稽古日誌:2003年7月

毎年この時期になると道場の在庫がかなり減る。 自家製ワインセラー(注)のキャパが少ないことが主たる要因。 以前はこの状態を「自転車操業」と比喩していたが、 よく考えたら在庫を少なくし回転を早くするんだから、 経営で言えば効率の良い健全な状態である。 いわば「家庭版Dell型経営」。

(注):クーラーボックスに入れて保冷剤をマメに交換する貧乏手法。


翌月分

31日(木)

Villiera "Tradition" Brut N.V.
ヴィリエラ "トラディション" ブリュット (ヴィンテージ無し)
Villiera
ヴィリエラ
Sparkling
発泡

(South Africa)
(南アフリカ)
\1,6802003/07/02 カーヴ・ド・リラックスアルコトレード・トラスト
本日は師範の生誕記念日。 料理は、合鴨のローストとかエビのチリソース煮とか。 で、飲み物は当然コレ、祝い事にはスパークリング・ワイン。 道場的には南アフリカ産のスパークリングは案外飲んでなくて、 コレに次いで2本目。 ニューワールド産としてはそこそこ良い値段なんで、そこそこ以上の内容を期待して。
色はかなり濃い。レモン色というより黄色/黄金色に近い。 コルクを抜く際にほとんど「プシュッ!」と言わなくて、ちょっとガス圧が気になったけど、 実際泡立ちはやや少なめ。泡のキメは細かいけど。 香りはかなりイイ!。シャンパーニュとは雰囲気違うけどイイ。 良いシャルドネみたいな蜜香がバッチリ。これが発泡ワインなのが不思議なくらい。 味も悪くない。特に甘くなく特に酸味もなくだけど、なんだかヤケにコクがある。 泡が少ない分、そのコクが醸し出す重さがズズンと伝わってくる。
なかなかイケてるスパークリングだと思う。 ヘタなシャンパーニュよりも満足度は高い。 でも、最近は2,000円以下でヘタじゃないシャンパーニュもあるんで、 その存在価値はちょっぴり微妙。
77点自宅にて

30日(水)

Tortoise Creek "Les Amoureux" Syrah-Mourvedre 2001
トートワズ・クリーク "レザムールー" シラー/ムールヴェドル 2001
Les Producteurs Reunis
(生産者組合)
Rouge
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ドゥ・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\8902003/07/02 カーヴ・ド・リラックスリラックス
本日のワインは、世間で安ウマの評判が高いトートワズ・クリーク。 この造り手の赤は、過去にカベルネ/メルローの1999と稽古済み。 前回のはボルドー品種/今回のが南仏品種の混醸。 そもそも南仏の産なんで、相性が良いとしたらこっちのはずですな、と。
色は、紫色の絵の具を水に溶いて遠心分離機にかけたような、透明感のある真紫。 香りは「キター!南仏」って感じ。フルーツの香りはちゃんとするけど、 一番メインなのは硫黄のような香木のような仏教的なトボケた香り。 味は、値段を考えれば十分な濃さ。メインは渋味、その両側に甘味と酸味が控えているような、 若いワインにありがち かつ 過不足無い感じ。
世間の評価は正しいと思う。 ちゃんとフランスっぽくて、この濃さで、バランス崩してなくて、 でも3桁ってのは認められてしかるべきな内容。 ただ、残念ながら師範個人的には南仏のトボケた雰囲気ってのは得意じゃないんで、 点数的にはそれほど高くはないんだけれども。
71点自宅にて

27日(日)

Esprit de Vignes "Vieilles Vignes" 1998
エスプリ・ド・ヴィーニュ "ヴィエイユ・ヴィーニュ" 1998
Union de Producteurs Plaimont
プレモン生産者組合
Rouge
Cote de Saint-Mont (VDQS)
コート・ド・サンモン (ヴァン・デリミテ・ド・クアリテ・シューペリュール)
Sud-Ouest (France)
南西地区 (フランス)
\9802003/07/02 カーヴ・ド・リラックスリラックス
本日の夕食は、門下生「てつんど」氏が開設しておられる 普段着ワインクラブレシピを参考にして、 「鶏肉と茄子のさっぱりトマトソー酢煮込み」を。 最初は酸味にやや違和感を感じたものの、慣れればなかなか美味くてサクサクと食の進むメニュー。さすがであります>てつんど氏。
ワインは「やや濃い目が良かろう」ってことでチョイスしたのがこれ。 1,000円以下でありながら以前飲んだものの高級品。 「樫樽熟成」「高い樹齢」「1本の木から6〜7房しか取らない」などと、 およそこの値段とは思えない謳い文句がラベルに書かれているので、 額面通りであればかなり期待できそう、と思いつつ抜栓。
色は思いっきり濃い。さすがは「黒ワイン」の産地南西地区。 香りは良い意味で予想通り。ギュッと締まった果実香と、甘い感じの樽香が同居。 これで1,000円以下は出色。 味も、値段を考えれば十分納得の内容。ニューワールド的な一本調子感はあるものの、 濃さも申し分なく、渋味/甘味/酸味それぞれも不足無く、 気合を入れて造った葡萄/ワインであることはヒシヒシと伝わってくる。
時間が経ってもヘタる気配は無く、飲み干したグラスの甘い樽香あたりはまるで高級ワインだなぁ、 などと感心しつつ杯は進む。ちょっと粗さ/青っぽさも目立ってくるのが玉に傷ではあるけど。
一生懸命造りました、ってのがきちんと伝わるワイン。 濃いワインが飲みたい、というニーズにはピッタリ。 これで980円なのはたいしたもんだと思う。1,480円だったとしてもお買い得感がある。
75点自宅にて

23日(水)

Bourgogne 1999
ブルゴーニュ 1999
Sylvain Cathiard
シルヴァン・カティアール
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,9802003/07/02 カーヴ・ド・リラックストーメン
というわけで、あっと言う間に実家巡業から帰って参りました。
このワイン、知らない造り手だけど、ボトルの重さとラベルの感じが気に入って購入。 お店のサイトを見たら、このワインを店長さんがベタ褒めする記事が最近(買った後)掲載された。 やっぱ師範の選ワイン眼に狂いはないな、などと自惚れつつ抜栓。
色は、ACブルゴーニュとしてはやや濃い目、キレイに透き通った赤紫。 香りは、わずかに木苺っぽいフルーツ香がありつつ、メインはゴム革っぽいワイルドな雰囲気。 味はかなり良いバランス。甘酸っぱさと柔らかい渋味がそれぞれ共存している感じ。
時間が経つと、基本的にはヤセ方向だけど、香りに樽が出てくる点はプラスポイント。
ACブルゴーニュとしてはなかなかやるな、って感じで、一流ドコロの造り手のソレと遜色ないレベル。 でも、ベタ褒めに値するかと問われるとちょっとねぇ。 頑張ってはいるけどACブルゴーニュの範疇を超えるものでは無いと思う。 見なきゃ良かったな、ベタ褒め記事。
77点自宅にて

22日(火)

Riesling 1999
リースリング 1999
Dom. Auther
ドメーヌ・オゥテール
Blanc
Alsace Riesling
アルザス・リースリング
Alsace (France)
アルザス (フランス)
\9802003/08/22 酒サミット 阿蘇店ドウシシャ
連休+アルファで師範代/師範双方の実家に来ております。
このワインは、師範実家近所(と言っても10km弱離れてるかも)のディスカウント酒屋で調達したもの。 数年前はもう少しいろいろ選択肢があったような気がするけど、 ワインブームが去ったのを反映してか、かなり少なくなってますな、昨今の品揃えは。 ・・・と、そんな中、そこそこ良さげなワインをそこそこお手頃価格で発見。 なんでも『田辺由美セレクション 家庭料理に合うワイン』シリーズらしく、 小冊子によればお好み焼きに合うらしいし、首に下がった札によればちらし寿司に合うらしい。 まぁ結構何にでも合うッスよね、アルザスは。
色はかなり薄い。当然ながらデイリークラスのアルザスな色。 香りもほのか。ほんのりとオイルの匂い、うっすらとマスカットの匂い、 典型的な安リースリングな感じ。 味も色や香りの印象通り。 軽くてスーッと飲める感じ。甘味も酸味もあるにはあるけど、 どっちも突出せずになんだかおとなしい。
確かに「家庭料理に合うワイン」というコンセプトにはピッタリだと思う。 軽くてニュートラルで、でも品種の個性もそれなりに感じられて。 木立の中で、涼しい風とヒグラシの声を聞きながら飲むワインとしては適任でしたな。
72点師範実家にて

17日(木)

Touraine "Terra Vitis" 2001
トゥレーヌ "テッラ・ヴィティス" 2001
Noel Bougrier
ノエル・ブグリエ
Blanc
Touraine
トゥーレーヌ
Loire (France)
ロワール (フランス)
\7352003/06/14 関内 サンタムールカツミ商会
本日のワインはトゥーレーヌ産の白。 ボトルの首の所に"Terra Vitis"に関して説明した紙が巻かれている。 曰く"Terra Vitis"とは、非常に厳しい規制に準じた環境保全型農業で云々、だそうである。 最近時々見かける言葉だけど、フランスでも流行っているんですかね、 こういう有機栽培的なことをウリにした販売戦略が。 まぁ悪いことじゃないんだろうけど、 ことさらにそういう売り方をされると、ちょっと穿った見方をしたくなってしまうんだけど。
色は、濃くは無いけど(写真でも判るように)案外黄色みが強くて、 フレッシュヤングなレモン色!ってんじゃなくてやや落ち着いた色合い。 香りは弱い。かなり弱い。 グラスのボウルに鼻突っ込んでグラスをグルグル回してようやく感じられるリンゴっぽい香り。 味も軽い。水のように軽い。スッキリはスッキリだけどちょっと金属的で、 なんとなく水道水のような佇まい。
あんまりイヤな感じはないけど、ちょっとこぢんまりし過ぎているかなぁ、と。 まぁ有機に気を遣ったからといって美味いワインが出来るわけじゃないですな。 っていうか、"Terra Vitis"の基準をクリアすることに力を入れたがために 他の部分がおろそかになった、とかだったら本末転倒だなぁ、と。
64点自宅にて

16日(水)

Merlot 2001
メルロー 2001
Philippe Jacquet
フィリップ・ジャッケ
Rouge
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\5002003/05/30 やまや渋谷店やまや
本日のワインは、今月初めシラーを飲んで 安いながらもなかなかガッツを感じた造り手の品種違いでメルローを。 料理は豚の冷シャブなんで、ちょっと強すぎるかな、と思いつつのチョイスだったけど・・・
色は非常に濃い青紫色。でも、ネットリ感はあまりなくて比較的サラッとしている感じ。 香りは(シラーと同じく)思いのほかボリュームがある。 傾向としては、メルローにある青臭さのみを5倍くらい増幅したような、 いかにも南の方で造りました、って感じの雰囲気。 もちろんカシスっぽい果実香もあるんだけど、旺盛な青臭さの前には少数派。 味も、要素的には備えているし、口に含んですぐはガツン!とくる感じはあるんだけどその後続かない。 あと、なんだか粗いんだよね。特に(厚みが無い上に)渋味が粗くてなかなか杯が進まない。
この値段でこんだけの要素を搾り出す、ってのは大したもんだとは思うけど、 ちょっと搾り出しすぎかな、と。 そもそも南フランスがメインのシラーに比べて、 ボルドーの右岸を想像/期待するメルローではかなり印象が異なる、ってのが正直な結果。
66点自宅にて

13日(日)

Morey-St-Denis 2000
モレ・サン・ドニ 2000
Dom. Pierre AMIOT et Fils
ドメーヌ・ピエール・アミオ・エ・フィス
Rouge
Morey-Saint-Denis
モレ・サン・ドニ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2.5652003/06/14 関内 サンタムールカツミ商会
本日の夕食は、ヒラメの刺身、アジのフライ、アサリのバター炒め、マカロニサラダ。 夕飯の買い物時点では白が飲みたかったんで、 白を飲むつもりで夕食メニューを組んだ(っていうか組んでもらった)けど、選んだワインは赤。 家に帰り着いたらなんだか赤が飲みたくなった、という単純な理由。 それほど生臭系の料理は無いんでまぁ大丈夫かと。 ほんでもってこのワイン、大昔に1989と稽古済み。 もちろん買う時点ではそんな昔のこと気付くはずもなし。
色は、ブルゴーニュ(の村名クラス)としてはやや濃い赤紫。 ちょっと濁ったような感じがするのは何故だろう? 香りは、2000年産とは思えないような熟れ具合。 熟しきったプラムのような香りとケモノっぽい香りがグジュグジュっと溶け合って、 なんとも妖艶な香りが出来上がっている。 味も香りの印象通り妖艶系。酸味と渋味と甘味の溶け合い方は、 およそこの若さとは思えない雰囲気。
スケールはあんまり大きくなくて、良くも悪くも村名クラスなんだけど、 トラディッショナルなブルゴーニュを丁度良い時期に飲んだようなジャストミート感。 ワイン自体に生臭いような雰囲気もあったからか、魚系のメニューとの相性も全く問題なかった。
80点自宅にて

12日(土)

Valwiger Herrenberg Riesling Spatlese 1992
ファルヴィガー・ヘッレンベルク リースリング シュペトレーゼ 1992
Dr. Zenzen
ドクトル・ゼンゼン
Weiss
Valwig
ファルヴィッヒ
Mosel-Saar-Ruwer (Deutsch)
モーゼル・ザール・ルーヴァ− (ドイツ)
\1,2802003/05/30 やまや渋谷店やまや
本日の夕食は、鶏ササミのチーズ挟みパン粉焼き、ポテトとカボチャのキッシュ風、ブロッコリーという洋風メニューに、 なぜか鯖の竜田揚げをプラス。 ワインは1992のドイツ産。 ドイツワインに暗い師範ゆえ、造り手とか畑?の格とかは全然判んないんだけど、 10年前でシュペトレーゼでこの値段だったら比較的お買い得なのかな、と。 最近しばしば書いている通り、どっちかというと師範は若いワインが好きみたいなんだけど、 でもこういうちょっと古めのワインがお手軽な価格で売ってると思わず買っちゃうんだよね。
色はちょっぴり黄色めのレモン色で、1992としてはまだまだ若いと感じられる色。 香りは典型的なリースリングの香りで、機械油やジッポのオイルっぽさがバッチリ。 味は、やはりドイツらしくやや甘め。 酸味もそこそこある。 ウスラ甘いワインが苦手の師範も、理由不明ながらなぜかこのワインはそこそこ楽しめる感じ。
厳格なようでいて実は甘いところ、機械油のメカっぽさ、 なんだか「大独逸連邦共和国」(確か大使館の看板にこう書いてある)の文化の片鱗が感じられる気がする。 こういう熟成の仕方は良いと思う。 自分の嗜好さえもなかなか一概には言えないもんですな。
73点自宅にて

9日(水)

本日は、友人N氏O氏と3人で打ち合わせを兼ねた飲み会。
一軒目は、銀座松屋の向かいにある東京ベリーニ 銀座店というイタリアン・レストラン。 オープンキッチンで100席くらい、こういう店としてはやや大きめかな。
食べたのは4,200円のプリフィクス・コース。 前菜/パスタ/メイン/デザート、選択肢がそれぞれ10種くらいあるんで、なかなか選び甲斐がある。 半分弱はスペシャル・メニューかなんかでプラスアルファの料金(200円〜500円位)が必要なのが玉に傷。 で、師範がチョイスしたのは以下。
アミューズ:豚肉のリエット、フルーツトマト
前菜:盛り合わせ(メダイのカルパッチョ、タラのリエット、ラタトゥイユ、パテ、人参)
パスタ:甘エビと枝豆のペペロンチーノ
メイン:ドライトマトを羊肉で巻いたもの
デザート:アイスクリームとシャーベット
お茶:エスプレッソ
ぺペロンチーノはエビのダシが良く出てて美味かった。 メインはちょっとハズしたかな?なんだかソーセージみたいな味の羊。 O氏が注文した子牛の方が数段美味かった。 もちろん好みの問題もあるだろうけど、選ぶ内容によってかなり差がある感じ。 あと、本腰入れて食べる人にはちょっと量が少ないかな、と感じた。 ワインのツマミ的に食べる我々にとっては問題無いけどね。

ワインのリストは6ページ、およそ100種類くらいが載っていた。 2/3くらいがイタリア産で、残りはフランス産とか米国産とか。 最初の2ページが「どれでも3,800円」、次の2ページがおよそ10,000円まで、 最後の2ページがプレミアム・ワインという感じで並んでいて、 判りやすいリストだと思った。 値段的には、安いほうのクラスだとf概ね市価の3倍と強気な値付け、 高いほうだともう少し良心的、といった感じ。
そんな中から以下のワインを注文。

Collalbrigo "Extra Dry" N.V.
コッラルブリーゴ "エクストラ・ドライ" (ヴィンテージ無し)
Collalbrigo
コッラルブリーゴ
Spumante
発泡
Prosecco di Conegliano
プロセッコ・ディ・コネグリアーノ
Piemonte (Italia)
ピエモンテ (イタリア)
(\5,000)2003/07/09 東京ベリーニ 銀座店大倉フーズ
当然最初は泡を。グラスで貰う(確か700円くらい)ことも考えたけど、 よそ様のテーブルを見るとかなり小さいグラスみたいなんで、ボトルで貰うことに。 リストにはこれとヴーヴ・クリコのみ(3,800円のページには微発泡だけ)。 ヴーヴ・クリコは9,000円、迷う余地無くこのワインに決定。
色は薄め。泡の量は少ないけどキメは細かい。 香り/味ともスッキリ系。"Extra Dry"っていうほどドライかってぇとそうでもないけど、 まぁドライではあるなぁ、と。 後味の余韻の長さはなかなか好印象。 それのおかげで薄っぺらな感じはなくて、 軽いながらもそこそこ存在感があるワインに仕上がっている。
概ね想像通り。一本目の泡としては問題無し。 ただ、当然シャンパンとは別モノの雰囲気。 違いはどこから来るんだろうね? 熟成期間が主たる要因なのかなぁ。
72点東京ベリーニ 銀座店 にて

Danzante Pinot Grigio 2002
ダンザンテ ピノ・グリージョ 2002
Luce della Vita (Frescobaldi / Robert Mondavi)
ルーチェ・デッラ・ヴィータ(フレスコバルディ/ロバート・モンダヴィ)
Bianco
Pinot Grigio delle Venezie (IGT)
ピノ・グリージョ・デッレ・ヴィネツィエ (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Veneto (Italia)
ヴェネト (イタリア)
(\4.500)2003/07/09 東京ベリーニ 銀座店メルシャン
続いては白を。 リストを眺めてもなんとなくピンと来なくて(っていうかイタリアの白をあまり知らない)、 品種のみに着目してこれをチョイス。 モノは、高級ワイン「ルーチェ」を造る フレスコバルディとロバート・モンダヴィのジョイント企業 「ルーチェ・デッラ・ヴィータ」社の廉価版。 ピノ・グリージョらしい華やかな香りを期待して。
で、期待はちょっと裏切られ。 グラスに注がれても香りがあんまり出てこない。 温度が低いから?抜栓後すぐだから?と思ってちょっと待ってみてもなかなか出てこない。 うーん残念。でも、味はなかなかいい感じ。 アルコール度数の表記は12.5%なんだけど、それよりもっとありそうで、 やや重めのパワーを感じる味わい。
冷静に見るとそこそこイケる白だと思う。 料理に合わせる上でも問題のない万能選手、って感じ。 でも、ピノ・グリージョで有名造り手で、って感じで香りに期待すると若干ハズされる。
71点東京ベリーニ 銀座店 にて

Amarone della Valpolicella 1997
アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ 1997
Cantina Sociale della Valpantena
カンティーナ・ソシアーレ・デッラ・ヴァルパンテーナ
Rosso
Amarone della Valpolicella
アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ
Veneto (Italia)
ヴェネト (イタリア)
(\5,800)2003/07/09 東京ベリーニ 銀座店大倉フーズ
ちょうどメインになったあたりで赤。 リストの中に比較的手頃な値段でアマローネを発見、迷わず注文。 別の造り手のアマローネは、先月O氏からのお土産で稽古済。 ちなみに「アマローネ」とは、 ヴェネト州ヴァルポリチェッラ地方で古くから伝わる 葡萄を陰干しして糖度を高めて醸造する方法で造られたワイン。 イタリア語では「苦い」という意味らしいけど、 なんとなく甘そうでまろやかそうで、日本語の語感的に得している感じ。
色はやはり濃い。1997産とやや年期が入りかけているけど、色からは年期は感じられない。 香りはイイ!。濃〜い果実香とシラーのようなスパイシーな香りがパーッと漂ってきて、 「やっぱワインはこうでなくっちゃ」という感じ。 味は、日本語の語感とは裏腹に甘さはあまり感じられなくて、 しっかりした渋味(苦味じゃないなぁ)がドン!と構えている。
・・・と、抜栓直後はかなり好印象だったんだけど、ちょっと時間が経つと大きく変化。 特に香りの変化が著しい。どっちかというと歓迎されない変化で、 若いポルトのような青草っぽい香りが幅を利かせるようになる。 お土産で貰ったやつも変化が早かった。これってアマローネの特徴?
・・・とまぁ細かいことを言えば難点が無いではないけど、 レストランでこの値段だったら合格でしょう。 アルコール度数が14.5%と高いこともあって、ゴクゴクではなくチビチビ飲んでおりました。
81点東京ベリーニ 銀座店 にて

お支払いは、Web(グルメぴあ)の10%offクーポンを使ってトータルで30,000円ちょっと。
この立地条件、シャレた雰囲気を考えればそこそこ納得の内容かな。

大のオトナが3人でワイン3本だと当然ちょっと飲み足りない、ということで二軒目、 ほど近い場所にあるワインバー グット・ドールへ。

そこそこ出来上がってるんであんまりきちんとリストは見ずに、 ブルゴーニュの赤のとこだけで検討。 グランクリュ/ニュイ/ボーヌ、それぞれ1ページ、各30種くらいはあったかな? あんまり良く覚えてません。
でもって下のワインをチョイス。

Nuits-Saint-Georges "Les Chaignots" 1992
ニュイ・サン・ジョルジュ "レ・シェニョ" 1992
Dom. Robert Chevillon
ドメーヌ・ロベール・シュヴィヨン
Rouge
Nuits-Saint-Georges 1er Cru
ニュイ・サン・ジョルジュ 1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\12,800)2003/07/09 グット・ドール土浦鈴木屋
リストの中で、まず目に止まったのがドメーヌ・デュジャクの村名モレ・サン・ドニ、 ヴィンテージは確か1997で値段は9,900円。 それを注文しようと思ったんだけど、 せっかくワインバーに来て店の人の意見を聞かずに注文するのはいかがなものか、 ってことでちょっと店の人と相談。
「デュジャクのモレ・サン・ドニを考えてるんですけど、10,000円程度で 『それ飲むよりコッチにしときなさい』ってのはありますか?」 と聞いたら 『ちょっとお値段は上がりますが、 このシュヴィヨンのニュイ・サン・ジョルジュ1級1992は素晴らしいですよ。 いつ飲んでも美味いです』との回答。 せっかくワインバー、ここはひとつ新境地開拓かつあまり手に入らない古めのヴィンテージを、 ってことでお勧めに従うことに。
色はやや薄めの赤紫。10年の熟成が感じられるエッジのオレンジ感。 香りはなかなか素晴らしい。若いブルゴーニュにある木イチゴの果実香や樽香じゃなくて、 奈良漬のような、熟成香と乾燥フルーツがクワーッと溶け合ったような香り。 でも、味がちょっと残念。 そもそもパワフルだったものが丸〜く形を整えたってんじゃなくて、 なんとなく部分部分が侵食されたようなやや粗密感のある枯れ具合。 もちろん不味いわけじゃないし、こういうのが好きな人も居るような気はするんだけど、 若いモノ好きの師範にとってはなんか違うんだよなぁ、という気持ちは拭えない。
抜栓直後の感じから、「すぐにヘタッちゃうかも」と心配したけど、 案外タフで、ずーっと同じ感じを維持していたのはさすがは名門造り手、って感じ。
というわけで期待が大きすぎたからか、値段の割にはちょっと残念な結果。 やっぱり師範クラスの一般大衆には若いワインの方が判りやすくて良いのかも。
79点銀座 グットドール にて

お会計は、チーズの盛り合わせ(これは非常に美味でした)と合わせて16,000円強。 ちょっと嗜好と違ったけど、それもまたワインの愉しみ、ってことで。


8日(火)

Chateau La Bernede Grand Poujeaux 2000
シャトー・ラ・ベルネード・グラン・プジョー 2000
Ch. La Bernede Grand Poujeaux
シャトー・ラ・ベルネード・グラン・プジョー
Rouge
Moulis en Medoc
ムーリス・オン・メドック
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,6672003/05/30 やまや渋谷店やまや
2日間断酒して臨んだ健康診断が終了。 日曜に一滴も飲まずに過ごせたのは偉い!褒美をつかわす!!ということで、 平日、それも11時を過ぎて抜栓するワインとしてはちょっと高級なモノをチョイス。 まぁ「高級」と言っても3本よりどり5,000円、一本当り1,667円の無名ワインなんで、 ワインマニアな方から見れば『ケッ』ってなもんだろうけどね。 料理は、豚肉と水菜の炒め物、鶏レバーの甘辛煮、冷やしトマトなんぞを。
色は非常に濃い青紫。これぞボルドー、アッパレな色合い。 香りもバッチリとボルドー。焦がしたような燻したような樽香と、 カシスのような濃い果実香が同居。裏ラベルによれば、「小樽にて18ヶ月熟成」と書いてあるけど、 さもありなんな香り。 裏ラベルにはそれ以外にも「パリ農業コンクール銅賞受賞」の記述もある。 こういう控えめな表記って、かえって誠実っぽくていい感じですな。 味も十分合格点。さすがに2000年産と若いこともあって、 丸っこい感じはしないけど、酸味や渋味や甘味のバランスと、 全体が一体となった感じは正しく正統派ボルドー。
飲み進めるにつれて徐々に開いてきた。ただ、残念ながら1時間ちょっとで飲み干してしまって、 変化の最後まで見届けられなかった。
ちょっと若かったけど、それでもなかなか美味い。まさに正統派ボルドー、って感じで、 例えば3,000円だとしても十分納得すると思う。 飲んだ後実感したのは、やっぱり良いワインはコルクが良いね、ってこと。 目が詰まっていてシャトー名とヴィンテージが焼印されているコルク、 美味いボルドーの必要条件(十分条件ではない)ですな。 ともあれこの造り手は将来伸びる、というか高く評価されるとみた。
79点自宅にて

5日(土)

Barbera d'Alba "Piana" 2000
バルベーラ・ダルバ "ピアーナ" 2000
Ceretto
チェレット
Rosso
Barbera d'Alba
バルベーラ・ダルバ
Piemonte (Italia)
ピエモンテ (イタリア)
\2,5002003/05/30 やまや渋谷店やまや
夕食はヒレカツ、ポテトサラダ、梅シソごはん。カツには多めにニンニクをまぶして食欲増進、 そしてこの時期はソースだけでなく天つゆで食べるとサッパリして良い感じ。 ぜひお試しあれ。
ワインは、先日白を飲んで結構好印象だった造り手 「チェレット」のバルベーラ・ダルバ。 2本で5,000円、1本あたり2,500円という価格、 師範が買うイタリアモノとしてはかなり高級品。
色は、濁りの無いきれいな濃さ。 イタリアの赤って「赤い」印象があるけど、これは結構「青い」。 香りは、チェリーのような開放的果実香に加えて、 いかにもバルベーラな膏薬っぽいような油粘土っぽいような香りがある。 味は思いのほか軽め。 色や香りからもっと太いというか厚いワインが想像されたけど、 酸味とほんのり甘味、渋味穏やかで軽快系。
結構イケるけど、「名門造り手の・・・」なんてのを想像するとハズされる。 まぁバルベーラ・ダルバだしね。 やっぱりバローロのブリッコ・ロッケあたりを飲まないとこの造り手の本領は発揮されないのかな? だとすりゃこの値段はちょっと高い気がする。
75点自宅にて

2日(水)

Domaine du Mage 2002
ドメーヌ・デュ・マージュ 2002
Dom. P.Grassa Fille et Fils
ドメーヌ・P.グラッサ・フィーユ・エ・フィス
Blanc
Cotes de Gascogne (VdP)
コート・ド・ガスコーニュ (ヴァン・ド・ペイ)
Sud-Ouest (France)
南西地区 (フランス)
\1,0192003/06/14 信濃屋 横浜店ミレジム
本日の料理は、アサリのバター炒め、キュウリとオクラの和風サラダ、 カツオの刺身とカルパッチョ。 飲んだのはコレ、「パーカー氏大絶賛」ということで話題のドメーヌ・デュ・マージュ。 実は5年前にも(同じ触れ込みにつられて)購入し、稽古していた。 進歩無いですな。氏も私も。
色はかなり薄い。薄くて若いんだけどやや褐色系統な感じがするのは、 このワインの品種「コロンバール」「ユニブラン」の個性のような気がする。 香りのボリュームは不満の無いレベル。いかにも白ワインな白ブドウの香りで、 難しいことを考える余地は一切無し。 味もそんな感じ。やや甘くてやや酸っぱくて、渋味やエグミは皆無で、 だれにでも愛される白ワインはコレ!、って感じ。 香りと味の雰囲気から、あまり温度を上げずに冷たいまんまで飲んで吉、だと思う。
まぁ大絶賛かどうかは置いといて、誰が飲んでも嫌われない白には仕上がっていると思う。 前回の印象よりはちょっと上、それがヴィンテージの差なのか、 今回は終始冷やしてたのが良かったのか、時期が良かったのか、 皆目不明だけど1,000円強でこれならまずまず満足。 ついでにこの地区の白ワインの個性も若干掴めた気がする。
翌日、やや丸みが痩せて平べったい感じになった気がする。 まぁそれでもそこそこイケるけど。
72点自宅にて

1日(火)

Syrah 2001
シラー 2001
Philippe Jacquet
フィリップ・ジャッケ
Rouge
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\5002003/05/30 やまや渋谷店やまや
来週に健康診断がある。 ここ数年、尿酸値や高くなるし、γ−GTPも(正常範囲ながら)かなり高めになってきているので、 ここ一週間はちょっと控えめ稽古にする予定。 本質的には意味無しだけど、体重測定の前にダイエットする女子高生のような心境。
というわけで、本日のワインも全部は飲み干さないつもりで。 ホントはこのワイン、メルローも買ってるんで一緒に飲んで差分を確かめようかな、 なんて思ってたけど、道場在庫が少なく かつ 大飲みしないことにしたんで一本ずつ。
色は当然のようにかなり濃い。まぁシラー系統で薄いワインってあまり見たことが無い。 香りは、ローヌっぽい青畳に胡椒をまぶしたようなスパイシーな香りと、 ラングドックらしい草っ原に寝転がったような青臭さがある。 香りのボリュームは思いのほかあるんで、この値段だと大したもんだと思う反面、 あんまり好きではない香りだとも思う (プチ師範代曰く「いちごのにおい」だそうな)。 味は、粗い渋味を感じつつも甘味があってなかなかいい感じ。 ニュー・ワールドの同等品と違って酸味もちゃんとあるんで、飲んでて飽きる感じはしない。
フランスの南方らしい感じがしっかり。500円でこれなら十分でしょう。 温度が上がるとややだらしない感じになるんで、 冷蔵庫で冷やしながら飲んで吉だと思う。甘味があるんで低い温度でも寂しくならないし。
翌々日、さすがに持たなかったのか蒸れたような匂いに支配される。 〈イヤな言葉だけど)所詮は安ワイン、抜栓当日に飲みきったほうが良いのかも。
70点自宅にて

前月分

by 師範