稽古日誌:2017年9月

シャインマスカット

 10月です。この季節のフルーツはなんといってもブドウですな。

 ブドウは、それを発酵させたアルコール飲料ももちろん好きだけど、生で食べるのも好きです。 特に好きな品種はマスカット系。巨峰系の「甘さ番長」な品種より、ブドウらしい香りや酸味がある品種が好み。 ナイヤガラやキャンベラなんかも好きなんだけど、首都圏だと生食用ではあまり見かけないんだよね。

 左写真はシャイン・マスカット。生食用だと大変美味しいブドウですが、 ワインにするには糖度も酸も不足していると思われます。


18日(水)

Espacio Cabernet Sauvignon 2017
名称Espacio Cabernet Sauvignon 2017
エスパシオ カベルネ・ソーヴィニョン 2017
生産者Bodegas y Viñedos de Aguille
ボデガス・イ・ヴィニェードス・デ・アギーレ
価格429円
購入店イオン天王町店

 本日の夕食は、師範代が飲み会で不在なので師範と子供たちの三人。 メニューは、師範代父が実家で作って冷凍してで送ってくれたビーフシチュー、 それと師範代が朝から用意してくれたブロッコリーとトマトとクリームチーズのサラダ、 そして師範が帰宅時に"The City Bakery"で買ってきたバゲット。 要は師範は出来合いの物を温めたり切ったりして出すだけ、というお気楽担当です。

 ワインは、先日イオンリカーで買った激安チリ産シリーズの中から、 本日のチョイスはカベルネ・ソーヴィニョン。お値段は税別398円也。 これが激しく美味しいワインであることは想像しがたいわけですが、 「『安ワイン道場師範』たるモノこういうヤツと稽古しなくてどうする!」と己を叱咤激励しつつ、 期待半分&怖いもの見たさ半分で稽古します。

 色は若々しい青紫色、大きめグラスでようやく向こうが透ける程度の濃さですが、この値段としては立派な色だと思います。 香りも大変マトモ。濃い色のベリー系の香りとカベルネらしいピーマンっぽさ、それらが大変普通のボリュームで香ります。 味わいも、頼りなさは一切ありません。ただ、粗いのね。 渋味と酸味がザラつく感じの味わいは、決して上品なものではありません。 でもこれはこれでお約束というか、ある意味"風情"な感じはします。

 自然に任せて熟したブドウを、鼻歌でも歌いながら収穫、そこそこ適当に醸造したら結構美味いワインが出来ました、という感じ。 変な作為を感じない点は好印象ですし、この値段でこの内容だったら「安ワイン道場」的には無視するわけには参りません。 酸いも甘いも噛み分けた上級安ワイン者が、何も考えずに普段使いでクイクイ飲むのに有力な選択肢です。

点数71点

15日(日)

喰しん坊 つちや 外観

 本日は、久しぶりのバンドのリハの日。「リハ」なんて言ってますが、特にライヴに出演するような予定も無く、 集まって音を出して酒を飲むのが目的となっております。

 そして、その目的の一つである「酒を飲む」ですが、今回の店は喰しん坊 つちや、 前回伺ったのが1月なので9ヵ月ぶりであります。

喰しん坊 つちや 料理

 料理は、適当に食べたいものをいろいろと。 どの料理もだいたい500円以下なんで、ほぼ悩むことなく注文できます。 代々木駅徒歩0分の立地でこの価格は、この店の魅力の一つであります。 左写真はオムレツ風野菜炒め、お値段はこれも500円以下だったか。 モヤシがシャキッとした野菜炒めを薄焼き卵でくるんであります。 子供向けの料理っぽい見た目だけど、これが案外美味いんだな。

Gentimon (Rouge) N.V.
名称Gentimon (Rouge) N.V.
ジャンティモン (赤) (ヴィンテージ無し)
生産者Les Vins du Rittoral
レ・ヴァン・デュ・リットラル
価格(900円/Half)
購入店喰しん坊 つちや

 どっから見ても昭和の居酒屋ですが、なんとワインも置いてあります。 それもグラスじゃ無くてボトルで。ハーフですがお値段900円というお手頃価格です。 実はこの店でワインを注文したのは今回が初めてでは無くて、 6年前にも白を注文しております。 その時はイタリアのVdTで、安いとは言えちょっと・・・って内容だったんで、長いこと遠ざかっておりました。 でも、さすがに5年以上経ったら銘柄も変わっているでしょう、ということで改めて稽古に臨んだ次第であります。

 で、予想通り銘柄は変わっていて、アサヒビールが輸入する激安南仏産になっておりました。 アルコール度数は11.5%、裏ラベルにはキッチリ「ライトボディ」との文字があります。 師範も長いこと安ワインとおつきあいしておりますが、なかなかそれを潔く宣言するワインにはお目にかかれない印象があります。

 スクリューキャップをキュッと捻って抜栓、コルクを使わないのはこういう店では必要条件ですな。 お猪口に毛が生えたくらいのグラスに注いで色を見ると、「ロゼかよ」ってくらいの薄めな紫色です。さすがライトボディ。 香りのボリュームはかな~り弱いんですが、こういうワインにありがちな蒸れた雑巾フレーバーは無くて、 普通に果実っぽい香りがする点は救われます。 味も、軽さを除けば別段問題点はありません。

 看板に偽り無し、間違いなくライトボディな赤です。 飲んだ気がしないくらいサクサクっと飲めるワインですが、居酒屋でこの値段なら十分アリでしょう。 ハーフというサイズもナイスです。こういう提供形態が増えて欲しいなぁ。

点数65点

 そんな感じで好き放題飲み食いして、お会計は一人4,000円程度。適正価格だと思います。


14日(土)

ピロリ菌除菌検査結果

 道場に逗留していた師範母は、昨日朝のフライトで田舎に帰りました。

 そして、1ヵ月以上前にトライした「アルコールを控えないピロリ菌除菌」、 ようやく出たその結果は・・・めでたく除菌成功です。 安ワイン道場師範としては、全世界に向かって声をボールド体にして言いたい。

『ピロリ菌の一次除菌中にアルコールを摂取しても問題ない』

 以上、師範からのご報告でした。

Sogga pere et fils Le Un Cinq Merlot 2015
名称Sogga père et fils "Le Un Cinq" Merlot 2015
ソガ・ペール・エ・フィス "ル・アン・サンク" 2015
生産者Obusé Winery
小布施ワイナリー
価格2,268円
購入店横浜君嶋屋

 閑話休題、良いワインをたらふく飲んだ翌日のワイン選びは頭を悩ませます。 前の日には飲んでいない系統、そして「飲むはずだったけど飲めなかった」もの・・・となると日本ワインです。 特に、先週末には長野へプチ・レジャーに行ったってこともあるので、 ここは先月ゲットした長野産、 それも日本ワイン・ファンの間では定評のある曽我さんという方が造る「小布施ワイナリー」のメルローをチョイスしました。

 ちなみに本日の夕食は黒毛和牛のすき焼き。 和牛に合わせるという意味でも、日本ワインのメルローなんて良さそうに思えるじゃありませんか!どうですか皆さん!!(となぜか選挙演説口調)

 さて抜栓。コルクはDIAM10、初めて見ました。ちゃんと長期熟成させることを意識されているようです。 色は、一般的なメルローとしてはやや薄め、でも清澄度は高くてキレイな紫色です。 香りもキレイだな。こちらもメルローとしてはトーン高めな果実香に、 青物野菜的な雰囲気がしっかりと香ります。それに加えて軽い樽香もあって悪くない香りです。 ところが味わいは明らかに軽くて薄くて頼りない。 糖度は7.0、pHは3.9。赤ワインとしては「甘くも酸っぱくも無い」ポジションに位置しています。

 いわゆる「ライト・ボディ」なメルローです。 先月頂いたサントリー塩尻ワイナリーのメルロとは全然傾向が異なります。 裏ラベルには『優しいタンニンの軽やかなワインに仕上がっています』と書かれているので、 意図してこういうワインにされているのだと思います。 そういう方向性もアリだとは思うけど、師範の嗜好とはちょっと違うなぁ。 「2,000円以上出してこれじゃあたしゃぁ物足りないよ」が正直な気持ち。 でも、それはメルローという品種に対する先入観なのかもだな。 ピノ・ノワールがこうだったとしてもあまり違和感が無いような気もするから。

点数73点

13日(金)

フルヤ・オーガストロノム 外観

 本日は、20年来の付き合いがあるネット関連のお知り合い各位と持ち寄りワイン会。 参加者は、 光弘さんへんさんとびさん、 がぶさん、磯子さん、師範。要は20周年記念に道場で飲んだメンバーと同じであります。

 今回のお店は、赤坂にあるFURUYA Augastronome (フルヤ・オーガストロノム)という店。 ヨーロッパの名店あちこちで修行されていたシェフがオーナーのお店のようです。 店内は、テーブルが4つで席数は16席ほど。白を基調とした内装で、 モダンでありながらも落ち着いた雰囲気です。 本日のお客さんは我々だけだったようで、気兼ねなく写真撮ったり出来てラッキーでした。

 今回のコースは、ディナー10,000円にワインの持ち込み料3,000円、 それに乾杯のシャンパーニュ代と税・サービス料をプラス、という感じでやって頂きました。

Jacques Lassaigne Les Vignes de Montgueux Extra Brut Blanc de Blancs
名称Jacques Lassaigne "Les Vignes de Montgueux" Extra Brut Blanc de Blancs N.V.
ジャック・ラセーニュ "レ・ヴィーニュ・ド・モング" エクストラ・ブリュット ブラン・ド・ブラン (ヴィンテージ無し)
生産者Jacques Lassaigne
ジャック・ラセーニュ
価格(不明)
購入店フルヤ・オーガストロノム

 まず最初、お店に用意して頂いた乾杯用のシャンパーニュがコレであります。 知らないインポーター「ワイン商人CROSSROAD」が輸入した知らない造り手「ジャック・ラセーニュ」のブラン・ド・ブラン。 20年飲んできてもワインの世界はまだ知らないことばかりでございます。

 非常にスタイリッシュなグラスに注いで頂いて、コンコンと湧き上がるような細かい泡立ちで非常に美しいです。 色合いは、ブラン・ド・ブランなのにやや赤みがあるように感じられるので、熟成期間は長めかもです。 香りからも、味噌やトーストみたいなイーストっぽさが感じられて、熟成を意識します。 もちろん、リンゴのようなフルーツっぽい香りもあって、素直に良い香りだなぁ、という感じです。 味わいは、酸味がしっかりで軽い苦味も。カチッと硬派な味わいです。

 良く出来たシャンパーニュだと思います。 でも、惜しむらくはそれ以上のものを感じないんだよね。その先のグリップ感が無いというか。 個人的に、スッキリきれいなブラン・ド・ブランより、黒ブドウが入って多少クセのあるタイプの方が好きなのかも知れません。

点数(80点)
フルヤ・オーガストロノム アミューズ

最初に出して頂いたのがこれ。

アミューズ:カボチャとエスプレッソのスープ

 サラッとしたスープにコーヒーの泡、誤解を恐れず素直に個人的な感想を申し上げると、 カボチャとコーヒーは「合わない」と思いました。 でもその場ではニコニコ頂いておりましたけど。

Blue Libelle Sauvignon Blanc 2015
名称Blaue Libelle Sauvignon Blanc 2015
ブラワー・リベル ソーヴィニョン・ブラン 2015
生産者Andreas Tscheppe
アンドレアス・ツェッペ
価格--
購入店(とびさんから)

 白の一本目は、とびさんが持参されたオーストリアの自然派ワイン。 品種はソーヴィニョン・ブラン100%。 この造り手は、房の間引きはせずに傷んだ部分だけ落として使うとか、 発酵の途中で土に埋めるとか、ホントかウソか判りませんがかなり変わった栽培法や醸造法が採られているとのこと。 馴染みの無い地方のよく知った品種、興味深く頂きました。

 大きめのグラスに注いで頂いて、まず色にビックリです。 ちょっとソーテルヌっぽいような薄オレンジ色。 いわゆる「オレンジワイン」では無いけれど、スキン・コンタクトはされているそうです。 香りにもビックリ。キンモクセイのようなマスカットのような華やかな香りがパーッときます。 そしてその奥に(言葉は悪いけど)アンモニアみたいな独特の香りが。 『お花畑の真ん中に建つ小学校のトイレ』という感じです。 この香りは全くソーヴィニョン・ブランっぽくないなぁ、と思いつつ口に含むと、 味わいは確かにソーヴィニョン・ブランなんだな。 キリッとした酸と軽い収斂性があって、食中酒として何ら問題の無い味わいのバランスです。

 いやー、これは面白い。 とびさん曰く「開くともっと変化する」そうな。 確かにそういう雰囲気を感じますね。 抜栓後時間が経ってもヘタらない強さがあって、グラスワイン映えしそうです。

点数(85点)
フルヤ・オーガストロノム 前菜1

今回のコース、前菜は三品構成になっております。

前菜1:大根、サクラマス、イクラ、タピオカ、フランソワーズ・ビネガーで

 大根のシャキッとした歯ごたえと、マスの風味、それにイクラやタピオカのプチプチした食感が面白い一皿。 同じものが3つ並んでいるのも良いですね。 3回同じ楽しみが味わえますから。

Meursault 1er Cru Genevrieres 2010
名称Meursault 1er Cru "Genevrierès" 2010
ムルソー・プルミエ・クリュ "ジュヌヴリエール" 2010
生産者Lucien le Moine
ルシアン・ル・モワンヌ
価格--
購入店(がぶさんから)

 がぶさんの事前申告では『大分のアルバリーニョを持ってきます』とのことだったんだけど、 冷蔵庫でワインを取り違えたそうで、持参されたのは2010年産のムルソー1級畑。 2010年はがぶさんが経営されている会社の創業年とのことで、 このワインはがぶさんの旦那さんがお祝いに準備されていたモノだったんだとか。 そんなありがたいワインを頂いちゃうことになってスミマセン、というか気にせずゴチになります。

 色は、前のオーストリア産に負けないくらいの濃い色合い。 2010年産なのにこの色はどうよ?ってか大丈夫??って感じの外観です。 香りは、最初嗅いだ時は「これもう逝きかけてません?」って感じでした。 およそムルソーの雰囲気とは異なる、ヘタッた酸とミネラルを感じる香り。 熟成の結果なのかも知れないけど、違和感ありまくりの香りです。 ところが味はそんなにヘンテコ感は無いんだな。 ムルソーにしてはマッタリ感が無い感じはするけど、ピュリニーあたりの良いヤツ的な味わいです。

 ・・・と、抜栓してすぐは「南無南無アーメン」感ハンパ無かったんだけど、 時間が経つとぐんぐん変化して、いつもまにかムルソーらしいコッテリした香りになってました。 ただ、惜しむらくは6人で1本、その頃にはほぼ飲み終わってましたが。

 思いっきり閉じていた、ということなのかなぁ。 それにしても、2010年でこの状態っていうのはちょっとおかしいじゃないかなぁ。 いろいろ疑問はありますが、興味深いワインであったことは確かです。

点数(78点)
フルヤ・オーガストロノム 前菜2

前菜の二品目はコレです。

前菜2:ラングスティーヌ、シャモの身とトサカ、チョリソーとアプリコットのソースで

 フレンチでは定番のアカザエビ、それと鶏のトサカを合わせる発想はなかなかぶっ飛んでいます。 トサカって初めて食べたけど、要はゼラチン質ですな。 意外な取り合わせだけど、それをちょっぴり辛いチョリソーのソースが上手いことまとめています。

Cote de Nuits-Villages 2000
名称Côtes de Nuits-Villages 2000
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ 2000
生産者Jayer-Gilles
ジャイエ・ジル
価格--
購入店(磯子さんから)

 ここからは赤でございます。赤の一本目は、磯子さんが持参されたのがジャイエ・ジルのコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ。 師範もこの銘柄は以前お気に入りで、2006年産とか、 1997年産とかと稽古しております。 これも、磯子さんがずいぶん以前に買ってずっとセラーに保管されていたものだとか。 20年近く経ってどのように変化したのか、こちらも大変興味深く飲ませて頂きました。

 色は・・・濁ってます。こういう細かい澱がありそうなワインを当日運搬すればそりゃしょうがないよね。 濁りを除いた状態だと、レンガがかった赤紫ながらまだまだ青みは残っている感じはしました。 香りは素晴らしい、「恐れ入りました」です。 バンバンに派手だったであろう果実香と樽香が落ち着いて、良い感じに溶け合いムンムンした香りを感じます。 味わいは、香りと比べると軽めの感じではあるけど、それはそれでピノ・ノワールらしく、バランスの良さがありますね。

 出来て数年だと「とにかく派手派手」だったジャイエ・ジルのこの銘柄も、20年近く経てばこんな感じに変化するんですな。 昨今よくある軽めの造りだと、こうはならないような気がします。 昔は派手だったおねいさんがシットリ落ち着いたらこうなりました、というワインでした。

点数(84点)
フルヤ・オーガストロノム 前菜3

三品目の前菜はこのお店のスペシャリテだそう。

前菜3:温泉卵、フォアグラ、トリュフ、赤ワインのソースで

 これがたいそう美味しゅうございました。 だってフォアグラにトリュフだよ、美味くないはずないよね。 いや、トリュフもフォアグラも無条件に美味いわけじゃないだけど、 これらが合わさった妖艶な感じはちょっと他では味わえないと思います。 妖艶系の熟成ブルゴーニュにぴったり合っておりました。

Crystallum Mabalel Pinot Noir 2013
名称Crystallum "Mabalel" Pinot Noir 2013
クリスタルム "マバレル" ピノ・ノワール 2013
生産者Crystallum
クリスタルム
価格5,550円
購入店 ワイン商人 ドゥアッシュ

 師範が持参したのは、ネットで最近話題の南アフリカ産、そして造り手も一部で話題のクリスタルム。 昨年の今頃買って、一年寝かせておりました。 ちなみにこのワインの畑&ヴィンテージの違いは、 以前にワインバー「シノワ」で稽古しております。 その時のは2015年産で若くて固いと感じたんだけど、 これは多少柔らかくなっているのではないかと期待しつつ持参しました。

 色は、前の熟成ブルゴーニュに比べると圧倒的に澄んでいて、たいそうキレイな赤紫色です。 香りは、ちょっと想像と違いました。 ピノ・ノワールって、例えばブルゴーニュでもニュイの方だとプラムや木イチゴみたいな果実の香りがメインで、 ボーヌや南仏なんかだと革やワキガみたいなケモノっぽい香りがメインになるのが一般的だけど、 このワインはどれとも近くてどれとも違う感じ。 そして特徴的なのは「紙」みたいな乾いた香りがすること。 トーンの高い涼しい系の香りではあるけど、あまり嗅ぎなれない印象を受けます。 その意外さに目を白黒させつつ口に含むと、味はちゃんとピノ・ノワールっすね。 酸味がしっかりしていてチャーミングで、ブルゴーニュで言えば北のマルサネやジュヴレ・シャンベルタンに近いと思います。

 色はキレイ、香りも(独特だけど)結構キレイ、味わいもキレイなピノ・ノワールだな、と。 ただ、前のブルゴーニュが熟れまくった妖艶系だったんで、ちょっと立ち位置的に霞んだ感がありました。 ともあれニューワールドのピノとしては結構良く出来ています。 これが先日のシャルドネみたいに稽古範囲価格だったらお宝発見!なんだけど、 5,000円を超えるとそれほどのお得感は無い気がします。

点数(81点)
フルヤ・オーガストロノム メイン魚

ここからようやくメイン料理です。

メイン魚:千葉産スズキのポワレ、パセリとマイタケのリゾット、パプリカソースで

 こういう料理&ワインの順番だと、どうしても赤ワインに魚料理を合わせることになってしまうんだけど、 この魚はパプリカの風味が効いていて、前のピノ・ノワールや次のボルドーに合わせても違和感はありませんでした。 その分、印象に残る度合いもちょっと弱めですかね。

Chateau La Lagune 2004
名称Chateau La Lagune 2004
シャトー・ラ・ラギューヌ 2004
生産者Ch. La Lagune
シャトー・ラ・ラギューヌ
価格--
購入店(光弘さんから)

 光弘さんにはいつも『師範が飲んだこと無い格付けボルドーを』ということでお持ち頂いております。 本日のはオー・メドックの三級格付けのシャトー・ラ・ラギューヌ。確かに道場初登場です。 裏ラベルにはこのワインに使われたブドウ品種が書かれていて、 「カベルネ・ソーヴィニョン60%、メルロー30%、プティ・ヴェルド10%」らしいです。 いかにも左岸、オー・メドックらしい構成ですな。

 このワインは前もってこのお店に届けられていたのかな? 注がれた後も全く澱は無く澄んだ濃紫色です。 エッジにわずかにグラデーションがあるものの、まだまだ熟成というには若い感じの色合いです。 香りは、「出ました!高級ボルドーの香り!!」です。 まず香りのボリュームが素晴らしい。そして、カシス的な果実感と煮豆的な熟成感のバランス具合も素晴らしい。 口に含むと、渋味や酸味がありながら良い感じにカドが取れてまとまっていて、ギュッとコアのある味わい。 なるほど~。

 こりゃ美味いです。変化球の多いワインたちの中、さすがの王道感。 光弘さん曰く『過去に飲んだラ・ラギューヌの中でこれが一番状態が良かった』とのこと。 そういうワインに出会えてラッキーでありました。

点数(88点)
フルヤ・オーガストロノム メイン肉

そして肉料理がこちら。

メイン肉:南フランス・ロゼール産の子羊、レモン、タイム、ジャガイモのピュレ

 ボルドーに子羊、王道の組み合わせですな。 最近、フランスからの羊の輸入が再開されたとのことだけど、 やっぱり国産のとは味わいが違う・・・のかも知れません。 さすがにこの時分になると味覚嗅覚共にアルコールの影響は免れがたく、 ただ「美味しかった」という印象しか残っておりません。

Imperial Gran Reserva 2009
名称Imperial Gran Reserva 2009
インペリアル グラン・レセルバ 2009
生産者C.V.N.E.(Compañia Vinicola del Norte de España)
クネ(コンパニーア・ビニコーラ・デル・ノルテ・デ・エスパーニャ)
価格--
購入店(へんさんから)

 最後のワインは、へんさんが持参されたこのスペイン産。 なんでも、2013年度のワインスペクター誌で一位になったんだとか。 スペイン・ワイン、「美味安ワインのメッカ」として最近いろいろとライジングスターが現れておりますが、 この銘柄は昔からのメジャーどころですね。

 色は、前のボルドーよりやや明るい感じ。こっちの方が若いのに、ちょっと意外な気がしました。 香りは、テンプラニーヨを使ったリオハのワインにありがちなヤニっぽさはほぼ感じず、 ミルキーな、というかバニラっぽい感じが強かったように思います。 味わいも滑らかなものです。 香りの傾向が違うので前のボルドーとの見分けは容易でしたが、 どちらも柔らかな味わいという共通点がありました。

 昨今の「強くて濃い」だけじゃない、リオハの矜持を感じます。 リオハにはちょっと苦手意識のある師範ですが、このワインは良かったな。 やっぱりそれなりの熟成期間が必要なんでしょうね。

点数(83点)
フルヤ・オーガストロノム デザート2

デザートは2種類ありました。 まず小さなグラスに入れられた刻んだフルーツが出されて、そしてコレです。

デザート:ピスタチオのアイス、カカオ72%のチョコレート

 カカオが72%ですよ奥さん!!!!!!!(どんな味だったかあまり覚えてませんが)

フルヤ・オーガストロノムで飲んだワイン

 右写真が本日稽古したワイン勢ぞろいの写真。 これ以外にもちろんパンもバターも、練ったラードなんかもついて、最後にはエスプレッソを頂いて、 本日のお会計は一人当たり18,000円強でした。 先週の職場のワイン会の倍以上、 正直言ってそこまでの差は無い気はしましたが、タマにはこういう一流店も味わっておかないとね。 それではまた皆さん来年もよろしくお願いいたします。


11日(水)

Spellbound Chardonnay 2015
名称Spellbound Chardonnay 2015
スペルバウンド シャルドネ 2015
生産者Spellbound Wines
スペルバウンド・ワインズ
価格1,073円 (単品価格:1,814円)
購入店 うきうきワインの玉手箱

 カリフォルニアのナパあたりのワイナリーでは山火事でひどいことになっているみたいですね (情報)。 そういえば昨年は南アフリカでもワインの栽培地域で大規模な山火事が起こってましたね。 それだけ乾燥している地域、湿潤な日本とは違う悩みがあるということなんでしょうね。 ともあれこれ以上被害が拡がらないことを心よりお祈り申し上げております。 人的物的被害はもちろんですが、影響でワイン全体の値段が上がったりして欲しくないですし。

 というわけで、本日選んだのは「飲んで応援」カリフォルニア・ワイン。 このワイナリーもナパに在るようですが、 うきうきワインの福袋に入っていた一本なので、どんな造り手でどんなワインなのかは全く知らずに入手したものです。 ちなみに料理は、この季節らしく秋刀魚の塩焼き、カナダ産の焼き松茸、小松菜のお浸し。 ちょっとワインが強いかもだけど、(多分ある)樽の焦げ感と秋刀魚の焦げ感が合うことを期待しました。

 色は、このクラスの白としては濃くなく薄くなくだけど、トロリとした粘性が感じられて高級感があります。 香りのボリュームは中くらい、熟れたリンゴのような蜜を含んだ甘い感じのフルーツ香に、これまた甘い感じの樽香が乗っています。 蜜とバニラとカラメルの香りが口の中に拡がって、まるでクリーム・ブリュレを食べているみたいです。 味で顕著なのは甘味です。「これぞカリ・シャル」な甘さ。 甘くても酸味がしっかりしていればバランス良いんだけど、このワインはちょっと甘さが突出しています。

 客観的に単体で評価すれば、とてもパワフルで美味いシャルドネです。 特に、香りにおいては元値の2,000円弱を軽く凌駕する高級感があります。 ただ、ここまで甘いと普段の料理にはちょっと使いづらい。 特に、今日みたいな和風な料理に合わせるのはやや無理がありました。 合わせるんであればクリーム系の魚料理や、焼き鳥みたいな甘味のある料理が良いと思われます。 「飲んで応援」は別の日にすれば良かったな。師範の選択ミスです。

点数77点

9日(月祝)

浅間温泉 みやま荘 朝食

 師範&師範母&姪っ子の3人で一泊二日の松本行きプチレジャーの二日目。

 浅間温泉 みやま荘の朝食は、いわゆる普通の旅館の朝バイキングですが、 ちょっと普通じゃないのは朝からカレーがあったこと。で、これが案外美味しいのね。 ええ、食べちゃいましたよ、朝からカレーを。

 宿のお支払いは、一人13,000円×3にワイン代がプラスされたり会員割引があったりで、トータルおお支払いは40,000円弱。 タマの親孝行&姪孝行でございます。

日産ノートe-Power

 今回借りたレンタカーは、日産ノートe-Power。ガソリンエンジンで発電して電気で走るハイブリッド車ですな。 別に指定して借りたわけじゃないんだけど、この車に興味があったので、 たまたまだけど借りられてラッキーでした。

 アクセルだけ走行する「ECOモード」で走ると、確かにこれまでの車とは操作の仕方が変わります。 普通の車って、アクセルを踏み込む時には「ガクン!」と加速しないよう気を遣うと思うけど、 アクセルをリリースする時って適当じゃないですか。 ところがこの車はリリース時も気を遣わないと「ガクン!」と減速します。 なのでアクセルワークにかなり気を遣います。ブレーキはほぼ不要なので足の移動自体は楽、 慣れればこっちの方が良いのかも知れないけど、慣れないうちは違和感ありまくりです。

 この車で朝から美ヶ原高原へ。ECOモードだと下り坂でもアクセルで速度をコントロールするんですな。 普通の車はギア(エンジンブレーキ)とフットブレーキだと思うけど、 この車は相当な急坂じゃなければフットブレーキは使いません。面白いなぁ。

美ヶ原高原

美ヶ原高原。天気は完璧、景色も良くて最高でした。

山辺ワイナリー 外観

 美ヶ原高原から松本へ向かう途中の道沿いに、山辺ワイナリーというワイナリーがあります。 調べたところ、近隣の農家が栽培したブドウだけを使う、ちゃんとした「日本ワイン」の造り手みたい。 それは是非チェックを!ってことで寄らせて頂きました。

山辺ワイナリー テイスティング

 醸造施設に併設された売店では、20種くらいのワインがテイスティング可能でした。 「安ワイン道場師範」たるもの、ここでテイスティングしないわけには参りません。 読者な方に於かれましては『運転はどうしたんだ?』と訝しがる向きもありましょうが、 そこはちゃんと考えてあります。 免許は持っているけどガチのペーパードライバー、最近運転したのは2年前という姪っ子にこの先のハンドルを任せます。 そういうヒヤヒヤするリスクを負ってもテイスティングはしたいわけであります。

 そんなわけで一通りテイスティング。甘いワインが半分弱あって、そちらはちょっとアレでしたが、 辛口のラインナップに関しては「結構イケるじゃん」です。 赤白1本ずつゲットしてきたので、近いうちにガッチリ稽古させて頂きます。

旧開智学校

 ワイナリーへ寄った後は、姪っ子の運転で山梨市内の旧開智学校へ。 由緒正しい建築で、床板や釘なんかも当時のままで残されています。 そこで、とっても話好きな説明員の方からいろいろ教えて頂きました。 きっと元はどこかの校長先生だな、この説明員のおじさん。

松本からあげセンター 外観

 松本駅で無事にレンタカーを返して、昼食はまた松本駅前で。 姪っ子が『山賊焼きが食べたい』というので、ネットで近辺検索したけど、 だいたい引っかかるのは居酒屋で昼間の営業無し。 仕方ないので「駅ビルのレストラン街に行けばきっとあるでしょ」という軽い期待の元、 行ったらありました。店は松本からあげセンターというところ。 松本駅の駅ビル4階にあります。

 12:30くらいの混雑する時間帯に到着、結構人気店のようで7組くらい待ってます。 我々は、帰りの電車までの時間的余裕は十分あったので待つことにしました。

松本からあげセンター 山賊焼き

 待つこと30分。午後1時すぎに入店。 師範の注文は単品で山賊焼き。お値段税別680円也。 定食にするか迷ったけど、結果的には単品にして正解。 なぜなら「かな~り量が多い」から。 不味くはないけど、鶏ムネ肉の揚げ物ほぼ1枚分だとさすがに飽きが来ます。 姪っ子が頼んだのはこの山賊焼きがカレーライスに乗ったやつだったので、 彼女は食後ほぼ動けなくなっておりました。

サントリー モルツ 中瓶

 当然もう運転はしないので、心置きなくビールを頂きます。 生ビールもあったけど、師範の注文はサントリーモルツ 中瓶、お値段税別500円也。 これがね、出てくるのが遅かったのよ。 なぜ遅いのかなぁ、と思ったら、なんと冷えてないのよ。 常温保存されていたのを急遽氷水に入れて冷やした感アリアリ。 冷えてないビールはイケマセン。 でも波風を立てることが嫌いな師範は「ここは英国だ」と思って大人しく頂きました。

よなよなエール 信州ブラッククイーン&メルロー

 列車の時間まで松本駅前をブラブラして、15:21発の「はまかいじ」に乗って松本駅を出発。 動き出したらすぐに(温まらないうちに)キオスクで買った缶ビール、よなよなエールをプシュッと。 やっぱり美味いよね、よなよなエール。「コレに限る」とまでは言わないけれど、定期的に飲みたくなるビールです。

 ビールを飲んだら昨日の残りのワインを車内でチビチビと。 やっぱり良いねぇ、列車でワイン。今回ダイソーの100円グラスが大活躍でした。

True Soup 外観

 横浜駅へは定刻よりちょっと遅れて到着。 横浜で三人夕飯を食べてから解散しましょう、ということで食べるところを協議。 昼がタップリだったんで夜は軽く、大戸屋にでも行きますかってことになったけど、 ジョイナス地下の大戸屋はなんと大行列。 並んでまで食べる店じゃ無いな、ってことで次善の策はその近くにあったTrue Soupというスープ屋さん。

True Soup カレー

 ここでの師範の注文は、グリルチキンと秋野菜のスープカレー、サラダとトマトライス付きで税込み1,100円也。 サクッと食べられて、軽く済ませたいという目的は達成。1,100円という値段の是非は置いといて、 カロリーに敏感なOLさんとかには受けそうな店ですな。

 横浜駅で姪っ子とはお別れ、師範と母はタクシーで道場に帰宅。 さすがにそこからワインを1本開ける元気は無くて、ビールと清酒、焼酎なんかで済ませましたとさ。


8日(日)

はまかいじ号

 連休後半、師範&師範母&姪っ子の3人で信州松本まで一泊二日のプチレジャー。

 行きの列車は、横浜駅7時51分発「特急はまかいじ号」。土日祝日のみ一日一往復という激レア特急です。 モノの本によれば、湘南新宿ラインで新宿まで出て「あずさ」に乗った方が安くて速いらしいんだけど、 横浜線とか普段使わない路線の車窓を眺めるのが旅ってもんであります。 特に新宿から松本方面へは先月行ったばかりだしね。

 左写真は、横浜駅4番線ホームに入線するはまかいじ。 京浜東北線がバンバン発着する合間を縫っての特急乗車、かなり慌しい感じでありました。

車内弁当

 特急列車に乗ったらピールをプシュっといくのがお約束ですが、 本日は現地でレンタカーを運転する必要があるため、残念ながらお茶とおにぎり。 右写真は道場最寄り駅のコンビニで買った「ミニ五色おにぎり」だったか。300円しなかったと思います。

 はまかいじ号はズンズン山を登って山梨・長野方面へ。 今の時期、このあたりのワイナリーは大忙しなんだろうな、 などと想像しつつぼんやり窓の外を眺めておりました。

松本駅 榑木野 外観

 11時30分ごろに松本駅到着、早めのお昼を頂きます。 店は、松本駅の構内、タクシーのりばの前にある榑木野(くれきの) 駅舎店という蕎麦屋。 信州と言えば蕎麦でしょう、そして体調都合であまり歩けない師範母を考えて駅からすぐ、ということでこの店を選んだ次第であります。

 入店したのはまだ12時前だったんだけど、既に満席。 流行っているなぁ、という感じ。 店内は、フロアの中心に大人数が座れる一枚テーブルがあって、その周りに4人掛けのテーブルが8つくらい。 席の配置はゆっくりで、広さの割には少なめの席数です。

松本駅 榑木野 きのこおろし蕎麦

 ここで師範が注文したのはきのこおろし蕎麦、お値段1,300円也。それに食べログのクーポンで小鉢(茄子の煮物)を追加。 なかなか強気な値段ではありますが、量も多くてキノコはそれっぽくて(普通にスーパーで買えそうなシメジや舞茸は使われてません)、 旅情も手伝ってそれなりに満足行く内容です。

 この店、180mlの長野産清酒が50種くらいありました。 酒が飲めるんだったらこれは楽しいだろうな。でも本日は運転があるので飲みません。 駅前ではワインや清酒の試飲販売をしていたけど、そこでも飲みません。 飲酒運転だめ絶対!であります。

大王わさび農場

食事の後は安曇野の大王わさび農場へ。入場無料、駐車場無料で抜群の景色。お薦めの施設です。

穂高神社

 安曇野でわさび農場を見た後は時間つぶしに穂高神社へ。霊験あらたかであります。 財布をレンタカーに置いたまま行ったので、お賽銭もあげずにお参りさせて頂きました。

浅間温泉 みやま荘 外観

 今宵の宿は、松本市の郊外にある浅間温泉 みやま荘というところ。 師範母の元勤務先関係の保養所的な宿らしいです。 数年前に改装されたとのことで、建造物自体は古い感じだけど外観や内装はキレイでした。

プレミアムモルツ <香る>エール 一番搾り 信州に乾杯

 宿に着いたらいきなりビールであります。まずは途中のスーパーで買ってきたサントリー プレミアムモルツ<香る>エール。 左写真は部屋の窓辺で撮ったんだけど、ビールの黄色が後ろの紅葉し始めの木々に映えて美味いです。

 ビールを飲んだら大浴場でのんびり。露天風呂があるのはナイスだけど、サウナがあればなお良かったんですけどね。 そして風呂上がりにまたビール。これは宿の自販機で買ったキリン 一番搾り 信州に乾杯。 キリンのこのシリーズ、なんとなくマーケティングがあざといような気がして敬遠していたけど、 やっぱりこういうシチュエーションでは買っちゃうんですな。 そして、思いのほか濃い色合いにビックリ。いわゆる普通の一番搾りより濃い感じでナイスでした。

浅間温泉 みやま荘 刺身

 夕食は宴会場で。献立が非常に合理的で、主菜は一皿ずつ出されますが、ご飯や味噌汁、サラダなどはセルフサービス。 これだと食の細い人にも大食漢にも無駄を出さずに対応できますな。主菜は下記でした。

里の香り旬の酒肴盛り合せ
造り季節のお造り(マグロ中トロと真鯛:左写真)
焼物川鱒の信州味噌漬
強肴旬の秋茄子のそぼろ田楽風(下写真)
揚物信州サーモンコロッケ
水菓子季節のフルーツ(シナノスイートとマスカット)
浅間温泉 みやま荘 強肴

 風情は無いけど刺身が美味いです。他は川鱒や信州サーモンってことで魚も地の物を使ってあったのかな? あと、フルーツはさすがに立派な味でしたね。 特にリンゴ(シナノスイート)が秀逸。明日どこかで買って帰ろう。

 そして、もちろん飲むのはワインであります。

Musee du Vin 善光寺竜眼 2016
名称Musée du Vin Ryugan 2016
ミュゼ・ドゥ・ヴァン 善光寺竜眼 2016
生産者アルプスワイン
価格(3,300円)
購入店浅間温泉 みやま荘

 飲み物のリストに書かれたワインは4種類。アルプスワインのミュゼ・ドゥ・ヴァンの赤(ブラッククイーン)と白(善光寺竜眼)、 井筒ワインのキュヴェ・ツカハラの赤(メルロー)と白(シャルドネ)。 アルプスの方はボトルが3,300円/デキャンタが2,300円/グラスが550円、井筒ワインの方はボトルが4,000円/デキャンタが2,800円/グラスが700円。 日本ワインしか置いていないというのは正しい判断だと思います。 そして、デキャンタやグラスでの設定があるのも良いですね。 もちろんもっと種類があればなお良いんだけど、「ワイン産地の宿は最低限こうあって欲しい」という要求はクリアしてくれています。

 そんな中から、飲んだこと無い品種として興味があったのがこれ、善光寺竜眼。 姪っ子もちょっと飲むというので迷わずボトルで注文しました。

 色は非常に薄くて、ほぼ無色に近い色合い。粘性も低くてサラリとしています。 香りは、ナイアガラみたいに派手なフルーツ香は無くて、清酒と麹のような穀物由来の酒みたいな香りを軽めに感じます。 味わいも、甘さや旨味なんてのはあまりなくて、スッキリシャキッとシャープな味わい。 フレンチオークで熟成しているらしく、軽い樽香がアクセントになっています。

 品種の特徴としては、甲州種に近いような印象を受けました。 山梨の甲州、長野の竜眼って感じなのかな? パンチの弱さはいかんともしがたいところではあるんだけど、 和食に合わせるんだったらこれくらいニュートラルな雰囲気の方が使い易い気もします。 ともあれ旅先で飲む地ワイン、内容はどうあれ気分が良いですな。

 後で調べたら、竜眼と甲州は近縁種とも言われているそうですな。 飲むだけでそれを探り当てるあたり、さすが安ワイン道場師範ってば優秀じゃね?と自画自賛 ・・・ってか『それくらい知識として知っとけよ!』ですか・・・不勉強でスマン。

点数73点
信州 無添加樽熟 ブラッククイーン&メルロー N.V.
名称信州 無添加樽熟 ブラッククイーン&メルロー N.V.
生産者アルプスワイン
価格1,111円
購入店コープ安曇野豊科店

 食事処で飲んだ↑のワインは、アルコール度数が12%と軽め、720mlと量も少なめ、そして姪っ子がグラス2杯飲んで手伝ってくれたので、 部屋に持ち帰る分はありませんでした。 そういうこともあろうかと、準備を怠らないのが師範であります。 このワインは宿へ向かう途中のスーパーで調達した長野のワイン。 あまり意識しなかったけど、造り手は同じくアルプスワインですな。 墨跡鮮やかな「無添加樽熟」ってのと、ブラッククイーン&メルローという品種に興味を惹かれてゲットしたものです。

 色はほぼ真っ黒、買値1,000円強でこんなに濃い赤ワインが日本でも造れるのね、とちょっと感心します。 そして、香りのボリュームも立派なものです。ガツガツ嗅が無くても、グラスの縁に鼻を近づけただけで結構香ります。 1,000円強の価格なのに香りのボリュームは立派です。 ただ、いかんせんその香りが青くて、口に含んでも味わいが青いのね。 フレンチオークで樽熟しているらしいけど、それを蹴散らす青さが特徴的です。 味わいも、甘味や脹らみに乏しく固い味わい。良く言えば「通人向け」、悪く言えば「変人向け」の味わいです。

 かなり好き嫌いの分かれるワインだと思います・・・と言いながら師範は「好きでも嫌いでも無い」かなぁ。 色も香りもしっかりしているし、真面目に造られたワインだと思うんですよ。 でもそういう先入観を一切無くして飲むと「ちょっとイマイチ」ってなるワインです。

 さすがに一晩で2本は飲み切らず、半分弱残した分を翌日の帰りの電車の中で。 昨日あんなに立派に感じた香りはかなり飛んでいます。 でも、固く感じた味わいもややほぐれた感じなので「行って来い」かな。 でも列車のお供のワインには、ワンカップ的な安ワインより遥かに満足感が高いです。

点数68点
アルプスワインのコルク

 右写真は↑の赤ワインのコルク。 「短けぇなぁ」と思って撮ったんだと思いますが、別に短くても良いよね。 長熟させるわけではないからね。 必要のないところではコストダウン、正しい戦術だと思います。

 そんな感じの信州松本の夜。結構飲んだけど終始意識はハッキリしていて、11時になったら素直に「おやすみなさい」でした。


7日(土)

一力酒店 試飲会

 本日午後、横浜は権太坂にある一力酒店のワイン試飲販売にチョロッとと参加。 泡6種、白17種、赤31種、ドイツ他甘口14種の試飲が全て無料、更に簡単なおつまみ付き。 2,900円までのワインだけど、試飲し放題で満足度マックス。

 師範はそのうちの半分くらい試飲して、気になっていたスパークリングと一番高かった辛口白(それでも2,600円)を購入。 驚いたのは、前回接客して頂いた常連さんが師範のことを覚えていてくれたこと。 なんかそういう応対を受けると嬉しくなりますな。

Morey-Saint-Denis Aux Cheseaux 2006
名称Morey-Saint-Denis "Aux Chéseaux" 2006
モレ・サン・ドニ "オー・シェゾー" 2006
生産者Dom. Louis Remy
ドメーヌ・ルイ・レミー
価格4,298円
購入店 ヴェリタス

 本日は、逗留中の師範母に会いにこっちに住んでいる姪っ子(彼女にとって師範母は祖母)が遊びに来ております。 というわけで料理もちょっと豪華版で、ほうれん草の胡麻和え、イワシのマリネ、マグロとアボカドとトマトのサラダ、 天ぷら(鶏ムネ梅肉、オクラ、ナス、人参)、ガーリックライス。揚げ物とか一人暮らしだと家ではやらないだろうからね。

 そしてワインは、軽めの赤が良さそうで、でも客人接待でもあるんで、ということ選んだのは、 2006年産のニュイ・サン・ジョルジュ。当るも八卦、当らぬも八卦であります。

 色は、結構年季の入った感じのガーネット色。10年以上前のピノ・ノワールってことが見た目からも感じられます。 香りのボリュームはやや控えめだけど、ケモノっぽい雰囲気満載で熟成ブルゴーニュっぽさはあります。 でも、正直期待するところはもっとフルーツっぽさが残った感じだったりもします。 味は、甘味と渋味と酸味のバランス悪くない。でもスケールが小さいな。

 全体に、悪くはないけどとりわけ良くもない、という感じです。 2,000円台だったらこれでもアリだけど、4,000円もするからね。 コスト・パフォーマンスという意味ではやや残念と言わざるを得ません。 もうちょっと若い時期に飲むべきワインだったような気がします。

点数76点

6日(金)

Espacio Sauvignon Blanc 2017
名称Espacio Sauvignon Blanc 2017
エスパシオ ソーヴィニョン・ブラン 2017
生産者Bodegas y Viñedos De Aguille
ボデガス・イ・ヴィニェードス・デ・アギーレ
価格429円
購入店イオン天王町店

 本日の夕食は、師範謹製寄せ鍋、鍋ダネは野菜各種、豆腐、スケソウダラ、鶏つくね、豚ロース・・・って、 鍋に謹製もなにも無いですな。どちらかというと「食材調達係」です。

 今週はちょいとばかり舌がバブっているので、ここらで一旦いつもの安ワイン道場に戻します。 それで選んだのが、一本税別398円で売られていた激安チリ産。 先週末イオンリカーをブラブラしていたら、長年鍛えた師範の安ワインセンサーにピピッと反応したものです。 赤2本(メルローとカベルネ・ソーヴィニョン)、白2本(シャルドネとソーヴィニョン・ブラン)を買った中から、 まずはソーヴィニョン・ブランから稽古。 長年の経験から、安くてもハズさないのはこの品種だという認識があります。

 色はかなり薄め、アルコール度数が13%もあるとは思えないくらいサラリとした見た目です。 香りは、ソーヴィニョン・ブランの最低限の香りといった感じ。 グレープフルーツっぽい柑橘香にハーブっぽい香り、 要素的には典型的なんだけどいかんせんボリューム弱めなのが残念です。 味わいは、甘さ控えめ酸味そこそこ・・・以上。 こちらも「最低限ソーヴィニョン・ブランっぽい」って感じです。

 税別400円のワインだと思うと、これでも頑張っている方だとは思います。 でも、期待はもうちょっと上のレベルにあったんだよなぁ。 典型的ながぶ飲みワイン、ガブガブ飲んで吉です。

 翌日、師範&師範母&姪での乾杯用に残した一杯分と再稽古。 香りのボリュームはちょっとおとなしくなっちゃったかな? でも味わいの薄っぺら感は若干改善。この値段なら合格じゃないかな。

点数69(+1)

4日(水)

Craft WINE N 内装

 本日は、かなり久しぶりに勤務先のメンバーとの持ち寄りワイン会。 前回は4月なんで約半年ぶり。 場所は前回同様、麻布にあるCraft WINE N (クラフトワイン エヌ) というお店。 最近は曜日限定(月・火・水)でワイン持ち込み無料のサービスや、 お店主催のワイン会なども企画されているようです。 我々はというと、いつものように事前に連絡したワインリストに合わせた料理を出して頂いて、 込み込み7,000円でやって頂きました。

 そして今回の参加者は、いつもより少なめで師範を入れて5名。 若干寂しい感じはありますが、ワイン視点ではこれくらいの方が1杯をタップリ飲めるし、 会話も分散しなくて良い面もあったりします。

Ca'del Bosco Cuvee Prestige N.V.
名称Ca'del Bosco "Cuvée Prestige" N.V.
カ・デル・ボスコ "キュヴェ・プレスティージュ" N.V.
生産者Ca'del Bosco
カ・デル・ボスコ
価格--
購入店(Mnさんから)

 最初の泡モノは、今回の紅一点Mnさんが持参されたフランチャコルタ。 透明のズングリしたボトルで高級感があります。 こういうプレステージ物では無いけど、この造り手のベーシックなフランチャコルタとは20年近く前に稽古しております (ココココ)。 イタリアでは、お祝い事があるとフランチャコルタ、ベラヴィスタかこのカ・デル・ボスコが飲まれるんだとか。 日本ではシャンパーニュに比べてかなりマイナーな存在だけど、現地では違うんですな。 ちなみに裏ラベルに"Degorgiato AUTUNNO 2013"とデゴルジュマンした日付が書かれています。

 色は薄めのレモン色に近い黄色、泡立ちはそんなに強くは無いけれど泡のキメは細かくて、外観からも濃い感じが伝わります。 香りは、まずなんといっても特徴的なのはナッツのような香ばしい香り。 味わいは見た目通りの濃さで、甘味も酸味もしっかりしています。 グラスに残した状態でチビチビ飲んでいたけれど、時間が経って温度が上がってくるとドンドン香ばしさと甘い香りが増して来て、 まるでアーモンドキャラメルのような雰囲気に変化していました。

 濃くてナッティ、シャンパーニュとはちょっと違った方向の高級感がある泡ですね。 下手なシャンパーニュよりこっちの方が満足感が高いと思います。 特に最近プレミアムなシャンパーニュはアホみたいに値段が上がっているからね。

点数83点
Craft WINE N 料理1

 フランチャコルタに合わせて出して頂いた料理がこちら。

  柿と鴨の生ハム,ブリアサヴァラン

そういえば柿の季節ですな。柿って結構料理にも使いやすいフルーツだと思うんだけど、家庭だとあんまり使わないよね。 柿の甘さと鴨のスモーク感、チーズのねっとり感をスパークリングが洗い流す感じで合っていたと思います。 更にナッツが使われていたらもっと合ったかもです。

Chateau Dalat Special Chardonnay 2015
名称Chateau Dalat "Special" Chardonnay 2015
シャトー・ダラット "スペシャル" シャルドネ 2015
生産者Ladora Winery (Ladofoods)
ラドラ・ワイナリー (ラドフーズ)
価格VND248,500 (約1,250円)
購入店Lotte Mart (Danang)

 白の1本目は師範が持参。世にも珍しいベトナム産のシャルドネ・・・って、 昨年ベトナムのダナンへ遠征稽古に行った際に買ってきたワインです。 ダナンのショッピングセンター"Lotte Mart"に置いてあったベトナム産ワインの中では一番高級品でした。 とはいえ買値は日本円にして1,000円強の安ワイン、 こういう会に持参するのはいかがなものかと思わないでも無かったんですが、 なんとも興味深いワインなんでね。 自分一人では開けづらかったし、 ワイワイした席でシャレの通じるメンバーと成仏させてあげるのが一番ではないかと考えたわけです。 ちなみに、赤の下位グレードとは昨年稽古していますが、 どうもパッとしないワインだったようです。

 抜栓して頂いたソムリエさんに、 『これをシャルドネと当てられる人は少ないと思います。私だったら甲州?と答えるかも』 というコメントと共に注いで頂きました。 色は普通、というかちゃんとシャルドネらしい薄麦わら色をしています。 香りは良く言えばスッキリ、悪く言えば貧弱。 何の香りか例えるのが難しいけど、ベトナム産という先入観もあってかレモングラスの香りのように感じます。 味は・・・更にガクッと残念。甘さも無ければ酸味も無くて、ぼっこり中身が抜けたような味わいです。 時間が経つと香りのボリュームは増してくるけど、味わいの中抜け感は最後まで改善しませんでした。

 飲めば飲むほど「ホントにこれシャルドネ?」疑惑が増すというか・・・ 皆さんには精一杯このワインの良さを見つける努力をして頂いてましたが、 やっぱり値段は正直、というところかと思います。 これまで飲んだベトナム産ワイン、結局どれもパッとしなかったな。 これからベトナムに旅行や出張に行かれる方には「ベトナムのワインには期待すべからず」と申し上げておきます。 ただ、経済成長著しい国なんで、今後は伸びるのかも知れません。

点数68点
Craft WINE N 料理2

 ベトナム産のシャルドネに合わせて出して頂いた料理がこちら。

  テット・ド・フロマージュのネム 香菜ラヴィゴット

マリアージュを考える上で、このワインは困ったと思うんだよね。 だってベトナムのシャルドネなんてどういうワインなんだか普通判らないからね。 そこで使われていたのがエスニックで鉄板なコリアンダー(香菜)です。 で、これが案外合うような気がするんだな。 ワインの香りがレモングラスっぽいからかな? 味わい的にも、あまり強くない味付けの料理だったので、 ワインの華奢な味わいをスポイルしない点もナイスでした。

Vire Clesse Cuvee E.J.Thevenet 2010
名称Viré Clessé "Cuvée E.J.Thevenet" 2010
ヴィレ・クレッセ "キュヴェ E.J.テヴネ" 2010
生産者Dom. de la Bongran
ドメーヌ・ド・ラ・ボングラン
価格--
購入店(Fjさんから)

 もう一本の白は、自然派ワインに凝っているFjさんがご持参されたもの。 産地は、ブルゴーニュでも南の方のマコネ地区のヴィレ・クレッセ。 このワインもビオロジック農法で作られているんだとか。 ソムリエさん曰く『このシャルドネもかなり普通と雰囲気が違います』とのことでしたが・・・

 色はかなり濃いレモン色で、スワリングするとネットリ感が目からも伝わります。 香りは一瞬「これってソーテルヌ?」です。明らかに貴腐の雰囲気があって、セメダインのような香りを感じます。 ただ、深く嗅ぐとやっぱりセミヨンの貴腐とは違って、熟した桃のような果実の香りや、 ドクダミのような薬草っぽいクセのある香りがあります。 味はかな~りシッカリ系。前のベトナム産がヘタレ系だったとこともあってか、その差が凄いです。 アルコール度数は14%、甘口ワインってわけじゃないんだけど、トロッとした感じが口の中を支配します。

 自然派だから、とか、貴腐香が、とかを置いといても、純粋に存在感のある白でした。 こういう席にはもってこいですね。ただ、一人で一本はつらいかも・・・って別に一本飲み切る必要も無いワインですな。 数日に分けてチビチビ、という使い方もできると思います。

点数85点
Craft WINE N 料理3

 貴腐香のあるこのシャルドネに合わせて出して頂いた料理がこちら。

  フォアグラのテリーヌとネクタリン ヌガティーヌとブルー・ド・オーベルニュのラぺ

貴腐にフォアグラ、やっぱりそう来たか、です。 また、ワインの桃っぽい香りと料理のネクタリンがこれまた好相性。 どちらかというとワインと料理の相性に頓着しない、というか鈍感な師範ですが、 これは「ピッタリ来たな」という印象です。 ってかそもそも美味いよね、フォアグラ。 美味しいものは糖と脂でできています。

Big Table Farm Willamette Valley Pinot Noir 2015
名称Big Table Farm Willamette Valley Pinot Noir 2015
ビッグ・テーブル・ファーム ウィラメット・ヴァレー ピノ・ノワール 2015
生産者Big Table Farm
ビッグ・テーブル・ファーム
価格--
購入店(Ksさんから)

 次なるは赤で、Ksさんがこの夏米国西海岸に遊びに行かれた際に買ってこられたもの。 現地の酒屋のオヤジが『ケースで買って帰りなせぇ』と推薦してくれたワインなんだとか。 ラベルには写実的な豚が二匹書かれていて、厚みのある個性的なラベルなんだけど、この写真からは伝わりませんな。

 色は、若干濁りのあるような赤紫色。ノンフィルターなんですかね。 で、香りが凄い。チェリーのような可愛らしい感じのフルーツ香がガンガン、ホントにガンガンと香ります。 そして、フルーツ以外にも上品なおしろいのような香りもあって、うっとりする感じです。 樽はかけてないかほんの軽くだと思うけど、ブドウだけでこれだけ香りに迫力があるのは凄いです。 味わいは非常にスムーズ。心地よい甘酸っぱさがスーッと入ってきます。

 いやー、これは美味しいピノ・ノワールでした。 米国のピノ・ノワールというと、「濃くて甘くて樽ガンガン」というイメージを持ちがちだけど、 これは全然そういうのとは傾向が異なります。 産地が北のオレゴン州だ、というのもあるんだろうけど、 多分造り手はブルゴーニュがちょー好きなんだろうな。

点数90点

 ピノ・ノワールに合わせて出して頂いた料理がこちら。

  リー・ド・ヴォ―のムニエル ブールノワゼットソース

痛恨の写真撮り忘れであります。 リードボーって、白子みたいなプニプニしたものが多い印象があるけど、 本日のはプリプリして肉っぽさが強かったように思います。 ワインとの相性はどうだったっけな?写真のみならず記憶も抜け落ちております。

Chateau Beau-Site 2005
名称Château Beau-Site 2005
シャトー・ボー・シット 2005
生産者Ch. Beau-Site
シャトー・ボー・シット
価格--
購入店(Yjさんから)

 最後の赤は、永久幹事のYjさんが持参されたボルドー産。 ソムリエさん曰く『2005年はこの地域のビッグ・ヴィンテージ』だそう。 過去6,000本以上掲載している「安ワイン道場」においては、このクラスのボルドーは大抵稽古済みだったりするんだけど、 この銘柄は初稽古。 トラディショナルで古き良きボルドーな感じのラベルであります。

 色は濃い小豆色。エッジに若干レンガ色な気配が見て取れて、良い感じに熟成しているようです。 香りのボリュームは立派なもので、前のオレゴン産ピノと比較しても引けをとらないくらいパーッと香ります。 香りの雰囲気はジロンド川左岸というより右岸っぽくて、 柔らかく重い果実香とそれが溶け込んだ樽の雰囲気を感じます。 味も、今が熟成最初のピークといったところですかね? 凝縮感とまとまりがあって、抵抗なくスイスイ飲めます。

 良い感じの熟成感で、大変良く出来たボルドー、という感じでしょうか。 反面、このワインの個性は?と問われるとちょっと答えづらいというか、優等生過ぎて特徴が捉えづらい部分はありました。 でも、本日は他が個性的過ぎる感じだったので、こういうのが一本あって落ち着いたって部分もあります。

点数82点
Craft WINE N 料理5

 最後のボルドーに合わせて出して頂いた料理がこちら。

  ブレゼした牛タンのポワレ ソース・ペリグー

ソース・ペリグーのトリュフっぽい香りとプチ熟成ボルドーの香りとが良いマッチングを見せていたような気がします ・・・って、だいたいこのあたりになると記憶もおぼろげで情けない。

Craft WINE N コルク

 そんな感じの持ち寄りワイン会でありました。 次は年明けですかね?次回はおちゃらけずに、ちゃんと皆さんにご満足いただけるようなワインをチョイスして参ります・・・かな? でも「安ワイン道場師範」だからね、また無意識におちゃらけちゃったらスミマセン。


1日(日)

Paul Cluver Estate Chardonnay 2016
名称Paul Cluver "Estate" Chardonnay 2016
ポール・クルーヴァ― "エステート" シャルドネ 2016
生産者Paul Cluver
ポール・クルーヴァ―
価格2,333円
購入店 葡萄畑 ココス

 本日のワインは、ツイッターで師範がフォローさせて頂いている方々界隈で大変評判の良い南アフリカ産の白。 造り手はポール・クルーヴァ―、品種はシャルドネ。 これ含めて、南アフリカ産の安ワインを6本ほどプチまとめ買いしたので、ボチボチ稽古して参ります。

 10月最初のワインはコレにする、と決めていたんで、料理もそれに合わせて準備。 メニューは、イサキのアクアパッツァ、マグロとアボカドゴマ油和え、ナスとインゲンの揚げびたしです。

 さて抜栓。栓はスクリューキャップです。 大き目のグラスに注いで、外観的にはしっかりとした濃さのあるレモン色で、照りもあって大変キレイな見た目です。 そして香りがまずは素晴らしい。まるでムルソーです。 『蜜入りリンゴをたっぷり使った当店自慢のアップル・タルトでございます』的な、 熟したリンゴのフルーツ香に蜜香、甘く焦がしたバターのような樽香。 それが重層的にブワッと来ます。 味わいも、香りに負けずにしっかりしています。 たっぷりした甘さとそれを支える酸味。 炭酸のチリチリ感が僅かに残っているのと、渋味や苦味とも取れる刺激があってやや粗削りな感じがしないでもないけど、 改めて2,000円台前半の値段であることを思い起こすとそんな些細なことはどうでも良くなります。

 いや~、間違いなくこれは素晴らしい。 稽古範囲で普通に買えるワインとしては爆裂的にお買い得。 『5,000円以上するムルソー1級と完全同格!!』とか言っちゃいそうです。 まさにツイッターさまさま、「先達はあらまほしきことなり」であります。 ただ、ほとんど飲まない師範母にとっては「強すぎる」らしいんで、人を選ぶかも知れません。

点数86点