稽古日誌:2005年5月

 自宅で撮影するワインのボトルの写真は結構コツを掴み、 デジタル・スチル・カメラの撮影パラメータなんかもマニュアルで設定して 毎回同じクオリティを出せるようになったと思う。 でも、料理の写真はなかなか上手くならない、というかバラツキ大。 難しいのは光の具合が毎度一定でないこと。 右の写真2枚は、それぞれ別の撮り方をしたもので、 この場合はフラッシュ無し(光源は白色蛍光灯)の方が良さげ。 でも、いつもそうというわけでも無いし、 実物から比べると鮮度やピチピチ感が格段に落ちて写っちゃうんだよなぁ。 (もちろん外食の時とかは、場違いとかNGな場所では撮らないし、 OKな所でも音もたてずフラッシュ焚かず、 周りのお客さんのご迷惑にならないよう心がけております)
 ま、最終的にこんな小さなサイズでしかページには表示しないんで、 元の画質なんてどうだって良いといわれりゃその通りなんだけど。

フラッシュ無しで広角
F/2.8, 1/8sec

フラッシュ有りで望遠
F/5.2, 1/50sec

翌月分


29日(日)

Bourgogne Pinot Noir 2000
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2000
Maison Chausseron
メゾン・ショースロン
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,0002005/04/29 カルフール南町田店 カルフール・ジャパン
 火曜に引き続き「やってもうた」の一本。 同じ銘柄、同じヴィンテージを昨年稽古済み。 前回よりも高い値段で購入しているし、前回の評価もイマイチ。大ショック。 購入時、 検索エンジン で調べたつもりだったんだけど、綴りが違ってたか、あるいは「名称」のところに生産者名を入れて検索したか。
 ところで本日の料理は、枝豆、小松菜の炒め物、鰹の刺身、 天然真鯛の塩焼き(ここんとこ天然真鯛がめちゃめちゃ安いですな。乗っ込みでよく獲れるのかな)、 あとは朝の残りのチーズはんぺん。 というわけでどう見ても和風メニュー、普通は白を合わせそうなところだけど、 ここはひとつトンチを働かせて前回軽いと感じたこのブルゴーニュを冷やして飲むことに。 さて吉と出るか凶と出るか?
 色は前回の印象とほとんど同じで、薄紫色にオレンジの入った色調。 香りは、ケモノっぽさを通り越してやや腐りかけの匂い (ワイン自体が腐りかけている、って意味ではなく)。 あとは鉄のような水道水のような香り。 味も熟成感ありまくり。酸味がメインでペラペラだけど、 なんとなく旨味があるという感じは前回同様。
 昨年より一年分熟成が進んで、 2000年産という若さでありながら師範にとってはもう終わりに近い印象のワイン。 冷やして飲んだわけだけど、冷たくて飲み心地が良くなったのと、 あまり歓迎されない味やら香りをマイルドにすることには成功したと思う。 魚メインの和食との相性も特に問題なかったし。
 飲み終えた後、ボトルの表面に浮いた露のためフランス語で書かれた裏ラベルが透けて、 下に別のラベルがあることが判明。 剥がして見ると、中国語で書かれた台湾向けのラベルが出現、 フランスの地図のボルドーに○が付いているようないい加減なモノ。 おぃおぃどこを回って来てんのかよこのワインは。 そんなに古くも無いのに老齢化しているのはそのせいか?
63点自宅にて

Domaine La Hitaire "Jardin d'Hiver" 2002
ドメーヌ・ラ・イテール "ジャルダン・ディヴェール" 2002
Dom. La Hitaire (Grassa & Fils)
ドメーヌ・ラ・イテール (グラッサ・エ・フィス)
Blanc
Cotes de Gascogne (VdP)
コート・ド・ガスコーニュ (ヴァン・ド・ペイ)
Sud Ouest (France)
南西地区 (フランス)
\1,0802005/04/24 カーヴ・ド・リラックス リラックス
 そしてもう一本。 火曜日に抜栓して(休肝日を1日含む)5日間でチビチビ飲んできた お手頃価格の甘口ワイン。 アウトレットセール品ということで半額以下(だっけ?)で売られていたもの。
5月24日:
 抜栓。色はとっても濃い黄色。でも、麦わら色側ではなくてレモン色側。 香りは思いのほか弱い。甘口白って、セメダインみたくパーッと来るのが多いけど、 このワインに関してはそういう強さは無い。 味は、意外なことにそれほど甘くなく、酸味はシッカリ。「甘口ワイン」というより、 ちょっと力の入った南仏の辛口ワイン的なバランス。 あと、まるで赤ワインのような渋味があるのも意外。
5月25日:
 冷静に嗅いでみると、香りはやっぱり甘口ワインのソレかなぁ、と。 でも飲んでみるとやっぱりそれほど甘くない。なんとも不思議。
5月28日:
 別に糖分が増してくるってわけじゃないんだろうけど、なんだか甘く感じられてくるし、 飲めば飲むほど普通の(ちゃんとした)デザートワインに思えてくる。 慣れの問題かなぁ。
5月29日:
 そして最後の日。総括すればたった1000円強でこれだけ楽しめたんなら結構オッケーかな、って感じ。 もちろんそんなスゴイ!ってなワインじゃないけど。 フレッシュ好きの師範だけど、 このワインに関しては抜栓して日にちが経った方が印象良かった気がする。
75点自宅にて

28日(土)

Heathfield Ridge "Wonambi" Limestone Coast Shiraz 2001
ヒースフィールド・リッジ "ウォナンビ" ライムストーン・コースト シラーズ 2001
Heathfield Ridge Wines
ヒースフィールド・リッジ・ワインズ
Red
Limestone Coast (Australia)
ライムストーン・コースト (オーストラリア)
頂き物 (売価\1,554)(2005/05/14) デリバリーワイン 山信商事
 5月も終わりが近づくに従って、だんだん暑くなって参りましたな。 こういう日は青梅漬けあたりを肴に冷たいビールをキューッと・・・ 飲んだ後にワインですよ皆さん。 というわけで、食前にビールを飲んだ後選んだワインは豪州産のシラーズ、 デリバリーワインさんからの頂き物 (このワインのページ)。 このワインの上級品も頂いているけど、まずは挨拶代わりにコチラの普及品から。 ちなみに料理は鳥手羽元の甘辛揚げ煮と、ナスの素揚げにポン酢や梅肉を付けて。
 色は、豪州シラーズで気合の入ったヤツなんかと比べるとそこそこ普通な濃さの赤紫。 香りは、想像以上に樽香がバンバン。 同じ地域の産で高級品と普及品の両方がある場合、 高級品は選別果/新樽バリバリで、普及品はフルーティさを前面に、ってのが多いと思うんだけど、 この銘柄は普及品なのに恐ろしく樽香が強い。 豪州産赤ワインらしいシップ薬のようなミントのような香りはその向こうに、 シラーズらしいスパイシーな果実香はさらにそのまた向こうに薄っすら感じられる。 味は、良い意味で普及品らしく軽快な口当たりと優しめの飲み心地。
 抜栓後3時間くらい経って、昨日残した一杯分と比較しながらの稽古。 結果、比較するまでも無く全然別物のワインですな。 九州ラーメンと札幌ラーメンくらい違うと思う。良い/悪いは別にして。
 インパクトがあって、 このくらいの価格帯のシラーズとしてはかなりコストパフォーマンスが高いと思う。 ただ、バランスという面ではこの樽香は強すぎるんじゃないかな? もちろん樽香が好きな方もいらっしゃるだろうから、 そういう方にはたまらないワインかもだし、 一杯だけテイスティングするような席でのウケはよさそうだけど。
77点自宅にて

27日(金)

Al Muvedre 2003
アル ムベドレ 2003
Cia.de Vinos Telmo Rodriguez
コンパニーア・デ・ビーノス・テルモ・ロドリゲス
Rouge
Alicante
アリカンテ
Alicante (Espana)
アリカンテ (スペイン)
\1,0502005/04/24 ナショナル麻布 オーデックス
 本日の料理は青椒肉絲、ブロッコリーとトマトのサラダ。 青椒肉絲のソースはご存知CookDo。でも、ハコの裏に書かれたレシピより、 肉多め/ピーマン多め(カラーピーマン入り)/タケノコ多め/干椎茸追加で 設計量の1.5倍くらいあるんで、 勢いやや薄味に。でもそれくらいが好み。 で、ワインは中華に合いそうな?スペイン産。 「ムールヴェドル (Mourvedre)種を使ったワインかな」と思って購入するも、 良く見ると綴りが違う(Muvedre)。で、調べてみると、使われている品種はモナストレルらしい。 さらに調べてみると、スペインのモナストレルとフランスのムールヴェドルは同じ品種とのこと。 なんかややこしいなぁ。日本語読みはどう表記すれば良いんだろ? とりあえず強引にスペイン語読みして書いてみたけど、思いっきりウソ臭い。 ちなみにコレと同じ造り手。
 色は普通に濃い青紫。 香りに一瞬ビックリ。最初グラスに注いだ段階で、 「今日の青椒肉絲、酒が飛んでなかったかな?」と思ったくらい清酒の香りがした。 その清酒もキチンと造られたヤツじゃなくて、居酒屋チェーンの熱燗で出てきそうなマガイモノ風の香り。 「まじかよ?」と思ってグラスに鼻を入れて嗅ぐと、 とりわけそういう香りが強いわけではない(もちろん無いわけではない)。 どちらかというと、安っぽい男性化粧品というか、 師範が小学生の頃に近所の床屋で使われていた"MG-5"という整髪料みたいな香りが強い。 共通しているのはアルコール感かも。 なんて感じで、香りの雰囲気に気をとられながら口に含むと、 結構丸っこくて甘くて良い感じの味わい。
 長時間のうたた寝後、残った2杯分のうちの1杯と稽古。 安清酒の香りはまさに健在、安化粧品の香りをはるかに凌駕。 味は、(師範代が冷蔵庫に入れてくれてたんで冷えてるせいもあると思うけど) 開けたてより渋味が固くなった感じ。どちらかというと抜栓直後の方が師範は好き。
 風変わりといえば風変わりだけど、なかなか面白くもある。 1000円だったらまぁ納得の内容。 それにしても酔っ払うワインだったなぁ。アルコール度数は13.5%とか書いてあるけど、 体感上は15%くらいある感じ。
71点自宅にて

25日(水)

Bourgogne Chardonnay 2000
ブルゴーニュ シャルドネ 2000
Christian LEBAUPIN
クリスチャン・ルボーパン
Blanc
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,2802005/04/14 QUEEN'S ISETAN 品川店 合同酒精
 本日の料理は、鰹のタタキ、鯵の蒲焼、ツナと大根とキュウリのサラダ、野菜スープ。 魚メインのメニューゆえ、白ワインをチョイス。 モノは、ACブルゴーニュのシャルドネ。 表ラベルには無いけど、"O'Premium (オープレミアム)"というサブタイトルが付いているらしく、 ソレの意味するところはソムリエコンクール優勝者"ジャン=リュク・プドー"氏が厳選したワイン、とのこと。
 色はかなり薄い。レモン色というよりやや麦わら色がかった枯れた感じのする色合い。 香りは弱い。深く嗅ぐと、酸味少なめな柑橘類(オレンジとか)の香りがホンノリと、 蜜のような甘げな香りがある。 味も弱め。鋭さや華やかさは影を潜めて、コクを中心とした大人びた味わいがメイン。
 抜栓後3時間くらいたっても大きな変化は無い。 飲み飽きることは無いけど、杯を重ねても印象が深まっていくことも無い、 まるで水のような存在。
 目立たずつつましく、食事のお供にはふさわしいけど、このワインの個性という意味では皆無に近いワイン。 ま、このワインに「お薦め印」を付けたのはソムリエさんなわけで、 そういう職業的な視点から見ればこれは薦めやすいでしょうな。ハウスワインにもってこいって感じ。 でも「安ワイン道場師範」の職業的視点で見たらなんとなくお薦めしにくい。 悪くは無いんだけどね。 奇天烈なワインに飽き飽きして、普通のワインが飲みたくなったらどーぞ。
70点自宅にて

24日(火)

Bourgogne Passetoutgrain 2001
ブルゴーニュ・パストゥグラン 2001
Francois Mikulski
フランソワ・ミクルスキ
Rouge
Bourgogne Passetoutgrain
ブルゴーニュ・パストゥグラン
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,6592005/04/24 ナショナル麻布 メルシャン
 今日はプチ師範代の火曜保育園の遠足(といっても良く行く近所の公園だけど)なんで、 師範も勤務先を休んで参加。 というわけで、原則的に毎週月曜火曜は休肝日を返上し、稽古に臨むことに。
 夕食の和風唐揚げに合わせて選んだのは、名手ミクルスキのパストゥグラン。 実はこのワイン、 一年半前に全く同じものを稽古済み、 買値も微妙に(税抜きで100円)高く、「やってもうた」の一本。 ただ、その時の記録を読むと結構好印象だったみたいだし、 100円は熟成代と好意的に考えて、明るい気分で抜栓。
 色は、濃い目の赤紫に気持〜ちレンガ色が入っていて、若干の熟成が感じられる色。 グラスの内側には若干気泡があるんだけど、 そういうのってとても若いワインだけかと思っていた。 香りは、熟したイチゴと硫黄の雰囲気は前回同様、 それに加えてリンゴっぽい感じもする。 また、こちらも若干熟成入ってて、 ボリュームがちょっと落ちる代わりにイチゴと硫黄の境界線が不鮮明になり、 まとまりが出てきた感じ。 で、ここまでは良かったけど、 味は酸味だけが目立ってしまっている。 その酸味自体はグレープフルーツ的でキレイなんだけど、 渋味や凝縮感が落ちているのが残念。
 時間が経つと、己が慣れるのか副菜のコールスローサラダの酸味が影響したのか、 あまり酸が強いとは感じなくなった。
 「ワインの変化」かどうかは微妙だけど、印象自体は尻上がり。 でも、やっぱりパストゥグランくらいのランクだと早めに飲んで吉なのかな。 それなりに熟成感もあるんで、 落ち着いたワインが好きな人には良いんだろうけど。
75点自宅にて

22日(日)

Chateau Dufilhot 2001
シャトー・デュフィロ 2001
Ch. Dufilhot
シャトー・デュフィロ
Rouge
Premieres Cotes de Bordeaux
プルミエール・コート・ド・ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
頂き物 (売価\2,079)(2005/05/14) デリバリーワイン ユーロパブ・インポート
 本日の料理はギョーザ。 師範宅のギョーザは、豚バラの塊り肉を叩いて餡を作る事と、 ギョーザ専用(※注)のフライパンを使って焼き上げることを特徴とする本格的なモノ。 師範の基準では、限りプロ・アマ問わずウチのより美味いギョーザにはこれまで遭遇したことがない。 ま、当然贔屓目が入っていることは否定できないけど。
※注:普通のフライパンだけど、ギョーザって高温で焼くため傷みやすいから、お古を「ギョーザ専用」としているだけ。
 で、ワインはデリバリーワインさんから 『これ美味いんで飲んでみて下さい』と送って頂いたもの (このワインのページ)。 いやー、ありがたい事でございます。 もちろん、頂き物といえどもキッチリ正直に稽古するのが当道場のポリシーでございます。 でもってこのワインの裏ラベルには、このシャトーが持つ畑の素性とか、収穫年(2001年)の出来具合、 ワインのテイスティング・コメントが非常に丁寧に書かれており、 インポーターの真剣さがビンビン伝わってくる。 読んでいるうちに飲みたくなって、 抜栓後の変化を感じ取るためという屁理屈をコネて、夕食スタート前の午後5時に抜栓。
 色は、濃いには濃いけど、ボルドーの一流な地区の産のものと比べると、 やや赤みが強い明るめな色のように感じられる(比較して見ているわけじゃないんで気のせいかも知れない)。 香りは、ギュギュッと濃い果実香や、ミルクやバニラみたいな柔らかな樽香なんかが グジュグジュッと一体化して感じられる、非常に凝縮感のあるもの。 この香りだけでもなるほどお薦めの理由が判るってもんであります。 ただ、ちょっとカレーみたいなエキゾチックなスパイスの雰囲気がある点は、好き嫌いが分かれるかも。 味は、口の中で細く長く印象を残すタイプ。 香りの雰囲気からはニューワールド産みたいなガツンとインパクトの強い味わいが想像されるけど、 口に含むとスーッと入ってきて、カドの取れた渋味とホンノリ甘味を感じさせ、 キュッと絞るような酸味とコーヒーのような余韻を残す、パワーより芸で身を立てる味わい具合。
 抜栓から4時間くらい経った後(でもまだ9時過ぎ)、変化した点があるとすれば、 樽香がいわゆるボルドーのソレっぽく消し炭みたいな雰囲気が強くなった点か。 それ以外はあまり変化無し。タフといえばタフだけどちょっと単調かも。
 昨年頂いたコレなんかと比べると、 コッチのほうがより本来のボルドーに近い落ち着きをもっているかな。 その分ビックリ感には欠けるけど、それは致し方なし。 いずれにせよこれが税抜き1,980円ってのはビックリ。 貰い物だからじゃなくて、純粋にこれはコスト・パフォーマンスの高いワインだと思う。
84点自宅にて

21日(土)

Sancerre "Les Liserons" 2002
サンセール "レ・リゼロン" 2002
Cave Des Vins de Sancerre
カーヴ・ド・ヴァン・ド・サンセール
Blanc
Sancerre
サンセール
Loire (France)
ロワール (フランス)
\1,2802005/04/29 カルフール南町田店 カルフール・ジャパン
 本日の夕食は手巻き寿司。 良く行くスーパーのそばに比較的師範家好みの魚屋が出来たんで、魚はそこで調達。 具は、生きているヤツをシメてもらったヒラメ、 本マグロの中トロ、鮭フレークとか。 というわけでワインはキリッとした白しか有り得なくて、 選んだのはロワール産のサンセール。 門下生からのお薦めがあり購入したもの。
 色は普通の白ワインカラー。 香りは、ロワールの雰囲気満載、 北方のソーヴィニョン・ブランらしいグレープ・フルーツのような食べられる雑草のような、 青爽やかで柑橘類の雰囲気が漂う香り。 味も、想定どおりのサッパリ系。一歩間違えば金属的なキンキンペラペラした感じになりそうなんだけど、 微妙なところで踏みとどまってシャープな果実味を表現している。
 あまりにもキッチリと品種と地方の個性を体現したワイン。 だもんで手巻き寿司みたいなワインとの相性はバッチリ。 ただ、やや遊びが無さすぎるというか、カッチリキッチリしすぎて御しづらい、 という雰囲気もあったりするけど。
75点自宅にて

20日(金)

Vina Progreso Reserve Pinot Noir 2002
ヴィーニャ・プログレソ リザーヴ ピノ・ノワール 2002
Vina Progreso (Les Domaines Boisset - Vinedos Familia Pisano)
ヴィーニャ・プログレソ (レ・ドメーヌ・ボワセ - ヴィニェードス・ファミリア・ピサーノ)
Tinto
Coastal Region (Uruguay)
コースタル・リージョン (ウルグアイ)
\1,3002005/04/24 カーヴ・ド・リラックス ファインズ
 本日のワインは、当道場初登場、かと思ったら登場2回目(1回目はコレ)のウルグアイ産。 ウルグアイはブラジルとアルゼンチンの間にある大西洋沿いの国。 南米のワイン産地って、 アンデス山脈沿いの比較的標高が高いあたりで作られているイメージがあるけど、 こういう場所でも作られているわけですな。 ま、フランス人あたりから見れば日本でワインが造られてるなんてのも非常に意外なんだろうけど。 ちなみに料理は、豚の紅茶煮、チーズとキュウリを巻いた竹輪、春雨スープ。
 で、過去の経験上こういう新興産地のピノ・ノワールって 「え?これがピノ・ノワール?」ってのが多いわけで、 このワインもその例に漏れないかもね、というやや冷めた気分で抜栓。 まず色はその悪い想像通り。ピノというよりシラーとかグルナッシュとか、そういう色。 香りは、最初「おお!」っと思うピノ感があったんだけど、 深く嗅ぐと焦げたような樽の向こうに南方系のフルーツのような熟れまくった香りが充満。 それ自体は良い香りだけど、なんかちょっと違和感。 味は、酸味がしっかりしているあたりはまさにピノ・ノワール。 でも、ブルゴーニュあたりのソレと大きく違うのは、 渋味がガッチリしていてスーッと入らずガツンと来ること。
 抜栓後4時間経っても特段の変化無し。
 ピュアな気持ちでこのワインが美味いか不味いかを判断すると、 なかなか楽しめる要素があってそこそこ美味いワインに属すると思う。 でも、ピノ・ノワールとしてはかなり想像を裏切るものではある。 ブルゴーニュで言えば、 フィリップ・ルクレールや(昔の)ドミニク・ローランみたいなガテン系の雰囲気を、 そのままググーッと延長して地中海岸の南仏まで持って行き、 そっから船に乗せてスペインで一休み、大西洋上で赤道直下を通過して南米にたどり着きました、 って感じ。
74点自宅にて

19日(木)

Gewurztraminer 2001
ゲヴュルツトラミネール 2001
La Cave de Turckheim
ラ・カーヴ・ド・トゥルクハイム
Blanc
Alsace Gewurztraminer
アルザス・ゲビュルツトラミネール
Alsace (France)
アルザス (フランス)
\9802005/04/29 カルフール南町田店 カルフール・ジャパン
 本日の夕食は
アミューズ:豆腐の冷製 鰹節と醤油を添えて (= 冷奴)

前菜:アジの和風カルパッチョ (= アジのタタキ)

メイン1:オベルジーヌのソイビーンズ・ソース炒め (= ナスの味噌炒め)

メイン2:アジのポワレ 甘辛いソースとともに (= アジの蒲焼)

チーズ:ストロング・チェダー (= そのまんま)

・・・とかっこつけて見たけど、要は普通の家庭の夕食で、 女性陣が寝た後の帰宅なんで師範代が作り置いてくれたのを一人で静かに(ありがとね>師範代)。
 で、ワインはお久しぶりのアルザス産。 カルフールというフランス資本のスーパーで買ったものだけど、 2年前飲んだコレと酷似、 というかほぼ同じラベル。でも造り手の名前は違っている。 どちらも共同組合系の造り手みたいだけど、 カルフールがプライベートブランドとして依頼していて、 造り手は毎年変わったりするのかな?
 さて抜栓。色はレモン色よりやや赤みがある。ゲヴュルツトラミネールって、 マスカットみたいな緑色じゃなくて、 甲州とか甲斐路みたいなやや赤みがかった皮のブドウだと思うけど、 その皮の色が出ているのかな? 香りにビックリ、このクラス(3桁)とは思えないボリューム。 ゲヴュルツらしいライチっぽい甘く華やかな香りがパーッと感じられる。 味は、やや甘さが勝っていたりほんのり苦味があったりで若干クドいような感じがありはするけど、 この値段だと思えば文句を言うのは酷というもの。
 「和食の邪魔をしない抜けたようなワインだろうな」という予想は良い方に裏切られ、 なかなかどうして存在感のあるワイン。 「じゃあ和食の邪魔をするか?」と問われればそういうこともなくて、 強めのフルーティな香りも魚や豆腐と問題なく共存している。 樽香が無いってのが良いのかな?
76点自宅にて

18日(水)

Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 2002
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ 2002
Maison Jean-Philippe MARCHAND
メゾン・ジャン・フィリップ・マルシャン
Rouge
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,4802005/04/29 カルフール南町田店 モトックス
 本日のワインは、2002年産のブルゴーニュ。 門下生報告のコメントにも書いたけど、 2002年産のブルゴーニュって、良作年の恩恵を受けたのか安いヤツでも結構イケてるものが多い印象。 もちろん、安ワイン道場なんで「安いヤツ」以外はあまり飲んだこと無いんで、 「高いヤツ」はもっと良いのかも知れないけど。 この造り手のワインは、1999のACブルゴーニュ白と稽古済みだけど、 赤白が違うしほとんど印象に残ってないしラベルも違うしで、別物な気分。 ちなみに料理は、牛タタキ、タコとカリフラワーのサラダ、ニラ玉、キュウリ・スティック。
 色はかなり濃い。まずそのあたりにヴィンテージの恩恵が見て取れる。 香りは、安ブルゴーニュにありがちな熟れたイチゴやゴム革系の香りが中心ではあるけど、 ほんのりラズベリーっぽいフレッシュなフルーツの感じがあるあたりも良年がゆえか。 味は、とりわけどうということもない、酸味が中心の安ブルゴーニュらしい味わい。 恩恵もそこまでは及ばずか。
 あと一杯を残して大うたた寝、もう明け方近くになって残りと稽古(良いのか?)。 思ったよりも落ちてなくて、そこそこ抜栓直後の雰囲気を保っているのは好印象。 香りに関しては、フレッシュな果実香が抜けて普通のACブルゴーニュに近づいてはいるけど、 味に関しては旨味が増えたような気がするので、五分五分って感じ。
 やはり2002年は安ブルゴーニュにはありがたい年のようですな。 もちろん、このワインに関しては他のヴィンテージを飲んだことあるわけじゃないんで、 ホントにそれがヴィンテージのおかげなのかは判んないんだけど。
74点自宅にて

15日(日)

Macon-Burgy "Les Prusettes" 2001
マコン・ブルジー "レ・プリュセット" 2001
Verget
ヴェルジェ
Blanc
Macon-Burgy
マコン・ブルジー
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,9002005/04/24 カーヴ・ド・リラックス 八田
 雨が降ったり日が差したり、寒かったり暑かったりとお天道様も落ち着きのない季節の変わり目の一日。 料理は、天ぷらをメインとして、真ダコとトマトとキュウリのサラダとか、アラの味噌汁とか。 魚介類かつ和風な雰囲気を湛えたメニューゆえ、 白ワイン、かつあまり南方系で無いワインをチョイス。 ヴェルジェの畑名付きマコンはコレとかの稽古経験があって、 期待した通りのパフォーマンスが得られる印象があるんで安心して。
 さぁ抜栓。コルクは長めで表面ツルツル、変に漂白された感じも無い。 その上、造り手/畑名/ヴィンテージがキッチリ書かれた高級品。 コルクの良し悪しがそのままワインの良し悪しに繋がるわけじゃないけど、 師範の経験上一般にコルクに気を遣っているワインはワインの中身ににも気を遣ってます (と言いつつ前述の昨年飲んだ同クラスは人造コルク)。 色は、かなり濃いレモン色。レモンというより夏みかんの皮くらいのしっかりした色合い。 香りは、ボリュームこそそれほどでもないけど、 クタッとした樽香とアメや蜜っぽい香りが合わさった高級感のある香り。 味は、2001産とは思えないくらい落ち着き払った雰囲気。 甘味はもちろん抑えめで、酸味もおだやかだしその他の苦味なんかも無い、 でもトータルで感じるコクは並々ならないモノを感じる雰囲気。
 パワフルさはないけど、ワインとしてのまとめ方は唸らされるものがある。 さすがヴェルジェですなぁ、とにかくこの造り手のワインは安心感がある。 更にありがたいのは、名の売れた今でも、 ちょっと個性ある畑でありながらこれくらいの値段で買えるワインを造っていること。 鼻高々の造り手だとACブルゴーニュも買えない値段だからね。
80点自宅にて

14日(土)

Volnay 1er Cru "Les Roncerets" 1999
ヴォルネー・プルミエ・クリュ "レ・ロンスレ" 1999
Paul GARAUDET
ポール・ガローデ
Rouge
Volnay 1er Cru
ヴォルネー1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,9822005/04/03 みちのく岩手のワイン屋 竹澤 ラック・コーポレーション
 ゴールデン・ウィークを挟み前後一週間、都合3週間の帰省から我が家の女性陣 (師範代、プチ師範代、プチプチ師範代)が帰還。 夕食は、師範が腕にヨリをかけて、 ピーマンの肉詰め焼きにポテトのチーズ焼き添えて、トマトとブロッコリーと生ハムのサラダ、 枝豆の3種。 ワインは、ちょっぴりお祝い気分なんでちょっぴり良いワイン、 稽古範囲ながらブルゴーニュの1級畑をチョイス。
 色は中くらいの格付けの中くらいの年頃らしい、 ほどほどに濃くて僅かにオレンジ色がかった色合い。 香りは、いかにも南のブルゴーニュな妖艶系。 皮っぽいケモノっぽさと熟れ過ぎたイチゴの果実香。 なんか往年の「ちあきなおみ」みたいな香り(当然嗅いだことはありません)。 これで味もタダレ系だったらNGなんだけど、 幸い味の方はピンと張り詰めた緊張感が残っていて、 絶妙な熟成具合を保っている。
 ・・・と、抜栓直後はイロイロ難癖めいた薀蓄を捧げたくなる雰囲気だったんだけど、 時間が経つと香りも開いて味は旨味爆弾に変化して、 深く考えずに延髄で「美味い〜ッ」と反射するワインになった。
 インパクトの強いワインじゃないけど、古き良きブルゴーニュと言った感じで、 抜栓後時間が経つと開くし、 旨味を基調とした味わいはまるで昆布とシイタケの出汁が効いた和食のお吸い物のよう。 まさに日本人向きのワインだと思う。道場上限範囲近い価格としても大納得かそれ以上の内容。
85点自宅にて

13日(金)

Raboso Riserva 2002
ラボッソ リゼルヴァ 2002
Enoteca Professor Cescon
エノテカ・プロフェッソール・チェスコン
Rouge
Veneto (IGT)
ヴェネト (インティカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Veneto (Italia)
ヴェネト (イタリア)
\1,3502005/04/24 カーヴ・ド・リラックス リラックス
 擬似独身生活最後の夕食は、ハンバーグ、ピーマンの炒め物、ブロッコリーの茎。 選んだワインは、イタリアはヴェネト産のモノで、 コレの高級版。 リゼルヴァなんて書かれていると、いわゆる"スーパー・タスカン"みたいな、 果実味がギュギュッと濃くて樽なんかもキッチリ使ってあって、なんてのを想像。 その上、造り手は"プロフェッソール(教授)" とくれば英知を結集した美味いワインに違いない、と (ま、そこまで期待できるほどの価格じゃないことは承知の上だけど)。
 抜栓してコルクを見てビックリ、屑コルクを集めた短いモノ。 教授の視点で見ればコルクはワインの品質には関係ない、ってことか。 色は、北イタリアのヴェネト州というよりもっと南な感じがする青く濃い紫。 香りは、ある意味想像通りで、樽はバッチリ効いている。 果実っぽさも結構しっかり。ただ、いかにもヴェネトの赤らしいというか、 ヴァルポリチェッラみたいな汗臭いような桜餅っぽいような、 そういうややツンツンした感じの果実香。 味は、渋味も甘味も酸味もあって、 それぞれはそれぞれながらこの値段なら申し分ないでしょ、って感じ。
 ちゃんとリゼルヴァ、というか、 1,000円前後のワインでは味わうことが難しいプレミアム感を湛えたワイン。 やや樽と果実が乖離した感じは否めないけど、 先入観無しに飲まされたらもっと高いワインだと感じると思う。
80点自宅にて

12日(木)

Les Bastions (Blanc) 2003
レ・バスティオン (白) 2003
Producteurs Plaimont
プロデュクトゥール・プレモン
Blanc
Cotes de Saint-Mont (VDQS)
コート・ド・サン・モン (ヴァン・デリミテ・ド・カリテ・シューペリュール)
Sud Ouest (France)
南西地区 (フランス)
\9502005/04/24 カーヴ・ド・リラックス リラックス
 本日の料理は、キーマカレーとナンという、まるでインド人な夕食 (・・・って、インド人が実際そういう夕食を食べてるかどうかは知りません)。 カレーにワインはご法度、という己の禁を破り、白ワインを合わせてみた。 モノは、昨日飲んだ赤と同じ銘柄の白。 昨日同様コレの高級版かな? ちなみに、門下生の方もつい先日このワインを 飲まれている。 また昨日は全く同じワインを飲まれていたりして、微妙にシンクロ。
 さて抜栓。色は非常に薄い。安ワインの白とはこういう色だ!という色。 香りは、柑橘系の雰囲気がツーッと拡がる心地よいもの。 葡萄品種的にはプティ・クープとマンサンという聞きなれない品種だけど、 ソーヴィニョン・ブランとリースリングの中間みたいな、 この地域のご近所でメジャーなユニ・ブラン、コロンバールといった品種に近い香り (葡萄の品種なんかに興味の無い人には意味不明な単語の羅列かも。スミマセン)。 味は軽くてスッキリ、まさにグレープ・フルーツですな。 「グレープ・フルーツ」ったって「果物ブドウ」という意味じゃなくて、 柑橘系のアレです(当たり前)。
 結果として師範的には赤よりも好印象。自ら理由を考察すると、 白ワインって単純に『フレッシュ=美味い』な部分があるじゃないですか。 それが赤だとそうもいかず、ある程度こなれた方が美味しく感じられる傾向があると思う。 ニューワールドのワインとかで、 同じブランドでも白より赤の方がリリースが遅く、長く熟成させた後出荷するものも多いけど、 そういった意味で理にかなっていると思う。 強引な例えだと、白ワインは女性/赤ワインは男性なのかな?(大偏見)。
74点自宅にて

11日(水)

Les Bastions (Rouge) 2003
レ・バスティオン (赤) 2003
Producteurs Plaimont
プロデュクトゥール・プレモン
Rouge
Cotes de Saint-Mont (VDQS)
コート・ド・サン・モン (ヴァン・デリミテ・ド・カリテ・シューペリュール)
Sud Ouest (France)
南西地区 (フランス)
\9502005/04/24 カーヴ・ド・リラックス リラックス
 本日の料理は、豚ヒレ肉の香草焼き、冷やしトマト、枝豆の3品。 多少の調理が必要なのは豚の香草焼きのみ、ちょっと貧相かも、とも思うけどまぁ見た目は豪華。 ワインは、販売店のサイトで最近盛んに推奨されている (「プレモン バスティオン ルージュ」という名で売られている)もの。 造り手の共同組合の名から判断してコレの高級版かな? リラックス輸入のワインは、 最近はちゃんと造り手の裏ラベルを隠さないようにステッカーが貼られているものも多くなってきて嬉しいけど、 コレに関しては残念ながら生産地の地図の部分を隠すように貼られている。 せっかく珍しい原産地(というかVDQS格付け自体が珍しい)なのに残念。 上のを剥がして確認した地図によれば、"Cotes de Saint-Mont"という地区は、 ボルドーの南南東、南西地区にあるそうな。
 色は普通に濃い真紫。キレイな色ではあるけど、 特段のプレミアム感が感じられないのは買値による先入観のためか。 香りは、最初嗅いだ瞬間は「ムッ、これって激安系?」と思われる雑巾的な雰囲気があったけど、 その後は嗅いでも嗅いでもそんな感じはしない。気のせいか、あるいは最初の一撃だけか。 で、香りのボリュームはクラスを遥かに超えるしっかりしたもので、 雰囲気はちょっと野暮ったくもハツラツとした青さを感じるもの。 味は、香り同様の青っぽさがあるし、 甘味と酸味と渋味がそれぞれ独立に感じられはするけど、 それぞれの背丈は揃っていて良いバランス。
 若くてぶっきらぼうな感じがありはするけど、 3桁にしてはキッチリとした存在感と良いバランスがあって、 好きな人には「これ良いジャン!」って受け入れられそうなワイン。 都会派(笑)の師範としては「悪くないし頑張ってるしアリかもね」って程度かなぁ。 そこらへんは趣味の世界。
72点自宅にて

8日(日)

Neil Ellis Shiraz 2002
ニール・エリス シラーズ 2002
Neil Ellis Wines
ニール・エリス・ワインズ
Red
Stellenbosch (South Africa)
ステレンボッシュ (南アフリカ)
\1,2802005/04/24 カーヴ・ド・リラックス リラックス
 長かった10連休の最終日、 女性陣はまだ実家に寄生虫、じゃなくて帰省中なんで師範一人のんびりと プールで泳いだりプランターに苗を植えたりの一日。 料理もセルフサービスで、タンドリーチキン、ブロッコリーとトマトのサラダなんかを作って、 食後は連休前に買ってぼちぼち熟成し始めたウォッシュチーズ(ルクロン)とか。 ワインは、タンドリーチキンのスパイシーな風味に合わせて選んで 「アウトレットセール品」ということで安く売られていた南アフリカ産シラーズ。 この造り手のワインはカベルネ・ソーヴィニョン&メルロピノ・ノワールは稽古済み。
 さて抜栓。コルクはスベスベした木肌、変に漂白された様子もない上質なもの。 色は赤紫をググーッと濃くしたような濃紫。 いかにも赤ワインな色で、見ていて「あー久しぶり」な感じ。 香りは、イガラッぽいような焦げた樽香と、想像通りスパイシーな果実香がいっぱいな香り。 とってもハッキリした香りで、判りやすさはピカイチなんだけど、 ややもすればちょっと単調とも取れる雰囲気。 味は、それほど暴力的な濃さはなく、比較的モノ分りの良い感じ。 こういうのが(少なくとも若いうちは)飲んで美味しい。
 値引き後の値段、1,280円だと思えば爆裂的に高品質。 値引き前の値段である2,000円程度としても十分理解可能。 でも、その価格帯のシラーズってこういうのがあったりして、 激戦区であることは確か。
79点自宅にて

7日(土)

 師範代実家逗留の最終日、昼食は毎度「胃休め」の意味も含めて利用しているうどん屋香梅へ (昨年夏も訪問)。 実際の店の外観はもうちょっとシャンとしている印象があるけど、 右写真だとまるで讃岐の製麺所のようですな。 蕎麦屋だとキチンとした店が美味そうで、 うどん屋だとこういう店が美味そうに感じるのは不思議なもんです。

今回の注文は以下。

師範:ランチAセット(わかめうどん、親子丼、サラダ):\620 (下写真)
師範代:かけうどん大盛り:\450
プチ師範代:ざるうどん:\450
(三人とも昨年夏とほぼ同様の注文をしている。人の好みは変わらんもんですなぁ)
 毎度のことながらコシの無い麺で、讃岐うどんを基準とすれば完全にNG、 プニップニの柔らかさ。 でも、これが美味い。 鰹節と昆布でとられた柔らか系の出汁と柔らかい麺との相性が非常に良くて、 実に美味い。同じうどんといえども美味さの評価軸は一次元では無いんですな。 ランチセットは量もタップリ(普通の量のうどんと普通の量の親子丼)、 これが620円は極めて良心的。

 中学・高校の学生さんは、大盛り料金無料(通常は+150円)らしい。 でも、『車・バイクで来店したりタバコを吸ったりする人は学生と見なさず大人料金』とのこと。 なかなか愉快なシステムであります。

 昼時はいつもお客さんでいっぱい。 今日は、たまたま隣り合わせた見ず知らずのおばさん(客)が、 師範代が食事している間プチプチ師範代を抱っこしてくれていた、 そういう人情の通う店。 タマにしか利用できないけど、 これからも繁盛し続けて欲しいなぁ。

 ってな感じの帰省最終日。女性陣を師範代実家に残して、師範のみ最終便で帰って参りました。


6日(金休)

Vina Maipo Reserva Chardonnay 2003
ヴィーニャ・マイポ レセルバ シャルドネ 2003
Vina Maipo
ヴィーニャ・マイポ
Blanco
Central Valley (Chile)
セントラル・ヴァレー (チリ)
(師範代実家から) サントリー
 師範代実家二日目の夕食は、刺身の舟盛り(このページ先頭の写真)。 今日のメインは石鯛の姿作り。 やっぱり「切りたて新鮮」な白身の魚は美味いっすね。 一番美味しいのは「シメた後ちょっと置いて歯ごたえと旨味が両立した状態」だとは思うけど、 切りたてのフレッシュな風味はそれはそれで別の良さがあるし、 歯ごたえの無くなった状態と比べると雲泥の差で美味い。 というわけで、師範は『活け造り信仰の否定』には理解は示すけど賛成はしません。
 ・・・なんてことは置いといて、本日もビールを大瓶一本飲んだ後、 師範代実家にあったワインを頂戴することに。 ずっとビールでも良いんだけど、ビールってお腹が膨れるので、 料理をタップリ食べたい時には敗因となりかねないから。 この造り手のワインは、先日ノーマル品のカルメネールと稽古済み
 色は薄めでとりわけ特色の無い普通の白ワインの色。 チリのレセルバ・クラスだともう少し濃いのが一般的な気がする。 香りは、裏ラベルに書かれた『パイナップルやトロピカルフルーツ』という文言にぴったりの、 気だるく甘げな香りがいっぱい。 こういう南方系の香りだと、 シャルドネもソーヴィニョン・ブランも同じような雰囲気になっちゃいますな。 味は、そういう香りから想像されるよりずっと甘さ控えめで締まった感じで好印象。
 香りはややダレた感じだけど味はシャンとしていて、ボン・キュッ・ボンな感じのワイン。 調子にのってクイクイ飲んでたら13.5%のアルコール度数に負けて途中でうたた寝、 結局「タップリ食べる」という目標は果たせませんでしたとさ。
73点師範代実家にて

5日(木祝)

 お泊り温泉九重観光ホテルの朝。

 朝食もまさに「旅館の朝食」。
 老人から子供までいろいろなメンバーということもあり、 旅館側の対応もちょっと難しい面があったとは思うけど、 こちらの要求がきちんと理解されておらず、11人が8人がけのテーブルで (2人は乳児なので不要としても9人分は必要)とか、いろいろ不都合あり。 なんかこう全体に「痒いところに手の届かない」感じが残念。 宿の方の対応自体は誠実なものを感じるんだけど、 それを全体に浸透させるシステムが足りない印象。
 山小屋からスタートした歴史ある宿で、 宿の裏ではコンコンと温泉が沸いており湯には恵まれ、 ロケーションも高原を一望する非常にすばらしいところにあるんで、 ぜひちょっと頑張って良い宿に変身して頂きたいところ。

 九州の温泉地といえば「シャレた湯布院」「風情ある黒川温泉」あたりがメジャーだけど、 この飯田高原一帯の開放感は他になかなか例が無いし、泉質もいろいろあって楽しめるので、 誰かが上手にプロモーションすれば結構ヒットすると思うんだけどね (マイナーなままの方が予約は楽だけど)。

 宿を出て、今度は師範代の実家へ移動。

Zeller Schwarze Katz 1999
ツェラー・シュヴァルツェ・カッツ 1999
Baron Ludwig
バロン・ルードヴィヒ
Weiss
Mosel-Saar-Ruwer (Q.b.A)
モーゼル・ザール・ルーヴァー (Q.b.A)
Mosel (Deutsche)
モーゼル (ドイツ)
(師範代実家から) 巴工業
 このワインは、師範代実家へどなたかからの贈り物ということらしい。 師範代実家の面々はどなたもアルコールを召し上がらないんで、 こういう贈答品があると師範が頂戴させて頂きます。 モノは、 猫の絵が描かれていることで非常に覚えやすく親しみやすい銘柄、 ツェラー・シュヴァルツェ・カッツ。
 コルク抜きはヤジロベエ型。コイツは大抵奥まで差し込めなくてイヤなんだけど、 今回も苦労に苦労を重ねて抜いたのにコルクがポッキリ。 取り出してみると、あと僅かのところで剥離するように折れていた(右上写真)。 こりゃ失敗して当然。
 色はとっても薄め。香りは弱い。 品種はミューラー・トゥルガウとリースリングが使われているとのことだけど、 リースリングにありがちな揮発油的な華やかさは無く、ゴムっぽい香りが主体。 味もおとなしめ。当然のようにウスラ甘い。 でも、そのウスラ甘さが微妙なところで酸味とかの他の要素とバランスしていて、 案外飲み心地は悪くない。アルコール度数が9%と低いこともあって、 サクサクッとチューハイ的に飲め、抜栓後1時間強で飲了。
 よくよく考えると、このクラスのワインで1999産ってのはちょっと古め、 どこかのご家庭に保存されていたのかな? このフレッシュ感の無さはなんとなくそれを物語っているけど、 甘味があるからか別段「過ぎた」ワインという感じはしない。
68点師範代実家にて

4日(水休)

 本日は師範家、師範親夫婦、師範兄一家の総勢11人でお泊り温泉。
 場所は、熊本と大分の県境付近、九重山のふもとにある九重観光ホテルというところ。 建物の外観はかなり年期が入っていて、お世辞にもキレイとはいえない感じで、 設備(特に水まわり)にもチョコチョコ不具合があったりするけど、 我々が泊まった和洋室はかなりの広さがあってのんびり出来て良い感じ。
 風呂は内風呂と露天風呂付きの大浴場が2箇所。 なつかしいケロリンの黄色い風呂桶が似合うトラディショナルな方と、 最近作られたらしいヒノキの内風呂と露天岩風呂。 それほど大きな宿でもないので、2箇所あればあまり混んでいるということはなく、 温泉らしい硫黄の匂いと風呂上りのスベスベ感を堪能。
 夕食は宴会場で。メニューは、ご覧の通りの典型的「旅館の夕食」。 肥後牛の鉄板焼きやイワナの塩焼き、馬刺あたりに若干の土地の個性が見て取れるけど、 全体的な印象は業界標準的。 吸い物に入っている山椒の芽が異様にその存在を主張したり(師範代のにはなぜか入っていなかった)、 チマキがカフカフしていたり、サラダも生の春菊を入れるのはどうかと思われたり、 一部その標準に届いていないようなものも散見。 量的には、少食の師範に丁度良い量なんで、大食いの人には足りない量かも。 もっともそういう場合はご飯を沢山食べればいいんだろうけど。
 ちなみに酒は、ビールとか焼酎(いいちこ)とかを普通に飲んで。

 ・・・というようなお泊り温泉の夜。


3日(火祝)

Beaumont des Crayeres "Grande Reserve" N.V.
ボーモン・デ・クレイエール "グランド・レゼルヴ" (ヴィンテージ無し)
Beaumont des Crayeres
ボーモン・デ・クレイエール
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\2,3622005/04/25 かわばた酒店 オンラインショップ モトックス
 師範実家逗留の3日目。弟は帰って入れ替わりで兄一家が到着。 夕食は阿蘇牛の和風ステーキとか。 ワインは、景気付けにシャンパーニュで。 今回のショップ選びの基準が、安いシャンパーニュがあって九州への送料が安い店。 以前は2,000円以下でも売られていたこの 「ボーモン・デ・クレイエール」も安い店でこの値段。 それでもシャンパーニュの値上がり著しい昨今、これくらいで買えればまだ許容範囲かな。
 で、肝心のワインの中身はというと、色/味/香り、 どれをとっても良くも悪くも普通のシャンパーニュ。 モエ・エ・シャンドンなんかと比べると、やや酸味がおとなしめかな?
 ・・・というわけで、 激安?ながら非常に普通というかちゃんとしたシャンパーニュ。 またこういうのが2,000円で手に入るような時代になればいいのになぁ。
77点師範実家にて

Chateau Montus "Cuvee Prestige" 1999
シャトー・モンテュス "キュヴェ・プレスティージュ" 1999
Ch. Montus (Alain Brumont)
シャトー・モンテュス (アラン・ブリュモン)
Rouge
Madiran
マディラン
Sud Ouest (France)
南西地区 (フランス)
\2,4672005/04/25 かわばた酒店 オンラインショップ アルカン
 飲む人3人なんで、2本目を。 このシャトー・モンテュスは 「トム・クルーズが愛飲している」というキャッチ・フレーズがあまりに有名、 道場では5年前にノーマル・キュヴェの1996と稽古済み。 それほど大騒ぎするようなワインじゃないように思ったけど、 こちらはプレステージ版、ちょいと上を期待するのは当然。
 色はとーっても濃い。ほとんど黒に近い濃紫色。 香りは、非常に焦げ臭いというか、焦がした樽がバンバンに効いた香り。 葡萄の雰囲気としては、ボルドーあたりの感じに近いような気がする。 味は、思ったほど濃くは無くて、渋味が顕著で固い感じの味わい。 そのあたりも南仏やニューワールドなんかよりボルドーに近い。
 ガッシリシッカリした造りで、この値段としては上出来だと思う。 ただ、もうひとつ華やかさに欠けるかな? もちろん、ゆっくり飲んだらもっと開いた可能性は大なんだけど。
80点師範実家にて

2日(月休)

 本日の昼食は、師範家4人と師範実弟の5人で師範実家近所の寿司屋、新海すしへ。 場所は、熊本県の阿蘇仙酔峡有料道路の手前、「なんでこんなところに寿司屋が?」 ってところ。 (っていうか、師範の実家自体、歩いて数分で牛の放牧地があるような 「なんでこんなところに?」っていうほど田舎。 もっとも師範幼少の頃はもっと街っぽいところに住んでたんだけど、 両親が引退するとともに山奥の別荘地的な場所に引っ込んだ次第)。
 店はカウンターは数席、座敷は30席くらいあるような、 いかにもこういうところの寿司屋、というか和食の店といった風情。 まだ開店して間もないらしく、木の香りがする店内。
で、子連れの師範らは個室で、注文したのは以下。
師範、師範代、師範弟:特上にぎり(左写真) \2,300
プチ師範代:にぎり (サビ抜きで一貫を半分に切ってもらって) \1,000
特上の中身は、
ヒラメ、赤貝、活車エビ
中トロ、ウニ、イクラ
アナゴ、キス
の8貫。ジュンサイの味噌汁付き。

こんな田舎でこんな山の中で、ビックリするくらいちゃんとした寿司。 特上は、都内であれば3,500円くらいは取るような感じ。 サイズも都会風でちょっと少なめなのが玉にキズ。 1,000円の並にぎりでも十分美味そうで、 プチ師範代は大人の一人前ペロリと平らげた。

 会計は、上記値段が消費税抜きだったため、トータルは8,295円。 なかなか満足のいく昼食でございました。

夕飯は家で。

Vire-Clesse "l'Epinet" 2001
ヴィレ・クレッセ "レピネ" 2001
Jean Rijckaert
ジャン・リケール
Blanc
Vire Clesse
ヴィレ・クレッセ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,8482005/04/25 かわばた酒店 オンラインショップ ミレジム
 夕食の献立は、鯛・ヒラメ・カンパチの刺身、ブリの塩焼き、サトイモの煮物、クリームシチュー。 ワインは白を抜栓。 昨年ほぼ同じ時期に2000年産を飲んで、 品質に疑問のあったものと同じ銘柄。 でも、この造り手って非常に評判が高いので、真意を確かめたくリベンジ。 ちなみにこれらワインの写真は師範実家の窓からの眺めをバックにしております。
 色は濃くなく薄くなく普通の白ワインの色。 香りは・・・鼻で嗅ぐ分には極めて弱い。「コレも品質に不具合?」と首をかしげるような弱さ。 口に含むと、蜜っぽい香りと品の良い樽香があってやや安心。 味は雑味のないクリアーな果実味が中心で、アメのようなコクもあってなかなか上等。
 抜栓後時間が経つと、やや香りも開いてきたような気がした。あくまで「気がした」レベルだけど。
 香りの弱さ以外はなかなか高級感のあるワイン。 コルクは人造コルクなんで、その香りの弱さがブショネが原因ってことは無いと思う。 やっぱりそもそもこういうワインなのかなぁ。それともボトル差か? ま、値段程度の満足感はあったわけだけど。
76点師範実家にて

1日(日)

Gevrey-Chambertin 1er Cru "Les Champonnets" 1998
ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ "レ・シャンポネ" 1998
Dom. Lucien Boillot & Fils
ドメーヌ・ルシアン・ボワイヨ・エ・フィス
Rouge
Gevrey Chambertin 1er Cru
ジュヴレ・シャンベルタン1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\3,7802005/04/25 かわばた酒店 オンラインショップ 八田
 大型連休を利用して、師範/師範代実家のある九州方面に逗留しております。 ワインはネットのショップで購入して送りつけております。 夕食は、熊本名物の馬刺し、焼き鳥いろいろ、カボチャの煮物、筍のヒコズリとか。 肉メインの料理なんで送りつけた中から赤をチョイス。 昨年秋にレストランで飲んで非常に好印象のフィクサンと同じ造り手。 こちらは1級畑なんでさらに期待大で。
 色は年相応の熟成感があるレンガがかった赤紫色。 到着したその日に抜栓なんで、やや濁った感じがあるのは仕方の無いところ。 香りは、雰囲気/ボリュームとも申し分なし。 梅・アプリコット・イチゴみたいな果実香と樽香が渾然一体、まさしく高級ブルゴーニュな香り。 味は、香りに比べるとまだ若さが目立っていて、渋味がキッチリと感じられる。 そのあたりが画竜点睛を欠く、ってとこかなぁ。
 ともあれとっても美味いブルゴーニュではあって、 これが4,000円以下ってのは非常に値頃感がある。 ルシアン・ボワイヨ、覚えておいて損は無い造り手だと思う。
89点師範実家にて

前月分

by 師範