稽古日誌:2005年4月

 以前は実店舗での購入が主だった当道場も、最近ネットのワインショップで買うことが多くなってきた。 理由は、師範代が育児休職中ゆえ受け取り時に敢えて在宅を心がけなくても良いというのもあるけど、 やっぱり慣れると便利なんですな、ネットで買うのは。 過去飲んだかどうか調べながら買えるし、 実店舗に行ってめぼしいものがなくて何も買わずに帰るというリスクも避けられるし。 で、利用するのはやっぱり楽天のショッピングモールに出店している店がほとんど。 「ポイント制」ってのにまんまとはまっていて、 『ポイント10倍』とかの時期だったり、期限付きポイントの期限切れが迫ってたりすると、 まるで義務であるかのように買っちゃったりしている。 また、一度買った店からはメールマガジンも取るようにしているんだけど、 実際ソレを見て買うことは師範の場合はほぼ皆無、 せいぜい『ポイントX倍』の時期であることを知る手段になっている程度。 一店舗から毎日あれだけ長文のがバンバン送られてきたんじゃ、そりゃ見ませんわな。 週一回程度、ニューリリースのワインだけ紹介してくれる店のは結構見るけど。

翌月分

29日(金祝)

La Grande Bellane "Lou Mourerous" Valreas 2001
ラ・グランド・ベラーヌ "ルー・ムールルー" ヴァルレア 2001
Dom. de la Grande Brllane (J. Couston)
ドメーヌ・ド・ラ・グランド・ベラーヌ (J・クーストン)
Rouge
Cotes du Rhone Villages
コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ
Cotes du Rhone (France)
コート・デュ・ローヌ (フランス)
\1,7802005/04/24 カーヴ・ド・リラックス サントリー
 本日の夕食は、ソーセージとエリンギの炒め物、水菜や大根10品目のサラダ、 冷やしトマト、パン。 ワインは、先週末に買ったアウトレットセール品。 裏ラベルには 「SO2(酸化防止剤)は使ってないんで11度から14度で保存しなさい」なんて書いてある。 ウチは無理、ってことでとっとと抜栓。 ところでこのワイン、表ラベルは非常にシンプルで、素性を示す情報の大半が裏ラベルに書かれている。 そのため、輸入元のステッカーは瓶の側面下方に貼られている (写真のボトルの右下に見える白いヤツ)。 非常に正しい貼り方だと思うです、ハイ。
 ボトルはずっしりと重い。(飲み干した後)計ってみるとボトル単体の重さが900g、 非常に重くて太いクラスのヘビーボトル。 そういう感じだと色もコールタールのように濃いかと思ったけど、 案外それほどでもない。もちろん濃いには濃いけど、 良いトコのピノ・ノワールのような理をわきまえた濃さ。 香りはそれほど強くない。でも、きっちり嗅いだり口に含んだりすると、 それなりに上品なワインの香りを感じ取ることが出来る。 陳皮のようなスパイシーさはシラー、青畳のようなトボケ具合はグルナッシュかな? (なんてね。全然違ったりして)。 ちょっと芋焼酎のような野暮ったい香りが感じられるのは、自然派系にありがちな硫黄臭の片鱗かも。 味は、非常に良いまとまりを見せている。 酸味/甘味/渋味のバランスがとれていて、スルスルと入ってくる感じ。
 かなり良く出来たローヌだと思う。この値段(\1.780)だったらかなりお買い得感がある。 でも、セール前の売値(確か\2,680)だとちょっと難しいかも。 飲めばその価値はわかるけど、無名のワインにそこまで出すのって抵抗あるからね。
81点自宅にて

28日(木)

Cotes-du-Rhone 2002
コート・デュ・ローヌ 2002
L.Chaverey
L.シャヴレ
Blanc
Cote du Rhone
コート・デュ・ローヌ
Cotes du Rhone (France)
コート・デュ・ローヌ (フランス)
\6562005/03/12 サンタムール カツミ商会
 明日から大型連休。気分的には浮き足立ってしまうところだけども、 ここは一つ「安ワイン道場」の原点回帰ということで、ディープ3桁の安ワインと稽古。 無名の造り手 かつ 安っぽいラベル、チャッキチャキの安ワインといった風情。 料理は、タチウオのバター焼き、タマネギのオリーヴオイル焼き、 冷奴、フルーツトマト。 帰宅後30分で作ったメニューとしては上出来ではないかと自画自賛。
 さてワインを抜栓。色は無色に近い薄さだけど、レモン色よりやや赤みの強い麦わらっぽい色合い。 香りはほとんど無い。注意深く嗅ぐと、抜栓直後は柑橘系っぽいシャープな果実香があって印象アップ、 口に含むとやや雑巾っぽい香りがあって印象ダウン。 味は値段に正直。別に薄っぺらってわけじゃないし、 甘味や酸味のバランスを崩しているわけでもないんだけど、 厚みを演出しているのが水道水にあるようなエグミだし、 垢抜けない雰囲気満載で飲んでいて楽しく無い内容。
 ま、値段を考えれば多くを望めないし、とりわけ嫌な感じがあるわけでもないんだけど、 やっぱりちょっと寂しさは禁じえない。 ローヌの白って、激安でもイケてる印象があったのになぁ。
64点自宅にて

27日(水)

Ca'del Solo "Il Fiasco" 1997
カ・デル・ソロ "イル・フィアスコ" 1997
Ca'del Solo (Bonny Doon Vineyard)
カ・デル・ソロ (ボニー・ドゥーン・ヴィンヤード)
Red
California (USA)
カリフォルニア (アメリカ合衆国)
\1,2802005/04/14 QUEEN'S ISETAN 品川店 廣谷インターナショナル
 本日の夕食は、鶏モモの塩焼き、焼き野菜(人参・ピーマン・タマネギ・エリンギ)、フルーツトマト、 冷凍チャーハン。 ワインは、 輸入元の在庫処分ということで、 定価4,200円のものが1,280円で売られていたカリフォルニア産。 マンガ調のラベルに書かれたラベルには、サンジョヴェーゼ:84%、バルベーラ:9%、シラー:7%と書かれている。 知らない造り手だったんだけど、調べたところによると、 カリフォルニアにおけるローヌ/イタリア系品種のワインではメジャーな人らしいですな。 それにしても在庫処分の1997産で、 定価(ってのにどれほどの意味があるかは判らないけど)の4分の1の値段、 かなりリスク大なワインではありそう。
 さて抜栓。まずコルクは人造モノ。それは良いとして、 コルクの液面側にも瓶口の内側にもオリがびっしり。こういうワインは珍しいですな。 ってなことでグラスに注ぐと、色はとっても熟成が進んだ感じのレンガ色。 オリが多いからか、やや濁った感じがする色合い。 香りは、グラスの口から漂ってくる雰囲気は相当熟成が進んだ感じ。 高菜の古漬けというか野菜が腐る寸前と言うか、そういう感じの香り。 でも、グラスに鼻を近づけて香りを嗅ぐと、 熟成ボルドーとイタリアとが融合したような、ちゃんとしたワインの香り。 味は・・・思いのほかちゃんとしている。甘味と酸味と渋味がクターッと一緒くたになったような、 まさに熟成ワインの味わい。
 冷徹にこのワインを評価すると、 たかだか7年前のカリフォルニア産としては熟成が進みすぎていると思う。 でも、それがゆえにこの値段で売られているのであれば、それはそれで納得。 珍しさ賃もあって、1,280円なら損した気はしない。 ただ、微妙ではあるんだけどね。
71点自宅にて

24日(日)

Mon Coeur 2000
モン・クール 2000
(J.L.Chave Selection)
(ジャン・ルイ・シャーヴ セレクスィオン)
Rouge
Cote du Rhone
コート・デュ・ローヌ
Cotes du Rhone (France)
コート・デュ・ローヌ (フランス)
\2,3752005/03/12 サンタムール カツミ商会
 本日のワインは、 ローヌの名門ジャン・ルイ・シャーヴが指導しているらしいワイン。 ラベルには"J.L.CHAVE SELETION"の文字はあるけど、肝心の造り手名無しという不可解な一本。 店の方曰く「疲れるくらいに濃いワイン」とのこと、 そういうワインはのんびり飲める日曜の夕餉にこそふさわしい、ってことで。 料理は、パルマ産プロシュート(生ハム)、ソーセージ(シャウエッセンとウィニー)、 チーズ(ルクロンとストロング・チェダー)、チーズコロコロ(チーズの入った魚の練り物)、 フルーツトマト、クルミとイチジクのパン。 ソーセージは茹でてパンはオーブンで焼いたけど、基本的に切って盛るだけの簡単メニュー。
 色は、2000年というともう5年近くも経ったワインだけど、 そういうことを感じさせないストレートな青紫。 香りは、甘く凝縮感のあるベリー系の香り。 安っぽいローヌにありがちな、青畳のようなスットボケ感は控えめで、 フルーツ感の間から見え隠れするコントロールされた青っぽさ。 味は、抜栓直後は(ビオの作りなのか)僅かに炭酸の残留からくるジリジリ感を感じる。 店員さんの言葉を信じてとても濃いワインと思い身構えていたけど、 飲んでみると濃さは比較的普通。 柑橘類の皮目のような、シャープなフルーツっぽさが目立つ味わい。
 うたた寝した後グラスの中に残ったワインを飲んでも、 とりわけ変化する様子は無い。そういった面ではかなりタフなワインだと思う。
 すっごいキテレツなワインを想像していたけど、 飲んでみると良くも悪くも普通のローヌ、ちょっと上品だけど気持ち野暮ったい。 グリーンのボトルと黄色のキャップシールが似合う、そういうワインであります。
75点自宅にて

23日(土)

Jean Pernet "Tradition" Brut N.V.
ジャン・ペルネ "トラディシオン" ブリュット (ヴィンテージ無し)
Jean Pernet
ジャン・ペルネ
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\2,7092005/04/03 みちのく岩手のワイン屋 竹澤 昭産商事
 本日のワインは、道場掲載2,500本目だと勘違い(実際は2,450本)したお祝いでシャンパーニュを。 モノは、無名のRM(栽培と醸造を行う造り手)で安ワイン道場稽古範囲価格。 料理は、マダイとマグロのカルパッチョ、モッツアレラチーズとトマトのサラダ、鶏手羽中の甘辛煮。
 抜栓するときに大失敗。普段だったら乙女の放屁のようにスーッと静かに開けられるんだけど、 今日のヤツは抜いてる途中に突然テンションが弱くなった (コルクの液面に触れる部分がちょっとしぼんで瓶内の部分が樽型になっている) ため、ポンッと派手に。 中から炭酸がウワウワーっと。 あわてた師範はコルクを瓶口に押し付けて防戦するも、 シャンパーニュの気圧にかなうはずもなく、 ホースの口を絞るのと同様かえって噴出しの勢いを助長してしまい、 己に向けて一人シャンパン・シャワー。 でもって本物のシャワーを浴びに行かざるを得なくなりましたとさ。
 そんなすったもんだを演じつつ稽古再開。 色はちょっと濃い目か。レモン色と黄金色の中間といった感じ。 泡の量は申し分ないし(だから抜栓時炸裂?)、 ネットリ感があって、泡のキメが細かいことも合わせてゆっくり昇っているように見える。 香りは、かなりマッタリと濃い系。スイーティのような柑橘系の香りとパンの皮目の香ばしい香り、 味噌のような熟成系の香りもある。 味も香り同様しっかりとしたもの。 ちょっと気合が入りすぎて苦味が目立っちゃってるあたりがタマに傷。
 安ワイン道場稽古範囲内で買えるワインとしては他に例をみないくらい シッカリした味わいを持ったワイン。 だから大絶賛か?と問われれば嗜好上の問題もありちょっと違ったりするけど、 少なくとも賞賛に値するレベルではあると思う。
82点自宅にて

22日(金)

Bourgogne "La Gibryotte" 2003
ブルゴーニュ "ラ・ジブリョット" 2003
La Gybryotte (Claude DUGAT)
ラ・ジブリョット (クロード・デュガ)
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,7092005/04/03 みちのく岩手のワイン屋 竹澤 ミレジム
 本日の夕食はビーフシチューをメインに、 オードブル3品(チーズのサーモン巻き、新タマネギのサーモン巻き、チーズのハム巻き)、 スナックえんどう、ポテトのチーズ焼き。 あとフランスパン。シチューのソースとか、オリーヴオイルとバルサミコとか、 バターとかに付けながら。 ワインは、 入手困難な造り手の代表格「クロード・デュガ」が近年興したネゴシアン「ラ・ジブリョット(普通は"ジブリオット"と表記されるみたい)」のACブルゴーニュ。 ACブルゴーニュとしては高いっちゃ高いけど、まだ許容の範囲内の価格だったんで、 ミーハー気分で購入。
 色は非常にキレイな赤紫。濃さとしては中程度だけど、 ACブルゴーニュということを考えるとやや濃い目か。 香りはとてもいい感じ。梅の甘漬けのような、柔らか酸っぱ甘い香りがフーッと。 ボリュームこそ大したこと無いけど、 この香りの雰囲気はおよそACブルゴーニュで得られるものじゃなくて、 良い村名レベルか、そこそこの1級に匹敵しそうな感じ。 味も、ベクトル的には間違いなく高級ブルゴーニュのソレ。 ただ、まだ若いからか酸味と渋味が互いに独立で、 溶け合っていないのがタマに傷。
 抜栓後の変化は・・・と書こうと思ったけど、2時間足らずで飲み干し。
 評判どおり、ACブルゴーニュとしては卓越した内容。 値段を考えても決して高いとは思えず、むしろ安いくらい。 凄いなぁ。2003年って猛暑が襲った年だと思うけど、 そんな中ネゴシアンという立場でこういうワインが出来るなんて、 やっぱりただならぬ造り手だと思った。
82点自宅にて

21日(木)

Vitae Sangiovese 2003
ヴィタエ サンジョヴェーゼ 2003
Racke
ラッケ
Rosso
Puglia (IGT)
プーリア (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Puglia (Italia)
プーリア (イタリア)
\1,0802005/04/14 QUEEN'S ISETAN 品川店 サッポロビール
 本日の夕食は、豚肉のショウガ焼き、野菜炒め、ベーコンとニラ玉。 選んだワインは、 以前に門下生からお薦めのあった銘柄。 「以前」っつってももう2年前。師範コメントでは 『近いうちに稽古してみたいと考えております』なんて書いておきながら 2年も放置の不義理っぷり。っていうか覚えてなかったり。 ま、師範の記憶力なんてその程度のモノですよってに、 あまり期待せずご覧&ご報告頂ければ、と。
 色は、南イタリアらしい濃い目の赤紫。 香りは、鼻音痴の師範をしても「あぁイタリアのサンジョヴェーゼよのう」と理解できる、 ツンッと汗臭くもフレッシュな果実っぽさが香るチャッキチャキのサンジョベーゼ香。 味は、軽めのワインかなぁなんて思ってたけどさにあらず、 かなり険しい酸と尾を引く渋味が顕著なガッシリ系。 ちょいと厳しいなぁと思いつつも季節柄冷蔵庫へ。
 やや冷えた抜栓後、不思議なことに酸味も渋味もそれほど攻撃的なものではなく、 甘味を感じる良いバランスに変化。 ワインが変化したというより飲んでる師範の舌が慣れた、って可能性も大だけど。
 トータルの印象としては、イタリアの安い赤らしく、 やんちゃだけどどこか人懐っこいな感じのするワイン。 この価格だったらまずまず満足といったところかな?
70点自宅にて

20日(水)

Bourgogne Hautes Cotes de Beaune "Les Champs Perdorix" 2001
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ "レ・シャン・ペルドリ" 2001
Jean-Yves DEVEVEY
ジャン・イヴ・ドヴヴェ
Blanc
Bourgogne Hautes Cotes de Beaune
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,0792005/04/03 みちのく岩手のワイン屋 竹澤 ラック・コーポレーション
 本日の夕食は、初鰹のカルパッチョ、砂肝と玉ネギの炒め物、鶏レバーの甘辛煮、 春キャベツとベーコンの炒め物、コールスローサラダという何でもアリの豪華版 (「支離滅裂系」という言い方は師範代より禁止令)。 ならば、ということで気合の入った料理に合わせてワインも平日としてはちょっと豪華版、 ブルゴーニュの白を。 この「ジャン・イヴ・ドヴヴェ」という舌を噛みそうな名前の造り手、 調べたところによれば、たいした畑は持ってなくて無名だけど、 名門"コント・ラフォン"なんかから賞賛されていて「明日を担う造り手」なんて言われているらしい。 いやー多いですね、明日を担う造り手。
 突然の登用ゆえ最初は全く室温で抜栓。 コルクは長めでスベスベ、造り手/銘柄/ヴィンテージが焼印風にプリントされた高級品。 機能的に問題なければ人造コルクだろうがスクリューキャップだろうか気にしない師範だけど、 やっぱりこういうちゃんとしたコルクを見ると背筋がシャンとする。 で、ワインの色はちょっとだけしっかり色がついているかな、ってくらいで普通の白ワインの色。 香りは、抜栓直後は温度が高いながらボリュームはそれほどでもなく、 あまり鋭くなくておとなしめの柑橘類 (ハッサクとか夏ミカンとか)みたいな香りとほんのり蜜香。 味は、一番目立つのはしっかりした酸。甘げだったりダレた感じはないので、 常温でも十分飲むに耐える雰囲気。 ただ、面白みに欠けるというか教科書的というか、飲んでて「なるほどそうですか」止まりなのが残念。
 ラピッド・アイス使ったり冷蔵庫入れたりして、抜栓後時間が経つと冷えてきた。 でもほんのり樽香が出てきて、味わい的には酸の険しさが増したくらいで、全体の雰囲気としてはそう大きくは変わらない。
 このくらいの畑の格で、ちょっと良い造り手で、というワインのそれ以上でもそれ以外でも無いワイン。 全体に固めの雰囲気が支配しているので、 もしかするともうちょっと熟成させたりすると違う表情を見せるのかも。
73点自宅にて

17日(日)

Chateau Tour Saint-Fabien 1990
シャトー・トゥール・サン・ファビアン 1990
Ch. Tour Saint-Fabien (M.Boyer)
シャトー・トゥール・サン・ファビアン (M.ボイエ)
Rouge
Canon Fronsac
カノン・フロンサック
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
5本セットで\10,500 (単品価格は\3,339)2005/02/11 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 今日の夕食は、牛和風ステーキと大根サラダ。 ワインは、ネットで買った「飲み頃5本セット」の最後の一本。 それぞれの単価の比率で割り戻したこのワインの相当額は2,870円、 セットの中では一番高級品。 このセット、これまでのところ二勝二敗(コレコレが勝ちでコレコレは負け)、 大将にあたるこの一本で勝ち越しか負け越しが決まる大事な一戦。
 さて抜栓、コルクの裏の色づきは非常に淡く、ちょっと心配なスタート。 色は、エッジ付近にややレンガ色が見て取れるけど、 15年前の無名ワインとしては予想外に若々しい紫色。濃さという観点ではまぁ普通ぐらい。 香りは、さすがに熟成ボルドー、果実っぽさはかなり影を潜めて、 煮豆のような黒蜜のようなバルサミコのような、黒々とした香りがある。 これで味もそういう感じだと万々歳なんだけど、そうは問屋が卸さない。 口に含んだ感じはスーッと素直で良くて、口の中で拡がる感じも丸っこくていいんだけど、 口の奥で去っていく感じがイケマセン。 まるでハリネズミのようなトゲトゲ感を余韻として残してしまう。 ま、こういう感じって抜栓後時間が経つと変わるとは思うんで、のんびりと飲んで。
 抜栓後約2時間、確かにトゲトゲ感は無くなって、たおやかな甘酸っぱさが感じられるようになった。 でも、「開く」って言うほど開いた感じはしない。
 熟成ボルドーらしさは確かに感じられ、飲み頃かと問われればたしかに飲み頃だと思う。 ただ、このワインの単体価格を考えて、 これが3,000円以上のパフォーマンスがあるかと問われればちょっと悩む。 確かに熟成させなければ得がたい雰囲気は有るんだけど、 美味い不味いとは別ですから。というわけで、 このワインに関しては値段を考えればまぁそこそこか、ってことで、 今回の5本セットは二勝二敗一引き分け。
75点自宅にて

15日(金)

Saint Auriol "Le Sauvignon" a la Vendange 2003
サントオーリオル "ル・ソーヴィニョン" ア・ラ・ヴァンダンジュ 2003
Saint Auriol
サントオーリオル
Blanc
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ドゥ・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\6982005/03/20 富士スーパー 横浜南店 フィスコ
 このワインは、近所の地元系スーパーで購入したもの。 輸入元もそこの系列じゃないかな? 最近、普通のスーパーで見知らぬ安ワインをチョロッと、という買い方をあまりしなくなったので、 己の「安ワイン者魂」に鞭を振るうべく久しぶりに手を出してみた。 というわけで全然期待せず抜栓。 ちなみに料理は銀ダラを焼いたのとゴボウと牛肉のすき焼き風という和のメニュー。
 色は薄くてちょっとだけ黄銅色した典型的な安白ワインカラー。 香りは、いかにもソーヴィニョン・ブランらしい草のような香りとグレープ・フルーツの香り。 この値段のワインでこれだけちゃんとした香りを発揮してくれるとなかなか嬉しい。 と、香りで期待させられたけど味はいかにも値段相応。 軽いボリュームのうちの大半が金属を舐めるような薄っぺらくも刺激的な味わい。
 モノの性質上、それほど飲み飽きする系ではなかったけど、 最後の2杯くらいは変化が欲しくてカシス・リキュールを入れてキールに。 軽くてカチッとしてるんで、 そういうカクテルベースとしての使い勝手は良いと思う。
 というわけで正直どうということは無いワイン。同じ銘柄で赤も売られていたけど、 そっちには手を出さない方が無難かも。 ただ、この値段で品種の個性をキッチリ体現している点は好印象。
67点自宅にて

14日(木)

Redwood Creek Pinot Noir 2003
レッドウッド・クリーク ピノ・ノワール 2003
Frei Bros
フライ・ブロス
Red
California (USA)
カリフォルニア (アメリカ合衆国)
\8802005/04/03 カクヤス保土ヶ谷店 サントリー
 本日は、昨日に引き続きディスカウント系酒屋で買ったお手軽価格帯のもので、 この春からサントリーがプロモーションを初めたらしい米国産ワイン。 880円という値段、カリフォルニアのピノ・ノワールで1,000円を切るワインは案外珍しいと思う。 安くて1,280円、普通は1,600円くらいからって印象があるんで、 底辺部の価格はACブルゴーニュなんかと同じような感じかも。 ちなみに料理はチンジャオロースーとか。
 さて抜栓。コルクは人造モノだけど、 素材的には刺しやすく抜きやすい、師範の好きなタイプ・・・って点は昨日と同じ。 色は薄めの赤紫で、普通のACブルゴーニュなんかと同じような色合い。 香りは、ほぼ無いに等しいくらい弱い。 なんとなく甘酸っぱい香りは、産地も品種も違うけど昨日と似たような印象。 味は、かなり徹底的に軽い。水のように入ってきて水のように去っていく、存在感の無い雰囲気。 アルコール度数は13%あるらしいけど、およそそうは思えない感じ。 ピノ・ノワールの雰囲気なんて、奥歯の裏っ側の親知らずを抜いた跡に若干引っ掛かってるかも、 ってくらいの弱さ。
 ・・・と、飲み始めはかなりダメダメだったんだけど、 抜栓後時間が経つと「おっ、やっぱりピノじゃん」って感じられるくらいには回復。 鼻で嗅ぐ分には大差ないけど、口に含むと明らかにプラムっぽい香りが感じられる。
 ともあれとっても軽いワインであることには違いない。 ただ、このワインはちゃんと変化する。抜栓直後より1時間以上経った方が、 明らかにピノらしさを感じることが出来る。 「安ワインは変化しない」なんて言う人もいるけど、 必ずしもそうではないと師範は思う。
69点自宅にて

13日(水)

Yellow Tail Shiraz 2004
イエロー・テイル シラーズ 2004
Casella Wines
カセラ・ワインズ
Red
(Australia)
(オーストラリア)
\8902005/04/03 カクヤス保土ヶ谷店 サッポロビール
 本日の夕食はハンバーグ。 ワインは、「米国で一番飲まれている輸入ワイン」という触れ込みで、 酒屋からスーパーから日本中のあちこちで売られているイエローテイル、 品種は豪州の主要品種シラーズで。 もしかすると米国のみならず今日本でも今一番売られている輸入ワインじゃないかな? こういう大手インポーターが大々的に売り込むワインって、 どうもマユツバというか胡散臭さが禁じえなくてこれまで稽古してなかったんだけど、 門下生からお薦めもあって意を決して稽古。 ま、安ワイン道場師範たるもの、 安ワイン者の皆様が『コレってどうなの?』と思うワインと稽古するのが務めでもあるますよってに。
 さて抜栓。コルクは非常に短い人造モノ。 でも、素材的には刺しやすく抜きやすい、師範の好きなタイプ。 色は、全くカゲリもクモリも(深みも)無いストレートな真紫。 香りは、甘酸っぱいベリー香が中心で、いかにもお手頃な赤ワインといった雰囲気。 ただ、激安赤にありがちな雑巾臭さみたいな嫌な要素はなくてピュアな感じは好感が持てる。 味は、甘酸っぱい、いや甘甘酸っぱい。 若い豪州シラーズに顕著な渋味はほとんど感じず、ただただストレートに甘酸っぱい感じ。
 最初の2杯で普通の温度ではもう飲み飽き。 こういう渋味が弱くて甘味が強いワインなら冷やせば印象好転するんじゃないかと想像し、 途中から冷蔵庫に入れたらこれが正解。 やや嫌味に感じた甘味が押さえ込まれてちょっとだけモダンな雰囲気に。
 師範にとっての普通の赤ワインの飲み方で丸一本一人で飲むとすると、ちょっとつらいワイン。 ただ、超大量生産でこのレベルを維持するのはたいしたもんだとは思う。 また、こういう甘酸っぱくて渋味抑え目ってワインは、 日本の普通一般の家庭におけるワインの飲まれ方(食事時に1〜2杯、冷蔵庫保存で数日に分けて飲む)には合うような気がする。 また、ハンバーガーとかホットドッグが夕食(思いっきり偏見)の米国一般家庭にも合うような気がする。 でも師範は「もう結構」かなぁ。
65点自宅にて

10日(日)

Brouilly "La Croix des Rameaux" 2003
ブルーイィ "ラ・クロワ・デ・ラモー" 2003
Jean-Claude Lapalu
ジャン・クロード・ラパリュ
Rouge
Brouilly
ブルーイィ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
2005/03/05
 本日の夕食は、師範謹製カンパチのサラダ仕立てカルパッチョと鶏骨付きモモ肉のロースト。 ワインはコレ、さるお方に『造り手のところで飲んで非常にビックリした』ということでご紹介頂いたもの。 入手価格は3,000円台後半、破戒価格のクリュ・ボージョレ。 このワインと良く似た畑名で、ジャック・カシューの単独所有、 ヴォーヌ・ロマネの一級畑「ラ・クロワ・ラモー」ってのがあるんだけど、 なんか関係有るのかなぁ?直訳すると「小枝の十字架」、土地の位置的には関係無さそうだけど。
 色は想像していたとはいえブルゴーニュ産とは思えない濃い紫。 香りは「これがガメイ?」って感じで、 師範のポンコツ感覚器では凄く濃く造られたピノ・ノワールと南仏のシラーあたりを足したような雰囲気に感じられる。 味は思いっきり果実味爆弾。完熟イチゴを口いっぱいに頬張ったみたいに、 むせ返るような果実の雰囲気。
 飲んでる最中、どーも最近こういうワインを飲んだような気がしてならなかった。 で、半分を過ぎたあたりでようやく思い出した。コレですな、 似た雰囲気なのは。ディテイルは違うかもだけど、全体が醸し出す雰囲気が似ているように思う。。
 確かにビックリ、これがボージョレとはおよそ信じられない内容。 果実味がこれだけ凝縮感されているのはよっぽど素晴らしい葡萄だったんじゃないかな? 少なくとも薄ら甘酸っぱくてでバナナな香りのボージョレ・ヌーボーなんかとは全く別物のワイン。 長熟する可能性も十分にある、 というか、もう少し熟成させて飲んだほうがより良い感じかも、と思う。
83点自宅にて

9日(土)

本日の昼は、家族4人で近所の公園へお花見に。 料理は、適当にお惣菜屋さんで買ってきたお寿司とか。 花見といえば当然清酒なんだろうけど、 あいにく師範宅には清酒の在庫は無く、代わりといっちゃぁナンだけど ビールとドイツワインを持って。

Riesling 2002
リースリング 2002
Egon Muller
エゴン・ミューラー
Weiss
Mosel-Saar-Ruwer (Q.b.A)
モーゼル・ザール・ルーヴァー (Q.b.A)
Mosel-Saar-Ruwer (Deutsche)
モーゼル・ザール・ルーヴァー (ドイツ)
\1,4492005/04/03 みちのく岩手のワイン屋 竹澤 メルシャン
 というわけで超久しぶりのドイツワイン、造り手は有名ドコロのエゴン・ミューラー。 清酒の代わりなんで、やや甘いのを期待して。 師範ときたらドイツワインに関する知識は薄れゆく一方で、 「Q.b.A.」ってのがどのくらいの格付けなのか書物で確認しなければならない始末。 フランスで言えば「地域名AOC(ACブルゴーニュとか)」くらい、 という認識で合ってますでしょうか?
 色は、右上の写真からも判るかと思うけど、かなり薄い、というか無色に近いレモン色。 香りは、極めて典型的なリースリングの香りで、灯油とマスカットを足したような雰囲気。 香りのボリュームもなかなかのもので、花見の席にふさわしい華やかさ。 味は、師範が普段飲んでいる白ワインなんかと比べると甘味は確かに強め。 でもやっぱりそこは名門、酸味もシッカリしているためボケた感じがしなくて、 スケールは小さめながらもなかなか凝縮感のある味わいに仕上がっている。
 10.5%というアルコール度数の軽さが幸いしてか/災いしてか、 現場でほとんど飲んでしまった(ホントは夕食のお供も兼ねるつもりだったんだけど)。 そういう事実に着目しても、花見に合わせたナイスな選択だったと思う。 やっぱりドイツワインも造り手が重要っぽいですなぁ・・・ なんて分かったようなことを言いたくなる始末。
77点自宅近所の公園にて

8日(金)

Laurent Miquel Chardonnay 2003
ローラン・ミケル シャルドネ 2003
Laurent Miquel
ローラン・ミケル
Blanc
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ドゥ・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\1,2802005/03/12 信濃屋 横浜店 メルシャン
 春を通り越して急に夏が来たようなここ数日。 料理もエビとパプリカのガーリック炒めやマカロニサラダというようなサッパリ系とくれば、 飲みたいワインは当然白。 選んだのは 昨年秋に飲んだシラーと同じ銘柄の南仏産。 けっこうシッカリした赤だったんで、 こいつも同じくしっかりとした香りと味で、軽く樽香もあって って感じだったら良いなぁと思ったんで ・・・なんて書くと、あたかも複数有る選択肢の中から選んだみたいだけど、 セラーの無い道場のこと、冷蔵庫に冷えている白なんて普通は1本、多くて2本。 在庫はあっても選択肢はほとんど無いのが実情。
 さて抜栓。コルクは合成コルクながら外は固く中は柔らかくて 刺しやすく抜きやすい師範の好きなタイプ。 香りは、レモンのような柑橘香とハチミツのような甘い香り。 安易な例えだとハチミツレモンの香り(・・・ってそのまんまですがな)。 あと、ほんのり薄っすらと樽香も感じられる。 味は、ちょっと乱暴に感じられるくらい押し出しの強い雰囲気。 甘くてコクがありつつもやや苦味が出てたりして、 皮の圧搾がちょっと強かったような感じ。
 悪くは無い、というか期待した分のパフォーマンスは十分果たしている。 ただ、ちょっとスマートさがたりないかな? 新幹線のようにスーッとホームに入線してくるのが高級ワインだとすると、 東海道線旧型車両のようにガタガタバーン!と現れるのがこのワイン。 って判りにくくてスミマセンけど、 実際あのオレンジとグリーンの田舎風なツートンカラーの東海道線なイメージなんですな、 このワイン。
74点自宅にて

6日(水)

Primitivo 2002
プリミティーヴォ 2002
Azienta Agricola Conti Zecca
アジエンタ・アグリコーラ・コンティ・ゼッカ
Rosso
Primitivo del Salento (IGT)
プリミティーヴォ・デル・サレント (インティカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Puglia (Italia)
プーリア (イタリア)
\1,6802005/03/12 信濃屋 横浜店 モトックス
 今日あたりから急に暖かくなって参りましたな。 こういう日は、ワイン飲むつもりでもそのまえにビールがキューッと飲みたくなって、 ほんでもって飲んじゃって、結局酒量的にオーバーしてうたた寝して師範代に叱られる、 というのが一般的なパターン。 「春眠暁を覚えず」ですなぁ・・・って全然意味違うし。スミマセン。
 ・・・ってな与太は置いといて、 本日のワインはあまりにシンプルなラベルが印象的なイタリア産。 料理は、ベビーリーフとカニカマのサラダ、ポテトと人参の炒め物、 冷やしトマト、牛肉のドミグラスソース煮、ガーリックトースト。
 色、濃いです。プーリア州ってイタリアの"かかと"の所だったと思うけど、 イタリアも南の方になると色が濃くなるような気がする。 香りは、干しプルーン+煮豆+甘い樽、このクラスのワインなら上出来の香り。 裏ラベルには『プリミティーヴォってのはジンファンデルと同じ品種なのよ』 なんてことがイタリア語で書かれている(みたい)なんだけど、 確かにそういわれればそういう気もする香り。 まぁこういう情報を得て楽しむためにも、 造り手が貼った裏ラベルはちゃんと見えるようにしてほしいものです>上から貼っちゃうインポーター様。 そういう意味ではこのワインの輸入元であるモトックスさんは きちんと避けた位置に貼ってあってグッジョブ。 味もなかなかシッカリした造り。 お店のPOPには『甘い余韻が印象的』なんて書かれていたけど、 確かにありますな、そういう雰囲気が。 「上手い表現だなぁ、店の人が考えたのかな?」と思って調べたら、 このワインを売っているWebショップあちこちで似たような表現が。 つまりはインポーターさん(あるいはもっと上流)が考えたんですな。
 四の五の言ってますが、この値段のワインとしてはかなり良いセンいってると思います。 人懐っこくてまぎれもなくイタリアの雰囲気をベースにしつつ、 新大陸のパワフルさも併せ持っているような感じ。
80点自宅にて

3日(日)

Bourgogne Hautes Cotes de Beaune 1995
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ 1995
Paul Reitz
ポール・レイツ
Blanc
Bourgogne Hautes Cotes de Beaune
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
5本セットで\10,500 (単品価格は\1,764)2005/02/11 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 このワインは「飲み頃5本セット」の中の一本で、 唯一の白 (他のはコレコレコレ)。 セットの単品の合計額と送料を足すとは12,213円。 厳密に割り戻したこのワインの相当額は1,516円。 実はこのワイン、前日N氏宅で飲んで、大変残念な印象。 それがボトル差かどうか確認する意味と、 NGなワインを持っとくのもバカらしいって意味で、速攻抜栓。 料理は、セロリスティック、師範代勤務先お友達の母上様から送って頂いた超美味しいトマト、 昨日Sさんから頂いたカタ焼きそば、ヒラメの刺身といった貰い物中心のメニューで。
 さて抜栓。一人一本なんでジックリ稽古。 色は昨日の印象よりやや黄色め。アメ色ってほどでもなくてやや濃い麦わら色。 あと、昨日気付かなかったこととしては、ホコリのような細かい浮遊物が舞っている。 香りは・・・やっぱり無い。この時点でボトル差じゃなくて本質的にこういうワインであることが判明。 味は・・・「無い」というのはちょっと言い過ぎ、 全くインパクトは無いけど後味にアルコールをベースとした存在感を残す、 老練な味わい。
 最後の2杯はカシス・リキュールを入れてキールに。 味や香りが無い分だけ、カクテルのベースにはしやすいのがせめてもの救い。
 やっぱりこのワイン、終わってます。 これを「飲み頃」というのはどうかと思う。 正直言って「売れ残りで在庫処分」扱いにするのが良いような内容。 もちろん、嗜好や感覚は人それぞれ、あくまで"師範の感覚では"だけど、 このワインを「熟成して美味い」と思う人は居ないと思うんだけどなぁ。
57点自宅にて

2日(土)

 本日は、友人で九州在住のSさんが上京されるとのことで、N氏宅で飲み会。 参加者はN氏ご一家、Sさん、O氏、師範一家。 状況が良ければ花見でもと思ってたんだけど、花はまだまだ全然、ってことで屋内で。

Nomine-Renard "Cuvee Speciale" Brut N.V.
ノミネ・ルナール "キュヴェ・スペシアル" ブリュット (ヴィンテージ無し)
Nomine-Renard
ノミネ・ルナール
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\3,2912005/03/30 エノテカ 横浜三越店 エノテカ
 とりあえず一本目のワインは当然のようにシャンパーニュで。 これは師範が持参したんだけど、最近シャンパーニュって全体的に高くなって、 あまり安ワイン道場価格範囲内のものを見かけなくなったのは寂しい限り、 このワインも若干オーバーの破戒価格。 今流行り?のRM(レコルタン・マニピュラン)もので、 販売店の女性によれば、お手頃価格の割には濃いシャンパーニュで人気があるとのこと。 ラベルにはフランスの三ツ星レストラン「タイユバン」のステッカーが張ってあり、 リストに乗っているらしい。 ちなみに料理は、イカとヒラメとサーモンのカルパッチョ風。
 ほぼ氷詰めにして持参したんで、抜栓時はキンキンに冷えた状態で。 そのためか、グラスの中で立ち昇る泡は少なめに感じられる。 色はちょっと麦ワラ色の雰囲気が強い、熟成が長めっぽい色合い。 香りは、いかにもシャンパーニュらしいコクのある香り。 フランスパンの外側のような香ばしさはなかなか心地よいもの。 味も濃くてコク十分。 「重め」ってほどでもないけどシッカリとした酸と旨味を持っていて、 存在感のある味わい。
 3,000円を超えるのは残念だけど、それくらいの満足度は確かにあって、 通常一般のシャンパーニュより一枚上手の内容を持っているように感じられる。 なかなかアタリな泡でした。
82点N氏宅にて
 Sさんが九州からのお土産で鯨ベーコンとかを持ってきてくれて、 そもそも花見の予定でもあったんで、N氏が用意してくれていた清酒を。
天界 純米吟醸 備前雄町
「キレのある辛口」とでも言うのかな、甘味が抑えられていて、 清酒にしては酸がしっかりしたタイプだったような。 シャンパンと白ワインの間に入っても違和感のない存在感。 値段は1,000円台だったとのこと、なかなかお買い得と見た。
Bourgogne Hautes Cotes de Beaune 1995
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ 1995
Paul Reitz
ポール・レイツ
Blanc
Bourgogne Hautes Cotes de Beaune
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
N氏より ワインプレスインターナショナル
 ワインは白へと。このワインはN氏ご提供。 先日飲んだシャトーヌッフ・デュ・パプと同じ造り手の オート・コート・ド・ボーヌ白。 実はこのワイン、師範とこにも在庫あり。というか、 N氏は師範と同じ店の別のセットを購入したらしい。 オート・コート程度のブルゴーニュ白で1995産、かなりバクチ的ではありますな。 普通だったらバクチにハズれても『あーハズレハズレ』で済むんだけど、 コレの場合は同じものが道場にあるんで、ハズれないでくれよーと祈るような気持ちで抜栓。 料理は鯖の押し寿司とかが出ております。
 色は、かなりアメ色が強くなっていて、熟成が感じられる雰囲気。 香りは・・・無い。通常だったら漬物樽のようなクタッとした香りを期待するんだけど、 意に反してほとんど香りはしない。 味も・・・無い。分不相応な年月を経て、単なるアルコール水に帰ってしまった、って感じ。
 師範の感覚だと、このワインは既に終わってます。 ワインの死骸っつーとちょっと酷いけど、クワガタ虫が死んでカラカラになったような、 そういう寂莫感が漂うワイン。残念!
 (家に帰って「さすがにアレはいき過ぎか?」と思った。もしかするとボトル差かも、 ってことで翌日ウチの在庫で確認。)
55点N氏宅にて

Gevrey Chambertin 2000
ジュヴレ・シャンベルタン 2000
Dom. Armand Rousseau
ドメーヌ・アルマン・ルソー
Rouge
Gevrey Chambertin
ジュヴレ・シャンベルタン
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
O氏より ラック・コーポレーション
 O氏持参のワインは、名門アルマン・ルソーの村名ジュヴレ・シャンベルタン。 このワインは2年前にワインバーで1997と稽古済み。 期待したほどには・・・って内容のワインだったような記憶アリ。 料理は、 N氏謹製鶏と野菜のクリームシチュー。 あと、このワインが半分くらい空いた頃、 子供たちが包んだエビと豚バラのシューマイが出来上がったような。
 さて抜栓。ボトルの外から見てもあまり濃くないことは分かっていたけど、 グラスに注いだらちょっと心配になるような薄めの色合い。でもキレイな色ではあるけど。 香りはいかにも高級ブルゴーニュ、木イチゴ、梅、ほんのりカラメル、 バランス絶妙でボリューム的にもあまり不満は無い。 ほんでもって口に含むとやっぱり軽め。2年前の1997と同じような印象で、 香りは一流/味は二の次、といった感じ。
 ちょっぴりだけ残して抜栓後3時間くらい経った時に再度飲んでみたけど、 開くというより痩せてた印象。というわけで飲み方に失敗したってわけでも無さそう。
 端整で真っ当なブルゴーニュだけど、とりわけどうってことは無い、ってのが正直なトコロ。 ま、あくまで村名ですからね。これくらい香りが楽しめれば良しとしましょう、というところか。
79点N氏宅にて

Matriarca 2000
マトリアルカ 2000
Fattoria le Calvane
ファットリア・レ・カルヴァネ
Rosso
Colli della Toscana Centrale (IGT)
コッリ・デッラ・トスカーナ・セントラーレ (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
3本セット\9,240 (単品価格 \4,074)2004/12/15 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 もう一本の赤は、師範が持参したイタリア産。上のブルゴーニュとほぼ同時に抜栓。 モノは、随分以前(昨年末)に買った「イタリアワイン送料無料3本セット」の最後の一本。 単品価格は稽古範囲をかなりオーバー、 セット価格をそれぞれの単品価格比率で厳密に計算した割戻し価格でも3,718円。 無名の造り手ながら気合の入ったスーパー・トスカーナということらしい。
 色は、(比べる意味は無いけど)上のブルゴーニュとは比べ物にならないくらい濃い色。 ちょっと赤みがあって、色だけは「やっぱりイタリアだなぁ」と思った記憶アリ。 でも香りはまったくもってまるでボルドー、それも左岸。品種はカベルネ・ソーヴィニョンなのかな? カシスのような果実香とミルキーな樽香、それらがミッチリと隙間無く詰まっている感じ。 味も非常に正統派。 ちょっと固い感じは否めないけど、重すぎるわけでもなく良い感じ。
 イタリアの個性がほとんど感じられず、まるでボルドーなのがちょっと不思議だけど、 それでも美味いっちゃ美味い。唯一の難点は渋味がまだ固い感じなんで、 もう数年置いといたりしたほうが良いのかも。
84点N氏宅にて

Vendanges d'Autrefois 2001
ヴァンダンジュ・ドートルフォワ 2001
Vignerons de Sigoules
ヴィニェロン・ド・シゴウレ
Blanc
Saussignac
ソーシニャック
Sud Ouest (France)
南西地区 (フランス)
\1,155 (500ml)2005/01/31 お手軽ワイン館 二葉屋
 当初の予定では上のワインで終了だったんだけど、 もしもの場合を想定して保険として持参していたのがこのデザートワイン。 販売店のサイトでは「ノーヴル・レイト ハーヴェスト」という名で売られているワイン。 ACソーシニャックは、一切補糖を禁止している唯一のアペラシオンだとか。 で、大抵、というか必ず、こういう保険は引き出されるわけで。 デザートワインの名前通り、チーズケーキとかのデザートに合わせて抜栓。
 色は黄金糖色、テラテラとしていて、ちょっと味醂みたいな感じ。 香りは、セメダインのようなスーッと揮発する香りがメイン。 葡萄の品種としては、マスカットみたいなものが想像される香り。 味は、当然のように甘い。惜しむらくは酸が弱めなんで、 甘さだけが目立ってしまうのが残念。
 甘いのは甘いけどそれ以外の要素に乏しい、マイナー産地のデザートワインにありがちな雰囲気。 でもこの値段だからね、 このワインが造れるくらいに糖度の高いブドウの栽培/収穫の難しさを考えると、 十分安いと思われます。甘いのが好きな方は是非。
75点N氏宅にて

 というような会。大変楽しゅうございました。またやりましょう>皆様。


1日(金)

Boland Kelder Pinotage 2003
ボーランド・ケルダー ピノタージュ 2003
Boland Kelder
ボーランド・ケルダー
Red
Oorsprong Paarl (South Africa)
オールスプロング・パール (南アフリカ)
\1,2802005/03/05 ザ・ガーデン 東戸塚店 ピーロート・ジャパン
 本日の夕食は酢豚、マカロニサラダ。 ワインは、先日飲んだカベルネ・ソーヴィニョンと同じ造り手のピノタージュ。 カベルネはやたらと強いワインだったけど、 試飲した時の感じではこっちの方がやや柔らかく開放的な感じだったんで、 バランスとしては良さそうだな、酢豚の甘酸っぱい感じにも合いそうだなと期待して抜栓。
 色は濃いっちゃ濃いけどそんなには濃くない赤紫。 香りは思いのほか弱め、鼻がやや詰まっているからかも知れないけど。 果実香というより、気持ちインクな感じのあるケミカル風の香り。 味は、甘味と渋味と炭酸のジリジリ感が合わさった、 人懐っこくもちょっと鮫肌な印象の味わい。 試飲の際に柔らかく感じたのはあくまで相対的な印象だったか。
 やっぱり師範ごときでは試飲で真髄を掴むことは不可能ですな。 試飲の際はカベルネより好印象だったのに、 実際飲んでみたら濃いカベルネに軍配。 それにしても、ピノタージュってのはピノ・ノワールとサンソーの交配品種らしいけど、 このワインからはピノ・ノワールはほとんど感じられない。 ピノ・ノワール1:サンソー3くらいの4P状態で交配したか?
73点自宅にて

前月分

by 師範