稽古日誌:2013年11月

ヒイラギモクセイ

 11月になりました。道場の生け垣として植えているヒイラギモクセイも今満開。 柔らかくて甘さのある香りを漂わせてくれて、この時期たいへん気分がよろしゅうございます。 ただ、キンモクセイと違っていかんせん花が地味なんだよね。 だもんで知らない人は花が咲いていると気付かないかも。 「この香りはどこから来るんだろ?」って感じかも知れません。

 さて「安ワイン道場」のリニューアル計画ですが、 まずはトップページをHTML5/CSS3準拠にするという超αバージョンで開始しています。 一番大事なこの「稽古日誌」のページはまだ手を付けていません。 今どきテーブルで区切ったレイアウトは古臭いなぁとは思いつつ、 なかなかイカしたデザインって思いつかないんだよね。

 あと、将来的に一番頭の痛い問題は、 ある月からリニューアルするのは良いとして、過去データもそのフォーマットに合わせるかどうか、というところ。 本来は一斉に変更したいんだけど、17年分もあるといちいち手で変更するのはあり得ないわけで、 なんらかツールを組んで変換処理させる必要があり、じゃぁそのツールはいつ作るの、って問題に直面します。 現実的には、最初は過去データは手を付けずにスタートかなぁ。

 ・・・と、いろいろ悩んだりってのも実は楽しかったりするわけです。


翌月分


30日(土)

Lo Tengo Torrontés 2011
ロ・タンゴ トロンテス 2011
Bodega Norton
ボデガ・ノートン
Blanc
(Argentina)
(アルゼンチン)
\875 (単品価格 \2,100) 2013/11/18 エノテカ楽天市場店 エノテカ
Alc : 13.5%BRIX : 7.2pH:3.2
 本日の夕食は、スーパーの鮮魚売り場でカキを見てピピッと来たカキフライ。 カキは、広島産の加熱用が110gで330円、播磨灘産の生食用が同じく110gで398円。 こういう時って悩むよね。どうせ揚げるんだから加熱用で良いんだけど、 でも生食用の方が美味いんじゃないか・・・とか。 結局は安かった加熱用を買って来たんですけどね。

 そしてワインは、アルゼンチン産の白で品種はトロンテス。 トロンテスって師範のイメージだとゲヴュルツトラミネールに似てる気がしてます。 そういうワインだと、カキフライとの相性が良さそうだ、と考えた次第であります。 ちなみに造り手の「ボデガ・ノートン」は、道場開設当時から贔屓にしています (最古の稽古記録はコレ)。 銘柄は違うけど、この造り手のトロンテスは昨年稽古してますな。

 色は、この値段のワインとしては結構しっかりとした黄色 ・・・っつって改めて値段を見たら、通常価格は2,000円を超えてるのね。 だとすればそれ相応の色合いです・・・って、色で値段が決まるわけでもありませんがね。 香りは、やっぱり想像通りゲヴュルツみたいというかヴィオニエみたいというか、 ライチの様な花の様な甘い香りがします。ただ、ボリュームは思ったほど無くて、 そんなに「パァーッと」って感じではありません。 そして味はというと、香りの割には甘さ控えめ、しっかりしたコクに軽い苦味と若干の炭酸があって、 飲み応えはあります。 数値的にはpH:3.2/糖度7.2、糖度が白ワイン最高クラスだけど酸もしっかりしている、というポジショニングです。

 で、時間が経つとその「飲み応え」感がやや重荷になってくるかと思ったんだけど、 (目立たないけど)案外しっかりした酸があるためか飲み飽きしません。 逆に、香りの良さがはっきり出て来た感じで、次第に飲むスピードが速まっていく感じです。

 というわけで、「こういうワインじゃないかな」という予想はアタリ、 だもんでカキフライとの相性もよろしゅうございました。 これが1,000円以下で飲めるってのは結構ナイスな気がします。 シャルドネともソーヴィニョン・ブランとも違う、 第三極の白ワインの個性が味わえます。
73点 道場にて

29日(金)

Cadet d'Oc Cabernet Sauvignon 2012
カデ・ドック カベルネ・ソーヴィニョン 2012
Baron Philippe de Rothschild
バロン・フィリップ・ド・ロートシルド
Rouge
Pays d'Oc (IGP)
ペイ・ドック (インディカスィオン・ジェオグラフィック・プロテジェ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\875 (単品価格 \1,260) 2013/11/18 エノテカ楽天市場店 エノテカ
Alc : 13.5%BRIX : 7.3pH:3.8
 本日の夕食は、師範母のお土産「馬刺し」がある以外は、 筍とコンニャクの煮物とか小松菜とジャコの炒め物とかミートボールとか(ってコレ多分弁当の残り物ですね)青梗菜と春雨のスープとか、 いわゆる普通の家庭のお惣菜です。

 そういう料理に合わせたのがコレ、 ボルドーの一級格付け「シャトー・ムートン・ロートシルド」のオーナー、バロン・フィリップ・ド・ロートシルド(ロスチャイルド)家が 南仏で作るカベルネ・ソーヴィニョン。 この造り手がチリで作っているのはエノテカの定番なんで何度も稽古しているけど、 南仏産のは初稽古であります。

 色は、およそフランス産とは思えない、普通に考えるとチリ産あたりだと思いそうな濃い紫色。 グラスの中で液体を回すとタラーっと垂れてきて、エキス分も多そうな見た目です。 香りは、さずがに南米のソレとは違いますな。 ピーマンみたいな青く茎っぽい香りはいかにもカベルネ・ソーヴィニョンで、 樽香は無いのでステンレス樽での醸造だろうと推測されて、 でもボリュームは結構しっかりしていてなかなか侮れない雰囲気です。 そして味も南米産とは一線を画す感じ。 渋味しっかり甘味もそれなり、酸味もあるんだろうけどそれら二つの味要素の向こうに隠れる感じ。 現時点では若くてカタブツなんだけど、そういった気配がフランス産らしくもあります。

 とにかく頼りがいがあってしっかりしていて、 高校自体のクラスメイト、大学へ進学できる成績があるにも関わらず地元の公務員に就職したI君みたいな(「知らんがな」ですか)、 そういうカチッとしたワインです。 結婚するならこういう相手が良いですよ・・・って誰に話しかけてんだか。
72点 道場にて

27日(水)

鮨処なかの店内

 本日は次女の誕生日、いつの間にか九歳になった模様です。 そして、田舎から出て来ている師範母も明日には帰ります。 ということで、本日の夕食はちょいと気張って外食、 選んだ店は磯子にある鮨処なかの。 前回利用したのが昨年の年末(この時)なんで、 およそ1年ぶりの訪問です。

 これまではいつも奥の個室に案内されていたんだけど、 今日は既に予約済みだったようで、初めてカウンター前の小上がり席へ。 「カウンター前」といっても右写真みたくカウンター席の後ろに壁があるので、 なんとなく仕切られた空間です。 個人的には、せっかく寿司屋なんだから職人さんが働く姿とか、寿司種とかが見えた方が嬉しいけどね。


鮨処なかの料理1

 注文した料理は、いつも通り大人が5,000円の月コース、子供が3,500円の雪コース。 月コースの内容は以下。

先付タラの白子
お造りヒラメ、マグロ赤身、甘エビ
焼八寸四点サワラの幽庵焼き、ネギと肝を巻いたカワハギ、生湯葉、カニ味噌(左写真を上から時計回りに)
煮物タコの柔らか煮
鍋物ブリシャブ
握り七貫コハダ、アナゴ、イクラ、寒ブリ、ヒラマサ、マグロ、イカ(下写真手前左下から)
お椀粕汁
甘味わらび餅


鮨処なかの料理2

 やっぱりキチンと美味いです。 今回はお造りが若干内容的に弱い感じはしましたが、 その変わり上写真の盛り合わせ的な焼八寸ってのがナイスでした。 こういうのが出されると酒飲みとしては堪りませんな。 あと、タコの柔らか煮は「どうやってここまで柔らかくしたんだろ?」な柔らかさだし、 ブリシャブも意表を突いた一品だし、握りの安定感も素晴らしいし、トータルでは満足です。

 ちなみに子供らの雪コースは、上記よりちょっと種類少なめ。 でも次女(小3)はほぼ満腹したみたい、長女(中1)はばあちゃんの食べない分をありがたく頂いておりました。


鮨処なかの酒

 お酒は、ぐるなびのクーポンを提出すると「生ビール または ソフトドリンク1杯無料」なんで、 まずは生ビールを頂きます。それも、師範母と師範代はソフトドリンクじゃなくてお茶で良い、ってことで、 3人分3杯の生ビールを師範一人で。 ちなみに生ビール1杯の値段は550円。『一杯は白ワインに変えられますか?』と聞いたら「できません」との回答。 白ワイン1杯の値段は450円なのにね。それくらい融通を利かせてくれても良いのにね。

 そして生ビール3杯を飲み干した後、清酒を頂きます。 注文したのは陸奥八仙 特別純米 ふなざけ(左写真)、片口で1,400円。 青森県八戸市の酒蔵で、「まっしぐら」という酒米を60%精米した新酒とのこと。 これが溌剌とした香りと味わいでたいそう美味しゅうございました。 残念な点は、ちょっと量が少ない(一合くらい?)のと、お猪口がパッとしないこと。 なんだか楽しんでいる途中で無くなっちゃった感がありました(もう一回注文すれば良い話ではありますが)。


鮨処なかのワイン

 そしてそして、ワインも飲んでしまいます。 メニューには、ボトルで国産の白(アルガブランカ・クレラーザ:4,200円)と赤(アルガーノ・フォーゴ:4,500円)があって、 それ以外にグラスワインの赤と白が一杯450円。 グラスワインは、ボトルワインとして記載されているのと同じか聞いたら、実際は違ってサン・ヴァンサンという銘柄とのこと。 それだと前回前々回も同じですね。

 でもやっぱり、ってことで注文したのはグラスの白(右写真)。量的には結構たっぷり入っていて、450円なら高くないと感じます。 グラスもそこそこマトモです。 ただ、残念ながら抜栓してからかなり時間が経った状態だったみたいで、 なんだか熟成ワインのような鄙びた感じが出ちゃってました。 「量と器は満足で内容に不満」という、清酒とは真逆の印象でしたね。

 ・・・という食事をしてお支払いは5人分で25,000円強、「タマの贅沢」としては極めて適切な内容と価格です。 あとは、サービスの方が単なる「お運びさん」を卒業してくれたら素晴らしいのに・・・と毎度思うけど、 なぜかいつも「お運びさん」レベルなのが残念と言えば残念です。


誕生ケーキ

 食事して帰って来て、それから次女の誕生祝いでケーキを。 寿司屋で結構食べて来たはずなんだけど、「甘いものは別腹」とは良く言ったものです。 そして師範は「アルコールは別腹」とばかり清酒を飲み足したりビールを飲み足したり・・・

 ・・・ってな感じの次女誕生日でありました。とりあえずおめでとう、これからも健やかに育って頂戴。


24日(日)

学園祭

 本日は、師範母を連れて姪ッ子が通う大学の学園祭へ、彼女のバンド演奏を見に行きました。 学園祭に行くのなんて何年振りだろ?こっちに来て一度近所の大学のを見に行ったことがあるけど、それ以来です。

 そしてまずビックリしたのは、この大学の学園祭はアルコール禁止なこと。 いやー恐ろしく健全な若者たちです。でもそれで楽しいのかね? 今日の師範は車で行ってたので、アルコールの誘惑が無いのは大変助かりましたが。

 そんなわけで、昼食は焼き鳥(10本300円は激安)とか たこ焼き(6個250円は普通の値段)とか 焼きそば(1パック300円は高い)とか。 当然ながらコストパフォーマンスは様々なわけですが、まぁそれが学園祭の模擬店らしいと言えばらしいわけで。 この週末は天気が良かったんで、売り上げの方もきっと良かったことでしょう。

 さて肝心の姪ッ子のバンド演奏は・・・いやー、上手くてビックリでした。 20年以上やってる師範らのバンドより上手いんじゃないか・・・って感じ。 参ったなぁ。


Nuits-Saint-Georges 1er Cru "Les Damodes" 2009
ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ "レ・ダモード" 2009
Antoine et Rachel Olivier
アントワーヌ・エ・ラシェル・オリヴィエ
Rouge
Nuits Saint Georges 1er Cru
ニュイ・サン・ジョルジュ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\4,422 2013/09/27 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
Alc : 13.5%BRIX : 7.6pH:3.6
 そして本日の夕食は鍋。鍋の種は、豚の薄切りロース肉、鶏モモ肉、タラといった一般的なモノ。 それに野菜やキノコをいろいろと、です。 合わせたワインは・・・というか別に合わせてないんですが、 タマには良いワインが飲みたいな、ということで久しぶりに「破戒」価格のワインをチョイスしました。 この造り手、「アントワーヌ・エ・ラシェル・オリヴィエ」という方のワインは、 過去に稽古範囲内のサントネー1級畑や1,000円台のACブルゴーニュ白と稽古していて、 値段の割には大変好印象。 だもんでちょっと思い切って良いワインを買ってみました、ってヤツです。

 色は、濃くなく薄くなく、ブルゴーニュらしいキレイに澄んだ赤紫色。 粘性も高いようで、グラスの内側からなかなか落ちて来ません(「アシが長い」ってヤツですね)。 香りは、ボリュームも雰囲気も若い高級ブルゴーニュに期待するものをバッチリ持っています。 木イチゴやチェリー、プラムといった、キュンっ!とするような果実の香りと、 カステラの茶色い部分のような甘香ばしい香りが思いっきり食欲をそそります。 味も、口に入って来た時はとてもスムーズで「ちょっとスムーズ過ぎて弱く感じるかも」って具合でしたが、 案外余韻は長くて飲み応えもあります。

 結果、期待通りと言っていいでしょう。 5,000円以下で買えるブルゴーニュとしてはかなり出色です。 もちろんまだまだ若いワインなわけではあるけれど、若いうちのフレッシュな美味さは十分感じさせてくれます。 ちなみに糖度の7.6は、普段師範が稽古しているACブルゴーニュなんかと比べるとかなりに高めです。 価格的に「安ワイン」じゃないですが、「タマの贅沢ワイン」としてお薦め、 ほとんど飲まない師範母も『このワインは香りが違う』と言ってました。
90点 道場にて

23日(土)

Mapu Sauvignon Blanc 2012
マプ ソーヴィニョン・ブラン 2012
Baron Philippe de Rothschild
バロン・フィリップ・ド・ロートシルド
Blanc
Maipo Valley (Chile)
マイポ・バレー (チリ)
\875 (単品価格 \1,260) 2013/11/18 エノテカ楽天市場店 エノテカ
Alc : 13%BRIX : 6.9pH:3.0
 本日の夕食メニューは、 スズキのアクアパッツァ、イカとブロッコリーのガーリック炒め。 アクアパッツァには、スズキの他に赤エビ、アサリ、ミニトマトを入れてます。 ガーリック炒めのイカは本日はスルメイカ。 いつもはヤリイカなんで、スルメイカだとスルメ臭いかと心配したけど、 そんなこともなく普通に美味しく出来ました。

 そしてワインは、先日到着したばかりのエノテカ「パーティーパック12本セット」からのチリ産ソーヴィニョン・ブラン。 このセット、以前は大変気に入っていてしばしば買ってたんだけど、 なぜかいつの間にか設定が無くなり、そして次は9本1万円に実質値上げされたので、 ちょっとご無沙汰でした。 ところがまた最近12本1万円で復活。 稽古済みの銘柄とダブる物も多かったし、昔ほどのお得感は無いように見えるセットだったんだけど、 それでもやっぱりコスト・パフォーマンスは十分に高そうなんで購入した次第です。

 色は、例によって相当薄めな安白ワインの色。 昨日のスペイン産と比べてどうか・・・と言われても判りません。 香りはとても期待通り。 いかにも南のソーヴィニョン・ブランらしい、 ハーブっぽい涼やかさとピーチやトロピカルフルーツみたいな甘いフルーツの香りがいっぱいです。 「こりゃアタリか!」と口に含むと、酸味シッカリ甘味もけっこうあって、 「おぉ!いいじゃん」と思った瞬間にストンと落ちます。 香りも味も立派なのに、余韻だけが極端に短い、珍しいワイン。 この「余韻」ってのはいったいどんな成分が寄与してるんですかね?

 測定した数値的には、糖度が6.9で白としては甘めで、pHは3.0で過去最高に強い酸を示しています。 でも、そんなに酸っぱい感じがしないのはやはり糖もあるからですかね。 バランスだけで言えばスパークリング・ワインのポジションに居ます ・・・なんてことを数字だけで語っていても判りづらいんで、 12月には上手くいけばHTML5とJavascriptを使ったグラフ表示をリリースする予定です。乞うご期待。
71点 道場にて

22日(金)

Celeccion Blanco "T06+B" 2012
セレクシオン・ブランコ "T06+B" 2012
Finca Los Aljibes
フィンカ・ロス・アルヒーベス
Blanco
Castilla (VdT)
カスティーヤ (ビーノ・デ・ラ・ティエラ)
Castilla (España)
カスティーヤ (スペイン)
\777 2013/11/14 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
Alc : 12.5%BRIX : 7.1pH:3.3
 本日の夕食は、師範母が持参してくれた馬刺、 サーモンの西京焼き、豆腐と舞茸のサラダ的なモノ。 赤でも白でも良さげなメニューですが、 ここ2日赤が続いたことと、 逗留している師範母はどちらかというと白が好きな人なんで、 今日は白をチョイスしました。 というわけで選んだのが、つい先日買ったスペイン産の白。 品種はソーヴィニョン・ブランが80%にシャルドネが20%とのことで、 品種的にはスペインと言うよりフランス産に近い感じです。

 色は、普通に薄めだけど、でも薄すぎないくらいでどちらかというとレモン色より黄色に近い色合いです。 香りは、残念ながら弱め。このシリーズだと結構パッツリした香りが感じられるんじゃないかと期待したけど、 残念ながら値段相応な香りのボリュームです。 雰囲気も、ソーヴィニョン・ブランとかシャルドネとか、そういうのが何かをあまり感じさせてくれない、 いわゆる普通の白ワインの香りです。 味は、口に含むとまず顕著に感じられるのが炭酸のチリチリ感です。 甘い酸っぱいに関しては、糖度は白ワインとしてはかなり高いクラスの7.1、 pHは逆にかなり酸っぱいクラスの3.3。 要は甘酸っぱいワインですな。

 結果的に、普通に良く出来た白ワインであって、 このシリーズに期待する「えぇ!これがこの値段!?」感はありませんでした。 やっぱりスペイン産の安い白ってのでコスト・パフォーマンスの高いワインに出会う確率は低いと思います。
69点 道場にて

21日(木)

Beaujolais-Villages Nouveau 2013
ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー 2013
Georges Dubœuf
ジョルジュ・デュブッフ
Rosso
Beaujolais-Villages
ボージョレ・ヴィラージュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(師範代から) 2013/11/21 サントリーワインインターナショナル
Alc : 12%BRIX : 6.8pH:3.8
 本日はボージョレ・ヌーヴォーの解禁日。 まず師範のスタンスを表明しておくと、 ボージョレ・ヌーヴォーをプロモーションするのは「日本にワイン文化を根付かせる」という意味では間違っていると思います。 というのも、基本的に値段見合わないからね。 「ワインってのは所詮こんなものか」と考える人を増やしてしまう、悪しき習慣だと考えています。

 じゃぁなぜ飲んじゃっているかと言うと、師範代の勤務先が取引先に買わされるらしいのね。 なんかそういう「望んで買ったわけじゃないけどヌーヴォーを手に入れてしまった」人って多いんじゃないかなぁ。 そんな風になっちゃうと、ますますこのプロモーションは罪深いと思っちゃうわけです。

 それはさておき、本日から師範母が姪ッ子(師範母にとっては初孫)の学園祭を週末に見るために道場に来ています。 だもんで夕食には師範母手土産の馬刺しがあります。 その他には鶏手羽先の唐揚げとか、ナスとゴボウの素揚げとか、ゴマ豆腐とか。 ボージョレに合わせるには良さげなメニューではあります。

 さて抜栓。栓は屑を固めたものではあるけどコルクです。 こういうワインこそスクリューキャップで良いと思うんだけどね。 そこは「ボージョレの帝王」ジョルジュ・デュブッフのこだわりでしょうか。 色は、非常にキレイでストレートな紫色、まるでガラス細工みたいな色合いです。 あっという間にこういう色を抽出する、炭酸ガス浸潤法の凄さを感じますな。 香りは、ボージョレ・ヌーヴォーにありがちと言われるバナナの香りがしっかりします。 明らかにいわゆるボージョレの香りとはかなり趣を異にしますな。 味は、思いのほか酸味シッカリ渋味シッカリ。 余韻が無くてストンと落ちるのはご愛敬ですが、 短時間にこういう味わいを作り上げる炭酸ガス浸潤法の凄さを再度感じました。 ただ、糖度の6.8は赤ワインとしては最も低い部類なんで、 甘さは期待しない方が良さそうです。

 こうやって師範代の勤務先が買ったボージョレ・ヌーヴォーを飲むようになるまでは、 『ヌーヴォーなんて美味いはずが無い』というヌーヴォー否定原理主義者だった師範ですが、 最近はこの促成醸造の技術的な凄さに感じ入っている次第であります。 さて今年の作柄は・・・なんて判るわけ無いよね、師範レベルでは。
70点 道場にて

20日(水)

Principesco Pinot Noir 2011
プリンチペスコ ピノ・ノワール 2011
Principesco
プリンチペスコ
Rosso
Venezie (IGT)
ヴェネツィエ (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Veneto (Italia)
ヴェネト (イタリア)
\780 2013/11/10 メガ・ドンキホーテ 狩場インター店 オーバーシーズ
Alc : 12.5%BRIX : 7.6pH:3.7
 本日は、訳あって平日にも関わらずマル一本飲んじゃいます。 そういう時にアルコール度数14%とかのワインはさすがにキツいので、 アルコール度数低めのこのイタリア産ピノ・ノワールをチョイス。 "Pinot Nero"じゃなくて"Pinot Noir"と書かれているのがイタリア産としてはちょっと異質ですな。

 そしてこのワインを買ったのは、 最近道場の近所に出来た「メガ・ドンキホーテ」というディスカウント・スーパー。 この店が出来た場所は、国道一号線沿いで一般には良いロケーションなはずなのに、 微妙に車でのアクセスが面倒(行きか帰りに大きく迂回が必要)なためか出店した店が長続きしません。 ここ数年のうちに、まず「ケーヨーD2」が撤退、次に「ニトリ」が撤退しています。 さてドンキはどうでしょう? 変わったワインもいろいろ売られていたんで、 散歩がてらの買い物先として長く存続して欲しいんですけどね。

 さて抜栓。色はピノ・ノワールとしてはかなり濃い感じ。 なんか南仏で言えばグルナッシュとかみたいな色合いです(そんな例えじゃわからんと思います、スミマセン)。 香りは、ボリュームは意外としっかりしていて、確かにピノ・ノワールの気配はあります。 ただ、こちらもなんだかグルナッシュっぽいというかサンソーっぽいというかピノタージュっぽいというか、 要は混血的な雰囲気の香りです。 味も、ピノ・ノワールの酸味に対してそれ以外の品種にありがちな渋味を加えた感じ。 粗っぽい感じではありますが、それなりに飲み応えはあります。

 ディスカウントでピノ・ノワールを買うなんて、自ら火中の栗を拾いに行くようなものと思いつつ買ったんだけど、 その火中の栗は良い感じに焼けてて美味しゅうございました、って感じです。 同価格帯のピノ・ノワールだと「コノ・スル」を代表とするチリ産があると思うけど、 一般的なそれらより甘さも濃さも控えめで、ブルゴーニュに近い感じではありました。
73点 道場にて

17日(日)

神奈川スケートリンク

 本日は、「暇だ」「退屈だ」とうるさい次女と、そのお友だちを連れて午後から神奈川スケートリンクへ。 「釣りとスケート、どっちが良い?」という選択肢に対して、長女のチョイスはスケート。 師範は釣りが良かったなぁ・・・ってかそうだったら選択肢を与えず、師範が決めりゃ良いだけの話です。

 そして、このスケートリンクには
にも行ってます・・・いや、 夏にも「来てます」が正しいのかな? 九州出身の師範にとって、この「行く」と「来る」の使い分けに未だに悩む場合があります。 あと、絶対避けたい言葉が「なおす」です。 師範の地元では「なおす」には「修理する」の他に「片づける」の意味があって、これも未だにどっちが正しいのか悩みます。 で、悩むと会話が止まるので使わないことにしています。


Domaine de la Cressonnière "Cuvée Prunelle" 2006
ドメーヌ・ド・ラ・クルソニエール "キュヴェ・プリュネル" 2006
Dom. de la Cressonnière
ドメーヌ・ド・ラ・クルソニエール
Rouge
Cote de Provence
コート・ド・プロヴァンス
Cote de Provence (France)
コート・ド・プロヴァンス (フランス)
\1,890 2013/10/26 たむらワイン店 ブリストル・ジャポン
Alc : 13.5%BRIX : 7.7pH:3.7
 夕食はホットプレートでお好み焼き&もんじゃ焼き。 お好み焼きは師範得意の広島風だけど、 もんじゃ焼きはみんなスキルが無くて、ああでもないこうでもないの侃々諤々。 でもそういうのも楽しいんだけどね。

 そしてワインは、ニューワールドあたりの甘味がしっかりした赤が合いそうではありますが、 なんとなくちょっと良いワインが飲みたかったわけで、選んだのは2006年産のコート・ド・プロヴァンス。 このワインは、関内の「サンタムール」というワイン屋さんから独立した田村さんという方の店、 「たむらワイン店」で試飲して買ったもの。 このお店は大体常に4種ほど試飲が出来て、 この日は他に3種(Ch.Pouroutou 2010(メルロー), Triennes "Les Aureliens" 2011(シャルドネ), Dom.de Belliviere "L'Effraie" 2011(シュナン・ブラン))を試飲、 どれもそれなりに美味しかったけど、傑出したものは無かったから一番安かったコレにした次第です。

 色は、2006年産ということでそれなりに熟成期間があるようで、 真紫よりちょっとだけ朱色がエッジに入っているような感じ。 香りはなかなかよろしゅうございます。 何と例えれば良いんですかね?ウニャーっと熟した果実に加えてツンッとした酸を感じる香りがあって、 香りのボリューム含め「高級ワイン」の香りがしています。 味も、良い感じに熟成していて柔らかい味わい。 渋味のカドが取れているのがいかにも、って感じであります。

 とりわけ何かが凄いわけじゃないんだけど、どこも非の打ちドコロが無いと言うか、 しみじみと美味いワインに仕上がっています。 田村さんとも話してたんだけど、ヨーロッパの大金持ちがモナコあたりの別荘のプールサイドで、 こういうワインをデイリーワイン的に飲んでるんでしょうな。 なんかフトコロの深さが感じられるワインでした。
78点 道場にて

16日(土)

Del Sur Sauvignon Blanc 2012
デル・スール ソーヴィニョン・ブラン 2012
Del Sur (Vicar S.A.)
デル・スール (ビカール S.A.)
Blanco
Maule Valley
マウレ・バレー
Maule Valley (Chile)
マウレ・バレー (チリ)
\499 2013/10/15 うきうきワインの玉手箱 モトックス
Alc : 12%BRIX : 6.7pH:3.5
 本日の夕食は、新潟産真サバのシメサバ&胡麻和え、大分産天然アユ(大量に送って頂いたのでまだあります)の塩焼き&煮付け、 タラのアラ汁。といった感じのとても和風な夕食です。 こういう和風なメニューには、軽くてスッキリしてそうな白なんですが、在庫にありません。 今日スーパーに行った時、国産ワインの新酒が出てたんでそれを買ってくれば良かったな。 でも、ちゃんとしてそうな国産ワインって、どう頑張っても1,000円は超えているわけで、 なかなかスッと手が伸びないのが残念なところ。

 そんな感じなんで、次善の策として選んだのがこのチリ産のソーヴィニョン・ブラン。 チリと言えば濃くて厚いワインが多いわけですが、 ソーヴィニョン・ブランであればそんなに食事の邪魔をするほどでもないでしょう、ということで。 お値段も500円以下、それで樽バリバリとかフルーツ香バンバンってことも無いと思いましてね。 ちなみにこの銘柄は、1週間前に行った焼肉屋でボトル1,800円で売られてました。

 さて抜栓。栓はスクリューキャップです。 グラスに注いで、色に特段の個性は無く、濃からず薄からず、普通にお手頃白ワインの色です。 ところが香りがナイスです。「これぞ南米のソーヴィニョン・ブラン」な、 パイナップルみたいなトロピカルフルーツっぽい香りがバンバンします。 販売店のサイトには「生き生きとしたハーブや熟したグレープフルーツ! シトラスや青リンゴの豊かなアロマ」 と書かれていますが、それよりもうちょっと南寄りな香りの雰囲気です。 そもそもはあまりフルーツ感の強くないワインを選んだつもりだったけど、 単体で頂くにはこれくらい香りがあった方が楽しいのは言うまでもありません。 味は、甘味も酸味もコクもあって要素的な不満はないものの、苦味がやや目立っててちょっと乱雑な印象は否めません。 数値的にはpH3.5/糖度6.7。pHは標準的、糖度は白としてはちょっと高め。平均的な南米産白のポジションです。 料理との相性は、特に合うも合わなくも無かったかな、というところ。

 ブドウはしっかり熟していたけれど、それを良いことに醸造はちょっとザザッとやっちゃいました、という感じでしょうか。 それでも500円以下のワインだからね。 こんなのがあるとやっぱり国産ワインは厳しい勝負を強いられているなぁ、と同情します。 チリは確かTPP参加国、これで関税分が安くなるとますます厳しい(消費者にとってはラッキー)な状況になりそうですねぇ。
ショップへのリンク: Del Sur Sauvignon Blanc 2012
72点 道場にて

13日(水)

Cahors "Gouleyant" Marbec 2011
カオール "グレヤン" マルベック 2011
Dom. Georges Vigouroux
ドメーヌ・ジョルジュ・ヴィグル―
Rouge
Cahors
カオール
Sud Ouest (France)
南西地区 (フランス)
\773 (単品価格 \890) 2013/10/15 うきうきワインの玉手箱 ドウシシャ
Alc : 13.5%BRIX : 7.7pH:3.9
 昨日今日で一気に寒くなりました。 つい先月まで「まぁだ夏ですねぇ」なんて言ってたのにね。 そして夕食は、トンカツ&メンチカツ&揚げ焼売、そしてレタスと鶏ハムのサラダ。 気候的にもメニュー的にも、濃い赤をぶつけて全く問題無しでしょう、 ということでチョイスしたのがこのフランス南西地区産のカオール。 「うきうき厳選!驚異のフルボディ極上赤ワイン6本セット」、税・送料込み5,229円からの一本であります。

 さて抜栓。コルクは樹脂製の短いヤツ。Nomacorcのようですがそういった記載はありません。 色は、「カオール=黒ワイン」という一般的な認識を裏切らない、 ホントに黒に近いくらいに濃い青紫色。 南米産や豪州産、南アフリカ産のワインを見慣れているんで、 今となってはそれほど「恐ろしく濃い」って程でもないんだけど、 そういうのが無い時代は確かに「黒ワイン」と言って然るべき特徴だったのでしょう。 香りは、色にパワーを使い果たしたのかかなり弱めです。 裏ラベルには『チェリー、ブラックチェリー、ラズベリー、プルーンなどの赤と黒の果実のアロマ』 と書かれていますが、そうかしらね? 師範的にはあまりチェリーの香りは感じられないように思いますが。 味も、色ほどは濃く無くて、渋味や酸味がガッシリしていながらそんなに厚みは無いように感じます。 pH3.9/糖度7.7という数値は、それなりに濃い赤ワインであることを示しているわけですが。

 全体的に、ポテンシャルの高さはそれなりに感じられるワインです。 ただ、現時点ではまだ固い。だもんで柔らかさや厚みが無くて、いかにもカタブツ。 半分残した翌々日にはいくらか好転してくれることを期待しております。

 そして翌々日再稽古。 師範のささやかな願い虚しく、2日経ってもワインは固いまんま。 今日の夕食は酢豚だったんで、その甘酢の雰囲気と渋味満載のワインとは終始相容れない感じでした。
69点 道場にて

10日(日)

Las Condes Chardonnay 2013
ラス・コンデス シャルドネ 2013
Las Condes
ラス・コンデス
Blanco
Valle Central
バッレ・セントラル
Valle Central (Chile)
バッレ・セントラル (チリ)
\491 2013/10/15 うきうきワインの玉手箱 ダイセイワールド
Alc : 13%BRIX : 7.2pH:3.5
 本日の夕食は鍋。鍋の種は、鶏ササミ、豚肩ロース薄切り、生タラ、他には野菜いろいろ。 やっぱり鍋は良いよねぇ。簡単で美味いしね。 でも、いわゆる欧米人な方々は鍋料理にビックリするそうな。 「なぜ調理前の状態で持って来るんだ?」と。 同じ器?に皆が箸を突っ込むのも抵抗があるそうで。 じゃあチーズフォンデュは良いのか?って話ですがね。

 さてさてそんな料理なんで、合わすべきワインは軽い赤か重めの白。 月曜は同じような鍋に軽い赤を合わせたんで、 今日は重めの白で。 「重め」といってもブルゴーニュのグランクリュとかそういうんじゃなくて、 南米産をチョイスします。 お値段491円の激安シャルドネで、フトコロの負担は軽いワインです。

 栓はコルクじゃ無くてスクリューキャップ、このクラスはそれで十分。 色はほぼ無色、レモン色というより薄〜いオレンジ色が僅かに見えて、なんとなく頼りない感じです。 ところがドッコイ香りが立派。裏ラベルには「突出したトロピカルフルーツとアップルの香りを持ちます」 と書かれているけど、まさにその通り (『突出した』ってのは面白い表現ですね)。 師範の感覚だと、この香りはソーヴィニョン・ブランのものだと思いそうですが、品種はシャルドネ100%らしいです。 味は、酸が弱めで甘さを感じる、南米産らしい味わい。 数値的にはpHが3.5、糖度が7.2。 pHは一般的な値ながら糖度の7.2は白としては「突出」しています(この使い方は正しいと思います)。

 香りはとてもナイスなんだけど、いかんせん味わいがボケた感じで飲み進めると楽しく無くなってきます。 一人でじっくり、じゃなくてみんなでパーッと飲むのが合いそうなワインです。 少なくともこの香りのボリュームは500円以下のワインとは思えませんしね。
ショップへのリンク: Las Condes Chardonnay 2013
69点 道場にて

9日(土)

アリラン飯店外観

 本日は、先日のライヴの「家庭内打ち上げ」ということで焼肉屋へ。 なぜ家庭内で打ち上げをしなければいけないのか甚だ疑問ですが、 要するになんだか理由を付けて焼肉屋へ行かされている、という感じです。

 店は、マンネリ打破の意味合いあって新規店。横浜駅と天王町の中間、岡野のサミットのそばにある アリラン飯店というところ。 すぐ近くの環状一号沿いに「アリラン亭」という焼肉屋があるけど(訪問済)、 そことは全く系列関係は無いようです。

 店は、右写真みたいに普通の外観の焼肉屋なんだけど、 その脇を入っていくと「離れ」があります。 そこは個室になっていて、なかなか良い雰囲気。 今回我々は(予約したからか)一見さんの身でありながらこの離れを使わせて頂いて、 子供らは大喜びでした。


アリラン飯店料理

 そして、注文した料理は以下です。

  ・タン塩 \1,300×2
  ・カルビ \1,200×2
  ・ホルモン焼 \900
  ・レバー焼 \900
  ・ホホ身焼 \900
  ・センマイ刺 \900
  ・スタミナサラダ \600
  ・玉子スープ \300
  ・ビビンバ \900
  ・冷麺 \1,100

 左写真はホルモンとカルビとタン塩。 メニューには、いわゆる「特上XX」なんてのがあるけど、 師範らのチョイスはその特上じゃなくて普通のです。 普通のでも十分美味い、というか脂が入り過ぎるとちょっと苦手なのよね。


La Passion Grenache 2011
ラ・パッション・グルナッシュ 2011
Jean PLA Selection
ジャン・PLA・セレクシオン
Rouge
Cotes Catalanes (VdP)
コート・カタランヌ (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
(\2,300) 2013/11/09 アリラン飯店 浅間町店 ディオニー
Alc : 15%BRIX : 8.2pH:3.5
 そしてワインに関しては、この店は凄いです。 まず普通のリストに泡赤白合わせて14種類あって、それ以外にお薦めの2種類。 更には、「プレミアム・ワインはお尋ね下さい」とあるんで、きっとそれ以上にあるんでしょう。 リストに載っているのはどれも5,000円以下で、選びやすいラインナップが揃ってます。 これまでなかなかワインの充実した焼肉屋に出会えなかったんだけど、 ここは文句ありません。

 そんな中で、本日のチョイスはコレ、南仏のグルナッシュ、 ポップなラベルが印象的な「ラ・パッション」です。店での売値は2,300円でした。 一番安かったのは、チリ産の「デル・スール カベルネ・ソービニョン」のボトルで1,800円だったんだけど、 それって概ね500円くらいで買えるのね。 それに対してこの「ラ・パッション」は通常小売価格1,000円くらい。 下駄の履かせ方(\1,300)は一緒だとしたら、なんとなくコッチにお得感が感じられて選んだ次第であります。 この銘柄は2006年に2005年産と稽古済みです。

 色は、ほぼ向こうが見えないくらい濃い紫色。 香りは、青畳にイチゴジャムを塗り込んだような、ギュッと締まっていながらトボケた雰囲気のある香り。 味は、色や香りから感じる雰囲気より、はるかに軽くてスムーズです。 でも、アルコール度数は15%もあって、決して軽いワインじゃ無いんです。 なのに、飲んだ感じは案外軽く感じられます。

 そんな感じで、とてもしっかりしていながら社交性の窓をキチンと開けてくれているワインでした。 焼き立ての焼肉を食べながら、こういうしっかりとしていつつもスムーズなワインが合わせられるのは至福です。 もちろん店でマル1本は飲めなかったんで、道場に帰ってチビチビ飲みつつこの感想を書いております。
77点 「アリラン飯店 浅間町店」にて

アリラン飯店グラス

 ココの素晴らしいところは、グラスがとてもマトモであるということです。 さすがいろいろとワインが選べるとあって、グラスもちゃんとワインに対応しています。 やっぱりグラスは大事だよね。どんなに美味いワインでも、 グラスがヘボいと飲んだ気がしないからね。

 そしてお会計は、家族4人分で14,000円強。 Webのドリンク1杯無料券を使っての値段だけど、 結構食べた割には安くついたな、というのが正直な感想であります。 ワインの種類も豊富だし、とりあえず行きつけはココにしますかね。


6日(水)

Château Bidou 2010
シャトー・ビドゥ 2010
Ch. Bidou
シャトー・ビドゥ
Rouge
Côtes de Bourg
コート・ド・ブール
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\773 (単品価格 \1,449) 2013/10/15 うきうきワインの玉手箱 マノ・コーポレーション
Alc : 13.5%BRIX : 7.2pH:3.4
 本日の夕食は鶏の唐揚げ、ナスの素揚げ、トマトとオクラのサラダ。 唐揚げって、往々にして「レモンかけるかかけないか」論争が勃発しがちなメニューでありますが、 師範の場合はどっちでも良いです。 そりゃ確かにレモンかけたあと時間が経って、せっかくのカラッとした衣がベチョッとなるのは残念ですが、 レモン汁に全体を漬けるわけじゃないから影響は部分的だし、 居酒屋の唐揚げだとそもそも最初からカラッとしてないのも多いし、 『レモンかけちゃって良い?』と聞かれた時に「いや待たれよ!」と止めるほどの問題でも無いと思うしね。 ちなみに自宅の時にはレモンはかけません、というか唐揚げのレモンにそれほどの価値を見いだしていません。 『だったらどうでも良いじゃん』って話ですが。

 それはさておき、本日のワインはまたまた 「うきうき厳選!驚異のフルボディ極上赤ワイン6本セット」、税・送料込み5,229円からで、 産地はフランスのボルドーです。 アペラシオンのコート・ド・ブールはジロンド川右岸で比較的河口近く、 マルゴーの対岸あたりのようですね(調べました)。

 色は、ボルドーとしてはそれほど濃い感じはしない、 でも若くてパワーを感じさせる青紫色。 香りは、ミチッとした果実香に結構しっかりした樽香。 この樽の感じはもしかすると「ミシェル・ロラン・プロデュース風」を目指しているのかな? 旧来のボルドー的な焦がしが強い感じじゃなくて、 まるでブルゴーニュの樽みたいな甘香ばしい感じです。 味は、色同様濃さは感じません。 でも、じゃぁダメかっていうとそういうことは全然無くて、 柔らかい渋味と酸味、それにほんのりと甘味があって、 香ばしい樽香を受けるにふさわしい味わいです。 数値を計ると、糖度7.2は標準的なボルドー赤の値ながら、pH3.4はかなり低め(=酸強め)。 それが軽いという印象に繋がっているのかも知れません。

 というわけで、師範の感覚では全く濃さは感じないワインです。 その点に於いては、このセットのタイトルである「驚異のフルボディ」ってのは違う気がします。 でも、美味い/不味いで言えば美味いです。 そういうエキセントリックな売り方じゃなくて、 ちゃんと「モダンでバランスの良いボルドー」という売り方をした方が良いんじゃないか、と思います。

 普通に栓してセラーに立てておき、翌々日再稽古。 色は変わりません(当たり前か)。 香りのほとんど変わり無いように思えます。 味は、やや痩せて渋味がその本体を現わしたかな、って感じですかね。 でもまぁ悪くないっすよ、点数は変わりません。
75点 道場にて

4日(月祝)

Bourgogne Grand Ordinaire 2011
ブルゴーニュ・グラン・ドルディネール 2011
Jean d'Hauteville
ジャン・ドートヴィル
Rouge
Bourgogne Grand Ordinaire
ブルゴーニュ・グラン・ドルディネール
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\978 2013/10/31 ビックカメラ 有楽町店 ローヤル オブ ジャパン
Alc : 12.5%BRIX : 8.0pH:4.0
 ライヴの翌日、午後イチで昨日の会場"King's Bar"に戻り、 キーボードMz氏の機材をピックアップ、それからMz氏と機材を品川まで送って・・・とまるでボウヤかローディみたいですな、師範は。

 さて夕食ですが、今日は次女がお友だち一家と外食に行くってんで、 師範&師範代&長女3人の食卓。 メニューの希望を長女に聞いたら、「豚たっぷりの水炊き」が良いと。 というわけで水炊きです。 ポン酢で食べる肉料理ということで、肉&酢・・・やっぱりブルゴーニュでしょう、と。 選んだのは、先日休みを取って都内に出た際に有楽町のビックカメラ (電気屋とワインという取り合わせは不思議だけど結構な種類があります)で買ってきたもの。 AOCは、ブルゴーニュで一番グレードの低いBourgogne Grand Ordinaire、 「グランド」なんて書いてあると凄いワインみたいだけど、 和訳すると「ブルゴーニュの偉大なる平凡」、あるいは「ブルゴーニュなんでもアリ」って感じですかね。

 さて抜栓。コルクは樹脂製(NOMA CORC)です。この値段には張り込んでると思います。 色は、薄さという観点ではブルゴーニュらしいけど、 色合いはかなり青めでピノ・ノワールっぽくはありません(裏ラベルにはブドウ品種として「ガメイ、ピノ・ノワール」との表記があります)。 香りは、確かにピノ・ノワールとは異質、でも結構ボリュームはあって、 皮革とイチゴを煮詰めたような香りがしっかりします。 味は、良くも悪くも師範の予想を裏切ってくれました。 まず酸は弱いです。これは「良くも悪くも」って感じ。 そして甘味がしっかりあります。これはなかなか安いブルゴーニュでは得難い感じ。 更には渋味は無いに等しいです。これも「良くも悪くも」かな。

 酸味も渋味も弱くてほんのり甘い、分かりやすい美味しさのあるワインです。 ただ、いわゆるブルゴーニュのピノ・ノワールを想像するとハズされます。 数値的にもブルゴーニュ赤とは全然違う、酸が弱くて糖度が高い位置にマッピングされます。 ブルゴーニュらしさがあると言えば「薄さ」くらいかな。 結果的に、水炊きみたいな料理との相性は悪くありません。 もうちょっと酸味があればなぁ、って感じではありましたけど。
72点 道場にて

3日(日)

生香園外観

 本日は師範が所属するバンドのライヴ、場所は横浜馬車道のKing's Barというライヴハウス。 今回は9組のグループが出演、師範のグループは4番目なんで演奏自体は夕方から。 ただ、師範の場合はまず午前中から都内までキーボードM氏の機材を取りに行く必要があったんで、 ほぼ丸一日仕事です。まぁ好きでやってるから良いんですけどね。

 そして、午後2時前に音出しのリハもチャチャッと済ませて、 メンバー4人まずは腹減り解消ということでライブハウスからほど近い場所にある中華料理の店、生香園へゴー。


生香園料理

 店に入ったらビックリ(って言うほどビックリでも無いですが)、 テレビでもお馴染みのこの店のご主人、周富輝さんが受付で「いらっしゃいませ」と。 おぉご本人降臨!って感じだけど、貴方はココじゃ無くて厨房にいた方が良いのでは、という気もします。

 そして頼んだ料理は、麻婆豆腐(小:左写真)、青椒肉絲(小)、五目焼きそば炒飯。 なんかヒネリの無い注文内容でスミマセン。 で、それなりにちゃんと美味いです。 値段もそれなり(小でも1,000円以上します)なんで、美味しくて当たり前な気もしますが。

 上記料理に3人が生ビールを1杯飲んで、お会計は7,000円強。 美味いにゃ美味いけど一人2,000円近く出したにしては・・・って感じ。 そもそも「チョロッと昼飯を」って店じゃないんでしょうね。


King's Bar

 ライヴの方は、個人的な反省点はいろいろとありますが、とりあえず滞りなく終了。 ちなみに左写真が師範が所属するバンド、 右端ライトの当たっていないところで下向いてギターを弾いているのが師範です(クリックしても拡大しません)。 ちなみに今回演奏した曲目は下記です。

  ・Take Me (Casiopea)
  ・Oops! (Steps Ahead)
  ・Sara's Touch (Mike Mainieri)
  ・Unicorn (Kazumi Watanabe)

 写真は師範代に撮ってもらいました。 今回もオーディエンスとして師範代・長女・次女に来てもらってます。 父ちゃんは嬉しいよ。

 そして本日のライヴにはゲストとしてニューヨークを拠点に活躍されているギタリスト、 高内HARU晴彦さんが来られていて、 ミニライブ&クリニックのステージがありました。 その話が面白い面白い。ジャコ・パストリアスとかマイケル・ブレッカー、 マイク・スターンなんかの超ビックネームなミュージシャンの裏話をいろいろと聴かせて頂き、 ため息の出るような深いヴォイシングのソロ・ギター演奏も含めて、大変堪能させて頂きました。


三陽外観

 自分たちの演奏は終了、ようやく心おきなく飲めるってことで、 ライブハウスからほど近い野毛にある中華の居酒屋、三陽で軽く打ち上げ。 なんとなくここのライブに出る時は昼に生香園、夜に三陽というのが定番になっています。 なんか考えるのが面倒なんだよね。さっさと食べて/飲んで戻りたいしね。


三陽料理

 頼んだ料理は、ギョーザ4皿、ネギ鶏オリジナルチンチンラーメン(右写真)、チョメチョメラーメン。 独特の店外観とヘンテコなメニュー名、 それに添えられた不思議なキャッチコピーゆえ「怪しい店」として一部で有名ですが、 料理の内容は(全体にニンニクが効いている以外)至ってマトモです。

 料理以外に生ビールを2杯くらい頂いて、お会計は8,000円くらいだったかな? 改めて今考えるとそんなに安くもないっすね。

 関係ないけどこの店にはテレビがあって、日本シリーズ最終戦をやってました。 師範らが食事している時にちょうどマー君が登板して勝利、店中大盛り上がりしていました。 興行的には大成功だったでしょうね、今回の日本シリーズ。


Villa Montes Chardonnay 2011
ヴィラ・モンテス シャルドネ 2011
Montes S.A.
モンテス S.A.
Blanco
Curico Valley
クリコ・バレー
Curico Valley (Chile)
クリコ・バレー (チリ)
\858 2013/09/23 エノテカ楽天市場店 エノテカ
Alc : 13.5%BRIX : ??pH:??
 ライヴが終わったのは午後11時過ぎ、その後HARUさんと会話させて頂いたりして、 キーボードM氏の機材搬出を手伝って(ほとんどボーヤです)、M氏とともにタクシーで道場へ帰宅したのはもう1時前だったような。 でも、ライヴを撮ったビデオという最高の酒の肴があるわけですわ。 というわけで、深夜から改めて二人で飲み会。 まずはビールで乾杯した後、Mz氏が白ワインを所望したのでコレをチョイス。 エノテカの「最強ニューワールド赤白6本セット」、税送料込み5.775円からの最後の1本で、 エノテカ御用達の造り手「モンテス」の廉価版シャルドネ。 半年前に稽古済みの銘柄です。

 ・・・ってな感じで飲んでるわけなんで、あまり詳しいことは覚えちゃいないんですが、 確か色は普通に薄めの白ワインな色だったような。 でも、香りは結構覚えてます。モンテスらしい、キッチリとした樽の雰囲気が香って来て、高級感があります。 買値は1,000円以下の廉価版だし、ボトルの外観(スクリューキャップとか)からもそんな感じは受けないんだけど、 飲んでみると意外や意外高級っぽいです。 味わいなんかには粗さもあったようですが(ということを前回の稽古で書いてます)、 こんな状態で飲んでる分にはそんなの気になりません。

 既にメートルの上がった状態で飲み始める白ワイン、という用途には非常にピッタリ、 ガツンと香りの印象を残してくれるワインでした。 「こりゃ美味い」とMz氏がガンガン飲んでたんで、彼が2/3、師範が1/3くらいの消費量だったでしょうか。 ともあれ今回のこのセット、どちらかというと赤寄り白の方が好印象でしたね。
77点 道場にて

Palacio del Conde Grand Reserva 2005
パラシオ・デル・コンデ グランド・レセルバ 2005
Anecoop
アネコープ
Tinto
Valencia
バレンシア
Valencia (España)
バレンシア (スペイン)
\773 (単品価格 \1,047) 2013/10/15 うきうきワインの玉手箱 ドウシシャ
Alc : 14%BRIX : 8.0pH:3.8
 そしてもう一本開けてしまいます。 昼の生香園でのビールから始まって、 ライヴハウスでは開始時の乾杯にビール、 演奏終了後にまたビール。 そして夕食の三陽でまたビール、ライヴハウスに戻ってまたまたビールに焼酎(赤霧島のロック)。 そして道場帰宅後にビール、白ワイン。で、ようやくこの赤ワイン ・・・ハイ、飲み過ぎです。

 でもまぁ楽しく飲み過ぎられるってのは幸せなわけでね。 選んだのは、「うきうき厳選!驚異のフルボディ極上赤ワイン6本セット」、税・送料込み5,229円からの一本で、 これまた稽古済みのものであります。

 さてどんなワインだったかと言うと・・・こちらもMz氏には結構評判が良かったような。 さすがに1本フルには飲みきれなかったようで、ほんの一杯分だけ残っていたので、翌日再稽古です。

 はい、というわけで再稽古。 やはり前回の印象通り、見た目は若いのにかなり熟成が進んでいる感じですね。 奈良漬のような香りがメインで、ポルトみたいな雰囲気が出ています。 ただし、ボトルは栓もせずに置きっぱなしだったので、 翌日の状態は決して良いモノではなかったと思います。 というわけで点数は参考程度で。
(72点) 道場にて

2日(土)

Sylvaner 2012
シルヴァネール 2012
Willy Gisselbrecht
ウィリー・ギッセルブレッヒト
Blanc
Alsace Sylvaner
アルザス・シルヴァネール
Alsace (France)
アルザス (フランス)
\1,047 2013/10/15 うきうきワインの玉手箱 重松貿易
Alc : 11%BRIX : 6.9pH:3.5
 本日の夕食は、叔父が釣った大分の天然アユの塩焼き&煮付け、 それと大量の昆布で出汁を取った野菜の煮物。 昆布って、北海道に旅行に行った知り合いとかから送って頂くことが多くて、 なんだかどんどん溜まってしまっていたのね。それで今回一気に使用。 出汁を取った昆布も、寿司酢をかけるとサッパリとして美味しゅうございます。

 そんなメニューなんで、ワインはスッキリ系の白が良さそうで、 選んだのはアルザス産のシルヴァネール。 このワイン、アルザス産で1,000円ちょっとってのは安いと思ったわけですよ。 そして、そう思うのが今の師範だけじゃ無くて、約1年前の師範もそうだったようで、 2010年産とは今年の1月に稽古済み。 コメントを読むと、どうやら「やっちまった」感があったわけですが。

 色はかなり薄め。僅かに黄緑色っぽさを感じます (販売店には『輝きのあるグリーン!』なんて書かれてますが、グリーンは言い過ぎでしょう)。 香りは、思いのほかボリュームがあります。 まず柑橘類やピーチのようなフルーツ香がパーッと来ます。 深く嗅ぐと、なんとなくリースリングのようなオイルっぽさもあって、 ソーヴィニョン・ブランみたいなハーブっぽさも感じられ、 更にはゲヴュルツトラミネール的なライチな感じもあります。 味は、良い感じの甘味と酸味、それと軽い苦味。 アルコール度数が11%と低いこともあって、スイスイと入って行く点はグッド、 やや物足りない点はバッドです。

 抜栓前は「どうせまた・・・」とか思っていたけど、 良い方に裏切られてフレッシュな香りがナイスなワインでした。 思うに、やっぱりこういう気軽なクラスの白ワインは若いのが良いんじゃないですかね? 一番の違いは1年前のは2010年産でコレは2012年産という点にあると思います。
ショップへのリンク: Sylvaner 2012 [W. Gisselbrecht]
76点 道場にて

前月分

by 師範