稽古日誌:2001年6月

ベランダに植えたバジルの芽が、3cmくらいのイモムシ達にかなり食べられてしまった。 怒り心頭に達したのは言うまでもないが、彼らはいったいどこから来たんだろう? 土は数年前に買ったビニール袋入りの培養土だし、 外から這って来るとは思えないし。


翌月分


30日(土)

本日は、友人N氏宅にて打ち合わせ 兼 食事会 兼 飲み会。 参加者は、N氏夫妻と御曹司、O氏夫妻、キーボードのM氏、プチ師範代、師範代、師範。
ワインは師範と、最近セラーを買ったO氏が持参。M氏は清酒を2本ご持参。 「獺祭」ってのともう一本。非常に華やかで香り高い、美味しい清酒でありました。

Gloria Ferrer "Royal Cuvee" Brut 1993
グロリア・フェラー "ロイヤル・キュヴェ" ブリュット 1993
Gloria Ferrer (Freixenet Sonoma Caves)
フレシネ・ソノマ・カーヴ
Sparkling
発泡
(USA)
(アメリカ合衆国)
\1,9802001/06/13 やまや渋谷店やまや
発泡ワインはいろいろあるけど、シャンパンの次に"シャンパン風"なのがカリフォルニアのスパークリング、 なかでもこの「グロリア・フェラー」は特にシャンパンっぽいんで師範のお気に入りアイテム。 でも、造り手のフレシネはシャンパンの造り手じゃなく、スペインでカバを造っている。 不思議なもんです。
色も泡の出方も非常にシャンパン風。 香りはかなり重い。良いシャンパンって、焼きリンゴみたいな甘く香ばしい香りがするんだけど、 このワインの場合は「バター抜きの焼きリンゴ」って具合か。 味も重め。スッキリサッパリというより、どっしりとした味わいが感じられる。
享楽的なレベルまではいかないけれども、この値段でこれくらい楽しめれば十分。
(78点)友人N氏宅にて

Chateau Lacaussade Saint Martin "Trois Moulins" 1998
シャトー・ラコーサード・サン・マルタン "トロア・ムーラン" 1998
Ch. Lacaussade Saint Martin (Jacques Chardat)
シャトー・ラコーサード・サン・マルタン (ジャック・シャルダ)
Blanc
Premieres Cotes de Blaye Blanc
プルミエール・コート・ド・ブライ・ブラン
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,9802001/05/20 酒のアトリエ 吉祥片岡物産
白は、師範には珍しくボルドー産を持参。 この造り手のワインは以前赤と稽古済みで、 非常に高い品質を感じたんで白も、って感じで。 それにしても重くてデカいボトルです。 普通サイズのスティル・ワインの中では、師範の知る限り一番重いボトル。
色はかなり濃い。よく熟れたレモンの皮の色。 香りは、最初「はぁ?」って感じ。鼻ではほとんど何の香りも感じられなくて、 口に含むとセメダインみたいな揮発油香と樽香が感じられる、って程度。 味わいも、なんだか中心部分が抜けたというか、ドンシャリな感じの味。 「こんなはずじゃぁ…」と思ってたんだけど、 時間が経って温度が上がってくるとかなり好転。 抜けていた中音域が厚くなってくるし、香りも鼻で感じられるようになるし。
冷しすぎたのか若かったのか分からないけど、抜栓直後はホントに頼りないワイン、 時間が経つとかなりイケてるワインに変化。 変化すること自体は面白いけど、もう少し大人数で飲んでた場合 つまんないうちに飲み終えた、なんてことになってしまうかも。
(76点)友人N氏宅にて

Saintsbury Carneros Pinot Noir 1997
セインツベリー カーネロス ピノ・ノアール 1997
Saintsbury
セインツベリー
Red
Carneros (USA)
カーネロス (アメリカ合衆国)
\2,9802001/06/13 やまや渋谷店やまや
O氏がブルゴーニュを持参するってことだったんで、師範はカリフォルニアのピノを持参。 セインツベリーは、ブルゴーニュ好きの二人組が始めたピノ・ノアールとシャルドネ専門のワイナリー、 とのことで、カリフォルニアのなかでもかなり評判の高い造り手らしい。
うーん、良い意味で唸ってしまうワイン。 カリフォルニアのピノって、ちょっと濃すぎたり甘苦い雰囲気があったり、 なんとなくオーバーな化粧を感じるものが多いんだけど、このワインは違う。 少なくとも師範にはこのワインから"カリフォルニア"を感じることは不可能で、 かなり良く出来たブルゴーニュとしか思えない。 やや濃いめだけど綺麗さを失わない赤紫色、 樽も感じるけどメインとしては木苺のようなフルーツの雰囲気いっぱいの香り、 スムーズかつ充実したバランスの良い味わい、 どれをとっても高級ブルゴーニュと遜色無い。
いやはや恐れいった。 安ワイン道場守備範囲の価格で、これだけ高品質なワインにはなかなか出会えないと思う。 米国侮り難し。
(86点)友人N氏宅にて

Beaune Chouacheux 1996
ボーヌ・シュアシュー 1996
Louis Jadot (Domaine des Heritiers Louis Jadot)
ルイ・ジャド (ドメーヌ・デゼリティエ・ルイ・ジャド)
Rouge
Beaune 1er Cru
ボーヌ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
O氏より やまや
O氏が持参されたのは、ジャドのボーヌ1級で自社畑のもの。 長距離の移動後即抜栓という、 ワインにとってはあまりよろしくないとされる状態での抜栓と相成ったわけですが…
グラスに注いですぐは、かなり凝縮感と複雑味があってとっても良い感じ、さすがはジャドの自社畑、 って雰囲気だったんだけど、ちょっと時間が経つと酸味中心でスーっと線の細いワインへと変化。 それはそれで綺麗な感じだし、多分「エレガンスを感じる」と言われるワインはこういうモノなんだろうとは思うけど、 師範的にはちょっぴり物足りない方向への変化。
今回の対決は米国に軍配、であります。
(80点)友人N氏宅にて

Carruades de Lafite 1996
カリュアド・ド・ラフィット 1996
Ch. Lafite Rothschild
シャトー・ラフィット・ロートシルド
Rouge
Pauillac
ポイヤック
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
O氏より 大酒販
O氏が持参されたもう一本は、ボルドー一級の筆頭、泣く子も黙る名門「シャトー・ラフィット・ロートシルド」 のセカンド、カリュアド・ド・ラフィット。ディスカウントみたいな店でかなり安く買った、とのこと。
色はかなり濃くて、やっぱりボルドーだなぁ、って感じ。 香りと味も、しっかりボルドー。 消し炭のようなイガラっぽい系の香りと、 同じ葡萄品種を使ってもチリとかとはどうしてこうも違うんだろ、って複雑さを持った味。 ただ、惜しむらくは、それらの骨格はしっかりしてるんだけども、 いかんせん生真面目な雰囲気。 太い柱で厚い壁の部屋だけど、絵画や花は一切飾られてない、というような感じ。
ま、セカンドとはいえやっぱり1996じゃ早いのかな、と。 これからいろいろと飾られていくんでしょう。 デキャンタに移せば良かったのかも。
(78点)友人N氏宅にて

というような会でありました。
そら豆、イワシ、タコ、ピザ、どれも美味かった。ホント腕を上げたと思うっすよ>N氏


28日(木)

Diego de Almagro Reserva 1995
ディエゴ・デ・アルマグロ レセルバ 1995
Felix Solis
フェリックス・ソリス
Tinto
Valdepenas
バルデペーニャス
Valdepenas (Espana)
バルデペーニャス (スペイン)
\8802001/05/20 酒のアトリエ 吉祥スマイル
本日のワインは、まだ「白ワイン・マイブーム」が訪れる前に購入したスペイン産赤。 安スペイン赤のヤニ臭さが苦手な師範だけど、レセルバ・クラスになるとちょっと話が変わってくるだろうし、 裏ラベルに『オーク樽で熟成された…』なんて書いてあるんで、ちょっと期待して。
色は比較的薄め。薄いと言っても頼りない薄さじゃなくて、ブルゴーニュみたく内容のありそうな薄さ。 ちょっぴりオレンジがかってて、熟成が感じられる色。 香りもなかなか。若干ヤニ臭さとか軟膏みたいなケミカル系の香りはあるけど、 樽香もしっかりしてるしイヤな雰囲気は感じられない。 味もまずまず。キーワードとしては"熟成"かなぁ。 酸味がメインで渋味はこなれてて、ほんのりと甘味も感じられる。 パワーは大したことないけど、スムーズな印象の強い味わい。
結果、期待通り、というか期待よりちょっと上の内容。 本道場では好き嫌いを基準に考えるんで、あんまり高得点ではないけれども、 こういう雰囲気が好きな人にはコストパフォーマンス的に相当イケるワインだと思う。
72点自宅にて

26日(火)

Devon Hills Colombard Chardonnay 1997
デヴォン・ヒルズ コロンバード シャルドネ 1997
Devon Hills
デヴォン・ヒルズ
Blanc
South Eastern (Australia)
サウス・イースタン (オーストラリア)
\6312001/06/16 関内サンタムールカツミ商会
ますます蒸し暑い日々。白ワイン・マイブームの師範ゆえ、こういう日は迷うこと無く白をチョイス。 選んだのは豪州産の白で、品種はコロンバードとシャルドネ。 "コロンバード"って初耳の品種だけど、ベタッと甘く無ければ良いなぁって感じで。
色は当然薄め。1997と、このランクにしてはやや古めなせいか、ややダークな感じの黄色。 香りは弱い。弱いだけじゃなくて古くさい。 何の香りがするかと問われれば返答に困るんだけど、 敢えて喩えれば古箪笥とか干し柿とか(全然脈絡無し)。 味もダメダメ。口に含んだ瞬間ストンと落ちる頼りなさ。 後味には「ワイン飲んでたんだっけ?」って程度には気配が残るけど、 トータル的には酸味以外はほとんど影をひそめた薄っぺらな雰囲気。
後半さらにダメさは増して、例によって氷を入れたりジュースで割ったりして消費。
劣化してるんだかどうだかわからないけど、少なくとも美味くはないことは確か。 こういうのを飲んじゃうと"安ワイン魂"が萎えちゃうよなぁ。 …で、"コロンバード"ってのはどんな品種だ?
読者な方から、
Colombard(仏語読み=コロンバール)
“コニャック、アルマニャックの原料、または米、豪、南アで栽培されているワイン用ブドウ”
と教えて頂きました。感謝感謝。
38点自宅にて

24日(日)

Bourgogne Pinot Noir 1997
ブルゴーニュ ピノ・ノアール 1997
Jean Grivot
ジャン・グリヴォ
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,0802001/06/23 清水ヶ丘 モンマートすずきやラック・コーポレーション
本日のワインは、名門「ジャン・グリヴォ」のACブルゴーニュ。 このワインを見て『なーんか最近見たような…』と感じられた方、 アナタはチャッキチャキの"安ワイン道場マニア"です。 実は先週の日曜に1998と稽古してます。 プチ師範代を連れての散歩中、近所の酒屋でコレを見つけたんで、 ヴィンテージが1年違うとどう違うのか、輸入業者が違うとどう違うのか興味があったんでゲット。 それにしても、普通の酒屋でこういうワインがこういう値段で買えるようになって、 なかなか嬉しいもんであります。
色的には、1998とあんまり差は無いような気がする。比較的濃い目で、赤みが強くて。 香りはさすが。木苺っぽいフルーツの香りと革のような動物的香りが、 なかなかのボリュームで感じられる。ここらへんも1998と大差ない感じ。 1998と違いがあるとすれば味かなぁ。 非常にスムーズで、口の中にスーッと入ってくる感じは、1年余計に歳を取った成果かな、と。 全体にバランスが取れれて、なんら引っかかるところ無く飲める。 贅沢なことを言えば、そのスムーズさゆえに存在感が薄らいで感じられるところか。
やっぱり1年古いと1年古いなりの結果を出すなぁ、と。 でも、だから嬉しいかと言われれば、荒さとも取れる存在感が無くなって、 若いモン好きの師範としては甲乙付け難いな、と。
77点自宅にて

23日(土)

Chase-Limogere Brut N.V.
チェイス・リモジェール ブリュット (ヴィンテージ無し)
Chase-Limogere
チェイス・リモジェール
Sparkling
発泡
Madera
マデラ
California (USA)
カリフォルニア (アメリカ合衆国)
\1,3202001/06/07 デリバリー・ワインサントリー
本日の食事は、アナゴとか野菜とかの天婦羅。 「安ワイン道場掲載1300本目」というプチお祝いでスパークリングをチョイス。 このワイン、買うときは気付かなかったんだけど、実は一年前に稽古済み。 とは言えその時は一杯だけだったんで、今回きっちり稽古を付けるつもりで。
色は非常に薄め、ほぼ無色に近いレモン色。 泡立ちとかキメも細かさはまぁ普通かな。 香りに個性は感じられない。単なる白ワインの香りと言うか、 重めのシャンパンにありがちなイースト香とか、 高級シャンパンにありがちな焼きリンゴ香とかは一切感じられない、なんとも普通の香り。 味は、甘酸っぱくてほろ苦い。 濃さはそこそこだけど、雰囲気としてはシャンパンとはかなり異質。
カリフォルニアのスパークリングって、「これってシャンパーニュ?」と思うような出来のものが多いし、 実際それを期待したりするんだけど、このワインはかなり違う。 カバやスプマンテのように、シャンパンとは全く違う世界を感じる。 甘酸っぱくてほろ苦い味わいは、 ちょっと不良のハイスクール・ボーイが、 ポニーテールの彼女とシーサイドのバーで飲む、そーんな感じ。
69点自宅にて

21日(木)

Saddle Mountain Chardonnay 1999
サドル・マウンテン シャルドネ 1999
Saddle Mountain
サドル・マウンテン
White
(Australia)
(オーストラリア)
\5002001/06/13 やまや渋谷店やまや
帰宅12時、よって12時過ぎての抜栓。半分は明日に残す覚悟。 こういう時に選ぶワインって、(安ワインを蔑視するわけじゃないけど) やっぱ最底辺くらいに安いヤツをチョイスします。 この造り手の白は、ほぼ一年前リースリングと稽古済みだけど、 かなりイケてない評価。 でも、「やっぱニューワールドの激安はカベルネ/メルロー/シャルドネの著名品種に限る」 って気もしてるんで、それはそれとして稽古。
色は比較的濃い目。色調はレモン色と古びた畳の中間くらいの色合いかな。 香りは弱め。特に温度下げすぎてると更に弱い。 それでも、口に含むとシャルドネらしいナッツのような香りと樽の雰囲気が感じられる。 味も…敢えて悪い点は見つからない。 ただ、普通の良さげなワインって、あたかも放物線を描くような存在感曲線軌跡を口の中に残すんだけど、 このワインに関しては、その放物線の幅は同じでも高さが低い。 下手をすれば頂点が凹んでんじゃねぇか、というくらいの印象。
温度が上がってくると、香りの欠落もあまり感じず、放物線頂点の凹みもやや改善。
失礼ながら、思ったよりもずいぶん好印象。 500円だったら、これくらいあれば十分かな、と。 時間的に全部は飲めなかったんで、半分は明日飲むことに。
翌日飲んで、やっぱりそこそこイケてるワイン。この点数は極めて妥当。
70点自宅にて

19日(火)

Sylvaner 1998
シルヴァネール 1998
Dom Viticole de la Ville de Colmar
ドメーヌ・ヴィティコール・ド・ラ・ヴィル・ド・コルマール
Blanc
Alsace Sylvaner
アルザス・シルヴァネール
Alsace (France)
アルザス (フランス)
\7572001/05/27 サンタムールカツミ商会
本日の白は師範の好きなアルザス産。 でも、フランスにおける(ラングドック地方以外の)他のワイン産地の例に漏れず、 アルザスも3桁となるとかなり苦戦が強いられるような気がしている。 このワインもバッチリ3桁、さていかなる具合であるか、と。
色は当然ながら薄め。傾向としてはレモン色系の色合い。 香りも当然のように弱い。ちょっぴり柑橘系、ちょっぴり花屋さんの香り。 奥の方には、漬物というか野菜捨て場というか、野菜の生臭さプラス唾液臭いような香りがある (唾液に"香り"ってのも変な表現だけど)。 味は比較的しっかり。甘味が若干強めだし、まろやか感はなくて四角四面ではあるけど、 ペラペラワインとは一線を画す内容ではある。
アルザスの華やかさとか楽しさは望むべくもないけど、 値段を考えればそこそこイケてる部類に入ると思う。
69点自宅にて

17日(日)

Bourgogne Pinot Noir 1998
ブルゴーニュ ピノ・ノアール 1998
Jean Grivot
ジャン・グリヴォ
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,9802001/06/13 やまや渋谷店やまや
本日は父の日。ねぎらう側のプチ師範代はなんらサービスしてくれる風では無いけれども、 夕食は「肉豆腐」「イワシのマリネ」「スペアリブのトマト煮込み」とちょっと豪勢。 というわけで、ワインもちょっぴり高級品、 名手「ジャン・グリヴォ」のACブルゴーニュ。 初稽古な気がしていたんだけど、実は遠い昔に1994を一口だけ稽古済み。 個人的には辛目の点数だったけど、周りの評価は高かったみたい (「Vosne-Romaneeより上だ」とした人も多かった)なんで、結構期待できるかも。
色はやや濃い目。それでもブルゴーニュらしさを失わない赤みの強い濃さ。 香りはなかなかナイス。ボリュームも結構あるし、 木苺みたくキュートなフルーツの香りとゴム革的な香りが渾然一体。 味も非常にスムーズ。惜しむらくは渋味がまだまだ若くて、 口の中で渋味の粒子だけがコロコロと通り過ぎていく感じがあるのが残念。
時間が経ってもほとんど雰囲気は変わらず渋味健在。まーだまだ若いのかな?。
ACブルゴーニュとは思えないほど、洗練されたブルゴーニュらしさを持ち合わせたワイン。 やっぱ造り手ですわね、ブルゴーニュは。
77点自宅にて

16日(土)

Los Vascos Sauvignon Blanc 2000
ロス・バスコス ソーヴィニョン・ブラン 2000
Vina Los Vascos (Dom. Barons de Rothschild (Lafite))
ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルド (ラフィット)
Blanc
(Chile)
(チリ)
\1,1202001/06/07 デリバリー・ワインサントリー
やたらに濃くてぶっきらぼうな田舎ワインが多いチリの中で、 ラフィットの息がかかっているゆえか、やや洗練されて「都会派」との呼び声が高いロス・バスコス (って、師範が勝手にそういう印象を持っているだけかも)。 赤は幾度か飲んだことあるけど白は無かったんで、 白がマイブームの昨今、稽古してみるか、って感じで。
色はかなり薄く若い感じで、まったくもってレモン色という表現そのままの色。 香りは、まず顕著に感じるのはレモンを主体とした柑橘系の香り。 ソーヴィニョン・ブランって、草とかハーブとかの香りがすると言われているけど、 このワインを飲むと確かにそういう雰囲気も感じられる。 味も悪くはない。ちょっと炭酸のジリジリ感はあるけど、 濃さや酸味のバランスが良くてスルスル飲める感じ。
当初の印象通り、上品でフランス風で、ソーヴィニョン・ブランとはなんたるか、 ということを知るには極めて相応しいワイン。 下手なボルドー産白を飲むより、こっちのほうがよりボルドーらしいかも。
72点自宅にて

15日(金)

Cono Sur Pinot Noir 2000
コノ・スル ピノ・ノアール 2000
Vina Cono Sur
ビーニャ・コノ・スル
Tinto

Rapel Valley (Chile)
ラペル・バレー (チリ)
\6802001/05/13 西武百貨店 東戸塚店スマイル
ちょっぴり久しぶりの赤。というわけで「リハビリ」の意味も含め、味わい的にも軽そうで、お値段的にも軽いチリ産のピノ・ノアール。 なんだかとってもモダンでシャレたラベルだけど、 中身的にはコレの2000年度版なんですかね? だとすれば1999はイマイチだったんであんまり期待できないかもだけど。
色は普通の濃さ(ってことは南米としては薄め)ながらもやや赤みが強い気配があって、 ピノ・ノアールらしい色ではある。 香りは、ゴム/革系が主体で、1,000円くらいのACブルゴーニュにありがちな雰囲気ではあるけど、 青臭い感じはどっちかというと南仏風。 味はかなりイマイチ。基本線は甘苦くてギシギシガチャガチャしている。 とりわけ悪印象なのが苦みで、ちょーっと飲み進めるのには抵抗がある感じ。
なんだかとっても雑味が多い気のするワイン。 「チリのピノはピノ・ノアールではなくピノタージュ」という自説を更に確信してしまう。
53点自宅にて

13日(水)

Macon Villages 1999
マコン・ヴィラージュ 1999
Dom. des As
ドメーヌ・デザ
Blanc
Macon Villages
マコン・ヴィラージュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,0292001/05/27 サンタムールカツミ商会
白、白、白!、この時期やっぱり白ですわ。というわけで、本日のワインはマコン・ヴィラージュ。 このアペラシオンかつ同じヴィンテージ、でも造り手は別のワインを、 最近門下生から推薦されたんで、 なんとなく飲みたさ感がつのっての稽古。
色はかなり薄い。レモン色と言うより刈りたての稲ワラみたいな色。 香りは弱い。でも、 ゴムみたいな革みたいな、華やかさとは別方向で落ち着いた傾向の香りがあって、 飲み込んだ後の残り香にピーナツみたいな香ばしさがあって、 雰囲気としては明らかにブルゴーニュのシャルドネ。 味も、かなりこぢんまりはしてるんだけど、バランスは悪くなくてスルスル飲める。
弱いと言えば弱いし頼りないと言えば頼りない、概ね価格相応な白ワイン。 でも、梅雨どきに鯵の煮付けとかを相手に飲む酒はこんなんで良いと思う。
69点自宅にて

12日(火)

Maison de la Concorde "Cape Vin Blanc" N.V.
メゾン・ド・ラ・コンコルド "ケープ・ヴァン・ブラン" (ヴィンテージ無し)
KWV
KWV
White
(South Africa)
(南アフリカ)
\5002001/05/20 酒のアトリエ 吉祥国分
本日のワインは、南アフリカで(多分)最大のワイナリー"KWV"の、 (多分)輸出用としては最廉価版の白。 急激に「白を購入せねばブーム」に取り憑かれると、 こういう冷静に考えればイケてるはずのないワインを買っちまったりしちまってます。
色は案外濃い目。レモン色よりやや夏ミカン色に近い感じ。 香りは予想外にシッカリ。基本的には甘〜い香りなんだけど、涼やかさもあってなかなかの香り。 でも、味がイケマセン。とにかくミョーに甘い。 この値段で濃い目の味って事実は凄いけど、 なんだか造られたようなトロ甘い感じが不気味さを感じさせて、スカスカとは飲めない気分。
イタリアとかの安い白みたいに、値段が安けりゃ内容も薄っぺら、というんだったら理解できるけど、 このワインは意に反して濃いんだよなぁ。 気のせいかもしれないけど甘味に違和感があったりするんで、強烈に補糖してるような印象を受けるけど。 まぁ、補糖があるにせよ無いにせよ、こういうバランスのワインは師範は苦手。
49点自宅にて

10日(日)

Auxey-Duresses "Chateau de Citeaux" 1996
オークセイ・デュレス "シャトー・ド・シトー" 1996
Dom. Philippe Bouzereau
ドメーヌ・フィリップ・ブーズロー
Blanc
Auxey-Duresses
オークセイ・デュレス
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\3,800)2001/05/05 ゴトー酒店ゴトー酒店
昼間、プチ師範代のベビーカーを押して散歩してたら、 なんとなくゴトー酒店へ到着。 Gotofatherから『この前買ったのまだ飲んでないねぇ』 と言われたんで、ほんじゃあ、ってことで本日飲むことにしたワインが、このゴトー・スペシャル・キュヴェ。 「新樽熟成」「無濾過」と書かれたステッカーが貼ってあって、気合の程が伝わってくる。 こういう高級ワインはなかなかキッカケが無いと飲めないんだよなぁ。 特に「自宅で3,000円以上の白を一人で」飲むのは初めてかも(違うかも)。
色はあまり濃くないレモン色。でも、粘性が高いというかトロッとした感じが明らかで、いかにも高級品。 香りも高級。まず感じるのはしっかりした樽香。 スコッチウィスキー的でもなく材木屋的でもない、喩えて言えば漬物樽的な樽香。 樽以外にも蜜香や南方系の花のようなゴージャスな香りもあって、なかなか複雑。 味は、口に含んだ瞬間はフワッとした甘味を感じて、 口の中で時間が経つと酸味がドーンと押し寄せる感じ。 また、酸味と同時に苦みに近いような刺激的な味わいも感じられる。
香りは素晴らしい。まろやかで複雑で、文句の付けドコロが無い出来栄え。 飲み飽きもしないし、無闇に樽の効いた白が苦手の師範もこのワインならオッケー。 でも、味がちょっとガチャガチャしているのが残念。 もっと熟成させるともっと落ち着いた感じに変化するのかなぁ。
81点自宅にて

9日(土)

Chateau Fleur du Roc 1998
シャトー・フルール・デュ・ロク 1998
Ch. Fleur du Roc (Jean-Pierre Denamiel)
シャトー・フルール・デュ・ロク (ジャン・ピエール・ドナミエル)
Rouge
Saint-Emilion
サンテミリオン
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,3802001/05/03 カーヴ・ド・リラックスリラックス
季節柄というか計画的調整というか、 現在の道場在庫におけるカベルネ・ソーヴィニョンやメルローやシラーみたいな、 ミッチリ重そうな系のワインはこのワインが最後。 今年は良い感じでワインの「コロモ替え」が出来ております。 といっても在庫なんて10本強程度なんで、1ヶ月程度では大抵飲んでしまう早いローテーションではあるんだけど。
色は思ったより薄めか。リーデルのボルドー用グラスに注いでも、透かせば向うがかすかに見えるくらいの濃さ。 香りはさすがにボルドー風。焼けた木の匂いと土の匂いをまず感じて、果実の香りが後。 こういう風に、葡萄から出来た飲み物であることを一瞬疑わせるような香りのワインって、 なんだかんだ言ってボルドーならではだと思う。 味は思ったより軽め。パンチよりもバランスで勝負するというか、 ワイン自体を楽しむというよりワインを含めた食事全体の底上げが出来るタイプ。
これはこれで良いとは思う。値段相応のパフォーマンス。 でも、お店で推薦されてたってこともあって、もう一歩上の存在感を期待していたことは確か。
71点自宅にて

8日(金)

Cotes du Rhone Blanc "Monceny" Reserve Speciale 1998
コート・デュ・ローヌ・ブラン "モンスニー" レゼルヴ・スペシアル 1998
Alexandre Croix
アレクサンドル・クロア
Blanc
Cotes du Rhone
コート・デュ・ローヌ
Cotes du Rhone (France)
コート・デュ・ローヌ (フランス)
\7282001/05/27 サンタムールカツミ商会
ようやく道場の在庫も白の方が多いラインナップに。 こうジメジメした日は軽めの白に限ります、ってことでローヌの白をチョイス。 700円ちょっとにしては「レゼルヴ・スペシアル」とか書かれているし、 ボトルの雰囲気もなんとなく高級げ。品種は"クラレット"と"グルナッシュ・ブラン"というあまり馴染みの無いもの。
色は薄めで、やや赤みの強い色調。 香りも弱め。そのまま嗅いでたらほとんど何の香りもしないんだけど、 くるくるとスワリングすると、沈丁花のようなキュートな花の香りと、 スイカやメロンのようなちょっと生グサ系の果物の香りが出てくる。 味も弱い。とことん弱い。バランスは悪くなさげなんだけど、 あまりにミニチュアでバランスの善し悪しさえも判然としない雰囲気。
いくつかの要素はなかなか良い感じなんだけど、とにかく全体に弱い。 スッキリサッパリと飲む分には一向に差し支え無いといえば無いんだけど、 チラリと垣間見える良さげな雰囲気があるだけに、それがシッカリと得られないフラストレーションを感じてしまう。
69点自宅にて

6日(水)

Tortoise Creek "Les Amoureux" Merlot-Cabernet 1999
トートワズ・クリーク "レザムールー" メルロー・カベルネ 1999
Les Producteurs Reunis U.C.C.
レ・プロデュクトゥール・レウニ U.C.C
Rouge
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\7902001/05/03 カーヴ・ド・リラックスリラックス
本日のワインは、お店でも結構お勧めらしい南仏産。 以前にシャルドネ・ヴィオニエを飲んでいるけど、 若干ストライクゾーンをハズしてはいるものの濃さは十分だったという印象。 今日は戦略的に半分しか飲まず明日に持ち越す予定なんで、 そういう濃くてジャジャ馬なワインが良かれ、と思いチョイス。
まず色が青く濃い。この時点で明日への体力があると確信。 香りはあんまり強くない。若いカベルネにありがちな青臭いような香りが中心 (品種のバランスはメルロー70%/カベルネ・ソーヴィニョン30%らしい)。 味は予想通り堅い。渋味ギッシリで酸味がキューンと来る感じ。
値段的にはそこそこ合格レベル。でも、このワインの本領発揮は明日でしょう、ってことで期待しつつ半分残した。 多分明日の稽古も追記するんで、乞うご期待って感じ。
翌日、何ら好転した気配無し。っていうか昨日は良い点数付けすぎた気がする。ゆえに2点減点。
69(−2)点自宅にて

5日(火)

Don Simon Seleccion 1998
ドン・シモン セレクスィオン 1998
J.Garcia Carrion
J・ガルシア・カリオン
Tinto
(VdM)
ビーノ・デ・メーサ
(Espana)
(スペイン)
\5002001/05/20 酒のアトリエ 吉祥スマイル
このワインを買った後、飲む前からヤバいなぁと思ってはいた。 とにかく師範は安スペインのヤニ臭さが嫌い。 「ヤニ臭さ」といっても、煙草の香り自体が嫌いなわけじゃないんだけど (って言うか、葉巻の香りとか、紙巻でもジタンとかゴロワーズの香りとかは好き)、 水を湛えた灰皿に吸い殻がいくつも入っている水溶液のような、 とにかく廃棄物としての「ヤニ臭さ」が嫌い。 そういう嗜好がありつつ、スペイン産の安ワインを買ってしまう己の愚かさが身に染みつつ稽古。
色はまぁ普通でしょう。 香りも、かなりの弱さゆえ忌み嫌うべきヤニ臭さもトーンダウン。 確かに臭いっちゃ臭いんだけど、この位だったらまだまだ許容範囲。 味は特に特筆すべき点はない。この値段相応の軽さ、軽薄さ。 って言う感じで、楽しむべき点の欠如ゆえ素で一本飲むのはかなり苦労するけど、 かといって炭酸飲料で割らなきゃ飲めないって程でもなく、 氷を入れてオンザロックで飲めば結構スカスカ入る感じ。
激安スペインは個人的にイマイチと感じる。 「安ワイン道場」の看板を掲げる以上、 安ワイン天国スペインのお手頃ワインを好きになるに越したことは無いと思うけど、 実際美味くないモンは美味くない。それはどーにも曲げられない。
51点自宅にて

3日(日)

Cote de Nuits-Villages 1996
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ 1996
Vincent et Denis Berthaut
ヴァンサン・エ・ドニ・ベルトー
Rouge
Cote de Nuits-Villages
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,9602001/05/19 横浜君嶋屋横浜君嶋屋
気持ちの良い初夏の風が吹き抜ける今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか? …というわけで本日のワインは、ぎりぎり3,000円以内で師範的には高級な部類に属する、 近所の酒屋「横浜君嶋屋」さんが独自に輸入しているブルゴーニュ・ワイン。 全然聞いたこと無い造り手だけど、 あえて直輸入するにはそれなりの理由があるんでしょう、ってことでちょっとバクチ購入。 最近急に暑くなったんで、ちょっと口漏れさせてしまったんだけど、 漏れてキャップシールの中で固まりかけた液体がなかなか良い香りで、 開ける前から期待大。
色はなかなか綺麗。濃さほどほどで、"ガーネット色"と言うんでしょうか、 赤みの強い紫色。 香りも良い感じ。ボリュームとかは普通だけど、 梅とか杏とかみたいなキュンとする香りと、 皮革製品みたいなニューっとした香りがあって、いかにも良さげなブルゴーニュの雰囲気。 味も、色や香りの雰囲気を裏切らない。 飲み口スムーズで、酸味と渋味のバランスが良い。 これであと甘味があれば良いなぁ〜と思ってたんだけど…
時間が経つと出て参りました、ほのかな甘味。 樽から来る甘い香りも出てくるかなぁ、と思ったんだけど、それは無し。
端正なブルゴーニュ。いたずらに濃さを追うでもなく、樽のマジックを使うでもなく、 非常に真面目かつ素直。 師範も襟を正して楽しんだ。でも、個人的にはもちょっと享楽的な方が好きかなぁ。
78点自宅にて

2日(土)

Vin Fou Chardonnay "Blanc de Blancs" Brut 1998
ヴァン・フー シャルドネ "ブラン・ド・ブラン" ブリュット 1998
Henri Maire
アンリ・メール
Vin Mousseux
発泡
Jura (France)
ジュラ (フランス)
\9802001/05/03 カーヴ・ド・リラックスリラックス
一人で発泡ワインをまる一本飲むのは、道場では珍しい。 それだけでなく、ジュラ産のスパークリングなんてそもそも珍しいし、 ブルーのボトルのフランスワインも珍しいし、 1,000円以下なのにヴィンテージ付きの発泡ワインってのも珍しい。 珍しずくめのワイン。
色は軽めのシャンパン風だけど、泡立ちは御本尊に比べるとかなり少な目。 香りは、それと知らずに嗅げばコッテリ系の白ワインかなぁ、って感じ。 シャンパンにありがちなモロミみたいな雰囲気は皆無。 味はシャンパンとは相当違ってる。 酸味が堅くて苦みもあって、ちょっと険しい雰囲気の味。
思ったよりもしっかりした感じではあったけど、やっぱりシャンパンとはかなり隔たりがある感じ。 そういった意味ではニューワールドのスパークリングの方がシャンパン風だと思う。
69点自宅にて

1日(金)

Santa Helena "Seleccion del Directorio" Cabernet Sauvignon 1997
サンタ・へレナ "セレクシオン・デル・ディレクトリオ" カベルネ・ソーヴィニョン 1997
Vinos de Chile
ビーニョス・デ・チリ
Tinto
Curico Valley (Chile)
キュリコ・ヴァレー (チリ)
\1,0902001/05/03 カーヴ・ド・リラックスアサヒビール
久しぶりに重そうなチリワインなんぞを。 この時期、赤はどっちかというと軽快そうなものを選びがちなんで、 こういうワインの登場は少なめ。 サンタ・へレナのワインは、 廉価版のカベルネ・ソーヴィニョンでも結構好印象。
色はお約束のように濃い。トロリとした感じで、時間の経った静脈血のような重い色合い。 香りも重い。安チリにありがちな、カシスとインクがオンパレードな香りじゃなくて、 そこそこのボルドーにあるような消し炭や朽ち木といった雰囲気も併せ持った香り。 味も重めかなぁ。甘酸っぱさがメインなんで、重いといっても「うえぇ」って感じじゃないけど。
時間が経つと、香りが普通のチリっぽいストレートなものに変化。ちとガッカリ。
ちょっと高級なチリワイン、そのまんま。 なかなか美味いし、今回はあまり飲み飽きもしなかったんだけど、 造り手の個性とかそういうものはほとんど感じられないんだよなぁ。
73点自宅にて

先月分

by 師範