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G3関屋記念の反省

G3関屋記念の結果
1 4-08リワードニンファ 後藤 1.31.6---35.0 466kg-6 4人気
2 7-14ブラックホーク 蛯名 1.32.02.1/235.7 530kg+12 3人気
3 5-09スピードワールド 的場 1.32.13/435.4 502kg-2 1人気
4 7-13サンライズアトラス 柴田大 1.32.41.3/435.9 478kg0 13人気
5 2-03ゴーストソルジャー 加藤 1.32.5クビ36.3 484kg-2 8人気
単勝680円 枠連750円
複勝200円 230円 140円 馬連2080円
予想と見解
G3関屋記念の感想
  • 凄い!あまりに凄すぎる!レコードが出る予感はあったけど、1分31秒6はあまりに速すぎる。こんなタイムで走られたのだからリワードニンファの実力に脱帽するしかない。そして、2着も1年以上の休み明けのブラックホークに粘られては仕方ない。予想でブラックホークで負けるならば納得できると言ったとおり、今回の負けは納得の完敗である。スピードワールドもそれなりに頑張ったが、結果的には相手が悪すぎたということになると思う。と言っても、私はこの馬はもっとレベルの高い馬だと信じていただけに、やっぱりがっかりというのが本音である。今後はこの馬を買わないとは言わないが、怪物という評価はしないであろう。とにかく、これくらい強い走りを見せられると気持ちがいいものである。馬券では負けたが、いいレースを見せてもらったという気持ちの方が強い。
  • 勝ったのはリワードニンファであった。まさかこんなに強い馬とは思っていなかった。展開とか流れ次第ではチャンスがあるとは思っていたが、それはあくまで有力馬がもたついた場合と私は思っていた。しかし、今回のレースは「力が違う」という内容である。これだけ強い勝ち方されては何も言えない。夏は牝馬が強いというレベルの話でもない。2着と2馬身以上の差をつけていることからもよく分かる。本当に強かった。ただ、今までのレースから、ここまでの実力を予想するのはけっこう厳しいと思う。この馬を追いかけてきた人には分かったのかもしれないが、G1中心にしか馬を見ていない私としては、今振り返ってもこんな強い馬とは予想できなかった。そういう意味では、高く評価できなかったのは仕方ないことだと思う。とにかく今後が楽しみになった。目標はもちろんマイルCSだろう。今回のような走りが中央場所でもできるかどうか疑問は残るが、これだけのタイムをまぐれでは出せないだろう。G1でもそれなりに走ってくれるのではないだろうか。もちろん、相手は今回以上に強くなるが。
  • 2着はブラックホークであった。リワードニンファにもびっくりしたが、実は私はこっちの方にもっとびっくりした。1年以上の休み明け、馬体重も大幅増という状況で、しかもレコード決着というとんでもない厳しいレースだったにもかかわらず、2着してしまうなんて、とても信じられない。前が崩れたのを追い込んでというのであれば、理解できなくもないが、超ハイペースを先行して粘っているのだから、明らかに実力だろう。もともとNZT4歳Sで3着したこともある強者であるが、こんな走りができるのとは私の予想をはるかに超える大物かもしれない。次はもっと良くなるだろうし、最大の目標であるマイルCSでもかなりやれそうだ。
  • 3着はスピードワールドだった。レコード決着という展開では、後ろからではとても届かない。よく追い込んでいるが、流れが悪すぎたというのが大方の見方でしょう。確かにそうだとは思うけど、4歳時に安田記念3着していることを考えれば、もっと走っていいはずである。私としては大いに不満な結果である。まあ、勝手に強いと思いこんだ私の問題だから、この馬が悪いわけではないのだけど。でも、今回の走りでこの馬の評価が難しくなった。まだ本調子じゃなかったと見るべきか、これが実力と見るべきか、どちらととるかで次回の馬券作戦が変わってくる。私は何となくこれが実力のような気もするが、現時点では何とも言えない。次走に注目したい。
  • 4着はサンライズアトラスであった。14人気とまったく人気がなかったにもかかわらず4着にがんばった。私は面白い存在だと思っていたので、とても嬉しく思う。今回のレースを見て思ったのは、この馬は1200mよりもマイルの方が合っているということである。1200m戦は先行馬もなかなかばてないので、後方から競馬をするこの馬にとってはどうしてもムラが出てしまう。でも、マイルだと1200mよりは流れがゆるいので、それなりのレース運びができる。根本的に距離に限界があれば1200m戦で戦うしかないが、今回の走りからも距離は問題ないと思われる。次も注目した方がいいと思う。
  • 5着はゴーストソルジャーであった。この馬も強くなったなあ。まさかマイルの重賞で掲示板とは夢にも思わなかった。準オープンを勝った1400mがベストなんだろうが、これでマイルにも目途がついただろう。ただ、これからのマイル重賞でさらに上に行くのは厳しそうだ。オープン特別あたりで、もう少し実力をつけた方がいいと思う位。
  • モンレーブは7着であった。これだけレベルの高いレースをされてはこれが精一杯である。準オープンくらいならば楽に勝てるだろう。
  • スギノキューティーは8着であった。NHKマイルC3着の実績を考えれば、もっと走っていいような気もするが、ここらへんが実力の限界なのかもしれないなあ。
  • エアガッツは9着であった。こういう馬である。連勝できるタイプの馬ではないのである。それにしても、前の馬に乗ってしまうなんて、気性がまだまだである。こんなレースをしているようでは、とても上には行けないだろう。
  • ヒコーキグモは14着であった。中舘騎手のコメントだと直線で本気で走らなかったらしい。まだ集中力に欠けるらしいってもう6歳だぞ、あまりにだらしない。次も期待できないだろうな。
  • まあ、こんなもんですかねぇ。
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    参考
    G3関屋記念の予想
    結論
    馬番連勝複式 軸9--6-7-8-13-15 縦6-7

      ◎スピードワールド
      ○エアガッツ
      ▲スギノキューティー
       △リワードニンファ
       △ヒコーキグモ
       △サンライイズアトラス
    にへい君の見解
  • 夏のマイル重賞として有名なこのレース。と言っても特にこれといった傾向があるわけではない。夏の重賞全般に言えることだが、G1で好走した馬が出走してくる場合とそうでない場合とでは、レースそのものが全く変わってくるものである。そういうことで、メンバー構成を見ながらの予想にならざる得ないことになる。今回のメンバーを見てみると、昔は強かったが、最近はいまいち、でもやっと復活の兆しが見えてきた、という馬があまりに多すぎる。こういう馬は、復活の兆しが見えたとたんに一気に人気になり、それを簡単に裏切るというパターンがけっこうあるだけに、「兆し」だけではどうしても買いづらいものである。今回もかなり難しい予想になりそうだ。夏のレースはとにかく体調重視というのがセオリーなので、そこらへんを重視して予想してみたい。
  • 私の本命◎はスピードワールドにする。4歳時に安田記念でタイキブリザード、ジェニュインを相手に僅差の3着という実績がある。ほとんど最後方からの競馬でのものであり、その決め手の凄さはかなりのものである。これは古馬になったらどんな怪物になるかと思っていたら、信じられないほどの不振を極めた。いつ復活するかと言われながらも負け続け、そういう意味では今回も半信半疑というのが正直なところである。しかし、4歳で安田記念3着した馬が本気になれば、こんなレースは楽勝のはずである。体調が戻っているのかどうかだけが問題なのである。で、その体調であるが、前走の朱鷺Sで5着と好走、後方から上がり33.9というとんでもない末脚を見せており、復活の兆しを十分に見せた。勝ったエアガッツとの差は0.2秒差で、叩かれた上積みを考えれば、逆転は十分に可能である。ただ、去年の富士Sでもそう思わせておいて9着に負けているだけに、今回もあまり信用しすぎると痛い目にあうと思っていたので、そんなに高い評価はしないようにしようと私は思っていた。ところが、最終追いきりのタイムを見て考えが変わった。5F61秒台-3F35秒台なんてそう簡単に出せるものではない。今回はかなり体調が戻っていると私は判断した。もちろんそう判断した以上は本命◎にするしかない。この馬が本気になれば展開も枠順も関係ない。このメンバーならばきっと圧勝するはずである。今回のレースではまだ極端に人気を背負うこともないだろうから、ある意味では狙い目である。負けて悔いなし、この馬の復活に期待する。だけどまあ、不安がまったくないわけでもないので、とりあえず縦目だけは押さえておきます。
  • 対抗○はエアガッツである。前走久々に朱鷺Sを勝ち、ついに復活した。56kgという厳しいハンデを克服しての勝利だけにその価値は高い。今回同斤量であり、メンバー構成もそんなに大きくは変わっていない。もともとダービー6着の実績もある馬だけに、ここで中心的な存在になるのは仕方ないと思われる。新潟で3勝しているように、コースも合っている。ラジオたんぱ賞勝ちの実績を考えても平坦コースが合っているのかもしれない。掛かる気性から言って、距離もマイルくらいが合っているのではないか。前走の32秒台というタイムも素晴らしかった。前走勝ったことで勢いも十分である。今の新潟はスピード馬場で平坦なので、とにかく前が止まらない。ある程度前に位置取れることも展開のうえで安心できる。こう考えてくると、この馬で間違いないだろうと思いたくなるところだが、どうしても不安が残る。何が?と言われると何となくとしか言いようがないのだが、イメージ的にこういうタイプは連勝できないような気もしているのである。まあ、言ってみれば、オープン特別と重賞では全く質が違うということであり、オープン特別を勝ったからと言って、重賞で好走できるという裏付けにはちょっと乏しいということである。そして個人的な決め手としては、鞍上が木幡騎手になったのに非常に不安を感じてしまった。木幡騎手は福島出身なので応援しているが、大きなレースでの人気馬騎乗となるとやっぱり・・・という感じである。そういうことで、評価を一つ落としてしまった。
  • 単穴▲はスギノキューティーにする。重賞勝ちはフラワーCだけであるが、NZT4歳Sでエルコンドルパサーの2着、NHKマイルCでもエルコンドルパサーの3着と、レベルの高いところでの実績が光る。4歳の秋以降は成績が悪かったようだが、よく見てみれば、距離1800m以上かダートばかりではないか。私はこの馬は1400m〜1600mがベストの馬だと思っているので、そういう意味では負けて当然とも言いたくなる。現にマイル戦ならば、前走の朱鷺Sと暮れの阪神牝馬特別で3着と好走している。つまり1600m以下に限れば、未だにクイーンC4着が最も悪い成績なのである。個人的にはベストは1400mと思っているので、距離が1F長かったという気もしないでもないが、平坦コースならば気にすることはないだろうし、NHKマイルC3着の実績からもマイルは守備範囲だという認識でいいはずだ。前走同条件で3着という勢いも買えるし、叩かれた上積みも見込める。エアガッツを逆転することも十分に考えられる。だけど、やっぱり今までの不振は気になるところだ。いくら距離が長かったにしろ1800mならばもっと走ってもいいとは思う。意外と成長していないということも考えられるだけに、重賞ともなるとどこまで頑張れるかは分からないという気持ちもある。けっこう悩んだが、最終的にはNHKマイルC3着の実績を信じることにした。
  • 4番手はリワードニンファにする。前々走エプソムCで3着という実績が光る。やや後ろの位置から差してきているように、切れ味はなかなかのものを持っている。前走の七夕賞では6着に敗れたが、私は距離が長すぎたと見ている。こういうタイプの馬は、流れが速いマイルくらいの方が味が出るのではないか。そういうことでこの評価にした。ただ、エプソムCにしろ、七夕賞にしろ、そんなに強いメンバーと戦ってきたわけではないだけに、どこまで信用していいかは分からない。いくら夏に強い牝馬と言っても実力的には牡馬との戦いは厳しいものである。惨敗しても文句が言えない馬だという認識も持っている。
  • 5番手はヒコーキグモにする。きさらぎ賞を勝ち、アーリントンCでも2着、NHKマイルCでも4着と踏ん張るなど、4歳時はレベルの高いところを戦ってきた。その後は休みがちでまともに走れず、パッとした成績を残していない。やっと、今年の春から走れるようになったようで、叩かれ3戦目のエプソムCでなんとか5着にがんばった。徐々に回復していることは十分に感じられただけに、そろそろ復活しても不思議はない。前走の宝塚記念は相手が強すぎたうえに、距離が長すぎた。得意のマイル戦ならばあんなには負けない。もちろん、相手だって一気に弱くなっている。前が止まらない新潟コースというのも、先行するこの馬には大きなプラスと思われ、復活する願ってもないチャンスだと思われる。ただ、古馬と戦うようになってからは1度も連対していないというのも事実ではある。単なる早熟馬で、古馬では実力不足ということも十分に考えられるだけに、そんなに大きくは期待できないのも確かではある。でもまあ、条件がこれほど揃うこともないだろうから、押さえは必要だろう。
  • 6番手はサンライズアトラスにする。去年のバーデンバーデンCを勝ち、続く函館SSも3着という実績を持つ。去年から力をつけた馬なので、さらに成長している可能性も十分である。追い込み一辺倒の馬であるが、去年の函館SSでは先行馬が1着2着する中で後方から3着まで追い上げているように、他力本願的な追い込み馬ではない。マイル実績は乏しいが、準オープンで1勝しているし、展開的にも先行馬が圧倒的有利のスプリント戦よりも戦いやすいかもしれない。休み明けを1度叩かれた上積みも見込め、ここではけっこう面白い存在になりそうだ。でもやっぱり距離の不安は拭いきれない。スプリント戦でブレークしたという印象が強いだけに、どうしてもスプリンターという評価をしたくなる。それに、新潟の今の馬場では前が止まりそうにないという展開の不安も拭えない。休み明けとはいえ前走8着だっただけに、1度叩かれただけでどこまで変わるかも分からないし、判断に非常に悩んだが、人気があんまりないので押さえることにした。
  • 7番手はブラックホークにする。昨年のダービー卿CTで優勝し、続く京王杯SCでもタイキシャトルを相手に3着と好走と、その素質の片鱗を見せつけた。安田記念は11着に惨敗したが、不良馬場で力を出せなかっただけであり、気にすることもないだろう。マイル戦は7戦5勝6連対と抜群の実績を誇り、着外は安田記念だけというのだから恐れ入る。他の距離を加えても、安田記念を除けば5着以下に負けたことがないという安定度の高さも素晴らしい。順調であれば、負けられない一戦ともいえるくらいの実力の持ち主なのである。となれば、やはり今回問題となるのは1年ぶりという休み明けだけである。初戦から力を出し切れるかどうかというのは走らせてみないと分からないだけに、取捨がかなり難しい。G1連対とかもう少し凄い実績があれば押さえなければいけないと思うが、しょせんG3を1勝した実績しかないだけに悩むところだ。本当に困ってしまったが、悩んだときは人気のない馬を買うのが私の基本方針なので、今回は見送ることにした。これで連対されても素直に諦めよう。
  • 8番手はタヤスアゲインにする。青葉賞優勝、アーリントンC3着、スプリングS3着など、4歳時は重賞で活躍した馬である。前々走の谷川岳Sで4着したことは、初の古馬戦だったこと、新潟のマイル戦であったこと、タイムが32秒台という素晴らしいものだったこと、ほぼ1年ぶりのレースだったことを考えれば、非常に高く評価できるものである。アーリントンCといい谷川岳Sといい、休み明けのマイル戦で好走する傾向があり、間隔が開いた方がいいタイプかもしれないし、青葉賞勝ちがある割にはマイルくらいの距離の方が合っているのかもしれない。そういうことを考えると、今回はけっこうチャンスかもしれない。しかし、何となくだが私には勝負弱い馬という感じがしてならない。なんだかんだで4歳以降ではマイルで連対したこともないわけだし、前走も人気で11着に大きく負けている。本当に何となくとしか言いようがないのだが、古馬重賞で好走できる器に感じられない。馬券的には面白い存在とは思うが、私は見送りたい。
  • 9番手はミラクルタイムにする。4歳時に毎日杯、京都4歳特別と重賞を連勝し、秋はジャパンカップを目指すと豪語していた馬である。ところが、古馬との対戦ではオールカマー7着をはじめ、未だに掲示板すら載ったことがないという低調ぶりである。前走のレースは後方からの競馬で0.4秒差の8着となかなか内容が良かっただけに、復活の期待がかかる。だけど、私としてはマイル戦を経験していないというのが不安である。古馬重賞となると、初めての距離で好走できるほど甘くはないと思われる。また、古馬戦線で掲示板を外しているのは単なる実力不足ではないかと私は見ている。そういうことであまり評価していない。
  • 10番手はヒロデクロスにする。昨年、安田記念3着、スワンS3着、マイルCS3着とマイルの1線級で活躍しており、G1実績ならばメンバーNo1といえる。ところが、今年になってからは去年の活躍が嘘のように惨敗続きである。8歳という年齢的な衰えをいやが上にも感じてしまう。まあ、もともと重賞勝ちがないことからも分かるように、相手なりに走るタイプで、どんなレースでも好走どまりという典型的な決め手不足の馬である。去年のこのレースで5着に敗れていることからも、そんなに大きくは期待できないと私は思っている。春に戦ってきたメンバーよりは、相手が楽になったとは思うので、復活もないとは言えないが、私はあまり評価していない。
  • 11番手はモンレーブにする。4勝中3勝がマイル戦なので距離はピッタリでしょう。しかもこの4勝すべて新潟だというのだから新潟巧者というか、新潟専用馬という感じである。持ちタイム1.33.7も悪くはない。後ろから差す競馬を得意としているようなので、重賞の厳しい流れで前が潰れる展開だと面白い存在となる。前2走は2000m戦なので度外視でいいだろうし、前走は8着ながら後方からよく追い込んでおり内容的には悪くはない。ただ、5月に900万を勝ち上がったばかりで、準オープンで3着8着という実績を考えると、いくら得意の新潟マイル戦と言っても、別定重賞というのはあまりに壁が高いというものである。条件がベストというだけで勝てるほど競馬は甘くない。格を考えれば、厳しい戦いになると判断するのが常識的だと思う。
  • 12番手はホーセンホーライにする。去年の道新杯でランニングゲイルの2着という実績を持ち、準オープンでもキュンティア、ブラボーグリーンと好勝負していた馬であり、オープン級の実力は持っていると思っていい。1400m〜1600mで6勝をあげ、1800mの道新杯を2着なのだからベストはマイルと判断したい。中山金杯6着は距離が長かったと見るべきではないだろうか。去年は夏場に好走しているのも好材料である。しかし、約7ヶ月ぶりの休み明けというのは大きなマイナスと言わざる得ない。重賞ウイナーであればまだしも、オープン2着が最高という実績しか持っていないことを考えると、いきなり別定重賞で好走するというのはかなり難しいものだと判断したくなる。まだ底を見せていないようにも感じるだけに、一発ありそうな気もしないではないが、私はこういう馬は評価しないことにしている。
  • 13番手はミナモトマリノスにする。デビューから3連勝で若葉Sを勝ち、皐月賞でも4着と好走、秋には4歳ながら京都大賞典でマーベラスサンデーの2着とG1級の実力を見せつけた馬である。しかし、意外や意外にも、その後の古馬戦線では鳴かず飛ばずである。昨年のカシオペヤSで4着した以外は、掲示板にも載れないという大スランプに陥った。前走の朱鷺Sでは先行して0.3秒差の6着と復活の兆しを見せてくれただけに、そろそろ大爆発を期待したいところだ。前述したとおり能力はG1級とも考えられるだけに、きっかけをつかめばこのレベルならばあっさりということも十分に考えられる。しかし、ベスト距離は2000m前後と思われることと、同じ条件にもかかわらず斤量が2kg増えることを考えると、今回のレースで完全復活というのはちょっと厳しのではないかと私は見ている。徐々に良くなっているのは感じるのだが、こういう馬はどうしても信用できない。
  • 14番手はセザンファイターにする。準オープンとはいえ、前走新潟で勝っているのはいい。勢いは非常に感じることができる。去年の新潟でも900万の弥彦特別でマイルを1.33.8で走っているという実績もあり、新潟3勝という新潟巧者である。33秒台のタイムからもマイル戦も特に問題ないと思われる。しかし、前走の勝ちは人気薄の逃げ切りという展開に恵まれたところが大きいと思われ、これまで準オープンで安定しなかった実績を考えても、実力でオープンを勝ちきるだけの力はつけていないと思う。マイル戦も久々なので、流れにとまどう可能性もある。さすがに重賞では厳しいだろうというのが私の評価である。
  • 15番手はゴーストソルジャーにする。5月に準オープンのフリーウェイSを勝ち、続くバーデンバーデンCで3着とオープンでも十分に戦える実力をつけてきた。勢いはそれなりに感じられる。しかも新潟では4回走って1勝2着1回3着2回と相性がすこぶる良い。しかし、フリーウェイSを勝つ前の2戦が、マイル戦で12着、11着と惨敗していることを考えると、マイルは距離が長いと判断したくなる。ダービー卿CTはともかく、準オープンで10着はあまりに問題である。得意の新潟だとしても、マイル重賞ではあまりに荷が重い。よく考えてみれば、前走1200mの函館SSで7着に負けているのだから、マイル重賞で巻き返せるはずがないではないか。
  • 16番手はコクトジュリアンにする。4歳時にクリスタルCを勝っている重賞ウイナーである。オープン特別3勝、6連対という実績を誇り、G2のCBC賞で3着という実績も持つ。G1経験もあり、格だけならばなかなかのものである。しかし、この好走はすべて1200m戦である。マイルで2勝している実績もあるが、あくまで3歳戦のものである。常識的には生粋のスプリンターと見るべきである。まして、すでに8歳という年齢からか、最近はどんどん成績が落ち込んでおり、明らかに下降線をたどっている。得意の1200m戦で結果が残せなくなったからと言って距離を延ばしてきても、そんなにガラリと変わるものではない。すでにピークが過ぎたと判断するのが妥当だと思われる。
  • 17番手はドゥーワップにする。去年の朱鷺Sで3着という新潟オープンの実績があることを忘れてはいけない。1度は準オープン特別を勝っていることを考えても、ローカル重賞ならば十分に通用するだけの力は持っているはずである。とはいえ、最近の走りはあまりにひどすぎる。準オープンで掲示板どころか1桁着順にも入れないのが5戦も続いているのだから、言葉を失う。得意距離は1400mだと思われるだけに、マイルの別定重賞で巻き返すのはかなり厳しいと言わざる得ない。
  • 18番手はゴールドジャパンにする。ダート1200mでしか勝っていないのだから、常識的にはダートの短距離馬と見たくなる。前々走バーデンバーデンCで4着しているので、オープンの芝がまったくダメというわけではないとは思うが、不良馬場での結果だし、ハンデも48kgと恵まれた。前走は準オープンで7着に負けているわけだから、やはり別定重賞では厳しいと判断したくなる。それに、マイルで実績がないことに変わりはないので、やはり買いづらい馬である。ミホシンザン産駒だから能力的には距離もこなせそうな気もするし、がんばってほしい気もするが、データ的には苦しいと言わざる得ない。
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