東南アジア遠征稽古日誌


10月分
9/27〜10/3の間東南アジアで遠征稽古。 訪問地はタイのプーケットとシンガポール。
貧乏道場ゆえ毎度の安パック旅行。「遠征稽古」なんて書いてるけど、 東南アジアがワインの産地であろうはずも無く、 ただ単に遊びに行って飲み喰いしたものを書いただけでして。
ちなみに、タイ・バーツ→円換算レートは、TB1=3.6円、
シンガポール・ドル→円換算レートは、S$1=82円くらい。

9月27日(日)

(日本)曇り/(タイ)曇り

行きの飛行機は

利用。当然エコノミー。
せっかくシンガポールにも行くんだから、シンガポール航空だったら良いなぁ、 なんて思ってたけど、結局全部タイ航空。失礼ながらタイ航空って、 なんかオンボロ飛行機使ってそうで、ワインなんて積んでなさそうで、ってイメージだったけど…
結果はさにあらず、まずまず快適なエアラインです。機材はどれも新しかったし、 ワインも出たし、 スチュワーデスさんの衣装は(シンガポール航空みたいな"横のスリット"は無いけど) 民族衣装風でチャーミングだし、 食事のタイ風カレーとかなかなかイケるし。 ほぼ満席の乗客に対して、滞りなくサービスされておりました。
成田→バンコク間で出たワインは以下の2種。

Blaye Blanc ??
ブライ・ブラン ??
???
???
Blanc
Premieres Cotes de Blaye?
プルミエール・コート・ドゥ・ブライ?
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
タイ航空機内サービス
タイ航空エコノミーでのワインのサービスは、 よくあるミニチュアボトルでのサービスではなくボトルから注いでくれるやり方。 従ってボトルの写真は無し。情報もいい加減。
1ショットグラスみたいなやつなんであんまり良くは判らないけど (それでもプラスチックのコップより気が利いている)、 かなり薄めの黄色で、いわゆるボルドーの白っぽい香り。 味わい的には酸味がしっかりしていて、薄っぺらな感じは無い。
まぁ無難な白。
(頻繁に回ってくるんで) ボトルから注いで回るサービス方法でも一向に問題ないとは思うけど、 道場的には画や情報が取れなくて残念。(ボトル渡して貰えば良いんだけど、 まぁそれも恥ずかしいし、それほどでもないワインだし)
63点タイ航空機内にて

Les Bastides '96
レ・バスティデ '96
DULONG?
ドゥロン?
Rouge
Cotes du Roussillon
コート・デュ・ルーション
Languedoc & Roussillon (France)
ラングドック・エ・ルーション (フランス)
タイ航空機内サービス
最初エチケットが全く見えなかったんで、ブラインドにて予想しておりました。
濃いながらもやや赤みの強い紫と青畳っぽいトボケた香りは間違いなく南仏産、 なんて思ってたけど、実際そうだったんでやや御満悦。
酸味が強い中にもやや甘味もあってまぁまぁのワイン。 でも機内サービス用としてはちょっと癖が強いかも。
65点タイ航空機内にて

バンコクでのトランジットは約2時間。暇だったんでDuty Freeのワインを視察に。
有名ドコロのワインをいくつか発見。

良く判んないけど、かなり高げな雰囲気。 無名のワインに関しては、一番安くても1,500円くらいで間違いなく高い。 現地でもそこそこの値段でワインを楽しもうと考えている師範の脳裏にやや暗い影が。

バンコクからプーケットまでのフライトは約1時間半。 国内線だからか、食事やお酒のサービスはなく、マンゴージュースのみのサービス。 このマンゴージュース、酸化したローヌみたいな赤錆系の香りプンプンで唇もヒリヒリして、 あんまりよろしくないお味。

プーケットでのホテルは、パトン・ビーチの北側、ナカレイ・ビーチを独占する形で建っている、 "Tavorn Beach Village"というリゾート・ホテル。「どうせのんびりするなら」ということで、 ちょっと贅沢して"Deluxe Pool Access Room"という、 バルコニーから直接プールに入れる部屋をチョイス。 荷物を運び込んで一休みしたら腹もすいてきたんで、ホテル内のタイ料理レストランで食事。

まずは初日なんで様子見ということで、 パック旅行のサービスで付いていたディナー・クーポンを使って食事。

まぁそこそこのお味です。「タイに来たぞー」という雰囲気の中、 いかにもタイ風の料理で旅の気分を満喫。

ワインは、泡2種、赤/白各10種強程度。やっぱり高めなのねぇ〜。 一番安いハウスワインのボトルがTB800 (約3,000円)からで、 絶対額的には普通なんだけど、内容的には「これが?」って感じのものが結構なお値段。 ラインナップは、土地柄かオーストラリアが多い以外は、 フランス/ドイツ/イタリアと少ないながらもまんべんなくという感じ。
で、選んだのは下記オーストラリアの白。

Windy Peak Victoria Chardonnay '96
ウィンディ・ピーク・ヴィクトリア・シャルドネ '96
De Botoli
デ・ボトリ
White
Victoria (Australia)
ヴィクトリア (オーストラリア)
TB1,05098/09/27Old Siam
なんかヤケにオーストラリア・ワインが目立ってたし、特にSpecial Selectionってことだったんで、 タイの料理に合ったりするのかなぁと思ってチョイス。1,050Bは約3,800円。
色は薄めなのかなぁ。屋外で暗い明かりの下なんでほとんど判別不能。 香りは、想像通りの強い樽香と、南国の果物風のやや鋭い甘い香り。 この香りの雰囲気がタイ料理とかに合わせやすいのかも知れない。 味わいは、甘味は強いものの酸味もしっかりしてるんで、比較的ぐいぐいとイケる系。
予想よりかなりいけるワイン。とはいえ、非常に快適な環境と、良く冷やして飲めたこと、 旅の雰囲気が評価を押し上げてるとは思うけど。
73点Tavorn Beach Village内タイ料理レストラン "Old Siam"にて

食事の後はエスプレッソを頂いて、 寝る前にバルコニーから出てひと泳ぎして(星を眺めながら泳ぐのは格別) ようやく就寝。いやぁ長い一日。


9月28日(月)

晴れ

めっちゃくちゃ天気の良い日。朝飯はバイキングだけど、焼飯やらお粥やらもあって結構満足。 ただコーヒーがいけません。 疑いようのないくらいインスタント・コーヒーの香り。 機内サービスもそうだったけど、こっちはコーヒーといえばインスタントなのかな。

今日は1日何もせずプールサイドでダラダラと。ちょっと海にも行ってみたけど、 ビーチからは遠浅で、かつすぐに砂地は無くなって珊瑚の死骸の底で歩きにくいし、 砂っていうより土っぽいところもあって水が濁っててイマイチ。遠々ビーチを歩いて、 端っこの岩場で泳げば水も綺麗で魚も沢山いて楽しいけど。
本日は昼飯抜き。朝食の時くすねたパンと、プールサイドに運んでもらうビール程度。
泳ぎ飽きたら
釣りもしたりして、 のんびり大満喫の一日。
夕食は、ホテル内にもう一軒あるレストランにて。

一応「西洋料理」のレストランなんだけど、まぁホテルによくある「何でもありレストラン」 という感じ。何にしようかなぁ、とあまり積極的になれず考えていたら、 店の人からシーフード・バスケットを薦められた。 値段的にもそこそこ(2名コースでTB1,500<約5,400円>)だし、まぁプーケットの名物料理、 シーフードも一回はいっとけって感じで注文。

あんまり期待してなかったけど、結構うまい。茹でてあるものも焼いてあるものもあって、 茹で方も食材によって明らかに茹で時間を変えてあって、かなり良い火の通し加減。
で、ビールを一本飲んだ後に下のワインを注文。

Windy Peak Victoria Pinot Noir '95
ウィンディ・ピーク・ヴィクトリア・ピノ・ノアール '95
De Botoli
デ・ボトリ
Red
Victoria (Australia)
ヴィクトリア (オーストラリア)
TB1,05098/09/27MARISA Restaurant
シーフードに赤、ってのも変だとは思うけど、昨日の白が比較的好印象で、 同じ値段でピノがあったんでチョイス。
まぁいわゆる新大陸のピノです。色も味も結構濃くて、 熟れ過ぎた木苺みたいな香りで、酸味は比較的弱めで樽がストレートで。 そういった意味ではほぼ期待通り。ただちょっと残念なのは、屋外のレストランで常温だから、 明らかにぬるくて、どうしてもボケた印象になってしまうってこと。 部屋に持ち帰って冷蔵庫でちょっと冷やしたらずいぶん好印象に。
飲み方にちょっと問題があったけど、ワイン自体はまずまず好印象。 日本で買うとどれくらいの値段なんだろ? 1,300円ってところかな。
72点Tavorn Beach Village内西洋料理レストラン "MARISA Restaurant"にて

本日も寝る前にひと泳ぎして、バルコニーで残りのワイン飲んで、ハッピー気分で就寝。


9月29日(火)

晴れ のち 薄曇り

昨日のコーヒーに懲りて、今朝は紅茶を選択。でもこれもいけません、なんか機械油臭い。
本日も午前中の行動は前日と同じくのんびりダラダラーっと。
午後からはちょいと町まで繰り出そうかって感じでプーケット市内へ出て、 「タイ式マッサージ」ってのを体験。 2時間みっちり全身をマッサージしてくれて、通常であれば非常に快適なはずだったんだけど…
師範には若干問題がありました。そう「日焼け」。 昨日の泳ぎ過ぎが祟って肩のアタリが真っ赤。 ってなわけで、脚や腕や頭のマッサージは非常に気持ちよかったけど、 首や肩のマッサージはやや拷問に近いものがありました。
(ちなみに師範代は大満喫しておりました)
ホテルに帰ってまた
釣りなんかして、 夕食は初日と同じタイ料理レストランへ。

師範代が『タイに来たんだから"生春巻き"が食べたい』というので「そうしようそうしよう」と思い、 店の人に聞いたけど『無い』との返事。そりゃそうだ、あれはベトナムの名物。じゃあということで、 タイの名物"トムヤンクン"を含めてアラカルトで注文。

"トムヤンクン"はやっぱり美味いっすね。日本の変な店のみたいに辛すぎず、 酸味と甘味の調和し具合が抜群で。 あと、これじゃ足りないだろうからカレーか焼飯か頼もうかなぁと思ってたら、 ご飯は(レストランのパンみたいに)勝手に付いていたんでおなか一杯に。

アルコール的には、ビールを飲んだ後、下のワインを注文。 やっぱりこういう雰囲気では冷えたワインが一番。

Della Casa "Bianco" N.V.
デッラ・カーサ "ビアンコ" N.V.
Bianco
(Italia)
(イタリア)
TB1,05098/09/27Old Siam
「軽いイタリアがお似合いか」と思って選んだんだけど、 ヴィンテージや造り手の表示も無ければDOC表記もない、 まさしくテーブルワイン。そのくせ色は比較的濃い目で、 「もしかしてここのセラーで何年も寝かされていたんでは?」と疑いたくなる雰囲気。
飲んでみると、まあ普通のイタリアの安い白。若干は味わいがあって、 ペラッペラという感じではないけど。嫌な感じも無くて、スルスル飲むには問題ない。
TB1,050は約3,800円だけど、日本で買ったとすると1,000円もしないワインかも。
でも良いんです。目の前は白い砂浜、 涼しい海風を感じながらタイの民族楽器らしい琴の生演奏を聞きながら飲むワイン。 もう中身なんてなんでもOK。脳味噌までダラダラ。
69点Tavorn Beach Village内タイ料理レストラン "Old Siam"にて

本日も、さらにひと泳ぎして残りのワイン飲んで御就寝。


9月30日(水)

晴れ

今日はプーケットを発つ日だけど、夜の便なんで16:00くらいまではホテルにいられるんで、 やっぱりダラダラーっと。(朝イチは懲りずに釣り なんかして)

このホテル、日本人宿泊客はほとんどいません。西洋人のカップル/ファミリーと、 韓国人の(みんな新婚旅行と思しき)団体さん。 韓国人の団体さんは、朝一斉に食事を取ったあと、大型バスにてどっかへ出かけるので、 昼間のプールサイドは西洋人ばっか。皆さん毎日同じ場所に陣取って、 昼寝したり本読んだりたまに泳いだり、とにかくダラダラしてる。 師範も日本人、最初は「せっかくだからもっと泳がねば」とか「せっかくだから海にも行かねば」 とか思ってたけど、彼らに倣ってとにかくダラダラしてみたら、それはそれは快感。 一日中寝てるんだか起きてるんだか自分でもわからないような状態で、 喉が渇いたらビールを注文してっていう生活、もう最高っす。 2週間くらいこういう生活続けてみたいなぁ。

でも、なぁんか気になるのは、 ダラダラしてるのは西洋人、炎天下に働いてるのは東洋人。 東洋人のハシクレである師範としては、ちょっと引っかかるものがあったりして。 (と言いながらダラダラする側に廻っちゃってるけど)
どうでもいいけど、タイ式マッサージの虜になった師範代は、 プールの中洲みたいなところにあるマッサージ所で本日も。まるでオッサン。

今日は夕食が遅そうなんで、プールサイドで昼飯。 なんと、プールサイドにピザを焼く釜があって、結構ちゃんとしたピザが食べられる。 シーフード・ピザでTB250 (約900円)だったか。 具だくさん、ボリューム十分、生地はクリスピーで大満足。
非常にゆったりした気分でプーケットを後にしたのでした。

シンガポールへの飛行機は

わずか1時間半のフライトだけど、ちゃんとアルコールと夕食が出ます。 食事は失念。ワインは例によって赤/白1種づつ。赤は前回と同じ物。 白は以下。

Sauvignon ??
ソーヴィニョン ??
???
???
Blanc
???
???
(フランス)
(フランス)
タイ航空機内サービス
例によってエチケットが読みにくいので、何杯も注文してチャンスを伺ったけど、 結局フランス産のソーヴィニョンということしか判らず。(ボトル見せて貰えばいいんだけど。 ただそうすると「このワインが気に入った」という意志表示っぽくて、それは意に反するんで。)
何杯も飲んだことによって判ったのは、結構ボトル差のあるワインであること。 最初に貰ったのは非常に酸味が強くて、口をすぼめたくなるワインかなぁと思ってたら、 後の方で貰ったのはかなり甘くて濃い感じだった。
印象散漫、とくにどうというワインでは無かった。
58点タイ航空機内にて

シンガポールでのホテルは、"Marina Mandarin Singapole"という、海に近いところにあるホテル。 でっかい吹き抜け、広い部屋、なかなか快適。
ホテルに着いたのは夜の11時過ぎだったんで、機内で夕食を食べたこともあり、 あまり歩き回る気力は無く、ホテルのバーでお約束のシンガポール・スリングを頂く。 お値段S$16(約1,300円)。高いうえに甘すぎ。ウーム。


10月1日(木)

晴れ 時々 薄曇り

朝食はホテルのバイキング。プーケットの方が良かったなぁと思いつつ。

で、本日の行動は、恥かしながらいわゆる団体さんでの半日市内観光。 アジア系パック旅行には必ず付いているらしい。 キャンセルすることもできたんだけど、昼食に飲茶食べ放題ってのが付いているんで、 それに目が眩んで参加することに。

行った所は、マーライオン公園、ちっちゃなヒンズー教の寺、アルカフ・マンションって所、 植物園。洋ラン栽培者の師範としては、最後の植物園は楽しかったけどあとはどーでもええ。 さらに、もちろんありますお土産屋巡り。貴金属店、皮革製品店、DutyFree。 結構皆さんバンバン買うのね。我々は見るだけ。たまに店の人に「おいくら」って尋ねて、 お値段聞いて「ヒェー、シンガポール人お金持ちあるね」って言うだけ。

で、ようやくの昼食はThe New Ohtani内中華料理「大観苑」にて。なんだか別室に案内されて。
…マズい。エビ蒸し餃子を除いて、どれもこれも平均かそれ以下。 揚げ物なんて全部冷え切っちゃって、なんじゃコリャな味。 ビール馬鹿高。一杯S$9.5(800円)。
この店、多分普通に食べに行ったらもっとずーっとマトモなんでしょう。 団体さんだと思って足元見てるか、思いっきり予算たかかれてるか。
一食分の食費は浮いたけど、一食分の腹の余地と半日の時間を無駄にした、と後になって痛感。

ただ、当地の住宅事情(ほとんどの国民が公団住宅[1,500万円くらい]を買って住んでて、 申し込んでから4年くらい待たないと回ってこないこと)や、 結婚事情(上記住宅の制約があるんで、結婚が遅れがちであること)、 車事情(政策的に車を減らそうとしてるため、1,600ccのカローラで1,200万円もすること) などが判ったのはためになる面もあったけど。

午前中けっこう無駄に動き回ったんで、 午後は部屋で昼寝したりホテルのプールでのんびりしたりダラダラと。ダラダラ癖が抜けてません。
夕方になって、シンガポールのメインストリート"オーチャード通り"へ繰り出すことに。 行ったのは高島屋シンガポール店。シンガポールって国はあんまり家飯の習慣が無いためか、 スーパーみたいなのがほとんど無い。食材を見たければデパートしか無いって感じ。 だもんで、肉以外は安くないですね。日本と大差無い。日系デパートってこともあって、 日本の食材満載。万能ネギや種無し柿なんてのまである。
もちろんワインも見ました。安いのは高い。一番安くてS$15。庶民の飲み物じゃないんですかね。 高いやつだと

とか、DRCのエシェゾーが5万円くらいだったり。 珍しいところではPenfordのGrangeがあったくらいかな。

うろうろしてたら午後8時。日本から予約していた 期待の中華料理店"Wan Hao Restaurant"で食事の時間。

案内されたのは、広いホールを取り囲むように、 ちょっと引っ込んだ感じで作られた2〜4人用くらいの席。 適度にオープンだけどあまりまわりを気にしないで済む良い感じの席です。
で食事だけど、中華料理って、2人で食べるとあんまり種類が食べられないから非常に悩ましい。 このお店は2人用のコースメニューがあったんで迷わずそれをチョイス。

がコースで、あとデザートに杏仁豆腐を。
いやぁーうまいうまい。全然しつこくない味付けで、素材の味を生かしたもの。 特に印象的だったのは"Canadian Clam"。魚の内蔵みたいなぷりぷりした食感で、 とっても美味。杏仁豆腐も抜群の香り。

で、ビールを飲んだ後、頼んだワインが以下。

Chardonnay '96
シャルドネ '96
Laroche
ラロッシュ
Blanc
VdP (Oc)
ヴァン・ドゥ・ペイ (オック)
Languedoc & Roussillon (France)
ラングドック・エ・ルーション (フランス)
S$5798/10/01Wan Hao Restaurant
ここのレストランのラインナップは、泡が5種ほど、白/赤それぞれ10種ほど。 泡はシャンパーニュがあるから結構高いの(数百S$)まで書いてあるけど、 白/赤は安くてS$40台、高くてもS$80以下という非常に手頃な価格帯で揃えている。 もちろん内容的にはそこそこだけど、まぁ中華料理と一緒に飲むワインはこのくらいのが良いですよ、 という店側の主張みたいなものが感じられて好印象。 敢えて頼めばもっと高いワインもあるんじゃないかな。 リストに載っているそれぞれのワインには、 味や香りについてのコメントも記されていてとっても親切。
で頼んだのは、シャブリの名門ラロッシュが南仏で造るVin de Pays。S$57は5,000円弱。 ちなみにワインクーラーは、 氷を入れる場所とワイン/水を入れる場所が別れた非常に機能的なもの。
色はやや濃いレモン色。香りはシャルドネらしい蜜入りリンゴっぽい香り。 味わいは思いのほかすっきり。南仏らしくない感じは、 やっぱりシャブリを造ってるラロッシュならではかな。
結構好印象。きっとそんなに高いワインじゃないだろうけど、選ワイン眼がしっかりしてると思った。
(帰りのDuty Freeで同じワイン発見。S$21.6也。まぁそんなもんでしょう)
75点Hotel Marriot内中華料理 "Wan Hao Restaurant"にて

まさに今が旬、といった感じの、活気に満ちていながらシックな感じの、 とっても雰囲気が良くて美味しい店でした。


10月2日(金)

晴れ

朝食はホテル近くのホーカーズ(屋台村)へ。屋台村といっても、 現在シンガポールは路上販売を禁止してるため、建物の中とかにきっちり造られたもの。
頼んだのが、うどんみたいな素麺みたいな麺で、具に豚肉や鶏のミンチやほうれん草が入ったもの。 師範代のはプレーンでS$3.5、師範のはエビを載せて4.5S$。2人合わせても700円弱の激安価格。
結構薄味でおいしいなぁ、と思ったけどボリュームがあって後半はちょっときつい。 さらに、やっぱり化学調味料を大量に使ってあるのかなぁ、 食べたあと舌に膜が張ったような感じが残るのがイマイチ。 値段は正直です。

これまで見てきたシンガポールは、非常に計画的に造られた街で、 まるで国中が公園のような雰囲気。 でも、きっとそうじゃない部分もあるだろうと思って、本日はインド人街"Little India"へ。

うーん、予想通りの雑踏、アジアの混沌。いいですねー。 特にズ・ジャオ・センターって市場は強烈。香辛料やら肉やら魚やらハムやらの匂いが立ち込め、 非常に怪しい雰囲気。さすがにここのホーカーズで昼食を取るのは遠慮しました。
こういった、いわゆるアジア的雰囲気と超近代的な雰囲気の同居は、まさにシンガポールって感じ。

昼食はやっぱりホーカーズで。
師範はチキンライス、師範代は餃子入り麺。 チキンライスといっても日本のとは全く違ってて、 鶏のダシで炊きあげたタイ米の上にローストした鶏がのってるという非常に質素なもの。 タイ米の香りが苦手でなければお勧め。S$3と安いし。

午後からは前日と同じくオーチャード通りあたりをウロウロと。 別のデパートとかも見たけど、やっぱりワインは高いっす。
そして、いよいよ最後の夕食。ここも日本から予約してきたレストラン、 その名も"Maxim de Paris Singapole"。 手頃な値段で真っ当なフレンチが食べられるというので大期待。

メニューは、アラカルトと、S$85のコース、S$118のムニュ・デギュスタスィオン、 170S$でそれにワインが(4杯)付いたもの。 いろいろ悩んだけど、S$85のコースはあまりにも普通のメニューだし、 アラカルトで「これは!」と思うものも無いし、 やっぱりちょっとずついろいろ食べられるムニュ・デギュスタスィオンがよかろうってことでチョイス。
内容は、

最初のお皿が出てきた時、「をぉこれが噂に聞く"鼻クソ大"のマキシムの前菜か!」 と思ったけどアミューズでした。量的にはそんなに少なくは無くて普通の量。 テイスティング・メニューとしてはむしろ多めかも。
見た目も味も、非常にオーソドックスなもの。もちろん、 付け合わせやソースに現地の食材を盛り込んではあるんだけど、なんというか「だからどうした」 というか、それによってすっごく良くなった感じはしない。 チーズはイマイチでしたね。あんまり出ないのか熟成し過ぎ。周りがバサバサ。 というわけで感動的な味には残念ながら出会えませんでした。 フォアグラはボリュームあって良かったけどね。

頼んだワインが以下。

Dom. Drouhin "Pinot Noir" '95
ドメーヌ・ドルーアン "ピノ・ノアール" '95
Dom. Drouhin Oregon
ドメーヌ・ドルーアン・オレゴン
Red

Oregon (USA)
オレゴン (アメリカ合衆国)
S$10598/10/02Wan Hao Restaurant
敢えてワイン付きコースにせずに、ワインは別に注文。
リストには300種くらいは載ってる。特筆すべきはオーストラリアのラインナップ。 PenfordのGrangeが20vintageくらい揃ってるのは壮観。さらに特筆すべきは値段の高さ。 まぁ100S$以下はほとんど無し。ブルゴーニュの赤が飲みたかったけど、 ボジョレーがS$85である以外は、最も安くてS$190。軒並みS$400とか。 もう内容がなんであるか見る気もおこりません。
で、半分途方に暮れていると、ソムリエさんが『どんなのがお好みですか?』と来たんで、 「ブルゴーニュの赤が飲みたいんだけど、お宅のラインナップは高すぎるのねぇ」 と言いました。そうしたら 『それでは、ハーフにしてはいかがですか?』ときた。 コラ若いの、それは違うだろ!。私は別に貧乏で高いのが飲めないわけではなく、 明らかに不必要に高すぎるお宅のラインナップの問題を指摘しておる。
更に途方に暮れて、やっぱワイン付きのコースにしようかなぁなんて思ったけど、 この店の状態(後述)ではいつ開いたか判らないワインだし。
で、ようやく着陸点を発見。ドルーアンのオレゴン・ピノ。 「このカリフォルニアの欄に書かれているオレゴン産のワインは、 ブルゴーニュっぽい感じがあるんではないの?」 と聞いたら『その通りでございます』と一件落着。
色はちょっと濃い目だけど、 香りは味の雰囲気はカリ・ピノなんかに比べると遥かにブルゴーニュっぽい。 木苺っぽい香りとちょっと強めだけど嫌味じゃない樽香、しっかりした酸。 スーっと口に入ってきてかなり良い雰囲気。
ワイン自体はなかなか美味しゅうございました。 この値段払ってグラスがショボいのは更に無念だけど。
80点Regent Hotel内フランス料理 "Maxim de Paris Singapole"にて

このレストラン、味もさることながら、非常に悲しい気持ちにさせるのがこの店の雰囲気。 決して上手くなく選曲も疑問なピアノ生演奏も、重く眠たい雰囲気の店内も問題だけど、 何といっても最大の問題は…

客がいない!

100人は入ろうかというキャパのホールに、最初我々が店に入った時は他に日本人の老夫婦1組と、 1人で食事する西洋人のみ。総勢5人。さらに、我々以外の3人は我々の食事中に帰っちゃって、 一時期マキシムを2人で貸し切る時間帯もあり。かなり遅くなって、ようやく別の客 (韓国人のファミリーと、商談と思しき4人組)が入ってきたけど、とにかく客がいない。
従って、マンツーマン以上のディフェンス体制。こうなると流石に気が重い。 ワインも、半分も減らないうちに注がれちゃうし。

というわけで、マキシム・シンガポール店、お勧めしません。 なんてこと言わなくても近いうちに閉店するであろう気配を感じます。

なんとなく飲み直したくて、世界一ノッポなホテル"ウェスティン・スタンフォード"の最上階バー、 "コンパス・ローズ"にて最後の夜を満喫したかったけど、なんと45分待ちの行列。即座に断念。 ってな訳で、なんとなくツイてない夜。でもそれもまた旅の楽しさということで、ええ。


10月3日(土)

曇り

楽しかった旅行もいよいよ帰国の日。
出発までの僅かな時間でシンガポールのDuty Freeのワインラインナップをチェック。
ありますあります、名醸ワインがゴロゴロ。

安いか高いかわかんないけど、失楽園人気以来見ることもなくなったマルゴーとかまで あったりするのはやっぱりアジアバブル崩壊の影響なのかなぁ。

飛行機は

ワインは、赤白とも既に飲んだもの。

想像通りワイン的にはどうということなかったけど、非常に楽しい旅ではありました。 前半ののんびりと後半のうろうろ、2つのアジアを楽しんだ感じ。


9月分


by 師範