稽古日誌:2007年3月

 今年の冬は、全く雪も降らず、吐く息が白くなることもまりなく、非常に暖かな冬でした。 原因不明の目が痒くなりくしゃみ/鼻水が止まらない症状も、例年より早く始まったんで、 例年より早く終わってくれることを期待。

翌月分

31日(土)

Bourgogne Pinot Noir 2002
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2002
Dom. Pierre Gelin
ドメーヌ・ピエール・ジュラン
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,7002007/03/23 カーヴ・ド・リラックス トーメン
 新道場の整理はまだまだつきません。 書類や資料の類を捨てる/保存するのを考えてると、なかなか進まんのですな。 引越し前はタイムリミットもあったんで、 「悩んだら持っていく/捨てるかどうかはは後で判断」って感じでスイスイ詰めちゃったんだけど、 引越し後はいよいよきちんと判断しないと未来永劫死蔵することになりかねないからね。  ・・・という感じで慌しい一日、夕食は簡単に水炊き。 ワインはコレ、 コート・ド・ニュイの北のほう、フィクサンに本拠地のあるドメーヌの手よるACブルゴーニュ。 この造り手のワインとは過去、フィクサン1級のモノポールと稽古経験アリ。 レストラン・プレミアムがあるとしてもそこそこ好印象の造り手。
 さて抜栓、色は思いのほか濃い赤紫。 ACブルで、北の造り手で、というとロゼと見まがうような色を想像していたけど、 実際はかなりしっかりしている。 香りも、想像を超えたしっかり感。 樽香は無いんだけど、濃いフルーツっぽさと複雑さは、 およそこの値段のブルゴーニュとは思えない感じ。 「こりゃええわ」と口に含むと・・・ここでようやくACブルゴーニュらしい雰囲気に。 とにかく軽くてアルコールが直に感じられて、色や香りからするとかなり腰クダケ。
 色見て香り見て、の時はおぉ!と思ったんだけどなぁ。 結果的には普通のACブルゴーニュより、上記2点が優れている分、高ポイント。 「香り吟醸」なワインなんで、そういうのが好きな方にはお薦め。
73点道場にて

29日(木)

Chablis 2005
シャブリ 2005
Louis Max
ルイ・マックス
Blanc
Chablis
シャブリ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,5802007/03/01 QUEEN'S ISETAN 品川店 明治屋
 本日のワインは、先日ACブルゴーニュ(コート・ド・シャロネーズ)の を飲んで、 結構イケてる印象のあるネゴシアン、「ルイ・マックス」のシャブリ。 料理は、牛薄切り肉のすき焼き風。
 色はいかにもシャブリらしい薄めで輝きのあるレモン色。 香りも、いかにもシャブリらしいミネラルっぽい香りがファッと漂ったあと、 柑橘類的なシャープな香りが感じられる。香りのボリューム自体は小さめだけど。 味も、想像を裏切らないいかにもシャブリらしい、 ある意味日本的な「フレンドリーではないけど礼儀正しい」味わい。 わずかにだけど甘味と感じるような旨味があって、 あまりキンキンしていないのも良い。
 というわけでシャブリっぽいシャブリ+αくらいのワイン。 享楽的ではないけど真面目で、なかなかキッチリ造られていると思います。 1,580円は妥当な線かな。
72点道場にて

28日(水)

本日は、学生時代の友人と銀座で飲み会。 当初は3人の予定だったけど、1人が来れなくなって野郎二人で飲むことに。

 店は、銀座の新橋寄り、三井アーバンホテルと銀座国際ホテルの間の道沿いのビル地下にあるFabi's (ファビズ)というイタリアンの店。
 店内は、4人掛けのテーブル席が5つ、カウンターがちょっぴりのこじんまりした感じ。 良く言えば暗めの照明やクリーム色の壁がイタリアの田舎町にありそうなレストラン (なんて行ったこと無いけど)の雰囲気で、 悪く言えばスナックか何かの飲み屋をそのまま改装したような雰囲気。 サービスの方は、ハーフっぽいイケメンの男性が一人で、 皿だしからワインの説明まで担当されていました。
 注文した料理が以下。「全て2人でシェアしたい」旨伝えたところ、 パスタ以降はそれぞれ別の皿に盛ってくれました。
【前菜】
桜肉のカルパッチョ
温野菜のサラダ
【パスタ】
筍とカラスミのパスタ
(もう一皿は失念)
【メイン】
魚(ナントカ鯛)のポワレ(左写真:1人前をシェアしているので半分の量)
イベリコ豚のロースト

 久しぶりのイタリアンってこともあって、なかなか美味しく感じました。 盛り付けもキレイで、野郎二人にはもったいない感じ。

 酒は、まず相方の到着を待つ間キールロワイヤル(\850)を。 とっても小さなグラス(50mlくらい?)だったのでちょっとガッカリしたけど、 味や香りは結構しっかりしていて美味しゅうございました。
 その後飲んだワインが以下。

Vermentino di Gallura 2005
ヴェルメンティーノ・ディ・ガルーラ 2005
Piero Mancini
ピエロ・マンチーニ
Bianco
Vermentino di Gallura
ヴェルメンティーノ・ディ・ガルーラ
Sardegna (Italia)
サルデーニャ (イタリア)
(\5,000台)2007/03/28 銀座 イタリアン "Fabi's" モトックス
 ワインリストには、赤/白それぞれ20種くらいはあったような。 そのうち半分は5,000円台までくらいで、金額的にはお手頃なものも多かった。 で、ワイン選びはサービスの方に相談して、まず白は『香りが華やかで、さっぱり系の味わいで、 お値段もサッパリ系の5,000円台くらいまでで』という注文で選んでもらい、 最初に出された白をまずテイスティング。でもコレがヘンテコだったんですな。 まずほとんど香りがしないし味も抜けたような感じで。 お店の方に『コレはこんなもんなんですか?』とテイスティングをお願いしたところ、 「こんなもんだとは思いますが、別のものに変えさせて頂きます」とのこと。 とても良心的な対応に感謝。 で、代わりに持ってこられたのがこのワイン。 サルデーニャ島の白で、師範は全然知らないDOCG格付けのもの。
 暗めの店内なんで色は判りません(右写真はかなり輝度補正)。 香りは、バーン!とかフルーティ〜!とか樽樽〜!ってんじゃなくて、 比較的穏やか かつ 涼やかで、まるで寒冷な地方の白のような香り。 味は、やや埃っぽい感じもあるのと、ちょっと金属的で軽薄な軽さが気になるけど、 良く味わえば酸味と旨味もそこそこあって、 軽快な白を、という注文にはきちんと合っていたように思う。
 とはいえわざわざイタリアン・レストランで飲むようなワインでも無かった感じ。 後でWebを見て調べたら、だいたい1,000円台後半のものみたい。 もうすこしガッツとか特徴のあるワインだったら良かったんだけどね。
70点銀座 イタリアン "Fabi's"にて

Birillo 2004
ビリッロ 2004
Tenuta Marsilliana
テヌータ・マルシリアーナ
Rosso
Maremma (IGT)
マレンマ (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
(\5,000台?)2007/03/28 銀座 イタリアン "Fabi's" モトックス
 上記の白がやや弱っちいワインだったんで、赤こそガッツ溢れる(でも安い)ものが飲みたくて、 サービスの方に『お手頃価格で"なんちゃってスーパー・タスカン"みたいなのを』とお願い。 それで持ってこられたのがこのワイン。 確かにトスカーナのIGTだし、ボトルの風情もソレ風、迷わず抜栓をお願い。
 前述の通り色の具合は判りません。でも結構濃い色だったような。 で、香りがなかなか素晴らしい。ボルドーのような重めの果実香と、ブルゴーニュのような樽香、 イタリアらしい人懐っこい香りが同居していて、まさに"なんちゃってスーパー・タスカン"な香り。 店の方に『カベルネが多いんですかね?』と尋ねたところ、 「カベルネも使っているとは思いますけど、メインはサンジョヴェーゼだと思います」との回答。 へ〜、そういうこともあるのか、とその場では思ったけど、 後で調べたら品種はカベルネ・ソーヴィニョンが70%、メルローが30%。 師範がアタリでございます。 味は、まだ若いからかやや尖がった感じや荒っぽい感じはあるけど、 こういうガッツ溢れるワインが欲しかったんでそれもまた良し。
 値段は聞かずに注文したんだけど、多分白と同程度の5,000円くらいだったと思う。 ネットでの販売価格も白同様1,000円台後半。であればコレは買いであります。
80点銀座 イタリアン "Fabi's"にて

 ・・・と、やや売値が高いかなぁと思う部分と、合う/合わないはあったけど、 お店の人のワイン選びはコチラの注文に対して的確でありました。
 トータルのお値段は二人で28,000円強(相方のご好意でゴチになりました)。 高いかなぁ、とは思うけど、銀座でイタリアン、 7時から11時過ぎくらいまで居たことを思えばまずまず納得であります。


24日(土)

Savigny-les-Beaune 1er Cru "Les Vergelesses" 2003
サヴィニー・レ・ボーヌ プルミエ・クリュ "レ・ヴェルジュレッス" 2003
Nicolas Potel
ニコラ・ポテル
Rouge
Savigny-les-Beaune 1er Cru
サヴィニー・レ・ボーヌ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,9802006/12/18 カーヴ・ド・リラックス トーメン
 まだまだ新道場の片付けは中盤。一見すると泥棒が入った後のような室内だけど、 そんな中でも稽古はキッチリキッチリ。 で、本日選んだワインは、稽古範囲のほぼ上限、2,980円のサヴィニ・レ・ボーヌ1級畑。 造り手は、いったいいくつ持ってんだ?ってくらいさまざまな銘柄のワインを、 比較的安価な価格で出してくれるニコラ・ポテル。 ヴィンテージは、ブルゴーニュはとっても暑かったらしい2003年。
 色は、焼けた2003年産らしくかなり濃い目。エッジの部分が微妙にグラデーションしていて、 あぁ2003年ってのはもう4年も前なのね、と気づかされる。 香りは、ボリュームはおとなしめ、雰囲気は重めでしっかりめ。 ローストの強そうな樽香と、過熟したブドウの甘香ばしい香りがメイン。 味も、いかにも「暑かった夏」を物語るような味わい。 確かにブルゴーニュではあるけど、木イチゴは普通のイチゴに、 革は焼きソーセージに変わっていて、かなり南のほうな雰囲気。
 ヴィンテージの特徴を素直に現している、というか出てしまっている感じ。 悪くは無いけど、繊細さとか上品さが感じられず、なんとなく消化不良。 値段相応の内容だとは思うけど、期待としてはもう少し高いところにあった。 やっぱり2003年産はACブルゴーニュとかにしておいた方が良いのかも。
75点道場にて

23日(金)

おたる "香り立つ生ワイン" (ヴィンテージ無し) 北海道ワイン株式会社

北海道 (日本)
\1,000 (720ml)2007/03/22 QUEEN'S ISETAN 品川店
 本日のワインは、当道場では登場頻度の少ない国産ワイン。 国産ワイン、別に毛嫌いしているわけでもないけど、 造り手の良し悪しとか味わいの感じとかが頭の中にマッピング出来ていなくて、 なかなか手が出ない、というのが正直なところ。 で、この「おたる」という銘柄は、師範がまだ大学生の頃、 「生葡萄酒」というシリーズの赤や白が好きで時々飲んでいたものゆえ、 懐かしさもあって昨日購入したもの。 北海道産葡萄100%、品種はセイベル13053がメインらしい。 また、「生ワイン」の説明として、『熱を加えずに生詰めした・・・』とあるけど、 そもそもワインって醸造の過程で熱を加えたりすることあるんだっけ?
 ・・・と、頭の中にクエスチョンマークが浮かびつつ抜栓。 色は、まるでACブルゴーニュのような薄めの赤紫。 香りは極めて個性的。「そうそうこういう香りだったよなぁ」と遠い記憶を思い起こさせる、 ちょっとツンッと来るような、まるで野ブドウから作ったような、 ちょっとだけキタキツネを想わせるような、他ではあまり体験できない香り。 味は思いっきり軽い。目をつぶって飲めば、ちょっと渋みのある白ワインかな?と錯覚するような味わい。 アルコール度数は11.5%(国産ワインできちんとアルコール度数が表記されているのは珍しいですね)、 スルスルスルっと飲んでしまえるはずだったけど・・・ 体調のせいか意外と効いて、ちょっと残った状態でうたた寝に突入。あな情けなや。
 なかなか面白いワインだと思う。 特に師範の場合はノスタルジーに訴える部分もあって、ちょっとグッと来た。 でも、普通にこれを1,000円の赤ワインと思って飲んだら、 そうグッと来るワインでも無いような気がする。 正直また近いうちに飲みたいとは思わないし。
69点道場にて

21日(水祝)

Chilensis Reserva Sauvignon Blanc 2003
チレンシス レセルバ ソーヴィニョン・ブラン 2003
Chilensis
チレンシス
Blanco
Casablanca Valley (Chile)
カサブランカ・ヴァレー(チリ)
\1,2802007/02/07 QUEEN'S ISETAN 品川店 アオック
 引越しのための5連休最終日。 ちなみに師範代は昨日から出勤、子供らは月曜から通常通り登園であります。 まだまだ一日中家の整理で時間が取れず、夕食は簡単メニューで冷凍枝豆と手巻き寿司。 ワインは、先日飲んだピノ・ノワールと同じ作り手のソーヴィニョン・ブラン。 先日のは"D.O. Maule Valley"、コチラはD.O.表記なし。 そのあたりの違いは良く分からんわけですが。
 色は、この品種としてはちょっと濃い目かな、ってらいのレモン色。 香りが凄い。まず何が凄いってそのボリューム感。グラスのそばに鼻を近づけるだけでブワーッと来ます。 香りの内容は、まるでガソリンのような揮発油っぽい雰囲気がメイン。 プチ師範代に言わせると「ハイチュウのグレープ味」みたいな香りもあるみたい。 南米産にありがちな強すぎる樽香は無く、ステンレス樽での醸造なのかな? 味は、とりわけ甘くも無く酸っぱくも無くで良いバランスなんだけど、 香りのガソリン感に引っ張られて、なんだかオイルを飲んでいるような気がしないでもない。
 香りのボリュームもあって味わいのバランスも良くて、 本質的にはコスト・パフォーマンスの高いワインだと思うけど、 正直言って若干風変わりであることは確か。 師範的にはこの風変わり感はウェルカムであります。
77点道場にて

20日(火)

Pinot Noir Wintzenheim 2004
ピノ・ノワール・ヴィンツェンハイム 2004
Dom. Zind-Humbrecht
ドメーヌ・ツィント・ウンブレヒト
Rouge
Alsace Pinot Noir
アルザス・ピノ・ノワール
Alsace (France)
アルザス (フランス)
\2,7092007/03/05 みちのく岩手のワイン屋 竹澤 ラック・コーポレーション
 新道場での二日目。本日も片づけやら手続きやら何やらで師範は勤務先をお休みしております。 よって、「ハッピーマンデー法」の精神に則り、本来休肝日ですが大らかに飲んでおります。 で、料理の方は昨日に引き続きまた出前で、本日は近所の中華料理屋さんから。コーンラーメン、 ソース焼きそば、チャーハン、鶏の唐揚げ、餃子、肉野菜炒め、ニラと卵のスープを頼んで3,000円台、 昨日と同じ程度のお支払い。テーブルのゴージャス感でも味でもコッチの圧勝。
ワインも、昨日に引き続きアルザス産で。 アルザス好きを自認している師範だけど、赤を飲むのは恥ずかしながら初めて。 造り手は、本日もまた定評ある造り手のウンブレヒト。
 グラスに注いで、色はまさにピノ・ノワールの色。 アルザスって北のほうなんで、もっと淡い色合いを想像したけど、実際は意外としっかりした感じで、 ブルゴーニュなんかとなんら変わらない感じ。 香りにビックリ、「こ、これってコート・ドールの特級畑?」ってなくらいにちゃんとしたピノの芳香。 口に含むとちゃんと樽香も感じられて、アルザスのピノに対する食わず嫌いな先入観が一気にワイプアウト。 味も悪くない。甘味酸味渋味のバランスも良いし、濃さも丁度いい感じだし。 ただ、一点残念なのが、わずかに炭酸のジリジリ感があること。
 いやー参りました。良いアルザスのピノってこんな感じなんですな。 もっと軽くて酸っぱくて、ってワインを想像してた。 今まで「アルザス好きを自認」してたんだけど、「アルザス好きを辞任」せざるを得ないくらい間違って認識してました。 ちょいと良い値段だけど、その価値は十分過ぎるくらいアリでございます。
85点道場にて

19日(月)

Muscat d'Alsace 2001
ミュスカ・ダルザス 2001
Dom. Paul Blanck
ドメーヌ・ポール・ブランク
Blanc
Alsace Muscat
アルザス・ミュスカ
Alsace (France)
アルザス (フランス)
\1,8692007/03/05 みちのく岩手のワイン屋 竹澤 アルカン
 本日、師範家の自宅を引越し。引越し先は近所だったんだけど、いやー疲れた疲れた。 ここんとこちょこちょこ引越しの準備はしてきたんだけど(貧乏性ゆえ"楽々パック"とかにはせず)、 今日は朝2時に起きて午前中荷物移動、午後は最低限の開梱と電話その他の立会い。 さすがに師範代も夕食を作る気力なく(厨房もまだゴッタゴタ)、夕飯は宅配ピザ。 正直美味いもんじゃないけど、新居で食べる食事ってだけで楽しいもんであります。
 で、記念すべき3,000本目に選んだのが、フランスはアルザス産のミュスカ。 遠い昔、師範が『ワインって美味いもんだなぁ』と初めて心から思った銘柄がコレなんで。 造り手は、アルザスでは一番信頼していて相性も良いポール・ブランク。
 色は輝くようなレモン色(照明がこれまでと違うのでそう見えるのかも)、 香りは『キター!』ってな感じのマスカットっぽい香りと、ゲビュルツなんかと見まがいそうなライチっぽい香り。 いやーいい香り。コレっすよコレ、師範をこの道に引きずりこんだ香りは。 味は甘そうなんだけどそれほど甘くない、いかにもアルザスのミュスカ。 美味いよねぇ、コレ。
 というわけで3,000本目のワインは大当たり。もちろん気分的な問題もあると思うけど、 ワインなんてあまり飲まない人が飲んだら、きっと「ワインって美味いんだな」と思って貰える銘柄だと思う。 ワイン者な方も「マスカットなんて・・・」と思わず一度飲んで見なせぇ。
85点道場にて

16日(金)

Don Luciano Templanillo 2004
ドン・ルチアーノ テンプラニーヨ 2004
J. Garcia Carrion La Mancha
J.グラシア・カリオン・ラ・マンチャ
Tinto
La Mancha
ラ・マンチャ
(Espana)
(スペイン)
\3502005/12/10 やまや 洋光台店 やまや
 本日でいよいよ2,000本台最後の一本。 選んだのは、「安ワイン道場師範」の当初の心意気を取り戻すべく、 久しぶりにフルボトル350円の激安ワインで。 このワイン、今を去ること1年3ヶ月前に購入。 その安すぎる価格とテンプラニーヨの苦手感からなかなか飲む機会に恵まれず、 料理用ワインにでもしようかとも思ったけどワイン1本使うような料理はトンと作っておらず、 今に至るまでの間、夏も冬も室温で保管されていたもの。 1年以上置いといた350円のワイン、読者なみなさんも興味あるでしょ?
 というわけでいつもとはちょっと異質な期待を込めて抜栓。 色は350円のワインとは思えない濃さで、自家室温熟成の2年間が効いているのか、 なんとなくオレンジがかった雰囲気を感じる紫色。 香りは、ツーンと来る酢酸みたいなのとか、何の香りもしないただの水みたいなのを想像したけど、 結果的にはちゃんとワインらしいワインの香り。 さすがにフルーティな感じは消えかかっていて、なんとなく温泉場のような硫黄臭が感じられたりするけど、 「逝っちゃった」にはまだ程遠い健康体。 味は、正直「これがテンプラニーヨ?」なくらい、 よく言えば万人に嫌われることのない、悪く言えば没個性な味わい。 でも、師範の嫌いなヤニっぽさやイゴイゴ感が無いのは好印象ではある。
 結果的に、自家常温熟成の1年間はこのワインにとっては奏功したみたいで、 「熟成」ってほどじゃ無いにしてもカドの取れた味わいが楽しめた。 とはいえボリュームの無さや余韻の短さはいかんともしがたく、 そう高得点ってわけでもないんだけどね。 あくまで「350円でこれはビックリ」って感じ。
69点自宅にて

14日(水)

Mercurey 1er Cru "Clos du Roy" 2002
メルキュレ・プルミエ・クリュ "クロ・デュ・ロワ" 2002
Faiveley
フェヴレ
Rouge
Mercurey 1er Cru
メルキュレ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,4992007/03/05 みちのく岩手のワイン屋 竹澤 ラック・コーポレーション
 本日はいわゆる「ホワイトデー」ではありますが、 師範宅はそんな悠長な行事にかまけている場合では無く、 師範は月曜に引き続き勤務先を休んでプチ師範代のインフルエンザ看病。 というわけで、本来であれば師範が我が家の女性陣をもてなす必要があるんだろうけど、 いつも通り師範代が料理を作ってくれて、メニューはカツオとイカの刺身、 鳥手羽先のグリル焼、鳥ハツの甘辛煮。 ワインは、3,000本目に向けた本数調整の意味もあって、 今日明日の2日に分けて飲むことを考え、ちょっと良さげなワインをチョイス。 モノは、1999産と稽古済みのメルキュレ1級畑で、 造り手はメルキュレに強い有名どころの「フェヴレ」。 刺身に合わせて缶ビールを2本飲んだ後コチラへ移行。
 色は、2002産とやや古めにもかかわらず熟成したような雰囲気はほとんど見られず、 ややしっかりめの赤紫。 香りはなかなかよろしゅうございます。南のブルゴーニュらしいゴム革系の香りに加えて、 崩れる寸前の熟したイチゴのような果実香があったり。 で、味も良ければ万々歳なんだけど、正直言ってちょっと物足りない。 特に、甘味が感じられなくてなんともストイック。うむー。
 それなりにおいしいブルゴーニュではあるけど、 値段を考えると満足感という意味では今一歩かなぁ。 予定通り半分は明日なんだけど、あまり好転するタイプのワインでも無いような気がするし。
 翌日、予想通り好転はせず、さらに痩せてつまらないワインに変化。 やっぱりあまりパワーのないブルゴーニュは抜栓当日に飲み干したほうが良いのかも。
75点自宅にて

11日(日)

Bourgogne Cote Chalonnaise Blanc 2002
ブルゴーニュ コート・シャロネーズ ブラン 2002
Dom. Louis Max
ドメーヌ・ルイ・マックス
Blanc
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,5802007/03/01 QUEEN'S ISETAN 品川店 明治屋
 ・・・というわけで、本日のワインは昨日と同じ造り手/銘柄/ヴィンテージの白を。 料理は、ヤリイカがおいしそうだったんでそれを3杯買ってきて、 イカそうめんにしたり、野菜と炒めたり。
 色は、赤と同じく(ってったって赤いわけじゃなくて)、 そこそこ熟成感のある薄めの黄金色。 香りも、赤と同じくなかなかの高級感。 元はかなり樽が強かったのかな? バターのようなビスケットのような香りと、 蜜入りリンゴのような(ってったって普通のリンゴと香りが違うわけではないだろうけど)果実香。 味もなかなかよろしゅうございます。甘味も酸味も突出せず、 まろやかで、丸みがあって、落ち着いて飲める感じ。
 で、驚くことにほんの1杯分だけ瓶底に残った分(底面の盛り上がりの頭が液体から顔を出す程度)、 丸一日経った翌日稽古したんだけど、前日とほとんど雰囲気が変わらなかった。 ある程度熟成したワインでコレは凄い。
 赤と同じく、非常にコストパフォーマンスの高い白。 この値段で買えるブルゴーニュではめったに無いと思う。 安ワイン者の皆様はお買いに走られることをお勧めします。
81点自宅にて

10日(土)

Bourgogne Cote Chalonnaise Rouge 2002
ブルゴーニュ コート・シャロネーズ ルージュ 2002
Dom. Louis Max
ドメーヌ・ルイ・マックス
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,5802007/03/01 QUEEN'S ISETAN 品川店 明治屋
 一日中、外(というかウチ?)に出ていて、バタバタとした一日。 だもんで夕食を食べたのは、休日にもかかわらず午後10時過ぎから。 夕食のメニューはハンバーグと生ハムのサラダ。 ワインは、「なぜ今頃?」って感じのちょっと古いACブルゴーニュ。 シャロネーズ地区のブルゴーニュって、なんだかシャバシャバして安っぽいワインが多い印象だけど、 このワインは分不相応?に重いボトルに入っていて、なかなか高級感アリ。 一日の疲れを癒してくれるワインとして、ちょっと期待しつつ抜栓。
 色は、5年前のワインらしく、ややオレンジがかった色合い。 ブルゴーニュのこういう色ってほんとにキレイだなぁ、と思う。 香りはなかなかの高級感。 ボリュームはそれほどでもなく、目だった樽香なんかがあるわけでもないけど、 アプリコット・ジャムみたいな品のいいフルーツ香をベースとした甘い香りが、なんともいい感じ。 味も、香りの印象に同じく品良く軽めで適度な複雑さがある。 古めのワインにありがちな、奈良漬っぽい退廃的な熟成感を湛えるには至っていないあたり、 若いもん好きの師範には好印象。
というわけで、非常にコストパフォーマンスが高いワイン。 「ルイ・マックス」ってネゴシアンだと思っていたけど、 このワインではドメーヌの表記、それだけ気合を入れて造ってるのかな?
78点自宅にて

9日(金)

Chateau Pailhas 2005
シャトー・パイアス 2005
Ch. Pailhas (Gilbert Bessou)
シャトー・パイアス (ジルベール・ベッソー)
Blanc
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\9992007/02/07 お手軽ワイン館 重松貿易
 本日の夕食は、アジとカツオの刺身、アジの蒲焼、ソーセージ入りにら玉。 刺身とにら玉はプチ/プチプチ師範代が大好きなメニュー。 ワインは、「2月のお買い得」ってことで、希望小売価格2,000円が999円。 まぁそんな2,000円もするようなワインじゃ無さそうなことは見ても判るけど、 1,000円以下なら多少アレでもオッケーでしょう、ってことで。 ちなみに品種はセミヨンとソーヴィニョン・ブラン、 平均樹齢は25年とのこと。
 色はかなり薄めで、レモン色ではなく黄銅色を思いっきり薄めた感じ。 ネットリ感は弱くてサラッとした見た目。 香りは、弱いながらも柑橘系の涼やかな雰囲気。なるほどボルドーの白、って感じ。 味も、香りの印象通り軽くて軽やか。 厚みなんかは全く無いんだけど、金属的なキンキン感があるわけでもないので、 飲み進めるのに抵抗は無い。
 全くもって王道の安ボルドー白、といった感じ。 とにかくあたりさわり無くスルスル飲めて、 万人受けという意味では結婚披露宴で出しても問題無しなレベル。 でも、そういうワインが2,000円ってのはちょっとねぇ。 買値の999円が順当だと思います。
66点自宅にて

7日(水)

Chilensis Reserva Pnot Noir 2003
チレンシス レセルバ ピノ・ノワール 2003
Chilensis
チレンシス
Tinto
Maule Valley
マウレ・ヴァレー
Maule Valley (Chile)
マウレ・ヴァレー(チリ)
\1,2802007/02/07 QUEEN'S ISETAN 品川店 アオック
 本日のワインは、南米チリ産のピノ・ノワール。 チリのピノって、ブルゴーニュのソレとは違って南仏品種的な雰囲気を持つものが多い印象だけど、 この造り手は「甘さや濃さよりバランス重視」らしいので、ちょっぴり期待して。 また、このワインのD.O.表記は"D.O. Maule Valley"。 ネットで検索すると、同じレセルバ・ピノ・ノワールでも別のD.O.(Casablaca Valley)もあるみたいなんで、 チリのあちこちに畑を持ってたりするのかな? ちなみに料理は、ピーマンとカシューナッツの炒め物、鶏モモ肉のグリル焼き。
 色は、かなりちゃんとピノ・ノワールらしい、明るめの赤紫。 色だけだったら「ブルゴーニュでございます」と言われても多分信じる。 香りも、トーンの高いフルーツ香とゴムっぽい香りがあって、ちゃんとピノ・ノワール。 ただ、やや過熟したような、悪く言えば腐りかけ寸前のブドウのような雰囲気があって、 やっぱり南っぽい感じではある。 味は、確かに変に甘かったり渋かったりしない、なかなか良いバランス。 でも、ブルゴーニュのピノとはちょっと違うような気もする。
 結果的に、今までのチリ・ピノからブルゴーニュにかなり近づいたけど、 やっぱりどっかちがうなぁ、という感じ。 でも、下手なACブルゴーニュなんか飲むより、 こっちの方がワインとしては親しみやすいと思う。
73点自宅にて

4日(日)

Colfondo Prosecco di Valdobbiadene (N.V.)
コルフォンド プロセッコ・ディ・ヴァルドッビアデーヌ (ヴィンテージ無し)
Val d'Oca
ヴァル・ドカ
Frizzante
微発泡
Prosecco di Valdobbiadene
コルフォンド プロセッコ・ディ・ヴァルドッビアデネ
(Italia)
(イタリア)
\1,879 (単品価格 \2,079)2007/02/07 お手軽ワイン館 二葉屋
 昨日は外食だったので、本日1日遅れのひな祭り。 料理は、刺身(マグロ/ヒラメ)、ちらし寿司、アサリの吸い物(ハマグリが今日はもう無いのね)。 ワインは、送料別イタリアセット(\7,119)の中の1本。 発泡ワインには珍しく澱引きされておらず、底には澱がいっぱい。 『カラフェに移して飲むべし』とのことだったけど、 面倒くさいんで「澱上等かかってこい!」って具合でそのまま注いで。
 色はかなり薄めのレモン色。泡の出方はとっても弱い。泡のキメは細かいんだけどね。 香りは結構ボリュームがあるけど、 シャンパーニュなんかとは大きく方向の異なるゴムっぽい果実香。 味は、甘くなく酸っぱくなく。薄いってわけじゃないけど、とりたててどうということの無い味わいで、 正直言って「気の抜けたカバ」といった以外に感想なし。
 うーん、これがなぜ単品価格2,000円以上もするのか、 その理由が見出せない。 販売店のWebサイトには、このワインの褒め言葉 (『初めて味わう美味しさ』とか『超・超・超・美味しい』とか)が書かれているけど、 師範には全く理解不能。このボトルだけ具合が悪かったのかなぁ?
65点自宅にて

3日(土)

 本日は、個人的な打ち上げで天王町商店街にあるすし割烹 冨がしという店へ。 参加者は、師範一家とお世話になった4名の方々。 なかなかアットホームな店で、座敷に飽きたプチ師範代/プチプチ師範代らが、 常連さんのテーブル席に行ってドーナッツを頂いたり。 子連れだとこういう雰囲気は大変助かりますです。
 酒は、ビール(サッポロの黒ラベル)をガブガブと飲んだ後、 焼酎(いいちこ)を飲んだりサワーを飲んだり。 料理は、刺身の盛り合わせから始まって、ブリのカマ焼きとか焼きタケノコとか、 欲望の赴くままにいろいろと。 盛り付けは素朴だけど、素材の良さが感じられるなかなか美味しい料理で満足満足。
 この人数で夕方6:30から11:00頃まで居て、お値段はトータル40,000円弱というお手頃価格。 大変使い勝手の良い割烹だと思いましたです。

1日(木)

Montepulciano d'Abruzzo "Vigne Nuove" 2004
モンテプルチアーノ・ダブルッツォ "ヴィーニュ・ヌオヴェ" 2004
Valle Reale
ヴァッレ・レアル
Rosso
Montepulciano d'Abruzzo
モンテプルチアーノ・ダブルッツォ
Abruzzo (Italia)
アブルッツォ(イタリア)
\1,310 (単品価格 \1,449)2007/02/07 お手軽ワイン館 東京実業貿易
 ここんとこ、在庫の関係で1,000円以下のお気軽安ワインがあまりなく、 平日にもかかわらずちょっと贅沢なワインが開いております。 というわけで、本日のワインもまた送料別イタリア5本セット(\7,119)の中の1本。 パーカー・ポイントが89点、ガンベロ・ロッソで2グラスという高評判のワイン。 普通、ワインって古樹であることを売りにするけど、この「ヴィーニュ・ヌオヴェ」とは若木の意味。 そういうのを謳い文句にするのってちょっと珍しいな、と。
 色は、向こうが見えないくらいにミッシリと濃い青紫。 なーるほど、こりゃロバート・パーカー君も好きだよねぇ、って感じ。 香りは、フルーツっぽさの向こうにツンッとした酸と膏薬みたいなケミカルっぽい香りが感じられる、 いかにもイタリアーンな香り。 味は・・・若い。なんだかイガグリとか丸のままのウニをそのまま口に含んだような、 口腔内をあちこち突かれるようなツンツン感。 若干感じる炭酸が特にそう思われるのかもしれないけど、 それ以外にも酸味も渋味も鋭いし、ちょーっと飲むのに苦労する。
 品質というかポテンシャルの高さは認めます。 でも今飲んだってちょっと厳しいよね、 かなりマゾヒスティックなワイン者じゃないと楽しめるワインじゃ無いと思う。 こういう「将来は美味いかも」ってのにも高得点が付けられちゃうんで、 パーカーポイントは判らんっす。
70点自宅にて

前月分

by 師範