そう考えるのが自然だと思う。それでも僅差の3着なのだから実力のある馬である。これで弥生賞馬はまたも皐月賞を勝てなかったが、逆にダービーでは相性が良くなる。過去の傾向からいって、巻き返しは必至だろう。
  • 4着はマイネルタンゴであった。前走勝った勢いをそのまま持ち込んだという感じだった。上3頭とは多少実力差があったかな、という感じもしないではないが、本当によくがんばったと思う。ダービーの優先出走権もとれたので、この馬にとっては言うことはないだろう。ただ、私はどちらかと言えばマイラーだと思うので、さすがにダービーでは厳しい感じはする。
  • 5着はマイネルシアターであった。うーん、何とコメントすべきか悩んでしまうが、掲示板は外さないが連対はないという典型的な馬かもしれない。安定度の高い走りは評価できるのだが、どうしてももう一つ決め手がない。まだ賞金800万の馬だけに、4着をとれなかったのはかなり痛いだろう。TRを使ってダービーを目指すことになるのだろう。厳しいローテになりそうだ。
  • アドマイヤベガは6着であった。カイ食いが悪くなり、調教を1日遅らせたというのは、やはりただ事ではなかったということだろう。実際に馬体が大きく減っていたし、私には馬体がかなり寂しく見えた。この結果はやはり体調がいまいちだったのが敗因なのだろうなと思う。直線が長くなるダービーで巻き返したいところだろうが、さすがに掲示板にも載れなかったところからの巻き返しはかなり厳しそうだ。この馬にとっては正念場のレースとなりそうだ。
  • シルクガーディアンは7着であった。最内を突いて、見せ場もたっぷりだったが、さすがに最後は力つきた。このあたりはやはり距離なのかもしれない。これでダービー夢はほぼ絶たれたと言っていいだろう。これからはマイル路線でがんばってほしい。
  • マイネルプラチナムは9着であった。かなりイレ込みがきつかったようだ。まあ、それは始めから分かっていたことだから、それでも走ると思ったわけなのだが、やはりこれだけレースが大きくなると、そんなに甘くないようだ。やはり、それなりに落ち着いた気性があってこそ、こういう大きな舞台では力を100%発揮できるものなのだろう。ダービーで何とか巻き返したいところだろうが、ダービーでも力を出し切れるかどうか、うーん悩むところだ。
  • ニシノセイリュウは11着であった。キャリア2戦、しかも多頭数のレースを経験していないでG1を戦うのはかなり無茶なことである。まったく見せ場なく終わっても仕方ないことである。血統は超1流なので、今後に期待したい。
  • トウカイダンディーは14着であった。抑えるはずが、馬があそこまで行きたがってはどうしようもない。スタートしてすぐにレースが終わってしまったという感じである。もう少し馬に落ち着きが出ないと、こういう大きなレースでは好走できるはずがない。
  • まあ、こんなもんですかねぇ。
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    参考
    G1皐月賞の予想
    結論
    馬番連勝複式 軸15--2-6-8-11-12-18

      ◎シルクガーディアン
       ○アドマイヤベガ
       ▲マイネルプラチナム
       △テイエムオペラオー
       △ナリタトップロード
       △トウカイダンディー
       △オースミブライト

    にへい君の見解
  • 牡馬クラシック第1弾皐月賞である。桜花賞もそうだが、このレースも今までオープン・重賞で活躍してきた馬たちが、初めて顔を合わせるわけで、力関係がよく分からないケースが多く、予想する方は本当に苦労する。逆に言えば、圧倒的1人気になる馬がいても、勝負付けが終わっていないのだから信じきるのは危険ということになる。それにTRと本番はやはり違うもので、G1で結果を出している馬とそうでない馬とでは、その信用度がまったく違ってくる。クラシック初戦であるわけだから、当然G1を勝ったことのある馬はいないわけで、そういう意味でも信用度の高い馬なんて分かるわけもない。現に去年は圧倒的1人気のスペシャルウイークが3着に敗れている。だからこそ面白いとも言えるのだが、こういうレースで私が的中するのは滅多にないことである。
  • 今年のメンバーであるが、有力視されたアドマイヤベガが弥生賞でまさかの2着に敗れ、混戦模様となってきた。他のTRでもなかなか強い勝ち方で駒をすすめた馬もいるので、本当に分からなくなった。当日も道悪になるかもしれないという情報もあるし、かなり難しい予想になりそうだ。どうせ分からないのならば、私は思いきって自分の好きな馬というか、自分の愛する馬から勝負したい。そういうことで、今週の予想は参考にしない方がいいと思います。(いつも参考になってないけど)
  • 私の本命◎はシルクガーディアンである。私が一口所有する愛馬である。まさかこんな大レースに出てくるとはびっくりである。この馬が出走してくる以上は、他の馬を応援できるはずがない。理屈抜きでこの馬を応援させていただく。こんなふうに書くと勝つチャンスがないのに応援しているように聞こえるかもしれないが、この馬は実際に強い馬である。前走スプリングS3着も1角で大きな不利を受け、ほぼ最後方からレースをすすめるという最悪の展開を余儀なくされた。先行馬有利の流れの中で、直線だけで何とか3着を確保したのである。道中、無理に脚を使ったところもあっただろうに、よく直線伸びてきたと私は思う。あの不利さえなければ、と思うと悔しくて仕方ない。まあとにかく、このレースで問題だった距離も1800mまでは克服したわけで、あの厳しい展開でも最後まで伸びてきたのだから、あと200を走れるスタミナはあると思っている。さらに、この馬はまだまだ本当の実力を見せていないのである。ここ2ヶ月くらいは、ほぼ毎日といっていいほど坂路で時計を出している。その理由は「体が絞れない」からである。年明け5戦も走っている馬なのだが、未だに絞りきれず毎日走っているのである。追いきりはWでやるのだが、これがまた破格のタイムを出しており、絶好調を十分にアピールするのだが、これでもまだ絞りきれず余裕残しになっているのである。そういうことで、この馬は未だに完璧に仕上がったことがないのである。もちろん前走の馬体減も疲れではない。暖かくなってやっと絞れてきたところなのである。今回もマイナス体重の方がプラスと見ていいだろう。体さえ締まってくればまだまだやれるはずなのである。もちろん調子は絶好調である。そうでなければ、毎日は追えないし、追いきりだってあんな時計が出るはずがない。また、新聞紙上では道悪ならば、というコメントをよく見かけた。確かに前走の走りからも道悪は大得意なので、道悪の方が他が嫌がる分プラスだとは思う。でも、良馬場では戦えないということはないと私は思っている。きんせんか賞の切れ味を見る限りでは、良馬場の方がこの馬の良さを引き出してくれると思っている。ただ、相手があってこその競馬だから、やっぱり道悪の方がチャンスはあるのかなあ。まあ、これはどっちでも大丈夫でしょう。このように、この馬はけっこう強い馬なのである。まだ勝負付けが終わっていない段階なので、十分にチャンスはあると私は思っている。確かに、距離不安、勝ち上がるまで6戦もかかっている、前走なんだかんだで3着に負けている、強い馬を負かしたことがあるわけでもない、ということを考えると狙いづらい馬であることはよく分かる。しかし、私はこの馬をずっと見てきたからよく分かる。この馬は間違いなく強い馬である。結果はどうなるかは分からないが、応援する価値は十分にあるはずだ。なお、さらにこの馬のことを知りたい方は「一口馬主日記」を読んでもらえれば、この馬の長所短所がよく分かると思うので、参考にしてください。
  • 対抗○はアドマイヤベガにする。弥生賞で負けなければ独壇場だったのに、あの負けで一気に混戦となってしまった。さらに食欲不振で追いきりと1日ずらというアクシデントが痛い。追いきり自体はかなり良かったと思うので、結果的には関係ないかもしれないが、やはり予定が狂うというのはあまり良いことではない。人気を背負っているリスクを考えれば、少しは疑った方がいいだろう。とは言うものの、この馬は本当に強い馬である。弥生賞だって負けはしたが、直線でもほとんど最後方の位置からあっという間に伸びてきた。あの末脚は常識外れである。前走は休み明けという言い訳もあり、武豊だってまさか同じレースをやろうとは思っていないだろう。どう考えても今回は巻き返してくるはずである。ただ、スタートがいまいちでどうしても後手に回るというのはマイナスだろうし、多頭数だと馬群を捌くのも苦労する。やっぱり前走のように仕掛けが遅くなって負けるということもあるかもしれない。やっぱり絶対というほどの信用は置きづらい。でも、追いきりを1日延ばしたことで人気が落ちれば、少しでもオッズが高くなって逆においしい。無難に考えるならば、やはりこの馬だとは私は思う。まあ、今回はたまたま私の愛馬が出走するのでこの評価になっただけである。不安がある人気馬を狙うならば、人気のない自分の愛馬を応援した方がいいという判断である。
  • 単穴▲はマイネルプラチナムにする。若葉Sのこの馬の末脚には本当にびっくりした。重馬場であんな位置からあんなに伸びるものなのか、あまりの切れ味に本当にびっくりした。矢野進先生が「黒豹のようだ」と言っているが、本当にそんな感じである。休み明けであれだけの走りをするのだから、叩かれた今回はどんな走りをするのか本当に楽しみである。良馬場だともっと切れるというのだから、馬場はいいにこしたことがないだろうが、前走の走りからも道悪でも問題はない。とにかく、この馬の末脚がはまったら他は手も足も出ないかもしれない。ただ、前走は相手が弱すぎただけということも言える。今回は相手が一気に強くなるだけに、前走のような走りではとても届かないということも考えられる。休み明けでいきなり激走しているだけに2走ボケもけっこう恐い。若葉Sだけでは強いのかどうか分からないというのが正直なところである。
  • 4番手はテイエムオペラオーにする。毎日杯で4馬身差というのはかなり凄い。直線だけでこの着差なのだから、切れ味が違うということなのだろう。これだけ切れるのであれば、ここでも十分に通用すると思われる。連勝中という勢いも買える。ただ、本当に強いところとの対戦がないだけに、比較がどうしても難しい。中2週のローテもちょっと厳しいし、初めての輸送も心配である。ここは様子を見るのがいいだろう。
  • 5番手はナリタトップロードにする。きさらぎ賞、弥生賞と連勝し、一躍主役の座に躍り出た。この馬の良いところは安定したレース運びである。道中は中団で控え、3角あたりからじわりと仕掛け、4角で先頭を射程圏に入れ、直線抜け出すという、もっとも見てて安心できるレースをする。そういう意味からは軸にふさわしい馬と言える。重賞2連勝という実績も他を圧倒している。常識的にはこの馬をここまで評価を下げるのはおかしすぎる話である。だけど、私個人的にはあまり魅力を感じない。何というかもう一つ個性を感じないのである。こういう馬は大きな舞台で3着とか4着に負けるようなイメージがある。どうもG1で他を圧倒するという馬には見えないんだよなあ。まあ、実績が実績なだけに消すことはどうしてもできない。いくら低くてもこれ以下には下げられない。
  • 6番手はトウカイダンディーにする。ホープフルSで勝っていることを評価した。この時は相手が弱かったとはいえ、なかなか強い競馬をした。はまった時のこの馬の末脚はかなり強烈であることを印象づけた。前走は休み明けで力を出せなかったが、叩かれた今回は大きく変わってくるはずである。ムラのあるタイプだけにあまり信用もできないが、はまった時は強いだけに、その意外性に賭けることにした。
  • 7番手はオースミブライトにする。中山2000mの京成杯を勝っている実績を考えれば、ここでは消せない存在である。前走は調整不足で力が出せなかったので参考外である。京成杯では早め早めの競馬をして完勝しており、同じように安定したレースを運びができればチャンスはあると思う。リーディングジョッキーの蛯名騎手の手綱さばきに期待したい。とはいえ、やはり前走の負けはあまりにひどい。馬体重も大幅に減っていたので、あの状態から完調に戻すのはけっこう厳しいかもしれない。さすがに厳しい感じも否めない。
  • 8番手はニシノセイリュウにする。2戦2勝と無敗というのが未知の魅力を感じる。キャリアが浅いが、ニシノフラワーの仔という血統背景がそれを十分に補っている。前走の若駒Sでもスリリングサンデーとのマッチレースを制し、勝負強いところを見せつけた。ここに入ってもまったく見劣りしない雰囲気を持っている馬である。しかし、初重賞であることを考えても、本当に強いかどうかはまだ分からないところである。多頭数の経験もないし、厳しい流れで自分の競馬ができるかも疑問である。ニシノフラワーの仔ということは距離がどうかとも思ってしまう。人気になっていることを考えても、あまり信用はしない方がいい感じはする。
  • 9番手はマイネルシアターにする。弥生賞3着はそれなりに立派である。安定した走りで上位2頭以外には力を見せつけたという感じである。2頭のうち1頭でも崩れればこの馬にもチャンスは出てくることになる。とはいえ、どうもいまいち魅力がない。こういう馬は掲示板はあっても連対はないというタイプに思える。私にはどうしても買う気になれない。
  • 10番手はワンダーファングにする。前走は道悪競馬で圧勝という内容であり、今回も道悪ならばかなりやれそうな感じはする。だけど、今回は逃げることができそうにないし、最悪の1枠である。揉まれ弱いこの馬にとっては、かなり厳しい状況になってきた。それに私はこの馬はマイラーではないかと見ている。理由はないのだが何となくそんな気がするのである。距離延長もマイナスだと思う。
  • 11番手はマイネルタンゴにする。前走の切れ味はすばらしく、ここでも何とかやれそうな感じもするが、私はこの馬はマイラーだと思う。京成杯で11着に惨敗していることを考えても、ここで連対は難しいと思う。いくらブームでも無理だろう。
  • 12番手はヤマニンアクロにする。前走は見事な逃げ切り勝ちだった。マイペースの逃げならばまたもチャンスはありそうだ。しかし、共同通信杯は相手が弱かったと私は思う。ローテも間隔開きすぎである。逃げるという展開もかなり厳しい。さすがに私は潰されると見ている。
  • まあ、こんなもんですかねぇ。
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    G1皐月賞出走馬
    馬名 買い&消し
    ナリタトップロード
    (牡4・渡辺57)
    買い 弥生賞優勝、きさらぎ賞優勝。現在重賞2連勝中と勢いならばメンバーNo1である。TR戦の中でも最もレベルが高いといわれる弥生賞を完勝したことで一躍主役に躍り出た。とにかくレースセンスがすばらしい。中団でじっとしていて、3角でじわじわと動きだし、4角で先頭を射程圏に入れ、直線で突き放すという、最も安心できるレーススタイルである。弥生賞を勝ったことで、距離コースは問題になるはずがないし、G2馬ということで格も最上位にランクされる。弥生賞と同じようなレースさえ出来れば、結果は自然とついてくるだろう。
    消し 前走、前々走と完璧なレースをしており、文句が言えない内容だったのだが、何というか、どうも大物感がないというか、意外と存在感がないという感じがしてしまう。今は勢いがあるから上手くいっているだけという気もするのである。やはり500万で一度3着してしまったのが印象を悪くしているようである。確かに大物だったらこういうところで取りこぼさないものである。去年のスペシャルウイークも同じローテで結局3着に負けてしまったわけだし、重賞2連勝の調子を持続させるのはけっこう大変なことではないだろうか。
    アドマイヤベガ
    (牡4・武豊57)
    買い 弥生賞2着、ラジオたんぱ杯3歳S優勝。とにかく存在感が凄い馬である。前走の弥生賞は2着に負けたが、直線の入り口でまだほとんど最後方の位置から一気に2着まで伸びてきた末脚は常識を超えていた。負けはしたものの休み明け初戦ということを考えれば上出来の結果であり、次につながる内容だったと言える。そもそも武豊はTR戦ではその馬の実力を計るために極端に後ろからの競馬をしたりすることがたまにある。後ろすぎる位置からどのくらい伸びるかを確認するためだと私は思っている。シーキングザパールのNZT4歳Sがそうだった。本番では好位につけて圧勝しているように、本番では常識的な作戦に変えているのである。そう考えれば本番ではもっと安定してレースに徹するはずで、前走よりは間違いなくよい走りをするはずなのである。とにかく、この馬は2冠馬ベガの仔ということもあり、3歳時の他馬を子供扱いにした悠然とした走りからも、とてつもなく底の深い馬に感じられる。巻き返しは必至である。
    消し 前走負けたのはあまりに痛すぎる。この馬の神話が崩れさった思いがする。だいたい本当に強い馬ならば直線であんな位置にいる方がおかしく、この馬の実力に疑問がつくのは仕方ないことである。スタートが悪いとか、動きが不器用だとかという理由であるならば、そもそも本当に強い馬は、スタートもいいし、動きも器用なものなので、強い馬ではないと言っているようなものだ。叩かれた上積みは見込めるだろうが、ナリタトップロードに完敗しているだけに、逆転できるかどうかは分からない。同じようなレースではまず届かないと思うし、前に行けば意外と伸びなかったりするかもしれない。まあ、やはり恐いのはスタートだと思われる。スタートが悪ければどうしても後ろからの競馬になってしまう。やっぱり前走のようなレースになってしまうかもしれない。
    マイネルシアター
    (牡4・江田照57)
    買い 弥生賞3着。前々走500万セントポーリア賞を快勝し、試金石となった前走の弥生賞でも強力な2頭以外には完璧に抑えきり、重賞級の器であることを証明した。弥生賞では位置取りがやや後ろすぎたために、前のナリタトップロードに追いつけず、後ろのアドマイヤベガにも離されたが、もう少し前で競馬をすればもっと頑張れたと思う。弥生賞で好走したので距離コースは問題ない。ゆったりとしたローテも好感が持てる。G1になるとちょっとしたことで強い馬が実力を出し切れないということもあるので、いつものように安定した走りをしていれば勝手に結果が転がり込んでくるということもあるだろう。
    消し 前走上位2頭には決定的な差をつけられた。実力の違いと言われても仕方ない負け方である。この2頭に勝つのはかなり苦しいと思われる。ホープフルSでも4着に負けているわけだし、だいたい底を見せてしまったという感じもする。安定度の高い走りはいいのだが、逆に一発はないタイプと見られてしまう。いわゆる掲示板は外しそうにないが連対はないというタイプである。
    ワンダーファング
    (牡4・幸57)
    買い スプリングS優勝。前走の逃げはかなり凄かった。直線で後続を突き放すのだから凄いとしか言いようがない。上がりのタイムもメンバーNo1であった。まさしく圧勝である。不良馬場を苦にしないタイプで、少しでも時計がかかる方がこの馬にプラスになる。今の中山コースはこの馬にぴったりである。マイペースで逃げることができれば前走のような圧勝も十分に考えられる。血統もワンダーパフュームの全弟という良血である。
    消し とにかく揉まれ弱い。前走のようにマイペースだと強い競馬をするが、揉まれるとそれで終わりの馬である。前走も大外枠だったのが幸いしたようである。内枠に入るとどうしても外から被されるので自分の競馬に持ち込めなくなる。逃げるにしても前走勝っているだけに、他の馬もさすがに早めに仕掛けてくるはずで、そういう意味では今回はかなり厳しい展開になるかもしれない。ワンダーパヒュームの弟であることを考えると距離もちょっと長いかもしれない。
    タイクラッシャー
    (牡4・松永幹57)
    買い スプリングS2着。前々走のアーリントンCでもあわやの3着しており、最近の勢いは目を見張るものがある。アーリントンでは良馬場で切れ味を見せ、スプリングSでは道悪でしぶとさを見せた。どんな馬場にも対応できるのは大きな強みである。どちらか言えばエイシンキャメロンと僅差の勝負をしている良馬場の方がいいかもしれない。とにかく今調子はかなり良いようだ。この勢いでなんとか結果を出したいところだろう。
    消し 前走は決定的な差で負けているのが痛い。いい感じで先頭に並んだのに直線では引き離されるだけである。巻き返しはかなり厳しいのではないだろうか。まして相手はもっと強くなる可能性が高い。2着を死守するのもかなり大変なことだ。内容的にはアーリントンCの方が良かったと思え、きさらぎ賞でも惨敗していることを考えると、距離もマイルの方が合っている感じがする。2000mは経験もないし、ちょっと長いのではないだろうか。
    シルクガーディアン
    (牡4・横山典57)
    買い スプリングS3着。ご存じのとおり私の一口所有馬です。まさかこんなところでコメントできるとは思ってもみなかったです。もちろん私の馬が弱いわけがありません。強いに決まっています。とかいって、これではこのコーナーの趣旨に反しますね。それでは客観的に。まず前走3着も1角で落馬寸前の不利を受けていながら、直線だけで3着したという、かなり強い内容だった。普通ならばあの不利で終わりである。それでも3着まできたのは実力以外の何ものでもない。次に体調が絶好調である。この馬、使い詰めできている印象が強く、上がり目がないと思われるが、馬体がまだ絞りきれず、毎日のように時計を出している状態で、まだ完調の状態でレースを使ったことがないのである。暖かくなってようやく絞れてきたところなので、前走以上の走りも十分に期待できるのである。あとは一口馬主日記を読んでもらえれば、この馬の個性はよく分かると思います。
    消し やはり2000mを経験していないのは大きなマイナスである。血統的にマイラーという評価が多く、どうしても距離が長いという不安は拭えない。確かに1800mはこなしてはいるが、マイラーでも1800mまでならこなす馬はいる。この1F延長は短いようでけっこう長いものである。それに、今回の有力どころとはほとんど初対決となり、力関係がよく分からない。なんだかんだでTRで3着に負けていることを考えると、さすがに巻き返しは厳しいというのが冷静な判断かもしれない。勝ち上がるのに6戦も要した馬である。G1では力不足かもしれない。
    マイネルプラチナム
    (牡4・木幡57)
    買い 若葉S優勝、札幌3歳S優勝。前走の若葉Sでは長期休養明けにもかかわらず豪快な末脚で差し切った。休み明けだったせいだろうが、落ち着きがなくかなりイライラしているようで、道中もそんな感じで直線の入り口でも後方のままで、完全に自滅の形だった。それが大外に出したとたんに、1頭だけレベルが違うとばかりに一気に伸びてきたのである。あまりの迫力に私も言葉を失った。もともと札幌3歳Sを圧勝していることで、その実力は証明済みである。叩かれた今回はさらに上昇してくるはずである。それに走法からも道悪は得意とは思えず、良馬場ならばもっと凄い走りをしたはずである。矢野進調教師が「豹のようだ」というように、そのしなやかな走りは大器を感じさせるものである。
    消し まず前走は勝っているものの相手が弱すぎたのは否めない。確かに凄い末脚だったが、相手が弱かったから、凄く見えただけかもしれない。前走の末脚だけで高く評価するのはちょっと危険である。それに道悪であんな競馬をするとけっこう疲れがたまるものである。中2週というローテを考えても、必ずしも叩かれて上向くとは限らない。かえって2走ボケの方が恐い。レース運びも上手いとはとても言えず、器用さを要求される中山2000mでは、あまりに不器用すぎる感じは否めない。あの激しい気性も悩むところだ。
    ドラゴンブライアン
    (牡4・菊沢徳57)
    買い 若葉S2着。期待の素質馬がやっとのことで権利をゲットした。新馬戦を勝って、いきなり共同通信杯に挑戦、その次も弥生賞に挑戦と、陣営の期待を一心に背負っているのがはっきりと分かる。若葉S2着も陣営の執念を感じる。重賞を使った経験はプラスだろうから、この経験をうまく生かせばいい走りをするかもしれない。
    消し 共同通信杯、弥生賞と惨敗しているだけに、本番で巻き返せるかは疑問である。前走も相手があまりに弱かっただけという感じがする。それに重馬場だったことを考慮しても、2分6秒台という時計はちょっと遅すぎるのではないだろうか。一応G1に向かうステップレースなのだからもう少し時計が良くてもいいと思う。弥生賞も使っているので、ローテはかなり厳しいといえる。
    オースミブライト
    (牡4・蛯名57)
    買い 京成杯優勝。中山2000mの重賞を勝っているのは大きなプラスである。距離コースは問題になるはずがない。前走は中間のアクシデントで調整不足となったが、この中3週で、かなり回復してきたはずで、本来の調子を取り戻していればチャンスはでてくる。ラジオたんぱ杯3歳Sでは後方からの競馬で3着に甘んじたが、京成杯では早めに仕掛ける競馬で結果を出し、安定したレースもできることを証明した。とにかく体調の回復である。
    消し 前走の体調はあまりにひどかった。輸送が長くなったこともあるが、馬体重が大幅に減っていたのがあまりに痛い。中3週でどこまで回復するかかなり疑問である。京成杯も今思えば相手がかなり弱かったと思われ、あのレースを勝ったというだけではあまり当てにできない。ラジオたんぱ杯で3着、朝日杯では10着と負けている馬なのだから、そんなに強い馬ではないというのが正しい判断かもしれない。
    テイエムオペラオー
    (牡4・和田57)
    買い 毎日杯優勝。重賞で4馬身差圧勝はあまりに凄い。スローの展開を好位で折り合い直線だけで他を引き離しているのだから瞬発力が違いすぎるのだろう。外国産馬も走れる混合戦だっただけにその価値はかなり高い。3連勝中という勢いもいい。距離も問題になるはずがない。稍重で勝ったこともあるので、中山の荒れ馬場も苦にはしないだろう。とんでもない馬がいきなり現れたものだ。
    消し 一番心配なのはローテが中2週しかないことである。それで初めての輸送となる。もともとクラシックを意識していれば、そんな不安もないのだろうが、重賞に挑戦したら意外と強かった、それじゃあクラシックにチャレンジしてみようか、という感じで、準備が間に合わない感じがするのである。前走も相手が弱すぎただけで、それほど強くない馬ということも十分に考えられ、あくまでも試金石の一戦ということになるだろう。
    ヤマニンアクロ
    (牡4・勝浦57)
    買い 共同通信杯優勝。重賞を勝っている実績は評価しなければいけない。このときは、うまくスローに持ち込み、直線で他を引き離すという完勝と言っていい内容だった。この馬は、タメ逃げできると、ラストは意外と切れる脚を使えるだけに、うまく脚を貯めることさえできれば、直線でもなかなか捕まらない。前走休み明けで快勝しているだけに、ゆったりとしたローテはこの馬にとってはプラスとなるだろう。
    消し 前走は何もかもが恵まれた。まず相手関係が弱かった。グラスグラードが圧倒的人気を背負ったが、結果的には大したことがなかったし、その他の好走馬もその後目立った活躍をしているわけでもない。次に展開に恵まれた。人気がなかったことで他馬がノーマークにしてしまった。あれだけのんびり逃げれれば当然の結果である。しかし、G1ではそんなに甘くない。同型のワーンダーファングもいるし、のんびりと逃げることができるわけがない。相手だって前回とはあまりに違いすぎる。
    ニシノセイリュウ
    (牡4・河内57)
    買い 若駒S優勝。現在2戦2勝と無敗である。新馬戦では5馬身差圧勝。若駒Sもスローの展開をスリリングサンデーを徹底マークし、上がりだけの競馬で叩き合いになったが、競り落とす形で完勝している。このキャリアでこの強さなのだから、どこまで伸びるのか楽しみな1頭である。ニシノフラワーの仔であるという血統も奥を感じることができる。
    消し 2戦というキャリアはちょっと浅すぎる。前走も少頭数で実質2頭だてみたいなものだった。レベルの高い馬が集結するG1で実力を発揮できるか、かなり疑問である。揉まれて力が出せないということもあるだろう。さらに、重賞を経験していないので、今回の有力馬たちとの力関係が分からない。根本的にそれほど実力が実はないということも十分に考えられるわけで、信じきるのは危険だと思われる。
    トウカイダンディー
    (牡4・後藤57)
    買い ホープフルS優勝。このときは1頭だけレベルが違うとばかりに直線で突き抜けた。中山2000mで完勝したのだから、非常に価値のあるレースだった。新馬戦でも3歳とは思えないスピードを披露しており、その時点でかなりの大物であることは予想できた。東スポ杯と弥生賞では凡走しているが、実力負けというよりは力が出せなかっただけ、という感じで、自分のレースができれば必ず鋭い末脚を繰り出す馬である。特に前走は年明け初戦というのが大きく、一度叩かれた上積みで次は大きく変わってくるはずである。もともと権利は持っていたのだから(結果的にはやばかったが)無理して弥生賞で仕上げる必要はなかったわけで、、あくまで本番は皐月賞だと思っていたはずである。
    消し なんだかんだで前走6着に負けているのは痛いところだ。いくら年明け初戦でも本当に強い馬ならば掲示板は外さないのではないだろうか。結局はオープン特別しか実績がなく、重賞では2度走って2度凡走していることになるわけで、実力的にも1枚落ちるのかもしれない。それに、気性が難しく、気が乗らないとそれで終わりというタイプに感じるだけに、安定度はどうしても期待できない。
    マイネルタンゴ
    (牡4・柴田善57)
    買い 菜の花S優勝、中京3歳S2着。外国産馬に人気が集まる中、しっかりとした末脚で他を寄せ付けなかった。けっこう強い勝ち方だった。中京3歳Sで2着しているので2000mもまあ大丈夫だろう。現在2連勝中だけに勢いもかなり感じることができる。前走の走りからすると荒れ馬場もかなり得意そうだ。ブームなだけに「タンゴ」という名前はあまりに魅力的だ。
    消し 前走オープン勝ちもTR戦じゃないだけにレベルが疑問である。2着馬も500万で惨敗していた馬だっただけに、このレースの結果だけではあまり高い評価はできそうにない。現に重賞の京成杯では11着に負けている。もしかしたら、2000mは少し長いのかもしれない。確かに2連勝も1600mと1400mである。
    タイキヘラクレス
    (牡4・田中勝57)
    買い ヒヤシンスS優勝。ダート戦とはいえオープンを勝っている実績を持つ。陣営は芝は大丈夫とコメントし続けている。ヒヤシンスSもスタートが悪かったのに、子供と遊んでいるように楽に追走し、直線では楽に差し切ってしまった。このレースを見る限りだとかなりの大物という感じはした。本当に芝が大丈夫なのであれば、直線で一気に伸びてくる可能性も十分にある。
    消し やはり芝で1勝もしてないのは大きなマイナスである。芝未経験というのであれば、まだ期待できるのであるが、2度走って2度惨敗なのだから、ちょっと魅力はない。常識的にはダート馬だと判断したくなる。前走もよく伸びているとは思うが、アドマイヤベガとほぼ同じ位置にいて、終わってみれば0.9秒差。この差はあまりに大きすぎる。常識的に考えて逆転は無理である。
    タガノブライアン
    (牡4・藤田57)
    買い 毎日杯2着。よく分からない馬だが、重賞で2着したのだから強いのだろう。距離も問題になるわけがない。ブライアンズタイム産駒はとにかくG1に強いので、この馬も何をしでかすか分からない。まだまだ成長途上らしく、潜在能力は高いと陣営はまだ底を見せていないことを強調している。
    消し 前走2着も4馬身差というのは離されすぎである。いくらなんでも逆転は無理だろう。まして、さらにメンバーが強くなっているのだから、2着を死守するのも厳しいと言わざる得ない。初めての競馬場だとイレ込む傾向があるそうで、初めての輸送もマイナスとなりそうだ。
    カシマアルデル
    (牡4・的場57)
    買い 中山2000mの葉牡丹賞を勝っており、距離コースは問題ない。ホープフルSでは1人気に推されたほどである。前走は少し不利があったようだし、道悪が敗因かもしれない。調子はいいようである。
    消し オープンでは掲示板すら載ったことがない。実力不足と言われても仕方ない実績である。なんとか抽選は通ったものの、さすがにこのメンバーでは厳しい戦いになりそうだ。切れる脚もないだけに、一発も考えづらい。
    アドマイヤラック
    (牡4・岡部57)
    買い うーんこれは困った。鞍上が岡部。抽選をくぐり抜けてきた馬は意外と走る。
    消し 前走若葉Sで15着に惨敗。2勝もダートでの話。芝のG1で好走する要素は何もない。常識的には無謀すぎる挑戦である。
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