稽古日誌:2000年6月

毎年思う。『梅雨ってこんなに長かったっけ?』って。 で、毎年『今年はあんまり降らないなぁ』とも思う。
雨が降る時期になってしまった、って気が滅入って、思ったより降らなくて欲求不満。 「梅雨入り/梅雨明け宣言」なんて止めれば良いのに。
なんて言ってたけど降りますね、今年。なんとなく満足。


翌月分


29日(金)

本日は、"eLife,VinGodの会 Yokohama"の反省会。場所は、関内にある「マルシェ・ド・サヴール」 というレストラン。参加者は、"Gotofather"こと後藤さん、BACCHUSさん、らんちゅうさん、 からすさん、デューク東郷さん、ASAさん、師範の7名。皆さんの「お勧めの一本」を持ち寄る、 といったスタイルで、またまたエビで鯛を釣ってしまいました。
料理の名前は師範がいい加減に付けたものです。

Laurent-Perrier Cuvee Ultra Brut N.V.
ローラン・ペリエ キュヴェ・ウルトラ・ブリュット (ヴィンテージ無し)
Laurent-Perrier
ローラン・ペリエ
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
後藤さんより日本ヒューブライン
乾杯の泡は、後藤さんにお持ちいただいたもの。「ウルトラ・ブリュット」というのは、 ドサージュ(甘いリキュールの追加)をしない作り方。 やっぱりそういう作り方って非常に難しいんですと。
「"ウルトラ"ってくらいだから全然甘みが無いのかなぁ」なんて思ってたけど意外とそうでもなくて、 繊細な甘みと酸味があるなかなか美味しいシャンパーニュでした。 特に、後味にせんべいみたいな風味がずーっと残ったりして、飲んでて楽しくなります。
それにしても後藤さんのシャンパーニュの注ぎ方ってとても豪快。 グラスにダーッと注がれます。貧乏性の師範には「泡がもったいないなぁ」なんて思えたりして。
(80点)レストラン「マルシェ・ド・サヴール」にて

最初の食べ物は、「牛の胃(ハチノス?)のラタトゥイユみたいな煮込み」。 歯応えがよくて、なかなか美味いっす。

La Tour des Verdots 1998
ラ・トゥール・デ・ヴェルド 1998
???
???
Blanc
Bergerac
ベルジュラック
Sud-Ouest (France)
西南地区 (フランス)
ASAさんより
1本目の白は、ASAさんお持ち込み。 タイユヴァン・ロブションのお店の方から是非にと薦められたとのこと。 4種類くらいの葡萄品種が使われてるらしいです。
色が濃い。金色っぽい、なんとも良い感じの色合い。 香りは甘い。黙って嗅がされればアルザスのリースリングかな、と思うような、 花っぽいガソリンっぽいリンゴっぽい華やかな香り。 香りが甘いのに味は甘くないのもなんだかアルザスっぽい。
「面白いワインだねぇ」なんて皆さん飲まれてました。確かに面白い、そして美味しい。
(80点)レストラン「マルシェ・ド・サヴール」にて

料理は、「リードボーと新タマネギのマディラソース」。 リードボーがカリッとソテーされてて相当良い感じ。

Chassagne-Montrachet 1er Cru "Boudriotte" 1995
シャサーニュ・モンラシェ プルミエ・クリュ "ブードリオット" 1995
Dom. Ramonet
ドメーヌ・ラモネ
Blanc
Chassagne-Montrachet 1er Cru
シャサーニュ・モンラシェ 1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
デューク東郷さんよりAMZ
2本目の白は、デューク東郷さんお持ち込み。 名門造り手"ラモネ"のシャサーニュ・モンラシェ1級畑。 1級の中でも特に良い畑、ってことだったような。
鼻で香りを嗅いでもあんまりパワーを感じなかったんだけど、口に含むと香り爆発でした。 柔らかい感じの樽香と蜜みたいな香りがバンバン。 後藤さんに「オープンキッチンなんで香りがマスクされてる」と言われて、 なるほどそうだなぁと納得。 料理のソースがかなり濃い味付けだったんで、相手が並みの白だと重すぎるかなぁなんて思ったけど、 そんなこと心配御無用な白でありました。
(78点)レストラン「マルシェ・ド・サヴール」にて

ワインは赤へと。

Chateau Faugeres 1995
シャトー・フォジェール 1995
Ch. Faugeres
シャトー・フォジェール
Rouge
Saint-Emilion Grand Cru
サンテミリオン特級
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\2,4002000/05/17 横浜そごうエイチ・ビー・ティー
「自慢の一本を持ってくるべし」ってことだったんだけど、 師範の在庫で過去飲んだことあるのってこれだけ(ヴィンテージは違うけど)。 1993を3回、1994を1回飲んでて、かなり良い印象だったんで、 皆さんがお持ちになられたワインと比べてお値段的には相当見劣りがするんだけど、 まぁ安ワイン道場師範が高級ワイン持っていくのもなぁ、なんて感じで。
結果、まぁ美味いには美味いんだけど、そんなにビックリするほどのものじゃなかったかな。 香りはボルドーというより新大陸のワインみたいなミッチリした感じで、 その香りの割には線の細い味わいで。
以前の印象を読み返すと、 時間をかけて飲んだほうが良さげなワインってこともあるんだろうけど、 ちょっぴり残念。
(75点)レストラン「マルシェ・ド・サヴール」にて

料理は「スモークサーモン」。料理自体は美味しいんだけど、 かなり強いスモークがワインの香りを若干邪魔してしまいちょっと残念。

Domaine Drouhin Pinot Noir 1995
ドメーヌ・ドルーアン ピノ・ノアール 1995
Dom. Drouhin Oregon
ドメーヌ・ドルーアン・オレゴン
Red
Oregon (USA)
オレゴン (アメリカ合衆国)
らんちゅうさんより雪印乳業
カリフォルニア・フリークであるらんちゅうさんのお持ち込みは、 ブルゴーニュの大手"ドルーアン"がオレゴンで造るピノ・ノアール。 たまたま師範にとっては過去飲んだことありのワイン。
香りは、やっぱりオープン・キッチン相手に苦戦してるけど、 しっかりスワリングすると良い感じの木苺香が立ち昇ってきます。 味も、果実の美味しさがしっかり詰まってる感じで、なかなかどうしてたいしたもんです。
米国のピノも良いですね。値段も結構するみたいですけど。
(80点)レストラン「マルシェ・ド・サヴール」にて

料理は「とっても濃いポタージュ・スープ」 ほんとに濃くてチーズ食べてるみたい。十分に酒の肴?になりました。

Dunn Vinyards Napa Valley Cabernet Sauvignon "Howell Mountain" 1993
ダン・ヴィンヤーズ ナパ・ヴァレー カベルネ・ソーヴィニョン "ハウエル・マウンテン" 1993
Dunn Vinyards
ダン・ヴィンヤーズ
Red
Napa Valley (USA)
ナパ・ヴァレー (アメリカ合衆国)
BACCHUSさんより
BACCHUSさんのお持ち込みも米国産。 なんでも、ロバート・パーカーなる人物が100点を付けたワインであるとか。 そういうワインまで飲めてラッキーであります。
色がとーっても濃い。もう真っ黒。 香りは、カリフォルニアらしくインクっぽい感じがかなり強いけど、 傾向としては師範が持ち込んだのとそんなに違わない感じ。 向こうはメルロー、こっちはカベルネってことを考えると、師範の嗅覚はそうとういい加減であります。 味はこっちの方が数段濃いかな。どっしりとしてて、飲んでる!ってことを実感させてくれます。
とっても迫力のあるワインでした。昔のアメリカ車みたいな「どぉだ!」って感じ。
(85点)レストラン「マルシェ・ド・サヴール」にて

料理はまだ続いて「真鯛の香草ソース」。 バジルの香りが印象的。 でも、こういう調理法だと魚が真鯛だろうがカサゴだろうがあんまり変わらなくなるように感じるのは師範だけ?

Gevrey-Chambertin 1er Cru "Les Corbeaux" 1996
ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ "レ・コルボー" 1996
Serafin Pere & Fils
セラファン・ペール・エ・フィス
Rouge
Gevrey-Chambertin 1er Cru
ジュヴレ・シャンベルタン 1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
からすさんよりゴトー酒店
からすさんのお持ち込みは、「ゴトー・スペシャル・キュヴェ」のジュヴレ・シャンベルタン1級畑。 ボトルの口が封蝋だったりして、見た目からして高級品。
いやはや参りました、こりゃ美味いっす。文句無しにここまでの一等賞。 これを飲んでる時、キッチンの方から来る油の香りが絶好調だったんだけど、 そんなの覆すくらいにパワフルな香り。 味も、ちょっぴり炭酸を感じるものの、ものすごく凝縮された感じで、 「飲んでる」というより「食べてる」ような気になる。
いやー参りました。これが熟成したらいったいどうなっちゃうのか、 師範ごときには想像もつきませんであります。
(90点)レストラン「マルシェ・ド・サヴール」にて

おおかたワインは飲んでしまったのに、料理はまだまだ続いて「羊の香草焼き」。 けっこうおなかいっぱいだったんだけど、火の通し加減が絶妙で、あっさり食べ干しました。

Laurent-Perrier Cuvee Rose Brut (N.V.)
ローラン・ペリエ キュヴェ・ロゼ・ブリュット (ヴィンテージ無し)
Laurent-Perrier
ローラン・ペリエ
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
後藤さんより
シメのシャンパーニュも後藤さんのお持ち込み。 シャンパーニュで始めてシャンパーニュでしめるなんて、なんとも贅沢であります。
思いっきり期待しすぎたせいなのか、前のブルゴーニュが凄すぎたのか、 なんとなく普通に感じられてしまいました。 もちろん美味いには美味いだけど、なんかもっと甘い香りとかを期待しちゃって、 個人的にはちょっとだけ拍子抜け。
ワインがどうだったか、ってことより、己が酔っ払ってた可能性も極めて大だけど。
(78点)レストラン「マルシェ・ド・サヴール」にて

デザートに「バナナのムース」、それとコーヒーを飲んで会自体は終了。 会費は8,000円、とっても満足のいく内容でした。
…と終わるはずだったのに、予想通り皆さんやっぱり大酒飲み、ってことで、 仕事のあるらんちゅうさん以外は二次会へ。
途中、デューク東郷さんの事務所に寄って、そこのセラーからワインをピックアップして、 ということで事態はとんでもなくハッピーな方向に。

二次会の場所は、1Fはワインショップ、2Fはレストラン・バーになっている「リッケッツァ・セレーナ」 というお店で。 席間が広くて、ピアノの生演奏もあって、なかなか洒落たお店です。 (後藤さんのお知り合いの女性も途中参加)
お腹パンパンだったんで、乾きモノを摘まみながら以下のワイン達を。

Krug Grand Cuvee Brut (N.V.)
クリュグ グラン・キュヴェ(ヴィンテージ無し)
Krug
クリュグ
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
後藤さんのおごり
高級シャンパーニュの代名詞、クリュグですよ、クリュグ! 一日に3本もシャンパーニュが飲めること自体がバチあたりなのに、この期に及んでクリュグであります。
…で、バチが当たったかもしれません。確かに素晴らしいシャンパーニュだと思います。 普通のシャンパーニュとは明らかに一線を画す熟成香はほんとに凄いと思います。 でも、なぜか師範にはその「凄い」が「凄く美味しい」という風には感じられませんでした。
お子様味覚の師範には"過ぎた"ワインかもです。
(75点)レストラン・バー「リッケッツァ・セレーナ」にて

Puligny-Montrachet 1er Cru "Les Demoiselles" 1994
ピュリニー・モンラシェ プルミエ・クリュ "レ・ドモワゼル" 1994
Madame Francois COLIN
マダム・フランソワ・コラン
Blanc
Puligny-Montrachet 1er Cru
ピュリニー・モンラシェ 1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
デューク東郷さんのおごりゴトー酒店
デューク東郷さんのセラーから後藤さんが引っこ抜いたワインであります。 なんでも、この"マダム・フランソワ・コラン"という造り手さんはとーっても素晴らしい、 ってことだったような。
香りを嗅いで、口に含んで、一番最初に感じたのは「これって本当に葡萄果汁から造られてるの?」 ってことでありました。スコッチ・ウィスキーも真っ青なくらい焦がした木の香りがして、 葡萄がどこにいるのかわからないくらい丸くまろやかな味わいで。
白の樽香が苦手な師範も、ここまで突き抜けちゃってるワインだとなんだか恐れ入ってしまうというか、 樽香万歳!的な気分になってしまいます。
(85点)レストラン・バー「リッケッツァ・セレーナ」にて

Vosne-Romanee 1993
ヴォーヌ・ロマネ 1993
Henri Jayer
アンリ・ジャイエ
Rouge
Vosne-Romanee
ヴォーヌ・ロマネ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
1人4,000円で割り勘ヴァン・シュール・ヴァン
アンリ・ジャイエであります。ブルゴーニュの神様であります。 本来「安ワイン道場」とは無縁のワインであります。 このワインもデューク東郷さんのセラーから引っこ抜かれました。
で、やっぱりホントに凄いワインでした。 フランスで飲んで大感動したクロ・パラントーをキッチリ思い出す、 素直で純粋で、師範ごときには文句の付けようが無いワインであります。 こういうワインを飲むと、樽がどうとか果実味がどうとか、 そういう分析的なことを考えるのがバカバカしくさえなります。
「安ワイン道場」を高級ワイン礼賛のページにするつもりは全くないんだけど、 やっぱり美味いもんは美味い。敵陣視察に行って簡単に討死してしまいました。
(93点)レストラン・バー「リッケッツァ・セレーナ」にて

…というような会でありました。
参加された皆さん、特に快く秘蔵ワインを放出して頂いたデューク東郷さん、 そしてなによりワインを提供していただいた上、二次会までおごって頂いた後藤さん、 言葉に出来ないほど感謝致しております。


28日(水)

Wine of ALEXANDER the Great Cabernet Sauvignon / Xinomavro 1997
ワイン・オブ・アレクサンダー・ザ・グレート カベルネ・ソーヴィニョン/スィノマフロ? 1997
Tsantali
トサンタリ
Red
Makedonikos Region (Greece)
マケドニコス・リージョン (ギリシャ)
\7402000/05/02 関内 サンタムールカツミ商会
ワインの故郷、ギリシャ産のワインとは超久々の稽古。「アレキサンダー大王のワイン」なんて名前、 いかにもお土産ワイン的でなんだかちょっと怪しげではあるけど、"Xinomavro (スィノマフロ?)" とかいう全く知らない品種に惹かれて購入。 …なーんて思ってたけど、 よくよく過去を振り返ると以前似たようなのを飲んだことあったみたい。 さすがに1,000本近くなると師範の脳味噌メモリーがオーバーフローしております。
色は結構良い感じ。力のあるブルゴーニュのような、ちょっと赤みがかった感じの色。 香りがねぇ。なんだか野暮ったい。野生の葡萄があったらこういう香りなんだろうなぁと思わせる、 洗練された感じが全くしない香り。 味も香り通り。酸味が強くて発散傾向で、田舎臭さ満点。 ただ、時間が経つと(っていうか己が慣れると)やや甘味も感じられたりして、 なんだかんだでスルッと一本飲んでしまった。
まぁ別に美味いわけじゃないんだけど、最終的な印象としては別に不味いわけじゃない、って感じ。
64点自宅にて

25日(日)

Marques de Monistrol "Gran Reserva de la Familia" Brut Rose N.V.
マルケス・デ・モニストロール "グラン・レセルバ・デ・ラ・ファミリア" ブルット・ロゼ (ヴィンテージ無し)
Marques de Monistrol
マルケス・デ・モニストロール
Espmoso
発泡
Cava
カバ
(Spain)
(スペイン)
\1,3802000/06/02 やまや渋谷店やまや
金沢から越前ガニとボタンエビが届いた。 というわけで、本日は迷うこと無く泡モノをチョイス。 この造り手のカバは、 (買う時は全く忘れていたけど)以前スタンダード品を稽古済みで、 さんざんな結果であったらしい。 だもんで、見るからに高級っぽいこれでリベンジ。
色は、ちょっと気味が悪いくらいに綺麗な濃ピンク色。なんだか着色したみたいに綺麗 (もちろんそんなことは無いんだろうけど)。 泡立ちもあんまり強くないし香りも弱い。気泡の中にしか香りが無いような、そういう感じ。 味は普通。ホントにどう表現していいか迷うように普通の味。
悪くはないんだけど、外観とは裏腹にあまりに普通で面白味に欠けるワイン。 おかげでエビやカニ自体の美味しさを堪能出来たけど。
68点自宅にて

24日(土)

Rully 1er Cru "Les Cloux" 1996
リュリー・プルミエ・クリュ "レ・クルー" 1996
H.et.P. Jacqueson
アンリ・エ・ポール・ジャクソン
Rouge
Rully 1er Cru
リュリー一級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\3,8002000/05/20 ゴトー酒店後藤酒店
本日もまたブルゴーニュ。それも、道場では"破戒"にあたる3,800円の高級品。 それにしても今月はこれまで20本中14本がブルゴーニュ、ちょっと調子コイてます。
このワインは、3月に旅館に持ち込んで飲んだアリゴテと同じ造り手、 アンリ・エ・ポール・ジャクソンのリュリー一級畑。 この造り手のワインってかなり生産量が少なく、割り当ても少しなんでかなりレアなものとのこと。
色は非常に優雅であります。 そこそこ濃いのに、エッジにかけてスーっと淡くなっていくあたりがなんとも良い感じ。 香りも素晴らしい。ブルゴーニュに期待する華やかさ満開。 ソーセージのような革のような香りが主体で、グラスに顔を近づけなくても漂ってくるほど。 味はとーってもエレガント。口に含んでも水のようにスルッと入ってくるし、 飲み下してもいつ飲んだんだか判然としないほどカドのない味わい。 反面、やっぱりちょっと物足りないかなぁ、って感じは残るけど。 時間が経つと、やや酸味が強くなって来る。開けたての方が良い印象。
香り華やか、エレガントな味わい、とにかく上品なワイン。 個人的には、味的にもう少し"ドスン"とくる方が良いけど。
81点自宅にて

23日(金)

Chiroubles 1997
シルーブル 1997
Georges Duboeuf
ジョルジュ・デュブッフ
Rouge
Chiroubles
シルーブル
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\8752000/06/03 酒奉行保土ヶ谷店サントリー
叩き売りクリュ・ボジョレーも、4本目のこれがいよいよ最後(他の畑は売ってなかったんで)。 モノの本によると 「シルーブルは、他の畑に比べて標高の高いところにあるので、ワインは柔らかく軽やか」 なんてことが書いてあるけど、果たして師範にそれがわかるのか?
色は例によって青く濃い。なかでも特に濃いような気がして、ボルドーとか新大陸みたい。 香りがちょっと面白い。ありがちなイチゴ香に混じって、チーズみたいな動物的香りが確かにある。 味は濃く詰まってる。でも、ちょっと酸味が強くて"酸っぱい"領域に差し掛かってるのが残念。
香りも面白いし味も濃い。でもちょっと酸っぱいかなぁ、って感じ。 そういった意味では標高に由来したモノの本の記述は実感できなかった。
これまで、4本の叩き売りクリュ・ボジョレーを飲んできたけど、 どれをとってもそこそこ美味しかったんで、1,000円以下だったら間違いなく買い!、のワイン達。 元値の2,000円弱だったら…冒険せず外さないアイテムって感じかな。 少なくとも損した感じはしないと思う。
71点自宅にて

21日(水)

Macon Blanc Villages "Chateau des Jacques" 1997
マコン・ブラン・ヴィラージュ "シャトー・デ・ジャック" 1997
Dom. Louis Jadot
ドメーヌ・ルイ・ジャド
Blanc
Macon Blanc Villages
マコン・ブラン・ヴィラージュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,6002000/04/29 横浜そごう兼松
本日の夕食は中華風カツオのたたきと鯖の塩焼き、だもんでワインは白。 このワイン、デパートで同じ造り手のノーマルなマコン・ブラン・ヴィラージュより安く売られてたもの。 "シャトー・デ・ジャック"なんてサブタイトル付きだし、 ボトルを透かして見ても明らかにこっちの方が気合入ってそうだったんで購入。 あ、ノーマルのマコン・ヴィラージュだったら1994を以前稽古済み
色が結構深い。黄色よりちょっとオレンジがかった色合いで、ありきたりな白ワインとは一線を画す雰囲気。 香りは、ある意味予想通りの樽香。ただ樽以外(蜜香とか)が弱い。だもんで感じるのは樽香ばっかり。 味もなんとなく感心しない。濃いには濃いんだけどなんだかエグみがあって、ガチャガチャした雰囲気。
この値段で、ブルゴーニュの一流ネゴシアンで、 こんだけ樽を効かせて気合の入ったワインって珍しいと思う。 でも、やっぱり樽の効き過ぎた白ワインは師範は苦手。ただ、 予想に反して生臭みのある料理ともケンカしなかったし、 冷えて無い方が美味しいなんてことも発見したりして勉強にはなったけど。
70点自宅にて

20日(火)

Brouilly 1997
ブルーイィ 1997
Georges Duboeuf
ジョルジュ・デュブッフ
Rouge
Brouilly
ブルーイィ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\8752000/06/03 酒奉行保土ヶ谷店サントリー
叩き売りクリュ・ボジョレー第三弾、今日はブルーイィ。 今までの2本がそこそこイケてるんでこれにも期待。 でも第二弾のジュリエナから一週間以上間が開いたんで、 比較は難しいかな?(って、そもそも比較なんて師範に出来るのか?)
色は非常に健全な濃紫。ジュリエナとの比較は不能。 香りはちょっと弱めかなぁ。確かに熟れたイチゴっぽい感じはあるけど、なんとなく閉じた感じ。 味もちょっと内向的。濃さとかは十分だし、バランスに不満があるわけじゃないんだけど、 なんとなく内側にこもる感じがある。あと、後味に残る苦味もマイナス要因。
本質的にそうなのか、クリュ・ボジョレーに慣れたのかわかんないけど、 過去の2本に比べるとちょっと楽しさに欠ける感じがした。 でも、875円でこれだったら"買い!"であることには違いない。
70点自宅にて

18日(日)

Castillo Irache Reserva 1984
カスティーヨ・イラーチェ レセルバ 1984
Bodegas Irache
ボデガス・イラーチェ
Tinto
Navarra
ナバーラ
Navarra (Spain)
ナバーラ (スペイン)
\1,8502000/04/16 青葉台 しんかわ酒店千商
金曜日に、若いけどとんでもなく美味いワインを飲んじゃったんで、 下手に同系統ワインだと差がついて感じられるだろうなぁ、なんて余計な心配を。 というわけで、本日は敢えてお年寄りな、1984年産のスペイン産を。 裏には(スペイン語で)「オークの小樽で30ヶ月熟成」なんて贅沢なことが書いてある。
色は思ったより濃い。ほんの少しだけエッジにオレンジっぽい感じがあるものの、 全体的には若いと感じる濃紫。 香りはイマイチ苦手系。スペインによくある、ヤニ臭いようないがらっぽいような香りが中心で、 じいさんばあさんが使う膏薬のような感じもある。 味もねぇ。一言で言えば酸っぱい。キューっと口をすぼめたくなるような、梅系の酸っぱさ。
スペインのちょっと田舎っぽい感じが好きな方や、 熟成したワインが好きな方には良いかも知れないけど、 師範は苦手。「もう買わない」レベル。
58点自宅にて

17日(土)

オー・ミラドーでの朝食は、部屋のテラスで。 焼き立てパンや自家製ジャムも良かったけど、 上にイクラを乗せて塩味を整えた卵料理にオーベルジュの気合を見た感じ。

お会計は、宿泊と飲食の合計\58,800にサービス料(10%)と消費税(5%)をかけて、 しめて\67,910。まぁ一泊二食の料金としては破格に贅沢ではあるけど、 料理や施設の充実具合や大アタリなワインも飲めたことを考えると十分満足。 唯一残念なのはその立地かなぁ。交通量の多い道路に囲まれるように位置しているんで、 テラスとかで聞こえるのは鳥の声より車の音。
とはいえ、『また来たいなぁ』という気になるお店でした。

お店の方々に見送られ、この店を紹介して頂いた後藤さんに感謝しつつお店を後に。

昼食は沼津で。行ったのは司寿司という寿司屋。
いつも沼津では漁港内の
鮨文へ行くんだけど、 さとなおさんのページを見ていたら、

『沼津には「鮨文」やら「二葉寿司」やら有名な寿司屋があるが、地元の人はここを薦めるらしい。』
という情報を発見、ってなわけで今回は趣向を変えて。
#ちなみに、「双葉寿司」は一回行ったきりまた行くつもりはありません。

食べたのは、(師範/師範代とも)まず「美味しいところをひととおり」とお願いして、

中トロ2貫、キンメダイ、イカ、カニ、赤貝、イクラ、ウニ、アナゴ、中落ち巻、アサリの味噌汁
を食べた後、お好みで
ゲソ、アジ
を。飲み物は生ビールをジョッキで2杯。お値段はしめて\9,000
ネタの鮮度は良いと思うし、大きさも(都会の寿司になれた我々には)やや大き目に感じられる。 じゃ大満足か、と言われるとちょっとねぇ。まず店の雰囲気がいわゆる住宅街の寿司屋で、 ピーンと張り詰めた感じが無いし、ネタの種類が少ないのも残念。 大将もどことなく(午後2時という変な時間に入ってきた我々に対して)めんどくさげ。
基本的に、ご近所の常連さんに美味しくて手頃な寿司を提供するお店なんでしょう。 我々みたいに遠くからわざわざ食べに行くとちょっと物足りない感じがしてしまいます。 お値段は鮨文の4分の3だけど、満足度は5分の3といったところかな。

16日(金)

本日は、前々から行きたいと思っていた日本のオーベルジュ(宿泊付きレストラン)の草分け、 勝又シェフがオーナーを務める箱根湖尻の"オー・ミラドー"へ。 本来は一泊13,000円〜、夕食10,000円〜、朝食2,500円でかなりお高い宿なんだけど、 土曜日以外だと一泊二食付き一人19,000円のプランがあってリーズナブル。

早めに宿に着くと、まずテラスでフレッシュ・ハーブティ(ラベンダー)のサービス。 梅雨の晴れ間で天気も良くて、いきなり極楽気分。 新館"バヴィオン・ミラドー"の部屋に案内された後、温水プール/サウナ/露天風呂/内風呂(温泉)でのんびり。 で、おなかも空いて、いよいよ待望のディナーへ。

レストランでは、まずテラス席へ案内されてアミューズ(5種ほどいろいろ)をつまみながら食前酒を。
食前酒に選んだのがこれ。

師範:小田原の梅を使った梅酒をシャンパーニュ(ローラン・ペリエ)で割ったもの \1,500
師範代:上の梅酒をソーダで割ったもの \900
なみなみと注がれて満足いく量だし、確かに美味い。でもちょっとモノ足りない。 というのも、せっかく梅酒を使ったオリジナルカクテルなのに、 香りも味わいもほとんど普通のシャンパーニュになっちゃってるから。 もちろん単にシャンパーニュと思って飲んでも美味いんだけど、 やっぱり別の香りを期待するから、こういうのって。
その点、師範代のソーダ割は梅の香りがはっきり感じられてとっても良い感じ。

ダイニングへ移動し、食べた料理は以下。

前菜:フォアグラと牛尾肉の煮こごり風
スープ:ポトフ ブイヨン
メイン魚:小野菜とこちのエスカロップ エストラゴン風味
グラニテ:ジャスミンティーのグラニテ
メイン肉:子牛のポトフ バラニクのブランケットとほほ肉のコンフィ
チーズ:エポワス3ヶ月熟成のミモレット[師範]、朝霧高原の白カビチーズどこだかのウォッシュ[師範代] +\1,600
デザート:フロマージュ・ブランのムースとフルーツの胡椒風味、筍のシャーベット
お茶:エスプレッソ[師範]、フレッシュ・ハーブティ(レモングラスとパイナップル・ミント)[師範代]
盛り付けも綺麗でボリュームもあって、なかなか満足のいく料理の数々でありました。
特に前菜のテリーヌとメインの2種類の肉が美味しかったなぁ。 あと、どの皿にもふんだんに無農薬栽培の野菜が使われていて、その野菜が美味い。 「ホントは野菜が主役?」って気分になるほど。 でも"筍のシャーベット"はちょっとやり過ぎかも。

飲んだワインがこれ。

Echezeaux 1997
エシェゾー 1997
Jacque Cacheux & Fils
ジャック・カシュー・エ・フィス
Rouge
Echezeaux (Vosne-Romanee Grand Cru)
エシェゾー (ヴォーヌ・ロマネ 特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\15,000)2000/06/16 オー・ミラドーラック・コーポレーション
リストには、ボルドーの赤/ブルゴーニュの赤それぞれ見開き2ページ(各50種ほど?)、 赤白泡全部で200種くらいだったかなぁ。 安いもの(3,000円台)から高〜いのまで結構まんべんなく揃えてある、って感じ。 こういう店だから、いろんな客層に対応する必要があるからですかね。
で、良さげなレストランでは"ちょっと贅沢"したくなる師範は、 10,000円ちょっとくらいのものを中心にサーチ。 そうしたら、以前ACブルゴーニュを飲んでかなり好印象だった、 名手"ジャック・カシュー"のエシェゾーを発見。 1997年という若さがちょっと気になったんでお店の方(伊澤さん)とも相談したけど、 「確かにまだ若いだろうけどゆっくり一本飲むんだったら良いかも」ってことだったんでチョイス。
で、結果大アタリでした。コルクの香りを嗅いだだけで、お店の方ニッコリ、師範もニンマリ。 木苺っぽい果実の香りがバンバンで、樽香もしっかり。 もちろんブルゴーニュらしいケモノみたいな革っぽい香りもある。 味も良いんですよ。濃くて渋味や酸味がまろやかで甘味もあって。 時間が経つと更に素晴らしい。師範代のグラスは、最初注いでもらったまま二時間変化を楽しんだんだけど、 最後まで衰えませんでした。 注ぎたての時は、どっちかというと果実香やケモノ香が中心のややおキャンな感じなんだけど、 時間が経つと、カラメルみたいな甘い樽香が出てきて、女性の顔が近づいた時のような、 なんだかある種のファンデーションの香りみたいな妖艶な雰囲気に変化。 味も、注いで15分くらいでボリュームの山を迎えるんだけど、 その後もアプリコットみたいな味わいがずーっと残っていて、とにかく楽しい。
若いのかもしれないけど、こういう若さなら大歓迎。 飲めない師範代も大満足の一本。
94点箱根オーベルジュ"オー・ミラドー"にて

このお店、どこかに似てるなぁと思ったら、それは(先月も行った)奥沢の ラ・ビュット・ボワゼでした。 サンルームのようなダイニング、料理の盛り付け、口直しにお茶のシャーベット、フレッシュ・ハーブティ、プチ・フール、 あちこちに共通点を見出せます。 尤も、ラ・ビュット・ボワゼの森重シェフはむかしこのお店で修行したらしいんで、 「"ラ・ビュット・ボワゼ"が"オー・ミラドー"に似ている」というのが正しい流れなんだろうけど、 なかなか面白いもんですね。

食後、お茶を持って併設のバー"利休"へ移動。
いやーここは驚いた。カウンターの向うに枯山水の箱庭が見える和の雰囲気で、とーっても落ち着いた感じ。 プティフールをいっぱい出して頂いて師範代も大満足。
ここでは、食後酒として、

1997年産の未成熟葡萄果実を漬け込んだ自家製リキュール \1,200
を飲んだんだけど…これはイマイチでした。奈良漬みたいな香りとまるっきり酸味が中心の味わい。 珍しいとは思うんだけどね。

食事の後もプールとかお風呂とか楽しんでいたら喉が渇いたんで、 部屋までビール(\600)を持ってきて貰い、テラスで満月と星を眺めながらキューっと。 いやー極楽だったなぁ。


15日(木)

Saddle Mountain Riesling 1999
サドル・マウンテン リースリング 1999
Saddle Mountain
サドル・マウンテン
White
(Australia)
(オーストラリア)
\5002000/06/02 やまや渋谷店やまや
2本で1,000円、1本500円の激安ワインのもう片方。 「激安」なんて書いてるけど、最近以前にも増して500円ワインを飲む機会が増えた気がする。 別にレベルを下げてるつもりはないんで、そういうワインを見かけることが多くなったってことかな?
まず抜栓して、コルクがちゃんとしてて一安心。 でも、香りが無い。色は比較的しっかりしてるんだけど、ともかく香りが無い。 ヤバいなぁ〜と思ってたら味もイマイチ。 500円以下で買えそうな白ワインにありがちな、 ウスラ甘い感じと品の悪い苦味しか感じられない。 もうこうなると品種が何かなんてことには無関係に同じような様相を呈しますな。
500円といえどダメはダメ。後半は炭酸で割って飲んでようやく一本完飲、って感じ。
48点自宅にて

11日(日)

Etchart "Rio de Plata" Marbac 1996
エッチャート "リオ・デ・プラータ" マルベック 1996
Etchart
エッチャート
Tinto
Mendoza (Argentina)
メンドーサ (アルゼンチン)
\5002000/06/02 やまや渋谷店やまや
本日の夕食は牛スジ肉のシチュー。 というわけで、料理用に結構多め(二人分で500ml)のワインを使います。 で、チョイスしたのが2本で1,000円、1本あたり500円のアルゼンチン産。 料理用にペラペラなワインを使うと出来上りもペラペラ、という信念の下、 値段は安いけど濃そうなワインを、ってことで。
結果大正解、 残った250mlをありがたく飲んだんだけど、飲んでもイケるワインでした。 色はキッチリ濃い。青いだけじゃないくてちょっと良い感じの色。 香りもまずまず。刺すようなアルコール臭がありつつも濃いベリー系の香りもある。 味も、単調ながら濃さは必要十分。
値段を考えればなかなかの高品質。大半を料理に使っちゃってちょっと申し訳なかったけど、 まぁ"名誉の殉職"ということで。
(70点)自宅にて

10日(金)

Mercurey 1989
メルキュレ 1989
Remoissenet Pere & Fils
ルモワスネ・ペール・エ・フィス
Rouge
Mercurey
メルキュレ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,8902000/04/26 カーヴ・ド・リラックスAMZ
今日は自宅でプチ贅沢して、破戒すれすれ2,890円のワインを。 ブルゴーニュでも南(シャロネーズ地区)のメルキュレでこの値段、 ちょっと高い気もするんだけど、 かなり熟成が期待できてブルゴーニュの良い年でもある1989年産で、 造り手は名門ルモワスネとくれば、実は結構お得なんじゃないかと思いチョイス。
色は"ガーネット"って言うんでしょうか、ちょっとレンガ色っぽい、青みが少なく赤みの強い紫。 いかにも熟成ブルゴーニュの色。 香りもオッケー。ボリュームまずまずで、「本格木造住宅建築現場で杏子食べ放題、漬物サービス有り」的な、 木の香りと接着剤っぽい香りと杏子の香り、それに熟成感をプラス。 味も相当良い感じ。強くはないけど酸味/渋味/甘味とも生きていて、まだまだ十分美味しく頂ける。 時間が経つと更に甘味が出てくるあたり、さすがは一級品。
美味い。この値段でこれなら文句無し。 先週飲んだのを、ちょっとだけ弱くしてちょっとだけ雑味を加えた、 った感じかなぁ。
83点自宅にて

9日(金)

Julienas 1997
ジュリエナ 1997
Georges Duboeuf
ジョルジュ・デュブッフ
Rouge
Julienas
ジュリエナ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\8752000/06/03 酒奉行保土ヶ谷店サントリー
昨日に引き続き、安売りされてたデュブッフのクリュ・ボジョレー。 第二弾の今日はジュリエナ。 デュブッフのクリュ・ボジョレーって、全部の村でラベルの花絵柄が違えてあるのかと思ったら、 このジュリエナは昨日のシェナと全く一緒でちょっと意外。 ヴィンテージは昨日のより一年若くて1997年産。
色は昨日のよりは薄目かな。やや青みも感じてボジョレーらしい色。 香りはちょっと弱め。だけど、まんまイチゴというか、非常にストレートな果実香で好感が持てる。 味も比較的弱め。だけど、とーっても綺麗な味わい。 昨日のは濃いながらもちょっとガチャガチャ感じだったなぁ、と今更ながらに感じられる素直な味。
おとなしいけど愛らしいワイン。「ジュリエナ」なんて名前だと派手系を想像するのにね。 師範的には、昨日のワインよりこっちのほうが好印象かな。 この差が、ヴィンテージによるのか村によるのかは分からないけど。
73点自宅にて

8日(木)

Chenas 1996
シェナ 1996
Georges Duboeuf
ジョルジュ・デュブッフ
Rouge
Chenas
シェナ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\8752000/06/03 酒奉行保土ヶ谷店サントリー
ボジョレーの名門、花柄ラベルでおなじみのデュブッフの村名ボジョレー数種類が、 1,000円以下の安値で売られているのを発見、速攻ゲット。 多分、ワインブームに乗って沢山入れて、 「サンタムール」とか「フルーリー」とかは売りさばいたんだけどその他の村のは残っちゃった、 ってな具合じゃないかな? 安ワイン者としては嬉しい限り。 あ、なぜかボジョレーは道場としては初登場。
色がちょっと意外。ボジョレーって色が濃くて青みが強いもんだと思ったけど、 このワインは濃いには濃いけど青い感じはしなくて、ややオレンジがかっている。 変な熟成したんじゃないかとちょっと心配。 香りはまずまず。苺ジャムっぽい感じとやや蒸れた感じで、 いかにもブルゴーニュと南仏の中間といった面持ち。 味はなかなかなもの。凝縮感とは違うけどそこそこ濃い感じだし、渋味/酸味/甘味のバランスも良いし。
この値段で買えるワインとしては相当良い感じ。 でも定価の1,000円台後半だとしたらどうだろう。「まぁそこそこ、やっぱ田舎臭いですね」の域を出ない気がする。
71点自宅にて

6日(火)

Riesling 1998
リースリング 1998
Joseph Ziegler
ジョセフ・ツィーグラー
Blanc
Alsace Riesling
アルザス・リースリング
Alsace (France)
アルザス (フランス)
\1,1802000/04/26 カーヴ・ド・リラックスリラックス
食事は「水晶鶏」という涼やかな肉料理だったんだけど、ワインは白で。 造り手のツィーグラー?さん、 師範は知らない造り手さんなんだけどきっと凄く生真面目な方なんだと思う。 なんてったってアルコール度数の表記が"12.10%"だって! 普通の表記より一桁以上多い有効数字。
色は薄め。色の傾向は、レモン色っぽいというか、色平面ではyellowより気持ちgreen方向の色。 香りは弱め。アルザスらしい華やかな野花的香りを期待したんだけど、 うっすらとソーダ菓子みたいな香りがするのみ。 味も薄い。非常にスレンダーな味わいで、 ワンレン女子大生(古過ぎか?)が「飲みやすいわねぇ〜」と言い出しそうな雰囲気。 時間が経つと、香りに"他人の唾"みたいな個性が出てくるけど、はっきり言って無用の長物。
なんて結構言いたいこと書いたけど、そんなに悪いワインじゃ無いっす。 ちょっと師範の嗜好には合わないだけ。
…って、それにしても一時間以内に一本飲み干すのはちょっと早すぎ。
67点自宅にて

4日(日)

Chateau Tarandeau 1992
シャトー・タランドー 1992
Horeau Beylot & Cie
ホロー・ベイロ・エ・シー
Rouge
Lalande de Pomerol
ラランド・ド・ポムロール
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,3202000/05/02 関内 サンタムールカツミ商会
本日の夕食は、玉葱サラダ(新玉葱の薄切りにかつお節とポン酢をかけて)、 大根ツナサラダ(千切り大根とキュウリもみとツナのマヨネーズ和え) 、和風ステーキ(ポン酢と大根おろしで食べる牛ステーキ)。 というわけで、どっちかっていうとサッパリ系の赤で安ブルゴーニュあたりかな、なんて考えもあったんだけど、 昨日美味いブルゴーニュをたらふく飲んだんで、今日はちょっと矛先を変えてボルドーで。 このワイン、同じ銘柄同じヴィンテージでもボトルの形(背の高さ)がちょっと違うものがあったりして、 なんだか瓶詰めは手作業っぽい感じ。
で、結果まぁそこそこイケるワインでした。色的にはエッジがオレンジがかってて熟成風。 香りも、弱いっちゃ弱いけど雰囲気としては"ボルドーでざぁます"的なボルドー感ある香り (って判んないだろうなぁ)。 味も、弱いっちゃ弱いけど、渋味と酸味と甘味がこぢんまりとバランスしてて雰囲気良し。
そんなにパワフルでないワインが適度に熟成。 熊本市の金峰山に登って「あぁ良い景色だなぁ」と感じるような。
73点自宅にて

3日(土)

本日は、"eLife,VinGodの会 Yokohama"という名の、
Gotofatherのワイン指南というサイト主宰のワイン会。 前回の本番、といったところ。 参加者は、主宰者"Gotofather"こと後藤和夫さん含めて14人、会場も前回と同じ「ラ・ルーヴル」。 会費は10,000円ポッキリ。
今回のコンセプトは、ブルゴーニュがお得意の後藤さんゆえ"ぜーんぶブルゴーニュ"ってことで。

アミューズは

オリーブ
スモークサーモンのムースとジャガイモの燻製
この時に飲んだ泡がこれ。

Cremant de Bourgogne Brut N.V.
クレマン・ド・ブルゴーニュ ブリュット(ヴィンテージ無し)
Cave de Lugny
カーヴ・ド・リュニー
Vin Mosseux
発泡
Cremant de Bourgogne
クレマン・ド・ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
2000/06/03 ゴトー酒店
泡もブルゴーニュで、ってことでクレマン・ド・ブルゴーニュで。 クレマン・ド・ブルゴーニュって、 一般にシャンパーニュより値段も安いし、 「シャンパーニュは高いから"なんちゃってシャンパーニュ"で…」 ってな感じで低く扱われるヒカゲモノの泡だけど…
これがなかなかナイスでございました。泡立ちこそシャンパーニュに比べると穏やかだけど、 きっちりと香りがあって、味わいもしっかりしてて。後藤さんも 「実はボクはこのワインをバカにしてて、飲まないつもりだったんだけど、飲んでみたら美味いね」 なんて言われてた。
という感じで、結構イケる泡でありました。
(77点)レストラン「ラ・ルーヴル」にて

前菜は

ホタテ貝柱のカルパッチョと生ハムのサラダ トマトのソルベ添え
ワインは白へ。

Bourgogne Aligote 1997
ブルゴーニュ・アリゴテ 1997
H.et.P. Jacqueson
アンリ・エ・ポール・ジャクソン
Blanc
Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
2000/06/03 ゴトー酒店後藤酒店
白の一本目は、ブルゴーニュの白品種のうちシャルドネに押されてややマイナーなアリゴテ種。 このワインは、3月に西伊豆へ行った際に旅館へ持ち込んで飲んだのと同じもの。 あの時は、キリっとした酸味とアーモンドみたいな香ばしい後味が印象的だったんだけど、 ほんとうにそうか確認できる良い機会。
上の泡が結構香り高かったためか、相対的に香りは弱く感じた。 でも、味は記憶通り。キリッとした酸味と香ばしい後味で。 スイスイいける系のワインなんで、あっという間に無くなった。
記憶通りではあるけど、マル一本飲んだ時と比べると相対的に弱い印象。
(75点)レストラン「ラ・ルーヴル」にて

メインの魚は

イサキのポワレ 茄子のピュレと野菜のチップ添え

Bourgogne Chardonnay 1997
ブルゴーニュ シャルドネ 1997
P. Matorot
P.マトロ
Blanc
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
2000/06/03 ゴトー酒店
もう一本の白は、ブルゴーニュの主力品種シャルドネ。
色はやはりこちらの方が濃い。香りも樽があったりしてこちらの方が強め。味もこちらの方がしっかりしている。 バランスも良くて十分オッケーなんだけど、 ちょっと香りに水道水っぽい香り(カルキ?)がしてみたり、 味わいのしっかり感がちょっと鈍重に感じられたりして、 僅かに師範の嗜好とはずれた感じが残念。
自宅とかで普通に飲んだら結構美味い白だと思うんだけどね。 なんだかこういう席ではアラ探しをするような気分になってイケマセン。
(75点)レストラン「ラ・ルーヴル」にて

メインの肉は

子牛ロース肉の香草パン粉焼き フルムダンベールチーズのソースで
ワインは赤へと。

Bourgogne Pinot Noir 1997
ブルゴーニュ ピノ・ノアール 1997
Hudelot-Noellat
ユドロ・ノエラ
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
2000/06/03 ゴトー酒店後藤酒店
赤は、せっかくだから比較試飲、ってことで、どちらも1997年、ピノ・ノアール、ACブルゴーニュ。 ACブルゴーニュったってそこいらの安ACブルゴーニュとはちょいと違ったいいやつみたい。 一本目はユドロ・ノエラという名門ドコロの造り手のもの。
明るく綺麗な紫色で、非常に健全、といった感じの色。 香りも華やか。ちょっと前面にプロパンガスっぽさがあるのがイマイチだけど、 その向うに木苺っぽい香りとかがトグロを巻いてる、って感じ。 味もオッケー。若い割にはトンガッた感じが無くて、かつ頼りないわけでもなくて、 非常に良いバランス。
ACブルゴーニュ侮れず、ってな印象であります。
(80点)レストラン「ラ・ルーヴル」にて

Bourgogne "Les Bons Battons" Cuvee Speciale 1997
ブルゴーニュ "レ・ボン・バトン" キュヴェ・スペシアル 1997
Philippe Leclerc
フィリップ・ルクレール
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
2000/06/03 ゴトー酒店後藤酒店
本日一番期待していた一本、フィリップ・ルクレールの"レ・ボン・バトン" ゴトー・スペシャル・キュヴェ。 ACブルゴーニュながらガッツ溢れる造りで、 師範もお気に入りのレ・ボン・バトンだけど、 それのスペシャル・キュヴェですから期待しないわけにはいきません。
ユドロ・ノエラと比較すると、かなり青みが強くて濃い色。 香りも強い。後藤さんの話によると、新樽2:旧樽1の割合でブレンドしたらしいんだけど、 なるほど樽香もバンバン。 で、飲んでみると…固い。渋味がギッシリしててとっても武骨な印象。 グラスの中で時間が経つと、香りは開いてカラメルみたいな甘い感じになってくるんだけど、 味の方は固いまんま。
飲み頃はまだまだ先なんでしょうね。 こういう「一杯だけ」的な席では固いうちに飲み干してしまいます。
(78点)レストラン「ラ・ルーヴル」にて

Pommard 1985
ポマール 1985
Pierre Gaunoux
ピエール・ゴヌー
Rouge
Pommard
ポマール
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
2000/06/03 ゴトー酒店後藤酒店
このポマールは前回飲んだのと同じ物。 普通は同じ物だとつまんなく感じる師範だけど、 このワインはもういっぺん飲んでみたい気がしてたんで嬉しい限り。 あ、このワインの造り手として表記してある"ピエール・ゴヌー"って方はまだちっちゃなお子さんで、 実際に作ってるのはジャン・ミシェル・ゴヌーさん。税金だかなんだかの問題でそうしてるんだとか。
で、前回と同じでやはりとーっても美味いブルゴーニュでした。 アプリコットの砂糖煮みたいな香りと味で、とても柔らか。 (蔵出しゆえか)15年も経ってるのにちっともヘタってなくて元気バンバン、 前2本の若者達との力勝負でも負けない、って感じ。
やっぱり美味い。二度目だから驚き点の分、差をつけてるけど。
(88点)レストラン「ラ・ルーヴル」にて

デザートは

いちじくのコンポートとココナッツのシャーベット

ひととおりワインを飲み終えた後、後藤さんから、

Marc de Bourgogne 1979
Simon Bize & Fils
のサービスがありました。
こんな年代物かつ名門ドコロのマールなんて初めて。 綺麗な琥珀色、透き通るような香りと味わいで、脳天に染み渡る美味しさでありました。

というような会。皆様お疲れさまでした。


1日(木)

Copertino Riserva 1995
コペルティーノ リゼルヴァ 1995
Francesco Colucci
フランチェスコ・コルッキ
Rosso
Copertino
コペルティーノ
Puglia (Italia)
プーリア (イタリア)
\8902000/04/26 カーヴ・ド・リラックスリラックス
最近ワインを開けると一本飲みきることが多いんで、今日は敢えて明日に半分残す心構えで …っていうか、暑かったからワインの前にビールを楽しんじゃった、ってのがその主たる理由。 選んだワインは、イタリア半島の長靴のかかとにあたる部分、プーリア州のワイン。 どういうワインなのか全く情報無しで。
さすがはリゼルヴァらしく、かなりガーネット色がかった熟成感のある色。 香りもちょっと驚き。香りの雰囲気自体はイタリアっぽいんだけど、 樽香と果実香の溶け込み具合がこの値段のイタリア産ではちょっと得られないような落ち着き具合。 味も香りの印象通り。結構熟成してて、クターッとした感じ。 落ち着きの裏返しとして弱いといえば弱いんだけど、 小さいながらも酸味と渋味と甘味のバランスがとれてるんで印象はグー。
なんだかちょっと良い感じのボルドーにイタリアの人懐っこさをプラスアルファ、って感じ。 万人受けはしないと思うけど、しっとり飲むには良い感じかな。 当初の予定通り明日に残すんだけど、明日にはちょっとヘタッちゃうんじゃないかな、 なんてちょっと心配。
71点自宅にて

先月分へ

by 師範