稽古日誌:2001年3月

ようやく暖かくなってきた。
ウィンタースポーツはやらないし、 乾燥肌で冬は痒い痒いな師範にとって、冬はとっとと過ぎ去って欲しい存在。そして春はウェルカム。 馬鹿騒ぎする花見は好きじゃないけど、しっとりと花を見つつ酒を飲むってのは大好きだし。


翌月分


31日(土)

En La Tradition 1999
オン・ラ・トラディスィオン 1999
Union de Producteurs Plaimont
プレモン生産者組合
Blanc
Cotes de Saint-Mont (VDQS)
コート・ド・サンモン (ヴァン・デリミテ・ド・クアリテ・シューペリュール)
Sud-Ouest (France)
南西地区 (フランス)
\6902001/02/24 カーヴ・ド・リラックスリラックス
久しぶりに師範が料理でも、ってことで魚屋に行ったらソイ(クロメバル)が美味そうだった。 それを買って来て中華風サラダとキノコ蒸しの2品を作ったんで、当然ワインは白を。
色は思ったより濃い目で思ったより赤め。5年目の畳表的な色。 香りも、弱いながらもなかなか良い感じ。工具箱を開けたような、なんともメカニカルな香りがするんだけど、 その香りって結構安くてイケてるワインに多い気がする。 味もそこそこ。おとなしいながらもバランス良くて、食事のお供には全く問題ない感じ。
先週飲んだが結構イケてなかったんで若干心配したけど、 幸いこれだったらオッケー。白のほうが良い出来だったのか、そもそも師範は白の評価が甘いのかは分からないけど。
71点自宅にて

30日(金)

Beaujolais Villages "Combe Aux Jacques" 1998
ボジョレー・ヴィラージュ "コンブ・オー・ジャック" 1998
Louis Jadot
ルイ・ジャド
Rouge
Beaujolais Villages
ボジョレー・ヴィラージュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,1802001/03/19 品川京急デパート酒売場兼松
最近ボジョレーを飲む機会が多い。 以前は、ボジョレーってなんとなく"安かろう悪かろう"なイメージがあって、 かつヌーボーのお祭り騒ぎもあんまり性に合わなくて、 「武士は喰わねど…」的な気分で飲む機会が無かったんだけど、 いくつか飲んでみたらやっぱり結構イケるのが多いな、と。 今日のボジョレーは名門"ルイ・ジャド"のヴィラージュもの。 ジャドのサブタイトル付きは結構イケることが多いんで、AOC以上の出来を期待して。
色は濃い。でもあんまり「青い」って感じは無くて若い高級ブルゴーニュ的濃さ。 香りはお約束のイチゴ香。 「ボジョレー=イチゴ香」を確認すべく、安いイチゴをツマミに飲んだんだけど、 確かにイチゴの香りがしますな。 それ以外にも革っぽい感じがあって、なかなか雰囲気のある香り。 味は、酸中心の素直な味。厚みとかはないけど、トゲっぽい雰囲気もなくてこぢんまりと優等生的味わい。
そこそこ美味い。そこそこ楽しい。 でも1,000円超えてるしなぁ。他では得がたい雰囲気であることは確かだけど、 手放しで喜べるほどの品質でもない。
70点自宅にて

27日(火)

本日は、なんとなく飲みませんか、ってことで飲み会。参加者は、
さとなおさん光弘さんとマダーム、 トモコ姐さんトビさん、 師範の6名。場所は六本木は防衛庁の前にある龍坊(ロンファン)というお店。 そんなに広くない(30席くらい?)店なんだけど、キッチンがガラス越しに見えて、なかなかピシッと締まった雰囲気。

料理は、7,000円のコースを頼んだんだけど、当日はアイスバインとアイナメがお薦めだということでそれをおり込んでもらうことに。 というわけで、食べた内容は以下。

前菜5種
アワビと貝柱のスープ
エビのチリソース煮
マコモ筍の揚げ物と上海白菜?の炒め物
揚げたアイナメのあんかけ
アイスバインの中華風
エビとニラの焼きまんじゅう
ココナッツプリンの揚げ物
デザート(杏仁豆腐・マンゴープリン・黒ゴマのアイス)

"ヌーベル・シノワ"というか、なるほど今ホットな中華料理ってのはこういうものなんだなぁ、って感じの料理。 特に、お薦めというだけあってアイナメは美味かったなぁ。あんかけなのにパリっと香ばしくて、中はしっとりしてて火の通し方が絶妙。

ワインは、赤が10種くらい、白とロゼが10種くらいのラインナップ。一部イタリア産があった以外はほとんどフランス産。 お値段的には非常に手頃で、ハウスワインはボトルで1,400円、一番高いもので7,300円、だいたい3,000円〜5,000円くらいが中心価格帯。 こういう値段のリストだとバンバン注文しちゃいます。

…ってことで、バンバン注文した結果が以下。

Blanquette de Limoux N.V.
ブランケット・ド・リムー (ヴィンテージ無し)
ROBERT (Carte Ivoire)
ロベール (カルト・イヴォワール)
Vin Mousseux
発泡
Blanquette de Limoux
ブランケット・ド・リムー
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
(\1,400)2001/03/27 龍坊出水商事
一本目は、やっぱり泡の出るワインを飲みたいなぁ、ってことで。 リストにはスパークリングは無かったんだけど、 ワイン・セラーの中にそれらしいボトルがあったんで「あれをください」って感じで注文。 店としては特に値段を設定してないらしく、値段を聞いても『あんまり美味しくないんでいくらでも良いです』 なんて超アバウトなお返事。というわけで、ハウスワインと同じ一本1,400円という破格値で出してもらうことに。
…というワインだったんだけど、色は思いのほかちゃんとしてるし、香りもそこそこあったりする。 泡立ちはほんの気持ち程度で弱いんだけど、ジリジリする感じはないしほんのり甘みが感じられてひっかかること無く飲める。
とにかく泡が出るワインであれば良し、ってな気持ちで飲んだんで、これはこれでオッケー。 店でこの値段で飲んだことを考えれば不満はありません。
(70点)六本木「龍坊」にて

Bourgogne Pinot Noir 1998
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 1998
Dom. Maroslavac Leger
ドメーヌ・マロスラヴァック・レジェ
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\3,000)2001/03/27 龍坊出水商事
いきなり赤へ突入。このワイン含め、安い方から4本を最初っから注文。 「軽そうなやつから順に」ってことで、まずは知らない造り手のACブルゴーニュから飲むことに。
色は綺麗。薄めではあるけど、とってもクリアな感じの赤紫。 香りは弱い。とーっても弱い。おもいっきり鼻を突っ込んでググーッと嗅ぐと、そこはかとなくピノ・ノワールの匂いがする、って程度。 「ワインの"ささやき"程度ですな」などと言い合っておりました。 味も弱い。雑味はなくてクリーンな感じなんだけど、いかんせん弱い。
華奢で弱々なワインでありました。でも、ある程度時間が経ったあと人様のグラスを嗅いでみたら、 案外香りが感じられたんで、時間をおけばそれなりに開いたのかも。
(66点)六本木「龍坊」にて

Moulin-a-Vent Vieilles Vignes 1999
ムーランナヴァン ヴィエイユ・ヴィーニュ 1999
Ch. Bonnet
シャトー・ボネ
Rouge
Moulin-a-Vent
ムーランナヴァン
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\3,200)2001/03/27 龍坊出水商事
赤の二本目は、上のピノ・ノワールと対比する意味もあってクリュ・ボジョレーを。 ピノ・ノワールとガメイだと、普通はピノの方が高級品種とされているんだけど、 「多分こっちの方が美味いよね」なんて言い合っておりましたが。
色はこっちの方が濃いです。でも、鼻で嗅ぐ香りは案外似たようなもの。若干ハズしたか、なんて思ってたけど、 口に含むとボジョレーらしいイチゴ風味がシッカリ。中華って、香りの強い料理が多いんで弱いワインだとかなり苦戦するんだけど、 このワインはそのイチゴ風味で結構善戦しておりました。
まずまずであります。料理との相性も良くて、この値段だったらまぁ納得。 ムーランナヴァンって、クリュ・ボジョレーの中でも結構イケてるワインが多いって印象があるなぁ…って、 そんなにいろいろ飲んだわけじゃないけど。
(72点)六本木「龍坊」にて

Domaine du Chapitre Rouge N.V.?
ドメーヌ・デュ・シャピトル ルージュ (ヴィンテージ無しだっけ?)
Georges Bonfils
ジョルジュ・ボンフィス
Rouge
Herault (VdP)
エロー (ヴァン・ド・ペィ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
(\1,400)2001/03/27 龍坊出水商事
次は、お店のハウス・ワインを。 とっても安っぽい瓶と、それに負けず劣らずチープなラベルのワインだけど、 なんたって凄いのは、ボトルで1,400円という価格設定。 キチンとしたグラスで飲めて、この値段で出してる店って師範の記憶では他にないような気がする。
南仏なんで、結構色も味も濃いんじゃないだろうか、なんて想像してたんだけど、実状はさにあらず。 1本目のブルゴーニュと大差ないかなり薄めの色で、味も香りも色に合った薄い感じのもの。 これといった特徴もなくて、なんとなく赤ワインです、ってところか。
まぁ値段が値段なだけに内容も無いよ、でありました。 1,400円でワインを提供する心意気はアッパレなんだけど、 店の雰囲気を考えると、2,000円くらいでもうちょっと上ランクのものを置いた方が良いような気がした …なーんて「安ワイン道場師範」らしからぬ発言。
(63点)六本木「龍坊」にて

Fitou 1994
フィトウ 1994
Ch. de Nouvelles
シャトー・ド・ヌーヴェル
Rouge
Fitou
フィトウ
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
(\3,800)2001/03/27 龍坊出水商事
お次も南仏産。 このくらいの価格帯のワインだと、一本くらいは稽古経験のあるワインがありそうなものなんだけど、 本日のワインはすべて初稽古品。
で、内容的には今までの中で一番しっかりしたものでした。 色も濃いし、香りも(樽の影響か)砂糖を焦がしたような甘い香りがちゃんと感じられるし。 13.5%という高めのアルコール度数に見合った濃い味わい、 1994というヴィンテージ相応の熟成感もあって、なかなかイケてました。
と、ここまでのワインを見比べると、(最初の泡は別にして)値段が上がれば内容も良くなるという結果で、 そもそも絶対額が安いこともあって非常にリーズナブルだなぁ、という印象であります。
(75点)六本木「龍坊」にて

Chateau Patache d'Aux 1997
シャトー・パタッシュ・ドー 1997
Ch. Patache d'Aux
シャトー・パタッシュ・ドー
写真撮り忘れ
Rouge
Medoc (Cru Bourgeois)
メドック (ブルジョワ級)
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
(\4,200)2001/03/27 龍坊出水商事
「もう一本くらいいきますか」ということで注文。光弘さん的にはお薦めのアイテム、ってことだったんだけど…
これがさっぱり内容を覚えてないだなぁ。 もちろん飲んだ事は覚えてるし、この時点ではそんなに酔っ払ってたわけでもないはずなんだけど、 いったいどういうワインだったか、記憶の糸をたどってもプッツリ切れてて思い出せません。 オマケに写真も撮り忘れてるし。
やっぱり一言ぐらいは印象をメモしとかないといかんですな。
(???)六本木「龍坊」にて

という感じの一次会でした。支払いは一人12,000円、結構飲んだし珍しいものも食べられたんで、納得のお値段であります。

そして、飲み足りない3人(さとなおさん、トモコ姐さん、師範)で二次会へ。
場所は、同じく六本木にあるLe Caviste (ル・キャヴィスト)というワインバー。 なんだか隠れ家的な感じのお店で、いかにもオトナの雰囲気を醸し出しております。 ワインのリストには200種くらい載ってたかなぁ。半分以上がブルゴーニュ、それもコート・ド・ニュイの一流品オンパレード。 造り手も、超名門ドコロのDRCやらメオ・カミュゼやらが目白押し。 といった具合で、大半のワインが5桁を越える金額なんだけど、相対的にはリーズナブルなんじゃなかろうか、といった感じの値付け。

で、飲んだワインは以下。

Bourgogne Aligote 1994
ブルゴーニュて・アリゴテ 1994
J.F.Coche-Dury
コシュ・デュリ
Blanc
Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\6,500)2001/03/27 Le Caviste出水商事
『まずはサッパリした白が飲みたい』『でもせっかくだから他では飲めないようなものを』 という二律背反した欲求に見事にマッチしたのがこのワイン。 白においてはブルゴーニュの神様仏様である、超名門"コシュ・デュリ"のアリゴテ。 当然のことながら、安ワイン道場的には"コシュ・デュリ"は初稽古。
明かりが暗いんで色はわかりません。 香りが凄い。「おぉ、超高級白ワインの樽香がする!」っていきなり延髄に染み込む香り。 アリゴテだからか、果実っぽい香りが弱いんで、大半は樽香な感じ。 白の樽香はどっちかというと苦手な師範だけど、この香りはなぜかオッケーなんだなぁ。 うってかわって味はアリゴテらしいさっぱり系。 と言っても、イケてないアリゴテみたく金属を嘗めるような感じはなくて、 クリアでスムーズな感じの味。 時間が経つと、ますます香りが湧いてくるあたりはさすが超一流造り手。
さすがであります。やっぱりブルゴーニュは造り手であります。
(81点)六本木「Le Caviste」にて

Savigny-Champ-Chevrey 1997
サヴィニー・シャン・シュヴレ 1997
Tollot-Beaut & Fils
トロ・ボー・エ・フィス
Rouge
Savigny-les-Beaune 1er Cru
サヴィニー・レ・ボーヌ 1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\8,500)2001/03/27 Le Caviste三共化学研究所
赤は悩んだ悩んだ。お店の方とも相談して、結局トモコ姐さんお気に入りの造り手"トロ・ボー"のワインをチョイス。 サヴィニ・レ・ボーヌの1級畑で、Monopole(単独所有畑)のもの。この造り手も師範はお初。
このワインも香りが凄かった。 誇張抜きで、となりに座ったトモコ姐さんのグラスに注がれた瞬間漂って来て、"発散"するような感じ。 木イチゴとかの果実の雰囲気満点で、とってもキュートな香りがバンバン。 「ちょっと南っぽい香り」とか「白檀の香り」とか言われてましたが、なるほどそういう雰囲気もあったりする。 香りがそんな感じなんで、相対的に味がおとなしめに感じられるというか、 悪く言えば「香りの出がらし」みたいに思えてしまうのがちょっぴり残念。
とにかく香りが素晴らしい。一人あたり一本半以上飲んでる酔っ払いの脳味噌にもガッチリと記憶を残す存在感。 こちらも大満足の一本でありました。
(85点)六本木「Le Caviste」にて

…ってな具合で、明らかに飲み過ぎな一日でありました。


25日(日)

Vieux Chateau Pey Mouton 1994
ヴュー・シャトー・ペイ・ムートン 1994
Vieux Ch. Pey Mouton
ヴュー・シャトー・ペイ・ムートン
Rouge
Saint-Emilion Grand Cru
サンテミリオン特級
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,6802001/02/24 やまや渋谷店やまや
午前中から午後にかけてバンドの練習、その後昼の3時頃から居酒屋で一杯やって、 帰ってきてからスーパーへ買い物、そして夜に自宅で夕食というなかなか充実した一日。 というわけでボルドーの良さげなヤツをじっくりと。
色は、濃いながらもちょっぴりレンガ色というかオレンジがかってたりして、 熟成という意味ではなかなか良さげな色。 香りも、熟成したボルドーからしか感じられない系の、カブトムシの幼虫が棲む朽ち木のような、 ちょっぴり饐えたような香り満載。 味わいも熟成系。渋味はかなりおとなしくなっていて、酸味もそれほど強くなく、 なんとなく全体がホヨヨンとまとまった味。 若いモン好きの師範としては、前半ちょっと「年寄りすぎ?」ってな感じを受けてたんだけど、 後半になって甘味も出て来たりして、風前の灯火的なきらめきが見て取れた。
1994なんてまだまだ若いと思ってたら、いつの間にか熟成感が味わえる世代になってるなぁ、って感じ。 若干下り坂に差し掛かってはいるけど、熟柿というか腐りかけの肉というか、 なんとも刹那的な美味さがあるような気がする。
74点自宅にて

24日(土)

Cote de Nuits Villages 1998
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ 1998
Maison Ambroise (Bertrand Ambroise)
メゾン・アンブロワーズ (ベルトラン・アンブロワーズ)
Rouge
Cote de Nuits Villages
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,8902001/02/24 カーヴ・ド・リラックスリラックス
本日は、師範代勤務先のご友人女性二名が拙宅に見えて昼食会。 そこでお出ししたのがこれ。 実はこのワインと同じ造り手/銘柄の1996を、 2年前イギリスのヒースロー空港で購入して稽古済みなんだけど、 その時の買い値が約2,000円でこれが1,890円、 ワインの内外価格差って意外と無いんだなぁ、と。
色はしっかり濃い赤紫。 香りも、2年前の印象と同様、非常に華やかな木苺香を感じる。 樽香もきっちりあって、およそこのAOCとは考えられない高級感。 味もしっかり。さすがにまだまだ若い感じは否めないけど、 物足りなさは一切感じないあたりは好感が持てる。
非常にコストパフォーマンスの高いワイン。この値段でこれだけ楽しめれば十分オッケー。 師範代のご友人は『飲みやすいけど味がある』と謎のコメントを発していたけど、 カパカパ飲んでたんで美味かったんだと見た。
80点自宅にて

23日(金)

En La Tradition (rouge) 1999
オン・ラ・トラディスィオン (赤) 1999
Union de Producteurs Plaimont
プレモン生産者組合
Rouge
Cotes de Saint-Mont (VDQS)
コート・ド・サンモン (ヴァン・デリミテ・ド・クアリテ・シューペリュール)
Sud-Ouest (France)
南西地区 (フランス)
\6902001/02/24 カーヴ・ド・リラックスリラックス
若干風邪気味で、恐る恐るワインを。 "En la Tradition"とは「伝統的手法で」というような意味かな。 "Hand-picked / Vendange a la main"と手摘みを強調した金色のステッカーも貼ってある。 この値段でそういう高級感が味わえればメッケもん、って気持ちで。 (プラスチック製のキャップシールと屑コルクを集めた集成コルクが伝統的かどうかは置いといて…)
色は相当濃い。裏書きによると"タナ"って品種が入ってるらしいんだけど、 それってすっごく色の濃い品種だったような。 …という色とは対照的に、香りは弱め。青くて若い、この値段相応の香り。 味も薄くて青い。"手摘み"ってことなんだけど、茎も幹も葉っぱも一緒に手摘みしたんじゃねーの? もしくはまだ真っ青なうちに摘んだんじゃねーの?ってくらい未成熟な青さ満点。
嫌味がなくてスルスル飲めることだけが取り得の平板で青臭い赤。 同じシリーズの白も買ってるんだけど、ちょっと暗澹たる心境。
59点自宅にて

20日(火祝)

本日は、バンドのキーボード担当君宅で作曲会。
未婚の好青年宅ゆえ、ポテトチップスを肴に湯飲みでワインってスタイル、 と思ったんだけど、グラスはシュピゲラウのボルドーグラスが2客あったりするんだねぇ。 最近は結構ワインを楽しむ層が広がってきたのかも。

Tokay Pinot Gris 1999
トケイ・ピノ・グリ 1999
Krossfelder
クロスフェルダー
Blanc
Alsace Tokay Pinot Gris
アルザス トケイ・ピノ・グリ
Alsace (France)
アルザス (フランス)
\9802001/02/24 やまや渋谷店やまや
コップや湯飲みでも華やかな香りが感じられて、かつ甘すぎない、 となるとアルザスのピノ・グリに尽きるでしょう、ってことで。
色は普通。香りは弱め。そこまででもちょっと裏切られた感じがするんだけど、 なんといっても腹立たしいのはその甘さ。 なんというか、ドイツの黒猫の安いヤツとか聖母のいい加減なヤツとかみたいな大量産廉価版的な甘さで、 飲めば飲むほどNG感アップ。
前述のごとくグラスは超大ぶりなものだったんだけど、とにかくベタッと甘くてイケてません。 1,000円以下のピノ・グリって珍しいなぁ、なんて気分で買ったんだけど、 安さの秘密は内容にアリ、って感じ。
48点M氏宅にて

Bodega Norton Marbec 1995
ボデガ・ノートン マルベック 1995
Bodega Norton
ボデガ・ノートン
Tinto
Mendoza (Argentina)
メンドーサ (アルゼンチン)
\9992001/03/19 エノテカ 高輪店エノテカ
赤は、とにかく分かりやすそうなものをチョイス。 1995と(新世界ワインにしては)ちょいと古目のヴィンテージ、13.5%と高いアルコール度数、 ちょっと甘さを感じるマルベックという品種、999円というお手頃価格、 こういう場にはジャストミート!と信じて。
色は予想通りの濃さ。香りも鼻で嗅ぐ分にはミチッとした果実香と樽香が同居していて良い感じ。 ただ、口に含むと青臭さが幅を利かすのが残念。 味も、ポテンシャルとしては結構良いレベルに達してると思う。 でも、個人的にはもっとこなれてても良いかなぁ、と。
1995なのにこれだけ若さを保ってるのは凄いと思うけど、 美味い不味いはそれとは別問題。 どっちかというと、カベルネ・ソーヴィニョンみたいなメジャーな品種の方がより楽しめるかも。
70点M氏宅にて

18日(日)

Banrock Station Shiraz Cabernet Sauvignon 1999
バンロック・ステーション シラーズ/カベルネ・ソーヴィニョン 1999
Banrock Station Wines
バンロック・ステーション・ワインズ
Red
South Eastern (Australia)
サウス・イースタン (オーストラリア)
\5002001/02/24 やまや渋谷店やまや
昨日は結構"ワイン散財"したんで、本日は日曜であるにもかかわらず一本500円という地に足のついた値段のものをチョイス。 でも、このワインは門下生からご報告頂いたもの。 というわけで、安ワインとはいえ人様との感覚の違いを楽しめるって寸法。
色はまぁ普通です。豪州産の一般的色より薄いけど、同価格のワインなんかより濃いってくらいの色。 香りがちょっと意外。イチゴみたいな甘めの香りが強くて、シラーズやカベルネというよりガメイみたいな香り。 樽香も適度にあって、この値段としては得した感じのする香りのボリューム。 味がねぇ。一言で言えば甘酸っぱい。重さが無くて渋味が弱くて、系統的にはスカスカ飲める系なんだけど、 なんだかこういう甘酸っぱい赤ワインって、師範は思いっきり飲み飽きしてしまう。
門下生のコメントと比較すると、甘酸っぱさを感じている点は共通ですな。 ただ、師範はこのワインから「スパッとナタで割ったような」感じは受けないなぁ。 どっちかっていうと「可愛い娘ぶりっこ媚び売りまくり」的な印象。
値段から考えれば非常にちゃんとしたワインなんだけど、単調な甘酸っぱさが「もう結構」感を助長。 こういう時は無理して全部飲まずに明日へ繰越し。師範もオトナになったもんです。
66点自宅にて

17日(土)

本日は、例年やってるお知り合いとの中華街での新年会。場所は地久門のそば、福建料理の慶福楼というお店で。
食べたのは、一人8,000円のコースで以下の内容。
ワタリガニの老酒漬け
フカヒレの姿煮
カニのハサミの揚げ物
海鮮いろいろ炒め物
烏骨鶏とキヌガサ茸と朝鮮人参のスープ
イセエビのチリソース煮
真鯛の蒸し煮
五目あんかけおこげ
スペアリブの鉄板焼き
桃まんじゅう
ライチのシャーベット
飲んだのは、ビール一人1〜2本と紹興酒。
(紹興酒はWebでサービス券見つけて持って行ったんでタダ)

いやはや美味い、大満足の内容。 スペアリブの鉄板焼きが(ラインナップ的に)ちょっと???だった以外はどれも美味しかった。 中でも真鯛の蒸し煮とおこげが大人気。 量的にはかなりボリュームがあったんだけど、 味付けもクドくなく、化学調味料の類もそんなに沢山は使われていない感じで、 スルスルと食べられたためほとんど残さず頂きました。
サービス料とかも取られないのでトータルで一人一万円弱。 美味しくてとってもお値打ち感のある店でありました。

二次会は、師範宅近所のN氏宅で。

Savigny-les-Beaune 1996
サヴィニー・レ・ボーヌ 1996
Arthur Barolet & Fils
アーサー・バロレ & フィス
Rouge
Savigny-les-Beaune
サヴィニー・レ・ボーヌ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\3.500)2001/02/18 ゴトー酒店ゴトー酒店
ワインは基本的に師範が提供。
Arthur Barolet & Filsという造り手は、 その昔、"Dr. Barolet Collection"というマニア垂涎の品を出していた Barolet氏という方となにやら関連がある、ということらしい。 1996年と1997年があるんで、垂直比較なんてシャレこんでみたりして。
ボトルの外から見た色は非常に濃いんだけど、ボトルから注いでみるとかなり薄めの色。 ボトル自体の色が濃いんで若干だまされた感じ。それでも、色自体は明るく澄んでいて綺麗な色ではあります。 香りは、そんなにパーっと華やかな感じはない。 ボジョレーみたいな、ちょっとイチゴっぽい可愛らしさが主体の香り。 味も香りの印象通り。やや酸味が強めで、キュキュっとキュートな味。
綺麗で可愛らしい、そういうワイン。ただ、この値段を考えると絶対的に力不足であることは否めない。
(71点)ご近所宅にて

Savigny-les-Beaune 1997
サヴィニー・レ・ボーヌ 1997
Arthur Barolet & Fils
アーサー・バロレ & フィス
Rouge
Savigny-les-Beaune
サヴィニー・レ・ボーヌ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\4.000)2001/02/18 ゴトー酒店ゴトー酒店
上のワインのヴィンテージ違い。そういう"比較"みたいな飲み方って、 ある程度人数がいないと出来ないんで、良い機会かな、と。 で、一般にブルゴーニュは1997より1996が良い年とされているんで1996の方が高いことが多いんだけど、 なぜかこのワインに関しては逆。
ボトルの外からの色は1996よりずっと薄いんだけど、グラスにそそぐとこっちが僅かに濃い。 青い色調がプラスされた感じなんで、やっぱり1年分若い、ってとこかも。 香りにはあんまり違いは感じられないんだけど、味が結構違う。 1997の方が明らかに渋味が強くて、しっかりした味に感じられる。
どちらのワインも、時間が経つと若干開いてきて、甘味とか後味の香ばしさとかが感じられるように変化。 "若干"だけどね。
こっちの方がちょっぴりしっかりしている分だけ好印象。でもやっぱ力不足。
(73点)ご近所宅にて

Charmes-Chambertin 1998
シャルム・シャンベルタン 1998
Guy Castagnier
ギィ・カスタニェール
Rouge
Charmes-Chambertin (Gevrey Chambertin Grand Cru)
シャルム・シャンベルタン (ジュヴレ・シャンベルタン 特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
O氏より カーヴ・ド・リラックスリラックス
O氏ご持参のワインは、おそれ多くも特級畑のシャルム・シャンベルタン。 前の二本がおとなしめだったし、1998と若いってこともあるし、ガッツーン!と強いことを期待したんだけど…
最初の一口目は「前のと大差ないかも…」ってくらいおとなしげな印象。 あらららーって感じだったんだけど、そこは流石に特級畑、バンバン開いてきて華やかなワインに変化。 樽香はそんなに強くないんだけど、ギュッと締った果実の香りが心地良くて、 上品な高級感を振り撒いておりました。
もっと先で飲むべきワインだとは思うけど、今飲んでも十分楽しめます。 開くのに若干時間が必要なんで、大勢で飲む場合はデキャンタとか使った方が良かったのかな?
(82点)ご近所宅にて

Chateau Hauterive 1990
シャトー・オートリヴ 1990
Ch. Hauterive
シャトー・オートリヴ
Rouge
Medoc (Cru Bourgeois)
メドック (ブルジョア級)
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\2,3802001/02/24 カーヴ・ド・リラックスリラックス
持ち込んだボルドーは、メドックのブルジョア級。 「きっとマッタリ飲んでる時の登場だろうな」と予想し、 熟成して柔らかくなっているであろうと想像されるワインをチョイス。
コルクの裏は薄紫。これくらいの年代のボルドーで、 ビロードみたいに濃い紫色がしっかりコルクに移ってないってことは、 あんまり大したことない葡萄だったのかな? でも、ワインの色は濃くてややレンガ色っぽくて良い感じ。 香りも、熟成したボルドーに良くある黒蜜みたいなミッチリした香りがあって合格点。 味は比較的軽め。酸っぱいって程じゃないけど酸が中心で、 熟成感はあるんだけど迫力までは無いってところ。
それほどでも無いワインがちょうど良い感じに熟成して、今まさに飲み頃、ってな具合かなと。 前の3本とは毛色が違ってたんで案外良さげな印象。
(78点)ご近所宅にて

Domaine Sarda-Malet Reserve 1998
ドメーヌ・サルダ・マレ レゼルヴ 1998
Dom. Sarda Malet
ドメーヌ・サルダ・マレ
Rouge
Cotes du Roussillon
コート・デュ・ルーション
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
Z氏からの頂き物
やっぱり持参しただけでは足りなくて、もう一本追加するために自宅に取りに帰って持ってきたもの。 このワインは、仕事上付き合いのある米国西海岸在住のハンガリー人、Zさんが来日した際のお土産。 『100ドルを大きく超えるボルドーに匹敵するのさ!』なーんて自慢されてたんだけど、 師範は1997を稽古済み。 「樽香でミルクっぽいのが云々」とかいう話題が出てたんで、 道場在庫の中で一番ソレ風の感じがあると思ってチョイス。
色の濃さ、香りのボリューム、味の重さ、どれも期待を裏切らないもの。 重いのが飲みたかった気持ちにばっちりミート。 ただ、「ミルクみたいな樽香」の実例とするにはちょっと野暮ったい樽々感だし、 なんとなく粗野な感じのするパワフルさなのが減点要因か。
とかなんとか言ってるけど、最後の一本はこれくらい印象の強いヤツじゃないと、何飲んだか忘れちゃうしね。 プレゼントしてくれたZさん、ありがとさんです。(…と書いても見てないし、そもそも日本語読めない)
(78点)ご近所宅にて

…というような新年会でありました。
一次会のアレンジと二次会の会場を提供して頂いたご近所のNさん、 お世話になりました。


16日(金)

Barbera d'Alba 1998
バルベーラ・ダルバ 1998
Beni di Batasiolo
ベーニ・ディ・バタジオーロ
Rosso
Barbera d'Alba
バルベーラ・ダルバ
Piemonte (Italia)
ピエモンテ (イタリア)
\6672001/02/24 やまや渋谷店やまや
久しぶりに自宅でワインを。 本日の夕食は馬刺しや合鴨といった和風ジビエ。 こんな時は重過ぎず軽過ぎず、人懐っこくて何にでも合いそうなイタリア産を。 なーんて気分で選んでも、まるっきり裏切られることも多いんだよなぁ、イタリア産って。
色はかなり濃いめ。イタリアのこのクラスによくある赤っぽい濃さじゃなくて、 まるでボルドーとかみたくストレートに青みの強い濃さ。 香りは正直言って予想外。抜栓した直後、カウンターキッチンの向こう側にいた師範代が 「これ何の匂い?」って聞くくらい、パーっと撒き散らす感じのある香り。 口に含むとちょっとインクっぽい感じもあって、結構気合が入ってることが分かる。 味も結構良い感じ。冷静に判断すると若くて渋いんだけど、 ポテンシャルが感じられるというか、「うむうむ、頑張っとるのう」ってな気分にさせられる。
しっかりとしたイタリア赤。飲んでて楽しい。 667円だと安いね、雰囲気としては1,680円くらいのワインと同等かも。
73点自宅にて

15日(木)

Polaire Cepage Cabernet N.V.
ポレール・セパージュ カベルネ (ヴィンテージ無し)
サッポロワイン株式会社
Red
(Japan)
(日本)
\310 (180ml)2001/03/15 名古屋駅新幹線ホーム売店
名古屋20:05発東京行ひかり号、オヤジと缶ビールが似合いまくる列車にワインを持ち込んで。 "持ち込んで"と言っても、買ったのはホームの売店。 500ml缶300円のビールと180mlで310円のワインとどっちを取るか迷ったんだけど、 結局350ml缶230円のビールとこのワインをチョイス。 「輸入ワイン・国産ワイン使用」表記の出所不明的ワインで、 品種も「輸入カベルネ・ソーヴィニョン種ワイン主体」との婉曲表現。
色は比較的濃い。普通のポレールの赤って、ロゼみたく薄い印象があるけどこれはまともな赤の色。 香りは弱い。カベルネっぽい香りがしないわけじゃないんだけど、 じゃあダマで飲んでカベルネって分かるか?と聞かれると自信ゼロな香り。 味は渋味が強い、って言うか渋味以外が弱い。 目をつぶって飲んでも赤ワインと分かるレベルはクリアしてるけど、 飲んでて楽しい、ってレベルには至ってない感じ。
場所が場所/値段が値段なんでまぁこんなもんかな、とは思うけど、今後また買うことはないだろうな、と。
55点東海道新幹線車内にて

11日(日)

Ashton Hills "Piccadilly Valley" Pinot Noir 1998
アシュトン・ヒルズ "ピカディリー・ヴァレー" ピノ・ノアール 1998
Ashton Hills Vinyard
アシュトン・ヒルズ・ヴィンヤード
Red
Piccadilly Valley (Australia)
ピカディリー・ヴァレー (オーストラリア)
\1,9802001/02/24 やまや渋谷店やまや
二日続けて4桁ワインの週末、贅沢であります、ブルジョアジーであります。 食事が「ベトナム風生春巻」なんで、 ベトナム料理に合うワインと言えば豪州産のピノ・ノアールと相場が決まっておりますゆえ、 迷わずこのワインをチョイス、であります。
色は濃い目。ピノ・ノアールとは思えない、青みの強い濃さ。 香りが残念。ピノに期待する、パーッと華やかな感じが無くて、なんだかシックな雰囲気。 傾向としては、アクリルのぬいぐるみのような、新築のビルの内装のような、 ちょっとケミカルな香りが主体。といっても厭なケミカルさじゃないんだけどね。 味は案外良さげ。それほど濃くもなく、かといって頼りなくもなく、バランスの良い味わい。
果実味バーン!樽香ババーン!! ってワインを想像してたら思いっきり予想と違って、 どっちかっていうと沈思黙考タイプのワイン。 値段を考えるともう一歩上を期待したいところ。 生春巻のタレが結構スパイシーだったんで、その影響があるのかもだけど。
72点自宅にて

10日(土)

Mas des Bressades "Cuvee Excellence" 1998
マ・デ・ブレサード "キュヴェ・エクセレンス" 1998
Vignoble de la Vallee du Rhone
ヴィニョーブル・ド・ラ・ヴァレエ・デュ・ローヌ
Blanc
Costieres de Nimes
コスティエール・ド・ニーム
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\1,1802001/02/24 カーヴ・ド・リラックスリラックス
今日の夕食は、カツオのタタキとカルパッチョ、それとカサゴの一夜干し。 こういう和の雰囲気が強いメニューにはサッパリ系の白が合うと思ってるんだけど、 なんとなく今日はシッカリ系のワインが飲みたかったんで、 敢えてそういうワインをチョイス。 お店の"オススメ"みたいな売り方だったし、13.5%と高いアルコール度数、 ラベルに"Vinifie et eleve en barriques de chene (醗酵と熟成で小樽を使用)" の文字もありで明らかにシッカリ系。
飲んでみて、まず色にビックリ。まっ黄っ黄を大きく通り越して、アメ色に近い濃黄色。 古今東西、こういうワインでこういう色なのは師範としても初めての経験。 香りでちょっと納得。とにかく強烈な樽香で、濃い色は焦がした樽の内側から来てるんだろうなぁ、って感じ。 不思議なことに味は案外素直。樽香の強い白って、 ニューワールド産とかだと張り合うように甘めの味付けだったりするんだけど、 このワインはさにあらず。適度な濃厚具合なんで、前述の料理とも比較的合ったし、 シャルドネじゃなくてピノ・ブラン的雰囲気ながらなんとなく高級ブルゴーニュ的雰囲気を醸し出している。
非常に面白いワイン。この値段でこの雰囲気は間違いなくお得。 のんびりじっくり飲む白ワイン、ってな感じのワインなんだけど、 そういう雰囲気がこの値段で得られるのは特筆すべき出来事かも。
77点自宅にて

8日(木)

La Playa Claret 1998
ラ・プラヤ クラレット 1998
La Playa (Isla de Maipo)
ラ・プラヤ (イスラ・デ・マイポ)
Tinto
Maipo Valley (Chile)
マイポ・ヴァレー (チリ)
\1,1352001/02/12 関内 サンタムールカツミ商会
夜も遅いし、最近「翌日が美味かった」なんてワインもあることを良く耳にするんで、 今日のワインは最初から二日に分けて飲むことを決心。 で、選んだのがチリ産の混醸モノ。店頭の試飲販売(もちろん販売員は妙齢のお嬢さん) で、1,000円くらいのメルロー、1,300円くらいのカベルネ・ソーヴィニョンと共に飲んだけど、 これが一番ボルドー風でまとまってたし、 濃さも十分な気がしたんで二日に分けるメリット大かなぁ、とチョイス。 ちなみにセパージュはカベルネ・ソーヴィニョン55%, メルロー40%, マルベック5%だそうな。
色は、チリらしい普通に濃い青紫。 香りも、乱暴で若いインク香と派手な樽香がメインで予想通りの香り(って試飲してるから当り前か)。 味も同傾向。こんもりとした渋味と表面に塗ったような甘味が支配的。粗削りではあるけど、濃さと言う点では申し分無い。
とにかく、初日の印象としては「五本の指が全て親指みたいに武骨なオッチャンが、 真っ黒に熟した小指の先くらいの葡萄を無造作に収穫して、 『小樽使やぁ高く売れるらしいで』ってな具合に醸造」した、そんな感じのワイン。 予定通り半分残して、明日の変身具合に期待。
翌日、結局あまり変化は感じられず。大したもんだと思う反面、ちょっと拍子抜け。
71点自宅にて

6日(火)

Bordeaux N.V.
ボルドー (ヴィンテージ無し)
Baron Philippe de Rothschild
バロン・フィリップ・ド・ロートシルド
Blanc
Bordeaux Sec
ボルドー・セック
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\6672001/02/24 やまや渋谷店レミー・ジャポン
本日も先週末に引き続き、名門ドコロの安ボルドー。ただし今回は白。 師範の個人的な嗜好としては、赤よりも白の方が軽快系のワインに対する親近感がより強いんで、 このワインが概ね想像通りで軽く個性に欠けるものであったとしても、印象点は高いかな、と。
で、抜栓してみるとかなり想像とは異なるワインだったり。 色は結構濃い。結構黄色に近いレモン色で、一般的な若い安ワインより一枚ウワテな感じの色。 香りもちょっとビックリ。まず感じるのは、明らかなリンゴの香り。 それに蜜香も合わさってるんで、なんだか蜜入りリンゴみたいな雰囲気。 味も案外濃い目。バランス的にはちょっと微妙なところにある(苦味が勝っている)けど、 それも含めてリンゴっぽいなぁ、と。
残念ながら、温度が上がってくると相当バランスを崩す。 まるで、朝一に積もった雪でこしらえた雪だるまが、日が昇るにつれてダラダラと醜態を晒していくような、 そんな壊れ方。
ともあれ冷えてるうちはなかなかどうしてイケるワイン。 この値段なら全く文句は無い。1,000円強だったとしても多分あんまり文句無い。
70点自宅にて

4日(日)

本日は、師範の実家でプチ師範代の初節句を。
料理は、近所のお店から和洋折衷の仕出し。で、これがなかなかイケる。 師範の(現在の)実家って、裏の林で山ウドやタラの芽が取れる/野ザルが家の前に顔を出す、 ってなくらいに山深い田舎にあるんだけど、 和の皿「真鯛/ハマチの刺身」は歯応えがしっかりある鮮度の良いものだし、 洋の皿「手長海老をサッと湯通ししてカクテルソースがけ」は見た目/味ともちゃんと"洋"してる。 誤解を恐れず言えば、都内一流ホテルの結婚式料理なんかよりずっと満足度は高い。 今や日本に(文化面での)田舎は無いなぁ、って感じ。
とはいえ、さすがにワインは近所の酒屋で良さげなのを、ってのは難しいんで、こっちからぶら下げて持参。

Vosne-Romanee 1997
ヴォーヌ・ロマネ 1997
Dom. Gerard Mugneret
ドメーヌ・ジェラール・ミュニュレ
Rouge
Vosne-Romanee
ヴォーヌ・ロマネ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\5.000)2001/02/18 ゴトー酒店ゴトー酒店
"Cuvee Reserve Pour Goto Liquor"ってことで、ゴトー酒店の大将が醸造に口出ししたゴトー・スペシャル・キュヴェ。 全くフィルタをかけず、清澄もせず瓶詰めされたということで、 フワフワと綿毛状の澱が浮いている。 で、『この澱は問題ないよ』との造り手の保証書?もあったりして、 なかなか面白い。まぁ師範は普通の澱だってあんまり気にならない(というか気付かない)んで、 美味きゃオッケーって感じで。
色はそんなに濃くない。昼間(外は雪)の光 + 蛍光燈、という採光条件のせいか、若干くすんだ感じの色。 香りは相当オッケー。高級なブルゴーニュに期待する木苺みたいな香りとケモノっぽい香り、 そして甘い感じの樽香がしっくりと同居した香り。 味もオッケー。スーっと口に入ってくる雰囲気で、ひっかかるところもなくてなんともスムーズな味。 欲を言えば、ちょっとスムーズ過ぎて迫力に欠けるというか、 葡萄のパワーが感じられるほどまでには凝縮感が上がってないのが残念。
ともあれ美味い。満足度高し。ヴィンテージごとの差、という意味では、 1996より好印象だけども 1995には及ばない、って感じ (多分、いわゆるヴィンテージ・チャート上の評価とは全然合ってない)。 まぁ飲んだ時期もシチュエーションも違うんで、一概に比較は出来ないけれども。
83点師範実家にて

2日(金)

Bordeaux N.V.
ボルドー (ヴィンテージ無し)
Baron Philippe de Rothschild
バロン・フィリップ・ド・ロートシルド
Rouge
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\6672001/02/24 やまや渋谷店レミー・ジャポン
メドック一級ワインの筆頭「シャトー・ラフィット・ロートシルド」の一門、"Baron Philippe de Rothschild"が造る安ワイン。 そういうのって大体1,000円+αくらいするし、 なんだかあんまり期待できなさそうで手を出さないんだけど、 このワインは3本よりどり2,000円、一本あたり667円なんで、それだったらとりあえずお手並み拝見しとこう、 って気持ちでチョイス。 ヴィンテージは書いてないけど、おおかた1999年あたりじゃないかな。
色は普通。「けっこう薄いかも」なんて想像してたけど、若ボルドーらしい普通に濃い紫。 香りは弱い。深く嗅ぐと"ピーマンみたいな"と言われそうなジュッと濃緑な香りがある。 味に関しては「なるほど」と納得せざるを得ない。 ナリは小さいんだけど、なんとも纏まりの良い味。 若さゆえか甘味/酸味/渋味それぞれが明確に別れてはいるんだけど、 「分離している」というより「独立している」といった感じで、 イヤな雰囲気も無くて安心して飲める。
極めて正統派。もちろん面白味は薄い。 でも、世間にはワインを面白がって飲む人ばかりじゃないことを考えると、 こういうワインの需要って少なからずあると思う。
68点自宅にて

1日(木)

本日は、取引先との打ち合わせで夕食を。
行ったお店は、横浜駅そばのいりかせという日本料理店。 先方にアレンジして頂いたんだけど、 百年以上前から営業している老舗で、食材は北海道から空輸しているというこだわりのお店らしい。 店の雰囲気は、高級店と大衆店のちょうど中間と行った面持ち。

で、食べたのがはまなすコース(一人8,000円らしい)というメニューで、

先付け:練り物、イカの和え物、らっきょうの若芽の味噌和え
お造り:タコ(ミズダコ?)、スズキ、カンバチ、アマエビとか
お吸い物
カレイの素焼き
ゆで毛蟹
海鮮グラタン風小鉢
おひたしと茄子/大根の漬物
鮭茶漬け、お新香
デザート:イチゴとアイスクリーム
とかだった。(一品くらい抜けてるかも)

素材が良いのは分かります。特にお造りなんてなかなか素晴らしかった。 でも、トータルで8,000円ってのはちと高いよなぁ。師範の値ゴロ感から言えば4,000〜5,000円といったところかも。 どっちかっていうと、個人客より接待族メインの客商売で、それでもブランド力と地の利でこの不況下でもそれでやっていけてる、 って感じが強かった。

飲み物は清酒がメイン。リストにあるのが15種類くらい、あとそれ以外にもあるみたい。 4合で6,000円強のものが中心のラインナップなんで、中高級品を揃えてるんでしょうね。 で我々は最初に生ビールを飲んだ後、(店名と同じブランドである)「いりかせ」とか「八海山」とか、 お店のお勧めに従って2合づつ5種ほど(3人で)飲んだ。

ワインも6種くらいあったような。記憶に残ってる範囲では、

ピアドール:2,000円
カリフォルニア・シャブリ(ハーフ):2,000円
マコン・ヴィラージュ:5,000円
サンセール:6,000円
ドイツのどこだったか:5,000円
という白のラインナップに加えて、赤がちょっぴりあったと思う。 残念ながらワインは頼まなかったんだけどね。

多分、トータルで一人20,000円くらいはかかってると思う。 その価値があったかといわれると若干疑問。 結論からいうと、モノは良さげなんで接待とかには使いやすいんだろうけど、 あんまり自腹で行きたくなる店じゃぁないな、って感じ。


先月分

by 師範