稽古日誌:2002年2月

最近、電化製品がいろいろ壊れる。 インバーター蛍光灯(8年目:廃棄)とか、 カーオーディオのCDチェンジャー(11年目:修理)とか パソコンのプリンタ(5年目:廃棄予定)とか。 こういうのってなぜか同じ時期にドドッと重なる。 「人間の故障」が重なんなきゃ良いけど。


翌月分

28日(木)

LVK Chardonnay 1999
LVK シャルドネ 1999
LVK
LVK
White

Targoviste (Bulgaria)
タルゴヴィシュテ (ブルガリア)
\6942002/02/09 関内 サンタムール富士貿易
一昨日に引き続きブルガリア産を。 本日のチョイスはあまり見聞きしたことない造り手の白。 無色かつ装飾のあるボトルがいかにも古い感じだし、 外から見える色も非常に薄いし、 アルコールが度数が11.5%と低いのはマイナス要因。 でも、"Private Selection"とか"Premium Quality"とかラベルに書かれていて、 もしかしたら、って期待を胸に稽古。
色は、グラスに注いでみるとそれほど薄いわけではない。 無色透明ボトルって、普通はソーテルヌとかでしか見ないんで、 先入観から薄く感じた可能性大。 香りは弱い。シャルドネというより安ドイツワインのような香り。 味の雰囲気もどことなくドイツ風。 とはいえドイツみたいな甘さは無くてかなり酸っぱい。 安ドイツワインから甘さを抜きました、そういう感じ。
品種はシャルドネらしんだけど、なんだかハズレのドイツ風。 正直言ってあまり美味くない。 なーんて情報を発信したところで、このワインを買える機会のある人なんて ほとんど居ないだろうなぁ、と。
61点自宅にて

26日(火)

Domaine Boyar Merlot Premium Reserve 1997
ドメーヌ・ボイヤール メルロー プレミアム・リザーヴ 1997
Dom. Boyar
ドメーヌ・ボイヤール
Red

Iambol (Bulgaria)
ヤンボル (ブルガリア)
\7222002/02/09 関内 サンタムールカツミ商会
本日のワインは、ブルガリア産の赤。 ブルガリアといえばドメーヌ・ボイヤールってくらいメジャーな造り手だけど、 師範は過去この造り手の赤で当たった試しがない。 とはいえこのワインは「プレミアム・リザーヴ」だし、 ボトルのデザインも高級感タップリだから、 期待しないわけにはいきませんよお客さん!、って感じ。
色はかなり濃い目。まるで新大陸産のワインのような、溌剌とした濃紫。 香りは、ベリー香そこそこと樽香うっすら。 饅頭を蒸かした香りみたいな豆腐屋の前みたいな、 なんとも例えようのない(例え方のわからない)香りもある。 味は、色から考えると「えっ!」ってくらいに軽い雰囲気。 酸味がメインで、周辺部に渋味があって、余韻の残らないサラリとした味わい。 白ワインだったらそういうのもアリだとは思うけど、 赤でこれだとちょっとねぇ。
大体、「なんとか・リザーヴ」ってのはしつこいくらいに濃く重いような印象を チリとかで植え付けられているんで、このワインはかなり拍子抜け。 ワイン的にも体調的にも飲みきれずに半分弱残したけど、 後日好転するほどのパワーは残ってないだろうなぁ、って感じ。
翌日、やや樽香が目立ってきた感じはあるけど、好転というほどのものでもない。
67点自宅にて

24日(日)

El Otro Chardonnay 2001
エル・オトロ シャルドネ 2001
El Otro
エル・オトロ
Blanco
Maule Valley
マウレ・ヴァレー
Maule Valley (Chile)
マウレ・ヴァレー (チリ)
\5002002/01/18 やまや渋谷店やまや
本日の夕食は、サーモンのカルパッチョとか舌ビラメのムニエルとか、やや脂の多い系の海のものが主体。 選んだワインは、コッテリ感を狙って一本500円のチリ産シャルドネ。 昨日のボーヌとは違って、 チリの白って良くも悪くも想像の範囲を逸脱することはあまりないから。
色は非常に薄い。でも2001年産で(多分)樽熟の無いワイン、まぁこんな色かな、と。 香りはモロに新大陸系。トロピカルフルーツ、とりわけパイナップルの感じが強い香り。 味も甘くなく酸っぱくなく、没個性と言われればそれまでだけど、 オールマイティと言われれば納得せざるを得ない、極めて新大陸産の白ワインらしい雰囲気。
美味い/不味いという観点とは別に、 チリのこのレベルのワインってやつは非常に強力だと思う。 正直な話これでいいもんね、普通の魚介類系コッテリ料理の相手としては。
70点自宅にて

23日(土)

Beaune Cent-Vignes 1986
ボーヌ・サン・ヴィーニュ 1986
Albert Morot (Ch.de la Creusotte)
アルベール・モロ (シャトー・ド・ラ・クルーソット)
Rouge
Beaune 1er Cru
ボーヌ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\3,0002002/02/09 横浜君嶋屋ラック・コーポレーション
記念すべき道場掲載1500本目のワインは、「えっ? これが道場稽古範囲?」ってなワインをチョイス。 名門アルベール・モロのボーヌ1級畑、それも1986年というかなり年期の入ったヴィンテージ、 3,000円以下では過去最高の評価を得るワインになるのではないか? と捕らぬ狸のなんとやらで。
ボトルの外からもわかるけど、色はやや薄め。 歳相応の色合いで、紫色というより濃朱色といった感じ。 香りは、抜栓直後は「ハズした・・・」と思うくらい弱いもの。 特に果実の雰囲気が弱くて、革っぽい香りと土っぽい香りがほとんど。 ここまでくると、「もしや単なる酢醤油ワインでは・・・」と心配するんだけど、 さすがにそこまで酷くはなくて、 果実味が無くて酸味が主体ではあるけどまだまだワインの範疇にある味。
時間が経つと香りのボリュームだけは改善。
当初の期待と比べると、かなり残念な結果。 抜け殻とまではいかないけど、かなり下り坂を下りている感じで、 熟成ブルゴーニュであることは確かだけどそもそものクオリティは甚だ疑問。 やっぱり「安さの秘密は内容にアリ」ですな。
72点自宅にて

22日(金)

Fantini Chardonnay 2000
ファンティーニ シャルドネ 2000
Fantini
ファンティーニ
Bianco
Terre di Chieti (IGT)
テッレ・ディ・キエティ (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
(Italia)
(イタリア)
\5002002/01/18 やまや渋谷店やまや
本日はイタリアの安白。 先日飲んだサンジョヴェーゼと同じ造り手のもの。 安い割にサンジョヴェーゼは結構イケてたんで、ちょっぴり期待して。 で、"Terre di Chieti"とか"Sangiovese Daunia"っていうIGTって、 いったいイタリアのどこらへんで造られてるんですかね?
色は予想していたより濃い目。レモン色と麦わら色の中間的色合い。 香りは、弱いながらも柑橘系の香りとミントのようなスッキリした香りと蜜のような甘めの香りがある。 味は意外なほどにガッシリ系。鉄骨とコンクリート打ちっぱなしの住居のような、 冷たく無機質な雰囲気ではあるけど構成自体は安心感を感じるもの。
あまりのガッシリ具合に、比較的早い時点で飲み飽き。
結構いいセンいってるとは思うけど、若干武骨すぎるか。 特に温度が上がると暴れん坊なので、キッチリ冷やして飲むことをお薦め。
69点自宅にて

20日(水)

本日午前中はプチ師範代の参観日だったので、師範/師範代とも会社をお休み。 お昼は、久しぶりに二人で外食が出来るってんで横浜元町の霧笛楼にてランチ。

ランチのコースは3,500円/5,000円/8,000円の3種類。 ランチで8,000円はちょっとアレだし、5,000円のコースも内容的にあまりピンと来なかったんで、 結局 師範/師範代とも3,500円のコース(チーズは別料金)をチョイス。 内容は以下。

前菜:小エビのブランマンジェ風ムース/アスパラガスとアサリのサラダ
魚:スズキのオリーブオイル揚げ/カニのリゾット
肉:フランス産ウサギのポワレ
チーズ:ミモレット/ロックフォール・ブルーベリー(\700)
デザート:3種盛り(サツマイモのブリュレ/クルミとかイチゴとかを和えたもの/キウィのシャーベット)
お茶:ハーブティー(師範)/エスプレッソ(師範代)

ビックリするような料理があったわけではないし(っていうか3,500円のランチでビックリしたいというのは土台無理な話か)、 どことなく線が細いように感じたりも(ウサギがあまりに癖が無くて鶏のササミみたいだったり)したけど、 トータルでは十分に値段分の価値があるランチ。 霧笛楼って、「横濱の異国情緒」分が値段に乗っているようなイメージがあって、 なんとなく敬遠していた部分があったんだけど、これだったら十分満足。 平日の昼間だと言うのにほぼテーブルは埋まっている状態で、 サービスも丁寧かつそつの無い感じで、「久しぶりのフレンチ」感を満喫させて頂いた。

ワインリストは10ページくらい、各ページに20種ほど載っているので、200種くらいのラインナップかな。 フランス産がメインではあるけど、カリフォルニアとかもあったりした。 中心価格帯は10,000円強といったところ。 そんな中からチョイスしたのがこのワイン。

Fixin 1er Cru "Clos Napoleon" 1996
フィクサン・プルミエ・クリュ "クロ・ナポレオン" 1996
Dom. Pierre Gelin
ドメーヌ・ピエール・ゲラン
Rouge
Fixin 1er Cru (Monopole)
フィクサン・プルミエ・クリュ (単独所有畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\7,000)2002/02/20 横浜元町 霧笛楼トーメン
最初はグラス・シャンパンを飲もうと思い、銘柄を聞いたら普通のモエ・エ・シャンドン、お値段1,200円。 ものすごく一般的な銘柄だし、 3倍出せば余裕で1本買える値付けってのは師範的にはちょっと受け入れ難し、ってことで断念。 (銘柄聞いた後「じゃ結構です」と言ったら『モエはお嫌いですか?』と聞かれた。 別にそういうわけじゃないんだけどね。 でも「モエでこの値段だと頂く気になりません」とは答えづらい。)
というわけでいきなり赤。 印刷された文字が並ぶワインリストの中に、手書きで書かれたこのワインを発見。 お値段手頃、好きなヴィンテージ、モノポールの一級畑、 どうにもこのワインから目が離れなくって、お店の方に相談せずに指名買い。
色は、自然光が入る窓際の席だったんで、なんとなくくすんで見えた。 普段と同じ電球で見ればもっと違う印象かも。 香りは、ボリューム的には大したこと無いんだけど、 雰囲気としては木苺風味のセメダインといった感じで高級ブルゴーニュ風。 味は、酸が強めでかなり固い感じではあるけど、引っかかりの無さはさすがと言うべき。
時間が経っても香りはそれほど変化しないんだけど、味に関してかなり膨らみが出てきた。 師範代グラス(最初の1杯を注いで後ずーっと最後まで)の観察では、 グラスに注いで1時間後くらいが一番いい感じ。 それ以上時間が経つと膨らみが凹んで酸っぱく平坦なワインへ変化。
すっげー!って感じではないけど、なかなか楽しめるワイン。 ランチ かつ 食事全部を一本で、というシチュエーションでは結構いい選択だったかな。 でも、良く考えれば白って手もあったよなぁ。 レストランでは真っ先にブルゴーニュ赤に目を通す、って習慣を改める必要があるかも。
80点横浜元町 霧笛楼にて

お値段のトータルは、10%のサービス料と5%の消費税で16,978円。 2時間のんびり楽しめたことを考えると納得のお値段。


17日(日)

Segura Viudas Brut Reserva N.V.
セグラ・ビウダス ブルート・レセルバ (ヴィンテージ無し)
Segura Viudas
セグラ・ビウダス
Espumoso
発泡
Cava
カバ
(Espana)
(スペイン)
\9802002/02/09 信濃屋 横浜店菱食
香りの良いデコポンが手に入ったので、 その果汁を使って美味いカクテルにならないかなぁ、ってことで、 特に祝い事があったわけでも客人があったわけでもなく発泡ワインを。 このカバは、ハーフと温泉で稽古済み。 あー、また温泉行きたいなぁ。
色は薄め。レモン色でもない麦わら色でもない、ちょうど中間的な色合い。 泡立ちの少なさはご愛嬌。 香りのボリュームは普通。雰囲気的には全くもってシャンパン。 師範にはこのワインがシャンパンじゃなくてカバだってことと香りで判別するのは多分不可能。 味は非常に中庸。ギリッとした金属感があるのが値段の宿命か。
デコポンの果汁を割ったドリンクがどうだったかというと・・・・ 正直言って見た目以外にストレートで飲むのと違いなし。 ワインの香りって相当強いんですね。生のフルーツ果汁は相対的に非常に淡い香りであることと実感。
個性が無い変わりに田舎臭さも弱く、使い勝手の良いスパークリング。 スルスルっと飲めてしまうので(1時間強で飲了)、 食事トータルで楽しむにはペース配分に気を遣う必要アリ。
72点自宅にて

16日(土)

Chianti Classico Riserva "Villa Antinori" 1998
キアンティ・クラッシコ・リセルヴァ "ヴィッラ・アンティノリ" 1998
Antinori
アンティノリ
Rosso
Chianti Classico
キアンティ・クラッシコ
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
\1,6672002/01/18 やまや渋谷店やまや
本日のワインは、イタリアの名門アンティノリのキアンティ・クラッシコ・リゼルヴァ。 「名門」っつってもアンティノリって、どっちかというとスーパーVdTで有名な造り手だと思ってたけど、 こういうキッチリと法に基づいたものも造れるんですな。
色は濃い目の青紫。光にかざすと気持ち錆っぽい赤味を帯びた色を感じる。 香りは、抜栓直後はとってもミルキー。葡萄の気配より樽の気配を強く感じて、 案の定口に含むと木の香りで一杯。 味は、思ったほど重くなくて、渋味が先頭を走ったあとから甘味と酸味が後を追ってくる、 といった感じ。
・・・と、抜栓直後は樽のみが目立った感じだったんだけど、 時間が経つと普通に上質なキアンティというか、やや酸味が勝っていつつも明るい雰囲気。
なかなか美味いと思う。さすがは名門。赤いのも白いのも高いのも安いのも上手に造りますな、アンティノリって。
75点自宅にて

15日(金)

Mercurey "La Framboisiere" 1999
メルキュレ "ラ・フランボワジエール" 1999
Faiveley
フェヴレ
Rouge
Mercurey (Monopole)
メルキュレ (単独所有畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,9802002/01/11 リカーズハセガワ北口店ラック・コーポレーション
本日のワインは、フェヴレのモノポール「ラ・フランボワジエール」。 ここんとこ「クロ・デ・ミグラン」とか 「クロ・ド・ラ・マレシャル」とか、 フェヴレのモノポールが頻繁に登場。 で、このワイン、随分以前に1995と稽古済。 (店は違うけど)値上がりしていないのは嬉しい限り。 以前同様、名前通りのフランボワーズっぽさを期待して。
色は、単調ではあるけど透明で綺麗な赤紫。なんだか表面がテラテラしているように感じる。 香りはちょっと弱め。期待した木苺香や淡い樽香もあるにはあるけど、 トータルの弱さからかアルコール感が目立つ香り。 「若干ハズしたかな」と思ったけど、味で挽回。 期待通り、間違いなく木苺を思い出させる味。 酸味が強めではあるけど、スーッと一本スジの通った酸味なんで、 気持ちよく喉の向こうへ消えていく。
時間が経つと甘味も出てきて更に良い感じに。
全体のトーンは軽めだけど、ブルゴーニュの楽しさの一端を見せてくれるワイン。 2,000円弱と言えば名門造り手のACブルゴーニュが集中する価格帯だけど、 モノポールの畑名付きということもあり、個性があってそれらより一歩上の満足感が得られる。
翌日、やっぱり線の細さは否めず2点減点。
79(−2)点自宅にて

13日(水)

Diamond Grove Cabernet Sauvignon 2000
ダイアモンド・グローヴ カベルネ・ソーヴィニョン 2000
Diamond Grove Vineyards
ダイアモンド・グローヴ・ヴィンヤーズ
Red
California (USA)
カリフォルニア (アメリカ合衆国)
\5002002/01/18 やまや渋谷店やまや
本日の夕食は、ちょいと気取って骨付きラムの香草焼き。 濃そうな赤が良かろう、ってことで選んだワインは、2本よりどり1,000円、1本あたり500円の激安カリフォルニア・カベルネ。 「ダイヤモンド・グローヴ」って名前もラベルデザインも思いっきりカリフォルニア。 サクラメント在住の太っちょデーヴが派手なネオンの郊外型レストランでハンバーガー食べながら身体に似合わぬ小さなグラスでギュンギュン飲んでそうな雰囲気。
色は普通。カリフォルニアのカベルネを前提とすればやや薄めか。 香りは弱い。干し葡萄とか干しプルーンを連想される、控えめな乾き物系果実の香り。 味も予想に反して軽い。うすら甘酸っぱさが主体で、 渋味もあるけど舌にまとわりつくような渋味で、厚みに寄与する感じではない。
なんだか拍子抜け感の強いワイン。 美味くは無いんだけど、不味さ加減もなんだか控えめ。 フィラデルフィア在住メガネのミッチェルが場末の定食屋でペイパーバック読みながらゴブレットでちびちび飲むワイン、 そんな感じ。
64点自宅にて

11日(月祝)

Maranges 1er Cru "La Fussiere" 1997
マランジュ・プルミエ・クリュ "ラ・フッスィエール" 1997
Michel Colin-Deleger et Fils
ミシェル・コラン・ドレジェ・エ・フィス
Rouge
Maranges 1er Cru
マランジュ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\3,6002002/01/27 ゴトー酒店後藤酒店
連休最終日はたまの贅沢、3,000円をちょっぴり超える「プチ破戒」ワイン。 造り手は著名ドコロのミシェル・コラン・ドレジェだけど、 村はブルゴーニュ隋一の無名ドコロ、マランジュ。 当道場でも過去に一回稽古経験があるのみ。 更には、このワインはこの年がファースト・ヴィンテージらしい。 ボーヌ最南端の無名一級畑で一流造り手が造るファーストヴィンテージのワイン、なかなか興味アリ。
色はやや濃い目の紫。光にかざすとほんのり朱色の見える色合い。 香りは、まず第一に感じるのがワキガっぽいケモノ臭。 そういえば前回飲んだマランジュもそういう感じが強かったんで、 この香りはこの村の個性なのかな? 時間をかけてしっかり嗅ぐと、 やや控えめな果実香とかハーブ(カルダモンとかクミンとか)みたいな香りとか 甘めの樽香とかが感じられる。 味は、非常に飲み口クリア。スーッと入って来て、口の中で酸とタンニンが等分に拡がるあたり、 なかなかの高級感を漂わせている。 時間が経つと、まるで熟成ブルゴーニュのようなアプリコット風の甘味が出てくるあたりも好印象。
第一印象は「まぁそれなり」だったんだけど、徐々に美味しさを主張するワインに。 トータルの印象としては値段よりも上の満足感が得られたんだけど、 一杯だけだったら単なる南方のピノで終わりそうな気もする。
81点自宅にて

10日(日)

Saint-Veran "Les Deux Moulins" 1999
サン・ヴェラン "レ・ドゥー・ムーラン" 1999
Louis Latour
ルイ・ラトゥール
Blanc
Saint-Veran
サン・ヴェラン
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,2802002/01/18 やまや渋谷店やまや
本日の夕食は天ぷら。 天ぷらに合いそうなワインって、キリッと系の白よりコッテリ系の白、 って気がする、 というわけでチョイスしたのがコレ。 ブルゴーニュの大手かつ評判の良いネゴシアン、ルイ・ラトゥールのサン・ヴェラン。 値段からすると多くは期待できないんだけど、名前的には結構期待して。
色は薄め。「再生紙使用」な紙みたいな色。 香りはそこそこ期待通り。リンゴのような香りがメインで、 レモンのような柑橘系の香りがあって、 蜜のような甘い香りが感じられる、いかにもブルゴーニュ・シャロネーズ地区のシャルドネ、といった香り。 味は、コッテリというよりややギリッとした感じだけど、 甘さと酸味のバランスとかは上手にまとめていると思う。
温度が上がると、より香りが立って感じられるんで、 天ぷらのお供としてはあまり冷えてないほうが良いみたい。 でもあんまり温くなると苦味が全面に出てくるので要注意。
そこそこ正解。でも、欲を言えば樽香が欲しかったなぁ。 「白ワインの樽香は好きになれない」と言い張っていた師範だけど、 やっぱりこういう香ばしい系の料理には樽の香ばしさが欲しくなる。
71点自宅にて

9日(土)

Chateau de la Ramee (Blanc) 1990
シャトー・ド・ラ・ラメ (ブラン) 1990
Ch. de la Ramee (Bernard Jouneau)
シャトー・ド・ラ・ラメ (ベルナール・ジュノー)

Blanc
Premieres Cotes de Bordeaux
プルミエール・コート・ド・ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\2,2802001/12/14 信濃屋 横浜店ローヤル オブ ジャパン
先週友人一家が見えた際に抜栓したデザートワイン。 その後一週間かけてチビチビと飲んできて、ようやく飲了。
1990年産という年期が入ったワインだけど、 格付け的にはACボルドーに毛の生えた程度。 いったいどういうワインだろ、と興味津々だったわけだけど・・・

色はウィスキーを薄めたような黄金糖色。14.5%のアルコール度数を反映してネットリ感も十分。 香りや味の印象は、日を追って以下のように推移した。

初日:酔っ払いなんでほとんど不明だけど、なんだかとってもソーテルヌってイメージ。
2日目:シェリーにあるような、ひなたに干した藁のような熟成感と甘味がシッカリ。酸味が弱いのがちょっと残念。
5日目:冷静に嗅ぐとシンナーのような香りが強いね。酸味の弱さは依然として顕著。
6日目:かなり熟したメロンと共に。味の傾向としては似てるんだけど、 パワーという意味ではワインの方が数段強烈。メロンが青臭く感じられてしまう。
8日目:結局、「劣化」と言うべき変化は無し。 1週間経っても十分開けたての美味しさを堪能。

熟成香や貴腐香(多分)もあって、ネットリと甘くて、結構楽しめたデザート・ワイン。 あとこれに酸味がプラスされれば一流ソーテルヌなのになぁ、って感じ。 それで、やっぱり極甘の白ワインって、抜栓後もあんまり変化しないみたい。 もちろん、保存法として右下の写真みたく100ml入りの乳児用飲料の瓶に詰め替えて保存しているんで、 かなり酸化が進まないような環境下にはあったと思うけど。

76点自宅にて

8日(金)

La Closerie de Malescasse "Reserve du Chateau" 1999
ラ・クロスリー・ド・マレスカッス "レゼルヴ・デュ・シャトー" 1999
Ch. Malescasse
シャトー・マレスカッス

Rouge
Haut Medoc
オー・メドック
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,3602001/12/25 関内 サンタムールカツミ商会
Chateau Malescasse 1995
シャトー・マレスカッス 1995
Ch. Malescasse
シャトー・マレスカッス
Rouge
Haut-Medoc (Cru Bourgeois)
オー・メドック (ブルジョワ級)
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,6672002/01/18 やまや渋谷店やまや
昨年11月の企画に引き続き、またまたアカデミック企画。 今回のテーマは「ボルドーのファーストとセカンド、どのくらい違うの?」 を丸々2本飲んで試そうというもの。 この2本、そもそもそういう企画のために買ってきたんじゃなくて、 たまたま別の店で別の機会に買ったら「同じ造り手じゃん」ってことなんで、 こういう企画を思いついた次第(買ったときに写真を撮るんで、2本の写りがバラバラ)。 ヴィンテージも買った店も違うんで、マトモに比較なんて出来っこないんだけど、 まぁそれでも相対差くらいは判るかなぁ、ってことで。
それではいざ稽古!。

La Closerie de Malescasse "Reserve du Chateau" 1999(写真上)
セカンドの方。1999と若いけど、"Reserve du Chateau"と書かれたシリアルナンバー付きのラベルがなんとも高級げ。
色は普通に濃い紫。いかにも若いボルドーといった風情。 香りは弱め。特に抜栓後すぐが弱い。 下のワインとの相対評価で、なんだかサンマの塩焼きのような魚臭さが感じられた。 味も若い。葡萄の皮目を歯でしごいているかのような渋味がある。

Chateau Malescasse 1995(写真下)
ご本尊の方。3本よりどり5,000円ゆえ一本あたりは1,666円。結果的に上のセカンドと大差無い購入価格。
色は、濃さの点では上と大して変わりない。よーく比べると、ちょっとだけこっちがレンガ色っぽい。 香りは、抜栓直後はそのあまりのレベルの違いに愕然。 焦がしたような樽香とカシスのような果実香がバンバンで、 鼻が詰まってても判るだろうと思われるくらいこちらの方がウワテ。 味もそう。雑味の無さ、丸っこさ、ほんのりした甘味、 どれをとってもこちらの方が高級感のある雰囲気。

最初の一杯を注ぐときは、 ラベルを隠してセルフ・ブラインド・テイスティングとシャレこんだんだけど、 全く別モノと言って良いくらい明瞭な差があって、これだったら師範にも判る、って感じ。 果たしてこの差がファースト/セカンドの差か、ヴィンテージの差か、流通経路の差か、 師範には知る由もないけど。 また、こうやって2本比べて飲むと、相対的に良い方はより良く感じられ、 悪い方はよりペケな印象を持ちますな。

ともあれ、半分ずつ明日に残して、2日目の印象を報告予定。

翌日は、同時に2本は飲まず1本ずつ稽古。
"La Closerie"の法がサンマっぽかった理由はなんとなく判明。 どーも鉄臭くって、それが青魚を連想させた模様。 香りのボリュームは初日より良くなってはいる感じはするけど、 味的にトゲのある雰囲気には変わりが無い。
Chateau Malescasseの方は、翌日もドッシリした横綱相撲。 ほんの少しだけ味わいの丸みが凹んだような気がするけど、 なかなかのトータルバランスを維持しているのはさすが。

La Closerie de Malescasse 70点自宅にて
Chateau Malescasse 78点

6日(水)

Valpolicella Classico Superiore "Marano" 1999
ヴァルポリチェッラ・クラッシコ・スペリオーレ "マラノ" 1999
Boscaini
ボスカイーニ
Rosso
Valpolicella Classico
ヴァルポリチェッラ・クラッシコ
Veneto (France)
ヴェネト (フランス)
\6672002/01/18 やまや渋谷店やまや
またまた3本よりどり2,000円のワインから。 そしてまたまた他サイトのまねっこ。 些細なことではあるけど、 "Valpolicella"って、「ヴァルポリッチェラ」だと思ってたけど(過去稽古したものでそう表記していること多し)、 実は、っていうかちゃんと読むと「ヴァルポリチェッラ」なんですな。 Googleで検索すると、 「ヴァルポリッチェラ」が143件、「ヴァルポリチェッラ」が973件ヒット。 師範同様勘違いしている人も多いようで。
色は、イタリアらしい赤みとイタリアらしくない青みが同居したような紫。 香りは、弱いながらも桜餅のような香りと汗臭さ、ヴァルポリチェッラらしい香り。 ほんのり感じる樽香が好印象。 味は軽い。軽いながらも酸味・甘味・渋味がちょこんと同居していて、 低いレベルではあるけどまとまっている。
どーってことないけど、これはこれで個別最適といった感じのワイン。 最近はやりの「ヴィッツ」とか「フィット」とか、そういう車を連想させる。
69点自宅にて

5日(火)

Cotes du Rhone "Samorens" 1999
コート・デュ・ローヌ "サモラン" 1999
Ferraton Pere & Fils
フェラトン・ペール・エ・フィス
Rouge
Cotes du Rhone
コート・デュ・ローヌ
Cotes du Rhone (France)
コート・デュ・ローヌ (フランス)
\6672002/01/18 やまや渋谷店やまや
本日も3本よりどり2,000円から。 キャップシールも分厚いし、アルコール度数13%はなかなかなものだけど、 こちらのサイトでは 「酸味バリバリで単調」という評価。 ちょっと失敗したかな、と思いつつ稽古。
色はかなり濃い青紫。裏書には「ガーネット色が美しく・・・」なんて書いてあるけど、 こういう色をガーネットって言うんだろうか? ワイン標準語にも宝石の色にも疎い師範だけど、こういう色はルビーが近いと思う。 香りは、ガメイのようなイチゴを潰したような香り。 味は、口に含んだ瞬間は「ん!結構イケてるかも」と思ったんだけど、 その後粗い渋味がガーッと来て、後味には耐えがたいくらいの酸味がズズーッと来る。 あまりの洗練されて無さゆれグラス一杯でかなり飲み飽き。
「酸味バリバリで単調」、その通りであります。 ポテンシャルはあると思うんだけど、少なくとも現時点で飲んで楽しいワインでは無い。
63点自宅にて

3日(日)

Bourgogne Aligote 1999
ブルゴーニュ・アリゴテ 1999
Dom. Robert Arnoux
ドメーヌ・ロベール・アルヌー
Blanc
Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\6672002/01/18 やまや渋谷店やまや
前日あれだけ飲んどいてまた飲むか!って感じだけど、 夕方になるとワインに手が伸びる。 で、ちょっと遠慮して(誰に?)3本よりどり2,000円のお安い系を。 料理はヒイカと里芋の煮付けとか、どっちかというと和風のメニュー。
色は薄い。ボトルのオリーヴグリーンを薄めたような、緑色の要素を感じるレモン色。 香りは弱い。しっかり嗅ぐと柑橘系のキリッと感が感じられる。 口に含むと柑橘香のあと生木のような粗野な香りがあって、 後味には魚のような生臭さが残る。 わずかに節分らしい豆を炒ったような香ばしい感じがあるのが救いか。 味は、酸味とアルコール感が中心で他に特筆すべき要素無し。
不味いわけじゃないけど、なんだかストレートで楽しさに欠けるワイン。 値段を考えればまぁ損した気はしないけど、 のんびりした日曜の夕食を彩れなかった、という意味ではちょっと損した気分。
66点自宅にて

2日(土)

友人一家を招いての食事会。

Ernest Rapeneau Brut Selection N.V.
エルネス・ラペノー ブリュット・セレクスィオン (ヴィンテージ無し)
Ernest Rapeneau
エルネス・ラペノー
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\2,6802002/01/11 リカーズハセガワ北口店ローヤルオブジャパン
飲む人間は2人しか居ないんだけど、やっぱり一本目は泡、 それもシャンパンが飲みたくなるってもんです。 で、このシャンパン、あまり見たこと無い銘柄だけど、 光沢のあるラベルを使っていたりセロファンに包まれていたり、 なかなか高級感がある。 裏書によれば、品種はシャルドネが主体らしい。
まず抜栓。シャンパンって、抜栓直後の香りがなんともいえず良い。 香り成分がシッカリ詰まった高圧のガスが、一瞬にしてパッと拡がるような華やかさ。 色は薄めで、泡立ちはしっかりしててキメも細かい。 味は若干酸味が強めな感じだけど、 そこそこのコクもあってシャンパンを飲んでいる満足感はある。
期待通りのパフォーマンス、シャンパンらしいシャンパン。 3,000円以下の買値を考えると納得の内容。 やっぱり美味いね、シャンパンは。
78点自宅にて

Blanc de Blanck 1999
ブラン・ド・ブランク 1999
Freres Blanck
フルール・ブランク
Blanc
Alsace
アルザス
Alsace (France)
アルザス (フランス)
(\1,150)(2002/02/01) N氏手土産アルカン
来客N氏が持参されたのはアルザスの白。 アルザスで一般的な単一品種ワインじゃなくて、いろいろブレンドされたもの。 「プラン・ド・ブランク」って、造り手は"Paul Blanck"だと思ってたんだけど、 このラベルには"Freres Blank"と書かれている。代替わりしたのかな?
色は比較的しっかりしたレモン色。 香りは弱い。グラスのボウルに鼻を突っ込んでガーッと嗅いでようやく感じるボリューム。 香りの内容は、アルザスらしい灯油やガソリンみたいな揮発油香。 味もなんだか灯油っぽい。果実味が抜けたような感じでちょっと寂しい。 時間が経つと(温度が上がると)、マスカットのような果実香と味が出てきた。
アルザスをいろいろ混ぜて平均化してちょっとレベルを落としました、 って感じで、このワインの成り立ちのまんまな印象。 眉間に皺を寄せてジックリ飲むより、 料理と一緒にスカスカ飲むのにふさわしいと思う。
70点自宅にて

Cotes de Nuits Villages "Clos des Magny" 1996
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ "クロ・デ・マニー" 1996
Maison Fery-Meunier
メゾン・フェリー・ムニエ
Rouge
Cotes de Nuits Villages
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,9802002/01/18 やまや渋谷店やまや
赤はブルゴーニュ産。 あまり知らない造り手で村名でもないワインにこの値段はちょっと高いなぁ、 と思ったんだけど、 豊作年の1996産だったり畑名が付いていたりと期待できる要素もあるんで、 運だめし的意味合いも含めて購入。さて吉とでるか凶とでるか、と。
色は濃い目。5年以上経っているけど熟成感は感じられない。 香りは凄い。パーッと華やか、樽香や木苺香が鼻腔を刺激。 こりゃオッケーだわ!って口に運ぶと、ちょっと拍子抜け。 厚みを感じられず酸味だけが旺盛で、あまり楽しさの無い味。 時間が経つと開くかと思ったけど、酸味の強さが増すばかり。
香りは良いのに味がねぇ。吉凶で言えば小吉程度。開けた時期が悪かったんだろうか? ワインって「眠りに付く」時期があるって言うし。 ま、そもそもこの程度なワインの可能性もあるけど。
73点自宅にて

この後デザートワインも開けた。さすがに酔っ払いだし一杯しか飲んでないんで、 稽古結果は後日。


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by 師範