稽古日誌:1999年2月

先日「紺野 美佐子の科学館(*)」という番組で『味覚』について放送していた。
ミラクル・フルーツという果物を食べると、その後酸味を全く感じなくなり、 レモンでもなんでも甘く感じてガブガブ食べられるという。
それを見て、ある種のチーズ(パルミジャーノとか)と一緒に赤ワインを飲むと 良い甘味が感じられたりするのはそういった科学的な作用があるのでは、と思った。 「マリアージュ」なんっつーメルヘンチックな言葉で表現されると、どーも眉ツバな感じだけども、 実際はそういう科学的な理由があるの知れない。

(*) 案外好きです、この手の番組。 「ためしてガッテン」とか「あるある大事典」とか。


翌月分


28日(日)

Domaine Sainte Agathe Chardonnay '96
ドメーヌ・サンタガット シャルドネ '96
Dom. Sainte Agathe
ドメーヌ・サンタガット
Blanc
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ドゥ・ペイ)
Languedoc & Roussillon (France)
ラングドック・エ・ルーション(フランス)
\1,18099/01/31酒のアトリエ 吉祥
昼は横浜で「桂花ラーメン」を食した。師範は熊本出身でもあり、 ここのラーメンの味は結構好きなんだけど、 ちょっとクドくて食べた後口の中に膜が張ったみたいになるのと、 塩分が多くて喉が渇くのが残念。
で、帰ってから自宅で天ぷらと一緒に飲んだのがこのワイン。
結構濃い色合いで、「黄金に輝くような」って言われるワインってのはこんなやつか? と思うくらい綺麗な色。 香りは弱め。冷やし過ぎたのかもしれないけど、そこはかとなくリンゴとか蜜とかサイダーとか (要はシードルっぽい、ってことか)の香りで楽げではあるけど。 鼻で嗅いだだけじゃあんまり感じないけど、口に含むと樽香を結構感じる。 白の樽香ってはこれぐらいが良いっすね。 味わいも、強い個性は無いながら太っとい感じでかなり好印象。
いやー、なかなかグッドなワイン。軽快さと重厚さのバランスが良くて、とっても師範向け。 師範代も「結構良い感じ」と言ってた。
76点自宅にて

27日(土)

Domaine Arnaud Cabernet Sauvignon '96
ドメーヌ・アルノー カベルネ・ソーヴィニョン '96
Dom. Arnaud
ドメーヌ・アルノー
Rouge
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ドゥ・ペイ)
Languedoc & Roussillon (France)
ラングドック・エ・ルーション(フランス)
\98099/01/31酒のアトリエ 吉祥
今週はどれも1,000円以下のワインで、"安ワイン道場師範"の名に恥じない稽古っぷり。 ただ、惜しむらくは前の2本はイマイチな結果だったんで、 そろそろアタリに当たらないかなぁ、って感じで。
ブルゴーニュ風のボトルに入っていたんで、外から見た感じでは「ちょっと薄めか?」 と思ってたけど、案外普通の濃さの若くて青い紫。 香りは弱め。「またやっちまったか!」の不安大。 んが、味はかなりマトモ。とってもカベルネ・ソーヴィニョンな、 青くて若くて厳格な感じの味わい。ちゃんと変化もしてるようで、 飲み始めの状態よりじわじわ楽しい雰囲気に変化する。
とりたててどう、ってワインじゃないけど、1,000円以下でこれくらいのに当たれば 十分かなぁ、って感じ。
69点自宅にて

25日(木)

Bourgogne Pinot Noir '96
ブルゴーニュ ピノ・ノアール '96
Francois Martenot
フランソワ・マルトノ
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ(フランス)
\1,00099/01/31新横浜プリンス リカーショップ
いわゆる「安ACブルゴーニュ」と呼ばれる(って私が呼んでるだけ?) 1,000円以下のブルゴーニュを発見すると、つい買ってしまう。 これも、瓶の外から見ただけでも色が薄くて決して良さげなワインじゃなかったけど、 ついつい普通の酒屋で発見したもので…。
当然色は薄い。 で、香りも薄い。薄いながらも楽しいブルゴーニュの雰囲気はあったりする。 でもやっぱり薄いかなぁ、 師範代が"カルビとニンニクの炒め物"を調理しだしたら香りを感じなくなったし。 味、これも弱い。弱いけど、口当たりは凄く良い。 ブルゴーニュらしい酸味が主体の味わいだけど、口の中に抵抗無くスルッと入ってくる。 ただ、入ったあとがイマイチで、"ストーン"と足早に去っていってしまい、 フラストレーションの残る飲み心地。
師範代の評価では『好きな系の香りで、若干酸っぱいけど飲みやすい。』 ということらしい。師範の評価は『ちと弱すぎ』 …ということで、お酒を飲めない方に御勧めの赤。 (飲めない人に勧めるのはオヤジの象徴か?)
本論とは関係ないけど、"フランソワ"の"ソ"に使われる、 S音で発音する`C`の下にニョロッと髭か付いた文字を標準ASCIIで表現する場合、 今回みたいに"c"で良いんでしょうか? どう見ても"フランコア"に見えるんだけども。
フランス語のアルファベット表記に長けた方のリアクション求む!
66点自宅にて

23日(火)

Ch. de Pennautier '96
シャトー・ドゥ・プノーティエ '96
Ch. de Pennautier
シャトー・ドゥ・プノーティエ
Rouge
Cabardes (VDQS)
カバルデ (ヴァン・デリミテ・ドゥ・クォリテ・シューペリウール)
Languedoc & Roussillon (France)
ラングドック・エ・ルーション(フランス)
\98099/01/31酒のアトリエ 吉祥
本道場初、VDQS(上質指定ワイン)というランクのワイン。 VDQSってのはAOC(原産地呼称統制ワイン) より下のランクでVdP(地酒)より上のランクらしいんだけど、 フランス全生産量の1%という、とっても少ない生産量らしい。 というわけで、非常に希少価値の高い?ワイン。
色がなかなか濃いし、香りはなかなかボリュームもあって、味もなかなか強い。 ポテンシャルという意味では十分キャッチーなんだけど、 師範的には苦手な味わい。 許容範囲を超えた酸味と、粗くてゴツゴツした苦味。
週末で舌が肥えたのかもしれないけど、師範にとってはちょっと好きになれない系だなぁ。
59点自宅にて

20日(土)

本日は、
WINE'S ROOM 主催のワイン会。参加者は32名。おなじみの会場、京橋"Dom Pierrre"を貸し切って。

お値段の方は、一人\12,000で、レストランに\6,500、ワインに\5,500。 ワインはすべて西宮苦楽園 松屋さんが格安提供。 \12,000って、絶対的な金額は安くはないけど、内容を考えれば納得のお値段。

まずはスパークリングで乾杯。

Yellowgren "Pinot Noir/Chardonnay" N.V.
イエローグレン "ピノ・ノアール/シャルドネ" (ヴィンテージ無し)
Yellowgren
イエローグレン
Sparkling
発泡
(Australia)
(オーストラリア)
99/02/20西宮苦楽園 松屋
最初はやっぱり泡モノ。ありきたりなようだけど、やっぱり師範は「最初は泡」ってのが好き。 まぁスパークリング・ワインが無ければビールでも良いんだけど。
色は薄めだけど泡立ちは結構細かくてしっかりしてるし、なによりリンゴっぽい香りが高品質な感じ。 味わいも濃い目で、パンみたいな感じとか、後味の苦味とかがある。
ちょっと濃い系、なかなかヤリ手の泡モノ。師範にはこれで十分。
(75点)京橋"Dom Pierre"にて

前菜は『メジマグロのマリネ』。
マグロも厚みがあって良かったけど、付け合わせ?の「白子のフライ」が絶品。 量的にもそっちの方がメイン、って感じだったし。
で、白は以下。

Soave Classico Superiore '97
ソアヴェ・クラッシコ・スペリオーレ '97
Pieropan
ピエロパン
Bianco
Soave Classico Superiore
ソアヴェ・クラッシコ・スペリオーレ
Veneto (Italia)
ヴェネト (イタリア)
99/02/20西宮苦楽園 松屋
白の一本目はイタリアのソアヴェ。 ソアヴェって、ペラッペラなワインからどっしり力の入ったワインまでいろいろなんで、 「飲んでみないとわからない」ワインの代表な気がする。まぁそもそもイタリア産は 「DOCがナニだからどう」って一般化が難しい感じはあるけど。
…でこのワイン、そういった意味ではどっしり力のある系。 黄色っぽい色合いで、なんだか田舎の箪笥みたいな懐かしげな香りがある。 香りに蜜っぽい雰囲気があって、ちっとも甘くはないんだけど後味が甘げ。
なかなか高品質。好きで良く飲むAnselmiあたりと同じような心意気を感じる。
(77点)京橋"Dom Pierre"にて

Villa Bel-air '95
ヴィラ・ベレール '95
Villa Bel-air
ヴィラ・ベレール
Blanc
Grave
グラーヴ
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
99/02/20西宮苦楽園 松屋
白の二本目はボルドー。 師範には、ボルドーの白ってなんとなく「軽く薄い」イメージがあってあんまり飲まないけど、 「濃く重い」のもちょっと苦手だったりするんで、白に関しては自分でも自分の嗜好が良く判らん。 まぁ香りが良いのは好きだけど。 ヴィラ・ベレールの赤は既に稽古済みで、 「まぁ普通」って印象だったか。
で、このワインはある意味予想外。同席したJさんが「サウナの香り」 というのもうなずけるほどの樽香。師範の知ってるボルドー白とは一線を画す。 でも、惜しむらくは樽香以外が弱い。上のソアヴェと比較すると如実に弱い果実味。
「ボルドーの白は軽い感じ」ってのは、樽香を除けばその通りなんだけど、 まぁちょっと予想外ではありました。
(68点)京橋"Dom Pierre"にて

メインの料理は『北海道直産、エゾ鹿のステーキ』。
エゾ鹿って、味わいが濃くて好きなんだけど、今日の場合は周りにベーコンが巻いてあり、 どうもその香りとケンカしてるような印象があったのが残念。鹿自体は美味しいし、 ベーコン自体も美味しかったけど。
いよいよ赤へ突入。

Qupe "Syrah" Central Coast '97
キューペ シラー セントラル・コースト '97
Robert N. Lindquist
ロバート・N・リンドクィスト
Red
Central Coast (USA)
セントラル・コースト (アメリカ合衆国)
99/02/20西宮苦楽園 松屋
最初の赤は、"シラー"というローヌの主要品種を使い、 気合が入ってるといわれる米国加州産。でもいくら気合入れて作っても「キューペ」 って名前じゃどうもそうは思えないなぁ、なんて関係ないことを心配したりして。
で、美味いっす、これ。カリフォルニアらしい強めの樽香と、 なかなか太くて充実した果実香、「シラーだなぁ」と思う、お葬式を彷彿とさせるお香みたいな香り。 適度な甘味と丸い感じの味わい。
一本飲むような状況だと印象は変るかもだけど、 とりあえずワイン会みたいに「一杯だけ」とかでは非常に楽しいワインだと思った。 (…と言いつつ2杯は飲んだ)
(82点)京橋"Dom Pierre"にて

La Cuvee Mithique '96
ラ・キュヴェ・ミティーク '96
Les Vignerons du Val d'Oribieu
レ・ヴィネロン・デュ・ヴァル・ドリビュー
Rouge
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ドゥ・ペイ)
Languedoc & Roussillon (France)
ラングドック・エ・ルーション (フランス)
99/02/20西宮苦楽園 松屋
赤の二本目は南仏産。フクロウのラベルが特徴的。 このワイン、どうやら巷でなかなか評判のワインらしい。 (と、お知り合いのページに書いてあった)
若い割にはちょっとオレンジがかった色合いで、 味や香りの雰囲気としては、上のQupeと案外近く、樽と果実味を両方感じられるタイプ。 ただ、相対的には口に含んだ後の線が細いかなぁ。 押しの強さも控えめな感じがするけど、あくまでQupeと比較して、の話、 これ単体だと結構パワフルかも知れない。
このワイン、ちょっと順番的に損した感じ。
私の前には、Qupeとこれと下のTeofilo Reyesと3種類のグラスがあったんだけど、 ソムリエの岡部さんは、どれがこのワインだか全く聞かずに、でも間違えず確実に3回程注ぎ足した。 「やはりソムリエともなると色で見分けが付くのかなぁ」なんて思ってたけど、 「どうして"これはこのグラス"って分かるんですか?」と聞いたら 『違ってたら"違う"と言ってくれるでしょ』とのお返事。 偶然なのか、謙遜なのか。
(74点)京橋"Dom Pierre"にて

Teofilo Reyes '96
テオフィロ・レイエス '96
Teofilo Reyes
テオフィロ・レイエス
Tinto
Ribera del Duero
リベラ・デル・デュエロ
Ribera del Duero (Spain)
リベラ・デル・デュエロ (スペイン)
99/02/20西宮苦楽園 松屋
スペインの頑固ジジイが頑固に作る頑固ワイン、という評判のテオフィロ・レイエス。 師範も'95は稽古済み。 その時「大人数で飲むよろし」って印象だったんで、今日みたいな席にはぴったりかな。
やっぱり凄いっすね、この濃さ。 土埃みたいな香りと、なんだかケーキとかにありそうな香り (同席したt_tさんによれば「バニラ・エッセンス」の香り、とのこと。なるほど。) ミッチリと詰まった味わい。 "上品さ"や"洗練"なんてのは微塵も感じないほどの濃さ、ブッキラボウさ。
やっぱりワイン会向きですなぁ。いきなりトップスピードを発揮できるあたり。
(82点)京橋"Dom Pierre"にて

チーズは、"Pie d'Angloys (ピエ・ダングロア)"と"Banon a la Feuille(バノン・ア・ラ・フィーユ)"。 バノンは刺激的っすね。栗の葉に包んであるらしいんだけど、 まるで栗のイガに包まれてるようなトゲっぽさ。 好きな人は好きでしょうけど、お子様師範にはちょっと刺激が強すぎ。
ワインはいよいよメインへ。

Hospice de Beaune Cuvee Nicolas-Rolin '88
オスピス・ドゥ・ボーヌ キュヴェ・ニコラ・ロラン '88
Hospice de Beaune (Bouteille:Louis Latour)
オスピス・ドゥ・ボーヌ (ルイ・ラトゥール詰め)
Rouge
Beaune (1er Cru)
ボーヌ (一級)
Bougogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
99/02/20西宮苦楽園 松屋
いよいよここから本日のメイン・ワインの登場。その一本目はブルゴーニュのオスピス・ドゥ・ボーヌ。 恥かしながら(って別に恥ずかしがることじゃないが)師範は未だオスピスを未経験だったんで、 大変期待して。
決して濃くはないけど、10年も経ってるとは思えないしっかりした紫色。 セメダインみたいな香りと木苺の香り。 酸味が主体の味わいに、なんだか複雑な感じが加わってなんとも言えない雰囲気。
美味いと思う。でも前の3本とか飲んだ後だとどうしても迫力に欠ける。 慣れた人なら感覚器や脳味噌をスイッチできるんだろうけど、 師範ごときには出来んなぁ。赤の1本目に飲みたかった感じ。
(78点)京橋"Dom Pierre"にて

Ch. Margaux '81
シャトー・マルゴー '81
Ch. Margaux
シャトー・マルゴー
Rouge
Margaux (1er Grand Cru Classe)
マルゴー (メドック一級)
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
99/02/20西宮苦楽園 松屋
最後の一本は、失楽園で話題沸騰、「"なお美"のマルゴー」として、 ワイン好きのみならず誰もが知ってるシャトー・マルゴー。 そのせいで一時期は異常人気、「しばらく飲めることは無いだろうなぁ」 なんて思ってたけど、'81という飲み頃のものを頂けることに。
20年近く経ってるとは思えない濃く暗い色合い。 香りも良いっすねぇ。土に埋もれてカブトムシやクワガタの幼虫の棲家になっているような朽ち木 (ってのが師範の小学校の裏にあった)のような香り。熟成したボルドーの雰囲気満載。 ただ、惜しむらくは味はあんまり驚くようなものじゃなくて、なんだか想像の範囲内の味。 バランスはすっごく良いんだけど。
これも美味いと思う。でもやっぱり『想像の範囲内』なのが残念。 多くを期待し過ぎなのかなぁ。
(80点)京橋"Dom Pierre"にて

いやはや楽しゅうございました。ありがとうございますです、はい。


19日(金)

Peter Lehmann "The Barossa" Semillon '98
ピーター・レーマン "バロッサ" セミヨン '98
Peter Lehmann
ピーター・レーマン
White
Barossa Valley (Australia)
バロッサ・ヴァレー (オーストラリア)
\1,09099/01/17ナショナル麻布
セミヨンという品種、師範はあまり意識して飲んだことが無い。 ボルドーのソーテルヌで貴腐ワインを作る品種、ってのは知ってるけど、 貴腐じゃないのはどんな感じだかちょっと興味津々。 造り手の「ピーター・レーマン」は、 これでカベルネ・ソーヴィニョンセミヨン/シャルドネに続いて3品種目。
色はかなり薄めでサラッとした感じ。 香りは、値段よりちょっと頑張った果実香。樽香は無い。 味がちょっと不思議で、最初「冷やし過ぎかな」と思って常温下に置いてたんだけど、 温度から感じる温度感よりずーっと低く感じる味わい。 金属的な冷たさを感じるから、温度以上に冷たく感じるような。
「まずまず」という言葉でひと括りにしても乱暴な感じがしない、世に言う「まずまず」なワイン。 …で、結論を言うと、セミヨンの個性ってのは皆目判らない。 何に近いかといわれればシャルドネ種に近いような気はした。
68点自宅にて

17日(水)

Saint Jean '92
サン・ジャン '92
Cave Saint Jean
カーヴ・サン・ジャン
Rouge
Medoc
メドック
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,38099/01/31酒のアトリエ 吉祥
お店で「お薦め」と書かれていたボルドーはメドックの赤。 師範は、そんな風に書かれてて手頃なワインだったら大抵購入してしまう傾向にある。
ボルドーとしてはちょっと薄めかなぁという色合いで、 さすがに'92だけあってやや朱色がかった熟成感が感じられる。 香りは、最初「ん、弱げか?」と思ったけど、 ちょっとスワリングするといわゆる左岸ボルドーらしい香りが出てくる。香りの出方としては 「引っ込み思案なのかも」って感じ。 味。…最初「うーむ、水とアルコール」と思うほど弱げでシンプルな雰囲気を感じたけど、 後味のボリュームは不思議と凄い。まるで"楔(くさび)"みたいな雰囲気で、 スルリと口に入ってきて、だんだん太くなる感じ。
まずまず高品質だとは思うけど、やっぱりトータルではおとなしい印象かなぁ。
69点自宅にて

14日(日)

保養所宿泊の翌朝。

朝風呂に入って朝ご飯を食べた後、時間があったんで「湯河原 梅の宴」をやってる梅園へ。
綺麗な川もあって感じの良いところだけど、惜しむらくは梅はまだ1〜2分咲き。 それでも、ほのかに漂う春の香りを堪能。

次に箱根神社で(とっても遅い)初詣。
おみくじの結果はイマイチ。はぁ。

昼食は、沼津漁港にある『寿司文』へ。
沼津漁港、いろいろ魚関連のお店があるけど、師範家のお気に入りはこの寿司屋。 (っていうか、他にいったことがあるいわゆる有名店はイマイチ以下だった)
特上にぎり一人前 (大トロ、中トロ、カンパチ、数の子、イクラ、赤貝、牡丹海老、卵焼、鉄火巻、稚帆立貝の味噌汁)、 とお好み (鯖のタタキ、〆鯖、イカ下足、鯛、鯵、平目、太刀魚、太刀魚の皮、カンパチ) 一人一貫ずつ、お通し(生シラス)と生ビール2杯と冷酒(300ml)一本で計14,280円也。
寿司種が新鮮で、かつ比較的安いのが良い点。 でも、予約がきかず日曜の午後とかけっこう並ぶし、お客さんの多い時は若干仕事が雑なのがイマイチな点。

ともあれ、のんびりと「保養」出来た一泊二日でありました。

家に帰れば、ワイン・カフェと集中稽古の続きを。

Wine Cafe "Cabernet" N.V.
ワイン・カフェ "カベルネ" (ヴィンテージ無し)
Suntory K.K.
サントリー株式会社



日本
日本
\43899/02/11酒奉行保土ヶ谷店
Wine Cafe "Merlot" N.V.
ワイン・カフェ "メルロー" (ヴィンテージ無し)
Suntory K.K.
サントリー株式会社

日本
日本
\43899/02/11酒奉行保土ヶ谷店
「"ワイン・カフェ"と集中稽古」の醍醐味は、 やっぱりなんといっても"オリジナル・ボルドー・ブレンド(アッサンブラージュ)"でしょう。 これがやりたくて買ったと言っても過言ではない。
師範は、下記5種類を調合。
    A : カベルネ100%
    B : カベルネ75%, メルロー25%
    C : カベルネ50%, メルロー50%
    D : カベルネ25%, メルロー75%
    E : メルロー100%

    (左から順にA,B,C,D,E)
では、それぞれの印象をば。
…なんて思ってて、それぞれに対して意見を述べようかな、なんて考えてたけど、 そんなん無理無理。カベルネ100%とメルロー100%の違いは判るけど、 その中間なんて判らんっす。師範代と、ブラインド当てをやったけど、 双方とも真ん中(C)を出されてメルロー寄り(D)って答えたし。
というわけで、総括的な評価のみ。
色は、カベルネよりメルローの方が濃い。 特徴的な香りは、やっぱりカベルネは青臭さ、メルローは甘酸っぱさ。 香りのボリュームは、カベルネの方がメルローより強い感じ。 味わい的には、カベルネの方がメルローより押し出しの強さを感じ、 メルローの方が複雑さを感じる。 なんとなくカベルネは横に広がって間口が広い感じ、メルローは縦に長くて奥行きが深い感じ。
それらの混合は、うーん、"1+1=3"って感じは無い。 まぁ「混ぜたんで中間」って雰囲気。 ただ、香りにおいてはカベルネが支配的、味わいにおいてはメルローが支配的な感じはあるけど。
あと、カベルネは酸化に弱い感じ。グラスの中でみるみる酸っぱくなっていった。
結論から言って、師範如きには"アッサンブラージュ"自体が及ぼす影響はよくわからん。 ただ、まぁなんとなくマニアックで楽しくはあったけど。
それぞれのワインの評価的には、カベルネは香りは"らしさ"があってまずまずだけど、 味が薄っぺら。メルローは香りが弱い。味もなんかおとなしげかなぁ。
これで"ワイン・カフェ"の赤4種全て評価。 まぁ値段の割にはいけるんじゃないかな、ってのが正直なところ。 もちろん、毎日こればっかり飲んで満足かっていわれるとNGなんだけど、 他の激安ワインと比べると、なんとなく真面目な感じがして、悪く言う気になれないのね。
カベルネのみ:60点自宅にて
メルローのみ:59点

13日(土)

今日は、師範代勤務先の湯河原保養所へ温泉に浸かりに。
そこそこの質・量の夕食と朝食が付いて、被保険者の師範代が一泊3,500円、 その家族の師範は一泊5,000円。まぁ当然とはいえ激安価格。 やりくり上手な(?)師範家は、こういった保養所とかよく利用します。

と、この温泉で飲んだワインも"ワイン・カフェ"シリーズ。 葡萄品種としては、師範が好きなピノ・ノアール。
「旅先までワインを持っていくなんて酔狂にも程がある」とお思いの方もおられましょうが、 どうせ酒を持ち込むんであれば、冷やしたり温めたりする必要が無く、 なにかで割る必要もない赤ワインって結構便利。 グラスはサントリーの『贅沢熟成』っていうビールの販促品として付いていたグラスがそこそこ良い形で、 かつ丈夫そうだったんで持参。

Wine Cafe "Pinot Noir" N.V.
ワイン・カフェ "ピノ・ノアール" (ヴィンテージ無し)
Suntory K.K.
サントリー株式会社

日本
日本
\43899/02/11酒奉行保土ヶ谷店
「"ワイン・カフェ"と集中稽古」シリーズ第二段、品種はピノ・ノアール。 ピノ・ノアールって、栽培が難しいらしく、あんまり安ワインとかで使われてるのを見ないけど、 それをこの激安価格で出すサントリーさん、まずはアッパレアッパレではある。
薄い色だけど、まぁピノって安い奴は大抵薄いからあんまり違和感はない。 でも、昨日のサンジョヴェーゼと同じような朱色っぽい色調なのはちょっと気にかかるけど。 香りは、少なくともサンジョヴェーゼみたいに滅茶苦茶弱いって感じではなく、 まぁ弱めながらそこそこ普通に感じるボリューム。まぁピノっていわれればそうかなぁって感じ。 味も、サンジョヴェーゼよりは薄くない。最初は苦味と酸味が目立ったけど、 時間が経つと甘味が出てくるという変化をみせた。アッパレである。 ただ、ピノ・ノアールの味って感じはしないなぁ。もっと南仏っぽい雰囲気満載。 「ピノ・ノアールじゃなくてピノタージュだ」っていわれればすごく納得がいきそう。
そんなに美味いわけじゃない。でも、この値段で買えるワインとしてはピカイチの部類だと思う。
61点湯河原保養所にて

12日(金)

Wine Cafe "Sangiovese" N.V.
ワイン・カフェ "サンジョヴェーゼ" (ヴィンテージ無し)
Suntory K.K.
サントリー株式会社

日本
日本
\43899/02/11酒奉行保土ヶ谷店
「これを飲まずして"安ワイン道場"を語るのはいかがなものか?」と突然思い立ち、 サントリーのワイン・カフェ・シリーズの赤4種 (カベルネ/メルロー/サンジョヴェーゼ/ピノ・ノアール)を購入。 このシリーズは激安ワインながらそこそこ評判も良いし。 …というわけで、まずはサンジョヴェーゼから稽古!
色はかなり薄く、やや朱色がかった紫。 香り…弱い。思いっきりスワリングして、ようやく感じる「なんとなくキァンティ」な雰囲気。 味も弱い。酸味はそこそこ、渋味も感じることは感じるんだけど、とっても平板で、 全体には明らかに弱い。口に含んで、約1秒後、イタリアが「こんちは」と顔を出すけど、 すぐにさようなら。ほんとにハカないイタリア感。
とっても薄くて軽いワインだけど、救われるのは嫌な感じがないこと。 500mlってこともあって、一気にラッパ飲み出来そうなワイン。
しかしこれ、裏に"ミディアム・ボディ"って書いて有るけどそういうもんっすかねぇ。 まぁ欧米人と日本人じゃ体格が違うんで"ボディ"の基準も違うとは思うけど。
51点自宅にて

10日(水)

突然たねもりさん、島崎さん、磯子さん、トビさん、 やゑさんがぶ嬢と飲むことに。

最初は『ブラッセルズ(茅場町店)』というベルギービールの店へ。
リストに載ってるビールの数は50種類以上。いろんなやつを飲んだけど、 甘いのとか酸っぱいのとか、いろいろ個性があって面白い。 日本のビールもこれぐらいバリエーションがあると楽しいのに。 今後の地ビール発展に期待。

「やっぱワインを飲もう」ってことで銀座へ。 『グットドール』というワインバーへ行こうとしたけど満席。 すぐそばの『スッラ・タボーラ』へ。下記3本ほど飲んだけど、 まぁ例によってあんまり覚えちゃいないけど。

Dolcetto d'Alba "San Rumu" '95
ドルチェット・ダルバ "サン・リュム" '95
La Spinetta Rivetti
ラ・スピネッタ・リベッティ
写真無し
Rosso
Dolcetto d'Alba
ドルチェット・ダルバ
Piemonte (Italia)
ピエモンテ (イタリア)
(\5,800)99/02/11ワインバー "スッラタボーラ"
メンバーのなかでは、磯子さんが一番イタリアワインに詳しいってことで、 ワインのチョイスは磯子さんにお任せ。前にビールしこたま飲んでるから、 もう最初っから赤で行きましょ、ということでのドルチェット・ダルバ。
やや薄めで明るく朱色っぽい紫、青臭いようなトボケたような香り、 やや甘味があって軽い感じの味わい、いかにもイタリア!でとっても人なつっこい感じ。
まぁ難しいこと言わずにガブガブ飲むタイプのワイン。(…と、がぶがぶ飲んだ自己弁護)
(70点)銀座ワインバー "スッラタボーラ"にて

Langue Bianco "Riesling" '95
ランゲ・ビアンコ "リースリング" '95
G.D.Vajra
G.D.ヴァジラ
写真無し
Bianco
Langue Bianco
ランゲ・ビアンコ
Piemonte (Italia)
ピエモンテ (イタリア)
(\6,800)99/02/11ワインバー "スッラタボーラ"
ここで白を。まぁ赤ばっかり飲むのはあんまり良い趣味とも思えないし、 なんとなくさっぱりしたかったんで師範は歓迎。 この白は、なんだかロバート・パーカーなる人物が誉めていたらしい。
「面白いもんだなぁ」というのが第一印象。リースリングって、 アルザスあたりだと"華やかで繊細"なイメージなんだけど、 イタリアあたりまで来ると"華やかでマッチョ"な雰囲気。 うーん、"西脇 美智子"って感じか?
パーカー氏が薦めるだけあって、なかなか力強い白、って感じ。
(72点)銀座ワインバー "スッラタボーラ"にて

Dolcetto d'Acqui "Argusto" '96
ドルチェット・ダックィ "アルグスト" '96
Vini Banfi Strevi
ヴィーニ・バンフィ・ストレヴィ
写真無し
Rosso
Dolcetto d'Acqui
ドルチェット・ダックィ
Piemonte (Italia)
ピエモンテ (イタリア)
(\5,500)99/02/11ワインバー "スッラタボーラ"
3本目はお店のお薦めを飲むことに。薦められたのはピエモンテの赤。 そういえば本日の3本はすべてピエモンテ産。
あ、この店のワインリストには相当な数(200種くらいかなぁ) のイタリアワインが並んでいるんだけど、輸入業者別というとってもマニアックな並べ方。 師範のような素人には非常にわかりにくい。
で、このワイン、値段的には一番安かったんだけど一番好印象。 イタリアっぽい明るさはありつつのミッチリ濃い雰囲気。 バリックって言うんですかね、小樽熟成したのがアリアリと判る。 最初の赤に肉付けして一回り大きくした、って感じか。
なかなかのワインでございました。
(77点)銀座ワインバー "スッラタボーラ"にて

ダラダラと飲んで、 となりのお客さん(女性)が飲んでたルーチェもみんなしてご相伴に与かったりして、 なんだか楽しい会でありました。


9日(火)

The Bend in the River '96
ザ・ベンド・イン・ザ・リバー '96
DRP
デー・エル・ぺー
Weis
Pfaltz (QbA)
プファルツ (クー・ベー・アー)
Pfaltz (Deuche)
プファルツ (ドイツ)
\1,20099/01/17紀ノ国屋インターナショナル
このワイン、ある意味「恐いもの見たさ」で購入。 "Refleshingly Dry"とは書いてあるけど師範苦手系のドイツだし、 いかにも「ナウなヤングのジャパニーズ向け。オシャレに気取るならコレよん!」的なボトルだし。 でも、なにか師範を惹き付ける風情があった。なんとなく「買っちゃおうっかなぁ〜」 ってな感じで。(あ、葡萄品種はRivanerとRieslingらしい)
…というわけで、正直言って(自分で買っておきながら)ウスラ甘い腑抜けワインを想像してたけど、 そういった意味では、非常に予想外。 色はまぁ怪しい系ながら香りはそこそこ冴えてるし、 味わいもなかなか立派。甘味は少なくて、安白としては案外「濃い」って思わせる感じがある。 飲んだ後に口中に残る梨みたいな雰囲気も悪くないし。
まぁ基本的には「イロモノ」ワインで、他人様にお勧めする気はサラサラ無いんだけど、 イロモノと思って飲むと案外良いほうに裏切られる。そこそこイケる系でございます。
でも、先日行った恵比寿の串揚げ屋ではこのワインを5,800円で売ってた。 それはさすがに高すぎ。「神戸??郎(すまん、忘れた)」って店、 串揚げはなかなか美味いけどワインはバカ高い。
66点自宅にて

5日(金)

Lagunilla Reserva '94
ラグニーヤ・レセルバ '94
Bodegas Lagunilla
ボデガス・ラグニーヤ
Tinto
Rioja
リオハ
Rioja (Spain)
リオハ (スペイン)
\98099/01/17やまや新宿店
これの'90はやゑ氏大絶賛、 「安ウマワインの決定版」として、一世を風靡したラグニーヤ・レセルバ。 師範も以前飲んだけど、コストパフォーマンスの良さは実感したものの、 なんか年寄りくささを感じてしまっていた。ってなわけで'94ならオッケーかなぁと。
色はなかなか若い。僅かに朱色がかった感じはあるけど、殆ど真紫。 香りも、ボリュームがあって果実と樽のバランスが良くて、なかなか迫力がある。 ただ、ちょっと残念なのが味。はっきり言って酸っぱい。あと、渋味にトゲがある。 決して「薄い」とかいう系統の腑抜けワインじゃないんだけど、 なんとなく雰囲気が違うのねぇ〜。アル・ジャロウかと思ったら北島三郎だった、みたいな。
値段を考えれば文句はない。でも正直言ってあんまり得意な雰囲気じゃないなぁ。 あ、コルクには口漏れした後があったんで、「劣化」は考えられます。
67点自宅にて

3日(水)

Domaine de Bellevue "Cabernet Sauvignon" '95
ドメーヌ・ドゥ・ベルヴュ "カベルネ・ソーヴィニョン" '95
Helene Pera
エレーヌ・プラ
Rouge
Cotes de Thongue (VdP)
コート・ドゥ・トゥォング
Languedoc & Roussillon? (France)
ラングドック・エ・ルーション? (フランス)
\1,28098/12/28酒のアトリエ 吉祥
このシリーズのワインは、以前メルローを飲んで好印象だったので、 それよりちょいとお高いけど期待を込めて買ってきたもの。
色は思ったより薄い感じ。そこらへんは前回のメルローと同じかな。 香りのボリュームはたいしたもんです。もぅドッカーンって感じ。 ただ惜しむらくは、とってもストレート。 「おいらがカベルネだ!」っていう雰囲気のみがグイグイと伝わってくる。 味も香りのまんま。強いには強いけどとにかく直球勝負で、 チリとかのほうがまだヒネリを加えてる感じっていうか、 「カベルネ標本」って名前付けたくなる雰囲気。 ちょっと驚いた点は、飲んだあと口の中にずーっとワインがあるような雰囲気を残すこと。 「余韻が長い」って言うんですかね。
高品質ではあると思う。でも、こういった雰囲気なら新大陸のそこそこのでも得られるなぁ、 ってのが正直なところ。 前回の980円メルローの方が幸せ度は高かった。
69点自宅にて

先月分

by 師範