G1宝塚記念の結果
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結論 |
馬番連勝複式 軸9--5-10 ◎スペシャルウイーク ○グラスワンダー(5,000円) ▲キングヘイロー(1,000円) |
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馬名 | 買い&消し | |
スペシャルウイーク (牡5・武豊58) |
買い | H10ダービー優勝、H11天皇賞春優勝、H11阪神大賞典優勝、H11AJC杯優勝など。重賞7勝という実績はここでは抜けている。しかも連を外したのは、皐月賞3着、ジャパンカップ3着だけである。複勝率はパーフェクトという安定度である。4歳時はひ弱なところを見せていたが、年が明けてからは他を寄せ付けない強さを見せている。阪神大賞典と天皇賞では、メジロブライトを子供扱いにしているのだから、力が違いすぎると言わざる得ない。今回も主役になるのはやむ得ないところだろう。 |
消し | 3着に負けたのが皐月賞とジャパンカップ。3000m以上ではかなりの強さを見せたが、中距離戦でも同じような強さを見せられるかどうかは分からない。特にジャパンカップでは苦しがって内によれたのが印象的である。エルコンドルパサーに負けたのは仕方ないにしても、あの当時のエアグルーヴに負けたのが気になるところだ。2000m前後のレースではペースとか展開によっては、力を出し切れないということもあるかもしれない。 | |
グラスワンダー (牡5・的場58) |
買い | H10有馬記念優勝、H9朝日杯3歳S優勝、H11安田記念2着、H11京王杯SC優勝など。一昨年度の3歳チャンピオンで、朝日杯では驚異的なレコードをマーク。その後、骨折でつまずくも、有馬記念で奇跡の復活。とにかく、勝つときは有無を言わせぬ強い勝ち方をする。折り合える気性と、鞍上の指示にすぐ反応できるのが素晴らしい。2500mの有馬記念を勝った後に、1400mの京王杯を勝ってしまうあたりは、距離適性を超えたレベルの違いが感じられる。前走2着も3着以下は完封しており、悲観する内容ではない。ゆったりと流れる今回の方が強襲を食らう可能性が少なくなるのではないか。 |
消し | 2500mの重賞と1400mの重賞を勝たれてしまうとマイナス要素を探すのも難しい。この馬が負けるとすれば体調不良くらいしか考えられない。その体調不良だが、前走2着に負けたことで、今回も分からない状況である。中間も夏バテと報道されたように、絶好調での出走はなさそうだ。安田記念よりも体調が落ちているようだと、かなり心配である。中3週だけにどこまで体調を戻せるかが鍵となりそうだ。 | |
キングヘイロー (牡5・柴田善58) |
買い | H11中山記念優勝、H11東京新聞杯優勝、H10皐月賞2着など。去年のクラシック戦線では3強の1角を担った馬である。現に皐月賞2着した時はスペシャルウイークに勝っている。京都新聞杯でもスペシャルウイークと僅差の勝負をしている。2000M前後の距離ならば、G1級の力を持っている馬なのである。今年も中山記念を完勝して、中距離なら強いということろを見せつけた。休み明け2戦目で大きく変わる馬なので、前走惨敗は度外視でいいだろう。 |
消し | この馬の問題は掛かりやすい気性である。どうしてもムキになって走ってしまう悪い癖がある。1800mくらいならば、流れが速いから何とか対応できるが、2200mだとちょっと折り合いに苦しむと思われる。つまりは距離が長いかもしれないということである。前走休み明けとはいえ惨敗しているのも気になるところである。なんだかんだでG1を勝てなかった馬なので、その程度の実力だということも考えられる。 | |
スエヒロコマンダー (牡5・藤田58) |
買い | H11鳴尾記念優勝、H11小倉大賞典優勝、H11金鯱賞2着。今年の春先から一気に成長した上がり馬である。小倉大賞典ではあのサイレンススズカが持つレコードを破り、金鯱賞も小回りコースを外からのレースで僅差2着、そして鳴尾記念は早めの抜けだしから押し切るという強い内容、とここ3戦のレース内容があまりに素晴らしい。折り合いも問題ないし、決め手もある。本当に強くなった。勢いならば間違いなくメンバーNo1であろう。 |
消し | 強くなったのは確かだが、果たしてG1で通用するかは分からない。何せ今回の相手はスペシャルウイークとグラスワンダーである。どちらも歴史的名馬になりうる大物だけに相手が悪すぎるという感じは否めない。ここ3戦のメンバーとは月とすっぽんである。それに、ここのところ使い詰めが気になるところだ。考えようによっては、前走の鳴尾記念は、宝塚記念では勝てないからメンバーが弱いのを確認して無理してでも実を獲りにきたとも解釈できる。となれば、今回は絶好調でレースに臨むのは厳しいかもしれない。 | |
ステイゴールド (牡6・熊沢58) |
買い | H10天皇賞春2着、H10宝塚記念2着、H10天皇賞秋2着。この馬はよく分からないとしか言いようがない。G1連対はいずれも、前走G2を連対すらできずに敗れた後のものである。この馬には前走の着順、内容など関係ないのである。なぜかG1になると好走する去年の実績を考えると、どうしても不気味な存在に感じてしまう。まぐれでG1を3連対するなんてできないから、実力があるのも間違いないだろう。安定度の高い馬なので、有力馬が自滅するようだとチャンスが出てくる。 |
消し | 確かに去年のこの馬は強かった。G1になると強かった。しかし、今年のレースぶりからは去年の勢いが感じられない。前走も道中から追い通しで、馬がやたらズブくなっている。追えばそれだけ伸びるのだが、あれだけ反応が鈍いとG1ではかなり厳しい戦いになる。勝負どころで反応できないかもしれないからだ。相変わらずG2では連対できないでいるし、少なくても地力で勝ちきるのは難しいように感じる。 | |
マチカネフクキタル (牡6・佐藤哲58) |
買い | H9菊花賞優勝、H11大阪杯2着、H9京都新聞杯優勝など。切れ味鋭い末脚で神戸新聞杯、京都新聞杯、そして菊花賞と3連勝した。この時は、他の馬は手も足も出なかったと言えるくらい強かった。この時の菊花賞で3着のメジロブライトと5着のシルクジャスティスがその後G1をゲットしているのだから、この馬はそれ以上の実力があってしかるべきである。前々走大阪杯2着などやっと復調の兆しが見えてきた。爪が弱い馬だけに、暖かくなって調子が戻ってくる可能性もある。それに血統的には中距離タイプだろうから、距離短縮は大きなプラスになると思われる。 |
消し | 菊花賞を勝ってからスランプに陥っている。前走天皇賞は7着に敗れたし、前々走大阪杯2着も相手が弱かったことを考えると、G1で巻き返すほどの勢いは感じられない。4歳春はいまいち君だったのに、秋になったら急に成長したというようなタイプは、ピークが短い場合がある。たとえばホワイトストーンも4歳秋に急成長したが、その後さっぱりだった。レース間隔がちょっと開いたのも気になるところだし、復活を期待できる材料があまりに少ない感じがする。 | |
ローゼンカバリー (牡7・菊沢徳58) |
買い | H11目黒記念優勝、H9日経賞優勝、H10中山記念2着など。前走は斤量58kgと厳しいハンデを背負いながら、3馬身差の圧勝である。実力が違いすぎたとしか言いようがない。約2年ぶりの勝利であるが、勢いを非常に感じる。一昨年は先行して押し切るレースを得意として、堅実で安定度の高いレースをしていたが、G1では決め手不足で相手にしてもらえなかった。そのためか、翌年からは極端な追い込みをするようになり、G1での決め手不足もずいぶんと解消された。時計のかかる馬場は大得意なので、今の時計のかかる馬場は大きなプラスである。今回はけっこうチャンスかもしれない。 |
消し | 前走でG2は4勝目となったが、G1では3着が最高である。しかも、勝ちにいっての3着というよりは、結果オーライの3着という感じで、力の違いは歴然という印象である。後方から追い込むという開き直った走りをしている以上は、前が潰れてくれない限りはどうしようもない。G1だとなかなか潰れてくれないだけに、この馬にとっては苦しい展開となる。かといって前に行けば、一昨年のように決め手不足で負けることになるだろう。すでに7歳ということを考えても、大きな上積みは見込めない。前走も相手に恵まれたというのが妥当なところだろう。 | |
オーズミブライト (牡4・蛯名53) |
買い | H11京成杯優勝、H11皐月賞2着。皐月賞2着、ダービー4着と現4歳のトップクラスの実力を持つ。4歳馬は斤量53kgと古馬とは何と5kg差もあるだけに、若さだけを理由に軽視すると痛い目にあう。東京コースで内にもたれていたことを考えると右回りの方がスムーズな馬かもしれない。はじめての古馬との対戦になるが、函館ではすでに4歳馬は古馬に混じってレースをしているのだから、時期尚早ということもないだろう。果敢にチャレンジしてくるからには、それなりの自信があるということだろう。 |
消し | やはり4歳というだけで不安は感じるものである。いくら斤量が軽くても、古馬のトップクラスと戦うには時期尚早という感じは否めない。これがクラシックを勝っているというのであれば、まだ期待はできるが、しょせんダービーで完敗している馬である。そんな馬が古馬のG1で巻き返すなんて考えづらい。斤量も、JRAだってバカじゃないんだから、4歳馬が楽に勝てるような設定にはしないだろう。 | |
インターフラッグ (牡7・未定58) |
買い | H10嵐山S優勝、H10ステイヤーズS優勝。いちおうG2勝ちの実績を持っている。前走の目黒記念も休み明けだったにもかかわらず4着とがんばった。叩かれた上積みが見込めるだけに、今回は前走以上の走りはできるだろう。スタミナには絶対的に自信を持っているので、時計のかかる馬場ならばチャンスは広がる。 |
消し | この馬が好走したのは長距離に集中している。特に3000m以上での好走が目立つ。やはり2200mは距離が短いと思われる。G2G3でも惨敗することもあるだけに、安定度もそんなに高い方ではない。昨年のステイヤーズSはメンバーが薄かったと思われ、にもかかわらずハナ差でやっと勝っている程度の実力である。G1ではちょっと役不足となりそうだ。 | |
スターレセプション (騙8・幸58) |
買い | 前走鳴尾記念で4着となかなか頑張った。別定G2でこれだけ走れればチャンスはまったくないとも言えないだろう。前々走13着からの巻き返しだっただけに、さらなる上積みも見込めるかもしれない。スタミナはある馬なので、時計のかかる展開ならばチャンスは出てくるだろう。 |
消し | 前走4着も大きく離されてのものであり、力の違いを見せつけられてる。重賞でまだ連対したことがない実績を考えても、G1では役不足である。すでに8歳ということを考えても、大きく変わることはまず考えられない。 | |
ニシノダイオー (牡8・村本58) |
買い | 重賞でも掲示板を外さない走りが目立っており、なかなか堅実な馬である。先行して押し切るレースをするようになってから安定してきた。時計のかかる展開ならば面白いかもしれない。 |
消し | 重賞連対すら経験がないのは大きな問題である。重賞好走も中日新聞杯3着が最高では、とてもG1では評価できない。前走の走りからも決め手不足ははっきりしており、とても巻き返せるとは思えない。 | |
ヒコーキグモ (牡6・安藤勝58) |
買い | H9きさらぎ賞優勝、H9アーリントンC2着。4歳時はNHKマイルC4着など実力のあるところを見せていた。古馬と戦うようになってからは惨敗が続いたが、前走エプソムC5着でやっと復活の兆しが見えてきた。さらに上昇していれば、少しは楽しめそうである。鞍上も絶好調の安藤勝騎手である。 |
消し | まず2000以上の実績がない。朝日CCを走ったことがあるがこの時は惨敗である。距離が少し長い感じは否めない。それに古馬になってからは勝ち星どころか2着すらない。前走だって5着なのだから、G1の裏付けにするにはあまりに頼りない。G1では役不足という感じを受ける。切れる脚を持っているわけでもないので、一発も考えづらい。常識的には苦しい戦いになると思いたくなる。 |