稽古日誌:2005年11月

 秋も深まる11月、ボージョレ・ヌーボーの季節。
 それにしても最近のボージョレ・ヌーボーの煽り方は凄いですな。 Webショップではトップページにデカデカと予約の宣伝があるし、 実店舗へ行っても『ボジョレー・ヌーボー予約しませんか』と言われるし。 そういうのを見聞きすると、正直「なんだかなぁ」と思う。 もちろん、ビジネスとしてイベントを利用し販促することは非常に当たり前のことだと思うし、 それと判って楽しんでいる人に対してどうこう言うつもりも全く無い。 でも、「ワインを楽しむ文化」としては結構イビツだと思うんだよね。 ボージョレ・ヌーボーって、かなり特殊な製法で作られた特殊なワインだと思うから。 普段ワインなんて飲まないお父さんが、年に1回解禁日に『ボジョレー・ヌーボー買って来たぞ〜』って買って帰り、 その家族が『2,000円くらいの赤ワインってのはこういうものか』と思うのはなんか違うんじゃないかな、と。 例えば、チョコレート業界はバレンタインデーを利用して販促をするわけだけど、 そこで売られるのは普通のチョコレートであるのとは訳が違うというか。
 というわけで、健全なる安ワイン文化の構築に貢献したい当道場としては、 ボージョレ・ヌーボーを解禁日に飲むことは致しません・・・多分。 たまたま飲み会とかで「お、あるじゃん」なんてことが無ければ。

翌月分

30日(水)

La Playa Merlot 2004
ラ・プラヤ メルロー 2004
Vina La Playa
ヴィーニャ・ラ・プラヤ
Tinto
Colchagua Valley (Chile)
コルチャグア・ヴァレー (チリ)
\7222005/11/12 関内 サンタムール カツミ商会
 本日は、日曜に飲んだワインが多少残っているので (白100ml/スペイン赤200ml、いずれも乳児用飲料の小瓶にて冷蔵庫保存)、 今日抜栓するワインは半分だけ飲んであとは明日に残すつもりで。 というわけで、多少強さのあるワインが良かろう、と思い選んだのがコレ、 チリ産のメルロー。 この造り手の高級品とは稽古済み。 どちらかというとその高級風な造りが災いしたワインだったようなので、 廉価版の方が良いかも、なんて淡い期待を胸に抱いて。
 さて抜栓。コルクは、短いながらも肌触りも良く組成もしっかりしていて、 まるで赤ちゃんの肌のようで、信頼感のあるもの。 色は、想像通り黒に近いくらい濃い青紫。 香りは、「これがメルロー?」な青っぽさ。 ただ、一般にカベルネ・ソーヴィニョンに顕著と言われるピーマンっぽい青っぽさではなく、 南仏グルナッシュなんかにありがち(と師範が思っている)青畳っぽい青っぽさとも違う、 ツンツン鼻を刺すような青っぽさ。その存在感の前には果実香も樽香も影を潜める。 味は一言甘渋い。青臭くって甘渋くて、田舎臭ぇなぁ、と。
 正直言ってちょっと趣味じゃない。半分くらい明日に残したけど、あまり好転するとも思えないなぁ。 以前の高級品との稽古結果を読み返しても似たような感じなんで、 この造り手と師範は相性が良くないのかも。
 翌日、半分以上の残りと稽古。やっぱり決して相性は良くないんだけど、 あからさまに不味いってわけでもないような。というわけで+1点。
64(+1)点自宅にて

27日(日)

 本日は、プチプチ師範代の一歳の誕生祝いと早めの忘年会を兼ねて、 ご近所のNさんご一家と毎度のN氏ご一家(どっちもNだなぁ)を招いて拙宅で飲み会。 大人6人子供4人の総勢10人、そのうち飲む人は3人半。

Moutardier "Carte d'Or" Brut N.V.
ムタルディエ "カルト・ドール" ブリュット (ヴィンテージ無し)
Moutardier
ムタルディエ
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\2,9192005/10/26 お手軽ワイン館 東京実業貿易
 まずはウェルカム・ビールを飲んだ後、お祝いってことでシャンパーニュを抜栓。 かなりマイナーな造り手(ネゴシアンだけど家族経営らしい)、 かつマイナーな品種であるピノ・ムニエが90%。 お値段は税込みでも3,000円以下の道場稽古範囲で、 高騰著しい昨今のシャンパン市場にあってはお手頃価格のもの。 ちなみに料理は、前菜盛り合わせ(2種類のオリーブ、ハモンセラーノ、野菜のゼリー寄せ)。
 色はやや麦わらっぽさが強い色合いだったように思う。 香りは、熟成感が強すぎずフレッシュ感も強すぎず、とっても中道的な雰囲気。 味も、香りの印象通りで、軽すぎず重すぎず/酸っぱすぎず甘すぎず、こちらも中道路線。
 変わったセパージュのシャンパーニュな割にはとっても普通の内容だったような。 約3,000円という価格は、シャンパーニュとしては仕方の無いところだと思うけど、 絶対的な価値から言えばやっぱりちょっと高いか。
74点自宅にて

Puligny-Montrachet 1997
ピュリニー・モンラシェ 1997
Paul Chapelle & ses Filles
ポール・シャペル・エ・セ・フィーユ
Blanc
Puligny Montrachet
ピュリニー・モンラシェ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\3,0452005/09/24 横浜君嶋屋 ボリニ ジャパン
 2本目は白で。 やや古めのピュリニー・モンラシェで、造り手はポール・シャペル(知らない造り手)、 ノンフィルターで瓶詰めされているらしい。 状態としては、やや液面が下がっていてちょっと危なげ、 もしかしたら逝ってるかもしれないバクチの一本。 お値段は、税抜きだと2,900円で稽古範囲だけど、税込みにするとちょっとオーバー。 関係ないけど、今後消費税が上がったりするとますます稽古範囲が狭まるなぁ、と。 この時の料理は、海の幸とカリフラワーのサラダ。
 結果、バクチは当たってこれがなかなかイケてる白でした。 まず色がイイ。かなりしっかりとした黄色で、普通の安白ワインとは一線を画す存在感。 香りも、ビスケットのようなバターのような香ばしい香りと、蜜のような甘い香り、 かつリンゴのようなフレッシュな果実香もあって複雑かつ高級感バッチリの内容。 味は、香りの高級感の割にはスッキリというかすんなり系で、 やや水っぽく感じられる点が残念といえば残念だったけど。
 稽古範囲ちょっぴりオーバーの価格は十分に理解できるワイン。 単なる村名ピュリニー・モンラシェでこれだけのパフォーマンスがあるのは嬉しい誤算。 造り手がやり手なのか、8年の熟成が功を奏したのかは判らないけど。
 一杯分残して3日後稽古。ぺチャッとヘタってるかと思ったけどなんのなんの十分健在。 味わいの軽さに関してはより好転したんじゃないか、と思えるほど。
84点自宅にて

Bourgogne Pinot Noir 2001
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2001
Dom. Guillot-Broux
ドメーヌ・ギヨ・ブルー
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
N氏より 片岡物産
 3本目からは赤。 N氏に手土産としてご持参頂いたのは、師範も知らない造り手のACブルゴーニュ。 お値段は2,500円くらいだったとか。 このワイン、写真ではあまりわからないけど、実物はボトルの外から見ても判るくらいに色合いが淡い。 師範が出した下のワインより軽そうな雰囲気なんで、こちらを先に抜栓した次第。 料理は鯛の姿作り、ローストビーフ。
 グラスに注いでも外観から得られる色の印象と同じく、かなり薄めの色合い。 エッジにややオレンジが見て取れて、それなりに熟成が進んでいることがわかる。 香りのボリュームは小さめだけど、梅のようなフレッシュなフルーツっぽさが主体的な香り。 味は、とりわけ軽いわけじゃないけどスーッとひっかかりなく口の中に流れ込んでくる感じ。 こういう雰囲気はブルゴーニュの独壇場ですな。 で、ご近所Nさん婦人曰く、「ロゼのような味」だそうな。確かに色はそうですけどね。
 2,500円って、ACブルゴーニュとしてはやや高め、名門ドコロの価格帯だと思うけど、 それくらいの価値はあるワインでした。 でも、師範だったら多分(ボトルの外からの色を見て)このワインは買って無いと思う。 人様が買ったワインだと、そういう自分の価値観と違う世界を見ることが出来て楽しいな、と。
77点自宅にて

Santenay Premier Cru "Clos Faubard" 2000
サントネー・プルミエ・クリュ "クロ・フォバール" 2000
Lucien Muzard et Fils
ルシアン・ミュザール・エ・フィス
Rouge
Santenay 1er Cru
サントネー1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,4992005/10/26 お手軽ワイン館 日本酒類販売
 4本目も赤で、こちらは師範より供出。 モノは、上の白(ピュリニー・モンラシェ)とかなり近いところにあるサントネーの一級畑。 この造り手のワインは、 別の畑の1998産とは稽古済み。 とりわけ強い印象があったわけではないけど、 ここんとこ評判が上がっている造り手らしいし、 それなりに気合を見せてくれるんじゃないかな、と。 料理は牛スネ肉のシチュー。
 色は上のACブルゴーニュより確実に濃くて、ヴィンテージは1年古いのにかえって若い感じ。 香りは、南のブルゴーニュにありがちな革製品みたいなケモノ系の香りがパーッと。 あと、以前飲んだものと同様、針葉樹みたいな木の香りがある。 これってサントネーの特徴なのか、それともこの造り手(の樽使い)の特徴なのか? 味は、上のACブルゴーニュと比べるとかなり強め。 とはいえ濃すぎて飲むのが辛いような感じはなくてスルッと入る系ではあるけど。
 というわけで、値段から考えれば十分納得の内容。 3,000円以下のブルゴーニュで当てるのはなかなか難しいんだけど、 コレを含めて今日の3本は(大当たりでは無いにせよ)結構当たったほうだと思う。
81点自宅にて

Monasterio de Santa Ana Syrah 2003
モナステリオ・デ・サンタ・アナ シラー 2003
Bodegas Casa de la Ermita
ボデガス・カーサ・デ・ラ・エルミータ
Tinto
Jumilla
フミーヤ
Jumilla (Espana)
フミーヤ (スペイン)
\9242005/10/26 お手軽ワイン館 モトックス
 最後の一本は、安ワイン道場らしく金額3桁のワインをお出しすることに。 とはいえこの銘柄は、2年前に2002年産と稽古済みで、 1,000円以下で80点以上を獲得した稀有な安ワインの一本。 ぼちぼちメートルの上がってきた状態ならこのくらいが丁度いいのかな、と思いこれをチョイス。 料理(というかデザート)は、バースデーケーキ、 一歳の誕生日イベントで使った餅のぜんざい。あと、 頂いたマロングラッセとアップルパイクッキー。
 この人数(3人半)で5本目、かつ実際には最初にビールを少し飲んでるので、 かなりメートルが上がってて詳細なトコロはあやふやだったりするわけだけど、 おぼろげな印象では期待通りの濃さで、3桁としては十分納得行く味わいだったような。 あと、ぜんざいを食べながら飲むという普通だったらやらなそうな飲み方でも結構イケたような。 というか、甘く濃い感じがぜんざいと似てるな、なんて思った記憶があったり。
 というわけで印象も断片的ではあるけど、少なくともガッカリするワインでは無く、 期待通り濃くて甘さがあってパンチの効いたワインだった、と思う (毎度飲み会の最後のワインは記憶がエエ加減で・・・)。
 2杯残して3日後稽古。80点はあげ過ぎな気はしないでもないけど、 それでも高品質な3桁ワインであることは確かですね。
(80点?)自宅にて

 ・・・というような会。皆様いろいろとお土産ありがとうございました。


26日(土)

Comte de Hussard (Rouge) N.V.
コント・ド・ユサール (赤) (ヴィンテージ無し)
FDL
FDL(って何の略?)
Rouge

VDT (France / EU)
ヴァン・ドゥ・ターブル (フランス/EU)
\479 (単品価格:\514)2005/10/26 お手軽ワイン館 東京実業貿易
 本日は、飲んだというより明日の料理用に使ったワインを味見した程度なんで参考まで。 モノは、お手軽5本セット(税・送料込み4,410円)の中の一本。 フランスのワイン格付けの中では最下級の、"Francais"が付かないヴァン・ド・ターブル。 それをキチンと示すために、"Melange de vins de differents pays de la communaute Europeenne (EU加盟国のいろんな地方のワインを混合)"と書かれている。 こういう素性の知れないワインは、 面白みは無いしまぁ美味くも無いのが多いので敬遠がちの師範だけど、 セットに入ってたんで仕方なし。 また、一本あたり880円位のセットに、単品価格514円のワインが入っているのもなんだかなぁ、という感じ。 というわけで、マトモに飲む気はせず料理用に。
 結局、INAO規格のテイスティング・グラスで2杯ほど飲んだ(後は全て煮込み料理に)。 色は思いのほか薄くなくてちゃんと赤ワインの色。 香りはほとんど無く、 鼻の穴かっぽじって嗅ぐとアセロラ・ドリンクみたいなツンッとした香りがある程度。 味は、非常に軽いけど酸はそれほど目立ってなく、 全体にこぢんまりと弱い感じ。
 香りも弱いし味も軽いし全体に貧弱なワインではあるけど、 とりわけ妙な味やバランスも無いので、煮込み料理に使うには問題ないと判断。 でも飲んで美味いワインじゃ無いと思うなぁ。
55点自宅にて

25日(金)

Gracia, de Chile Reserva Pinot Noir 2003
グラシア・デ・チリ レセルバ ピノ・ノワール 2003
Vina Gracia
ヴィーニャ・グラシア
Tinto
Bio-Bio Valley (Chile)
ビオビオ・ヴァレー (チリ)
\9802005/11/12 信濃屋 横浜店 麒麟麦酒
 本日のワインは、チリ産のピノ・ノワール。 チリのピノっていうと、およそピノとは思えないシラーのようにガッツリ濃くて、 繊細さのかけらも無い一本調子のトラクターみたいなイメージがあるんだけど、 このワインはビオビオ・ヴァレーというチリのブドウ栽培地域としては最南端(南半球だから冷涼)で造られていて、 かなりスッキリしてイケてるらしい・・・なんて情報をWebで拾ったのでちょっと期待。
 色はかなり薄めで、良い意味で一般的なチリのピノとは異質の感じ。 香りもそう。ブルゴーニュのそれとはちょっと違うものの、 スーッとした揮発系の香りが華やかでなかなかイケている。 ところがどっこい味がねぇ。別に濃くはないんだけど、 酸味が弱くて甘味が出すぎで、なんだかやや下品に感じられる味わい。 悪く言えば激安国産赤ワインのようなバランスで、普通の温度では飲みづらい。
 と、味だけがイマイチだったんだけど、師範もダテに長くこの商売をやってるわけじゃありません、 冷蔵庫に入れてキッチリ冷やしたら、甘みが締まってかなり印象好転。
 確かにこれまでのチリ産ピノ・ノワールとはちょっと違う雰囲気。 現時点ではまだまだ未完成な気はするけど、 完成されたピノ・ノワールへはコチラからのアプローチが近い気がする。
72点自宅にて

23日(水祝)

Chateau Guiraud-Cheval-Blanc 2001
シャトー・ギロー・シュヴァル・ブラン 2001
Ch. Guiraud-Cheval-Blanc
シャトー・ギロー・シュヴァル・ブラン
Rouge
Cotes de Bourg
コート・ド・ブール
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,7862005/11/12 関内 サンタムール カツミ商会
 勤労感謝の日、プチ師範代が感謝の手紙をくれて、プチプチ師範代と二人で肩たたきをしてくれました (プチプチの方は単に姉ちゃんがやったのを見真似ただけだけど)。 ・・・なんてことは読者の皆様には全く関係ない単なる親馬鹿コメントだけど、 このページは師範本人の日記というか備忘録も兼ねているわけで、師範にとっては大変重要。 よってご批判は受け付けませんので悪しからず。
 閑話休題、夕食は和風牛サイコロステーキ。 ワインもちょっと贅沢して、2,000円弱のボルドーをチョイス。 モノは、「シャトー・ギロー・シュヴァル・ブラン」という、 ソーテルヌの第一級シャトー・ギローと、 サンテミリオンの第一特別級シャトー・シュヴァル・ブランのダブルネームみたいなワイン (でも多分関係無さそう)。
 色は、濃いんだけど向こうが透けて見える澄んだ紫で、典型的なボルドー色。 香りも典型的。まず煙たい。それも、スペインのテンプラニーヨみたいなヤニっぽい煙たさじゃなくて、 焚火のあとのようなカサカサした煙たさがある。 その向こうに、カシスのような濃い果実香が存在。 味は、重い/軽いで言えばやや軽めか。またまだ若いはずなのに、 なんとなく老成したような雰囲気があって、どことなくバランスを欠いている。
 値段や佇まいから、もうちょっとイケてると思ったんだけどなぁ。 一般に熟成させた方が美味いボルドーだけど、 このワインに限ってはもう少し若い方が師範の好みに合ってたのかも。
69点自宅にて

22日(火)

Robert's Rock Chenin Blanc / Chardonnay 2004
ロバーツ・ロック シュナン・ブラン/シャルドネ 2004
Robert's Rock
ロバーツ・ロック
White
Western Cape (South Africa)
ウェスタン・ケープ (南アフリカ)
\8182005/11/12 関内 サンタムール マキシアム・ジャパン
 今週は水曜が祝日、なので休肝日もそれに適応して月曜・木曜とすることにして、 今日は働肝日。 夕食のメニューは、サンマの刺身(これがバカウマ)、カレイの塩焼き、肉じゃが。 カレイは、普通だったら煮付けにするのが師範宅の流儀なんだけど、 いきつけの魚屋(「魚す々"」さん)の大将によれば 『煮付けばっかじゃ飽きるだろ。 最近ウチでは塩焼きにしてレモンを絞って醤油かけて喰うのがブーム』ならしく、 師範宅でもそれを採用した次第。 で、ワインは白を。『どう見ても合うのは清酒だろが』とか言わんといて下さい。
 色は、やや薄めのレモンっぽい麦わらっぽい色で、要はこの価格帯の白ワインにありがちな色合い。 香りは弱め、とはいえ価格を考えれば順当。ほんのり甘めな柑橘類の香りがほとんどで、 この国(というか南半球全般)にありがちな強い樽香は一切無い。 味は軽い。そりゃもうびっくりするくらい軽い。というわけで和食との相性は悪く無い。 ただ、抜栓後1時間でキッチリ飲み干せるワインってのもなぁ。 インポーターが貼ったと思われる裏ラベルには「アルコール度数12%未満」なんて書いてあって、 なんかの間違いだろ、と思ってたけど、実際そうかもしれない。
 南アフリカのワインなんていうと、だいたい甘苦いくらいに濃くて樽もビシッと付いてて、 なんてのを想像するし、ちょっと派手めのラベルもその印象を助長するけど、 このワインはかなり想像と違う内容。 南仏とかイタリアのお手頃価格帯ワイン的な感じで、 そう思って飲めば結構イケるとは思う。
69点自宅にて

20日(日)

Bourgogne 2000
ブルゴーニュ 2000
Dom. Caillot
ドメーヌ・カイヨ
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,7802005/10/26 QUEEN'S ISETAN 品川店 JSRトレーディング
 本日の夕食は、ピーマンの肉詰め、(余った肉で)ハンバーグ、 カリフラワーとトマトのサラダ。 ワインはACブルゴーニュを。師範は知らない造り手だけど、 裏ラベルには『コートドボーヌの名門醸造家』なんて書かれている。 お店のPOPによれば、新樽30%とか。もしかするととってもイケテルかも、と期待して抜栓。
 色はかなりオレンジがかった感じ。2000年産なんて若い若いと思ってたけど、 もう5年も経ってるんですな。そうであればあっても不思議ではない退色具合。 香りはおとなしめ。梅のような木イチゴのような、 ツンッと鋭い感じの果実香がシュッと鼻元を過ぎる。 樽香はほぼ感じられないのが残念。 味は、古き良きブルゴーニュって感じで、 全く抵抗なく口の中に入ってきて、すーっと喉まで流れていって、 口腔中のおぼろげな酸味の余韻を残す。 こういうワインって、ガンガン飲んでしまうわけでして。
 気がついたときはあと一杯、でもまだ抜栓後2時間足らず。 真面目に味わいなおすと、甘味が良い感じに目立ってきているのが判る。 あと、樽香も感じられるようになって来ている。 ACブルゴーニュのくせに抜栓後の時間を必要とするワインなのかな?
 普通のブルゴーニュが飲みたければこれはピッタリなんだけど、 そうでなければ単に「弱いワイン」と片付けられそうな感じ。 ここらへんは人によって判断が分かれるかもですね。 嗜好がお上品な師範にとってはこの結果はポジティブ。
75点自宅にて

19日(土)

Cristalino Brut Nature Vintage 2001
クリスタリーノ ブリュット・ナチュレ・ヴィンテージ 2001
Jaume Serra
ハウメ・セッラ
Espmoso
発泡
Cava
カバ
(Espana)
(スペイン)
\958 (単品価格:\1,029)2005/10/26 お手軽ワイン館 東京実業貿易
 本日の料理長は師範で、作ったのは「海の幸のサラダ」と 「ズッパ・ディ・ペッシェ(トマトソースのイタリア版ブイヤベース)」。 海の幸のサラダは、ホタテの貝柱、エビ、ヒイカをさっと熱湯にくぐらせて、サーモンは生で、 1cmくらいサイコロ型に切ってオリーブオイル、岩塩、レモン汁、粒胡椒、ピエトロのドレッシングで和えたもの。 結構単価は高いけどこれがなかなか美味い。 で、ワインは、お手軽5本セット(税・送料込み4,410円)の中のにあったスパークリング。
 色は、この値段のスパークリングとすればかなりしっかりしたレモン色。 香りも値段を超越した充実感。シャンパーニュみたいな熟成感のあるイースト香がありつつ、 甘めでフレッシュな香りも同居。いやービックリ。 味も、安カバにありがちな金属を舐めるようにキンキンした雰囲気は全く無くて、 正直シャンパーニュと変わらないクターッと落ち着いた味わい。
 1,000円以下のスパークリングで、 ここまで「シャンパーニュ風」を実現し得ているワインってのは珍しいと思う。 アルコール度数が低い(11.5%)こともあって、あっという間に飲み干した。
76点自宅にて

18日(金)

Chateau Gazeneau 2004
シャトー・ガズノー 2004
Ch. Gazeneau (M.Franck-Couturier)
シャトー・ガズノー (M.フランク・クトゥリエ)
Rouge
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\9802005/11/12 信濃屋 横浜店 ローヤル・オブ・ジャパン
 本日の料理は師範両親のカナダ土産の天然子持ち昆布(これはビールで)、ベーコンとポテトのソテー、牛タタキ。 ワインは、久々に安ボルドーを。「久々」といっても中一ヶ月くらいだけど。 このワインは、 門下生からご推薦があったものの ヴィンテージ1年違い。 買値税込み3桁のワインだけど、 シャトー・ラネッサンと良く似たラベルで、 なかなか雰囲気がある。いかに安ワインとはいえボルドー赤だと2004年産はまだ若すぎるかな? などと躊躇しつつ抜栓。
 色は、ボルドーとしてはやや明るめの色合い。 リーデルのボルドーグラスでも向こうが僅かに透けて見えるくらい。 香りは、若いボルドーにありがちな未熟っぽくて青っぽい雰囲気が顕著。 果実香なんかもあるんだろうけど、少なくとも前面には出てこない。 味も、特段どうということは無いなぁ。値段相応の安ボルドーの味。
 抜栓後4時間弱、ようやく果実っぽさが出て来たような。でもほどんど無くなった後で時既に遅し。
 残念ながら普通の安ボルドー。 ボルドーって、ヴィンテージが違うとまったく別物だし、 今回の場合は熟成期間も倍違うわけだけから、 門下生が好印象だったからといって翌年産のコレが必ずしも美味いと約束されたわけじゃないけど、 やっぱりちょっと残念。
65点自宅にて

17日(木)

Moscato Piemonte N.V.
モスカート・ピエモンテ (ヴィンテージ無し)
Cantine Volpi
カンティーヌ・ヴォルピ
Frizzante
微発泡
Moscato Piemonte
モスカート・ピエモンテ
Piemonte (Italia)
ピエモンテ (イタリア)
\7002005/11/12 信濃屋 横浜店 ローヤル・オブ・ジャパン
 ボージョレ・ヌーボーの解禁日だけど、本日のワインはイタリアの微発泡ワイン(フリザンテ)。 在庫処分っぽくえらく安い値段で売られていたもの。 先日稽古して好印象だったワインに味をしめて買ったんだけど、 先日のはアルコール度数が10.5%とそこそこ普通だったのに対して、 こちらは5.5%とビール並みの低さ。また、内部のガス圧を緩和するためか液面がかなり低い。 「お子様ワイン」である可能性も高いけど、今日の夕食はサーモンのムニエルと小松菜の炒め物だし、 昨日のカリフォルニア産も残ってるしってことでチョイス。
 さて抜栓。コルクを抜くとポンッと音が。 グラスに注ぐと、立ち昇るほどではないけどグラスの内側にはびっしりと泡が。 香りは結構ボリュームがあって、マスカットそのものの香りがババーンと。 プチ師範代によれば、「ラフランス(洋ナシ)とマスカットとリンゴの香り」だそうな。 味は、かなり甘い。ウスラ甘いってレベルじゃなくて、かなりベッタリ甘い。 「こりゃ飲み飽きするかもなぁ」と思ったけど、意に反して飲めば飲むほど慣れてくる。 もちろん、きっちりキンキンに冷やすことが肝要だけれども。
 弱い泡、モロにフルーツの甘い香り、しっかり甘い味、確かに「お子様ワイン」ではある。 でもなんか悪くない。 ワインとしてはおよそ評価外なのかもだけど、 人間という生き物に受け入れられやすい飲み物、という感じ。 ただ、マル一本飲んでもちっとも酔わないんで酒飲みには物足りない。
67点自宅にて

16日(水)

Ironstone Cabernet Franc 2001
アイアンストーン カベルネ・フラン 2001
Ironstone Vineyards
アイアンストーン・ヴィンヤーズ
Red
California (USA)
カリフォルニア (アメリカ合衆国)
\1,2602005/10/26 お手軽ワイン館 モトックス
 本日の夕食はトンカツとチキンカツ。師範宅のトンカツは、大判状の広いやつじゃなくて、 一口カツ的な形状のもの。そのほうが揚げやすいし食べやすいから。 店でのデフォルトは一人前一枚の広やつのまま揚げて包丁入れてあるのが多いけど、 なんか理由があるんだろうか?その方が高級っぽいからか? ・・・なんてどうでも良い疑問は置いといて、合わせたワインはカリフォルニア産。 品種は、カベルネ・フランが98%、メルローとマルベックが2%らしい。 2%別の品種を混ぜる目的は何なんだろ?(・・・と、今日はどうでも良い疑問が多い)
 まずコルクは人造モノ。最近増えてきましたね。 中心が固いスポンジ状のモノで、 周りをすべすべの柔らかプラスチックみたいなので巻いたタイプは、 刺しやすく抜きやすいので好き。 色は普通に濃い。 香りは、思ったほど強くないけど、 ミシッと濃い果実といかにもって感じの樽香が良い感じ。 カベルネ・フランの個性ってのは捕らえづらいなぁ。 なんとなく「おばあちゃん」的というか奈良漬っぽいというか、 熟成香にも似た雰囲気がそれなのかな? 味は、抜栓直後はごくわずかにチリチリした炭酸を感じたけど、 それはすぐに飛んだ。 全体的には重すぎず軽すぎず、甘すぎず渋すぎずで良いバランス。 特に、この手のワインにしては酸がしっかりしているので、 安っぽい感じがしなくて吉。
 普通のカリフォルニア・ワインをちょっと上品にしたような感じ。 特別な凄さは無いんだけど、一人で飲んでよし大勢で飲んでよし、 適用範囲が広いワインだと思う。
 常温+バキュバンで保存した翌日、香りは見違えるほどボリュームタップリに変化。 その雰囲気もモダンなボルドーみたい。味もバランスを崩してなくて、 間違いなく翌日の方が良い感じなワイン・・・と思ったけど、 若干のエグみが出てきているのが残念。というわけでプラス1点止まり。
78(+1)点自宅にて

12日(土)

Bourgogne Blanc 2003
ブルゴーニュ・ブラン 2003
Maison Kerlann
メゾン・ケルラン
Blanc
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,2392005/10/26 お手軽ワイン館 日本酒類販売
 本日の夕食は寄せ鍋。鍋種は、豚肉、真タラ、カキ、野菜という、極めて一般的な材料で。 ワインは、本日はあまり冒険せずに軽そうな白をチョイス。 このワインの造り手であるメゾン・ケルランというネゴシアンは、販売店のサイトによれば、 1種類のワインにつき1生産者のワインを使用し、生産者の名前をラベルに記すんだとか。 「なるほどー」ってことで買ったんだけど、ラベルを見てもこのワインには生産者名は書かれて無い。 そういうのってガッカリするんで、サイトにはちゃんとした情報を記載して欲しいなぁ。
 さて抜栓・・・だったんだけど途中でコルクがポッキリ。 コルクを調べると、中心部がグズグズのボロボロ。 これじゃいかに抜栓の名人でも失敗するってもんです。 また、コルクがこうだと、やはり劣化を心配せざるをえないことに。 色はやや濃い目。コルクが傷んでるとワインの色が濃いことも多いんで余計に心配に。 で、肝心の香りはリンゴとグレープフルーツのフレッシュな香りがいっぱいで、 劣化の疑いは霧散。裏ラベルにも『青リンゴ・グレープフルーツのような果実の香り高く・・・』 なんて書かれていて、なかなかツボを突いている。 味は、2003年産ブルゴーニュ白の宿命か、焼けた感じで酸がボケててボタッとしてて、 ブルゴーニュらしくない雰囲気。とはいえそれはそれで飲めるんだけど。
 ヴィンテージの個性をそのまま反映したような、厚ぼったくて熱いシャルドネ。 でも値段が値段だからね。薄っぺらいACブルゴーニュなんかよりはずっと好印象。 2003年の白がダメって言われるのは、もう少し上のクラスの話かも。
75点自宅にて

11日(金)

Anakena "Single Vineyard Reservado" Pinot Noir 2004
アナケナ "シングル・ヴィンヤード レセルバード" ピノ・ノワール 2004
Anakena (A.F.Arco Iris)
アナケナ (A.F.アルコ・イリス)
Tinto
Rapel Valley
ラペル・ヴァレー
Rapel Valley (Chile)
ラペル・ヴァレー (チリ)
\1,1802005/10/26 QUEEN'S ISETAN 品川店 中部貿易
 そういえばチリ産のワインってあまり見なくなりましたね。 一時期は安ワインといえばチリ産、って感じだったのに、ここ最近はなんだか影が薄いような。 その代わり、南仏とスペインが台頭してきているような感じ。 いろんな地方のワインが出回ったほうが安ワイン者にとっては好都合なので、 どの産地も頑張って欲しいものであります。 というわけで本日のワインは2ヶ月ぶりのチリ産で、品種はピノ・ノワール。 ちなみに夕食のメニューは、グラタン、ブロッコリーのサラダ。
 色はピノ・ノワールとしては濃い目。 先日のルーマニア産と同じくらいか。 香りは、木イチゴみたいな雰囲気があって確かにピノ・ノワール。 香りのボリュームもあるし、樽香は中程度でいい感じ。 ただ、やや熟れすぎというかガメイっぽいというか、 スーッとした感じは無くデレッとしたタイプ。 味は、やや甘味が前面に出て酸味が弱い、ニューワールドのピノにありがちな傾向。 裏ラベルには『繊細で上品な酸が感じられる・・・』なんて書かれているけど、 「弱い」ってのをそう表現するのね。
 抜栓後ちょっと時間が経つと、ジリジリとした味わいが急に目立ってきて、 いきなり杯が進まなくなる。また、このワインはものすごく酔うのが早い。 アルコール度数は14%と書かれているけど、体感上もっと高い感じ。
 パンチが効いてていかにもニューワールドのピノ・ノワールといった雰囲気。 絶賛するほどではないけれどもコストパフォーマンスは高いと思う。 上述のように早めに酔って寝てしまったため、3分の1ほど残ったので明日また続きと稽古。
 翌日、やっぱり少量だと美味しく感じられる。 少なくとも1日くらいではへこたれない力強さがある。
73点自宅にて

10日(木)

Monte Mayor Tempranillo 2004
モンテ・マイヨール テンプラニーヨ 2004
Monte Mayor (Bodegas Covinas)
モンテ・マイヨール (ボデガス・コビニャス)
Tinto
Utiel-Requena
ウティエル・レケナ
Utiel-Requena (Espana)
ウティエル・レケナ (スペイン)
\5422005/09/24 関内 サンタムール カツミ商会
 本日の夕食もヘンテコなカップリングで、 モッツァレラトマト、銀だらの煮付け、水餃子という和洋中なんでもアリの折衷メニュー。 料理がヘンテコならワインの選択もヘンテコを踏襲するか、ということで、 銀だらとの相性は決して良いとは思えないスペインの激安テンプラニーヨをチョイス。 白は先月稽古済みで、購入したのはもう2ヶ月近くも前になる。 歳のせいか師範も最近チャレンジ精神が薄れてきたようで、 こういう500円とかのワインは買ってあってもなかなか抜栓する勇気がなかったりする。 あわよくば料理用に使おうと考えたり。 んなことじゃいかん!と蛮勇を振り絞って抜栓。
 色は昨日のと同じくらいかな(エエ加減)。 香りは、ストレートに葡萄っぽさがありながらややツンッとした刺激のある雰囲気。 香りのボリュームは中程度(値段を考えれば良いほう)で、 幸いにして師範の苦手なテンプラニーヨ香であるヤニっぽさはほとんど感じない。 味はまぁ普通かな。ほんのり渋くて酸味はしっかりで、感じようによっては甘味もあって。
 重箱の隅を突付けばいろいろと問題が無くは無さそうだけど、 なんせこの値段だからね。 そういった意味では、500円前後のワインとしてはかなりちゃんとしているように思う。 やっぱり(無名産地とはいえ)氏素性がハッキリしたワインの責任感といった感じか。 ちゃんと飲める500円ワインでヨカッタヨカッタ。
70点自宅にて

9日(水)

Domaine la Colombette "Puech d'Hortes" Grenache Syrah 2003
ドメーヌ・ラ・コロンベット "プェシュ・ドルト" グルナッシュ シラー 2003
Dom. la Colombette
ドメーヌ・ラ・コロンベット
Rouge
Coteaux du Libron (VdP)
コトー・デュ・リブロン (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\861 (単品価格:\912)2005/10/26 お手軽ワイン館 二葉屋
 今日の夕食は、コロッケとざるそば。 いずれもプチ師範代が朝から食べたいと言っていたらしく、こういうカップリングになったのだとか。 で、そういうヘンテコな料理にあわせたのが、 お手軽5本セット(税・送料込み4,410円)の中の赤。 サイトには盛んに「冷やして美味しい赤ワイン」と書かれていて、 そんだけ渋味が少ないってことかな?と考え万能選手と思って投入。 コトー・デュ・リブロンという地域のヴァン・ド・ペイは当道場初登場。 ラングドック・ルーションあたりらしいんだけど、どこにあるんだか。
 色は、南仏産にしては比較的明るめ (といっても普通サイズのワイングラスようやく向こうが見えるくらい)の色合い。 香りは、まるで新車のようなややケミカル感がありつつもなんとなく良い感じの香り。 ちょっとガスっぽい香りもあって、両方合わせると「新車のLPGタクシー」の香りか (そういうのを「香り」というかどうかは別にして)。 味は、渋味は比較的しっかりしているものの、酸味もある上やや甘味すら感じられて、 ラングドックの一般的なワインより軽快でスルスル入る雰囲気。 そういった意味では「冷やして飲むべし」とした販売店の売り文句は的を射ているのかも。
 1,000円以下のワインとしてはなかなかの出来だと思う。 ただ、やっぱりちょっと野暮ったさは否めないかなぁ。 どうもグルナッシュって品種がそう感じさせているような気がするけど。
70点自宅にて

6日(日)

Chardonnay delle Venezie Petillant N.V.
シャルドネ・デッレ・ヴェネツィエ ぺティアン (ヴィンテージ無し)
Cecilia Beretta
セチリア・ベレッタ
Frizzante
微発泡
(IGT)
(インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Veneto (Italia)
ヴェネト (イタリア)
\1,5542005/10/26 お手軽ワイン館 二葉屋
 先日の木曜同様、今日も「師範イタリアン挑戦日」。 本日のメニューは、セロリ・スティック、 ヒラメのカルパッチョ(量が多かったので半分は普通に刺身で)、 タコの柔らか煮とセロリのサラダ、カジキマグロの香草焼き。 先日に比べればやや冒険度合いの低いメニューだけど、 プチ師範代もプチプチ師範代もカジキの香草焼きを食べてて、なかなか成功。 で、ワインは当道場初登場、微発泡ワインのフリザンテ。 販売店のサイトには造り手名が「シチリア・ベレッタ」なんて書かれているんで、 シチリア産のワインかと思ったけど実はヴェネト州ヴェローナの産。 微発泡を表すフリザンテと稽古するのは長い道場の歴史上初。
 色は無色に近い薄さで、 注いだその瞬間にパーッと泡が出てグラスの内側に泡がチカチカッと。 香りは、逃げも隠れもしないシャルドネな雰囲気。 揮発するガスに香りも溶け込んでいるのか、かなりしっかりしたボリュームに感じられる。 味は、ややエグミがありながらもシャルドネらしい厚みが感じられる味わい。 炭酸のおかけで軽快に飲めるためか、抜栓後2時間を待たずに飲み干し。
 いやー、これはなかなか楽しい。 販売店のサイトにも「新発見の美味しさ」なんて書かれているけど、激しく同意。 スティル・ワインのしっかり感と、発泡ワインの軽快さを併せ持っていて、 ヘタなスプマンテなんかよりよっぽど好印象。
77点自宅にて

5日(土)

Clos Buzao Pinot Noir 2003
クロ・ビュザオ ピノ・ノワール 2003
Dom. Montariol Degroote (Pierre Degroote)
ドメーヌ・モンタリオール・デグロット (ピエール・デグロット)
Rouge
Dealu Mare
デアル・マーレ
(Romania)
(ルーマニア)
\1,0292005/10/26 お手軽ワイン館 重松貿易
 本日の夕食は鶏肉のクリームシチュー。 ワインは、ルーマニア産のピノ・ノワール。 ルーマニア産ってちょっと珍しいけど、当道場では以前に同じ地域かつ品種で他の造り手のものと稽古済みではある。 ただ、ほぼ廃人同様なまでに正体を無くした状態だったみたいで、ほとんど記憶に無いというテイタラク。 そんなことじゃイカン!、と本日はキチンと正座して稽古。
 色はブルゴーニュの良いヤツ的な濃さ。香りは、まず感じたのが「ワキガ?」。 動物的な匂いがブオッと来て、その後ようやくツンッとした果実香あたりが追いかけてくる。 味は、ブルゴーニュというより南仏で造られたピノ・ノワールのような、「熱さ」を感じる味わい。 多分、渋味が強めで尖った感じなのと、甘味と酸味がそれぞれ別個に感じられるあたりが そう感じられる原因だと思う。
 かなりの速球ではあるけど、残念ながらややストライクゾーンをハズシている感じ。 面白そうなんだけど熱さが祟ってややひいちゃう芸人さん的。 思いつくところでは"青木さやか"さんあたりか。
69点自宅にて

4日(金)

Les Parcelles (Rouge) 2003
レ・パーセル (赤) 2003
Dom. Villerouge la Cremade
ドメーヌ・ヴィルルージュ・ラ・クレマド
Rouge
l'Aude (VdP)
ロード (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\665 (単品価格:\714)2005/10/26 お手軽ワイン館 湊酒販
 本日の夕食はハンバーグ、ハムとブロッコリーのサラダ、 あとは昨日の残りであるサンマのマリネ。 ワインは、昨日の白同様、お手軽5本セット(税・送料込み4,410円)の中の一本。 コレコレと同じ造り手。 「お手軽セット」と言っても単品合計価格から送料の半分が安くなった程度のお手軽具合。 「セットで割引」というより「セットなんで悩まずに済みます」というコンセプトに近いと思う。 で、このワイン、単品では既に掲載されていなかったので、 上記単品価格は別のサイト(yahoo上の同店のサイト)に載っていた白の価格から。
 色は、値段相応な濃さと色合い。 香りは、非常にトーンが高い、「ツーン」というより「キーん」とした感じで、 青っぽくて荒削りで、ボリュームは弱めながらやや攻撃的な香り。 味には香りほどの(悪い意味での)鋭さは無い。 甘渋くて酸っぱくて、という感じでそれぞれの要素がバラバラなのはこの価格帯のこの地方にありがちな姿。
 税抜きの単品価格は(多分)680円、 それを考えればなかなか健闘しているとは思うけど、 やっぱり昨日のワインと比べると造りの荒っぽさはいかんともしがたいんだよなぁ。
68点自宅にて

3日(木祝)

Chateau du Pin (Blanc) 2004
シャトー・デュ・パン (白) 2004
Ch. du Pin (Vignobles J.M.Constan)
シャトー・デュ・パン (ヴィニョーブル・J.M.コンスタン)
Blanc
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\861 (単品価格:\912)2005/10/26 お手軽ワイン館 東京実業貿易
 ここんとこ「出来る料理しか作らない」という感じだった師範だけど、 一念発起して新たな料理にチャレンジすることを決意、朝散歩のついでにイタリア料理のレシピ本を購入。 そういうわけで本日の料理は師範ご謹製、サンマのマリネ、 タリアータ・ディ・マンツォ(牛肉のソテー バルサミコソース)、 パルミジャーノのリゾット。 ワインは、まずは料理用にも使うものってことで白を。 選んだのは、お手軽5本セット(税・送料込み4,410円)の中の一本。 料理用に使うにはちょっとグレードが高い気もするけど、 料理用っつったって100mlくらいしか要らないんで残りは飲むんだし、 変なワイン使って失敗するよりは良いよね、と。 昼からマリネなんかの仕込みをしたんで、昼食(ほうとう)の時から飲み始め。
 色は普通の白ワインの色。 香りにビックリ、ソーヴィニョン・ブランらしいフレッシュな香りがパパーッと来る。 それも草っぽい北の雰囲気と、パイナップルっぽい南の雰囲気を併せ持った感じ。 味も、結構コクがあって酸味もあってしっかりしている。 ロバート・パーカーさんお薦めのドメーヌ・デュ・マージュあたりから 甘味を引いてスッキリ感を高めた、って感じ。うーん、良いなぁ。
 若くてスッキリしたワインの良さいっぱいのワイン。 料理用にもバッチリ。もちろん単調さはいかんともしがたいけど、これが1,000円以下なのはなかなか出色。
75点自宅にて

Lison-Pramaggiore Cabernet 1997
リゾン・プラマッジョーレ カベルネ 1997
S.Osvaldo
S.オズヴァルド
Rosso
Lison Pramaggiore
リゾン・プラマッジョーレ
Friuli-Venezia-Giulia (Italia)
フリウーリ・ヴェネツィア・ジューリア (イタリア)
\1,9802005/10/14 QUEEEN'S ISETAN 品川店 明治屋
 そして、メインのワインがコレ、 バリック(小樽)で18ヶ月熟成されているらしいイタリアのカベルネ・ソーヴィニョン。 スラーッと背の高いボトルで、必要事項は首から下げたタグに書かれていて、 なかなか個性的でセンスあるデザインの外観。ヴィンテージも1997とやや古め。 それにしても、1人で1日に2本開ける(「空ける」じゃなくて)のは気分が良いものですな。 普通の人から見たらアホなことこの上ないのかもしれないけど。
 なんてことは置いといて、このワインは更にビックリなワインでした。 色は濃いアズキ色で、熟成感のあるレンガっぽい雰囲気があって期待が高まり、 香りが凄い。 ボルドー左岸のようなまさにカベルネ・ソーヴィニョンといったカシスっぽいベリー香に、 これまたボルドーのような焦がしの効いた樽香がバッチリ。 それにイタリアらしい明るい感じの果実香がプラス。香りのボリュームも「バンバン!」って感じ。 味は、香りの割にはやや軽めだけど、 カドの取れた丸っこい感じで酸味と渋味のバランスも良くて、ほんのり甘味もあって、 非常に良い雰囲気に熟成している。
 いやー、これは素晴らしい。値段を考えると恐ろしく高品質なワイン。 雰囲気はスーパー・トスカーナなんだけど、ヘタな本場のソレよりずっと良い感じ。 久しぶりの仰天コストパフォーマンス。 前に白ワインを空けていることもあって、半分以上は翌日に残るかな、と思ってたけど、 結局2杯分くらいしか残らなかった。
 翌々日、乳児用飲料の100ml瓶に入れて保存した分と稽古。 激しく落ちるかと思ったけど、案外維持してました。素晴らしい。
86点自宅にて

2日(水)

Moulin-a-Vent des Hospices 2000
ムーラン・ナ・ヴァン・デ・ゾスピス 2000
Commission administrative des Hospices (Collin-Bourisset)
コミッション・アドミニストラティヴ・デ・ゾスピス (コラン・ブリゼ)
Rouge
Moulin-a-Vent
ムーラン・ナ・ヴァン
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,5802005/10/14 QUEEEN'S ISETAN 品川店 明治屋
 本日の夕食は、プチ師範代のリクエストでカレイの煮付け、キュウリとハムのサラダ、野菜チャウダー。 普通は白を選びそうな料理だけど(というか普通は清酒かビールかも)、 赤が飲みたかったんで己の欲望に素直に赤を。 このワイン、クリュ・ボージョレの表記に加え"des Hospices"なんて書かれている。 この地区にもオスピス・ド・ボーヌみたく畑を寄進された慈善施療院みたいなのがあるのかな?
 色はやや濃い目の紫。 同価格帯の一般的なACブルゴーニュなんかと比べると明らかに青く濃く、 「やっぱガメイよのう」と思い知らされると共に、 かなり気合が入った感じも受ける。 香りは、そこそこのボリュームがあって雰囲気も悪くないけど、 ただちょっとストレートに葡萄っぽい香りな感じがしないでもない。 また、樽香はほとんど感じない。 味は、色や香りのボリュームから想像されるよりもかなり軽め。 酸味がしっかりしていてバランスは悪くなくて、 上品といえば上品だけど、物足りないと言えば物足りない。
 ラベルの印象からはガツン系のワインが想像されるけど、 実際はスマート系のワイン。値段相応+α程度かなぁ、もう少し上を期待したんだけど。 ちなみに、料理との相性に関しては、 煮付けは身の部分だとそれほど問題ないけど、卵やエンガワ近辺の脂の部分はかなり厳しい。 それよりなにより、キュウリとの相性がとても厳しい。 「赤ワインとキュウリ」、賢者は避けるべき食い合わせ。
70点自宅にて

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by 師範