G3関屋記念の感想
凄い!あまりに凄すぎる!レコードが出る予感はあったけど、1分31秒6はあまりに速すぎる。こんなタイムで走られたのだからリワードニンファの実力に脱帽するしかない。そして、2着も1年以上の休み明けのブラックホークに粘られては仕方ない。予想でブラックホークで負けるならば納得できると言ったとおり、今回の負けは納得の完敗である。スピードワールドもそれなりに頑張ったが、結果的には相手が悪すぎたということになると思う。と言っても、私はこの馬はもっとレベルの高い馬だと信じていただけに、やっぱりがっかりというのが本音である。今後はこの馬を買わないとは言わないが、怪物という評価はしないであろう。とにかく、これくらい強い走りを見せられると気持ちがいいものである。馬券では負けたが、いいレースを見せてもらったという気持ちの方が強い。
勝ったのはリワードニンファであった。まさかこんなに強い馬とは思っていなかった。展開とか流れ次第ではチャンスがあるとは思っていたが、それはあくまで有力馬がもたついた場合と私は思っていた。しかし、今回のレースは「力が違う」という内容である。これだけ強い勝ち方されては何も言えない。夏は牝馬が強いというレベルの話でもない。2着と2馬身以上の差をつけていることからもよく分かる。本当に強かった。ただ、今までのレースから、ここまでの実力を予想するのはけっこう厳しいと思う。この馬を追いかけてきた人には分かったのかもしれないが、G1中心にしか馬を見ていない私としては、今振り返ってもこんな強い馬とは予想できなかった。そういう意味では、高く評価できなかったのは仕方ないことだと思う。とにかく今後が楽しみになった。目標はもちろんマイルCSだろう。今回のような走りが中央場所でもできるかどうか疑問は残るが、これだけのタイムをまぐれでは出せないだろう。G1でもそれなりに走ってくれるのではないだろうか。もちろん、相手は今回以上に強くなるが。
2着はブラックホークであった。リワードニンファにもびっくりしたが、実は私はこっちの方にもっとびっくりした。1年以上の休み明け、馬体重も大幅増という状況で、しかもレコード決着というとんでもない厳しいレースだったにもかかわらず、2着してしまうなんて、とても信じられない。前が崩れたのを追い込んでというのであれば、理解できなくもないが、超ハイペースを先行して粘っているのだから、明らかに実力だろう。もともとNZT4歳Sで3着したこともある強者であるが、こんな走りができるのとは私の予想をはるかに超える大物かもしれない。次はもっと良くなるだろうし、最大の目標であるマイルCSでもかなりやれそうだ。
3着はスピードワールドだった。レコード決着という展開では、後ろからではとても届かない。よく追い込んでいるが、流れが悪すぎたというのが大方の見方でしょう。確かにそうだとは思うけど、4歳時に安田記念3着していることを考えれば、もっと走っていいはずである。私としては大いに不満な結果である。まあ、勝手に強いと思いこんだ私の問題だから、この馬が悪いわけではないのだけど。でも、今回の走りでこの馬の評価が難しくなった。まだ本調子じゃなかったと見るべきか、これが実力と見るべきか、どちらととるかで次回の馬券作戦が変わってくる。私は何となくこれが実力のような気もするが、現時点では何とも言えない。次走に注目したい。
4着はサンライズアトラスであった。14人気とまったく人気がなかったにもかかわらず4着にがんばった。私は面白い存在だと思っていたので、とても嬉しく思う。今回のレースを見て思ったのは、この馬は1200mよりもマイルの方が合っているということである。1200m戦は先行馬もなかなかばてないので、後方から競馬をするこの馬にとってはどうしてもムラが出てしまう。でも、マイルだと1200mよりは流れがゆるいので、それなりのレース運びができる。根本的に距離に限界があれば1200m戦で戦うしかないが、今回の走りからも距離は問題ないと思われる。次も注目した方がいいと思う。
5着はゴーストソルジャーであった。この馬も強くなったなあ。まさかマイルの重賞で掲示板とは夢にも思わなかった。準オープンを勝った1400mがベストなんだろうが、これでマイルにも目途がついただろう。ただ、これからのマイル重賞でさらに上に行くのは厳しそうだ。オープン特別あたりで、もう少し実力をつけた方がいいと思う位。
モンレーブは7着であった。これだけレベルの高いレースをされてはこれが精一杯である。準オープンくらいならば楽に勝てるだろう。
スギノキューティーは8着であった。NHKマイルC3着の実績を考えれば、もっと走っていいような気もするが、ここらへんが実力の限界なのかもしれないなあ。
エアガッツは9着であった。こういう馬である。連勝できるタイプの馬ではないのである。それにしても、前の馬に乗ってしまうなんて、気性がまだまだである。こんなレースをしているようでは、とても上には行けないだろう。
ヒコーキグモは14着であった。中舘騎手のコメントだと直線で本気で走らなかったらしい。まだ集中力に欠けるらしいってもう6歳だぞ、あまりにだらしない。次も期待できないだろうな。
まあ、こんなもんですかねぇ。
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