稽古日誌:2000年1月

賀正。
2000年になっても、 相も変わらぬレイアウトにて相も変わらず安ワイン飲んで悪態ついていく所存であるゆえ、 読者諸氏におかれましても変わらぬ御愛顧の程、よろしくお願いする。


翌月分


30日(日)

本日は、ご近所さんとかいつものメンバー4家族10人(うち幼児2人)で新年会。 なんだかこのメンバーで新年会といえば中華街、が定着した感じ。

今回行った店は、横浜中華街香港路にある牡丹園というお店。 雑誌やマスコミでも評判の店らしい。
お店の規模は小さ目で、春節の飾りがとっても派手。 さらに有名人の色紙がいっぱい飾ってあって、雰囲気としては「ちょっとヤバい系」の店なんだけど…
いやーこれがなかなかの料理でした。食べた料理は以下。

飲んだのは生ビール(5人×2杯くらい)と8年熟成の紹興酒、冷たい烏龍茶5〜6本(温かい烏龍茶はタダ)。 お会計は72,000円弱。

中華料理って、おなかいっぱいになる前に胸につかえて入らなくなる場合も多いけど、 ここの料理はおなかがパンパンに膨れるまで食べられる。 肉料理が無く軽めな料理が多いのと、味付けがあまり濃くないのがその理由かな。 全体に料理のレベルは高く、特に火の通し方が絶妙。 半生のエビチリとか、プリっとした貝柱とか、 家庭ではなかなか味わえない技があって嬉しい。
「ウニ乗せ茶碗蒸」がここの看板料理らしいんでかなり期待してたんだけど、 残念ながらこれは(ウニの質がイマイチだったためか)あんまりヒットせず。 それでもトータルでは十分満足のいくお店。

その後、例によって師範宅へ移動し二次会。で、例によってワインがぶ飲み大会。

Robert Mondavi "Coastal" Pinot Noir 1997
ロバート・モンダヴィ "コースタル" ピノ・ノアール 1997
Rovert Mondavi
ロバート・モンダヴィ
Red
Central Coast (USA)
セントラル・コースト(アメリカ合衆国)
\1,7802000/01/08 関内 サンタムールカツミ商会
客人のご希望で、最初はカリフォルニアのピノ・ノアールから。
おなかは十分に膨れてるんで、料理は無しで甘栗とか中国菓子(ねじった形の固い揚げ菓子)とか チーズとかハムとかを肴に。
色は結構薄い。カリフォルニアって濃い色のワインが多い気がするんで、この色はちょっと意外。 香りは想像通りで、かなり強烈な樽香。樽以外の要素があまり強くないんで、 特に樽香ばっかりな感じがするのかも。 味は案外良い感じ。酸味も渋味もトゲが無くて、ほんのり甘みもあってスルスル飲める。
想像通りなカリフォルニアのピノ・ノアール。 こういう席でこういう量飲むのにはちょうど良い感じ。
(74点)自宅にて

Cote de Nuits-Villages "Les Vaucrains" 1996
コート・ドゥ・ニュイ・ヴィラージュ "レ・ヴォークラン" 1996
Louis Jadot
ルイ・ジャド
Rouge
Cote de Nuits-Villages
コート・ドゥ・ニュイ・ヴィラージュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ(フランス)
\2,9802000/01/14 La Cave de やまや 渋谷やまや
まぁあまり酔っ払う前に本日のメインを、ということで持ってきたのがこのワイン。 1996のブルゴーニュはなかなか良いのが多いし、 ジャドのサブタイトル(畑名?)付きワインはクーヴァン・デ・ジャコバン で当たった記憶があるので結構期待して。
色は結構濃い。まだまだ若げな青みの強い濃さ。 香りは、上のワインと比べるとやはり複雑さがあるというか、 ちょっとケモノ系でワイルドな感じの香り。 で、肝心の味なんだけど、「さすがにちょっと若すぎたかなぁ」という感じは否めない。 ビリビリくるような渋味と、舌を収縮させるような酸味があって、 ほんわかした気分にはさせてくれない雰囲気。
2時間とかかけて飲むんだったらもっと印象好転したかもしれないけど、 こういう席ではちょっと残念。美味いには美味いんだけどね。
(77点)自宅にて

Bodega Norton Cabernet Sauvignon 1994
ボデガ・ノートン カベルネ・ソーヴィニョン 1994
Bodega Norton
ボデガ・ノートン
Tinto
Mendoza (Algentina)
メンドーサ(アルゼンチン)
\1,1702000/01/21 エノテカ高輪ウィング店エノテカ
「あと2本くらいは飲めそうだ」と判断、前の2本がピノ・ノアールの新大陸対フランス対決だったんで、 次はボルドー系品種の新大陸対フランスにしようかいな、と考えて選んだのがコレ。 このワインは先日飲んで相当良い感じだったんで、 自信満々で供出。
すーっと口に入ってくるし、ほどほどの熟成感はあるし、やはり予想通り良い感じに仕上がったワインでした。 ただ、前回の印象と比較すると、ちょっと一本調子でヒネリ無し的な感じが否めないかなぁ、と。 新大陸の中では良いほうだと思うけど、他に比較するものがあるとどうしてもそう感じてしまう。
ちょっとだけ印象ダウンではあったけど、 1,300円(今回は10%offで1,170円)のワインとして図抜けていることは確か。
(75点)自宅にて

Chateau Lyonnat 1995
シャトー・リオナ 1995
Ch. Lyonnat
シャトー・リオナ
Rouge
Lussac-Saint-Emilion
リュサック・サンテミリオン
Bordeaux (France)
ボルドー(フランス)
\1,6802000/01/10 酒奉行 保土ヶ谷店日合商事
対するボルドーは、シャトー・リオナ。このワインも既に稽古済み、 というか既に5ヴィンテージ9本飲んだお気に入りのワインなんで、こっちも自信満々で。
で結果、最初は「あれっ」と思うくらい線が細く感じた。 ここまで飲んできたワインが、大絶賛では無いにせよそこそこ太くて良い感じだったんで、 こういう極めて真っ当なワインは立場的に損なのかも。 とはいえボルドーらしい複雑な感じと押し付けがましくない果実味がなんとも良さげなんで、 期待してじっくり飲むことに(というか、結構飲んでるのでそうガブガブとは進まない)。 そうしたら、ちょっと時間が経つと香りにカラメルみたいな感じがビシバシ出てきて、 なかなか満足の行くワインへと変化。
新大陸対ボルドー対決、 良く考えるとあっちはカベルネこっちはメルロー主体だったんで「同品種対決」では無かったけど、 そんなことはお構いなし。楽しければそれで良し。
(76点)自宅にて

Chateau Musar 1993
シャトー・ムザール 1993
Gaston Hochar
ガストン・ホシャール?
Rouge
Bekaa Valley (Lebanon)
ベカァ・ヴァレー?(レバノン)
\2,2002000/01/19 横浜そごうエイチ・ビー・ティー
今回は、在庫リストをお見せして客人と相談しつつワインを決めてたんだけど、 リスト中からレバノン産のこのワインを発見され、「珍しいんで飲んでみたい」ということで開けることに。 レバノン、地図帳で調べたら地中海の一番奥でイスラエルの隣、首都はベイルート。ちょっと勉強もしたりして。 で、シャトー・ムザールは、 (白ではあるけど)門下生からも好印象との報告を受けているので、 かなり期待しての抜栓。
開けたとたん、「こりゃオッケーだわ」と感じる強い芳香。 香りの系統的には、ボルドーの左岸っぽい消し炭みたいな雰囲気のあるもの。 ここまで飲んできたのよりも一枚も二枚も上手な香りのボリューム感。 味は、香りから感じられる雰囲気とはちょっと違って、 やや新大陸っぽい雰囲気のある甘酸っぱい感じの味わい。 ちょっとストレートすぎるきらいのある味わいではあるけど、パワフルさという意味では申し分ない。
予想を大きく上回る品質、最後にこういうワインに当たって客人も師範も満足満足。
(83点)自宅にて

いやー飲んだ飲んだ。


28日(金)

Vino Vino Lambrusco N.V.
ヴィーノ・ヴィーノ ランブルスコ (ヴィンテージ無し)
Suntory K.K.
サントリー株式会社
発泡
発泡
(Japan)
(日本)
\348 (360ml)2000/01/28 酒奉行保土ヶ谷店
よく行く焼肉屋でいつもの食事をした後、 ちょっと飲み足りずに飲んだのがこの"なんちゃって"ワイン。 白は以前飲んでいて、 ワインだと思わずチューハイ的なつもりで飲めば案外イケるという印象だったんで、 これもまぁそんな感じを期待して。 でも赤の発泡ワインって珍しいよね。
色は、とーっても薄いブルゴーニュ程度の濃さで、泡は白と同じく非常に微量。 香りは無いに等しいくらい弱い。この点は白の勝ちかな。 味は甘いんだけど、炭酸もあるってなんだかうぇーっ、って感じにはならなくて、 サクサク飲めてしまう。
こちらも、白と同じく「ワインだと思わなければ」なんだか意外と楽しめる。 香りがあった分、白の方がちょっとだけ上だったかな。 …とか言いつつ、実際また買って飲もうとは思わないだろうなぁ。 「うん面白かった。じゃぁね」ってな感じ。
65点自宅にて

26日(水)

本日は、勤務先のイベントで「シンフォニー 東京湾ディナークルーズ」というやつへ。 要は船に乗って飯を食う、って企画ですな。
出された料理は以下。 まぁいわゆる「宴会フレンチ」というやつですね。 特に美味いってわけじゃないけど積極的に不味いわけでもない。 喜びもしないけど腹も立たない料理。 直接自分で代金を支払ってるわけじゃないってのもあって、どーでも良いって感じ。 (一人当たり10,000円以上払ってるらしいけど)

お酒もセットになっていて、最初ビール(中瓶を二人で一本程度)の後に以下のワイン。 量的には一人あたりトータルでハーフボトルくらいかな。

Le Piat d'Or Blanc N.V.
ル・ピア・ドール ブラン (ヴィンテージ無し)
Piat Pere & Fils
ピア・ペール&フィス
写真無し
Blanc
VdT
ヴァン・ドゥ・ターブル
(France)
(フランス)
2000/01/26 シンフォニーニッカウヰスキー
船の名前「シンフォニー」のラベルが貼られたワイン。ピア・ドールって、 ラベルが金色だからか結婚式とかこういう席とかで良く見かける気がする。
で、肝心の中身なんだけど、香りは比較的ちゃんとしてて良い感じ。 ただ、味がウスラ甘いのが難点。とーってもぼんやりした感じ。
腹が立つほど不味くはないけど、決して美味いとは言えないなぁ。
(58点)東京湾クルーズ船"シンフォニー"にて

Le Piat d'Or Rouge N.V.
ル・ピア・ドール ルージュ (ヴィンテージ無し)
Piat Pere & Fils
ピア・ペール&フィス
写真無し
Blanc
VdT
ヴァン・ドゥ・ターブル
(France)
(フランス)
2000/01/26 シンフォニーニッカウヰスキー
お次は同じ銘柄の赤。正直言って「芸が無いなぁ」という感じなんだけど、 まぁそもそも「芸」なんて考えてないんでしょうね、こういうところって。
色は薄い。ボトルに入った状態で、光にかざさずとも向うがスッケスケ。 香りは弱い。弱いながらもフランス産安ワインにありがちな蒸れた雑巾のような香りはある。 味も弱い。ペラッペラでなんだかなぁ、って感じ。
こちらも積極的に顔をしかめるほどじゃないんだけど、 どーもねぇ。 同じくらいの値段で、もっとちゃんとしたワインってあると思うんだけどなぁ。
(53点)東京湾クルーズ船"シンフォニー"にて

東京発のディナー・クルーズって、師範の知る限りこの「シンフォニー」だけ。 (良く調べたらシンフォニー以外にもいろいろあるみたい。失礼しました。) 他に競争相手は無いんだから、勉強なんかする必要無いんでしょうね。 確かに景色は良いし、そもそも料理自体を楽しみに来る人たちが客層じゃないだろうから 「料理や酒なんて二の次三の次」というのは分かるけれども。


25日(火)

Domaine de Faste 1996
ドメーヌ・ドゥ・ファスト 1996
Dom. de Faste
ドメーヌ・ドゥ・ファスト
Rouge
Fitou
フィトゥ
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション(フランス)
\8802000/01/08 関内 サンタムールカツミ商会
先日メールを頂いた鰻屋さんのご主人から「最近飲んだフィトゥは香りは秀逸なれど味はシャバかった」との報告が。 で、たまたまフィトゥを持ってたんで飲んでみることに。 ここらへんの「AC南仏安ワイン」は結構頻繁に飲んでる気がしたんだけど、 Fitouは以外と登場回数少なくて道場的には二回目ですね。
ちなみに、出身地別名鑑には、 道場に掲載したすべてのワインが産地別に並んでるんで『師範はコレと稽古したんだろうか?』 と疑問を持たれる向きには是非利用して頂きたい。
色は濃からず薄からず。 香りはちょっと良い感じ。南仏らしいアクリルっぽい子供っぽい匂いがメインなんだけど、 ボリュームという意味では十分。 味もまずまず。さすがに若い南仏ゆえ、ちょっとトンガッた感じはあって、 スムーズでは無いけどバランスは良いんで飲んでて飽きない。
もちろん絶賛はしないけどそこそこ嬉しいワイン。 880円で買ったけど1,280円の価値があったような、小市民的四畳半的満足感が得られるワイン。 こういうワインを探すことこそ「安ワイン道場」の役目ですな。
71点自宅にて

23日(日)

本日は、「人様の結婚式くらいにしか活動しない」幻のファンク・バンドの新年会&曲決め会&反省会。 「反省会」っつったって前回の演奏は昨年の4月だから反省するにも忘れちゃってるけど。
まぁあまりワインとは付き合いの深くない方々なんで、 ブルゴーニュとボルドー、適当な値段で、かつ少量でもパンチの感じられそうなものを持参。

Bourgogne "Les Bons Batons" 1996
ブルゴーニュ "レ・ボン・バトン" 1996
Philippe Leclerc
フィリップ・ルクレール
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ(フランス)
\2,3802000/01/14 La Cave de やまや 渋谷やまや
このワインは、ACブルゴーニュの割にはなかなかパワフルだと巷で評判。 師範も過去飲んだ1995では好印象 (1994は振られちゃったけど)。 門下生からも1996は良いとの報告もあるんで、 やや安心しての持参。
色は真紫色。移動後直飲みだったんでやや濁った感じは否めない。 香りは、若いブルゴーニュ特有の木イチゴみたいな香りがあって、 樽香もそこそこしっかりしていて好感が持てる。 味もまずまず。やや酸味が勝っている感じはあるけど、 そこそこパワフルで、期待を裏切らない。
これは正解。皆さん美味い美味いと飲んでました。
(80点)W氏宅にて

Chateau Haut-Goujon 1993
シャトー・オー・グジョン 1993
Ch. Haut-Goujon
シャトー・オー・グジョン
Rouge
Lalande de Pomerol
ラランド・ドゥ・ポムロル
Bordeaux (France)
ボルドー(フランス)
\1,6802000/01/14 La Cave de やまや 渋谷やまや
こちらは既に二度(ここここ)稽古済みで、 道場ではやや定番化した感のあるボルドー。 そろそろ落ち加減かもしれないけど、それでも大人数で飲むにはスタートダッシュが効いて良いかなぁと。
色はやや退廃が入った感じ。香りも果実香が抜けて、 消し炭みたいなイガラッぽい香りが主体となっている。 味もちょっと期待外れ。もっとビシッと果実味があると思ったんだけど、 やっぱり落ち加減なのかあまり迫力が感じられない味。
悪くはないと思うんだけど、ちょっと期待と違ったなぁ。 時間の差なのか、ボトル差なのか?
(74点)W氏宅にて

Beringer White Zinfandel 1998
ベリンジャー ホワイト・ジンファンデル 1998
Beringer
ベリンジャー
Rose
ロゼ
California (USA)
カリフォルニア(アメリカ合衆国)
\1,0802000/01/23 西葛西のローソン合同酒精
宴もたけなわの折、家主が「白ワインでも飲もうかな」とご提案だったんで、 近くのコンビニで買ったのがこのワイン。 白にあんまり良さげなのが無かったんで『ロゼもまぁ白の一種ですよ』ってことでチョイス。
色は非常に薄いピンク色。 香りは、まぁそこそこ白ワインの香りがして、ちょっと赤っぽい香りがあるのがロゼかなぁと(いい加減)。 やや炭酸を感じる味わいで、10%と低いアルコール度数ということもあってガブガブ飲める系。
良いんじゃないですかこれはこれで、という言葉に集約されるワイン。
(69点)W氏宅にて

というような飲み会でした。
毎度美味しく楽しい料理、ありがとさんです。>W氏夫妻


21日(金)

おたる セイベル9110 1998
おたる セイベル9110 1998
北海道ワイン
北海道ワイン
Blanc
北海道 (日本)
\9802000/01/10 酒奉行保土ヶ谷店
牡蛎フライに合わせてチョイスしたのは、北海道産の白ワイン。 このワインは先月のミュラー・トゥルガウに気を良くして購入したもの。 先月のものと同じく「辛口」と書いてある。 葡萄品種である"セイベル9110"ってのはお初、というか初耳。 "9110"ってなんすかね?1991年10月に開発されたのかな?
色は非常に薄く、ほぼ無色。 香りのボリュームは値段相応。 ちょっと変わった感じの香りで、お菓子のラムネみたいな感じや、 田舎の便所に吊るされているピンクやレモン色の芳香剤みたいな感じもある。 で、味がねぇ。はっきり言って甘い。「どこが辛口やねん」って感じ。 糖度はそんなに高くないのかもしれないけど、 酸味がとっても弱いので非常に間が抜けててモッサリした感じ。
時間が経っても特に状況は好転せず、半分しか飲めずに明日へ持ち越すワインとなった。
師範の苦手な「うすら甘い」系のワイン。 最近国産ワインに興味が出てきたんだけど、ちょっと出鼻をくじかれた感じ。
55点自宅にて

19日(水)

Bourgogne Pinot Noir "Les Fines Pierres" 1996
ブルゴーニュ ピノ・ノアール "レ・フィーヌ・ピエール" 1996
Dom. Thaurin
ドメーヌ・トーラン
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ(フランス)
\1,2302000/01/08 関内 サンタムールカツミ商会
"Domaine Thaurin"っていう名も知らぬ造り手のACブルゴーニュ。 ラベルに自慢げに書いてある"Les Fines Pierres"って、直訳すると『高級な宝石』 って意味だと思うけど、だとすれば「1,230円の割には大きく出たなぁ、貴様」 と誉めてやりたくなる。
色はブルゴーニュらしいやや薄めの赤紫色。縁がちょっと黄色っぽくなってるあたり、 なんだか高級な雰囲気も感じる。 香りもなかなか良い。樽香は感じないけど、セメダインのような、 ちょっと刺す系の爽快感を持った果実香がしっかりあって。 味はさすがに弱め。迫力なんて無いし余韻も短いんだけど、 弱いながらも「良いワインの縮小版」的な雰囲気があって、 それはそれで楽しめる。
時間が経つと、香りにワキガみたいなケモノっぽい雰囲気が出てきたり、 煙草の吸い殻みたいなちょっとイガラっぽい大人の香りが出てきたり、 そこそこ変化も楽しめた。
値段ナリではあるけど、なかなか楽しめるワイン。 でも、このワインの楽しさが分かるのって安ワイン者じゃないと難しいかな、 なんて全く意味不明の優越感に浸ったりして。
73点自宅にて

16日(日)

Barbera d'Alba 1996
バルベーラ・ダルバ 1996
Fontana Fredda
フォンタナ・フレッダ
Rosso
Barbera d'Alba
バルベーラ・ダルバ
Piemonte (Italia)
ピエモンテ(イタリア)
\9902000/01/08 関内 サンタムールカツミ商会
夕食はチキンクリームシチューなんで軽そうな赤をチョイスしたけど、 定石的には白の方が良かったのかな? イタリアの名門フォンタナ・フレッダのバルベーラ・ダルバは、 2年半前に1994を稽古済み。 その時の印象はあまり芳しくないものだったんだけど、まぁ2年も経てば人もワインも変わるかなぁと。 それにしても、さすがに3年近くも道場を続けていると、 昔飲んだ印象なんて忘れてしまってつい買っちゃいますなぁ。
色は明るめの赤紫で、香りにはイチゴっぽい雰囲気があって、 黙って飲まされたらブルゴーニュの安いやつと勘違いしそう。 味は…かなり酸っぱい。雰囲気としてはブルゴーニュを明るくしたような味なんだけど、 いかんせん酸っぱくてあんまり飲んでて楽しくない。
2年半まえも「酸っぱい」って書いてた。案外人もワインも変わらんもんですな。
66点自宅にて

15日(土)

Bodega Norton Cabernet Sauvignon 1994
ボデガ・ノートン カベルネ・ソーヴィニョン 1994
Bodega Norton
ボデガ・ノートン
Tinto
Mendoza (Algentina)
メンドーサ(アルゼンチン)
\1,3001999/12/24 エノテカ高輪ウィング店エノテカ
いやー、ちょっと驚いた。というのも、このボデガ・ノートンのカベルネ1994は、 2年くらい前に飲んで気に入ったものなんだけど、 未だこのヴィンテージが現役だったなんて。(うれしいことに値段も据え置きだし) あれから2年、どんな感じに変化したのか大変興味あり。
濃いのは濃いけどちょっとオレンジがかった感じで、2年前には無かった色。 やっぱりその分熟成されたのかな。 香りもなかなか良い良い。果実香ミッチリだけどインクっぽさは無くて、こちらもやや熟成感あり。 味もオッケー。全然カドが無くて柔らかく、スーっと口に入ってきてとっても長い余韻を残す。
熟成してますます美味さを増した。 押し付けがましく無く、飲み飽きする感じも無い、新大陸産にはめずらしい品の良さを備えたワイン。
79点自宅にて

14日(金)

Vouvray 1997
ヴーヴレー 1997
Charles Larose
シャルル・ラローズ
Blanc
Vouvray
ヴーヴレー
Loire (France)
ロワール(フランス)
\8402000/01/08 関内 サンタムールカツミ商会
天ぷらに合わせて選んだワインは、ロワールのヴーヴレー。 ロワール・ワインって、なぜかあんまり飲む機会が無くおよそ3ヶ月ぶりの登場。 赤はほとんど経験無いんだけど、白は意外と和食にあったりするんだけどね、ロワール産。
色は薄めのレモン色。香りは、最初「お、リンゴみたいな香り」なんて思ったんだけど、 食事をしだすとそれはほとんど感じられなくなり、ビニール袋みたいな香りばっかり感じるようになる。 味は思いのほかドッシリで、やや甘味があるタイプ。酸味もあるんで、甘くて飲めないってほどじゃ無いけど。 アルコール度数が高くないんで、やや真ん中が抜けたような味わいなんだけど、 なんだかえらく余韻が長いのが印象的。
スッキリサッパリかと思ったら、意外とドッシリ系だったワイン。 ヴーヴレー(というかシュナン・ブランで出来たワイン)ってそうなんですかね?
69点自宅にて

12日(水)

Saltram "Classic" Cabernet Sauvignon 1997
ソルトラム "クラッシック" カベルネ・ソーヴィニョン 1997
Saltram Wine Estates
ソルトラム・ワイン・エステーツ
Red
(Australia)
(オーストラリア)
\6801999/12/11 やまや新宿店やまや
いきなり寒くなりました(関東地方) こう寒い日は鍋ですな。 水炊きに合うワインといえば…特に思い付かなかったんでオーストラリアのカベルネをチョイス。
このワインは、お店で試飲をして買ったもの。 値段の割にはシッカリしてるなぁと思って買ったんだけど、 まぁ師範レベルでは試飲の印象なんて当てになりませんから。
色は結構濃い目。値段を考えると粘性とかも大したもんかなと。 香りもそこそこ良い感じ。鼻で嗅ぐと甘酸っぱいような古臭いような香りで、 口に含むとバニラみたいな甘い感じの樽香バンバン。 味も意外と悪くない。単調といえば単調なんだけど、 そこそこボリュームはあるし、嫌な感じはしないし。
典型的新大陸ワインではあるんだけど、値段を考えたらなかなか満足度が高い。 そうねぇ、680円払って1,300円くらいのワインが飲めた、といった感じの満足感。
70点自宅にて

10日(月祝)

Villa Antinori 1998
ヴィッラ・アンティノリ 1998
Antinori
アンティノリ
Bianco
(IGT)
(インディカツィオーネ・ジオグラフィカ・ティピカ)
Toscana (Italia)
トスカーナ(イタリア)
\1,1002000/01/08 関内 サンタムールカツミ商会
本年最初の白ワインは、イタリアはトスカーナの名士アンティノリが造る白。 アンティノリさんはこれくらいのお手頃価格のものまで上手に造るので、 安ワイン者には非常に嬉しい限り。というわけで、 このワインも「軽快で華やか」ではないかと期待して。
色はかなり薄め。香りは、それほど強くないけど品が良くて華やかな柑橘系の香り。 味も品が良い。どごがどう、ということはないけど、 スッキリしててスルスル飲める味。 時間が経つと、香りにチーズみたいな動物的な感じが出てきて、 変化という意味でも面白い。
なんというか、安白ワインの良い典型例的スッキリ軽快なワイン。 「これじゃなきゃ」って言う人はいないかもだけど、 万人に好かれるワインだと思う。
73点自宅にて

9日(日)

Clos du Cheval Blanc 1987
クロ・デュ・シュヴァル・ブラン 1987
H.B.F.
H.B.F.
Rouge
Cotes de Bourg
コート・ドゥ・ブール
Bordeaux (France)
ボルドー(フランス)
\9001999/12/11 関内 サンタムールカツミ商会
ヴィンテージ1987年なのにお値段900円、一年あたりの価格は70円と、 年100円を大きく割り込む数値は道場記録更新。 別に古いほうが良いわけじゃ無いんだけど、やっぱり興味が湧くじゃないですか。 その上"クロ・デュ・シュヴァル・ブラン"なんて、 サンテミリオンの名門"シャトー・シュヴァル・ブラン"となんだか関連ありそうな名前なのも興味を惹く。 (実際は縁もゆかりもないんだろうけど)
コルクを抜いて驚いた。大抵これくらい歳をとったボルドーって、 コルクの裏が真っ黒でビロードみたいな質感になってるのに、 このワインは「もしかして1997年産の間違い?」と感じるほど若い感じの薄紫色。 ワイン自体の色はさすがにそんなに若い感じじゃなくややオレンジがかっっている。 でも1987年にしてはまだ青みが強いかなぁ。 香りにも熟成の複雑さは無し。やや饐えた感じの、酸味が強そうな香り。 味は香りと同傾向。「酸っぱい!」ってほどじゃないけど、結構酸味は強い。 それでも渋味もしっかり生きているんで、味の面でも1987年産とは思い難い感じ。
ちょっと枯れた雰囲気もあって面白いし、味や香り自体は悪くない。 でも1987年産の安ワインとはおよそ思えないなぁ。1993年産のあたりの安ワインだとすれば納得いくけど。
71点自宅にて

8日(土)

Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 1996
ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ニュイ 1996
Dom. Lecheneaut Philippe & Vincent
ドメーヌ レシュノー・フィリップ・エ・ヴァンサン
Rouge
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits
ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ニュイ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ(フランス)
\1,9801999/12/11 やまや新宿店やまや
夕食のメインは焼きタラバガニだったんで、 定石的には白ワインを選ぶべきところなんだろうけど、 なんとなくブルゴーニュが飲みたい気分だったんでこれをチョイス。 まぁもともとあんまりマリアージュなんて洒落たことは気にしないことが多いんだけど。
色は「ボルドーか?」と思うような暗い系の色合い。 香りは、ちょっと嗅ぐと動物的な香り、グラスをぐるぐる振り回して嗅ぐと果実系の香りで、 なかなか面白いなぁと。 味がねぇ。ギシッと濃くて真面目さは感じられるんだけど、いかんせん楽しさに欠ける味わい。
ポテンシャルはあるんだろうけど、ちょっと取っ付きにくいブルゴーニュ。 焼きガニとの相性は悪くないと思ったんだけどね。
70点自宅にて

5日(水)

Mystic Cliffs Cabernet Sauvignon 1996
ミスティック・クリフス カベルネ・ソーヴィニョン 1996
Mystic Cliffs
ミスティック・クリフス
Red
California (USA)
カリフォルニア(アメリカ合衆国)
\6001999/12/11 関内 サンタムールタカラ・ワインアンドスピリッツ
というわけで、ようやく帰省から帰って参りました。 帰省中に飲んだワインの稽古日誌を記述しつつ飲んだのがこのワイン。 "Oak Barrel"なんて書いてあって、 いかにも古き良きカリフォルニアらしい樽香大威張りなのがラベルからも見て取れるんだけど、 それにしても600円ってのは安いなぁと思って。
色はやや濃い目。カリフォルニアらしい色。 香りは予想通り樽香が支配的。他の要素が少ないので特に樽香を強く感じるのかも。 味は、甘酸っぱさがちょっとあるけど、全体としてはかなり平板。 飲んでて楽しくなれないワインの典型、といった感じ。
値段を考えると文句を言うほどでもないけど、やっぱりちょっとね。 工業製品的イメージが強いワインですな。
63点自宅にて

1日(土祝)

Piper-Heidsieck Brut "Cuvee AN2000" N.V.
パイパー・エイドシック ブリュット "キュヴェ・アン・ドゥ・ミル" (ヴィンテージ無し)
Piper-Heidsieck
パイパー・エイドシック
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ(フランス)
\2,9801999/12/11 やまや新宿店レミー・ジャポン
はい、西暦2000年を迎えました。あけましておめでとうございます。 …ということで、師範も世の風潮に倣ってシャンパーニュなんぞを朝から用意しました。 それも真っ赤っ赤な箱に入って真っ赤っ赤なラベルの「2000年用キュヴェ」ですわ。 師範もなかなかミーハーであります。
まぁ値段がそれほどでもなかったんであんまり期待はしてなかったんだけど、 かなり小ぶりなシャンパーニュでありました。 「2000年キュヴェ」っつーくらいだからもっと大盤振る舞いパーっと華やか系かなとも思ったんだけど、 どーもこぢんまりとしてて、『一応シャンパーニュではあるんですけど…』的なワインだったような。
2000年需要に合わせて大増産したのかも…なんて思っちゃうですね。
(70点)師範実家にて

Tournepierre N.V.
トゥルネピエール (ヴィンテージ無し)
L.C.B.
L.C.B.
写真無し
Rouge
Gard (VdP)
ガール (ヴァン・ドゥ・ペイ)
(France)
(フランス)
ベルーナ頒布会ベルーナ
夜に飲んだのは、またまた懲りずにベルーナ頒布会ワイン。 こっちのワインには葡萄の絵が書いてあって、なんだかイタリアワインのようなラベルだったような。
…うーん、前日飲んだものと全く見分け(味分け?)がつかないワインでした。 前日のワインの裏書きには「中辛口」、今日のには「中甘口」なんて書いてあったんだけど、 まったくそのような甘味の差なんて感じられず。
中身は一緒でラベルだけ違えてるような気がするんだけど、本当のところはどうなんだろ?
(55点)師範実家にて

先月分へ

by 師範