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G2弥生賞の反省

G2弥生賞の結果
1 7-12ナリタトップロード 渡辺 2.03.5---35.3 478kg-6 2人気
2 4-06アドマイヤベガ 武豊 2.03.7135.0 456kg+2 1人気
3 8-14マイネルシアター 蛯名 2.04.01.3/435.6 456kg+2 4人気
4 3-04アストラルブレイズ 菅谷 2.04.21.3/437.0 408kg-6 11人気
5 1-01ブルーコマンダー 吉田 2.04.31/236.1 456kg-6 7人気
単勝400円 枠連280円
複勝130円 100円 230円 馬連290円
予想と見解
G2弥生賞の感想
  • 予想としては久々に会心という感じである。やはり3月にもなると年明け初戦の馬はかなり厳しいことを再認識した。圧倒的1人気を背負ったアドマイヤベガも2着が精一杯という完敗である。順調度を重視してナリタトップロードを◎本命にした私の判断は正しかったようだ。しかし、アドマイヤベガが2着を死守したことで結局オッズは2.9倍で回収は大幅赤字という情けない結果。私に1点勝負する根性があればいいのだが、私はそういうスタイルではない。こういう時は素直に諦めることにしている。半分回収できただけで良かったと思うしかない。でも、トップロードが完勝だっただけに、マイネルシアターがもうちょっと頑張ってくれたらなあ、という気持ちは正直ある。
  • 勝ったのはナリタトップロードであった。中団で折り合い3角あたりから仕掛けて4角では先行集団を射程圏に入れ直線ではすぐに抜けだし、あとは引き離すだけというほとんど完勝と言っていい内容だった。安定度たっぷりのいいレースだったと思う。きさらぎ賞もそうだったが、本当にいいレースセンスを持っている。今回アドマイヤベガに勝ったことで堂々と皐月賞に臨めそうだ。もちろん有力候補の1頭になることは間違いない。重賞2連勝中なので、これ以上の上がり目は考えづらいが、今の状態を保つことができればチャンスは十分だろう。皐月賞と同条件のこのレースで勝ったのは大きなアドバンテージである。本番での走りも楽しみである。
  • 2着はアドマイヤベガであった。単勝1.6倍はさすがに人気になりすぎだろう。G3を勝った実績しかないのだから、G2で絶対的存在にはなり得ないはずである。しかも年明け初戦ということを考えれば、いきなりベストの状態というのも無理な話である。それでも、かなり後方から直線だけでかなり伸びてきた。上がり3F35.0というのもかなり凄い数字である。休み明けでこの走りである。皐月賞本番では上積みが見込めるだけに、逆転も十分にあり得るだろう。負けはしたものの、この馬の潜在能力の高さは十分に感じられた。皐月賞での巻き返しに期待したい。
  • 3着はマイネルシアターだった。直線途中で2着に来たかと思ったが、あっという間にベガに抜かれてしまった。これがこの馬の限界なのかもしれない。500万、弥生賞と目一杯で来ているという感じだったので、皐月賞でもそんなに大きくは変わらないだろう。今回3着にがんばって皐月賞の権利をゲットしたのは立派であるが、この程度の決め手ではさすがに上は狙えそうにない。
  • 4着はアスタラルブレイズであった。マイペースならば意外と粘るかもしれないと思っていたが、実際にここまで粘るとけっこうびっくりする。こうして見てみると中距離の方が合っている馬のかもしれない。今回は時計がかかったのも良かったのかもしれない。まあ、どっちにしろ今回が精一杯という感じはした。現時点では皐月賞の権利を持っていないが、出走したとしても今回以上の走りを期待するのは厳しいかもしれない。
  • 5着はブルーコマンダーであった。もともとよく分からない馬なので何ともコメントしづらいが、前走ダートで勝っていることを考えればよくがんばっている方だろう。ここで5着ではG1はさすがに厳しそうだが、G3くらいならばもう少しやれるのではないだろうか。とにかく、次もそれなりに期待して良さそうだ。
  • トウカイダンディーは6着であった。休み明けが響いのかけっこう掛かっていたようである。そのせいか直線もこの馬らしい伸びが見られなかった。まあ、この馬はもともとこういう不安定なところがある馬なので、1回使われたことで変わってくるだろう。次は必ず巻き返すとは言い切れないが、一発あってもおかしくない馬であることは確かである。
  • ドラゴンブライアンは7着であった。またまた意外と人気になっていてびっくりした。まだ2戦しかしていないのでコメントが難しいが、今回についてはキャリア不足というところだろう。まだまだ成長が見込めるだろうから、ダービーの時にはもっと大きくなっているかもしれない。
  • タイキヘラクレスは8着であった。このレースだけでは芝が合わなかったかどうかは判断できないが、芝の重賞レースではまだ実力不足のようだ。岡部騎手がコメントしているとおり、しばらくはダートの方がいいのではないか。
  • リザルトシチーは10着であった。前走といい今回といい、京成杯、ホープフルSの時のような切れ味が見られなかった。実力不足ということもあるだろうが、調子が落ちているのだと思う。のんびりとダービーTRを目指した方がいいのではないか。
  • サウンドオブアースは11着であった。サンダース騎手は「マイルの方が合っている」とコメントしている。ということは、距離延長は大きなマイナスだったということか。
  • イカルスドリームは12着であった。先行すると思っていたが、まさかの後方待機。これではこの馬の良さが生かされないと私は思う。まあ、それよりもあの位置からまったく伸びなかったのだから距離が長いのだろう。
  • まあ、こんなもんですかねぇ。
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    参考
    G2弥生賞の予想
    結論
    馬番連勝複式 軸12--4-8-9-11-14 縦目6-8

      ◎ナリタトップロード
      ○アドマイヤベガ
      ▲トウカイダンディー
      △マイネルシアター
      △イカルスドリーム
      △タイキヘラクレス

    にへい君の見解
  • 皐月賞TR第1弾であるこのレース。皐月賞と同じ条件であること、皐月賞までゆったりしたローテーションがとれること、そしてG2なので賞金が高いことで皐月賞の最有力候補と言われる馬が出走することが多い。去年の皐月賞1・2・3着馬は、順番は違うがこの弥生賞の1・2・3着馬がそのまま来ている。そういう意味ではそれなりにレベルの高いレースを期待してよさそうだ。最近のこのレースの傾向だが、年明け初戦の馬は意外と苦戦している。年明け初戦でも勝っているのはフジキセキとウインニングチケットだけであることからも、ここを年明け初戦で勝つ馬は相当の能力の馬だと判断していいことになる。しかし、去年このレースが終わるまでは皐月賞の最有力候補だったキングヘイローがあっさりと負け、結局G1を一つも取れずに終わったことを考えると、現時点で能力の高い馬なのかどうかの判断はかなり難しいものである。今年はアドマイヤベガに人気が集まりそうだが、年明け初戦となるだけに、この馬をどう判断するかが大きなポイントになる。
  • 私の本命◎はナリタトップロードである。芝の重賞もしくはオープン特別を勝っており、なおかつ年内にすでに走っているという馬はこの馬だけである。実績はもちろん順調度を重視するのであれば、この馬しか考えられない。前走のきさらぎ賞でもエイシンキャメロンに競り勝っており、実力も相当あると考えていい。後方待機から差す競馬を得意としているので決め手も問題ない。距離も経験済みである。ただ、前々走500万で負けているなど飛び抜けて強いという感じがしないのは気になるところだ。アドマイヤベガとトウカイダンディーに力でねじ伏せられることも十分に考えられる。輸送も中山コースも初めてとなる。とにかく、この時期の4歳馬は未確定要素が多すぎて信じ切れないものである。しかし、他に勢いと実績を兼ね揃えている馬はいないことを考えれば、この馬を信じるしかない。アドマイヤベガに人気が集まることを考えても、この馬から流せば配当もおいしそうだ。ここは思いきってこの馬から流したい。でも縦目はいちおう押さえたい。
  • 対抗○はアドマイヤベガにする。実質無傷の3連勝を誇っている馬である。500万クラスではスリリングサンデーを、ラジオたんぱ杯3歳Sではマチカネキンノホシを子供扱いにしている。どちらも余力十分で勝っており、まだ本気で走ったことはないのではないか。その潜在能力の高さは底なしと言っていい。とんでもない大物という風格は十分で3冠も狙えるのでは?と思えるほどである。しかし、あくまでもそう思えるだけであり、確固たる確証は何もない。G1を勝っている馬ならともかく、G3までしか勝っていない馬が年明け初戦でいきなりG2を勝つというのはけっこう厳しいものである。この馬が本当に強いかどうかはこのレースではっきりすることであり、現時点でとんでもなく強いと判断するのは時期尚早だと思う。期待度No1であることは認めるが、圧倒的人気を背負うことも考えると今回は○対抗でようすを見たい。
  • 単穴▲はトウカイダンディーにする。この馬の最大の魅力は今回と同条件の中山2000mだったホープフルSを勝っていることである。同じ条件で戦えるのはあまりに大きなアドバンテージである。内容も、後方に控えて直線では1頭だけレベルが違うとばかりに抜け出しており、圧勝と言っていい。新馬戦でもマイルを1.35.5という破格のタイムで走っており、能力の高さはかなりのものである。まだまだ底を見せておらず、アドマイヤベガよりも強い可能性だって十分に考えられ、今後が楽しみな馬である。ただ、前々走東京スポーツ杯で5着に負けているように、安定度という点では不安が大きい。はまった時はとんでもない走りをするが、ダメな時はまったくダメという一発タイプである可能性もある。年明け初戦というのは大きなマイナスだし、アドマイヤベガと比べると気性の点で見劣りする。経験済みのコースでどこまで戦えるか?というところだろう。
  • 4番手△はマイネルシアターにする。前走セントポーリア賞を快勝し、勢いは十分である。安定したレース運びで完勝と言っていい内容だった。ホープフルSで4着しているのだから距離は大丈夫だろう。勢いのある今ならば、ホープフルSの借りは十分に返せそうだ。安定度は高いだけに惨敗は考えづらい。有力馬が休み明けでもたつくようだと、この馬が出し抜く可能性は高い。しかし、前走はしょせん500万のレースだし、オープン特別のホープフルSで4着に負けている馬である。G2では格不足であり、重賞級の実力があるかどうかは分からない。こういう馬は重賞では決め手不足に陥りやすく、がんばっても3着までということもあり得る。勢いは買えるものの、実力的にどうかというところである。
  • 5番手△はイカルスドリームにする。ダートで2連勝した馬である。ここ2戦の内容がかなり良いだけに、勢いはかなり感じることができる。新馬戦で中山2000mを走っており、チョウカイリョウガと0.2秒差のレースをしている。前走抑える競馬を披露したように気性的にも成長しており、今ならば2000mという距離も十分にこなせそうだ。一発あってもおかしくない馬だと私は思っている。しかし、ここ2戦のレースの内容がいいことを考えると、やはりダートの短距離の方が合っていると思えてしまう。実績からも芝の中距離でもこなせると思うが、ベストはダートの短距離ではないだろうか。そうであれば、重賞の芝2000mはあまりに厳しいことになる。やはり芝で勝っていないというのは大きな不安である。その前にオープン初挑戦なのだから根本的に実力不足かもしれないのだが。
  • 6番手△はタイキヘラクレスにする。現在3連勝中と勢いはかなり感じられる。前走ダートはいえオープン特別のヒヤシンスSを勝っており、格としてはまあまあである。出遅れ癖があるのが気になるが、それでも直線で楽に差しきっているように、今までは力の違いが目立っていた。芝に対応できるのであれば、この馬の末脚は驚異となる。デビュー戦惨敗も道悪が敗因だとすれば納得いくし、ダートでしか実績がないからといって消すのは危険かもしれない。とはいえ、芝で好走したことが一度もないというのは、大きな不安であることに変わりはない。今までもこういう馬が芝でも好走した例はごくまれである。ほとんどが芝に対応できず惨敗している。確率的には難しいと思われる。
  • 7番手はサウンドオブアースにする。共同通信杯で5着にがんばりその実力を証明した。前残りという展開で後方から追い込んでおり、もっと速く流れていればもっと上位に顔をだしたはずである。後ろからしか競馬ができないだけに、展開に左右されるというのがかなり気になるが、展開がはまったときは恐い1頭になると思われる。まだ1勝馬であるだけにあまり大きくも期待はできないが、まったく戦えないわけではないと思う。しかし、共同通信杯そのもののレベルもあまり高くなかった感じもするし、東京コースの方が合っている印象も受けた。連はないような気がする。
  • 8番手はアストラルブレイズにする。白菊賞でケイアイジョンと同着という実績があり、能力の高さは認められる。ケイアイジョンはその後重賞で好走しているのだから、この馬だって同じくらいは走れるはずだ。なんでかんで逃げなくても大丈夫だと思うが、気持ちよく逃げた時はけっこうしぶとそうである。しかし、ここ2戦は惨敗しているだけに重賞の壁にもろにぶつかってしまった感じは否めない。逃げる展開も常識的には厳しいものである。どんなにがんばっても連対までは届きそうにない感じがする。
  • 9番手はリザルトシチーにする。ホープフルS5着、京成杯4着と中山2000mでは意外と相性がいい。しかし、前走9着はあまりにだらしなかった。敗因がよく分からないが、調子が落ちているのかもしれない。それでいて、今回のメンバーは今まで最も強い。重賞4着が最高という実績でさらに着順を上げるというのはかなり厳しそうだ。得意のコースでの巻き返しもないとは言えないが、とにかく私は前走の走りが気に入らなかったので、とても買う気にはなれない。
  • 10番手はフライングキッドにする。京成杯で5着という実績があり、同条件ならばかなりやれそうである。マイペースで逃げたときはしぶといだけに2着に残ってしまうということもないとは言えない。しかし、前走は13着に負けているし、京成杯だって決定的に力の差を見せつけられている。さらにレベルが高いと思われるこのレースで巻き返せるとはとても思えない。どんなに粘っても掲示板がいいところだろう。
  • 11番手はブルーコマンダーにする。前走勝っており勢いは感じることができる。7戦5連対と安定度は高そうだ。しかし、5連対はすべてダートであり、芝では1度も連対していない。常識的にはダートでこその馬だと判断したくなる。かといって芝は2戦しかしていないので判断が難しい。好走しても不思議はないとは思うが、そういう大物という印象は私は受けない。
  • 12番手はドラゴンブライアンにする。共同通信杯で2人気に推された馬である。素質の高さを買われての人気だったようだが、さすがにキャリア不足を露呈してしまったようである。3着・4着に負けると実力負けという感じがするが、12着に惨敗したことで、実力の半分も出せずに終わった可能性も十分にあり、かえって巻き返しを期待できるかもしれない。とはいえ、新馬戦しか実績がない馬を大きくは評価できない。前走12着だって実力かもしれないわけだし、これだけメンバーが揃うとさすがに巻き返しは厳しいと思われる。
  • 13番手はマイネルミサイルにする。前走ゆりかもめ賞5着をどう判断するかだが、1着と0.6秒差ではそんなに高く評価する必要はないだろう。よくは分からないが、重賞では厳しい戦いになりそうだ。
  • 14番手はトシザブイにする。前走フリージア賞で5着している。この馬も判断に困るが、やはり500万でやっと掲示板であることを考えるとあまり大きくは期待できないだろう。
  • 15番手はゴーアップアビドにする。500万クラスで前走13着、前々走14着はひどすぎる。ここからG2で巻き返すのはあまりに厳しすぎる。未知数が多い4歳馬とはいえ、あまりに常識はずれである。
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