イタリア遠征稽古日誌


10/31〜11/7の間、安ワイン天国イタリアで遠征稽古。 訪問地は北イタリアのMilanoとVenezia。 当然"安ワイン道場"であるためブルジョア旅行できるはずも無く、 飛行機と宿(と今回は列車)のみセットになった格安パックでの遠征である。
ちなみに、リラ→円換算レートは、100Lit(100イタリアリラ)=8円くらい。

10月31日(金)

行きの飛行機は 利用。当然Economy Seat(貧乏人席)。
メインがJALなのは良いけど、直行便じゃなくてFrankfurt乗り換えで、 しかも乗り換え時間が3時間もかかるのが難点。 まあ安パックだから仕方ないか。
JALの機内はとってもガラガラ。Economyは1/4も乗ってない。 私と師範代はB-747の真ん中一列(4seat)づつ占領し、 真っすぐ横になって寝る自由を得た。 Economyといえどもこんだけ空いてれば快適。ぐっすり眠れる。
JAL機内では以下の3種と稽古。(他には無かった)

Beau-Rivage "Blanc de Blancs" N.V.White
BordeauxBordeauxBorie Manoux
\097/10/31JAL機内サービス
JALのEconomyって、基本的にワインは赤/白1種づつのみ。 発泡は無し。旅の初めにまず発泡ワインで乾杯!って気分を満たせない。 ミニボトルのスピリッツとかいろいろ置くくらいなら、 安いので良いから発泡ワインを置くべき!>JAL
で、これが最初の白。色/香り/味とも非常に淡白。 香りなんて全く無いと同じで、とてももの足りない。 万人受けを狙ったため万人に受けない結果を生んでいる。
"Bordaux"って名前が欲しかったのかな。
50点JAL機内にて

Rosechatel Dry N.V.White
BordeauxBordeauxSchroder & Schyler
\097/10/31JAL機内サービス
たまたま上の白が無くなったので、こっちに切り替え。
これも、基本的には淡白で物足りないんだけど、 上に比べると少しクセがある。あまり良いクセじゃぁないけど、 全く味わい無いよりマシって感じ。
まわりを見ると、日本人でも結構白ワイン飲んでる人多い。 Frankfurt行きなんだから、ドイツワイン用意するくらいの気配りは欲しいところ。
52点JAL機内にて

Beau-Rivage Rouge N.V.Red
BordeauxBordeauxBorie Manoux
\097/10/31JAL機内サービス
最初の白と同じメーカーの赤。
香りに、蒸れた雑巾の匂いがあり、ちょっと個性的。 味は、タンニン多いけどまずまずかな。
Cabin Attendantって、ワイン好きが多いって聞くけど、 彼女(彼)らはこれらをどう思ってるんだろう?なぁんて考えたけど、 所詮貧乏人席。あるだけで満足せねば。
55点JAL機内にて

と、ここまではJALの辛口批判っぽくなったけど、 ワイン/料理の内容を別にすれば、 JALのサービスはEconomyでもとても快適。 (席がガラガラってのもあるけど)
とにかく対応がすばやくて気持ち良い。 Economyワインをもう少し考えれば世界一のAirlineも夢じゃないよ。

Frankfurtで無意味な3時間を過ごした後、Milano行きAlitaliaに搭乗。
Alitaliaって、あまりイメージ良くなかった。 2年前Romaに行ったときがAlitaliaで、サービス悪かったから。 (軽食サービスがセルフサービスで、機内に長蛇の列とか) しかし今回印象改善。 なんたって僅か1時間のフライトでもワイン付きの食事が出る。 日本の国内線も見習って欲しいなぁ。
で、下記がここでの1本。

Rosso Piceno "Alitalia Property" '95Red
Rosso PicenoMarcheVilla Pigna
\097/10/31Alitalia機内サービス
食事にデフォルトで付いている赤。
上記のJALのものとは一線を画す感じ。 色/香り/味ともイタリアらしい華やかな雰囲気があり、 いやがおうにも目的地イタリアへの夢が拡がる(大袈裟か)。
なんともマイナーな地の産でそんなに旨いってわけじゃないけど、 安くて良いワイン選びの目には一日の長ありって感じ。
60点Alitalia機内にて

Milanoのホテル到着は現地時間午後11時頃。 ホテルは4つ星のNovotel Milano Nord。近代的な郊外型ホテル。 設備が快適なのは良いけど、いかんせん中心から遠い。 交通の便も悪く(地下鉄の駅がそばに無い) 路面電車を利用しなければならない点が我々にはかなりマイナス。

機内で飯食ってるし、 疲れてもいるんで本日はこのまま就寝。


11月1日(土)

天気は晴れだけど結構寒い。東京より一月先行って感じ。
明日の日曜はお店とか休みなんで、 お土産も含め今日中に買い物を済まそうなんて思ってたけど、 なんと今日はイタリアの祝日!お店は今日も休み。 ブランド品買い漁るような趣味は無いけど、 お店が休みなのは寂しいもんです。
仕方なくDuomoとかGalleriaとかお城とかを観光。 暇にまかせて水族館も訪問。 Milanoで水族館行った日本人観光客って少ないだろうなぁ。
昼食は適当に入ったセルフサービスのファミレスみたいな店で。 スパゲティ食べたけど、万国共通ファミレスに旨いもの無し。
で、下がそこでの安ワイン。

Brume di Monte "Valdadige" '96White
Brume di Monte??????
5,300Lit97/11/01Ristorante "Brek"
ハーフで400円ちょっとの安ワイン。
色は淡いレモン色、香りは結構フルーティで気持ち良い。 味はとってもすっきりしてる、っていうかすっきりしすぎ。 こういうワインって、良く冷やして飲みたいんだけど、 冷えが足りないのが難点。
赤にしたほうが良かったかな。
53点Metro Turati駅そば Ristorante "Brek"にて

ホテルに帰って、 Conciergeで今日の分と11月5日の分のレストランに予約を入れてもらう。 今日予定していたレストランは予約でいっぱい。 そのため、Conciergeのお姉さんお勧めのレストランに変更。 そこも実はいっぱいだったんだけど、なんとかねじ込んでくれた。
夕方8時にいざ出陣!

Dolcetto d'Alba '96Red
Dolcetto d'AlbaPiemonteSandrone
35,000Lit97/11/01Ristorante "Il Sambuco"
ミシュラン1つ星、3本フォークのレストラン"Il Sambuco"にて。
2人で、前菜1品,パスタ1品,メイン2品,デザート2品,コーヒーを注文。 パスタはスパゲティだったんだけど、これが目から鱗。 ツルツルとしてシコシコと腰があるのが良いパスタだと思ってたんだけど、 ここのは全然違って、モソモソとした舌触りに強烈な歯応え。 田舎の手打ちそばみたいな感じで、とっても美味かった。
ワインは『イタリアの赤でお勧めの物を』という注文に応えてくれたもの。 この店はSeafoodの店なんで、全200本くらいあるワインリストに、 イタリアの赤は30本くらいしか無かった。 そのなかで、結構安めのものを選んでくれた(\3,000弱)
とても濃い紫色で、香り/味とも強烈に若々しく濃い。タンニンも強い。 ワイン単品としてはかなり良い線いってると思う。 ただ、いかんせん相手が魚、ちょっとワインが強すぎ。
食事を決める前にワインを決めた、これがまず失敗。 選んだソムリエさんに罪は無い。
72点Hotel Hermitage内 Ristorante "Il Sambuco"にて


11月2日(日)

前述の如く、今日もお店は休み。 したがって、レオナルド・ダ・ヴィンチの"最後の晩餐"とか、 ブレラ絵画館とか、ガラにも無く美術館巡り。
しかし"最後の晩餐"は異常だね。朝8:30には長蛇の列。8割日本人。 8:00きっかりに行ったんですぐに見れたけど、 あと1時間遅かったら2時間待ちでしょう。
絵画館は正直行って良く判らない。宗教画って、キリスト教の歴史とか 聖書とか知ってないと楽しめないなぁ。

昼は、ピザが食べたくて散々歩いて、 中央駅前の店にたどり着いたのはもう午後2時近く。 昼からワイン1本って元気は無かったんでビール。冷えてて良かった。

夜は、日曜なんでレストランも休みが多いし、 旅の疲れ第一波も襲って来たんで泊まってるレストランでお茶を濁すことに。

Riesling Italico N.V.Sparkling
Oltrepo PaveseLombardiaMartini
30,000Lit97/11/02Ristorante "Cote Jardin"
料理に関しては、まあビジネスホテルのレストランって感じなんで、 多くは望まず"ミラノ風カツレツ"とかのとりあえず食っておくべきもの? を注文。味は普通かな。
ワインは、師範結構疲れてて、重いものを飲む元気が無いんでSpumanteを頂くことに。
で、この選択は結構正解。薄く澄み切った色と細かな泡立ち、 すっきりした味と香りが疲れを取ってシャッキりとさせてくれた。
レストランでの買い値で\2,500弱、スーパーで見たら\700位のワイン。 それでも結構満足。
72点Novotel Milano Nord内 Ristorante "Cote Jardin"にて


11月3日(月)

今日は列車でVeneziaまで移動。Milanoで全く買い物が出来なかった為、 Veneziaからの帰りの時間を早めることにして、 そのため駅で列車の予約変更をすることに。
出発の30分くらい前には駅に着いてたんだけど、この予約変更 (というか予約取り直し)に手間取るは、掲示板は故障してるはで、 列車に乗り込んだのは出発寸前。一番後ろの車両に乗ったんだけど、 席は前から2両目で、満員の中10両くらいも重い荷物を抱えて移動。 結構悲惨な旅立ち。

Veneziaのホテルは4つ星のHotel Plaza。 Venezia島内ではなく、列車で1駅(8km)のMestre駅前。 Veneziaの風情はないけど、交通含め便利は悪くない。

昼はホテルそばのPizzeriaで。 ピザ食べたくて入ったのに「ピザは出来ない」だと。 まあ、パスタも旨かったから許すけど。
今日も昼はワインじゃなくてビール。遠征の目的を忘れつつあります。

Venezia島内に渡り、本日は歩きで散策。 いやー、とにかく迷路。方向感覚には自信のある師範も時々場所を見失います。 夕食は、予約無しで"地球の歩き方"で推薦されていたTrattoriaへ。

Colli Orientali del Friuli "Merlot" '95Red
Colli Orientali del FriuliFriuli-Venezia-GiuliaSpecogna
20,000Lit97/11/03Trattoria da Ignazio
結構感じの良い店です。 食事は、前菜2品,メイン1品(2人分相当),デザート2品,コーヒー。 あまり腹減って無かったんでパスタは無し。 およそ上品とは言えない盛り付け/味付けだけど、結構いけます。 やっぱり魚はMilanoよりVeneziaかなぁ。
ワインの選択肢は4つ。 赤/白それぞれにハウスワイン(カラフェ)/ボトル。 で、赤のボトルがこれ。(\1,500位)
色はやや薄めの紫。香りだけならボルドーかなって思うメルローの香り。 味はやや炭酸を含んですっきりした味。甘味もすこし感じる。
で、これが旨いっす。『魚に合う赤はこれだな』って感じ。 庶民のイタリアに触れた気がして楽しかった。
78点Venezia "Trattoria da Ignazio"にて


11月4日(火)

朝のうちに本日分レストランの予約をしてもらおうとホテルのフロントへ。 お願いしたレストランは、Conciergeの方が言うには 「Veneziaで最も有名なレストランなんで、トライしてみるがまず駄目だと思う」 とのこと。やっぱり当日予約じゃ難しいかぁと半分諦めてたところOKの返事。 「あなたらはとってもラッキーだ」だって。

一日中、歩いたり、船に乗ったりの観光。市場が一番面白い。(駄洒落じゃなくて) 野菜/肉/魚を見てるだけで楽しい。大抵とても安いし美味しそう。 (もちろんそうじゃないのもあるが) 買って帰れないのが残念。

今日は、夜に備えて昼抜き。カフェでコーヒー飲んで我慢。
というわけで、腹ペコペコで向かったのが下のレストラン。

Soave Classico Superiore "Capitel Croce" '92White
Soave Classico SuperioreVenetoAnselmi
42,000Lit97/11/04Osteria da Fiore
ミシュラン1つ星3本フォークのレストラン"Osteria da Fiore"にて。 間口が狭く、Venetiaにありがちな感じの入口の店なんだけど、 奥が広くて別世界を作っています。
メニューはイタリア語のみ。英語で説明してくれるけど、 英語すら覚束ない我々は結構苦悩を強いられる。 お客は英語圏の人も多いのに、英語メニュー置かないのはやっぱり拘りかなぁ。
前菜2品,パスタ1品,メイン2品,デザート2品,コーヒーを注文。 前菜の"魚介盛り合わせ"と、メインの"鱸の包み蒸しバルサミコ風味"が格別。
で、ワインだけど、せっかくのVenezia、せっかくの魚料理ということで、 Veneto州の白、それもAnselmiの物を。 AnselmiのSoaveは2種類あったんだけど「More Round !」 ってことだったんでこっちを選択。(\3,000強)
色は"これぞ輝く金色"で脚も長い。やや強めの樽香と甘い花の香り。 味もとてもふくよかですばらしい。魚と合わせても、単品でもいけます。
Venazia最後の夜にふさわしい1本でした。
82点Venezia "Osteria da Fiore"にて


11月5日(水)

(予約を変えた)朝早い列車でMilanoへ。天気は雨。

午後から買い物。中心地に"Peck"って高級食料品店があって、 そこの地下は一大ワイン売り場。 大砲みたいに大きなLatour,Yquem,DRC,Sassicaiaを初めとして、 フランス/イタリアの銘醸ワインが盛り沢山。 ワイン好きなら1日居ても飽きない(飽きるか?)
スーパーも視察。Peckと同じように種類は豊富だけど、 大きな違いは\1,000以上のワインを探すのは大変ってこと。 安いのはボトルで\100くらいから。

買い物も一通り満足。(今日も昼抜き)
いざ最後のレストランへ!

Barolo '93Red
BaroloPiemonteBussia Soprana
69,000Lit97/11/05Aimo e Nadia
ミシュラン2つ星3本フォークのレストラン"Aimo e Nadia"にて。
ここは、門下生の光弘氏 から事前に情報を入手し、訪問を計画してた店。 なんかこうアットホームな中にもピシッと締った雰囲気があって、 気持ちを盛り上げてくれる。
メニューはもちろんイタリア語のみ。 ただ"Menu Degustazione"っていう、 前菜2品,パスタ,メイン魚,メイン肉,デザート3品をちょっとずつっていう いわゆる"Tasting Menu"があったんで、迷わずそれに。 ポルチーニ茸のムース、パスタ、鹿肉etc。どれも素晴らしかったっす。
ワインは、まず食前酒のSpumante。たいそうすっきりしてて美味しかったけど、 どこのものであるか見損ねた。師範失格。
次が本命。 『BaroloかBarbarescoが飲みたい』っていう私の注文に、 料理のメニューと見比べてちょっと首をかしげながら 「これならそれほど強くないから大丈夫」ソムリエさんが薦めてくれたもの。 Barolo, Barbarescoだけで30種くらいある中でかなり安め。(\5,500位)
まず香りが素晴らしい。樽と果実香がマッチしていてほんとに花開く感じ。 味は、確かに「Not Strong」。魚とかでも十分合います。 単体で飲むと、赤としては少し軽いかもしれないけど、 いろんな味をちょこちょこのメニューには素晴らしい一本でした。
遠征稽古を締めくくるにふさわしい店/ワインに大満足。
86点Milano "Aimo e Nadia"にて


11月6日(木)

フライトは夕方の便なんで、また街へ出て買い物、 性懲りも無く"Peck"へ行ったりスーパーへ行ったり。 ワインの本数が増えたんで、 結構重いもの入れられる袋をスーパーで探していたら 「日本人の方ですか?」って現地の日本人な女性に声をかけられた。 どうやらこのスーパーをうろつく日本人って珍しかったらしい。 安くて強い袋(スーパーの買い物用)を教えてもらえてラッキー。

帰りの便は、行きの反対で

利用。AlitaliaではSpumanteが出た。 なんとなく飲む元気が無かったんでこっそりお土産に。 しかし良い航空会社です。乗務員も気さくだし。
JAL機内のワインは行きと同じ。 流石にワイン欲も萎えて白1本だけに。 帰りもガラガラでシート4つ占領の熟睡モード。あー楽しかったなぁ。


11月7日(金)

成田到着。さて、帰ったら稽古日誌を執筆せねば。

by 師範