前ページに戻る
G1高松宮記念の反省

G1高松宮記念の結果
1 2-04マサラッキ 藤田 1.08.0---34.2 480kg0 8人気
2 1-02シーキングザパール 武豊 1.08.21.1/434.4 472kg- 1人気
3 2-03シンコウフォレスト 四位 1.08.2クビ34.6 524kg-6 9人気
4 8-15キョウエイマーチ 松永幹 1.08.235.6 500kg+4 3人気
5 7-14アグネスワールド 横山典 1.08.41.1/434.6 514kg+2 2人気
単勝1860円 枠連1580円
複勝520円 220円 540円 馬連4360円
予想と見解 好材料と不安材料
G1高松宮記念の感想
  • やったあ!つにに的中したあ!長かった!本当に長かった!今年のG1をやっと的中!しかも43.6倍という会心の当たりだった。今回もあまり自信はなかったので、まぐれとも言えるが、当たってしまえばこっちのもの。回収率も77%まで回復して、やっと恥ずかしくない数字になった。この勢いを何とかダービーまで引っ張りたい!俄然やる気が出てきた。
  • レースの方であるが、やはり終わってみれば実績のある馬が上位を占めた。マサラッキはここで勝たなくてどこで勝つんだという気迫がみなぎっていた。あまりに人気がなかったので押さえたのだが、これが正解だった。2〜4着はG1ホースということで、やはり古馬G1は実力がものをいうものなのだろう。シンコウフォレストが突っ込んできた時は、けっこうびびったが、まあ私のイメージどおりの結果になってくれて、本当に満足している。
  • 勝ったのはマサラッキであった。昨年のCBC賞で完勝していたので、中京1200mならばマークは必要だと思っていた。ただ、前走6着だっただけに、どこまで信用しようか悩んでいたのも事実である。だけど、土曜日のレースでけっこう好時計が出ていたことと、人気が意外となかったことで、最終的に押さえることにした。そしたら、私の予想を超える走りで完勝してしまった。この馬は本当に中京1200mでは強い。他のコースだと伸びが甘くなるのだが、中京だと、坂がないので最後までばてないこと、後ろからの馬が直線が短くて届かないことで、うまくいくのだと思う。中京の1200mならば無敵なのではないだろうか。とにかく、今回は完璧なレースだった。暮れの中山コースは条件が厳しいし、すでに7歳ということで、さらに上を望むのは厳しい感じもするが、私の窮地を救ってくれたことに感謝して、今後も頑張ってもらいたいと思う。
  • 2着はシーキングザパールであった。さすがとしか言いようがない。休み明けで、これだけ走れるのは超1流の証である。さすがに海外G1を勝っている馬である。もし、予定どおりシルクロードSを使っていれば圧勝だったかもしれない。まあ、調整もその馬の実力の1つだから、たらればを言うのはおかしい話ではある。それでも、この馬の強さは十二分にアピールできたはずである。今年も海外に行くのかどうか、今後が注目されるが、今年もかなりやってくれそうな感じはする。
  • 3着はシンコウフォレストだった。正直言って、この馬を甘く見すぎてしまった。前走休み明けしかも馬体重が大幅増という状況で5着していたので、十分に巻き返しの兆しは見えていたのだが、スピード勝負では通用しないと軽く判断したのがいけなかった。結果オーライになったから良かったものの、この馬が2着だったら本当にしゃれにならなかった。そういう意味では、私もまだまだ不勉強であることを思い知らされた。やはりG1馬は甘く見てはいけないものである。
  • 4着はキョウエイマーチであった。うーん、何とコメントしていいか悩むが、まあ頑張った方でしょう。前半32秒台という驚異のペースで逃げながら、ぎりぎりまで粘っていたのだから立派なものである。欲を言えば、無理せずにトキオパーフェクトにハナを譲っておけば、もう少しラスト粘れたと思うのだが、結果論だし、流れだから、やっぱり仕方ないと思うしかないだろうなあ。とにかく、この馬なりに頑張っていると思う。本当ならば、得意のマイル戦となる安田記念でがんばってほしいところだが、東京マイルは逃げ馬が圧倒的に不利なだけに、やはり大目標はマイルCSということになるのかな。
  • 5着はアグネスワールドであった。これがキャリアの差ということではないか。古馬重賞で勝っている実績がない馬が、いきなりG1を勝つなんて、やっぱりそう簡単にはできないことなのである。この馬なりには頑張っていると思うが、やっぱり人気になり過ぎだったと私は思う。これからキャリアを積んでいけば、将来は期待できるとは思うので、今後の走りに注目したい。
  • ブロードアピールは6着であった。連闘だったことを考えればよく走っているが、これだけのレベルになると前も止まってくれない。実際のところは実力不足ということになると思う。
  • ワシントンカラーは7着であった。やはり良馬場勝負では厳しかったようである。それでも8秒台で走っているのだから、まあ頑張った方だろう。この馬はやっぱりダートで頑張ってもらいたい。
  • シンボリスォードは9着であった。この馬もキャリアが浅いのが出てしまった感じである。これだけ厳しい流れになると、なかなか自分の競馬はさせてもらえない。もう少し経験を積んでからだろう。
  • トキオパーフェクトは14着であった。何が何でも行くと言っていた割には、キョウエイマーチに先手を取られた。途中で1度はハナに立ったが、勢いがまったく違かった。すぐにハナを奪い返されてジ・エンドである。マイラーのキョウエイマーチに先手を取られては話にならない。2戦続けての惨敗だけに、体調もどこかおかしかったのかもしれないし、もともとこんな実力なのかもしれない。
  • まあ、こんなもんですかねぇ。
  • 前ページに戻る

    参考
    G1高松宮記念の予想
    結論
     馬番連勝複式 2-4-15-17(BOX)
      ◎シーキングザパール
      ○キョウエイマーチ
      ▲トキオパーフェクト
      △マサラッキ

    にへい君の見解
  • 言わずと知れた春の電撃6F戦である。このレースに限っては、スタミナという要素はほとんどない。スタートからガンガン走るだけである。本当に強い馬であれば、先行してそのまま押し切ってしまう距離なので、ここ数年のスプリントG1は先行できる馬が勝つことが多くなっている。しかし、あまりにも前が速くなると、後ろからの馬が圧倒的に有利になり、展開は紙一重といえる。こういうレースはとにかく開き直りが重要であり、前に行くにしろ、後ろからにしろ、自分のスタイルを変えないことが大切である。今回は、大本命のマイネルラヴの回避により一転して混戦となった。実績ではシーキングザパールであるが、牝馬の休み明けほど信用できないものはない。他にも「これだ」という馬は特になく、本当に難解なレースとなった。中京コースということで、先行した馬が押し切るというのが通説だろうが、あまりに先行争いが激しくなれば、逆に後ろからの馬が有利になることも考えれる。連敗中の私にはとても的中する自信などない。本当に困ったものだ。
  • 私の本命◎はシーキンザパールである。いろいろ考えたが、海外G1をレコードで制している実績を高く評価した。とにかく、去年のシルクロードS、スプリンターズSを見ても分かるとおり、マイネルラヴ不在であれば、このメンバーでは実力は抜けているはずである。問題はあくまで休み明けだけである。牝馬はピークが短かったりして、急に実力が落ちることもあるだけに、走らせてみないと分からない部分もかなり多く、どうしても信用しきれないものであるが、だからと言って、このメンバーで他に信用できる馬がいるだろうか?それならば海外で揉まれており、精神力もあるこの馬の実力を素直に信用した方がいいのではないだろうか、と私は考えたわけである。かなり不安もあるが、終わってみれば、最も強い馬が勝っているということになると信じたい。
  • 対抗○はキョウエイマーチにする。これもかなり悩んだ。私はこの馬が好きなので、この馬のことはよく分かっているつもりである。私は今まで一貫としてマイラーと言ってきた。その理屈から言えば、スプリント戦のここは当然消しである。前走阪急杯で1200mを勝っているのも確かだが、相手が弱かったし、多少時計のかかる馬場が味方したという気もしており、このレースに本当に繋がるかは疑問である。それならば、なぜこの馬を買うのか?うーん、なんでかなあ、やっぱり好きだから!ということになるのだろうなあ。前走1200mを勝ったので、マイラーというのは私の思い違いだったかもしれないし、2番手でレースを進められたように大人になっているとも言えるし、もしかしたらと思える材料があるからなあ。これで連対されちゃうとショック大きいからなあ。まあ、そういうことで買うことにはしたけど、マイラーと言ってきた手前、◎本命にはできなかったです。
  • 単穴はトキオパーフェクトにする。この馬のスピードは半端ではないだけに、やはり捨てきれなかった。ダートですら前半32秒台をマークしたことがあるくらいである。ハナを奪うのはそれほど難しいことではないはずである。多少無謀なペースでもこの馬は何とかしてしまうところがある。下手に脚を貯めるよりは、思いきって行ってしまった方がいいはずである。大外枠も揉まれないので、かえっていいだろう。とにかく、この馬らしい強引な競馬ができれば、チャンスはあると私は思っている。もちろん、前走10着に負けている馬であることを忘れているわけではない。常識で考えれば、10着からの巻き返しなんて考えづらいものである。G1ではマイルC15着、スプリンターズS14着と負けているだけに、レベルの高いレースだと頑張れないタイプなのかもしれない。そういうことで、危ない人気馬という感じもするのだが、こういう個性的な馬はどこかで一発かましそうで恐いのである。
  • 4番手はマサラッキにする。この馬については、昨年のCBC賞で完勝している実績を買った。同じ中京1200mならば巻き返しも十分に可能だと判断したということである。この馬は持ち時計No1でも分かるとおり、スピード勝負には滅法強い。開幕週の馬場であれば絶好の条件となるであろう。過去のG1を見る限りでは、パンチ力不足も否めないのだが、今回のメンバー構成ならば、十分にチャンスはあるとは私は判断した。人気も意外とないようなので、何とかがんばってもらいたい。
  • 5番手はアグネスワールドにする。前々走の淀短距離S2着、前走のシルクロードS2着と着実に調子を上げている。前哨戦であるシルクロードSを勝ったマイネルラヴが回避したことにより、2着であるこの馬が一躍主役ということになった。そういうことで、かなりの人気を集めている。しかし、この馬は古馬になってからは未勝利の馬である。そういう馬をそんなに高く評価していいのだろうか。確かに能力は高いかもしれない。終わってみれば圧勝かもしれない。しかし、これまでの実績だけではいまいち物足りないものを感じる。人気になっていることを考えても、あまり魅力を感じないというのが私の率直な気持ちである。
  • 6番手はシンボリスォードにする。前走の卯月Sの内容が非常に良かった。この内容ならば、重賞でも十分に通用すると思われる。しかし、いきなりのG1で果たしてどうだろうか?もともと素質は高いと言われていた馬だけに、先週のシンボリインディのようにあっさりということも確かにあり得るだろう。だけど、それを裏付ける実績が前走だけではいまいち物足りない。勢いは感じるが、まだ時期尚早という感じがどうしてもしてしまう。それに、2週連続で藤沢・シンボリのコンビということも考えづらい。
  • 7番手はシンコウフォレストにする。去年のチャンピオンなのだから、チャンスは十分にあるはずだ。前走5着も休み明けで馬体重が10kgも増えていたのでは仕方ないところである。逆に考えれば、それで5着は立派である。馬体が絞れれば、巻き返しは十分である。だけど、やはり去年は時計のかかる馬場に助けられたとどうしても思ってしまう。良馬場勝負ではやっぱり厳しいのではないかというのが私の判断である。恐い馬であることは確かだが、昨秋から調子を落としていることを考えても、魅力はあまり感じない。
  • 8番手はブロードアピールにする。能力的には十分に通用する感じもするが、やはり連闘はマイナスであろう。先週の目一杯の競馬をして6着に負けているだけに、さらに体調を上昇させるのは無理だろう。ましてG1なのだから苦しい戦いになると思う。
  • 9番手はワシントンカラーにする。去年2着、スプリンターズSも3着4着と、意外と芝のG1スプリント戦で好走している。今回もチャンスは十分であるとは思っている。しかし、やっぱりこの馬はダートでこその馬だと思う。去年は稍重だったから2着まできたが、良馬場では掲示板が精一杯だと私は思っている。そういうことで、あまり評価していない。
  • 10番手はサウンドワールドにする。先行してしぶといレースをする馬で、阪急杯、シルクロードSをともに3着と、高いレベルでも走れるようになってきた。スプリント戦は、ちょっとした流れで逆転も可能なだけに、連対くらいならば何とかなりそうな気もするが、重賞連対実績もないことを考えると、やはり苦戦が予想される。展開も厳しくなりそうだし、まだ格不足ということになると思う。
  • まあ、こんなもんですかねぇ。
  • このページのTOPに戻る
    G1高松宮記念出走馬
    馬名 買い&消し
    シーキングザパール
    (牝6・武豊55)
    買い H9マイルC優勝、H10モーリスドギース賞優勝、H10シルクロードS優勝、H10スプリンターズS2着。4歳時のマイルCを圧勝した実績はあるが、古馬になってからの実績を見る限りでは、生粋のスプリンターである。モーリスドギース賞では、日本初の海外G1制覇という偉業を成し遂げており、このときは逃げてレコード勝ちである。今年の1月にもアメリカに渡り、4着と好走しており、その精神力は半端ではない。昨年のスプリンターズSではタイキシャトルを負かすために、敢えて直線だけの競馬で勝負して、見事にシャトルを差し切った。それでもマイネルラヴが前にいたのは不運としか言いようがない。そのマイネルラヴがアクシデントで回避したのだから、この馬の敵はいないことになる。このメンバーならば負けられないというのが正直なところだろう。
    消し 最大の不安は休み明けである。G1を休み明けで勝つのはかなり難しいことである。まして、1200mのような一瞬のミスも許されないレースでは、レース勘みたいなものが重要になってくるものである。それに終いの切れを生かしてこその馬なので、直線が短く、平坦で、先行馬が残りやすいという中京コースもこの馬には合っていないと思う。
    キョウエイマーチ
    (牝6・松永幹55)
    買い H9桜花賞優勝、H9マイルCS2着など。この馬のベストレースは何と言っても一昨年のマイルCSである。超ハイペースで逃げながら、最後まで逃げ粘っており、能力の違いを感じたものである。ちなみにこの時勝ったのはタイキシャトルなので、負けたのはやむ得ないところである。昨年は不振を極めたが、今年はマイラーズC、阪急杯と連続で好走し、いよいよ復活を感じさせる走りになってきた。スプリント戦だと相手もばててくれないから、なかなか逃げ切れずに惨敗していたが、前走は2番手でレースを進め、そこから抜け出すという大人の競馬をした。こういう走りができるのであれば、スプリント戦でも十分に戦えるだろう。
    消し この馬は道悪が大得意である。道悪ならば無敵とも言えるくらい強いと私は思っている。前走は良馬場だったが時計がかかっていたし、前々走は稍重だったから好走できたとも考えられる。特に前走は相手にも恵まれたのも否めないだけに、G1のスプリント戦でどこまで頑張れるかは分からない。相手もばてない分、マイルよりは厳しいレースになると思われる。
    アグネスワールド
    (牡5・横山典57)
    買い H11シルクロードS2着、H11淀短距離S2着、H9函館3歳S優勝。長期休養明け後、ダートでは惨敗したが、芝1200mでは連続2着と実力のあるところを見せている。復帰後は、1200mしか使っていないことからも、森調教師はスプリンターと判断したようだ。前走もちょっとしたアクシデントがあったりで、完調ではなかったはずである。それでも2着にがんばっているのは立派である。その時勝ったマイネルラヴが出てこないのだから、この馬が主役だと言っても過言ではない。
    消し この馬についてはちょっとデータが不足している。3歳時のデータはあまり役に立たないし、古馬になってからは、たった3戦で、1戦はダートだから度外視である。ここ2戦2着という実績をどう考えるかであるが、どちらも完敗という内容だっただけに、G1で勝ちきるというほどの器があるかどうか。やはり古馬重賞を勝っている実績がないとどうしても格を感じることができないものである。データが少ない以上、この馬の判断はかなり難しいものがある。
    トキオパーフェクト
    (牡5・田中勝57)
    買い H11淀短距離S優勝、H10クリスタルC優勝など。とにかくスピードのある馬である。ただでさえスピードのあるスプリント戦でほとんど先手を取ってしまうのだから、そのスピード能力が半端でないことはよく分かる。それでいて最後までばてないという強さもある。ガーネットSでは、ダートなのに芝と変わらないペースで逃げて、先行した馬がすべて潰れた中、この馬だけが4着に残っていた。この粘りは半端ではなく、開き直って逃げてしまうと、相手は何もできずに終わってしまうことも十分に考えられる。直線が短く、小回りの中京コースはこの馬の味方になるであろう。
    消し 前走10着惨敗はあまりに痛い。いくら何でも負けすぎである。勢いが重要なスプリント戦で果たして巻き返すことができるであろうか。それに逃げることしかできないというのは、やはりハイリスクである。前走のようにちょっと揉まれると潰れてしまうことも十分に考えられる。G1ともなると、他の有力馬もかなり積極的にレースをすすめてくるだけに、楽な逃げはまず打てない。古馬の重賞を勝った実績もないだけに、格もあまりないということになる。
    シンコウフォレスト
    (牡7・四位57)
    買い H10高松宮記念優勝、H9阪急杯優勝、H10オーシャンS優勝など。何と言っても去年のチャンピオン。8勝はすべて1200mという生粋のスプリンターである。無理に先行しても、最後までばてないというのがこの馬の特徴である。道悪になると鬼とも言えるくらい強い。前走休み明けを叩かれて、上積みは見込めるだろうから、2連覇も夢ではないだろう。
    消し 昨秋から調子がおかしい。何というかこの馬らしさが出ていない。前走の5着も、去年の3着に比べると、ちょっと物足りない内容である。年齢的な衰えもあるかもしれない。勢いはちょっと感じられない。さらに高松宮記念も阪急杯も道悪での競馬だったので、やはり良馬場ではスピード不足かもしれない。
    マサラッキ
    (牡7・藤田57)
    買い H10CBC賞優勝、阪急杯優勝など。昨年のCBC賞を勝っているのは大きなアドバンテージである。中京1200mのG2を完勝しているのだから当然である。前走は休み明けだったし、叩かれた上積みと実績のあるコースで巻き返しを狙っているに違いない。昨年の阪急杯では斤量58kgながら8秒台という速い時計で勝っている実績もある。能力はそれなりにあるのは間違いない。
    消し 前走6着が物足りない。基本的に掲示板を外さないというのが持ち味だっただけに、この馬らしくない走りだった。すでに7歳。4歳からトップランクで走り続けているだけに、そろそろ年齢的な衰えがあるのかもしれない。勢いはいまいちと言えそうだ。まあ、もともとG1ではパンチ不足と言われていた馬だけに、今回も好走だけで終わるとも考えられる。
    ワシントンカラー
    (牡6・柴田善57)
    買い H10高松宮記念2着、H11ガーネットS優勝など。言わずとしれた1200mのスペシャリスト。1200mならば芝でもダートでも問題なし。ダートの方が強いというイメージがあるが、G1のスプリント戦を2着3着しているのだから、芝でもかなりのレベルのスピードを持っている。主役がいない今回のメンバーであれば十分に戦えるはずだ。道悪になればさらに強い。
    消し やはりダートでこそ本当の強さを発揮する馬である。芝でも確かに走っているが、時計がかかるというのが前提となる。スピード勝負となるとさすがに苦戦となるだろう。前走得意のダートで5着に負けているので、勢いにも疑問がある。
    シンボリスォード
    (牡5・岡部57)
    買い H11卯月S優勝。平均ペースで逃げ切ったが、1.08.3というタイムはけっこう優秀である。終いもよく伸びているし、内容としてはかなり良かったと思う。4歳時の走りからも、なんでかんで逃げなくてはいけないタイプではないので、前に馬を置いた方がさらに良い競馬をすると思われる。4歳時よりも体がかなり良くなっているらしく、流れにうまく乗れればチャンスはあるだろう。
    消し 実績がオープン特別だけというのは物足りない。1.08.3というタイムも重賞ならば当然のタイムである。やはり古馬重賞を経験していないのは大きなマイナスと言わざる得ない。G1の流れはかなり厳しくなるだけに、それについていけるかどうか。未知数が多い馬だけに、G1でどこまで信用できるか疑問である。
    セレクトグリーン
    (牡5・佐藤哲57)
    買い H10スプリンターズS5着という実績を持っており、芝でも十分に対応できる素材ではある。ダートではワシントンカラーといい勝負をしているので、スピード能力もけっこう高い。先行して粘りきるのを得意としているので、時計がかかれば面白い。
    消し スプリンターズ5着があるものの、他の芝のレースでは惨敗ばかりである。やはり芝よりもダートの方がいいと判断したくなる。前走も12着に大敗しており、勢いは感じない。開催第1週ということもあり、暮れの中山馬場に比べると、速い時計になるのは明らかだと思われるので、この馬にはかなり厳しい戦いになると思われる。
    コクトジュリアン
    (牡8・小林久57)
    買い H10耶麻S優勝、H10卯月S優勝など。1200mのオープン特別には滅法強い。相手が弱いとしっかりと走るのがこの馬の特徴である。重賞でもCBC賞は3着5着と比較的相性が良い。中京コースと合っているということなのだろう。今回は主役と言える存在がいないだけに、この馬でもなんとかなりそうだ。
    消し 重賞での実績がいまいちである。相手が弱いと走るが、相手が強いとまったくダメというタイプで、重賞しかもG1となるとどうしても見劣りがする。すでに8歳という年齢から言っても、去年の着順を上回れるとは思えない。さすがに苦しい戦いになりそう。
    サウンドワールド
    (牡5・河内57)
    買い 昨年の秋から急成長した馬である。オープン勝ちはないものの、阪急杯3着、シルクロードS3着、CBC賞4着など、レベルの高い重賞で安定した走りをしている。しかも、そのほとんどがハイペースで逃げて残ったものである。惨敗になってもおかしくない展開の中、最後まで諦めずに走っているのは立派である。この勢いが保てれば、G1でも十分に戦えるだろう。
    消し やはりオープン勝ちがないのは痛い。重賞オープンで連対できない馬がG1で連対できるとは思えない。逃げなければいけないというのも、展開としてかなり苦しい。特に逃げることができなかった淀短距離Sでは5着に負けているだけに、再びトキオパーフェクトと先行争いをしなければいけないのはつらいものがある。
    マイネルヒーロー
    (牡7・武幸57)
    買い 前走準オープンとはいえ勝っているので勢いはありそうだ。もちろん1200mはベストの距離である。
    消し 準オープンをやっと勝ったばかりでは、なかなか高い評価はしづらい。G1ではさすがに厳しい戦いなるだろう。
    マイネルマックス
    (牡6・幸57)
    買い H8朝日杯3歳S優勝、H8函館3歳S優勝など。3歳チャンピオンになったこの馬であるが、4歳時はさっぱりで、5歳ではマイル戦で何とか好走した。1200mは函館3歳S以来となるが、とはいえ2戦2勝の実績ということになる。実はスプリンターで、大復活劇を演じるということもないとは言えないだろう。
    消し 4歳5歳の走りはあまりにいただけない。朝日杯も例年に比べレベルが低いと言われたレースであり、それほど価値の高い勝利ではなかった。ここまで走らないと、やはり単なる早熟馬という見解が正しいだろう。スプリンターともとても思えない。
    スタープログラマー
    (牡6・角田57)
    買い H10サンライズS優勝。このときシンコウフォレスト、マサラッキを敗っており、能力の高い馬であることは間違いない。1200mもベストなだけに一発あっても不思議はない。ダビスタの園部さんの馬だけに、がんばってもらいたい気持ちもある。
    消し サンライズSは不良馬場でのものだし、最近好走したガーネットSはダートである。どうやら時計がかかる馬場でないと持ち味を出せないタイプの馬のように思われる。阪急杯も軽ハンデで6着に負けているし、前走も7着に負けており、勢いが感じられない。連闘もやはりマイナスだろう。
    チアズサイレンス
    (牡7・本田57)
    買い H10バーデンバーデンC2着、H10谷川岳S優勝、H8スプリングS2着など。マイルでも勝っているが、1200mがベストの馬である。安定した走りが魅力の馬で、あまり大崩れしない。
    消し 最近は、年齢のせいだろうか、いまいちパッとしない。勢いがあったころでも重賞ではパンチ力不足の馬だっただけに、今の状態でG1を好走するのは難しいように感じる。
    ブロードアピール
    (牝6・安藤勝55)
    買い H11阪急杯2着。昨秋の500万から一気にオープンまで登りつめた上がり馬である。牝馬限定重賞を3着2着と無難にこなし、先週の京王杯でも上がり33秒台の末脚を繰り出して、善戦している。連闘にはなるが、勢いは衰えておらず、うまく流れに乗れればチャンスはあるだろう。
    消し まず連闘はやっぱりマイナスと考えるのが常識的判断だろう。前走もかなり激しい競馬だったと思うので、疲れは多少は残るはずである。それに京王杯も目一杯の競馬で6着だと思われ、だいたい底を見せてしまった感じもする。軽ハンデの阪急杯も2着に負けているわけだし、これ以上の上がり目はどうだろうか。
    ドージマムテキ
    (牡10・キム57)
    買い むかし強かったのは分かるが、さすがになあ。
    消し もうすでに10歳。最近は1桁着順すらないひどい実績である。さすがに復活ということもないだろう。
    このページのTOPに戻る

    前ページに戻る