稽古日誌:2003年2月

先日、シャンパン用のグラス(Riedel vinum 416/48 [Vintage Champagne])を割った。 これまでもリーデルのグラスは2個ぐらい割ってるんだけど、 それらはいずれも洗ってる最中にステムがポキッと折れる割れ方だった。 今回は、グラスをしまう時に手が滑ってテーブルの上に直接落下するという割れ方。 それはもう快音とともに華々しく割れてこなごなになった。 ソーダガラスに比べてクリスタル・ガラスの方がより派手に割れますな。 後の掃除が大変なんで、皆さんもご注意あれ。


翌月分

28日(金)

Chateau Grimont 2000
シャトー・グリモン 2000
Ch. Grimont (Pierre Yung et ses fils)
シャトー・グリモン (ピエール・ユン・エ・セ・フィス)
Rouge
Premieres Cotes de Bordeaux
プルミエール・コート・ド・ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\8462003/01/25 関内 サンタムールカツミ商会
本日の夕食は豚カツ。選んだワインがコレ。 ボルドーコンクール金賞だそう。 最近それを売りにしている酒屋さんも多いけど、あんまり信用できないけどね、 ボルドーとかパリとかコルマールとかのワインコンクールって。 で、ラベルがド派手。結構金かけて印刷してそう。 また、シリアルナンバーも入っていて、このワインはNo.860901。 通し番号だとしたら少なくとも86万本は作ってるってことですな。
色は十分に濃くて、この値段のボルドーとは思えないシッカリ感。 香りはとってもイガラっぽい。ボルドーらしいといえばらしいけど、 楽しい香りかと問われれば師範的にはイマイチ。 ここらへんが(安ワイン者として)ボルドーに傾倒できない理由かも。 味も特筆すべき点なし。渋さがズォーッと広がる以外はなんとなく薄っぺら。 楽しくないんだよなぁ、こういうのって。
ボルドーらしくはあるんだけどね。飲んで楽しくないのはいかんともしがたい。 そういった意味では、 果実の雰囲気バリバリな同価格帯のニューワールド産の方が親しみやすい。 それにしてもなぜこれが金賞受賞?師範には理解不能。 コンクールの審査員を小一時間問い詰めたい気分。
66点自宅にて

27日(木)

本日はプチ師範代の授業?参観(廊下からこっそり生活ぶりを見る、ってやつ)。 まだ2歳、普段は超わがままな彼女だけど、 園では立派に共同生活している姿をみると、たくましくも嬉しいもんであります。

で、プチ師範代にはちょっと園で昼寝してて頂いて、 両親はたまの贅沢でフレンチ・レストラン。 行ったのは、昨年と同じ霧笛楼。 特に思い入れがあるってわけじゃないんだけど、 近所で「ちゃんとフレンチ」っていうと、あんまり他には思いつかないんだよなぁ。

平日の昼間なのに、店内はほぼ満員、というか2回転目のテーブルも多数。繁盛してますなぁ。 客層の大半(8割以上?)が暇をこじらせている奥様方、といった感じ。 元町商店街がセールをやってたんで、その影響もあるのかもしれないけど。

で、食べた料理は以下。(太字は店が付けたちゃんとした名前、細字は師範の勝手な命名)

【師範】"早春" 元町通りコース(\5,000)

前菜1:オマール海老の軽いフュメとウドのプリン 緑アスパラガスのブルーテと共に

前菜2:三種花野菜とそのピューレ 帆立貝・白イカ・鴨胸肉とのコントラスト 生ハムのドレッシング

魚:スズキのポワレ 三つ葉のブランダードとトマトのコンソメ煮 黒オリーブソースにて

肉:地鶏もも肉のコンフィ モリーユ茸のソース 春の温野菜添え

デザート:本日のデザート(バナナのクレープ、アイスクリームと白玉だんごのさっぱりソース)

お茶:オリジナルハーブティー

【師範代】 サービス・コース (\3,500)

前菜:本日の前菜(タラバガニのブランマンジェ風、鴨と春野菜の温サラダ)

魚:本日の魚料理(本マスのポワレ、ポーチドエッグ添え)

肉:本日の肉料理(なんとか豚のロースト、なんとかかんとか)

デザート:本日のデザート(アイスクリームとイチゴ&赤ワインのソースを派手な見た目で)

お茶:エスプレッソ

デザートの前、ちょっと食べ足りない&ワインが余ってたんでチーズも注文(各 +1,000円)。

【師範】:青カビ(ロックフォール)、ウォッシュ(シャブリ)、蜂蜜

【師範代】:青カビ?(ブルーベリーのロックフォール)、ウォッシュ(モンドール)、アンズのコンポート

美味いです。久しぶりのフレンチなんで特に。
・・・だけじゃアレなんで偉そうに分析すると、 客層に合わせてかキレイな見た目かつオーソドックス、 非常にライトな感じの内容。 味付けもライト、ボリュームもライト。全皿がオードブル、と言ってもいいようなライト感。 そういった意味では前菜はなかなか楽しめる、反面メインは物足りない。
魚の火の通し方は絶妙、外はカリッと中はパサつかず、お見事!って感じ。 肉は・・・単なる鶏/単なる豚に感じられるのはやっぱりアッサリサッパリの味付けからか。

サービスはさすが。こちらも客層に合わせた、フレンドリーさは控えめでキチッとしたサービス。 パンのおかわりが欲しいのに気付いてくれなかった以外は、 満席にもかかわらずきちんと目が届いていたと思う。 特に、最初ワインが注がれるとき、師範代が「少しで良いです」と言ったら、 その後即座に水も注いでくれたあたりは気が利いていると感じた。 また、注文したメニューの内容が書かれた紙をくれるのもナイス。 ただ、\3,500のサービス・ランチはくれないんで、欲を言えばそれもくれれば師範はとっても楽なのに、と。

ワインリストのボリューム/内容は昨年行ったときと同じ感じ。 そんな中、今年はコレを。

Chassagne-Montrachet Premier Cru "Clos de la Boudriotte" 1999
シャサーニュ・モンラシェ プルミエ・クリュ "クロ・ド・ラ・ブードリオット" 1999
Dom. Ramonet
ドメーヌ・ラモネ
Rouge
Chassagne-Montrachet 1er Cru
シャサーニュ・モンラシェ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\8,000)2003/02/27 霧笛楼トーメン
師範の狙いは、10,000円以下のブルゴーニュ赤。リストには5種類くらいあったかな? "霧笛楼オリジナル・シャンパン \7,000"ってのにも興味津々があったんだけどね。 で、店の方に相談。「10,000円以下でお薦めのブルゴーニュ赤は?」と聞いたら、 どれがお薦め!って指すんじゃなくて、それぞれがどんな感じってのを説明してくれた。 なかなか上手な客あしらいですな。 そんな中で「果実味が豊富」ってことで紹介されたのがこのワイン。 白の名門"ラモネ"の赤、以前飲んだこともあったような気がしたけど、 少なくともヴィンテージは違うだろ、ってことでこれを注文。 (後で調べたら、飲んだことあるのは白の1995でした)。
で、これが大正解。抜栓直後こそやや固めで閉じた印象があったけど、 店の方の仰るとおり果実味はバンバンで、ほんのり甘いアメリカン・チェリーといった感じ。 甘く品の良い樽香もちょうど良いボリュームで存在している。 繊細風な雰囲気なのに案外タフで、食事最初に注がれた師範代のグラスも、 チーズの時間(1時間以上後)でも十分活きていた。 師範より数段厳しい師範代の評価も「これはレストランだったら10,000円以上払わないと飲めないレベル」とのこと。
いあー、当たって満足満足。 ランチなのにチーズまで欲しくなったのは、このワインがとても美味しいワインだったからかも (そうでも無いんだったら飲み残して持ち帰るから)。 そういった意味では、美味しいワインを出すことは売上増につながりますぞ!
89点「仏蘭西料亭 横濱元町 霧笛楼」にて

お会計のトータルは、サービス料が10%付いて\21,367。 値段通りの満足度。 でも、来年は違う店にも行ってみたいな。 横浜近辺でお薦めのキッチリしたフレンチ(イタリアンも可)があれば是非ご教示下さい。

チーズも食べたからか、意外と腹持ちが良くて夕食は軽くスパゲティ・ナポリタン。 で、やっぱりワイン飲みたくなるんですわ、これが。

Bourgogne Aligote 1999
ブルゴーニュ・アリゴテ 1999
Dom. Robert Arnoux
ドメーヌ・ロベール・アルヌー
Blanc
Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\6672003/02/05 やまや渋谷店やまや
昼はバッチリな赤だったんで、夜は軽そうな白をチョイス。
ブルゴーニュの白(アリゴテだけど)が3本よりどり2,000円、 「お買い得!」と思って買ったけど、 実は昨年の同時期に稽古済み。 でも、なぜかラベルデザインが全く違っている。 ラベルに"Pascal Lachaut"って文字があったりして、実は違う種類なのかな?
色はかなり薄い。色調はレモンと白木の中間くらい。 香りは弱い。敢えて嗅ぎ取れるのはリンゴの雰囲気。 あとは、樽じゃなさそうな木の香り。枝も一緒に醸造したかな?って感じ。 味は、アリゴテらしく酸が中心。でも酸っぱい!ってほどじゃない。 っていうか酸っぱいって感じるほど濃さも無いし、他の要素も非常に控えめ。
白くて軽くてサッパサパ、ブルゴーニュっぽさはほんの気持ちだけ、って感じの内容。 でもまぁ今日はそういうのが飲みたかったんで特に不満なし。 内容的には昨年のモノと特に変わらずですね。 ただ単にラベルデザインを替えただけ、に一票。 柑橘系の雰囲気がリンゴに変わったあたりが1年間の熟成効果かも。
67点自宅にて

25日(火)

Vinas del Vero Cabernet Sauvignon 2000
ビーニャス・デル・ベロ カベルネ・ソーヴィニョン 2000
Vinas del Vero
ビーニャス・デル・ベロ
Tinto
Somontano
ソモンターノ
Somontano (Espana)
ソモンターノ (スペイン)
\6672003/02/05 やまや渋谷店やまや
本日のワインは、やまやでよく見かける&安ワイン者御用達銘柄、 スペインのビーニャス・デル・ベロ。 当然稽古経験あるだろうなぁ、でもあんまり記憶に無いラベルだなぁ、と思ってたら、 テンプラニーヨシャルドネピノ・ノワールはあったけどカベルネ・ソーヴィニョンは初稽古。 別に過去飲んだものを飲んじゃいかんってわけじゃないけど、 安ワインの開拓者としてはなんとなくホッとしたような気分で抜栓。
色は、青みが強くて重暗い雰囲気で、非常にカベルネ的、というかボルドー的。 香りは・・・ヤニくさい。 このヤニくささって、テンプラニーヨの個性だと思ってたんだけど、 どっちかというと土地の個性なのかな? もちろん、カベルネっぽい青臭さや、ある意味ボルドーっぽいイガラっぽさもあるけど、 普通のカベルネと違うところとして真っ先にヤニっぽさが鼻につく。 味もねぇ。濃いには濃いし、頑張ってるとは思うんだけど、なんだかとってもガチャガチャ。 酸味と渋味と甘味がぜんぜん溶け合ってなくて、 飲むと口の中のあちこちに刺さったり引っかかったりする。
どーも口に合わんなぁ、と。これでビーニャス・デル・ベロの赤ワインは気持ち的には飲んだヤツ全てイマイチ、 どれをとっても大して美味いと感じられなかった。 というわけで飲み干すことは出来ず半分は明日に持ち越し。 そもそも遅い時間(23時過ぎ)の抜栓だったんで、それはそれで良いんだけど、 更に悪化してたら目も当てられない。
翌日、まぁそんなにひどくはないかな、と。 昨日は体調イマイチだったのかも。+3点。・・・そんな理由で点数を決める安ワイン道場。
58(+3)点自宅にて

23日(日)

一人で二本空けた日曜日。とはいえ一本は料理用メイン、一本は飲用。

Chateau Feran 1999
シャトー・フェラン 1999
Ch. Feran
シャトー・フェラン
Blanc
Entre-deux-Mers
アントル・ドゥー・メール
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\5702002/12/14 サンタムールカツミ商会
まずは料理用のコレ。このワインは1998と稽古済み。 特にどうという印象も無く、一本飲むのもどうかなぁと思ってたワインなんで、 料理用には好都合。 作った料理は牛スネ肉のシチュー。ワインは2カップ(400ml)使用。 「え、ビーフのシチューに白ワイン?」とお思いでしょうが、 師範の作るシチューは水を使わず野菜ジュースとかドミグラス・ソースとかを入れるんで(手抜き)、 赤ワインだとこれまでちょっとコッテリしすぎてたんだよね。 そこで今回最初の煮込みは白ワインベースにすることに。
で、このワイン、色は思ったより濃くて、ちゃんとレモン色が感じられる。 1998より1999の方が出来が良かったのかな? 香りも、キッチリした柑橘香。当然ボリュームは弱いけど、 常温近い高い温度で飲むとそこそこちゃんと香りがある。 味は当然軽い。酸はそれほど強くないんで、料理のバランスを崩す、ってほどじゃないかな、と。
で、出来たシチューは・・・やっぱりちょっとコクが足りませんな。 というわけで、ミリンとカシス・リキュールをプラス。 まぁ、ワイン自体の評価としては可もなく不可もなく、ってところかな。
65点自宅にて

Coldstream Hills Pinot Noir 2001
コールドストリーム・ヒルズ ピノ・ノワール 2001
Coldstream Hills
コールドストリーム・ヒルズ
Red
Yarra Valley (Australia)
ヤラ・ヴァレー (オーストラリア)
\2,4802003/02/08 デリバリーワインファームストン
で、こっちが飲用。よく、「料理のは飲むワインと同じモノを使うと相性が良い」 などと言われるけど、2〜3人前で400mlも使うシチュー(赤ワイン煮込み?)に、 良いワインなんて使えまへん、って。 なんて屁理屈をこねつつ選んだのがコレ。豪州のピノ・ノワールなんだけど、 お店のサイトによれば『オーストラリアのロマネ・コンティ?』とのこと。 ホントかいな、って気持ちで抜栓。
色はあまり濃くない赤紫で、ブルゴーニュっぽい色。 ちょっと濁っているように感じられるのは注ぎ方が悪かったか。 香りは凄い。グラスの口から溢れ出んばかりの木イチゴ香と甘い樽香。 ホントいいねぇ。ブルゴーニュの高級品に全く遜色ない香り。 味は、まだまだ若くてちょっと渋味が角張ってたりするにはするけど、 スッキリきれいな甘味や上品な酸味があって、値段からは考えられないくらいの高級感。
時間が経ってもほとんど雰囲気は変化しない。 それはそれでちょっと残念だけど、そもそもが美味いんでそんなに不満は無い。
ロマネコンティかどうかは全く判らないけど、 少なくとも師範の経験で、この値段でこれくらい素晴らしいピノ・ノワールは珍しい。 ニューワールドで近いところではコレかな。 ブルゴーニュがパワフル指向へと変わりつつある中、 そっちを目指しちゃうと絶対こういうワインに負かされちゃうな、と思った。 それくらいいい感じ。
87点自宅にて

22日(土)

M.Hostomme Grand Cru Blanc de Blanc N.V.
M.オストム グラン・クリュ ブラン・ド・ブラン (ヴィンテージ無し)
M. Hostomme et Fils
M.オストム・エ・フィス
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\1,9802003/02/05 やまや渋谷店やまや
今日は、昨日買ったシャンパン・グラスの筆おろし。 リーデルのヴィンテージ・シャンパーニュは以前から使っていたものと同じタイプなんだけど、 素人の目にも明らかにコストダウンが図られている感じ。 まず、ボウルの下の部分の厚みがかなり不均一。空のグラスを回すと向こうの景色が大きくひずむ。 次に、ボウル内側底に、泡をきれいに出すためにつけてある傷が貧相。 昔のはキレイに丸い、そこだけ曇りガラスにしたような傷だったんだけど、 今回のは硬くて尖ったモノでガシガシやっただけのような感じ。 最後に、買った2客中1客は足の接地部分の平面度が低く、平らな所においても若干ゆらゆらする。
とまぁイロイロあるけど基本的に味や香りに影響なんてしない内容なんで気にしないことに。 稽古相手として選んだのは、1本1,980円、お手頃価格のシャンパーニュ。 ちなみに料理はしゃぶしゃぶ。
シャンパンとしては底値に近い値段だったんで、ちょっと心配しつつの抜栓だったんだけど、 結果はかなりオッケー。 色は薄め。頼りない色合い。泡立ちも弱そうに感じるけど、 グラスが変わったばかりなんで相対的にはわからない。 でも、香りはバッチリ。シャンパンに期待する、 泡に押し出されるような柑橘香とイースト香がバッチリ感じられる。 味もかなり良い感じ。どちらかというと重い系のシャンパーニュで、 口に含んで直後から後味に至るまで一定の太さを保った迫力が感じられる。
食後にチョコレートと合わせても美味い。さすがシャンパーニュは万能選手。
これが2,000円以下だと、3,000円前後する大手のスタンダード・クラスを買うのはバカバカしくなる、 ってのが正直なところ。 特に突出して良いってわけじゃないんだけど、 間違いなくちゃんとしたシャンパーニュで、 シャンパーニュの中でもヘタなものよりずっと満足度が高く感じられるから。
80点自宅にて

21日(金)

Mercurey 1999
メルキュレ 1999
Ch. de Santenay
シャトー・ド・サントネー
Rouge
Mercurey
メルキュレ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,6152003/01/25 関内 サンタムールカツミ商会
久しぶりに早く帰って(といっても稽古自体は全然久しぶりではないけど)プチ師範代らと夕食を。 メニューは、ポテトのチーズ焼き、エリンギのニンニク炒め、地鶏のネギ焼きという、 いかにも「ブルゴーニュを選びなさいよ」と言わんばかりのメニュー。 というわけで、選んだのは素直にブルゴーニュ。 値段/造り手/外観、どれをとっても期待できそうではないけど、 掘り出し物を探り当てるも安ワイン者の醍醐味だから。
で、グラスに注いでみると、色はかなり良い感じ。澄んだ赤紫で濃さもそこそこで、 色だけだったら一流品。 香りは弱い。南のブルゴーニュらしく革っぽい香りがメイン。 味は、迫力は無いけど雑味も無くてバランスはまずまず。 スーッと口に入ってきてポワンと口の中で膨らむ感じはなかなかだけど、 いかんせん膨らむといっても口一杯にじゃなくてせいぜいピンポン玉くらいなのが残念。
時間が経つと、梅の香りとかのボリュームが増してきて、 味に良い甘味が感じられるようになってくる。 ここらへんはやっぱブルゴーニュだよなぁ、と。
ま、要素的にはたいしたことないんだけど、 変化が感じられて全く飲み飽きせずに(アルコール度数は13%ありながら)軽く一本空く点は評価できる。 とはいえ値段を考えると相応以上ではなくて、 凡百のACブルゴーニュに対してあまり差の無いレベルに甘んじている。
69点自宅にて

20日(木)

Chateau de Clapiers 2001
シャトー・ド・クラピエール 2001
Dom. de Clapiers (Pierre Burel)
ドメーヌ・ド・クラピエール(ピエール・ブレル)
Blanc
Coteaux Varois
コトー・ヴァロワ
Cote de Provance (France)
コート・ド・プロヴァンス (フランス)
\7032003/01/25 関内 サンタムールカツミ商会
1,900本達成に向けた一歩、本日のワインはプロヴァンスの白。 「コトー・ヴァロワ」というAOCは道場初。 場所的にはプロヴァンスの真ん中あたり、やや内陸部の広い地域。 それ以上のことは師範にはわかりません。 1,800本飲んでいてもプロヴァンスとの稽古経験は僅かにこれまで8本、 かつ一番最近飲んだのが1999年の11月、ニースから買って帰ったコレ以来ってことで、 たいそう久しぶり。 それにしてもこのワイン、名称が「シャトー・ド・クラピエール」で造り手が 「ドメーヌ・ド・クラピエール」、どっちかにせい!
色はかなり薄め。レモン色というよりは日焼けした白木の色に近い色合い。 香りは弱い。涼しげである以外にこれといった特徴が感じられない、 いかにも安白ワインな雰囲気は、 イタリアの安ワインに通じるものがある。 味も薄い。金属を舐めるような雰囲気。ただ、うっすらではあるけど思いのほか余韻は長い。 ヘタクソに作った紙飛行機を飛ばして、 手を離れた瞬間一気に地面に向かって急降下したけど、 地面すれすれで持ち直してそこそこの距離まで飛んだ、って感じ。
温度が上がると案外太めな雰囲気に。200mlを飲み残して後日に期待。
とはいえ頼りなさを禁じえないし、また飲みたくなるようなワインでは無いなぁ、と。 もしかすると時期が悪かったのかもね。 暑い夏にガブガブ飲むんだったらもう少し好印象だったかも。
翌々日、特に印象好転といったわけでもないけど、ちょっと点数辛すぎな気がして+2点。
63(+2)点自宅にて

19日(水)

Langhe "Baccanera" La Loccaio 1999
ランゲ "バッカネラ" ラ・ロッカイオ 1999
Villa Lanata
ヴィッラ・ラナータ
Rosso
Langhe
ランゲ
Piemonte (Italia)
ピエモンテ (イタリア)
\1,5392003/01/25 関内 サンタムールカツミ商会
いよいよ本日のワインで道場掲載1,800本目。 記念にちょっと良さげなワインでも飲もうかな、でもあんまりのんびり飲んでる時間ないしな、 という葛藤の下チョイスされたのがこれ。 普通にお手頃+α程度の価格で買ったイタリア産だけど、 なにより凄いのがボトルの重厚さ。 写真で見ても判るくらい、ずっしりとしていて「これマグナム?」って思いそうな外観。 間違えないようにボトル自体(ラベル上方)に"3/4 Litre"と敢えて彫り物がされているくらい。 実際、ボトルの重さを飲んだ後中身が空の状態で計って見ると、なんと910gもある。 先日飲んだシャトー・シサックのボトルで540g、 DRCのボトルでも810gなんで、このボトルの異様な重さは特筆すべきかも。
・・・と、別にボトル自体を飲むわけじゃないんで中身の情報を。 色は濃紫。イタリアというよりボルドーっぽい色。 香りのボリュームは期待したほどでもない。 雰囲気的にイタリアらしい、微妙に傷んでるけどあかっぴろげな果実香と、 前に出過ぎない樽香。モダンな造りのブルゴーニュとかにも似てるのかも。 味はなんだか軽い。正直言って拍子抜け。 もちろんそこそこのボリューム感やら渋味やら酸味やら甘味もあるんだけど、 ボトルの重さが際立っているだけにそれに呼応していないように感じられる味わい。
時間が経つと徐々に重さが感じられるようになってきた。というわけでちょっと好感度アップ。
なかなか良い出来、値段を考えると納得の内容。 でも、こんだけ重いボトルだと、もっとず〜〜〜っと凄いのを想像してしまう。 そういった意味では損しているのかも。 造り手の志の高さは伝わってくるんだけどね。
74点自宅にて

16日(日)

本日は、キグレ大サーカスを見た後、一緒に行った友人(N氏宅で広島風お好み焼きの昼食。

Sandalford Cabernet Sauvignon 2000
サンダルフォード カベルネ・ソーヴィニョン 2000
Sandalford Wines
サンダルフォード・ワインズ
Red
Margaret River (Australia)
マーガレット・リヴァー (オーストラリア)
5本セット\9,980 (\2,104相当)2003/02/08 デリバリーワインファームストン
師範が持参したのはこのワイン。 なかなかイケているワインであることは前回稽古済み。 お好み焼きには豪州産と師範の中では相場が決まっているので、そういった意味ではベスト・チョイス。
というわけで、色/味/香りとも前回と特に違いなく、なかなかパワフルで美味しいワイン。 ただ、前回感じたような強いミントの香りはそうでもなかったかな? ここらへんは食事との相性で、強く感じられたりそうでなかったりするんだと思うけど。
やっぱり美味いッスね、これ。 全然問題無い、というか非常に安心感のある内容。
(83点)N氏宅にて

Gevrey-Chambertin Vieilles VIgnes 1998
ジュヴレ・シャンベルタン ヴィエイユ・ヴィーニュ 1998
Vincent Girardin
ヴァンサン・ジラルダン
Rouge
Gevrey Chambertin
ジュヴレ・シャンベルタン
Bourgogne (France)
ジュヴレ・シャンベルタン (フランス)
N氏から やまや
N氏に出していただいたのがコレ。 最近流行りの造り手、ヴァンサン・ジラルダンのジュヴレ・シャンベルタン。 食事も終わった後、チビチビ飲むワインとして抜栓。
色は、いかにも流行りの造り手らしい濃さ。色だけ見たらブルゴーニュだとは思わんでしょうな。 香りもかなりパワフル。 思いっきり無理して香りを搾り出したような、ちょっとぎこちなさが感じられるような果実香と獣香。 味もそんな感じ。かなり濃いには濃いんだけど、なんだかちょっとガチャガチャしている。
いかにもモダンなブルゴーニュ。 でも、残念ながら現時点だとあまり落ち着いてない感じ。 数年熟成させたらおとなしくなるのかも知れないけど、 そういうことを師範はやったことが無いのでわからない。
(79点)N氏宅にて

その後、前日の飲み残しらしい

Moulin a Vent 2000 (Potel-Aviron)
も頂いた。ボージョレとしてはかなりしっかりした造りで、なかなか美味かったような。

ってな感じの日曜日。


15日(土)

Chateau Cissac 1992
シャトー・シサック 1992
Ch. Cissac (L.Vialard)
シャトー・シサック (L.ヴィアラール)
Rouge
Haut-Medoc (Cru Bourgeois)
オー・メドック (ブルジョワ級)
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\2,3802002/10/26 信濃屋 横浜店キッコーマン
本日の夕食はハンバーグ。久しぶりにシッカリ系の赤ワインが合いそうな料理なんで、 選んだワインはそこそこ著名な造り手の10年熟成ボルドー。 お手頃な値段だったんで思わず買ったんだけど、 ボルドーの1992年の出来はイマイチだったみたい。 もしかしたら既にヘタッちゃってるかも、なんて心配しつつ抜栓。
コルクはキレイ。漂白は無さそうだけど、表面の処理がされているような、ツルツルしたコルク。 コルクと液面が触れる部分の色付きはあまり濃くない。 10年経ったボルドーだと、ビロードみたいに厚みのある色素が付着していることを期待しちゃうよね。 で、コルクを飲むわけじゃないんでコルクのことは置いといてワインの方はと言えば、色はまず合格。 澄んだ静脈血のような、ややオレンジがかった赤黒さは、 若いボルドーでは出し得ない色。 香りはかなり熟成の進んだ雰囲気をかもし出している。 イガラっぽいを通り越して、ホコリっぽい感じがメインの香り。 味も、残念ながら峠を過ぎた感じ。厚みが無くて酸味が幅を利かせてて。 そもそもこのワイン、こんなに寝かせるだけのポテンシャルが無かったのかも。
師範にとっては「かなり下り坂を下った」と感じられるワイン。 っていうか、下り坂と言えるだけのピークがあったかどうかも疑問。 でも、人によってはこんな風なのが好きな方とか、もっと熟成したのが好きな方とか居ると思う。 まぁこれはこれで楽しめるし。
69点自宅にて

14日(金)

Amore Magico Rose N.V.
アモーレ・マジコ ロゼ (ヴィンテージ無し)
Tenimenti Castelrotto
テニメンティ・カステルロット
Spumante
発泡
Spumante
スプマンテ
(Italia)
(イタリア)
プチ師範代より (harf) メルシャン
本日はバレンタインデー、 というわけで、プチ師範代から貰ったプレゼントがコレ (といっても、もちろん買ってきたのは師範代だけど)。 イタリアの発泡ワイン、スプマンテのロゼ。 アルコール度数8%、"Vino Spumante Aromatico di Qualita' Dolce"って書いてあるんで多分甘口、 かつ香り付けがされている。 でも、モノがどうあれやっぱり嬉しい。こういうワインは師範自身では絶対買わないから、 見知らぬ相手との稽古という意味でもありがたい。
色は、ややオレンジがかった濃いめのピンク。 泡立ちは極めて弱い。グラスの中に泡が立ち昇る姿は見えない。 口に含んでも「微発泡」って感じ。 香りは、カンパリとかラム酒みたいな、ワイン以外の洋酒の香りがする。 味は、思ったよりも甘くない。どちらかというとアスティとかの方が甘く感じる。 でも、甘み以外の要素は極めて弱いんで、食中酒としてはちょっと難しいかも。
泡が弱くてウスラ甘い発泡ワイン。それだけだとダメダメ・ワインのようだけど、 飲んだ感じはそれほどダメでもないと感じる。 それは、プレゼントとして貰ったこととは多分関係なくて、 ワインと思わず弱いカクテルと思えばそこそこイケるからだと思う。
66点自宅にて

13日(木)

Salice Salentino "Trentacinquesimo Parallero" 2001
サリーチェ・サレンティーノ "トリンタチンクェシーモ・パラレッロ" 2001
Moton Moner?
モトン・モネール?(読めない)
Rosso
Salice Salentino
サリーチェ・サレンティーノ
Puglia (Italia)
プーリア (イタリア)
\5702003/01/25 関内 サンタムールカツミ商会
本日のワインはイタリア産。長靴のかかとの部分にあるプーリア州産の赤ワイン。 商品名の"Trentacinquesimo Parallero"は、直訳すれば「35並列」。 なにがどう並列なのかわかんないけど、 安易に考えれば「同時に35種のワインを作ってまっせ」ってことか? 手を広げすぎるのって、あんまり良い印象は与えないと思うけど。
色は相当に濃い。同じイタリアでも南の方らしい、容赦ない青っぽい濃さ。 似た他銘柄で言えば、モンテプルツィアーノ・ダブルッツォあたりと似た感じか? 香りは、それほど強くなくて油粘土っぽさがいかにもイタリア。 と、香りまではそこそこ普通だったんだけど、飲んでビックリ。 ほっこりした渋味や軽快な酸味に加えて、明らかに甘い雰囲気が味わえる。 こんな価格帯のイタリア赤って、ぺらっぺらですっぱいものが多かったりするけど、 このワインは味わいの面では明らかに別格。
「ディープ3桁」な値段のワインとしては、かなりイケている部類に属すると思う。 惜しむらくは造り手の名前が判然としないこと。 表ラベルの隅にでもちょこっと書いててくれればいいのに。
72点自宅にて

11日(火祝)

Fixin 1998
フィクサン 1998
Vincent et Denis Berthaut
ヴァンサン・エ・ドニ・ベルトー
Rouge
Fixin
フィクサン
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\3,2002003/01/25 横浜君嶋屋横浜君嶋屋
本日の夕食は、骨付きラムのプロバンス風香草焼き、焼き豚風煮豚、マカロニサラダ、 生ハムやゴルゴンゾーラやルッコラをパンに乗せて、 といったメニュー(敢えてこう詳しく書くときってのは師範が調理担当の時)。 ワインは、稽古エリアを若干オーバーの3,200円、ブルゴーニュでもかなり北にあるフィクサン村のワイン。 なんでわざわざコレを買ったかといえば、かなり昔に (お知り合いの似顔絵が出ているという理由で)買った 「ワイン王国」って雑誌が出てきて、 その中にこの造り手のフィクサンをベタ褒めする記事があったから。 ベタ褒めといっても「現地で飲んだらべらぼうに美味いけど輸送には耐えない」という、 なんだかもったいぶった内容だけど。
色は相応に薄め。1998とまだ若いのに、若干エッジがレンガ色がかっていて熟成感のある色。 香りはかなりボリュームがある。 木イチゴっぽいキュートで鋭利な香りがスーッと立っている感じ。 味は、いかにもブルゴーニュらしいスマートな味わい。 酸はあるけど決して出すぎず、奥のほうに甘みがあるんだけどその実体はつかめない、 そういうボワーッと柔らかい味わいに包まれた雰囲気。
時間が経ってもほとんどバランスは変化せず。 か弱い雰囲気なのに、なかなかタフな造りなのかも。
トラディショナルなブルゴーニュの良さがきちんと伝わるワイン。 Web上で探すと、このワインは2,000円台前半で売ってるみたい。 それくらいで入手できるんだったら十分にお買い得。 でも、販売店直輸入だったらからこのクオリティだった、って可能性も否定できないけど。
82点自宅にて

10日(月)

Vinus Viognier 2001
ヴィニュス ヴィオニエ 2001
Les Dom. Paul Mas
レ・ドメーヌ・ポール・マ
Blanc
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\1,0802003/01/26 ザ・ガーデン 横浜そごう店スマイル
普段の月曜は休肝日にしているんだけど、明日はお休みの今日、とうぜん休肝日は先送り。 料理がシーフードの串揚げなんで、コッテリしてそうな白をチョイスして。 選んだのは南仏のヴィオニエ。 この造り手は、随分以前に「シャルドネ・ヴィオニエ」と稽古済み。 買う前にちょろっと試飲したときも結構良い感じだったんで、 1,000円ちょっとのお手頃価格ながら期待して。
色は濃い目のレモン色。ネットリ感もあって、クラスを超えた雰囲気の見た目。 香りは、水仙とか沈丁花のような、キュッと締まった愛らしい花の香り。 樽香もあるにはあるけどそれほど目立たず、純粋に花の香りが楽しめる。 味も結構シッカリ系。甘みがボーンと前に出ていて、後ろ側に苦味が控えている。 もっと酸がシャキッとしていて、もっと苦味がおとなしかったらまるで名醸ワイン。
ボトルの半分を過ぎるとやや飲み飽き感が襲ってくる。それはこの手のワインの宿命かな。
ともあれ価格を考えれば十分納得の内容。 ヴィオニエって、造りにくいみたいな話を良く聞くけど、 一般に香り華やかで師範的には結構好きな品種。
翌日、香りに蜜香がギュッと出てきて、なんだか貴腐ワインみたいに変化。 味はやっぱりちょっとギシガシのままだけど。+1点。
74(+1)点自宅にて

9日(日)

Topacio Brut N.V.
トパシオ・ブリュット (ヴィンテージ無し)
Castellblanch
カステルブランチ
Espumoso
発泡
Cava
カバ
(Espana)
(スペイン)
\1,1902003/01/11 Wine & Mart 樽屋サントリー
痛飲した翌日。でも、ゆっくり時間をかけて飲んで、かつ早めの時間で切り上げて、 かつ変な酒飲んでなければ、あんまり翌日には残りませんな。 なんて言い訳しつつ、今日もまた一本。 選んだのは、"ブリュット・ゼロ"で有名なカステルブランチのカバ。 この「トパシオ」ってのが何なのか、 例によって輸入元による無粋な裏ラベルが 造り手の裏ラベルの上に貼られているせいで判然とせず。
色はかなり薄いような気がする。でも、今月のページの頭に書いたように、 グラスを割っちゃってこれまでと違うグラス(ティファニー製)なんで相対的には判らない。 泡のボリュームは少なめだけど、キメの細かさはシャンパーニュに遜色ない。 香りは弱い。味もおとなしい。 カバによくある独特のエグミはあんまりなくて、 シャンパーニュからコクを抜いてスッキリさせた(スッキリにしか出来なかった)、って感じの味。
価格相応、とりわけ美点もないけどとりわけ汚点もないスパークリング。 以前稽古したブリュット・ゼロよりはちゃんと造りました、って感じかな。 キアンティにもよくある醤油瓶みたいな茶色の瓶はあまり感心しないけど。
71点自宅にて

8日(土)

本日は、お知り合いと新年会。 メンバーは、ご近所さん夫妻と御曹司、N氏夫妻と御曹司、O氏夫妻、師範代、プチ師範代、師範の8+3名。 行ったのは、横浜中華街にあって昔から行列の出来る店として有名らしい海員閣という店。

午後1時からの予約だったんだけど、噂通り店の前には行列が。 建物は狭くて古い。古いこと自体は問題じゃないんだけど、なんとなく汚らしい雰囲気。 田舎の中華屋でももう少しちゃんとしてると思う。

食べたのは、一人7,500円のコースで、内容は以下。

前菜(つぶ貝?、クラゲの酢の物、ピータン、チャーシュー、鶏の手羽元、豚の内臓、ラッキョウ)
フカヒレのスープ
肉付き北京ダック
大エビのニンニク炒め
鶏の煮物と豚の角煮
牛タンの煮込みを使った酢豚風炒め物
アワビの煮物
ツバメの巣のスープ
鯉のまる揚げあんかけ
みかん
まずボリュームが凄い。一皿めの前菜でビックリ。 その上、品数も多い。以上が良い点。
味付けはかなり濃い。「海員閣」の名の通り、 昔は船員さんとか肉体労働者系への食事提供が主だったのかな、と思わせる濃い味付け。 スープは一杯以上飲むのは難しく、豚の角煮は脂ぎってて胸やけしそう、せっかくのアワビは醤油味のみ、 って感じ。 調理も相当いい加減。北京ダックの白髪ネギは幅が5mmもあって、 酢豚風炒め物のタマネギは半分生、 鯉は揚げすぎてて身がカリカリでせんべいの様。 盛り付けも、小さめの皿にドバッと載せただけ。食べる前に見ただけで胸がつかえそう。 あと、全体にメニューのバランスが悪い。そんなに肉は要らない、でもご飯モノは欲しい。 デザートがみかん、ってのも7,500円のコースとしては思い切った割り切り。

サービスは・・・そもそもサービスを期待するべき店ではないことは知っていたんで、 それほど落胆はなかった。二階を仕切っていたのは70歳すぎのお姉さん (「おばあさん」と呼んだら叱られた)一人。 背中が曲がっていて、まるで志村けんがお婆さん役を演じているかのよう。 飲み物のオーダーが通らなかったり、小皿等は自分で取りに行かなければならなかったりするけど、 「この婆さんじゃなぁ」と憎めない気持ちにさせる絶妙な戦略とみた。 料理を持ってくる時も『これ、多分ツバメの巣。多分ね。食べたこと無いからわからない』なんてな説明。 まぁ半分ジョークなんだろうけど、普通だったら呆れますな。

ビール5本飲んで(料理の見た目から腹いっぱいでビールも進まない)、お会計は64,000円。 行列の理由は、レトロを地でいく店の雰囲気と目や胸から満腹になるボリュームかな。 こういうのが懐かしい人にはいいかも。でも安ワイン道場的には全く薦めません。

食後、ご近所さん宅で飲みなおし。 ワインは師範が持参。

Arlaux Brut N.V.
アルロー・ブリュット (ヴィンテージ無し)
Arlaux Pere & Fils
アルロー・ペール・エ・フィス
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
5本セット\9,980 (\3,183相当)2003/02/08 デリバリーワイン千商
今回持参したワインは、先日デリバリー・ワインさんから送って頂き、 なかなか良い内容だったんで改めて購入した「5本セット」のモノを中心に。 今日は複数人でワイワイなんで、一人2杯程度しか飲まないシチュエーション、 「一人一本まる飲み」とは印象が若干違ったりするのも一興。
というわけで、一本目はシャンパーニュ。(前回の稽古結果はココ)。
前回の印象と同じく、香りの立ちかたというか発散具合はそれほどでもなく、 どちらかというとグラスの内側にこもるような重さのある香り。 味もなかなかシッカリ。 シャンパンなんてそもそも「一杯だけ」って使われ方が多いと思うので、 一杯だけでもそのシッカリ感が伝わるのは大事だと思う。
皆さんの印象的にも「なかなか良く出来たシャンパン」、ってことだったみたい。
(80点)ご近所さん宅にて

Simonsig Chardonnay 2000
シモンシッヒ シャルドネ 2000
Simonsig Estate Wine
シモンシッヒ・エステート・ワイン
White
Stellenbosch (South Africa)
ステレンボッシュ (南アフリカ)
5本セット\9,980 (\1,308相当)2003/02/08 デリバリーワイン山信商事
シャンパンはあっという間に空になって、2本目は白。 (前回の稽古結果はココ)。 お店でのお薦めや、お店のサイトに掲載されている「お客様の声」に比べると、 師範的にはイマイチそこまでの良さが感じられなかったんで、 複数人で再稽古してもらう、って意味も込めて。
で、改めて飲み直してみても、やっぱり「そこそこ美味いニューワールド」ってところだよなぁ、と。 一番目立つのは樽香、この点では皆さんの意見は一致。 ただ、師範は安っぽく見えるボトルデザインだと思ってたけど、 高級っぽく見えるって人も居た。 また、(これもすぐに空にはなったんだけど)抜栓後時間が経つにつれ良くなって来ている、という意見もあった。 シャンパンに比べると余韻が短くて、「味がちょっと尻切れトンボ」という声もあった。
とまぁ そんなこんななワインでありました。
(75点)ご近所さん宅にて

Haut-Cluzet 2000
オー・クリュゼ 2000
Union de Producteurs de Rauzan
ローザン生産者組合
Rouge
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
5本セット\9,980 (\1,811相当)2003/02/08 デリバリーワイン山信商事
3本目はボルドーで。 (前回の稽古結果はココ)。 ヤケに早い順番でのボルドー登用だけど、 比較的軽めのボディだし、この次に持ってきたオーストラリア産よりは前に出すべき、 と考えて赤の一本目に。 ボルドーらしからぬ華やかさを、と考えていたんだけど・・・。
皆さんの意見は「別にボルドーっすよ」とのこと。 確かに樽の香ばしさとかは派手だけど、それでも香りの傾向とかはまだまだボルドーの範疇、 と言われれば確かにそういう気もする。 抜栓直後はちょっと渋味が支配的で、 ニューワールドとかに比べると「いきなり美味い」って感じじゃなかったかも。
大勢でワイワイ、より一人でジックリ、の方が向いているワインだと思った。 というわけで、前回の稽古より若干低めの点数を。
(77点)ご近所さん宅にて

Plantagenet "Omrah" Shiraz 2000
プランタジェネット "オムラー" シラーズ 2000
Plantagenet Wines
プランタジェネット・ワインズ
Red
Western Australia (Australia)
ウェスタン・オーストラリア (オーストラリア)
5本セット\9,980 (\1,573相当)2003/02/08 デリバリーワインファームストン
一応、当初師範が持参したのはこのワインまで。 前回の稽古結果はココ、 単調ではあるけど、 味も香りもなかなかにパワフル、ってことでこういう席の締めくくりにはピッタリかな、と。
で、これが思惑通り大勢でワイワイ飲むのにピッタリなワイン。 バニラやミルクを思わせる甘い樽香、明らかに糖分が感じられる甘い味わい、 飲んでいきなり「おぉ!」って要素を十分に持っている。 さっきのボルドーより断然こっち、という意見が多数。 ただ、『これ一本飲むと飲み飽きするだろうね』という意見もアリで。
パーティ飲みにはピッタリ、ってことでこれの点数はやや上方修正。
(81点)ご近所さん宅にて

ワインが終わったあと、秋田産の大吟醸、雪の音(だっけ?)とかをチビチビと。 思いっきり吟醸香がして、甘酒みたいな酵母の香りもはっきり、 でも飲んだ感じは雑味が無くてクリア、そんな清酒。 「ワイン飲んだあとはどんな清酒も甘く感じる」なんて当たり前の話をしつつ・・・

時間は夕刻を過ぎて、 やっぱりもう一本ワインが飲みたくなって師範宅から持ってきたのがコレ。

Beaune 1er Cru "Domaine de Saux" 1995
ボーヌ・プルミエ・クリュ "ドメーヌ・ド・ソー" 1995
Dom. Germain (Ch. de Chorey-les-Beaune)
ドメーヌ・ジュルマン (シャトー・ド・ショレ・レ・ボーヌ)
Rouge
Beaune 1er Cru
ボーヌ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,5002003/01/11 Wine & Mart 樽屋JAL Trading
本日のラインナップにはブルゴーニュが無かったんで、 「やっぱりブルゴーニュを」ってことで持ってきたのがこれ。 畑名付きの1級畑でこの値段は安いなぁ、と思って買った後調べたら、 この造り手の持つボーヌの1級畑から、若木のものを集めて造ったのが "Domaine de Saux"らしい。 上手い戦略だなぁ。ただ"Beaune 1er Cru"と書くよりずっと高級っぽいもんね。 まんまとひっかかった師範。
ボトルの外から見た色はかなり薄めだったけど、注いで見るとそれほどでもなくて、 いかにもブルゴーニュらしい赤紫色。ちょっと熟成が感じられるグラデーション具合。 香りは、ピチピチ若い果実香は影をひそめて、 妖艶な感じのケモノっぽさが支配的になっている。 味は、酸味がメインながら非常にクリアな感じで、一本ツツーッと筋が通っているというか、 飲んでいて安心感のある雰囲気。
迫力満点なワインもいいけど、こういうほのぼのと落ち着くワインも良いよね、って。 でも、期待したレベルはもう少し上だったことも事実。 でもでも、こんだけ飲んだ後なんで感覚器が麻痺してたのかも、ってのも事実。
(79点)ご近所さん宅にて

というような会でありました。


7日(金)

Beaujolais "Les Coteaux" 2000
ボージョレ "レ・コトー" 2000
Bouchard Aine & Fils
ブシャール・エイネ・エ・フィス
Blanc
Beaujolais
ボージョレ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\7802003/01/11 Wine & Mart 樽屋アサヒビール
本日の夕食は、一足お先に季節を先取りして、たらの芽の天ぷら。 まだまだとっても小さくて、「幼児虐待」的なたらの芽だけど、 ほんのり苦くて美味いっすね。 あ、もちろん人参とかピーマンとかさつまいもとかエビとかも揚げて。 というわけで、選んだワインは、珍しいボージョレの白。 コッテリとかガツンととかは全く望まず、スルスルサラサラッと飲める白であればオッケー、 ってな気分で。
色は薄めのレモン色。アシも短くて見た目からサッパリ。 抜栓直後は香りも味もほとんど感じられないくらい弱くて、 あまりにさっぱりし過ぎな感じ。 でも、ちょっと時間が経つと、香りには熟れた柑橘類や蜜の香りがほのかに感じられるようになるし、 味には香ばしさやほろ苦さ、後味に桃みたいな雰囲気が出てきたりして、そこそこマトモな雰囲気に変化した。
想像通り、スルスルサラサラっと飲める白。 いわゆる「ワインの評価」だと、 なんとも頼りなくて特に特筆すべき点の無いワインとして片付けられる内容だと思うけど、 今日の師範はそういうのが飲みたかったし、 薄味の天ぷらにはこういう感じが合っていた。
71点自宅にて

5日(水)

Haut-Cluzet 2000
オー・クリュゼ 2000
Union de Producteurs de Rauzan
ローザン生産者組合
Rouge
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
(\1,980)2003/01/21 デリバリーワイン山信商事
いよいよデリバリーワインさんからの頂いたワインも5本目で、これが最後の1本 (このワインのページ)。 ちなみに、これまでの5本は「おすすめ赤・白・泡 特別価格 5本セット」として売り出されるらしい。
格付け的にはACボルドーなんでそこらへんの安ワインと同じなんだけど、 樽熟期間が長いらしいし、「薫り高い逸品」ってことで期待しつつ抜栓。
色はめっちゃ濃い、ってほどじゃないけど普通に濃い。 でも、コルクのに裏の色付きは少ない。これは、瓶詰め後まだ日が浅い、 つまりは樽熟期間が長かった、ってことなんだろうな、と。 香りを嗅いで、(想像していたとはいえ)ビックリ。 ビターチョコとかコーヒーとか、甘く焦げたような樽香がいっぱい。 その手のマニア向けワイン本で目にする香りの表現が「なるほど合点!」 って感じられるくらい。 相対的に果実の香りはおとなしめ。 味はどちらかというと軽め。 スーッと口の中に入ってきて「んん?頼りないかな?」と思ってたら舌の両側を渋味が刺激して、 その後飲み込んでも徐々に口の中で存在感を増していくという、 「細くて長いクサビ型」な味わいの傾向。
時間が経つと、ちょっぴり開いてほんのり甘味が増した。
傾向としては、去年非常に感心したChateau Le Grand Verdus "Grande Reserve" 1999と似てるかも。 華やかで外交的、新世代のボルドーといった感じ。 この前に飲んだ豪州産の2本とかと比較すると華奢に感じられるかも知れないけど、 師範はこういうワインも良いと思う。 師範みたく自宅でマル一本な酒飲みにとっては、 この手のワインの方が飲み飽きせずに楽しめるから。
80点自宅にて

4日(火)

Beaujolais Nouveau 2002
ボージョレ・ヌーボー 2002
Georges Duboeuf
ジョルジュ・デュブッフ
Rouge
Beaujolais
ボージョレ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\350 (harf)2003/01/25 天王町 酒の青木サントリー
安ワイン道場にもボージョレ・ヌーボーのシーズン到来!
このワイン、良く行くスーパーの前の酒屋で一本350円で叩き売っていたもの。 裏ラベルには「空輸品」の文字がある。 やっぱり余ると思ったんだよね、ヌーボー。 このご時世に前年よりかなり多く輸入するなんて正気の沙汰じゃないもん。 それはそうと、裏ラベルによれば「酸化防止剤(亜硫酸塩、ビタミンC)」との表記あり。 サントリー輸入のワインで時々みかけるけど、 酸化防止剤にビタミンCを使うのって最近はアリなの? 特にコレはフランス産、AOCの規定とか大丈夫なんだろうか?
で、このワインなんだけど、色は真紫。 思ったより濃くはないというか、 炭酸ガス浸透法のワインってもっと濁るくらいに紫なイメージがあったけど、 これはそこそこ普通の濃さ。 香りは、良く言われる「バナナの香り」ってのがなんとなく分かる雰囲気。 バナナと言ってもホントのバナナじゃなくて、 砂糖菓子とかに使われるバナナ香料みたいな香り。 あとは南仏のイマイチなやつに散見される蒸れたような香り。 味は軽い。粗い渋味と酸っぱい酸味(あたりまえか?)。 冷やしたほうが蒸れた香りが治まってシャープな印象になるんで、 ここは定石通り冷やして飲んだほうが良いのかも。
特に嫌な雰囲気はないけど、「まぁそんなもんでしょうね」って内容。 買値が350円であることを考えても、敢えてまた買おうとは思わない。 そんなもんと言われればそんなもんなんだろうけどね、ボージョレ・ヌーボーって。
63点自宅にて

2日(日)

Simonsig Chardonnay 2000
シモンシッヒ シャルドネ 2000
Simonsig Estate Wine
シモンシッヒ・エステート・ワイン
White
Stellenbosch (South Africa)
ステレンボッシュ (南アフリカ)
(\1,430)2003/01/21 デリバリーワイン山信商事
関東地方平野部も雪がチラチラ舞ったりして、寒いッスねー。ってことで本日は寄せ鍋。 ワインは、 デリバリーワインさんからの頂きものの4本目、 南アフリカはシモンシッヒのシャルドネ (このワインのページ)。 鍋との相性が良さそうなわけじゃないけど、「飲みたいものを飲む」が師範のポリシーですから。
色は薄めのレモン色。でも、トロッと感はしっかり。 アルコール度数の高いワインって(これは13.5%)、トロッとしたのが多いけど、 なんか関係があるんだろうか? で、香りは案外弱い。ほんのりと蜜香、その向こうに樽香。 味は、コッテリしててビスケットのような後味が感じられて、いかにもニューワールドのシャルドネ。
なかなかいい感じ。でも、「そこそこ美味い新大陸のシャルドネ」の印象から大きくは逸脱しない内容。 師範はこういう樽メインの白ってあんまりよくわからない。 例えば、最近飲んだカリフォルニアのものアルゼンチンのものとどう違うか、 と問われても返答に窮する。 ただ一つ言えるのは、(前述の2本に比べて)色の薄いボトルは内容も薄そうに見えて損してるなぁ、ってこと。
75点自宅にて

1日(土)

Plantagenet "Omrah" Shiraz 2000
プランタジェネット "オムラー" シラーズ 2000
Plantagenet Wines
プランタジェネット・ワインズ
Red
Western Australia (Australia)
ウェスタン・オーストラリア (オーストラリア)
(\1,720)2003/01/21 デリバリーワインファームストン
本日の夕食は、コロッケ/ナスのトマト煮込み。ここで、師範から美味いコロッケのレシピを大公開!
挽肉はとても多め
当然ジャガイモは少なめ
以上。「なーんだ」と思われるかもだけど、標準的な比率?より思いっきり挽肉を多く入れて、 見た目的には「これってメンチカツ?」みたいにしたら絶対美味い。是非お試しあれ。
ほんでもって選んだワインは、 デリバリーワインさんからの頂きものの3本目 (このワインのページ)。 アルコール度数14.5%とまたまた気合の入った豪州のシラーズだけど、 ラベルの見た目はどうということない普通の安ワイン風。 ただ、一点気に入ったのは、輸入元のシールが裏ラベルに(もちろん表ラベルにも) かからないよう、横の部分に遠慮がちに貼ってあること (コレとかとは大違い)。 こういう謙虚さ、大切です。 ・・・なんてことは置いといて、かなり強そうなワインなんで、 早い時間(夕方5時前)に抜栓してゆっくりと飲むことに。
先週の豪州産に引き続き、これまた色は濃い。 でも、こっちの方が赤みが強い(青みが弱い)気がする。 香りは、まず感じるのが強めの樽香。材木屋から一歩進んで家具屋のような木の香り。 後は、スパイシーと言うのかな、香木や香草を乾燥させたような香りと、 ブルーベリージャムのような果実香がコンコンと出てくる。 味も濃く重い。後味に長々と余韻が残る。 味の要素的には甘味と渋味だけがガンガン押してくるタイプなんで、 ちょっと単調に感じられるのが残念。
抜栓後6時間以上経ってもほとんど変化無し。 強いといえば強いし、ちょっとつまんないという気もする。
とにかく濃さという意味では十分に満足するワイン。 あまりに一本気な雰囲気ゆえ、ちょっと飲み飽きするのは否めないけど、 1,000円台だということを考えればコスト・パフォーマンスはとても高い。
79点自宅にて

前月分

by 師範